JP2008302719A - シートシステム - Google Patents

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昌史 榊田
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Abstract

【課題】シートの構造を簡単にする。
【解決手段】車両の後突検知時にシートに着座した乗員を拘束するウェビングを巻き取るテンショナ機構がシート周辺に設けられている。ヘッドレスト本体15が、車両の後突検知時に乗員を保護するように動作するようになっている。駆動機構50が、テンショナ機構に連結部材54を介して連結されていて、テンショナ機構のウェビング巻取り動作に連結部材54を介して連動してヘッドレスト本体15を駆動させるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートシステムに関するものである。
従来から、車両の衝突予知時及び/又は検知時にシートベルトを巻き取って乗員の拘束効果を高めるテンショナ機構が知られている。例えば、特許文献1には、そのようなテンショナ機構として、車両の後突予知時や検知時にシートベルトのショルダーベルトを巻き取るプリテンショナーが開示されている。
また以前から、シートの一部を構成し、車両の衝突予知時及び/又は検知時に乗員を保護するように動作する可動部が知られている。例えば、特許文献1には、そのような可動部として、車両の後突予知時や検知時に上方や斜め上前方に移動するヘッドレストが記載されている。ヘッドレストがそのように移動することにより、上記テンショナ機構のシートベルト巻取り動作によって上体が車両後方に移動する乗員の頭部を安定支持できる。
特開2000−233713号公報
ところで、上記可動部を動かすためには、モータや火薬式のインフレータなどの動力源が必要であるが、特許文献1のものでは、ヘッドレスト専用の動力源をシートに設けている。しかしながら、このように動力源をシートに据え付けると、シートの構造が複雑になってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シートの構造を簡単にすることにある。
第1の発明は、シート又は該シート周辺に設けられているとともに、車両の衝突予知時及び/又は検知時に上記シートに着座した乗員を拘束するウェビングを巻き取るテンショナ機構と、上記シートの一部を構成し、上記車両の衝突予知時及び/又は検知時に上記乗員を保護するように動作する可動部とを備えたシートシステムであって、上記テンショナ機構に連結部材を介して連結され、該テンショナ機構のウェビング巻取り動作に上記連結部材を介して連動して上記可動部を駆動させる駆動機構をさらに備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、駆動機構がテンショナ機構に連結部材を介して連結されていて、テンショナ機構のウェビング巻取り動作に連結部材を介して連動して可動部を駆動させるようになっている。つまり、可動部の動力源をテンショナ機構としている。したがって、可動部専用の動力源をシートに設けないで済み、シートの構造を簡単にできる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記テンショナ機構は上記シート周辺に設けられており、上記シートをフロアパネルに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライド機構をさらに備え、上記連結部材は可撓性部材であることを特徴とするものである。
これにより、テンショナ機構をシート周辺に設けているので、テンショナ機構をシートに設けないで済み、シートの構造をより一層簡単にできる。
また、テンショナ機構をシート周辺に設けているので、シートがフロアパネルに対し車両前後方向にスライドすると、テンショナ機構から駆動機構までの距離が変化するが、連結部材を可撓性部材で構成しているので、その距離の変化に妨げられず、可動部の駆動を駆動機構により行うことが可能になる。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記可動部は、上記車両の衝突予知時及び/又は検知時に移動するように構成されており、上記駆動機構は、上記可動部とシート本体との間に設けられ、該可動部をその移動方向に付勢する付勢部材と、上記可動部に設けられた被係止部材と、上記シート本体に設けられているとともに、上記テンショナ機構に上記連結部材を介して連結され、かつ、通常時に上記被係止部材を上記付勢部材の付勢に抗して係止する係止部材とを有していて、上記係止部材が上記テンショナ機構のウェビング巻取り動作に上記連結部材を介して連動することで上記係止部材による被係止部材の係止が解除されるとともに、上記付勢部材が上記可動部をその移動方向に付勢することにより、上記可動部を移動させるように構成されていることを特徴とするものである。
このように駆動機構の構造が簡単なので、シートの構造をより一層簡単にできる。
また、本発明によれば、係止部材がテンショナ機構のウェビング巻取り動作に連結部材を介して連動することで係止部材による被係止部材の係止が解除されるとともに、付勢部材が可動部をその移動方向に付勢することにより、可動部を移動させるようになっている。つまり、テンショナ機構のウェビング巻取り動作により、単に係止部材による被係止部材の係止を解除するだけで、可動部の移動は、付勢部材の付勢により実質的に行われる。したがって、テンショナ機構のウェビング巻取り動作を大きく阻害しないで済み、ウェビングによる乗員の拘束性を高いレベルで維持できる。
第4の発明は、上記第1の発明において、上記可動部は、上記車両の衝突予知時及び/又は検知時に移動するように構成されており、上記駆動機構は、上記可動部に設けられたラックと、シート本体に設けられているとともに、上記テンショナ機構に上記連結部材を介して連結され、かつ、上記ラックと噛み合うピニオンとを有していて、上記ピニオンが上記テンショナ機構のウェビング巻取り動作に上記連結部材を介して連動して回転することで上記ラックが上記ピニオンに対し相対移動して上記可動部の移動方向に移動することにより、上記可動部を移動させるように構成されていることを特徴とするものである。
このように駆動機構の構造が簡単なので、シートの構造をより一層簡単にできる。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記連結部材は、上記ウェビングを介して上記テンショナ機構に連結されていることを特徴とするものである。
これにより、連結部材をウェビングを介してテンショナ機構に連結しているので、テンショナ機構に連結部材を連結する部材を設けないで済み、テンショナ機構の構造を簡単にできる。
第6の発明は、上記第1又は第5の発明において、上記可動部の動作完了後に該可動部の位置をその動作完了時の位置に保持する保持機構をさらに備えたことを特徴とするものである。
これにより、可動部の動作完了後に可動部の位置をその動作完了時の位置に保持するので、乗員の体の一部が可動部に当たっても、可動部の位置がその動作完了時の位置に保持され、可動部による乗員の保護性を向上させることができる。
特に、第5の発明においては、車両の衝突後に乗員の拘束によりウェビングが伸びても、可動部の位置がその動作完了時の位置に保持されるので、可動部による乗員の保護性をより一層向上させることができる。
第7の発明は、上記第1の発明において、上記可動部は、少なくとも上記車両の後突予知時及び/又は検知時に車両前方及び/又は上方に移動するヘッドレスト本体であり、上記テンショナ機構は、少なくとも上記車両の後突予知時及び/又は検知時に作動するように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、ヘッドレスト本体を車両の後突予知時及び/又は検知時に車両前方及び/又は上方に移動させるので、車両の後突時に乗員の頭部を安定支持して頸部を保護できる。
第8の発明は、上記第1の発明において、上記可動部は、少なくとも上記車両の前突予知時及び/又は検知時に上方に移動するシートクッション前側部分であり、上記テンショナ機構は、少なくとも上記車両の前突予知時及び/又は検知時に作動するように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、シートクッション前側部分を車両の前突予知時及び/又は検知時に上方に移動させるので、車両の前突時に乗員の臀部が車両前方に移動するサブマリン現象を抑制できる。
本発明によれば、駆動機構がテンショナ機構に連結部材を介して連結されていて、テンショナ機構のウェビング巻取り動作に連結部材を介して連動して可動部を駆動させるようになっており、可動部の動力源をテンショナ機構としているので、可動部専用の動力源をシートに設けないで済み、シートの構造を簡単にできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態に係るシートシステム1は、図1〜図3に示すように、シート装置10、シートベルト装置30(図4参照)、及び駆動機構50を備えている。シート装置10は、シート11、シートスライド機構17、及びシートマウント18を有している。図1ではシート装置10として運転席を示している。
シート11は、シートクッション12と、このシートクッション12の後端部にシートクッション12の上面に対し倒伏可能に取り付けられたシートバック13と、このシートバック13の上端部に取り付けられたヘッドレスト14とを有している。
ヘッドレスト14は、車両の後突検知時(シートベルト装置30のテンショナ機構38の作動時)に車両前方及び上方に移動するヘッドレスト本体(可動部)15と、このヘッドレスト本体15の後側に設けられた金属製のヘッドレストフレーム16とを有している。ヘッドレスト本体15を車両の後突検知時に車両前方に移動させるのは、車両の後突時において、シートベルト装置30のショルダーベルト34aが巻き取られてシート11に着座した乗員Pの上体が車両後方に移動するので、ヘッドレスト14と乗員Pの頭部との間の隙間を埋めてその頭部をヘッドレスト14で安定支持するためである。一方、ヘッドレスト本体15を車両の後突検知時に上方に移動させるのは、車両の後突時において、シートバック13が撓んだり後傾したりして乗員Pの頭部がヘッドレスト14に対し上方に移動するので、ヘッドレスト14と乗員Pの頭部との位置ずれを矯正してその頭部をヘッドレスト14で安定支持するためである。
上記ヘッドレスト本体15は、弾力性のあるクッション部材(パッド部材)15aと、このクッション部材15aの後側に取り付けられた樹脂製の板状部材15bとを有している。なお、シート11の可動部以外の部分がシート本体を構成している。上記ヘッドレストフレーム16は、それぞれ上下方向に延びて互いに車幅方向(シート左右方向)に所定間隔を開けて並ぶ筒状の2つのパイプフレーム16a,16aと、この両パイプフレーム16a,16aの上端部に溶接固定されてヘッドレスト本体15と対向する略板状の板状フレーム16bとを有している。各パイプフレーム16aは、シートバック13の上端部に略上下方向に延びるように埋設された筒状部材13aに軸方向に摺動可能に差し込まれている。この構成により、ヘッドレスト14は、シートバック13に対し略上下方向に移動可能になっている。
上記シートスライド機構17は、シートクッション12下面の車幅方向両端部にそれぞれ配設されていて、シート11をフロアパネル2に対し車両前後方向(シート前後方向)にスライド可能になっている。上記シートマウント18は、各シートスライド機構17下面の車両前後方向両端部にそれぞれ配設されていて、シート11をフロアパネル2上に支持している。
上記シートベルト装置30は、図4に示すように、後突検知センサ31、制御装置32、及びシートベルト本体33を有している。後突検知センサ31は、車両の後端部に取り付けられていて、例えばGセンサで構成されており、車両の後突を検知すると、制御装置32に後突検知信号を送信するようになっている。制御装置32は、後突検知センサ31からの後突検知信号を受信すると、シートベルト本体33のインフレータ44に作動信号を送信するようになっている。
シートベルト本体33は、図1に示すように、いわゆる3点式のものであって、乗員Pをシート11に拘束するウェビング34と、車両の後突検知時にウェビング34のショルダーベルト34aを巻き取るテンショナ機構38とを有している。ウェビング34は、センターピラー3の上端部に取り付けられたショルダーアンカー35、及びタング36に挿通された状態で、一端がテンショナ機構38のリトラクタ39(図5、図6参照)に、他端がシートクッション12の車幅方向外側端部に取り付けられている。タング36は、蛇腹部分37aがシートクッション12の車幅方向内側端面にボルト等で取付固定されたバックル37に差込み可能になっている。そして、タング36がバックル37に係合されると、乗員Pがシート11にウェビング34で拘束される。また、ウェビング34は、乗員Pの肩部及び胸部(乗員Pの上体)をシートバック13に拘束するショルダーベルト34aと、乗員Pの腰部をシートクッション12に拘束するラップベルト34bとを有している。
上記テンショナ機構38は、センターピラー3内部の下端部に取り付けられていて、図5及び図6に示すように、リトラクタ39と、このリトラクタ39の車両前方側の側板40に取り付けられたいわゆる火薬式のショルダープリテンショナー43とを有している。
リトラクタ39は、それぞれ互いに車両前後方向に所定間隔を開けて並ぶ2つの側板40,40と、この両側板40,40間に車両前後方向に延びる軸回りに回転可能に支持され、ウェビング34の一端が留められた巻き軸41とを有している。この巻き軸41の前端面には、車両前方に延びる、巻き軸41を駆動させるための駆動軸42が、車両前方側の側板40の貫通孔(図示せず)に挿通された状態で突設されている。
上記ショルダープリテンショナー43は、インフレータ44、ラック(ピストン)46、ピニオン47、及びプーリ48を有している。インフレータ44は、ハウジング45底部の収容スペース45aに収容されていて、制御装置32からの作動信号を受信すると、ガスを発生するようになっている。ハウジング45には、収容スペース45aよりも上側部分に収容スペース45aと連通して上下方向に延びるシリンダ45bがさらに配設されている。なお、図6では、図を見易くするため、インフレータ44やハウジング45の図示を省略している。
上記ラック46は、シリンダ45bに軸方向に摺動可能に収容されていて、下端面にインフレータ44からのガス圧を受けると、通常位置からこの通常位置よりも上方の所定位置(図5の二点鎖線を参照)まで上下方向に移動するようになっている。
上記ピニオン47は、駆動軸42に軸支固定されていて、ラック46が通常位置から所定位置まで移動すると、ラック46と噛み合って図5に示す反時計回りに回転するようになっている。この回転に伴って駆動軸42、巻き軸41もピニオン47と同じ方向に回転し、ショルダーベルト34aが巻き軸41に所定量だけ巻き取られる。この巻取り後に乗員Pの上体が車両後方に移動する。
上記プーリ48は、駆動軸42におけるピニオン47よりも前側部分(駆動軸42の先端部)に軸支固定されていて、溝部48aにケーブル部材(連結部材)54のワイヤ54aの一端が留められており、駆動軸42が回転すると、これと同じ方向に回転するようになっている。この回転により、ワイヤ54aがプーリ48の溝部48aに巻き取られる。
なお、図示省略するが、シートクッション12の車幅方向外側端部には、車両の後突検知時にウェビング34のラップベルト34bを巻き取るテンショナ機構が内蔵されている。
上記駆動機構50は、図2及び図3に示すように、ばね部材(付勢部材)51、被係止部材52、係止部材53、シリンダ部材56、及びストッパー部材(保持機構)59を有している。ばね部材51は、ヘッドレスト本体15の板状部材15b後面の四隅部とこの各隅部に対応する、ヘッドレストフレーム16の板状フレーム16bの前面部分との間に、車両前方に行くに従って斜め上方に延びるようにそれぞれ架設されていて、ヘッドレスト本体15を車両前方かつ上方(その移動方向)に付勢するようになっている。なお、図3では、図を見易くするため、ばね部材51、シリンダ部材56、ストッパー部材59の図示を省略している。
上記被係止部材52は、板状部材15b後面の中央部に突設されていて、板状部材15bから車両後方に行くに従って斜め下方に延びる下板52aと、この下板52aの後端部から下板52aに対し直角をなすように上方に延びる後板52bとを有する、車両側面視L字状の部材である。
上記係止部材53は、後端部が板状フレーム16bの前面に車幅方向に延びる軸回りに回動可能に取り付けられているとともに、板状フレーム16bから車両前方に行くに従って斜め上方に延びる上板53aと、この上板53aの前端部から上板53aに対し直角をなすように下方に延びる前板53bとを有する、車両側面視L字状の部材である。この前板53bは、通常時は被係止部材52の後板52bに引っ掛っている。こうして、係止部材53は、通常時は被係止部材52をばね部材51の付勢に抗して係止するようになっている。上板53aは、テンショナ機構38のプーリ48にケーブル部材54を介して連結されている。
ケーブル部材54は、図7に示すように、可撓性のワイヤ54aに可撓性の外被管54bを被せた可撓性部材である。ケーブル部材54は、図1〜図3、図5、及び図6に示すように、テンショナ機構38のプーリ48を始点として、センターピラー3内部、フロアパネル2下のスペース、シートクッション12内部の後端部、及びシートバック13内部の背面部を通り、それから、車幅方向内側のパイプフレーム16a、及び係止部材53の真上に位置する、板状フレーム16bの前面上のケーブルアンカー55に挿通されて、係止部材53の上板53aに至っている。ワイヤ54aは、外被管54bに軸方向に摺動可能に収容されていて、両端部は外被管54bで被覆されておらず、一端がプーリ48に、他端が係止部材53の上板53aに取り付けられている。以上から分かるように、ケーブル部材54は、プーリ48と係止部材53とを最短距離で結ぶのではなく、長さに余裕を持たせて変形可能に配索されている。そして、ワイヤ54aがプーリ48に巻き取られると、係止部材53が上方に引っ張られて図2に示す時計回りに回動するようになっている。つまり、係止部材53がテンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材54を介して連動して回動する(図2の二点鎖線を参照)。この回動により、係止部材53による被係止部材52の係止が解除される。それから、ばね部材51がヘッドレスト本体15を車両前方及び上方に付勢し、ヘッドレスト本体15が斜め上前方に所定量だけ移動する(図2の二点鎖線を参照)。この所定量は例えば3cmである。
なお、ケーブル部材54のワイヤ54aがテンショナ機構38のプーリ48に巻き取られても、外被管54bは動かないようになっている。一方、シート11を車両前後方向にスライドさせると、ワイヤ54aとともに外被管54bも変形するようになっている。
上記シリンダ部材56は、図2、図3、及び図8に示すように、板状部材15b後面の四隅部とこの各隅部に対応する板状フレーム16bの前面部分との間に、車両前方に行くに従って斜め上方に延びるようにそれぞれ架設されている。各シリンダ部材56は、後端が板状フレーム16bに取り付けられているとともに、車両前方に行くに従って斜め上方に延びる差込孔57aが形成された断面矩形状の柱状部材57と、前端が板状部材15bに取り付けられ、差込孔57aに摺動自在に差し込まれた棒状部材58とを有している。この各棒状部材58の後端部には、上側部分に鋸歯58aが形成されている。そして、ヘッドレスト本体15が移動すると、棒状部材58が柱状部材57の差込孔57aに沿って車両前方かつ上方に移動する。このことにより、ヘッドレスト本体15の移動が案内される。
上記ストッパー部材59は、各柱状部材57上面の前端部に取り付けられていて、柱状部材57上を車両前方に行くに従って斜め上方に延びる本体部59aと、この本体部59aの前端部から本体部59aに対し直角をなすように下方に延びる車両側面視三角形状の鉤爪部59bとを有しており、棒状部材58を下方に付勢するようになっている。そして、棒状部材58(ヘッドレスト本体15)の移動完了時に鉤爪部59bが棒状部材58の鋸歯58aの所定の谷部に引っ掛かる(図8の二点鎖線を参照)。このことにより、ヘッドレスト本体15の移動完了後にヘッドレスト本体15の位置がその移動完了時の位置に保持される。なお、鉤爪部59bは、ヘッドレスト本体15の移動中は、棒状部材58の鋸歯58aの山部や谷部を乗り越えていくようになっていて、その谷部に嵌まり込むことはない。
−シートシステムの動作−
以下、図1〜図8を参照しながら、本実施形態に係るシートシステム1の、車両の後突検知時における動作について説明する。車両の後突を検知すると、インフレータ44がガスを発生し、下端面にインフレータ44からのガス圧を受けたラック46が通常位置から所定位置まで移動する。この移動により、ピニオン47がラック46と噛み合って図5に示す反時計回りに回転し、巻き軸41、プーリ48もピニオン47と同じ方向に回転する。そして、巻き軸41の回転により、ショルダーベルト34aが巻き軸41に巻き取られる一方、プーリ48の回転により、ワイヤ54aがプーリ48に巻き取られる。
ワイヤ54aがプーリ48に巻き取られると、係止部材53が上方に引っ張られて図2に示す時計回りに回動する。この回動により、係止部材53による被係止部材52の係止が解除される。そして、ばね部材51がヘッドレスト本体15を車両前方及び上方に付勢し、ヘッドレスト本体15が斜め上前方に移動する。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、駆動機構50がテンショナ機構38にケーブル部材54を介して連結されていて、テンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材54を介して連動してヘッドレスト本体15を移動させるようになっている。つまり、ヘッドレスト本体15の動力源をテンショナ機構38としている。したがって、ヘッドレスト本体15専用の動力源をシート11に設けないで済み、シート11の構造を簡単にできる。
テンショナ機構38をシート11周辺に設けているので、テンショナ機構38をシート11に設けないで済み、シート11の構造をより一層簡単にできる。
また、テンショナ機構38をシート11周辺に設けているので、シート11がフロアパネル2に対し車両前後方向にスライドすると、テンショナ機構38から駆動機構50までの距離が変化するが、ケーブル部材54を可撓性部材で構成して長さに余裕を持たせているので、その距離の変化に妨げられず、ヘッドレスト本体15の駆動を駆動機構50により行うことが可能になる。
駆動機構50の構造が簡単なので、シート11の構造をより一層簡単にできる。
また、本実施形態によれば、係止部材53がテンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材54を介して連動することで係止部材53による被係止部材52の係止が解除されるとともに、ばね部材51がヘッドレスト本体15をその移動方向に付勢することにより、ヘッドレスト本体15を移動させるようになっている。つまり、テンショナ機構38のウェビング巻取り動作により、単に係止部材53による被係止部材52の係止を解除するだけで、ヘッドレスト本体15の移動は、ばね部材51の付勢により実質的に行われる。したがって、テンショナ機構38のウェビング巻取り動作を大きく阻害しないで済み、ウェビング34による乗員Pの拘束性を高いレベルで維持できる。
ヘッドレスト本体15の移動完了後にヘッドレスト本体15の位置をその移動完了時の位置に保持するので、乗員Pの頭部がヘッドレスト本体15に当たっても、ヘッドレスト本体15の位置がその移動完了時の位置に保持され、ヘッドレスト本体15による乗員Pの保護性を向上させることができる。
ヘッドレスト本体15を車両の後突検知時に車両前方及び上方に移動させるので、車両の後突時に乗員Pの頭部を安定支持して頸部を保護できる。
なお、本実施形態では、付勢部材をばね部材51で構成しているが、ヘッドレスト本体15とシート本体との間に設けられ、ヘッドレスト本体15をその移動方向に付勢する限り、いかなる部材で構成してもよい。
本実施形態では、被係止部材52及び係止部材53を断面L字状の部材で構成しているが、係止部材53がテンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材54を介して連動することで係止部材53による被係止部材52の係止が解除される限り、それらをいかなる部材で構成してもよい。
(実施形態2)
本実施形態は、駆動機構50の構成が実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
本実施形態の駆動機構50は、実施形態1のばね部材51、被係止部材52、及び係止部材53の代わりに、図9及び図10に示すように、ラック61、ピニオン64、及びプーリ65を有している。ラック61は、ヘッドレスト本体15の板状部材15b後面の中央部に車両後方に行くに従って斜め下方(ヘッドレスト本体15の移動方向とは反対方向)に延びるように突設されている。
ヘッドレストフレーム16の板状フレーム16bの中央部には、それぞれ車幅方向に間隔を開けて並ぶ2つのブラケット部材62,62が車両前方に延びるようにそれぞれ突設されている。この両ブラケット部材62,62間には、車幅方向に延びる回転軸63が回転可能に支持されており、この回転軸63には上記ピニオン64及びプーリ65が軸支固定されている。このピニオン64は、ラック61の真下に配置されていて、ラック61と噛み合っている。プーリ65は、回転軸63におけるピニオン64よりも車幅方向内側部分に取り付けられていて、溝部65aにケーブル部材54のワイヤ54aの一端が留められてワイヤ54aが所定量だけ巻き取られている。このようにして、ピニオン64は、テンショナ機構38のプーリ48にケーブル部材54、ピニオン64、及び回転軸63を介して連結されている。そして、ワイヤ54aがテンショナ機構38のプーリ48に巻き取られると、プーリ65に巻き取られたワイヤ54aが下側に引っ張られてプーリ65から送り出される。この送出しにより、プーリ65は、図9に示す反時計回りに回転する。この回転に伴って、回転軸63、ピニオン64もプーリ65と同じ方向に回転する。つまり、ピニオン64がテンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材54を介して連動して回転する。それから、ピニオン64の回転によってラック61がピニオン64に対し相対移動して車両前方かつ上方(ヘッドレスト本体15の移動方向)に所定量だけ移動し、ヘッドレスト本体15が車両前方及び上方に所定量だけ移動する(図9の二点鎖線を参照)。なお、図を見易くするため、図9では、ブラケット62の図示を、図10では、シリンダ部材56、ストッパー部材59の図示を、それぞれ省略している。
−シートシステムの動作−
以下、本実施形態に係るシートシステム1の、車両の後突検知時における動作のうち、実施形態1と異なる点について説明する。ワイヤ54aがテンショナ機構38のプーリ48に巻き取られると、駆動機構50のプーリ65に巻き取られたワイヤ54aが下側に引っ張られてプーリ65から送り出される。これにより、プーリ65が図9に示す反時計回りに回転し、ピニオン64もプーリ65と同じ方向に回転する。そして、ピニオン64の回転によってラック61が斜め上前方に移動し、ヘッドレスト本体15が車両前方かつ上方に移動する。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、駆動機構50の構造が簡単なので、シート11の構造をより一層簡単にできる。
なお、本実施形態では、ピニオン64をブラケット部材62を介してヘッドレストフレーム16に設けているが、ラック61と噛合する限り、ヘッドレストフレーム16に対しどのように取り付けてもよい。
本実施形態では、ケーブル部材54をプーリ65及び回転軸63を介してピニオン64に連結しているが、ピニオン64がテンショナ機構38にケーブル部材54を介して連結連動する限り、ピニオン64にどのように連結してもよい。例えば、ピニオン64に直接接続してもよい。
(実施形態3)
本実施形態は、実施形態1とは異なり、ケーブル部材54がウェビング34のショルダーベルト34aを介してテンショナ機構38に連結されているものである。具体的には、ケーブル部材54は、図11に示すように、バックル37を始点として、バックル37の蛇腹部分37aの内部を通って、シートクッション12の車幅方向内側のサイドフレーム12aの挿通孔12bに挿通され、それから、シートクッション12内部の後端部、及びシートバック13内部の背面部を通って、車幅方向内側のパイプフレーム16a及びケーブルアンカー55に挿通されて、係止部材53の上板53aに至っている。ワイヤ54aは、一端がバックル37に、他端が係止部材53の上板53aに取り付けられている。そして、ショルダーベルト34aが巻き軸41に巻き取られると、ワイヤ54aがバックル37側に引っ張られる。この引張りにより、係止部材53が上方に引っ張られて図2に示す時計回りに回動する。つまり、係止部材53がテンショナ機構38のウェビング巻取り動作にショルダーベルト34a、バックル37、及びケーブル部材54を介して連動して回動する。以上から明らかなように、本実施形態では、テンショナ機構38にプーリ48を設けないで済む。その他の点に関しては、実施形態1とほぼ同様の構成である。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、ケーブル部材54をウェビング34を介してテンショナ機構38に連結しているので、テンショナ機構38にケーブル部材54を連結する部材(例えば、プーリ48)を設けないで済み、テンショナ機構38の構造を簡単にできる。
また、車両の後突後に乗員Pの拘束によりウェビング34が伸びても、ヘッドレスト本体15の位置がその動作完了時の位置に保持されるので、ヘッドレスト本体15による乗員Pの保護性をより一層向上させることができる。
なお、本実施形態では、ケーブル部材54をバックル37を介してウェビング34に連結しているが、これに限らず、例えば、直接ウェビング34に接続してもよい。
本実施形態では、ワイヤ54aをウェビング34を介してテンショナ機構38に連結する構成をばね式の駆動機構50に適用したものについて説明したが、これに限らず、例えば、ラック・アンド・ピニオン式の駆動機構50に適用してもよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、テンショナ機構38をセンターピラー3内部の下端部に配置しているが、これに限らず、例えば、シート11に配置してもよく、シート11周辺のフロアパネル2上など、センターピラー3以外のシート11周辺に配置してもよい。
上記各実施形態では、テンショナ機構38を後突検知時に作動させているが、衝突予知及び/又は検知時のうち少なくとも後突予知時及び/又は検知時に作動させる限り、いつ作動させてもよい。例えば、後突予知時、又は後突予知時及び検知時に作動させてもよく、後突予知時及び/又は検知時だけでなく、前突予知時及び/又は検知時にも作動させてもよい。これと同じことは、ヘッドレスト本体15やラップベルト34を巻き取るテンショナ機構についても言える。衝突予知は、レーダやカメラなどのセンサ類と制御装置32で、障害物までの距離や位置を計算することにより行われる。
上記各実施形態では、駆動機構50をショルダーベルト34aを巻き取るテンショナ機構38に連結連動しているが、ラップベルト34bを巻き取るテンショナ機構に連結連動してもよい。
上記各実施形態では、ショルダープリテンショナー43を火薬式のもので構成しているが、これに限らず、例えば、いわゆるモータ式のもので構成してもよい。
上記各実施形態では、可動部をヘッドレスト本体15で構成しているが、シート11の一部を構成し、衝突予知及び/又は検知時に乗員Pを保護するように動作する限り、いかなるもので構成してもよい。
例えば、図12に示すように、可動部を、少なくとも前突検知時及び/又は予知時に上方に移動するシートクッション12の前側部分で構成してもよい。この場合、テンショナ機構38を少なくとも前突検知時及び/又は予知時に作動させる。また、駆動機構50をいわゆるチルト機構とする。このチルト機構は板状部材71を有している。この板状部材71は、後端部がシートクッション12の左右のサイドフレーム(図示せず)の間に車幅方向に延びる軸回りに回動可能に支持されていて、通常時は水平状態になっており、テンショナ機構38にケーブル部材(図示せず)を介して連結されている。そして、板状部材71がテンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材を介して連動して図12に示す時計回りに回動して、シートクッション12の前側部位が押し上げられる(図12の二点鎖線を参照)。これにより、シートクッション12前側部分を車両の前突予知時及び/又は検知時に上方に移動させるので、車両の前突時に乗員Pの臀部が車両前方に移動するサブマリン現象を抑制できる。
さらに、可動部を、少なくとも前突予知時及び/又は検知時に車幅方向に延びる軸回りに車両後方に回動するオットマンで構成してもよい。この場合、テンショナ機構を少なくとも前突予知時及び/又は検知時に作動させる。また、駆動機構をいわゆるオットマン機構とする。このオットマン機構は、テンショナ機構にケーブル部材を介して連結されていて、テンショナ機構のウェビング巻取り動作にケーブル部材を介して連動することにより、オットマンを車両後方に揺動させるようになっている。これにより、オットマンを前突予知時及び/又は検知時に車幅方向に延びる軸回りに車両後方に回動させるので、車両の前突時に乗員Pの脚部がオットマンとインストルメントパネルとの間に挟まれるのを抑制できる。
上記各実施形態では、ヘッドレスト本体15を後突検知時に車両前方及び上方に移動させているが、車両前方又は上方に移動させてもよい。ただし、斜め上前方に移動させるのが最も望ましい。
上記各実施形態では、駆動機構50をばね式のものやラック・アンド・ピニオン式のもので構成しているが、テンショナ機構38にケーブル部材54を介して連結され、テンショナ機構38のウェビング巻取り動作にケーブル部材54を介して連動してヘッドレスト本体15を移動させる限り、いかなるもので構成してもよい。
上記各実施形態では、駆動機構50をケーブル部材54を介してテンショナ機構38のプーリ48やウェビング34のショルダーベルト34aに連結しているが、テンショナ機構38にケーブル部材54を介して連結連動する限り、テンショナ機構38にどのように連結してもよい。
上記各実施形態では、連結部材をケーブル部材54で構成しているが、これに限らず、例えば、ワイヤ54a単独で構成してもよい。ただし、実施形態1及び2では、ケーブル部材54で構成するのが望ましい。
上記各実施形態では、シートスライド機構17をシート11に設けているが、設けなくてもよい。この場合、連結部材を可撓性部材で構成する必要はない。
上記各実施形態では、保持機構をストッパー部材59で構成しているが、ヘッドレスト本体15の移動完了後にヘッドレスト本体15の位置をその移動完了時の位置に保持する限り、いかなる機構で構成してもよく、その機構をどこに配置してもよい。
上記各実施形態では、本発明を運転席に適用したものについて説明したが、助手席など、運転席以外のシート装置に適用してもよい。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明にかかるシートシステムは、シートの構造を簡単にする用途等に適用できる。
本発明の実施形態に係る運転席の概略側面図である。 ヘッドレストの断面図である。 ヘッドレストフレームの正面図である。 シートベルト装置のブロック図である。 テンショナ機構の断面図である。 テンショナ機構の正面図である。 ケーブル部材の縦断面図である。 シリンダ部材の断面図である。 ヘッドレストの断面図である。 ヘッドレストフレームの正面図である。 運転席の側面図である。 運転席の側面図である。
符号の説明
1 シートシステム
2 フロアパネル
11 シート
12 シートクッション
15 ヘッドレスト本体(可動部)
16 ヘッドレストフレーム
17 シートスライド機構
34 ウェビング
38 テンショナ機構
50 駆動機構
51 ばね部材(付勢部材)
52 被係止部材
53 係止部材
54 ケーブル部材(連結部材)
59 ストッパー部材(保持機構)
61 ラック
64 ピニオン
P 乗員

Claims (8)

  1. シート又は該シート周辺に設けられているとともに、車両の衝突予知時及び/又は検知時に上記シートに着座した乗員を拘束するウェビングを巻き取るテンショナ機構と、上記シートの一部を構成し、上記車両の衝突予知時及び/又は検知時に上記乗員を保護するように動作する可動部とを備えたシートシステムであって、
    上記テンショナ機構に連結部材を介して連結され、該テンショナ機構のウェビング巻取り動作に上記連結部材を介して連動して上記可動部を駆動させる駆動機構をさらに備えたことを特徴とするシートシステム。
  2. 請求項1記載のシートシステムにおいて、
    上記テンショナ機構は上記シート周辺に設けられており、
    上記シートをフロアパネルに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライド機構をさらに備え、
    上記連結部材は可撓性部材であることを特徴とするシートシステム。
  3. 請求項1記載のシートシステムにおいて、
    上記可動部は、上記車両の衝突予知時及び/又は検知時に移動するように構成されており、
    上記駆動機構は、
    上記可動部とシート本体との間に設けられ、該可動部をその移動方向に付勢する付勢部材と、上記可動部に設けられた被係止部材と、上記シート本体に設けられているとともに、上記テンショナ機構に上記連結部材を介して連結され、かつ、通常時に上記被係止部材を上記付勢部材の付勢に抗して係止する係止部材とを有していて、
    上記係止部材が上記テンショナ機構のウェビング巻取り動作に上記連結部材を介して連動することで上記係止部材による被係止部材の係止が解除されるとともに、上記付勢部材が上記可動部をその移動方向に付勢することにより、上記可動部を移動させるように構成されていることを特徴とするシートシステム。
  4. 請求項1記載のシートシステムにおいて、
    上記可動部は、上記車両の衝突予知時及び/又は検知時に移動するように構成されており、
    上記駆動機構は、
    上記可動部に設けられたラックと、シート本体に設けられているとともに、上記テンショナ機構に上記連結部材を介して連結され、かつ、上記ラックと噛み合うピニオンとを有していて、
    上記ピニオンが上記テンショナ機構のウェビング巻取り動作に上記連結部材を介して連動して回転することで上記ラックが上記ピニオンに対し相対移動して上記可動部の移動方向に移動することにより、上記可動部を移動させるように構成されていることを特徴とするシートシステム。
  5. 請求項1記載のシートシステムにおいて、
    上記連結部材は、上記ウェビングを介して上記テンショナ機構に連結されていることを特徴とするシートシステム。
  6. 請求項1又は5記載のシートシステムにおいて、
    上記可動部の動作完了後に該可動部の位置をその動作完了時の位置に保持する保持機構をさらに備えたことを特徴とするシートシステム。
  7. 請求項1記載のシートシステムにおいて、
    上記可動部は、少なくとも上記車両の後突予知時及び/又は検知時に車両前方及び/又は上方に移動するヘッドレスト本体であり、
    上記テンショナ機構は、少なくとも上記車両の後突予知時及び/又は検知時に作動するように構成されていることを特徴とするシートシステム。
  8. 請求項1記載のシートシステムにおいて、
    上記可動部は、少なくとも上記車両の前突予知時及び/又は検知時に上方に移動するシートクッション前側部分であり、
    上記テンショナ機構は、少なくとも上記車両の前突予知時及び/又は検知時に作動するように構成されていることを特徴とするシートシステム。
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