JP7326871B2 - 積層型コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、積層型コイル部品に関する。
コイル部品として、例えば、特許文献1には、積層方向とコイル軸がいずれも実装面と平行なコイル部品が開示されている。
特開2017-212372号公報
特許文献1では、コイル状の導体部を含む素体が、コイルの中心軸に対して平行な方向に順に位置する第1部分、第2部分及び第3部分を含み、第2の部分のガラス含有量が第1部分及び第2部分よりも高く、10GHz程度の高周波帯における特性が良好であるとされている。
しかしながら、近年の電気機器の通信速度の高速化、及び、小型化に応じて、積層型インダクタにはさらなる高周波帯(例えば、50GHz以上のGHz帯)での高周波特性が充分であることが求められている。特許文献1に記載のコイル部品は、50GHz以上の高周波特性が充分ではないという問題があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、高周波特性に優れる積層型コイル部品を提供することを目的とする。
本発明の積層型コイル部品は、複数の絶縁層が長さ方向に積層されてなり、内部にコイルを内蔵する積層体と、上記コイルに電気的に接続されている第1の外部電極及び第2の外部電極と、を備え、上記コイルは、上記絶縁層とともに上記長さ方向に積層された複数のコイル導体が電気的に接続されてなり、上記積層体は、上記長さ方向において相対する第1の端面及び第2の端面と、上記長さ方向と直交する高さ方向において相対する第1の主面及び第2の主面と、上記長さ方向及び上記高さ方向に直交する幅方向において相対する第1の側面及び第2の側面と、を有し、上記第1の外部電極は、上記第1の端面の一部と上記第1の主面の一部とを延伸して覆い、上記第2の外部電極は、上記第2の端面の一部と上記第1の主面の一部とを延伸して覆い、上記第1の主面は、実装面であり、上記積層体の積層方向と上記コイルのコイル軸方向とは、上記第1の主面と平行であり、上記積層体は、上記積層方向の中央部に配置されて比誘電率が相対的に低い低誘電率部と、上記積層方向の両端部に配置されて比誘電率が相対的に高い高誘電率部を有しており、上記積層方向における上記コイル導体の配置領域の寸法は、上記積層体の長さ寸法の85%以上、90%以下であり、上記コイル導体の積層数は、50以上、60以下であり、上記高誘電率部に含まれる上記コイル導体の積層数の合計は、8以下であることを特徴とする。
本発明によれば、高周波特性に優れる積層型コイル部品を提供することができる。
図1は、本発明の積層型コイル部品の一例を模式的に示す斜視図である。 図2(a)は、図1に示す積層型コイル部品の側面図であり、図2(b)は、図1に示す積層型コイル部品の正面図であり、図2(c)は、図1に示す積層型コイル部品の底面図である。 図3は、積層型コイル部品の内部構造を模式的に示す断面図である。 図4は、図3に示す積層型コイル部品を構成する積層体の一例を模式的に示す分解斜視図である。
以下、本発明の積層型コイル部品について説明する。
しかしながら、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
図1は、本発明の積層型コイル部品の一例を模式的に示す斜視図である。
図2(a)は、図1に示す積層型コイル部品の側面図であり、図2(b)は、図1に示す積層型コイル部品の正面図であり、図2(c)は、図1に示す積層型コイル部品の底面図である。
図1、図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示す積層型コイル部品1は、積層体10と第1の外部電極21と第2の外部電極22とを備えている。積層体10は、6面を有する略直方体形状である。積層体10の構成については後述するが、複数の絶縁層が長さ方向に積層されてなり、内部にコイルを内蔵している。第1の外部電極21及び第2の外部電極22は、それぞれ、コイルに電気的に接続されている。
本発明の積層型コイル部品及び積層体では、長さ方向、高さ方向、幅方向を、図1におけるx方向、y方向、z方向とする。ここで、長さ方向(x方向)と高さ方向(y方向)と幅方向(z方向)は互いに直交する。
図1、図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示すように、積層体10は、長さ方向(x方向)に相対する第1の端面11及び第2の端面12と、長さ方向に直交する高さ方向(y方向)に相対する第1の主面13及び第2の主面14と、長さ方向及び高さ方向に直交する幅方向(z方向)に相対する第1の側面15及び第2の側面16とを有する。
図1には示されていないが、積層体10は、角部及び稜線部に丸みが付けられていることが好ましい。角部は、積層体の3面が交わる部分であり、稜線部は、積層体の2面が交わる部分である。
第1の外部電極21は、図1及び図2(b)に示すように、積層体10の第1の端面11の一部を覆い、かつ、図1及び図2(c)に示すように、第1の端面11から延伸して第1の主面13の一部を覆って配置されている。図2(b)に示すように、第1の外部電極21は、第1の端面11のうち、第1の主面13と交わる稜線部を含む領域を覆っているが、第1の端面11から延伸して第2の主面14を覆っていてもよい。
なお、図2(b)では、積層体10の第1の端面11を覆う部分の第1の外部電極21の高さは一定であるが、積層体10の第1の端面11の一部を覆う限り、第1の外部電極21の形状は特に限定されない。例えば、積層体10の第1の端面11において、第1の外部電極21は、端部から中央部に向かって高くなる山なり形状であってもよい。また、図2(c)では、積層体10の第1の主面13を覆う部分の第1の外部電極21の長さは一定であるが、積層体10の第1の主面13の一部を覆う限り、第1の外部電極21の形状は特に限定されない。例えば、積層体10の第1の主面13において、第1の外部電極21は、端部から中央部に向かって長くなる山なり形状であってもよい。
図1及び図2(a)に示すように、第1の外部電極21は、さらに、第1の端面11及び第1の主面13から延伸して第1の側面15の一部及び第2の側面16の一部を覆って配置されていてもよい。この場合、図2(a)に示すように、第1の側面15及び第2の側面16を覆う部分の第1の外部電極21は、いずれも、第1の端面11と交わる稜線部及び第1の主面13と交わる稜線部に対して斜めに形成されていることが好ましい。なお、第1の外部電極21は、第1の側面15の一部及び第2の側面16の一部を覆って配置されていなくてもよい。
第2の外部電極22は、積層体10の第2の端面12の一部を覆い、かつ、第2の端面12から延伸して第1の主面13の一部を覆って配置されている。第1の外部電極21と同様、第2の外部電極22は、第2の端面12のうち、第1の主面13と交わる稜線部を含む領域を覆っている。
また、第1の外部電極21と同様に、第2の外部電極22は、第2の端面12から延伸して、第2の主面14の一部、第1の側面15の一部及び第2の側面16の一部を覆っていてもよい。
第1の外部電極21と同様、積層体10の第2の端面12の一部を覆う限り、第2の外部電極22の形状は特に限定されない。例えば、積層体10の第2の端面12において、第2の外部電極22は、端部から中央部に向かって高くなる山なり形状であってもよい。また、積層体10の第1の主面13の一部を覆う限り、第2の外部電極22の形状は特に限定されない。例えば、積層体10の第1の主面13において、第2の外部電極22は、端部から中央部に向かって長くなる山なり形状であってもよい。
第1の外部電極21と同様、第2の外部電極22は、さらに、第2の端面12及び第1の主面13から延伸して、第2の主面14の一部、第1の側面15の一部及び第2の側面16の一部を覆って配置されていてもよい。この場合、第1の側面15及び第2の側面16を覆う部分の第2の外部電極22は、いずれも、第2の端面12と交わる稜線部及び第1の主面13と交わる稜線部に対して斜めに形成されていることが好ましい。なお、第2の外部電極22は、第2の主面14の一部、第1の側面15の一部及び第2の側面16の一部を覆って配置されていなくてもよい。
以上のように第1の外部電極21及び第2の外部電極22が配置されているため、積層型コイル部品1を基板上に実装する場合には、積層体10の第1の主面13が実装面となる。
本発明の積層型コイル部品のサイズは特に限定されないが、0603サイズ、0402サイズ又は1005サイズであることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層体の長さ(図2(a)中、両矢印Lで示される長さ)は、0.63mm以下であることが好ましく、0.57mm以上であることが好ましく、0.60mm(600μm)以下0.56mm(560μm)以上であることがより好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層体の幅(図2(c)中、両矢印Wで示される長さ)は、0.33mm以下であることが好ましく、0.27mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層体の高さ(図2(b)中、両矢印Tで示される長さ)は、0.33mm以下であることが好ましく、0.27mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層型コイル部品の長さ(図2(a)中、両矢印Lで示される長さ)は、0.63mm以下であることが好ましく、0.57mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層型コイル部品の幅(図2(c)中、両矢印Wで示される長さ)は、0.33mm以下であることが好ましく、0.27mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層型コイル部品の高さ(図2(b)中、両矢印Tで示される長さ)は、0.33mm以下であることが好ましく、0.27mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層体の第1の主面を覆う部分の第1の外部電極の長さ(図2(c)中、両矢印Eで示される長さ)は、0.12mm以上、0.22mm以下であることが好ましい。同様に、積層体の第1の主面を覆う部分の第2の外部電極の長さは、0.12mm以上、0.22mm以下であることが好ましい。
なお、積層体の第1の主面を覆う部分の第1の外部電極の長さ、及び、積層体の第1の主面を覆う部分の第2の外部電極の長さが一定でない場合、最も長い部分の長さが上記範囲にあることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0603サイズである場合、積層体の第1の端面を覆う部分の第1の外部電極の高さ(図2(b)中、両矢印Eで示される長さ)は、0.10mm以上、0.20mm以下であることが好ましい。同様に、積層体の第2の端面を覆う部分の第2の外部電極の高さは、0.10mm以上、0.20mm以下であることが好ましい。この場合、外部電極に起因する浮遊容量を低減することができる。
なお、積層体の第1の端面を覆う部分の第1の外部電極の高さ、及び、積層体の第2の端面を覆う部分の第2の外部電極の高さが一定でない場合、最も高い部分の高さが上記範囲にあることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層体の長さは、0.38mm以上、0.42mm以下であることが好ましく、積層体の幅は、0.18mm以上、0.22mm以下であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層体の高さは、0.18mm以上、0.22mm以下であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層型コイル部品の長さは、0.42mm以下であることが好ましく、0.38mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層型コイル部品の幅は、0.22mm以下であることが好ましく、0.18mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層型コイル部品の高さは、0.22mm以下であることが好ましく、0.18mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層体の第1の主面を覆う部分の第1の外部電極の長さは、0.08mm以上、0.15mm以下であることが好ましい。同様に、積層体の第1の主面を覆う部分の第2の外部電極の長さは、0.08mm以上、0.15mm以下であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が0402サイズである場合、積層体の第1の端面を覆う部分の第1の外部電極の高さは、0.06mm以上、0.13mm以下であることが好ましい。同様に、積層体の第2の端面を覆う部分の第2の外部電極の高さは、0.06mm以上、0.13mm以下であることが好ましい。この場合、外部電極に起因する浮遊容量を低減することができる。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層体の長さは、0.95mm以上、1.05mm以下であることが好ましく、積層体の幅は、0.45mm以上、0.55mm以下であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層体の高さは、0.45mm以上、0.55mm以下であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層型コイル部品の長さは、1.05mm以下であることが好ましく、0.95mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層型コイル部品の幅は、0.55mm以下であることが好ましく、0.45mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層型コイル部品の高さは、0.55mm以下であることが好ましく、0.45mm以上であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層体の第1の主面を覆う部分の第1の外部電極の長さは、0.20mm以上、0.38mm以下であることが好ましい。同様に、積層体の第1の主面を覆う部分の第2の外部電極の長さは、0.20mm以上、0.38mm以下であることが好ましい。
本発明の積層型コイル部品が1005サイズである場合、積層体の第1の端面を覆う部分の第1の外部電極の高さは、0.15mm以上、0.33mm以下であることが好ましい。同様に、積層体の第2の端面を覆う部分の第2の外部電極の高さは、0.15mm以上、0.33mm以下であることが好ましい。この場合、外部電極に起因する浮遊容量を低減することができる。
本発明の積層型コイル部品では、コイル導体間の絶縁層は磁性材料及び非磁性材料の少なくとも一方を含む材料からなる。
積層体は、積層方向に中央部に配置されて比誘電率が相対的に低い低誘電率部と、積層方向の両端部に配置されて比誘電率が相対的に高い高誘電率部を有している。
図3は、積層型コイル部品の内部構造を模式的に示す断面図である。
図3は、絶縁層、コイル導体及び連結導体、並びに、積層体の積層方向を模式的に示すものであり、実際の形状及び接続等を厳密には表していない。例えば、コイル導体はビア導体を介して接続されている。
図3に示すように、積層型コイル部品1においては、複数の絶縁層が積層されていて、内部にコイルを内蔵する積層体10となっている。
コイルは、絶縁層とともに積層された複数のコイル導体32が電気的に接続されることにより形成される。
積層体10の積層方向、及び、コイルの軸方向(図3中、コイル軸をAで示す)は、実装面である第1の主面13に対して平行である。
積層体10は、相対的に比誘電率の低い低誘電率部10bと、相対的に比誘電率の高い高誘電率部10aとを有している。
低誘電率部10bは、積層体10の積層方向の中央部に配置されており、高誘電率部10aは、積層体10の積層方向の両端部にそれぞれ配置されている。
積層体10の積層方向の中央部に低誘電率部10bが設けられているため、コイル導体間で発生する浮遊容量を低減し、高周波特性を向上させることができる。
図3において、積層方向におけるコイル導体32の配置領域の寸法Lは、積層体の長さ寸法Lの85%以上95%以下(図3では90%)である。
図4は、図3に示す積層型コイル部品を構成する積層体の一例を模式的に示す分解斜視図である。
図4に示すように、積層体10は、複数の絶縁層31a、31b(31b~31b27)、31c(31c~31c27)及び31dが長さ方向(x方向)に積層されて構成されている。
なお、積層体を構成する複数の絶縁層が積み重なる方向を積層方向という。
すなわち、本発明の積層型コイル部品において、積層体の長さ方向と、積層方向とは一致する。
絶縁層31b(31b~31b27)及び31c(31c~31c27)には、それぞれ、コイル導体32b(32b~32b27)及び32c(32c~32c27)と、ビア導体33b(33b~33b27)及び33c(33c~33c27)とが設けられている。
絶縁層31a及び31dには、それぞれ、ビア導体33a及び33dが設けられている。
コイル導体32b(32b~32b27)及び32c(32c~32c27)はそれぞれ、ライン部と、ライン部の端部に配置されるランド部とを有している。図4に示すように、ランド部のサイズは、ライン部の線幅よりも若干大きいことが好ましい。
コイル導体32b(32b~32b27)及び32c(32c~32c27)は、それぞれ、絶縁層31b(31b~31b27)及び31c(31c~31c27)の主面上に設けられており、絶縁層31a及び31dとともに積層される。図4では、各コイル導体が1/2ターン形状を有しており、コイル導体32a及び32b(ただしnは1~27のうちいずれかの自然数)を1つの単位(1ターン分)として、繰り返し積層される。
従って、積層体10を構成するコイル導体の積層数は50以上、60以下(図3及び図4では54)であり、コイルのターン数は27である。
なお、図4では、コイル導体32a(32a~32a27)及び32b(32b~32b27)によってちょうど27ターンのコイルが形成されているが、ビア導体の位置やコイルパターンの形状によっては、繰り返し部分を構成するコイル導体の他に、位置調整用のコイル導体を用いることがある。このような位置調整用のコイル導体も、コイル導体の積層数に含めることとする。
また、絶縁層31a、31b1、31c、31a27、31b27及び31dと、絶縁層31a~31a26及び31b~31b26とでは、絶縁層の比誘電率が異なる。具体的には、絶縁層31a、31b1、31c、31a27、31b27及び31dの比誘電率εrが、絶縁層31a~31a26及び31b~31b26の比誘電率εrよりも高い。
図3及び図4に示す積層体10において、高誘電率部10aに含まれるコイル導体は、コイル導体32b、32c、32b27及び32c27である。従って、高誘電率部10aに含まれるコイル導体の積層数の合計は、8以下(図4では4)である。
高誘電率部に含まれるコイル導体の積層数の合計は8以下であり、4以下であることが好ましい。
積層体10の長さ寸法Lに対する低誘電率部10bの長さ寸法の割合は、80%以上、95%以下であることが好ましい。
低誘電率部10bの長さ寸法の割合が上記範囲であると、高誘電率部10aに含まれるコイル導体数の積層数の合計を8以下に調整しやすい。
ビア導体33a、33b(33b~33b27)、33c(33c~33c27)及び33dは、それぞれ、絶縁層31a、31b(31b~31b27)、31c(31c~31c27)及び31dを積層方向(図4ではx方向)に貫通するように設けられている。
以上のように構成された絶縁層31a、31b(31b~31b27)、31c(31c~31c27)及び31dは、図4に示すようにx方向に積層される。これにより、コイル導体32b(32b~32b27)及び32c(32c~32c27)は、それぞれ、ビア導体33b(33b~33b27)及び33c(33c~33c27)を介して電気的に接続される。その結果、積層体10内において、x方向に延在するコイル軸を有するソレノイド状のコイルが形成される。
さらに、ビア導体33a及び33dは積層体10内で連結導体となって、積層体10の両端面に露出する。第1の連結導体41は、積層体10内において、第1の外部電極21とこれに対向するコイル導体32bとの間を直線状に接続し、第2の連結導体42は、第2の外部電極22とこれに対向するコイル導体32c27との間を直線状に接続する。
以上より、積層型コイル部品1は、コイルと外部電極との間で発生する浮遊容量が小さく、高周波特性に優れている。高周波帯(特に、30GHz以上、80GHz以下)での高周波特性については、40GHzでの透過係数S21が、好ましくは、-1dB以上、0dB以下であり、50GHzでの透過係数S21が、好ましくは、-1dB以上、0dB以下である。積層型コイル部品1が上記条件を満たす場合、例えば、光通信回路内のバイアスティー(Bias-Tee)回路等に好適に使用できる。透過係数S21は、入力信号に対する透過信号の電力の比から求められる。周波数毎の透過係数S21は、例えば、ネットワークアナライザを用いて求められる。透過係数S21は、基本的に無次元量であるが、通常、常用対数をとってdB単位で表される。
積層方向から平面視したときに、コイルを構成するコイル導体は互いに重なることが好ましい。また、積層方向から平面視したとき、コイルの形状は円形であることが好ましい。なお、コイルがランド部を含む場合には、ランド部を除いた形状(すなわちライン部の形状)をコイルの形状とする。
また、連結導体を構成するビア導体にランド部が接続されている場合には、ランド部を除いた形状(すなわちビア導体の形状)を連結導体の形状とする。
第1の連結導体41が第1の外部電極21とコイルとの間を直線状に接続するとは、積層方向から平面視したとき、第1の連結導体41を構成するビア導体33a同士が重なっていることを意味し、ビア導体33a同士は厳密に直線状に並んでいなくてもよい。
また、第2の連結導体42が第2の外部電極22とコイルとの間を直線状に接続するとは、積層方向から平面視したとき、第2の連結導体42を構成するビア導体33d同士が重なっていることを意味し、ビア導体33d同士は厳密に直線状に並んでいなくてもよい。
なお、連結導体を構成するビア導体にランド部が接続されている場合には、ランド部を除いた形状(すなわちビア導体の形状)を連結導体の形状とする。
なお、図4に示すコイル導体は、繰り返しパターンが円形となるような形状であるが、繰り返しパターンが四角形等の多角形となるようなコイル導体であってもよい。
また、繰り返しパターンは、1/2ターン形状でなく、3/4ターン形状やその他の形状であってもよい。
積層方向から平面視したとき、コイル導体において、ライン部の線幅は、好ましくは30μm以上、80μm以下であり、より好ましくは30μm以上、60μm以下である。ライン部の線幅が30μmよりも小さい場合、コイルの直流抵抗が大きくなることがある。ライン部の線幅が80μmよりも大きい場合、コイルの静電容量が大きくなるため、積層型コイル部品の高周波特性が低下することがある。
本発明の積層型コイル部品は、積層方向から平面視したときに、ランド部が、ライン部の内周縁よりも内側に位置せず、かつ、ライン部と部分的に重なることが好ましい。
ランド部がライン部の内周縁よりも内側に位置すると、インピーダンスが低下してしまうことがある。
また、積層方向から平面視したときに、ランド部の径は、ライン部の線幅の1.05倍以上、1.3倍以下であることが好ましい。
ランド部の径がライン部の線幅の1.05倍未満であると、ランド部とビア導体との接続が不充分となることがある。一方、ランド部の径がライン部の線幅の1.3倍を超えると、ランド部に起因する浮遊容量が大きくなるため、高周波特性が低下することがある。
積層方向から平面視したときのランド部の形状は、円形状であってもよいし、多角形状であってもよい。ランド部の形状が多角形状である場合、多角形の面積相当円の直径をランド部の径とする。
各コイル導体及び各連結導体の好ましい寸法の具体例について、積層型コイル部品1のサイズが、0603サイズ、0402サイズ、又は、1005サイズである場合に分けて以下に説明する。
(1)積層型コイル部品1が0603サイズである場合
・積層方向から平面視したとき、各コイル導体の内径(コイル径)は、好ましくは、50μm以上、100μm以下である。
・各連結導体の長さ寸法は、好ましくは15μm以上、45μm以下であり、より好ましくは15μm以上、30μm以下である。
・各連結導体の幅寸法は、好ましくは、30μm以上、60μm以下である。
(2)積層型コイル部品1が0402サイズである場合
・積層方向から平面視したとき、各コイル導体の内径(コイル径)は、好ましくは、30μm以上、70μm以下である。
・各連結導体の長さ寸法は、好ましくは10μm以上、30μm以下であり、より好ましくは10μm以上、25μm以下である。
・各連結導体の幅寸法は、好ましくは、20μm以上、40μm以下である。
(3)積層型コイル部品1が1005サイズである場合
・積層方向から平面視したとき、各コイル導体の内径(コイル径)は、好ましくは、80μm以上、170μm以下である。
・各連結導体の長さ寸法は、好ましくは25μm以上、75μm以下であり、より好ましくは25μm以上、50μm以下である。
・各連結導体の幅寸法は、好ましくは、40μm以上、100μm以下である。
本発明の積層型コイル部品において、積層体を構成する絶縁層は、磁性材料及び非磁性材料の少なくとも一方を含む材料からなる。
高誘電率部となる絶縁層と、低誘電率部となる絶縁層とでは、非磁性材料の含有率が異なる。
絶縁層に含まれる磁性材料としては、フェライト材料が挙げられる。
フェライト材料としては、Ni-Zn-Cu系フェライト材料であることが好ましい。
また、フェライト材料は、FeをFeに換算して40mol%以上49.5mol%以下、ZnをZnOに換算して2mol%以上35mol%以下、CuをCuOに換算して6mol%以上13mol%以下、NiをNiOに換算して10mol%以上45mol%以下含むことが好ましい。
なお、フェライト材料には不可避不純物が含まれていてもよい。
絶縁層に含まれる非磁性材料としては、Si及びZnを含有する酸化物材料(以下、第1の非磁性材料ともいう)が挙げられる。
このような材料としては、一般式aZnO・SiOで表される材料であり、aの値、すなわちSiに対するZnの含有量(Zn/Si)が1.8以上、2.2以下である材料が挙げられる。これはウィルマイトとも呼ばれる材料である。
また、この材料はさらにCuを含むことが好ましく、具体的には、Znの一部がCu等の異種金属で置換された材料であってもよい。
このような材料は、酸化物原料(ZnO、SiO、CuO等)を所定のモル比となるように配合して、湿式で混合粉砕した後、1000℃以上、1300℃以下で仮焼して作製することができる。
また、絶縁層に含まれる別の非磁性材料としては、Si、K、Bを含むガラス材料にフィラーが添加された材料を含み、フィラーは石英及びアルミナからなる群から選択された少なくとも1種を含む材料(以下、第2の非磁性材料ともいう)が挙げられる。
ガラス材料は、SiをSiO換算で70重量%以上85重量%以下、BをB換算で10重量%以上25重量%以下、KをKO換算で0.5重量%以上5重量%以下、AlをAlに換算して0重量%以上5重量%以下含む材料であることが好ましい。
このような材料は、ガラスとフィラーを混合して作製することができる。
例えば、ガラス100重量部に対して、フィラーとしての石英を40重量部以上、60重量部以下、アルミナを0重量部以上、10重量部以下の範囲で混合することにより作製することができる。
フェライト材料と非磁性材料の組合せとしては、フェライト材料と第1の非磁性材料を組み合わせても良く、フェライト材料と第2の非磁性材料を組み合わせてもよい。
また、フェライト材料と第1の非磁性材料及び第2の非磁性材料を組み合わせてもよい。
好ましいのはフェライト材料と第1の非磁性材料の組合せである。
絶縁層に含まれる非磁性材料の割合を変化させることによって、絶縁層の比誘電率が変化する。すなわち、絶縁層に含まれる非磁性材料の割合が異なる2種類の絶縁層を準備したとき、非磁性材料の割合が少なく比誘電率が相対的に大きい絶縁層が高誘電率部を形成し、非磁性材料の割合が多く比誘電率が相対的に小さい絶縁層が低誘電率部を形成することとなる。
高誘電率部の比誘電率εr1は、12以上、20以下であることが好ましい。
高誘電率部に含まれる非磁性材料の割合は、0体積%以上、20体積%以下であることが好ましい。
低誘電率部の比誘電率εr2は、5以上、10以下であることが好ましい。
低誘電率部は、磁性材料と非磁性材料とを含む複合材料で構成されていることが好ましい。
非磁性材料は、Si及びZnを含有する酸化物材料を含み、上記酸化物材料の、Siに対するZnの含有量(Zn/Si)が、モル比換算で1.8以上、2.2以下であることがより好ましい。
低誘電率部に含まれる非磁性材料の割合は、20体積%以上、80体積%以下であることが好ましい。
[積層型コイル部品の製造方法]
本発明の積層型コイル部品の製造方法の一例について説明する。
まず、絶縁層となるセラミックグリーンシートを作製する。
例えば、磁性材料及び非磁性材料に、ポリビニルブチラール系樹脂等の有機バインダ、エタノール、トルエン等の有機溶剤及び分散剤等を加えて混練し、スラリー状にする。その後、ドクターブレード法などの方法により、厚さ12μm程度のセラミックグリーンシートを得る。
このとき、非磁性材料の含有量が異なる2種類のセラミックグリーンシートを準備する。
非磁性材料の含有量が相対的に多いセラミックグリーンシートが、低誘電率部用セラミックグリーンシートであり、非磁性材料の含有量が相対的に少ないセラミックグリーンシートが、高誘電率部用セラミックグリーンシートである。
磁性材料としてのフェライト材料として、例えば、鉄、ニッケル、亜鉛及び銅の酸化物原料を混合して800℃、1時間で仮焼した後、ポールミルにより粉砕し、乾燥することにより、平均粒径が約2μmのNi-Zn-Cu系フェライト材料(酸化物混合粉末)を使用することができる。
また、フェライト材料は、FeをFeに換算して40mol%以上49.5mol%以下、ZnをZnOに換算して2mol%以上35mol%以下、CuをCuOに換算して6mol%以上13mol%以下、NiをNiOに換算して10mol%以上45mol%以下含むことが好ましい。
非磁性材料としては、Si及びZnを含有する酸化物材料(上述した第1の非磁性材料)を使用することができる。
このような材料は、酸化物原料(ZnO、SiO、CuO等)を所定のモル比となるように配合して、湿式で混合粉砕した後、1000℃以上、1300℃以下で仮焼して作製することができる。
高誘電率部用セラミックグリーンシートの場合には、非磁性材料を0体積%以上、20体積%以下含んでいることが好ましい。
低誘電率部用セラミックグリーンシートの場合には、非磁性材料を20体積%以上、80体積%以下含んでいることが好ましい。
また、非磁性材料として、Si、K、Bを含むガラス材料にフィラーが添加された材料を含み、フィラーは石英及びアルミナからなる群から選択された少なくとも1種を含む材料(上述した第2の非磁性材料)を使用することができる。
ガラス材料は、SiをSiO換算で70重量%以上85重量%以下、BをB換算で10重量%以上25重量%以下、KをKO換算で0.5重量%以上5重量%以下、AlをAlに換算して0重量%以上5重量%以下含む材料であることが好ましい。
このような材料は、ガラスとフィラーを混合して作製することができる。
例えば、ガラス100重量部に対して、フィラーとしての石英を40重量部以上、60重量部以下、アルミナを0重量部以上、10重量部以下の範囲で混合することにより作製することができる。
作製したセラミックグリーンシートに、所定のレーザー加工を施して、直径20μm以上、30μm以下程度のビアホールを形成する。ビアホールを有する特定のシート上にAgペーストを用いて、ビアホールに充填してビア導体を形成し、さらに、11μm程度の厚みを有する所定のコイル周回用の導体パターン(ライン部及びランド部からなるコイル導体)をスクリーン印刷し、乾燥することでコイルシートを得る。
個片化後に実装面と平行な方向に周回軸(コイル軸)を有するコイルが積層体の内部に形成されるように、以下の条件を満たすようにコイルシートを積層する。
・積層方向の中央部に低誘電率部用セラミックグリーンシートを、両端部に高誘電率部用セラミックグリーンシートを配置する。
・コイルシートの積層数を50以上、60以下とする。
・高誘電率部用セラミックグリーンシートを用いたコイルシートを8枚以下とする。
・個片化後の積層体の積層方向において、コイル導体の配置領域の寸法が、積層体の長さ寸法の85%以上、95%以下となる。
積層体を熱圧着して圧着体を得た後、所定のチップ寸法になるように切断し、個片化したチップを得る。個片化したチップに対しては、回転バレルを行い、角部及び稜線部に所定の丸みを付けてもよい。
所定の温度、時間で脱バインダ処理及び焼成を施すことで、内部にコイルを内蔵した焼成体(積層体)を得る。
Agペーストを所定の厚みに引き伸ばした層にチップを斜めに浸漬させ、焼き付けることで、積層体の4面(主面、端面及び両側面)に外部電極の下地電極を形成する。
上記の方法では、積層体の主面と端面の2回に分けて下地電極を形成する場合に比べて、下地電極を1回で形成することができる。
下地電極に対して、めっきにより、所定の厚みのNi皮膜及びSn皮膜を順次形成して、外部電極を形成する。
以上により、本発明の積層型コイル部品を作製することができる。
1 積層型コイル部品
10 積層体
10a 高誘電率部
10b 低誘電率部
11 第1の端面
12 第2の端面
13 第1の主面
14 第2の主面
15 第1の側面
16 第2の側面
21 第1の外部電極
22 第2の外部電極
31a,31b(31b~31b27),31c(31c~31c27),31d 絶縁層
32,32b(32b~31b27),32c(32c~31c27) コイル導体
33a,33b(32b~31b27),33c(32c~31c27),33d ビア導体
41 第1の連結導体
42 第2の連結導体
A コイルの中心軸
第1の主面を覆う部分の第1の外部電極の長さ
第1の端面を覆う部分の第1の外部電極の高さ
積層体の長さ寸法
積層型コイル部品の長さ寸法
積層方向におけるコイル導体の配置領域の寸法
積層体の高さ寸法
積層型コイル部品の高さ寸法
積層体の幅寸法
積層型コイル部品の幅寸法

Claims (6)

  1. 複数の絶縁層が長さ方向に積層されてなり、内部にコイルを内蔵する積層体と、
    前記コイルに電気的に接続されている第1の外部電極及び第2の外部電極と、を備え、
    前記コイルは、前記絶縁層とともに前記長さ方向に積層された複数のコイル導体が電気的に接続されてなり、
    前記積層体は、前記長さ方向において相対する第1の端面及び第2の端面と、前記長さ方向と直交する高さ方向において相対する第1の主面及び第2の主面と、前記長さ方向及び前記高さ方向に直交する幅方向において相対する第1の側面及び第2の側面と、を有し、
    前記第1の外部電極は、前記第1の端面の一部と前記第1の主面の一部とを延伸して覆い、
    前記第2の外部電極は、前記第2の端面の一部と前記第1の主面の一部とを延伸して覆い、
    前記第1の主面は、実装面であり、
    前記積層体の積層方向と前記コイルのコイル軸方向とは、前記第1の主面と平行であり、
    前記積層体は、前記積層方向の中央部に配置されて比誘電率が相対的に低い低誘電率部と、前記積層方向の両端部に配置されて比誘電率が相対的に高い高誘電率部を有しており、
    前記高誘電率部の非磁性材料の割合が、前記低誘電率部の非磁性材料の割合よりも少なく、
    前記非磁性材料が、第1の非磁性材料及び第2の非磁性材料の少なくとも一方を含み、
    前記第1の非磁性材料が、Si及びZnを含有する酸化物材料であり、
    前記第2の非磁性材料が、Si、K、Bを含むガラス材料に、石英及びアルミナからなる群から選択された少なくとも1種を含むフィラーが添加されてなる材料であり、
    前記積層方向における前記コイル導体の配置領域の寸法は、前記積層体の長さ寸法の85%以上、90%以下であり、
    前記コイル導体の積層数は、50以上、60以下であり、
    前記高誘電率部に含まれる前記コイル導体の積層数の合計は、8以下であり、
    前記第1の主面における前記高誘電率部の全部が、前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極で覆われていることを特徴とする、積層型コイル部品。
  2. 前記高誘電率部に含まれる前記コイル導体の積層数の合計は、4以下である、請求項1に記載の積層型コイル部品。
  3. 前記低誘電率部の比誘電率εr1は、5以上、10以下であり、
    前記高誘電率部の比誘電率εr2は、12以上、20以下である、請求項1又は2に記載の積層型コイル部品。
  4. 前記低誘電率部は、磁性材料と前記非磁性材料とを含む複合材料で構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層型コイル部品。
  5. 前記非磁性材料は、前記第1の非磁性材料を含み、
    前記第1の非磁性材料の、Siに対するZnの含有量(Zn/Si)がモル比換算で1.8以上、2.2以下である、請求項4に記載の積層型コイル部品。
  6. 前記積層体の長さは、560μm以上、600μm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の積層型コイル部品。
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