JP2008303452A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を抑制してメンテナンスの回数を低減することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、ウエハ200を収容するとともに、ウエハ200に所望の薄膜を形成するための処理ガスが流通してウエハ200を処理する処理管203と、前記処理ガスまたは処理管203内のクリーニング用のガスを処理管203内に供給するガス供給ラインと、処理管203の雰囲気を下流領域Cから排気する排気管231と、下流領域Cの温度を調節するヒータ260等と、排気ライン231の温度を調節するヒータ262等と、を備える。コントローラ280は、ヒータ260等とヒータ262等とを制御することにより、処理管203内に前記処理ガスが供給される時と前記クリーニング用のガスが供給される時において、下流領域Cおよび排気管231の温度を異ならせる。
【選択図】図2

Description

本発明は基板処理装置に関し、特に基板の低温処理に好適な基板処理装置に関する。
この種の基板処理装置では、例えば基板の処理原料の1つとしてアミン類を選択し、その処理ガスを処理容器に供給してその内部で流通させることにより、当該処理容器内に収容された基板に対し低温での成膜を実現することができるようになっており、近年特に注目を集めている。例えば、当該アミン類として、TDMAT(テトラキスジメチルアミノチタン)やTEMAH(テトラキスエチルメチルアミノハフニウム)等を使用することができ、TiN(窒化チタン)やHfO(酸化ハフニウム)といった窒化膜や酸化膜等の膜を形成することができる。
この場合に、低温で基板に膜を形成するという所期の目的は達成することはできるものの、低温で成膜処理を実行しているため、処理容器内における処理ガスの下流領域(の部材)やその下流領域から処理容器内の雰囲気を排気する排気ライン(の部材)にも膜が付着し、それが原因となってパーティクルが発生したり排気ラインで目詰まりが発生したりする。そこで、当該基板処理装置では、処理容器への処理ガスの供給の後に、クリーニング用のガスを処理容器に供給しながら排気ラインから排気する場合があり、これにより処理容器の下流領域や排気ラインに付着した膜を除去するようにしている。
しかしながら、いくらクリーニング用のガスを供給したとしても、パーティクルが発生したり排気ラインで目詰まりが発生したりするという問題は十分に解決しないことがあり、結果的に処理容器や排気ラインのメンテナンスを頻繁におこなう必要があった。
したがって、本発明の主な目的は、パーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を抑制してメンテナンスの回数を低減することができる基板処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明者がパーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生の原因について検討したところ、クリーニング用のガスの供給を処理ガスの供給時と同じ温度でおこなっており、それに起因して、処理容器の下流領域や排気ラインに付着した膜を十分に除去しきれなかったり、処理ガスやクリーニング用のガスに起因する副生成物が新たに処理容器の下流領域や排気ラインに付着したりする場合があり、結果的にパーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を生じさせ、メンテナンスの回数が低減しないことを見出した。
そこで本発明によれば、
基板を収容するとともに、前記基板に所望の薄膜を形成するための処理ガスが流通して前記基板を処理する処理容器と、
前記処理ガスまたは前記処理容器内のクリーニング用のガスを前記処理容器内に供給するガス供給ラインと、
前記処理容器の雰囲気を前記処理容器の下流領域から排気する排気ラインと、
前記処理容器の下流領域の温度を調節する第1の温調手段と、
前記排気ラインの温度を調節する第2の温調手段と、
前記第1の温調手段と前記第2の温調手段を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、少なくとも第1の温調手段と第2の温調手段を制御することにより、前記処理容器内に前記処理ガスが供給される時と前記クリーニング用のガスが供給される時において、前記処理容器の下流領域および前記排気ラインの温度を異ならせることを特徴とする基板処理装置が提供される。
本発明によれば、処理ガスの供給時とクリーニング用のガスの供給時とで処理容器の下流領域および排気ラインの温度を異ならせるから、クリーニング用のガスの供給時において、処理容器の下流領域および排気ラインの温度を、その部位に付着した膜を容易に除去したり、処理ガスやクリーニング用のガスに起因する副生成物の発生を抑えたりするような温度とすることができ、結果的にパーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を抑制してメンテナンスの回数を低減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
本実施例に係る基板処理装置は、半導体装置集積回路(IC(Integrated Circuits))の製造に使用される半導体製造装置の一例として構成されているものである。
下記の説明では、基板処理装置の一例として、基板に対し熱処理等をおこなう縦型の装置を使用した場合について述べる。
図1に示す通り、基板処理装置101では、基板の一例となるウエハ200を収納したカセット110が使用されており、ウエハ200はシリコン等の材料から構成されている。基板処理装置101は筐体111を備えており、筐体111の内部にはカセットステージ114が設置されている。カセット110はカセットステージ114上に工場内搬送装置(図示略)によって搬入されたり、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。
カセットステージ114は、工場内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢を保持しかつカセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体111の後方に右回り縦方向90°回転し、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部にはカセット棚105が設置されており、カセット棚105は複数段複数列にて複数個のカセット110を保管するように構成されている。カセット棚105にはウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット110が収納される移載棚123が設けられている。
カセットステージ114の上方には予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ118aと、搬送機構としてのカセット搬送機構118bとで構成されている。カセット搬送装置118はカセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114とカセット棚105と予備カセット棚107との間で、カセット110を搬送するように構成されている。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構125が設置されている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ125bとで構成されている。ウエハ移載装置125aにはウエハ200をピックアップするためのツイーザ125cが設けられている。ウエハ移載装置125はウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作により、ツイーザ125cをウエハ200の載置部として、ウエハ200をボート217に対して装填(チャージング)したり、ボート217から脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
筐体111の後部上方には、ウエハ200を熱処理する処理炉202が設けられており、処理炉202の下端部が炉口シャッタ147により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方には処理炉202に対しボート217を昇降させるボートエレベータ115が設けられている。ボートエレベータ115の昇降台にはアーム128が連結されており、アーム128にはシールキャップ219が水平に据え付けられている。シールキャップ219はボート217を垂直に支持するとともに、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数の保持部材を備えており、複数枚(例えば50〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
カセット棚105の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するクリーンユニット134aが設置されている。クリーンユニット134aは供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。
筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するクリーンユニット134bが設置されている。クリーンユニット134bも供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアをウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通させるように構成されている。当該クリーンエアは、ウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通した後に、筐体111の外部に排気されるようになっている。
続いて、基板処理装置101の主な動作について説明する。
工場内搬送装置(図示略)によってカセット110がカセットステージ114上に搬入されると、カセット110は、ウエハ200がカセットステージ114の上で垂直姿勢を保持し、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように、筐体111の後方に右周り縦方向90°回転させられる。
その後、カセット110は、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へカセット搬送装置118によって自動的に搬送され受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚105ないし予備カセット棚107からカセット搬送装置118によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
カセット110が移載棚123に移載されると、ウエハ200はカセット110からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはカセット110に戻り、後続のウエハ110をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、処理炉202の下端部を閉じていた炉口シャッタが開き、処理炉202の下端部が開放される。その後、ウエハ200群を保持したボート217がボートエレベータ115の上昇動作により処理炉202内に搬入(ローディング)され、処理炉202の下部がシールキャップ219により閉塞される。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に対し任意の熱処理が実施される。その熱処理後は、上述の逆の手順で、ウエハ200およびカセット110が筐体111の外部に搬出される。
図2及び図3に示す通り、処理炉202には加熱手段として機能するヒータ207が設けられている。ヒータ207の内側には、基板の一例となるウエハ200を収容する処理管203が設けられている。処理管203の下部は開口しており、その開口端(下端)には、気密部材であるOリング220を介してステンレス等で構成されたフランジ209が設けられている。フランジ209の下端開口は、Oリング220を介して蓋体としてのシールキャップ219により気密に閉塞されている。処理炉202では、少なくとも、処理管203、フランジ209、Oリング220及びシールキャップ219でウエハ200を処理する処理容器が構成されており、その内部に処理室201が形成されている。
シールキャップ219にはボート支持台218を介して複数枚のウエハ200を保持可能なボート217が立設されている。ボート支持台218はボート217を支持する支持体であり、ボート217はボート支持体218により支持されながら処理室201に挿入されるようになっている。ボート217にはバッチ処理される複数のウエハ200が水平姿勢で図2中上下方向に多段に積載されている。
処理室201には、複数種類(本実施例1では2種類)の処理ガスを供給する2本のガス供給管232a,232bが接続されている。
ガス供給管232aには上流方向(基端部)から順に液体用のマスフローコントローラ240、気化器242及びバルブ243aが設けられている。
ガス供給管232aの先端部はノズル233aに接続されている。ノズル233aは、処理室201を構成している処理管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、処理管203の内壁に沿った上下方向に延在している。ノズル233aの側面には処理ガスを供給する多数のガス供給孔248aが設けられている。ガス供給孔248aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
ガス供給管232aにはキャリアガスを供給するキャリアガス供給管234aが連結している。キャリアガス供給管234aには、上流方向から順にマスフローコントローラ241bとバルブ243cとが設けられている。
更に、ガス供給管232aにはクリーニング用のガスを供給するガス供給管250が連結されている。ガス供給管250には、上流方向から順にマスフローコントローラ251とバルブ252とが設けられている。
他方、ガス供給管232bには上流方向から順にマスフローコントローラ241aとバルブ243bとが設けられている。
ガス供給管232bの先端部はノズル233bに接続されている。ノズル233bも、ノズル233aと同様に、処理室201を構成している処理管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、処理管203の内壁に沿って上下方向に延在している。ノズル233bの側面には、処理ガスを供給する多数のガス供給孔248bが設けられている。ガス供給孔248bも、ガス供給孔248aと同様に、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
ガス供給管232bにはキャリアガスを供給するキャリアガス供給管234bが連結されている。キャリアガス供給管234bには上流方向から順にマスフローコントローラ241cとバルブ243dとが設けられている。
更に、ガス供給管232bにはクリーニング用のガスを供給するガス供給管255が連結されている。ガス供給管255には、上流方向から順にマスフローコントローラ256とバルブ257とが設けられている。
上記構成に係る一例として、ガス供給管232aには液体原料が導入されるようになっており、バルブ243aが開いた状態で液体原料がガス供給管232aに流入すると、当該液体原料は液体用のマスフローコントローラ240に流量制御されながら気化器242に至り、気化器242で気化され、その気化ガスが処理ガスとしてノズル233aを介して処理室201内に供給されるようになっている。
他方、ガス供給管232bには気体原料が処理ガスとして導入されるようになっており、バルブ243bが開いた状態で気体原料がガス供給管232bに流入すると、当該気体原料はマスフローコントローラ241aに流量調整されながらガス供給管232bを流通し、最終的にノズル233bを介して処理室201に供給されるようになっている。
処理室201にはバルブ243eを介して処理室201内の雰囲気を排気するガス排気管231が接続されている。ガス排気管231には真空ポンプ246が接続されており、真空ポンプ246の作動で処理室201内を真空排気することができるようになっている。バルブ243eは開閉動作により処理室201の真空排気の起動とその停止とをすることができるのに加えて、その弁開度が調節可能であって処理室201の内部の圧力調整をも可能とする開閉弁である。
処理管203の下方に配置されたフランジ209の内部には、冷媒が流通する冷媒流路290が形成されている。冷媒流路290は冷媒ポンプユニット295に接続されている。冷媒ポンプユニット295は媒体の熱交換(冷却)と媒体の吸込み・送出しとをおこなうもので、冷媒ポンプユニット295の作動により、冷媒流路270で冷媒が流通(循環)して処理室201の下部の領域Cや、フランジ209とガス排気管231との接続部付近の領域Dを冷却することができるようになっている。
フランジ209の外周にはヒータ260が設けられており、領域Cや領域Dを加熱することができるようになっている。本実施例1では、冷媒ポンプユニット295の作動とヒータ260の作動とで、領域Cや領域Dの温度を調節することができるようになっている。
ガス排気管231の外周やバルブ243eの近傍にもヒータ262,264が設けられており、ガス排気管231やバルブ243eを加熱することができるようになっている。
ヒータ262,264の外周には断熱カバー270が設けられており、ヒータ262,264から発される熱を断熱することができるようになっている。断熱カバー270には排熱ダクト275が設けられており、断熱カバー270で保持された熱を断熱カバー270の内側から外側に放熱する(ガス排気管231やバルブ243eを冷却する)ことができるようになっている。断熱カバー270と排熱ダクト275との間には開閉自在な開閉式断熱板277が設けられており、開閉式断熱板277の開閉により、断熱カバー270で保持された熱の断熱と放熱とを切り替えることができるようになっている。本実施例1では、ヒータ262,264の作動と開閉式断熱板277の開閉動作とで、ガス排気管231やバルブ243eの温度を調節することができるようになっている。
処理管203内の中央部には、複数枚のウエハ200を多段に同一間隔で載置するボート217が設けられている。ボート217は、ボートエレベータ115(図1参照)により処理管203に対し昇降(出入り)することができるようになっている。ボート217の下端部には、処理の均一性を向上するために当該ボート217を回転させるボート回転機構267が設けられている。ボート回転機構267を駆動させることにより、ボート支持台218に支持されたボート217を回転させることができるようになっている。
以上の液体用のマスフローコントローラ240、マスフローコントローラ241a,241b,241c,251,256、バルブ243a,243b,243c,243d,243e,252,257、冷媒ポンプユニット295、ヒータ207,260,262,264、開閉式断熱板277、真空ポンプ246、ボート回転機構267、ボートエレベータ115等の部材はコントローラ280に接続されている。
コントローラ280は、液体マスフローコントローラ240の流量調整、マスフローコントローラ241a,241b,241c,251,256の流量調整、バルブ243a,243b,243c,243d,252,257の開閉動作、バルブ243eの開閉及び圧力調整動作、冷媒ポンプユニット295の作動・停止、ヒータ207,260,262,264の温度調整、開閉式断熱板277の開閉動作、真空ポンプ246の作動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボートエレベータ115の昇降動作等を制御するようになっている。
続いて、本実施例1に係る成膜方法(基板処理装置の洗浄方法を含む。)について説明する。
図4に示す通り、本実施例1に係る成膜方法は主には、成膜ステップX、クリーニングステップY及びATM(ATMosphere:大気圧)サイクルパージステップZの3つのステップから構成されている。当該成膜方法では、成膜ステップXの処理を所定回数繰り返すごとに定期的にクリーニングステップYの処理を実行し、更にそのクリーニングステップYの処理を所定回数実行した後に定期的にATMサイクルパージステップZの処理を実行するようになっている。
以下、成膜ステップX、クリーニングステップY及びATMサイクルパージステップZの各処理をステップごとに順に説明する。
[成膜ステップX]
ALD法を用いた成膜処理例について、半導体装置(半導体デバイス)の製造工程の一つである、TDMAT(テトラキスジメチルアミノチタン)とNH(アンモニア)とを用いたTiN膜を形成する例を基に説明する。
CVD(Chemical Vapor Deposition)法の一つであるALD(Atomic Layer Deposition)法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる少なくとも2種類の原料となる処理ガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子単位で基板上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。このとき、膜厚の制御は、処理ガスを供給するサイクル数で行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
ALD法では、例えばTiN膜を形成する場合、TDMATとNHとを用いて150℃という低温で高品質の成膜が可能である。
始めに、上述したようにウエハ200をボート217に装填して処理室201に搬入する。ボート217を処理室201に搬入したら、ボート回転機構267によりボート217とそれに保持されたウエハ200とを回転させ、後述する4つのステップを順次実行する。
(ステップ1)
真空ポンプ246を作動させた状態において、ガス供給管232aにTDMATを流入させかつキャリアガス供給管234aとキャリアガス供給管234bとにそれぞれキャリアガスを流入させる。キャリアガスとしてはN(窒素)やAr(アルゴン)等の不活性ガスを使用することができ、本実施例1ではキャリアガスとしてNを使用している。
この状態で、ガス供給管232aのバルブ243aと、キャリアガス供給管234aのバルブ243cと、キャリアガス供給管234bのバルブ243dと、ガス排気管231のバルブ243eとを、開ける。
ガス供給管232aから流入した液体のTDMATは、マスフローコントローラ240に流量調整されながら気化器242で気化され、ガス供給管232aとキャリアガス供給管234aとの連結部に至る。
キャリアガス供給管234aから流入したキャリアガスは、マスフローコントローラ241bに流量調整されながらキャリアガス供給管234aを流通し、ガス供給管232aとキャリアガス供給管234aとの連結部に至る。
TDMATの気化ガスとキャリアガスとは、ガス供給管232aとキャリアガス供給管234aとの連結部で合流し、その後は混合された状態でノズル233aから処理室201に供給され、最終的にガス排気管231から排気される。
キャリアガス供給管234bから流入したキャリアガスは、マスフローコントローラ241cに流量調整されながらキャリアガス供給管234bとガス供給管232bとを流通し、ノズル233bから処理室201に供給され、最終的にガス排気管231から排気される。
ステップ1では、コントローラ280により、ヒータ207、マスフローコントローラ240、バルブ243a等の動作やバルブ243eの開度等を制御して、処理室201内の圧力を一定範囲内の最適な値に維持し、TDMATの供給量を0.1〜1g/minとし、TDMATの気化ガスをウエハ200に晒す時間を5〜20秒間とし、処理室201のウエハ200の温度を150℃とする。
以上のステップ1では、上記の通りにTDMATの気化ガスを処理ガスとして処理室201内に供給することで、TDMATがウエハ200上の下地膜等の表面部分と表面反応(化学吸着)する。
(ステップ2)
ガス供給管232aのバルブ243aを閉めてTDMATの気化ガスの供給を停止するとともに、キャリアガス供給管234aのバルブ241cとキャリアガス供給管234bのバルブ243dとを閉じてキャリアガスの供給も停止する。
このとき、ガス排気管231のバルブ243eは開いたままとし、真空ポンプ246により処理室201内を20Pa以下となるまで排気し、処理室201等に残留したTDMATの気化ガスを処理室201内から排除する。
ステップ2では、キャリアガス供給管234aのバルブ243cとキャリアガス供給管234bのバルブ243dとの両方又は片方を開けたままとしてキャリアガスを処理室201に供給し続けてもよく、この場合、処理室201等に残留したTDMATの気化ガスを処理室201から排除する効果が更に高まる。
(ステップ3)
ガス供給管232bにNHを流入させかつキャリアガス供給管234aとキャリアガス供給管234bとにそれぞれキャリアガスを流入させる。この状態で、ガス供給管232bのバルブ243bと、キャリアガス供給管234aのバルブ243cと、キャリアガス供給管234bのバルブ243dとを、開ける。
ガス供給管232bから流入したNHは、マスフローコントローラ241aに流量調整されながらガス供給管232bを流通し、ガス供給管232bとキャリアガス供給管234bとの連結部に至る。
キャリアガス供給管234bから流入したキャリアガスは、マスフローコントローラ241cに流量調整されながらキャリアガス供給管234bを流通し、ガス供給管232bとキャリアガス供給管234bとの連結部に至る。
NHとキャリアガスとは、ガス供給管232bとキャリアガス供給管234bとの連結部で合流し、その後は混合された状態でノズル233bから処理室201に供給され、最終的にガス排気管231から排気される。
キャリアガス供給管234aから流入したキャリアガスは、マスフローコントローラ241bに流量調整されながらキャリアガス供給管234aとガス供給管232aとを流通し、ノズル233aから処理室201に供給され、最終的にガス排気管231から排気される。
ステップ3では、コントローラ280により、ヒータ207、バルブ243b等の動作やバルブ243eの開度等を制御して、処理室201内の圧力を一定範囲内の最適な値に維持し、NHをウエハ200に晒す時間を10〜20秒間とし、処理室201のウエハ200の温度をステップ1と同様に80℃とする。
以上のステップ3では、上記の通りにNHを処理ガスとして処理室201に供給することで、ウエハ200の表面に化学吸着したTDMATとNHとを反応させ、ウエハ200上にTiN膜を形成する。
(ステップ4)
成膜後、ガス供給管232bのバルブ243bを閉めてNHの供給を停止するとともに、キャリアガス供給管234aのバルブ243cとキャリアガス供給管234bのバルブ243dとを閉じてキャリアガスの供給も停止する。このとき、ガス排気管231のバルブ243eは開いたままとし、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201等に残留したNHであって成膜に寄与した後のガスを排除する。
ステップ4でも、ステップ2と同様、キャリアガス供給管234aのバルブ243cとキャリアガス供給管234bのバルブ243dとの両方又は片方を開けたままとしてキャリアガスを処理室201に供給し続けてもよく、この場合、処理室201等に残留したNHであって成膜に寄与した後のガスを処理室201から排除する効果が更に高まる。
以後、上述したステップ1〜4を1サイクル(成膜ステップX)としてこの成膜ステップXの処理を複数回繰り返すことにより、ウエハ200上に所定膜厚のTiN膜を形成することができる。
ここで、成膜ステップXでは、コントローラ280により冷媒ポンプユニット295を制御して、フランジ209の内部で冷媒を流通させて領域Cや領域Dの温度を室温(30℃程度)とする。更に、コントローラ280によりヒータ262,264を制御して(ヒータ262,264を作動させずに)ガス排気管231、バルブ243eの温度も室温とする。その結果、フランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等にTiN膜が形成されるのを抑制することができる。この温度制御は基本的にはステップ1〜4の全体にわたりおこなう。
[クリーニングステップY]
真空ポンプ246を作動させた状態において、ガス供給管250とガス供給管255とにクリーニング用のガスを流入させ、かつ、キャリアガス供給管234aとキャリアガス供給管234bとにそれぞれキャリアガスを流入させる。クリーニング用のガスとしてはNF(三フッ化窒素)やClF(三フッ化塩素)等を使用することができ、本実施例1ではクリーニング用のガスとしてNFを使用している。
この状態で、ガス供給管250のバルブ252と、ガス供給管255のバルブ257と、キャリアガス供給管234aのバルブ243cと、キャリアガス供給管234bのバルブ243dと、ガス排気管231のバルブ243eとを、開ける。
ガス供給管250から流入したNFは、マスフローコントローラ251に流量調整されながらガス供給管250を流通し、ガス供給管250とキャリアガス供給管234aとの連結部に至る。その後、そのNFは、TDMATの気化ガスと同様に(成膜ステップXのステップ1参照)、キャリアガスと合流して混合された状態でノズル233aから処理室201に供給され、最終的にガス排気管231から排気される。
他方、ガス供給管255から流入したNFは、マスフローコントローラ256に流量調整されながらガス供給管255を流通し、ガス供給管255とキャリアガス供給管234bとの連結部に至る。その後、そのNFは、NHと同様に(成膜ステップXのステップ3参照)、キャリアガスと合流して混合された状態でノズル233bから処理室201に供給され、最終的にガス排気管231から排気される。
このとき、コントローラ280によりヒータ260,262,264を制御して、領域Cや領域D、ガス排気管231の温度を150℃と、バルブ243eの温度を190℃とし、成膜ステップXの温度とは異なる温度とする。
すなわち、成膜ステップXでは、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度を室温としてTiN膜の形成を抑制するような温度としている。これに対し、クリーニングステップYでは、TiN膜の形成を考慮する必要がなくなるから、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度を150℃や190℃としてTiN膜を除去し易い温度としている。
なお、成膜ステップX及びクリーニングステップYの処理中は、原則として開閉式断熱板277を閉じておき(断熱カバー270の内部の熱を放熱したい場合には開閉式断熱板277を開けてもよい。)、クリーニングステップYから成膜ステップXへの移行の際に、コントローラ280により、開閉式断熱板277を開けて断熱カバー270の内部に保持された熱を排熱ダクト275から放熱し、ガス排気管231やバルブ243eを冷却する。
その結果、成膜ステップX及びクリーニングステップYの処理中においては、ガス排気管231やバルブ243eの熱の損失を抑えることができ、他方、クリーニングステップYから成膜ステップXへの移行の際には、ガス排気管231やバルブ243eの温度の切替え(150℃又は190℃から室温への温度の切替え)を迅速におこなうことができる。
[ATMサイクルパージステップZ]
コントローラ280により、バルブ243eと真空ポンプ246とを制御して、ガス排気管231やバルブ243eの内部の圧力を、「大気圧」と「低真空圧」とに交互に変動させ、ガス排気管231やバルブ243eの内部の圧力を急激に変動させる。すなわち、大気圧から低真空圧へと移行して再度大気圧に戻るまでを1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返す。例えば、大気圧と低真空圧との圧力変動率を15Torr/秒と設定し、1サイクル当たり6分間と時間設定し、これを120サイクルにわたり実行する。
以上の本実施例1では、成膜ステップXにおいて、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度を室温という低温に制御するから、フランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等の部材にTiN膜が付着するのを抑制することができる。すなわち、図5に示す通り、TiN膜を形成する場合においては、室温付近から100℃付近までは温度の上昇に伴い膜厚(図5は成膜ステップXの処理を約100回程度実行した後の膜厚を示している。)が増大し、100℃付近を上回るとその膜厚は温度の上昇に関わらずほぼ一定の値を維持する。そのため、成膜ステップXのように、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度を室温という低温に維持すれば、フランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等の部材にTiN膜が付着するのを抑制することができる。
これに対し、クリーニングステップYにおいては、領域Cや領域D、ガス排気管231の温度を150℃と、バルブ243eの温度を190℃と高温に制御するから、フランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等の部材に付着して残ったTiN膜を迅速かつ容易に除去することができる。すなわち、図6に示す通り、TiN膜をNFで除去(エッチング)する場合においては、温度の上昇に伴いエッチング速度が増大する。そのため、クリーニングステップYのように、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度を150℃や190℃という高温に維持すれば、フランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等の部材に付着して残ったTiN膜を迅速かつ容易に除去することができる(クリーニングステップYにおける領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度は150℃や190℃より高い温度であるのがクリーニング作用を高める上では好ましいが、本実施例1においてこのような温度に抑えているのは、Oリング220等の部材の耐熱性を考慮しているからである。)。
更にクリーニングステップYでは、領域Cや領域D、ガス排気管231の温度を150℃と、バルブ243eの温度を190℃と高温に制御するから、処理ガス(TDMAT,NH)やクリーニング用のガス(NF)に起因する副生成物(NHF等)が新たに発生してもその副生成物を昇華させることができ、当該副生成物がフランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等の部材に付着するのを抑制することができる。
以上の通り、本実施例1では、成膜ステップXとクリーニングステップYとで、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度を異ならせるから、フランジ209、シールキャップ219、ガス排気管231、バルブ243e等の部材へのTiN膜の付着を抑制しながらもその付着物を迅速かつ容易に除去することができ、かつ、処理ガスやクリーニング用のガスに起因する新たな副生成物の発生も抑えることができる。その結果、パーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を抑制してメンテナンスの回数を低減することができ、ひいては基板処理装置101の安定的な稼動とスループット(単位時間当たりの処理量)の向上とを実現することができる。
更に本実施例1では、ATMサイクルパージステップZの処理を実行してガス排気管231やバルブ243e等に対し急激な圧力変動を付与するから、仮に、クリーニングステップYの処理後において、図7に示す通り、処理ガス(TDMAT,NH)やクリーニング用のガス(NF)に起因する副生成物300(NHF等)がガス排気管231やバルブ243e等に付着して残っていても、副生成物300をガス排気管231やバルブ243e等から剥離・排出することができる。その結果、パーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を確実に抑制することができる。
なお、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温度については、成膜ステップXの温度をクリーニングステップYの温度より低く(クリーニングステップYの温度を成膜ステップXの温度より高く)する必要はなく、その逆であってもよい。もちろん、成膜ステップXにおける温度そのものの値やクリーニングステップYにおける温度そのものの値等も、処理ガスやクリーニング用のガスの種類等に応じて適宜変更してよい。
例えば、Si膜を形成する場合には、成膜ステップXの温度をクリーニングステップYの温度より高くし、成膜ステップXやクリーニングステップYの各温度の値も変更する。この場合、好ましくは、成膜ステップXにおいて、領域Cを150℃と、領域Dを120℃と、ガス排気管251を150℃と、バルブ243eを190℃とする。他方、クリーニングステップYにおいては、領域Cを100℃と、領域Dを120℃と、ガス排気管251を100℃と、バルブ243eを80℃とする。
本実施例2は主には下記の点で実施例1と異なっており、それ以外は実施例1と同様となっている。
本実施例2では、処理ガスの原料となるTDMATとNHとに代えて、TEMAH(テトラキスエチルメチルアミノハフニウム)とO(オゾン)とを用い、HfO(酸化ハフニウム)膜を形成する例を示す。
TEMAHとOとを用いてHfO膜を形成する場合、例えば、180〜250℃の低温で高品質の成膜が可能となっている。
成膜ステップXのステップ1では、ガス供給管232aにはTEMAHを流入させ、TEMAHの気化ガスを処理ガスとして処理室201内に供給し、TEMAHをウエハ200上の下地膜等の表面部分と表面反応(化学吸着)させる。
このとき、処理室201内の圧力を一定範囲内の最適な値に維持し、TEMAHの供給量を0.01〜0.1g/minとし、TEMAHの気化ガスをウエハ200に晒す時間を30〜180秒間とし、処理室201のウエハ200の温度を180〜250℃の範囲内の最適な値とする。
他方、成膜ステップXのステップ3では、ガス供給管232bにはOを流入させ、Oを処理ガスとして処理室201に供給し、ウエハ200の表面に化学吸着したTEMAHとOとを反応させ、ウエハ200上にHfO膜を形成する。
このとき、処理室201内の圧力を一定範囲内の最適な値に維持し、Oをウエハ200に晒す時間を10〜120秒間とし、処理室201のウエハ200の温度をステップ1のTEMAHの気化ガスの供給時と同じく180〜250℃の範囲内の最適な値とする。
そしてこのような成膜ステップXの処理を複数回繰り返すことにより、ウエハ200上に所定膜厚のHfO膜を形成する。
成膜ステップXとクリーニングステップYとにおいて、領域Cや領域D、ガス排気管231、バルブ243eの温あ度については、成膜ステップXの温度はHfO膜が付着するのを抑制することができる程度の温度(例えば室温)とし、クリーニングステップYの温度は成膜ステップXの温度とは異なる温度であってHfO膜を迅速かつ容易に除去することができる程度の温度(例えば150℃)とする。その結果、実施例1と同様に、パーティクルの発生や排気ラインの目詰まりの発生を抑制してメンテナンスの回数を低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明の好ましい実施の形態によれば、基板を収容するとともに、前記基板に所望の薄膜を形成するための処理ガスが流通して前記基板を処理する処理容器と、前記処理ガスまたは前記処理容器内のクリーニング用のガスを前記処理容器内に供給するガス供給ラインと、前記処理容器の雰囲気を前記処理容器の下流領域から排気する排気ラインと、前記処理容器の下流領域の温度を調節する第1の温調手段と、前記排気ラインの温度を調節する第2の温調手段と、前記第1の温調手段と前記第2の温調手段を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、少なくとも第1の温調手段と第2の温調手段を制御することにより、前記処理容器内に前記処理ガスが供給される時と前記クリーニング用のガスが供給される時において、前記処理容器の下流領域および前記排気ラインの温度を異ならせることを特徴とする基板処理装置が提供される。
好ましくは、前記反応容器が、前記基板を処理する空間を形成し、一端に開口を有する処理管を備え、前記第1の温調手段が前記処理管の開口側の温度を調節し、前記制御部が、少なくとも第1の温調手段と第2の温調手段を制御することにより、前記処理管内に前記処理ガスが供給される時と前記クリーニング用のガスが供給される時において、前記処理管の開口側および前記排気ラインの温度を異ならせる。
好ましくは、前記第1の温調手段が、前記処理容器の下流領域を加熱する加熱手段と、前記処理容器の下流領域を冷却する冷却手段とを有する。
好ましくは、前記第2の温調手段が前記排気ラインを加熱する加熱手段を有し、より好ましくは、前記第2の温調手段が前記加熱手段と前記加熱手段による熱を断熱する断熱手段とを有し、更に好ましくは、前記第2の温調手段が前記加熱手段と前記断熱手段と前記断熱手段で保持された熱を放熱する放熱手段とを有する。
本発明の好ましい実施例(実施例1)に係る基板処理装置の概略的な構成を示す斜透視図である。 本発明の好ましい実施例で使用される縦型の処理炉とそれに付随する部材との概略構成図であり、特に処理炉部分を縦断面で示している。 図2のA−A線断面図である。 本発明の好ましい実施例に係る基板処理装置を用いた成膜方法を概略的に示すフローチャートである。 本発明の好ましい実施例に係る成膜物の膜厚と温度との概略的な関係を示す図面である。 本発明の好ましい実施例に係る成膜物の除去速度と温度との概略的な関係を示す図面である。 本発明の好ましい実施例に係るATMサイクルパージステップの処理を実行した場合に、副生成物の排気ラインからの除去を概略的に説明するための図面である。
符号の説明
101 基板処理装置
105 カセット棚
107 予備カセット棚
110 カセット
111 筐体
114 カセットステージ
115 ボートエレベータ
118 カセット搬送装置
118a カセットエレベータ
118b カセット搬送機構
123 移載棚
125 ウエハ移載機構
125a ウエハ移載装置
125b ウエハ移載装置エレベータ
125c ツイーザ
128 アーム
134a,134b クリーンユニット
147 炉口シャッタ
200 ウエハ
202 処理炉
203 処理管
207 ヒータ
209 フランジ
217 ボート
218 ボート支持台
219 シールキャップ
220 Oリング
231 ガス排気管
232a,232b ガス供給管
233a,233b ノズル
234a,234b キャリアガス供給管
240 液体用のマスフローコントローラ
241a,241b,241c マスフローコントローラ
242 気化器
243a,243b,243c,243d,243e バルブ
246 真空ポンプ
248a,248b ガス供給孔
267 ボート回転機構
250,255 ガス供給管
251,256 マスフローコントローラ
252,257 バルブ
260,262,264 ヒータ
270 断熱カバー
275 排熱ダクト
277 開閉式断熱板
280 コントローラ
290 冷媒流路
295 冷媒ポンプユニット

Claims (1)

  1. 基板を収容するとともに、前記基板に所望の薄膜を形成するための処理ガスが流通して前記基板を処理する処理容器と、
    前記処理ガスまたは前記処理容器内のクリーニング用のガスを前記処理容器内に供給するガス供給ラインと、
    前記処理容器の雰囲気を前記処理容器の下流領域から排気する排気ラインと、
    前記処理容器の下流領域の温度を調節する第1の温調手段と、
    前記排気ラインの温度を調節する第2の温調手段と、
    前記第1の温調手段と前記第2の温調手段を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、少なくとも第1の温調手段と第2の温調手段を制御することにより、前記処理容器内に前記処理ガスが供給される時と前記クリーニング用のガスが供給される時において、前記処理容器の下流領域および前記排気ラインの温度を異ならせることを特徴とする基板処理装置。
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