JP2008301042A - 発振回路及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高精度な発振周波数を得ることができる自己発振型の発振回路を実現する。
【解決手段】回路のバイアス電流に応じて発振周波数が可変にされるリングオシレータ(1)と、前記リングオシレータの発振周波数に応じて決まる値と参照値との比較結果を生成する周波数検知回路(3)と、前記比較結果に基づいて前記リングオシレータのバイアス電流を制御するバイアス回路(2)とによって、自己発振型の発振回路を構成する。発振周波数そのものを評価し、その評価結果に基づいて発振周波数を調整するフィードバック制御を行うことができるので、リングオシレータの発振周波数が変動しても常にそれに追随して自動的にバイアス調整が行われ、発振周波数の変動を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、水晶発振子等の外付け部品や外部入力クロック等を用いることなく自己発振を行うことができる発振回路、特に発振回路を搭載する半導体装置に関し、例えばマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
マイクロコンピュータなど半導体装置上に構成された自己発振型の発振回路により、水晶発振子等の外付け部品を不要とすることができれば、その外付け部品及び組立てコストの低減、また部品脱落等によるシステム全体の信頼性低下を防止できるなど、そのメリットは大きい。半導体装置上に構成した発振回路では、水晶発振子並の高精度発振周波数を得ることは極めて困難であるが、一方、用途によっては水晶発振子ほどの高精度を必要としないものもある。例えばUART通信などにおいては数%程度の発振精度が確保できれば実用に供することができる。
半導体装置に内蔵された自己発振型の発振回路としては、インバータ(または反転増幅器)をリング状に接続したいわゆるリングオシレータが一般的である。しかし、その一般的なリングオシレータのみでは、発振周波数の温度依存性や電源電圧依存性が大きいため、通常要求される使用条件範囲において上記数%程度の発振精度確保は不可能であり、何らかの補償手段を講じる必要がある。
リングオシレータの発振精度確保を図った従来例として、特許文献1記載の発振回路がある。これを図26の回路に基づいて説明する。
図26において発振回路は、リングオシレータ回路1と、リングオシレータ回路1の動作電流を調整するバイアス回路2と、リングオシレータ回路1の電源電圧を温度によって可変制御する温度補償回路8と、リングオシレータ回路1の発振出力を電源電圧VCC振幅に変換して発振回路出力OUTに送出するレベルシフタ回路9と、から構成されている。
リングオシレータ回路1は、n段の定電流型インバータから構成される。各段の定電流型インバータは同様の回路構成を有するとともに、各段の出力端子は次段の入力端子に接続し、n段目の出力端子は初段入力端子へとリング状に接続している。なお、ここでn段は3段以上の奇数段である。定電流インバータの構成は、例えば初段についてみると、ソースを定電流インバータの電源ノードn21に、ゲートを入力端子に接続したpチャンネル型MOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)MI11と、PMOSトランジスタMI11のドレインにソースを、出力端子にドレインをそれぞれ接続したPMOSトランジスタMI12とを備える。更に、グラウンドにソースを、入力端子にゲートをそれぞれ接続したnチャンネル型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)MI14と、NMOSトランジスタMI14のドレインにソースを、出力端子にドレインをそれぞれ接続したNMOSトランジスタMI13とを有する。また、PMOSトランジスタMI12のゲートはバイアス回路2の第1の出力ノードn26に、NMOSトランジスタMI13のゲートはバイアス回路2の第2の出力ノードn25に、それぞれ接続されている。他の各段の定電流型インバータについても上記同様の構成をとっている。
バイアス回路2は、リファレンス入力端子VREF1にマイナス入力端子、ノードn23にプラス入力端子をそれぞれ接続した差動アンプA6を有する。そして、ソースを電源VCCに、ドレインをノードn23に、ゲートを上記差動アンプA6の出力にそれぞれ接続したPMOSトランジスタM10と、ノードn23とグラウンドとの間に接続した抵抗R3と、ソースを電源VCCに、ドレインを第2の出力ノードn25に、ゲートを差動アンプA6の出力に接続したPMOSトランジスタM11を備える。さらに、NMOSトランジスタM12,M13,M16,M17とPMOSトランジスタM14,M15を備える。NMOSトランジスタM12はドレイン及びゲートを上記第2の出力ノードn25に共通接続される。NMOSトランジスタM13はドレインをNMOSトランジスタM12のソースに、ソースをグラウンドに、ゲートを前記リングオシレータ回路1の電源ノードn21にそれぞれ接続される。PMOSトランジスタM14はソースをリングオシレータ回路1の電源ノードn21に、ゲートをグラウンドにそれぞれ接続される。PMOSトランジスタM15はソースをPMOSトランジスタM14のドレインに接続し、ドレイン及びゲートを第1の出力ノードn26に共通接続される。NMOSトランジスタM16はドレインを第1の出力ノードn26に、ゲートを第2の出力ノードn25にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタM17はドレインをNMOSトランジスタM16のソースに、ソースをグラウンドに、ゲートをリングオシレータ回路1の電源ノードn21にそれぞれ接続される。
温度補償回路8は、リファレンス入力端子VREF2にマイナス入力端子、ノードn22にプラス入力端子をそれぞれ接続した差動アンプA7を備える。更に、PMOSトランジスタM18,M19とNMOSトランジスタM20を備える。PMOSトランジスタM18はソースを電源VCCに、ドレインをリングオシレータ回路1の電源ノードn21に、ゲートを上記差動アンプA7の出力にそれぞれ接続される。PMOSトランジスタM19はソースをリングオシレータ回路1の電源ノードn21に接続し、ゲート及びドレインをノードn22に共通接続される。NMOSトランジスタM20は同じくゲート及びドレインをノードn22に共通接続し、ソースをグラウンドに接続される。
図26の発振回路の動作につき説明する。まずバイアス回路2内の差動アンプA6は、ノードn23がリファレンス入力端子VREF1の印加電圧に等しくなるようにPMOSトランジスタM10をフィードバック制御するから、リファレンス入力端子VREF1に定電圧VF1が印加されれば抵抗R3によって決まる定電流IR1(=VF1/R3)がPMOSトランジスタM10に流れる。ここで上記VF1をバンドギャップリファレンス回路(以下BGR回路と記す)など温度や電源電圧に依存しない定電圧源によって供給すれば、温度・電源電圧変動に対しても一定の定電流を得ることができる。PMOSトランジスタM11は、そのソース及びゲートが上記PMOSトランジスタM10と共通接続され、PMOSトランジスタM10とカレントミラー回路を構成しているから、同W/Lサイズであればほぼ同等の定電流が、PMOSトランジスタM11のドレイン側からNMOSトランジスタM12,M13側へ供給される。またNMOSトランジスタM12とM16もカレントミラー回路を構成しているため、上記定電流はさらにNMOSトランジスタM16側へ伝達され、PMOSトランジスタM15に供給される。
さらに、上記バイアス回路2内NMOSトランジスタM12とリングオシレータ回路1内NMOSトランジスタMI13,MI23,…,MIn3、またバイアス回路2内PMOSトランジスタM15とリングオシレータ回路1内PMOSトランジスタMI12,MI22,…,MIn2、は、それぞれカレントミラー回路を構成している。このため、リングオシレータ回路1内の各定電流インバータのバイアス電流は、上記バイアス回路2の定電流IR1で決められることになる。なお、ここでバイアス回路内PMOSトランジスタM14、及びNMOSトランジスタM13,M17については、上記リングオシレータ回路1側とのカレントミラー回路の整合性を確保するために挿入されたMOSトランジスタであって、それぞれリングオシレータ回路1内PMOSトランジスタMI11,MI21,…,MIn1、及びNMOSトランジスタMI14,MI24,…,MIn4に相当するレプリカ素子である。
リングオシレータ回路1の発振周期T(=1/f)は、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのしきい値電圧Vthp及びVthn、及び上記定電流IR1を用いて、以下のよう数1に表すことができる。
[数1]
T(=1/f)∝{VR - (|Vthp|+ Vthn)} * CG/IR1
ここで、VRはリングオシレータ回路1の電源ノードn21の電位、CGはリングオシレータ回路1内の各定電流インバータの寄生入力容量を表す。
MOSトランジスタのしきい値電圧Vthp,Vthnは負の温度係数を持つから、VRを一定とした場合、上記数1式より、発振周期Tは高温側で増大、つまり発振周波数fとしては低下することが分かる。またこれより、VRを高温側で減少させれば発振周波数低下を抑制できることが推察できる。
温度補償回路8は、上記の如く温度変化に応じて上記VR電圧を制御しようとするものである。
温度補償回路8において、リファレンス入力端子VREF2に定電圧VF2を印加したとき、差動アンプA7によってノードn22の電位が上記VF2に等しくなるようにPMOSトランジスタM18が制御される。その結果、ノードn21の電圧、つまり上記VR電圧としては以下の数2式で表せる電圧が出力される。
[数2]
VR=|Vthp|- Vthn * (βn/βp)1/2+ VF2*{1+(βn/βp)1/2
ここでβn、βpはそれぞれNMOSトランジスタM20、PMOSトランジスタM19についての(1/2)*COX*(W/L)を表す。また前記COXはゲート容量を表す。
上記数2式からVR電圧の温度係数は、リファレンス電圧VF2を定電圧として、下記数3式と表すことができる。
[数3]
dVR/dT=d|Vthp|/dT dVthn/dT * (βn/βp)1/2
上記数3式より、βn/βp比率設定によって、VR電圧の温度係数を調整できることが分かる。よって上記数1式で示されるリングオシレータ回路1の発振周波数の温度係数を、キャンセルするVR設定ができれば、発振周波数の温度補償が可能となる。
特開2005−049970号公報(図26)
上記従来例は、温度補償回路8の出力電圧、すなわちリングオシレータ回路1の電源電圧を変化させて発振周波数の温度変化を打ち消し、温度補償を図ろうとするものである。しかし、リングオシレータ回路1の発振周波数の温度係数と温度補償回路8の出力電圧の温度係数は、互いに異なる動作原理から導かれるものであって、これらをあらゆるパラメータ変動に対して完全にキャンセルさせることは不可能であり、このような所謂フィードフォワード制御による温度補償では、数%程度からの更なる発振精度向上は極めて困難である。
また上記従来例においては、リングオシレータ回路1の電源電圧を調整して発振周波数の温度補償を行う構成であるため、少なくともその電圧調整範囲を超えた外部電源電圧が必要となる。例えばリングオシレータ回路1の電源電圧を1.8V〜2.5Vの範囲で調整して発振周波数の温度補償を行おうとする場合、外部電源電圧の下限値としては少なくとも2.5Vを下回ることは許されない。このことは、低電圧動作対応への障害となる。
本発明の目的は、より高精度な発振周波数を得ることができる自己発振型の発振回路、更にはそのような発振回路を搭載した半導体装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、低電圧動作への対応も容易で、さらに低消費電流も実現し得る自己発振型の発振回路、更にはそのような発振回路を搭載した半導体装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
即ち、回路のバイアス電流に応じて発振周波数が可変にされるリングオシレータと、前記リングオシレータの発振周波数に応じて決まる値と参照値との比較結果を生成する周波数検知回路と、前記比較結果に基づいて前記リングオシレータのバイアス電流を制御するバイアス回路とによって、自己発振型の発振回路を構成する。
上記手段によれば、発振周波数そのものを評価し、その評価結果に基づいて発振周波数を調整するフィードバック制御を行うことができるので、リングオシレータの発振周波数が変動しても常にそれに追随して自動的にバイアス調整が行われ、発振周波数の変動を抑制することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
本発明によれば、発振周波数そのものをフィードバック制御することにより、高精度な発振周波数を実現した発振回路を得ることができる。また発振周波数精度は上記周波数検知回路の周波数弁別精度で決まるため、リングオシレータ回路の設計自由度が増し、低電圧動作対応も容易となる。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
本発明の代表的な実施の形態に係る半導体装置(110)は自己発振型の発振回路(100、100A〜100F)を有する。前記発振回路はリングオシレータ(1、1A)、周波数検知回路(3)及びバイアス回路(2、2A〜2E)を有する。リングオシレータは帰還接続された複数のゲート回路を有し前記ゲート回路のバイアスに応じて発振周波数が可変にされる。周波数検知回路は前記リングオシレータの発振周波数を電圧レベルに変換し、前記電圧レベルと基準入力電圧との比較結果を生成する。前記バイアス回路は前記比較結果に基づいて前記ゲート回路のバイアスを調整する。
上記した手段によれば、発振周波数そのものを評価し、その評価結果に基づいて発振周波数を調整するフィードバック制御を行うことができるので、リングオシレータの発振周波数が変動しても常にそれに追随して自動的にバイアス調整が行われ、発振周波数の変動を抑制することができる。
一つの具体的な形態として、前記周波数検知回路は、リングオシレータの発振パルス周期に対応する時間幅で容量(C1)の充電を行なって、前記リングオシレータの発振パルス周期に応じた電圧を生成し、該電圧と比較基準電圧(VREF)との電圧比較によって周波数弁別を行う。目的周波数に達しているか否かに応じた2値データに基づいてフィードバック制御を簡単に行うことができる。
別の具体的な形態として、前記周波数検知回路は、リングオシレータの発振パルス周期を分周する分周器(41)を有し、前記分周器の出力パルス周期の時間幅で容量の充電を行なって、前記リングオシレータの発振パルス周期に応じた電圧を生成し、該電圧と比較基準電圧との電圧比較によって周波数弁別を行う。周波数検知回路及びバイアス回路の動作周波数を低くすることができ、周波数検知回路の動作マージンの確保及びそれによる周波数弁別精度確保を図ることができ、さらに低消費電力にすることができる。
このとき、前記バイアス回路は、前記周波数検知回路による前記電圧比較結果が反転する毎にその比較結果に従って一定期間だけゲート回路のバイアス調整動作を可能にするワンショットパルス生成回路(20)を有する。前記分周器を介在させることによってリングオシレータのバイアス調整動作周期が長くなっても、フィードバック制御の収束時間が長くなり過ぎないようにすることができる。
別の具体的な形態として、前記周波数検知回路は、一端をグラウンドに接続した容量(C1)と、電流源(I1)と、前記電流源と前記容量の他端との間に接続した第1のスイッチング素子(S1)と、前記第1のスイッチング素子と前記容量との接続点とグラウンドとの間に接続した第2のスイッチング素子(S2)と、前記第1のスイッチング素子と前記容量との接続点の電圧と比較基準電圧との電圧比較を行う比較器(A1)と、前記比較器の電圧比較結果をラッチするラッチ回路(5)とを有する。2値の電圧比較結果を容易に得ることできる。
このとき、前記バイアス回路は、容量(C2)と、前記容量を充電する第1の電流源(I2)と、前記容量を放電する第2の電流源(I3)と、前記第1の電流源と前記容量との間に接続した第3のスイッチング素子(S3)と、前記第2の電流源と前記容量との間に接続した第4のスイッチング素子(S4)とを具備し、周波数検知回路の出力に応じて前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を排他的にスイッチ制御し、前記容量の充電電圧に応じたバイアス出力を行う。2値の電圧比較結果に基づいてバイアス出力を容易に得ることができる。
また、前記バイアス回路は、容量(C2)と、前記容量を充電する第1及び第3の電流源(I2,I4)と、前記容量を放電する第2の電流源(I3)と、前記第1の電流源と前記容量との間に接続した第3のスイッチング素子(S3)と、前記第2の電流源と前記容量との間に接続した第4のスイッチング素子(S4)と、前記第3の電流源と前記容量との間に接続した第5のスイッチング素子(S5)とを具備し、前記第5のスイッチング素子は、周波数検知回路の出力に応じて前記第4のスイッチング素子が最初にオン制御されるまで動作するように制御し、その後は前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を排他的にスイッチ制御して、前記容量の充電電圧に応じたバイアス出力を行う。発振動作の開始時には即座に周波数を目的周波数近傍まで遷移させることができ、その後はオーバーシュート及びアンダーシュートを小さくしてフィードバック制御が可能になる。
別の具体的な形態として、前記バイアス回路は、電流源(I6)と、容量(C4)と、差動アンプ(A4)と、前記差動アンプのマイナス入力端子と出力端子との間に接続する積分容量(C3)と、を具備し、周波数検知回路からの出力に応じて、前記容量の充電電荷に相当する電荷を前記積分容量へ加算または減算させ、前記差動アンプ出力電圧に応じたバイアス出力を行う。
別の具体的な形態として、前記リングオシレータは、バイアス調整端子を有し複数の全差動型アンプ(G1〜G4)を有する。相互に、前段の全差動型アンプの入力差動対を構成する反転入力MOSトランジスタ(MG4)のドレインと、非反転入力MOSトランジスタ(MG3)のドレインは、後段の全差動型アンプの入力差動対を構成する非反転入力MOSトランジスタのゲートと、反転入力MOSトランジスタのゲートに結合される。前記リングオシレータの発振出力は、前記全差動型アンプの入力差動対を構成するMOSトランジスタの各ソース共通接続点(cs)から取り出される。入力差動対を構成するMOSトランジスタのゲート入力信号の周波数は入力差動対を構成するMOSトランジスタの共通ソースの周波数に対して1/2になる。従って、リングオシレータの動作周波数をリングオシレータの出力パルス周波数の1/2にすることができるから、低消費電力に寄与する。
更に具体的な形態として、前記全差動型アンプは、バイアス調整端子と、第1の入力端子(inp)と、第2の入力端子(inn)と、前記第1の入力端子にゲートを接続したMOSトランジスタのドレインである第1の出力端子(outp)と、前記第2の入力端子にゲートを接続したMOSトランジスタのドレインである第2の出力端子(outn)と、前記各MOSトランジスタのソースを共通接続したコモンソース端子(cs)と、を有する。前記リングオシレータは第1乃至第4の全差動型アンプを有する。第1の全差動型アンプの第1、第2の出力を、第2の全差動型アンプの第2、第1の入力端子へそれぞれ接続し、第2の全差動型アンプの第1、第2の出力を、第3の全差動型アンプの第2、第1の入力端子へそれぞれ接続し、第3の全差動型アンプの第1、第2の出力を、第4の全差動型アンプの第2、第1の入力端子へそれぞれ接続し、第4の全差動型アンプの第1、第2の出力を、前記第1の全差動型アンプの第1、第2の入力端子へそれぞれ接続する。第2と第4の全差動アンプ間、若しくは第1と第3の全差動アンプ間のコモンソース端子同士をコンパレータで比較し、そのコンパレータ出力を発振出力とする。
更に別の具体的な形態として、振動子を用いて発振動作可能な振動子発振回路(130B)と、前記発振回路の出力に基づいて生成されるクロック信号又は前記振動子発振回路の出力に基づいて生成されるクロック信号を選択するクロック選択回路(143)と、前記クロック選択回路で選択されたクロック信号を動作基準クロック信号として用いる内部回路(112)とを有する。動作基準クロックに自己発振クロック又は振動子発振クロックの何れも選択可能になる。
例えば、前記クロック選択回路は、前記振動子発振回路に振動子が接続されているとき当該振動子発振回路の出力を選択し、前記振動子発振回路に振動子が接続されていないとき前記発振回路の出力を選択する。また、前記クロック選択回路は、書換え可能なレジスタ(REG)の設定値に従って前記発振回路の出力又は前記振動子発振回路の出力を選択する。また、前記発振回路の出力に基づいて生成されるクロック信号を外部に出力するための外部端子(EXPLS)を有する。自己発振クロックを外部で同期クロックとして利用することも可能になる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
《実施形態1》
図1には本発明に係る発振回路のブロック図が例示される。発振回路は、発振出力端子OUTに出力を接続したリングオシレータ回路1と、リファレンス入力端子VREFを有し、上記リングオシレータ回路1の出力を入力する周波数検知回路3と、周波数検知回路3の出力を入力し、そのバイアス出力を上記リングオシレータ回路1に供給するバイアス回路2と、から構成される。
図2には周波数検知回路3及びバイアス回路2の具体的回路構成が例示される。
図2に例示される発振回路100において、周波数検知回路3は、電源VCCに接続した電流源I1と、電流源I1とノードn4との間に接続したスイッチング素子S1と、ノードn4とグラウンドとの間に接続したスイッチング素子S2とを有する。さらに、ノードn4とグラウンドとの間に接続した容量C1と、ノードn4にプラス入力端子を、リファレンス入力端子VREFにマイナス入力端子をそれぞれ接続したコンパレータA1と、コンパレータA1の出力信号をノードn2の制御信号によりラッチし、ノードn6に出力するラッチ回路5とを有する。上記リングオシレータ回路1の発振出力OUTを受け、上記スイッチング素子S1、S2の制御信号をノードn1、n3に、また上記ラッチ回路5の制御信号をノードn2にそれぞれ送出する制御論理回路4を備える。
バイアス回路2は、電源VCCに接続した電流源I2と、電流源I2とノードn7との間に接続したスイッチング素子S3と、グラウンドに接続した電流源I3と、電流源I3とノードn7との間に接続したスイッチング素子S4とを有する。更に、ノードn7とグラウンドとの間に接続した容量C2と、ゲートをノードn7に、ドレインを第1のバイアス出力ノードn8にそれぞれ接続したNMOSトランジスタM1と、NMOSトランジスタM1のソースとグラウンドとの間に接続した抵抗R1を有する。ソースを電源VCCに接続し、ドレイン及びゲートを上記第1のバイアス出力ノードn8に共通接続したPMOSトランジスタM2と、ソースを電源VCCに、ドレインを第2のバイアス出力ノードn9に、ゲートを上記第1のバイアス出力ノードn8にそれぞれ接続したPMOSトランジスタM3と、ソースをグラウンドに接続し、ドレイン及びゲートを上記第2のバイアス出力ノードn9に共通接続したNMOSトランジスタM4とを備える。
リングオシレータ回路1は、印加されるバイアス電圧、若しくは其れによって流れるバイアス電流に応じて発振周波数が可変にされる回路である。ここではその詳細は図示を省略するが、図26で示した構成或いは後述する図8に示す構成等を採用することができる。尚、図8に示す構成をとった場合は、バイアス回路2の第2のバイアス出力ノードn9は不要である。
図3には図2の発振回路の動作タイミング波形が例示される。周波数検知回路3において、リングオシレータ回路1の発振出力を受け制御論理回路4は、図3に示すタイミングでノードn1、n2、n3へ信号を送出するものとする。
まずノードn1がローレベル(Low)期間中、スイッチング素子S1がオン状態(ON状態)となり、またこのときノードn3はLowであるためスイッチング素子S2はオフ状態(OFF状態)であり、よって電流源I1からスイッチング素子S1を介してノードn4に接続した容量C1が充電される。電流源I1が定電流源であればノードn4の電位は、図3に示すようにノードn1のLow期間、つまりリングオシレータ回路1の発振出力1周期の間、直線的に上昇する。そしてノードn1がHighに反転した時点で、スイッチング素子S1がOFFし容量C1の充電が停止、ノードn4の電位は一定となる。このときのノードn4の電位をVT1とする。
次いで、ノードn2のハイレベル(High)反転によりコンパレータA1が起動され、上記ノードn4の電位VT1と、リファレンス入力端子VREFへ印加される比較基準電圧VFとの電圧比較を行い、その比較結果出力をラッチ回路5へ送出する。ラッチ回路5は、ノードn2のLow反転エッジで上記比較結果をラッチし、次のノードn2のLow反転タイミングまでラッチデータを保持する。
いま、発振周期T1が、所定の発振周期よりも長かった場合、上記容量C1の充電期間が長くなるため、ノードn4の到達電圧VT1は上記比較基準電圧VFを上回ることとなる。そのため上記コンパレータA1の比較出力、つまりノードn5はHighとなり、ラッチ回路5は、制御ノードn2のLow反転エッジでノードn5の反転極性、つまりLowをノードn6に確定する。なお、上記各部信号極性については、説明の便宜上のものであり、これに限定されるものではない。
ラッチ回路5の出力、すなわち周波数検知回路3の出力ノードn6がLowとなると、これを受けてバイアス回路2内のスイッチング素子S3がON、スイッチング素子S4がOFF状態となり、電流源I2からスイッチング素子S3を介してノードn7に接続した容量C2が充電される。これにより、ノードn7の電位はノードn6がLow期間の間上昇し、これに伴ってNMOSトランジスタM1のドレイン電流も増加することになる。そのNMOSトランジスタM1のドレイン電流増加はPMOSトランジスタM2へ、またPMOSトランジスタM2とカレントミラーを構成しているPMOSトランジスタM3へ、さらにNMOSトランジスタM4へと伝達される。これらの電流増加は第1のバイアス出力ノードn8、及び第2のバイアス出力ノードn9を介してリングオシレータ回路1へ伝達され、リングオシレータ回路1を構成する定電流型インバータ等のバイアス電流を増加させ、その発振周波数を増加させる。
上記の如く、周波数検知回路3の出力ノードn6がLow期間中、発振周波数が増加する方向に制御が行なわれた結果、次の周期T2において、所定の周波数を超えたとすると、周期T2の期間は上記T1の期間よりも短くなり、ノードn4の充電電圧VT2は比較基準電圧VFを下回ることになる。よって前記周期T1の期間とは逆に、コンパレータA1はノードn5にLow、ラッチ回路5はノードn6にHighをそれぞれ出力する。これを受けてバイアス回路2内のスイッチング素子S3がOFF、スイッチング素子S4がON状態となり、電流源I3によってスイッチング素子S4を介し容量C2の放電が行われ、ノードn7の電位が低下する。これにより、NMOSトランジスタM1のドレイン電流が減少し、それに伴ってリングオシレータ回路1のバイアス電流は減少することとなり、発振周波数は低下する。
次の容量C1の充電タイミングでは、上記発振周波数低下を受けて、再び発振周波数を上昇する方向の制御が行われることとなる。すなわち、常時発振周波数を監視して、所定の発振周波数へ引き戻すフィードバック制御を行なっていることになる。ここで、バイアス回路2内のノードn7の電位変化を小さくすれば、上記発振周波数の増加、減少量も小さくすることができ、発振周波数の精度を向上させることができる。また、周波数検知回路3におけるリファレンス入力端子VREFへ入力する比較基準電圧VF、及び電流源I1を、BGR(バンド・ギャップ・リファレンス)回路出力など、温度、電源電圧変動に対して一定な基準電圧源を用いて供給すれば、周波数検知回路3の周波数弁別精度が確保でき、高精度な発振周波数設定が可能となる。なお、マイコンなど同一チップ上にBGR回路を内蔵することは通常行われており、その基準出力を利用することは容易である。
図9には制御論理回路4の更に詳細な論理構成が例示される。図10には図9のノードa,bの波形を含めて発振回路10の動作タイミングが例示される。図9において40は分周機能を用いたタイミング生成回路であり、resetはリセット信号である。図11には周波数検知回路3の更に詳細な回路構成が例示される。
図2の発振回路によれば、周波数検知回路3を設けたことにより、リングオシレータ回路1の発振周波数を検知して発振周波数そのものをフィードバック制御することが可能となるため、発振周波数変動が抑制され、高精度発振を可能とする発振回路を得ることができる。特にリングオシレータ回路1の電源電圧を制御する必要がないため、低電圧動作対応に有利な発振回路を得ることができる。
《実施形態2》
図4には本発明に係る発振回路の別の例が示される。図4の発振回路100Aは図2の発振回路100とは周波数検知回路3Aの構成が相違される。図4において周波数検知回路3A内の電流源I1は、リファレンス入力端子VTEMPをマイナス入力端子(−)に、ノードn10をプラス入力端子(+)にそれぞれ接続し、ノードn11に出力を接続した差動アンプA2を有する。ノードn10とグラウンドとの間に接続した抵抗R2と、ソースを電源VCCに、ドレインをノードn10に、ゲートをノードn11にそれぞれ接続したPMOSトランジスタM5と、ソースを電源VCCに、ゲートをノードn11にそれぞれ接続したPMOSトランジスタM6とを更に備える。上記PMOSトランジスタM6のドレインが電流出力端子となっている。
電流源I1の構成以外は、前記図2の周波数検知回路3と同様の構成であり、その詳細な説明は省略する。
図4の発振回路100Aの動作を説明する。周波数検知回路3Aの基本的な動作は図2の場合と同様であり、ここでは特に電流源I1について説明する。
差動アンプA2により、ノードn10の電位はリファレンス入力端子VTEMPに等しくなるようにフィードバック制御される。よってリファレンス入力端子VTEMPへ定電圧VTFを入力すると、抵抗R2によって決まる定電流IR2(=VTF/R2)を、PMOSトランジスタM5が供給し、PMOSトランジスタM5とカレントミラーを構成するPMOSトランジスタM6側へも伝達され、スイッチング素子S1を介して容量C1の充電電流に供される。
当該定電流IR2は、図2で説明したように、発振周期の1サイクル期間での容量C1の充電電圧を決定するものであり、発振周波数の弁別精度を左右する。そのため、その定電流IR2を決定する抵抗R2についても精度が要求される。
半導体集積回路上に形成される抵抗の絶対値精度は±数十%程度が一般的であり、この製造ばらつきについてはトリミングなどの対応策で回避することは可能である。しかし、温度変動についてはトリミングでの対応は不可能であり、この温度変動による周波数検知回路の精度劣化への対応として、ここでは比較基準用のリファレンス入力端子VREFとは別にリファレンス入力端子VTEMPを設けている。
比較基準用のリファレンス入力端子VREFは、周波数判定の比較基準であるから温度変動に対しても一定の基準電圧を必要とする。一方、リファレンス入力端子VTEMPについては、抵抗R2の温度係数を打ち消す方向の温度係数を有する基準電圧を印加することで、定電流IR2の変動を抑制し、発振周波数精度の劣化を防止しようとするものである。
上記の温度係数を有する基準電圧もBGR回路から容易に得ることが可能である。一般にBGR回路出力電圧の生成機構は、接合面積の異なるダイオード間に同一の電流バイアスを与えたとき、それらダイオード間の順電圧降下差分が正の温度係数を有することを利用し、前記順電圧降下差分に応じた電流を取り出して(これも正の温度係数を有する)、前記電流を抵抗とダイオードの直列回路に流し、その抵抗の電位降下(正の温度係数)と、ダイオード順電圧降下(負の温度係数)との合成電圧を出力電圧として取り出すものである。例えば図12に例示されるように、前記抵抗を何本かの単位抵抗に分割し、その単位抵抗を直列接続した構成として各接続点からの出力タップを設け、これを選択できるようにしておけば、温度に対して一定な基準電圧も、また正または負の温度係数を有する基準電圧も同時に取り出すことが可能である。
図4の発振回路100Aによれば、前記図2の発振回路100と同様の効果に加え、周波数検知回路3における電流源I1の温度変動を抑制することとができ、さらなる発振周波数精度の向上を図ること可能になる。
《実施形態3》
図5には発振回路の第3の例が示される。図5の発振回路100Bは図2の発振回路100とはバイアス回路2Aの構成が相違される。図5において、バイアス回路2Aは、電流源I2〜I5、スイッチ素子S3〜S6、制御論理回路6、差動アンプA3、容量C2、NMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM4、抵抗R1、PMOSトランジスタM2、及びPMOSトランジスタM3を有する。電流源I2は電源VCCに接続される。スイッチング素子S3は電流源I2とノードn7との間に接続される。電流源I3はグラウンドに接続される。スイッチング素子S4は電流源I3とノードn7との間に接続される。電流源I4は電源VCCに接続される。スイッチング素子S5は電流源I4とノードn7との間に接続される。電流源I5はグラウンドに接続される。スイッチング素子S6は電流源I5とノードn7との間に接続される。制御論理回路6は上記各スイッチング素子S3〜S6を制御する。差動アンプA3はプラス入力端子がリファレンス入力端子VINITに接続され、マイナス入力端子及び出力端子がノードn7に共通接続される。容量C2はノードn7とグラウンドとの間に接続される。NMOSトランジスタM1はゲートがノードn7に、ドレインが第1のバイアス出力ノードn8にそれぞれ接続される。抵抗R1はNMOSトランジスタM1のソースとグラウンドとの間に接続される。PMOSトランジスタM2はソースが電源VCCに接続され、ドレイン及びゲートが上記第1のバイアス出力ノードn8に共通接続される。PMOSトランジスタM3はソースが電源VCCに、ドレインが第2のバイアス出力ノードn9に、ゲートが上記第1のバイアス出力ノードn8にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタM4はソースがグラウンドに接続され、ドレイン及びゲートが上記第2のバイアス出力ノードn9に共通接続される。周波数検知回路3、リングオシレータ回路1については他の発振回路の例と同様の構成を備えればよく、その詳細な説明は省略する。
発振回路100Bの動作について以下説明する。図2、図4の発振回路の例では、例えば電源VCCが投入され、発振回路が起動された直後は、バイアス回路2内のノードn7等がまだグラウンド電位に近い状態にあり、リングオシレータ回路1も低バイアス状態で、所望の発振周波数よりかなり低い周波数での発振状態であると考えらえる。その状態から所望の発振周波数に到達する時間、所謂発振安定時間は、上記バイアス回路2内のノードn7が如何に早く所定の電位に到達するかに掛かっている。当然発振安定時間は短いことが望ましいが、そのためには電流源I2の電流値を大きくするか、または容量C2の値を小さくして、容量C2の充電時定数を短縮することになる。一方、そのことはノードn7の電位変化率を大きくすることになるため、ノードn7が所定電位に到達した後も、ノードn7の電位変動幅が大きくなり、フィードバック制御の一巡ループ期間での周波数変動量を増大させ、結局周波数精度を劣化させてしまうことになる。
図5の例においては、以下の動作シーケンスを取ることで、精度が劣化することなく発振安定時間を短縮することができる。
発振回路起動時、まず差動アンプA3により、リファレンス入力端子VINITの電位をノードn7に印加し、所定の発振周波数よりは若干低い発振周波数が得られるバイアスを設定する。発振周波数はまだ所定の周波数より低いため、周波数検知回路3はノードn6にHighを出し続ける。ノードn6がHighである限り、制御論理回路6はスイッチング素子S3と同時にスイッチング素子S5もON状態に制御することで、電流源I2に加え電流源I4も重畳させることで急速な容量C2の充電を行い、ノードn7の電位上昇を早める。なお、ここで上記差動アンプA3は、発振起動時にワンショット動作するように制御されるものとする。
ノードn7が所定電位に到達し、発振周波数も所定値を超えると、周波数検知回路3はノードn6をLowに反転する。これを受けて制御論理回路6はそれ以降スイッチング素子S5を停止状態に固定するとともに、前記第1の実施例と同様のスイッチング素子S3、S4による制御を行う。
上記動作においては、図5に記載しているスイッチング素子S6及び電流源I5は不要となるが、これは上記の動作において、発振周波数が初めて所定値を超え、ノードn6がLow反転したとき、その直前まで容量C2の急速な充電が行われていることから、ノードn7のオーバーシュート量も大きいことも考えられる。そのため、次にノードn6がHigh反転するまでの間、電流源I5を重畳することによってノードn7の所定電位への収束を早めたい場合、スイッチング素子S6及び電流源I5を使用する。
また図5に示した差動アンプA3についても、ノードn7の初期電位がグラウンド電位でも構わない場合は、不要となる。
図13にはバイアス回路2Aの更に詳細な回路構成が例示される。
図5の発振回路100Bによれば、図2の発振回路の効果に加え、発振起動から所定の発振周波数が得られるまでの発振安定時間を短縮可能な発振回路を得ることができる。
《実施形態4》
図6には発振回路の第4の例が示される。図6の発振回路100Cは図5の発振回路100Bとはバイアス回路2Bの構成が相違される。図6において、バイアス回路2Bは、電流源I6、スイッチング素子S7〜S12、制御論理回路7、容量C4、容量C3、差動アンプA4、NMOSトランジスタM1、抵抗R1、PMOSトランジスタM2、PMOSトランジスタM3、及びNMOSトランジスタM4を有する。電流源I6は電源VCCに接続される。スイッチング素子S7は電流源I6とノードn17との間に接続される。スイッチング素子S8及びS9はノードn18とリファレンス入力端子VREF0との間に接続される。スイッチング素子S10はノードn17とノードn19との間に接続される。スイッチング素子S11はノードn17とリファレンス入力端子VREF0との間に接続される。スイッチング素子S12はノードn18とノードn19との間に接続される。制御論理回路7は上記各スイッチング素子を制御する。容量C4はノードn17とノードn18との間に接続される。容量C3はノードn19とノードn7との間に接続される。差動アンプA4はプラス入力端子がリファレンス入力端子VREF0に、マイナス入力端子がノードn19に、出力端子がノードn7にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタM1はゲートがノードn7に、ドレインが第1のバイアス出力ノードn8にそれぞれ接続される。抵抗R1はNMOSトランジスタM1のソースとグラウンドとの間に接続される。PMOSトランジスタM2はソースが電源VCCに接続され、ドレイン及びゲートが上記第1のバイアス出力ノードn8に共通接続される。PMOSトランジスタM3はソースが電源VCCに、ドレインが第2のバイアス出力ノードn9に、ゲートが上記第1のバイアス出力ノードn8にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタM4はソースがグラウンドに接続され、ドレイン及びゲートが上記第2のバイアス出力ノードn9に共通接続される。その他、周波数検知回路3、リングオシレータ回路1については他の例と同様に構成され、その詳細な説明は省略する。
図7には図6の発振回路100Cの動作タイミング波形が示される。図7の動作タイミング波形において、ノードn6までの波形は図2の発振回路の場合と同様である。また、制御論理回路7の各出力ノードは次のように制御されるものとする。スイッチング素子S7、S8を制御するノードn14は、周波数検知回路3内ノードn1の反転極性で発振周期1サイクル毎にHigh/Low反転、またスイッチング素子S9、S10を制御するノードn15は、上記ノードn14のLow期間中にノードn6の信号極性と逆極性の信号、また、スイッチング素子S11、S12を制御するノードn16は、上記ノードn14のLow期間中にノードn6の信号極性と同極性の信号、をそれぞれ出力する。尚、ここで、各スイッチング素子は上記各制御信号ノードがHighでON状態、LowでOFF状態にとなるものとする。
図7において周期T1の直前、ノードn14がHigh状態のとき、スイッチング素子S7、S8がONし、容量C4が電流源I6から充電される。次いで周期T1でノードn14がLowになると、このときのノードn6のHighを受けてノードn15はLow、ノードn16がHighとなってスイッチング素子S11、S12がONする。このときノードn17はスイッチング素子S11によってリファレンス入力端子VREF0の電位となり、またノードn18もスイッチング素子S12によってノードn19、つまり差動アンプA4のマイナス入力端子に接続される。このとき容量C3からの電荷移動が無ければ、ノードn19電位が低下することになるが、差動アンプA4の動作によりノードn7電位が上昇してノードn19の電位はリファレンス入力端子VREF0と同電位に制御される。このとき容量C4の両端電位差はゼロとなり放電状態となる。
次いでノードn14がHighに反転しても、そのときノードn15、n16はLow状態のため、スイッチング素子S10、S12は共にOFF状態を維持する。このため、上記ノードn7の上昇した電位はそのまま維持され、またスイッチング素子S7、S8のONにより再び容量C4の充電が行われる。この期間中、ノードn7は上記で上昇した一定電位に保持されるため、リングオシレータ回路1へのバイアスも一定となり、当該バイアスに見合う発振周波数に到達すればそのままの周波数が維持されることになる。
引き続いてノードn14がLowに反転し、そのときのノード6がLow出力であった場合、ノードn15はHigh、ノードn16がLowとなってスイッチング素子S9、S10がONする。このときノードn17はスイッチング素子S10によってノードn19、つまり差動アンプA4のマイナス入力端子に接続され、やはり差動アンプA4の動作により、リファレンス入力端子VREF0と同電位となるようにノードn7の電位が低下する。このとき容量C4の両端電位差はゼロとなり容量C4は放電状態となる。
次いでノードn14がHighに反転しても、前回同様ノードn15、n16はLow状態のため、スイッチング素子S10、S12は共にOFF状態に置かれ、上記ノードn7の低下した電位はそのまま維持される。
図14にはバイアス回路2Bの更に詳細な回路構成が例示される。
図6の発振回路100Cによれば、発振周波数のフィードバック制御における一巡ループ期間中のリングオシレータバイアスを一定に保つことが可能となるため、前記他の例に比べ、発振周波数ゆらぎをより低減した発振回路を得ることができる。
《実施形態5》
図8には発振回路の第5の例が示される。図8ではリングオシレータ1の詳細な一例が示されると共に、これに適用されるバイアス回路2Cが例示される。
図8において、リングオシレータ回路1は、PMOSトランジスタM7、NMOSトランジスタM8〜M9、第1乃至第4の差動アンプG1〜G4、及びコンパレータA5から成る。PMOSトランジスタM7はソースが電源VCCに、ドレインがノードn20に、ゲートがノードn8にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタM8はドレイン及びゲートがノードn20に共通接続される。NMOSトランジスタM9はソースがグラウンドに、ドレインが上記NMOSトランジスタM8のソースに、ゲートがバイアス端子VBIASにそれぞれ接続される。コンパレータA5は前記第2、第4の差動アンプG2,G4内のノードcs同士を比較し、その出力がリングオシレータ回路1の発振出力OUTに接続される。
上記第1、第2、第3、第4の差動アンプG1、G2、G3、G4は、いずれも同様の構成であり、PMOSトランジスタMG1〜MG2及びNMOSトランジスタMG3〜MG7から成る。
PMOSトランジスタMG1はソースが電源VCCに、ドレインが出力端子outpに、ゲートがノードn8にそれぞれ接続される。PMOSトランジスタMG2はソースが電源VCCに、ドレインが出力端子outnに、ゲートがノードn8にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタMG3はドレインが出力端子outpに、ソースがノードcsに、ゲートが入力端子inpにそれぞれ接続される。NMOSトランジスタMG4はドレインが出力端子outnに、ソースがノードcsに、ゲートが入力端子innにそれぞれ接続される。NMOSトランジスタMG5はドレインがノードcsに、ゲートがノードn20にそれぞれ接続される。NMOSトランジスタMG6はドレインが前記NMOSトランジスタMG5のソースに、ソースがグラウンドに、ゲートが出力端子outpにそれぞれ接続される。NMOSトランジスタMG7はドレインが前記NMOSトランジスタMG5のソースに、ソースがグラウンドに、ゲートが出力端子outnにそれぞれ接続される。
第1の差動アンプG1の出力端子outp、outnは、次段の第2の差動アンプG2の入力端子inn、inpに各々接続される。同様の接続関係で第2の差動アンプG2と第3の差動アンプG3との間、第3の差動アンプG3と第4の差動アンプG4間が接続され、第4の差動アンプG4の出力端子outp、outnが、第1の差動アンプG1の入力端子inp、innに各々接続される。なお、各差動アンプ内NMOSトランジスタMG6、MG7と、上記PMOSトランジスタM7、NMOSトランジスタM8、M9とはコモン・モード・フィードバック回路を構成しており、バイアス端子VBIASによって各差動アンプの出力平均電圧を調整することができる。
なお、周波数検知回路3、バイアス回路2は他の例と同様に構成され、その詳細な説明は省略する。
図8の発振回路100Dにおいても、バイアス回路2Cからのバイアス出力ノードn8によって、リングオシレータ1を構成する各差動アンプG1〜G4のバイアス調整が行われ、それによって発振周波数の調整が可能である。
この発振回路100Dでは、各差動アンプG1〜G4内の差動対共通ソースノードcsが、各出力ノードoutp、outnの1/2周期で電位が変動することを利用して、リングオシレータ1自体の発振周波数を1/2に低減して消費電流低減を図ることができる。また差動アンプ段数を4段とすることで、発振波形の位相が180°ずれる第2差動アンプG2と第4差動アンプG4(または第1差動アンプG1と第3差動アンプG3)の差動アンプ内ノードcs同士をコンパレータA5で比較することが可能であり、これにより50%デューティ(duty)の理想値に近い発振波形を容易に得ることができる。もちろん他の段数でも同様の効果を得ることは可能であり、4段の構成に限定されるものではない。
図8の例によれば、他の例の効果に加え、低消費電流化に有利な発振回路を得ることができる。また同時にデューティ50%に近い発振パルスを得る発振回路を得ることができる。
以上説明した発振回路は、高精度な発振周波数を得ることができるので、水晶発振子やセラミック発振子、またそれに付随する安定化容量等の外付け部品を用いずなくてもすみ、システム全体の組立てコストや信頼性向上を図ることが可能となる。マイコンなど、発振回路を内蔵する半導体集積回路全般に用いるに好適な発振回路となる。
《実施形態6》
図15には発振周波数検知回路における別の制御論理回路4Aが例示される。図9との相違点は、タイミング生成回路4の前段に分周回路41を直列に挿入し、周波数検知回路における比較器A1の比較動作期間及び容量C1の充放電期間を確保するようにした点が相違される。特に制限されないが、分周回路41はタイミング生成回路40の分周機能とほぼ同じ分周機能を持っている。図16にはタイミング生成回路40に1段の分周回路40を直列に挿入した場合の動作タイミング波形が例示される。したがって、発振回路の出力端子OUTから出力される発振クロック信号CLKの周波数を、図10に比べて2倍に高速化することができる。
《実施形態7》
図17には発振回路の更に別に例が示される。同図に示される発振回路100Eは図2の発振回路100に対してバイアス回路2Dの構成が相違される。バイアス回路2Dはノードn6に基づくスイッチ素子S3,S4の相補動作期間を短縮するためのワンショットパルス発生回路20を有する。ワンショットパルス発生回路20は、ナンドゲートNAND1、ノアゲートNOR1、インバータIV1,IV2、及び遅延回路DELによって構成される。遅延回路DELは奇数段にインバータを直列接続して構成される。図18には発振回路100Eの動作タイミングが示される。ワンショットパルス生成回路20は、発振周波数検知回路3内のラッチ回路5の出力n6が反転したときのみ、一定期間内でバイアス回路2D内スイッチS3、S4を制御し、当該一定期間経過後はスイッチS3,S4の双方をオフ状態に制御する。前記一定期間は遅延回路DELの遅延時間で決まる。これにより、バイアス回路2D内の容量の充電電圧変化量ΔVn7が抑制される。即ち、1検知サイクルにおけるノードn7の変動量及びバイアス出力変動量が抑制され、発振周波数変動(ジッタ)が低減される。特に図15の構成によって発振周波数高速化を図った場合に、発振周波数検知動作の周期が、発振クロック出力周期に比べて長くなるため、発振回路100Eにおいて発振精度確保の効果は大きくなる。
図19には発振クロックを利用してバイアス回路の動作期間を制御するようにしたバイアス回路2Eが例示される。例えば、図17のワンショットパルス発生回路20の遅延回路DELに代えて、ナンドゲートNAND1の一方の入力にノードn3のクロックを、ノアゲートNOR1の一方の入力にはノードn3のクロックをインバータIV3で反転して供給する。図20には図19の発振回路100Fの動作タイミングが例示される。図19の発振回路100Fによれば、図17と同様の効果を得ることができ、特に、バイアス回路2Eの動作期間の温度・電圧に対するばらつきは発振精度並みに少なくすることができる。
《実施形態8》
図21にはリングオシレータの別の例が示される。図22には図21のリングオシレータの動作波形が例示される。リングオシレータ1A内の各差動アンプG1〜G4のコモンソース信号cs1〜cs4を用い、リングオシレータ発振周波数を逓倍して取り出すように構成される。コンパレータA5_1はcs1を非反転入力端子(+)に、cs3を反転入力端子(−)に入力してクロック信号CLKAを出力する。コンパレータA5_2はcs2を非反転入力端子(+)に、cs4を反転入力端子(−)に入力してクロック信号CLKBを出力する。コンパレータA5_3はcs3を非反転入力端子(+)に、cs1を反転入力端子(−)に入力してクロック信号CLKCを出力する。コンパレータA5_4はcs4を非反転入力端子(+)に、cs2を反転入力端子(−)に入力してクロック信号CLKDを出力する。クロック信号CLKA〜CLKDの出力周期はT0×1/2とされ、順次T0×1/8周期ずれる。CLKAとCLKBの論理積信号S1とCLKCとCLKDの論理積信号S2との論理和としてクロック信号CLKEが出力される。CLKEの周波数はリングオシレータ発振周波数の4倍になる。要するに、CLKEの周期はT0×1/4となる。
《実施例9》
図23には発振回路を搭載した半導体装置としてマイクロコンピュータが例示される。同図に示されるマイクロコンピュータ110は、全体の制御を司るCPU112、バスコントローラ(BSC)113、割込コントローラ(INT)114、CPU112の処理プログラムなどを格納するメモリであるROM115、CPU112の作業領域並びにデータの一時記憶用のメモリであるRAM116、タイマ117、シリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)118、A/D変換器119、第1乃至第9入出力ポート(IOP1〜IOP9)121〜129、クロック発振器(CPG)130の機能ブロック若しくはモジュールから構成され、公知の半導体集積回路製造技術により1つの半導体基板(半導体チップ)上に形成される。131はアドレス、データ、及びバス制御信号などが伝達される内部バスである。
前記シングルチップマイクロコンピュータ110は、電源端子として、グランドレベル(Vss)、電源電圧レベル(Vcc)、アナロググランドレベル(AVss)、アナログ電源電圧レベル(AVcc)、の印加端子を有し、更に専用制御端子として、リセット(RES)、スタンバイ(STBY)、モード制御(MD0、MD1)、クロック入力(EXTAL、XTAL)の各端子を有する。
各入出力ポート121〜129は、アドレスバス、データバス、バス制御信号あるいはタイマ117、SCI118、A/D変換器119の入出力端子と兼用されている。
クロック発振器130は、例えば以上説明した100〜100Fの自己発振型発振回路の何れかの発振回路(OCPG)130Aと、端子EXTAL、XTALに接続される水晶発振子またはEXTAL端子に入力される外部クロックに基づいてクロックを発生するロック発生回路(SCG)130Bとを有し、基準クロック(システムクロック信号)を生成する。マイクロコンピュータ110は基準クロックSCLKに同期して動作を行う。
マイクロコンピュータ110にリセット信号RESが与えられると、CPU112を始めとし、マイクロコンピュータ110はリセット状態になる。このリセットが解除されると、CPU112は所定のアドレス(リセットベクタ)からスタートアドレスをリードして、このスタートアドレスから命令のリードを開始するリセット例外処理を行う。この後、CPU112は逐次、ROM115などから命令をリードし、解読して、その解読内容に基づいてデータの処理或はRAM115、タイマ117、SCI118、入出力ポート121〜129等とのデータ転送を行う。
また、発振回路130Aで生成されたクロック出力は、例えば1%程度の高精度な発振周波数であるため、UART通信、SCI、図示はしないがUSBインタフェースなど、誤差数%程度の高精度クロックを必要とする外部通信モジュールや、タイマ等における動作クロックとしても、その動作精度を損なうことなく利用可能である。
図24にはクロックパルスジェネレータ130の詳細が例示される。図24に示される発振回路130Aは例えば図21のリングオシレータ1Aを備えた自己発振型の発振回路とされる。分周回路140は発振回路130の出力CLKAを分周する。セレクタ141は分周回路140の出力及び発振回路130の出力CLKEの中から選択したクロックφpcを出力する。142は発振回路130Bの出力に対するデューティ補正回路である。クロックセレクタ(クロック選択回路)143はデューティ補正回路142の出力φOSC又は選択回路141の出力φpcを選択し、選択したクロックをφとして出力する。144はクロックφを分周するシステムクロック分周回路である。その出力はセレクタ145で選択され、システムクロックSCLKとしてCPU112等に供給される。また、システムクロックSCLKはプリスケーラ146によって所要の周波数に変換されて必要な回路にも供給される。
前記選択回路143は、前記発振回路130Bに振動子が接続されているとき当該発振回路130Bの出力を選択し、前記発振回路130Bに振動子が接続されていないとき前記発振回路130Aの出力を選択する。或いは、前記選択回路143は、書換え可能なレジスタREGの設定値に従って前記発振回路130Bの出力又は前記発振回路130Aの出力を任意に選択可能とする。レジスタREGはCPU112等によって書換え可能とされ、リセット処理による初期値は例えば前記発振回路130Bの選択を指示する。リセット解除後に振動子の非接続状態が検出されたとき、選択回路143はφpcを選択する。振動子の非接続状態は、当初から接続されていない状態の他、システム起動後における発振回路130Bの故障又は振動子脱落等によっても生ずる。前記発振回路130Aの出力に基づいて生成されるクロック信号φpcは外部端子EXPLSより外部に出力することも可能にされる。自己発振クロックφpcを外部で同期クロックとして利用することも可能になる。また、自己発振クロックφpcの発振状態を外部でモニタすることも可能となる。直接CLKEやCLKA等を外部に出力する外部クロック端子を設けることも可能である。
図25にはBGR回路を図4の発振回路100Aとともに内部降圧電源回路に用いる時の例が示される。マイクロコンピュータ110が内部降圧電源回路(VCL)147を内蔵するとき、内部論理回路に外部印加電源電圧に依存しない所定の電圧が供給されるが、当該所定の電圧を生成するために通常バンドギャップ基準電圧回路BGRと、その基準電圧を所望の電圧に調整する電圧調整回路(VREFBUF)148とを有している。電圧調整回路148は、例えばラダー抵抗を有し、BGR電圧との電圧比較を行うラダー抵抗分圧タップをトリミング信号に応じて切替え調整することにより、BGR電圧のばらつきを吸収し、常に一定のリファレンス電圧を生成する機能を有している。そして更に、上記ラダー抵抗の分圧タップ取り出し位置を切替え選択するための出力選択回路149を付加することにより、内部降圧用とは別に任意のリファレンス電圧を取り出すことができ、これを発振回路10Aの基準電圧VREFとして利用すれば、降圧電源回路147と発振回路100Aで電圧調整回路148を共用することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。マイクロコンピュータに代表されるクロック同期動作を行う半導体装置は発振回路130Bを備えず発振回路130Aだけを搭載してもよい。
図1は本発明に係る発振回路を示すブロック図である。 図2は周波数検知回路及びバイアス回路の具体的回路構成を例示する回路図である。 図3は図2の発振回路の動作タイミング波形図である。 図4は本発明に係る発振回路の第2の例を示す回路図である。 図5は発振回路の第3の例を示す回路図である。 図6は発振回路の第4の例を示す回路図である。 図7は図6の発振回路の動作タイミング波形図である。 図8は発振回路の第5の例を示す回路図である。 図9は制御論理回路の更に詳細な論理構成を例示する論理回路図である。 図10は図9のノードa,bの波形を含めて発振回路10の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。 図11は周波数検知回路の更に詳細な回路構成を例示する回路図である。 図12はリファレンス入力端子VREF,VTEMPへの電圧をBGR回路を利用して生成する回路例を示す回路図である。 図13はバイアス回路2Aの更に詳細な回路構成を例示する回路図である。 図14はバイアス回路2Bの更に詳細な回路構成を例示する回路図である。 図15は発振周波数検知回路における別の制御論理回路4Aを例示する論理回路図である。 図16は図15の動作タイミング波形図である。 図17は発振回路の更に別の例を示す回路図である。 図18は図17の発振回路の動作タイミングチャートである。 図19は発振クロックを利用してバイアス回路の動作期間を制御するようにしたバイアス回路を例示する回路図である。 図20は図19の発振回路の動作タイミングチャートである。 図21はリングオシレータの別の例を示す回路図である。 図22は図21のリングオシレータの動作波形図である。 図23は発振回路を搭載した半導体装置としてマイクロコンピュータを例示するブロック図である。 図24はクロックパルスジェネレータの詳細を例示するブロック図である。 図25はBGR回路を図4の発振回路とともに内部降圧電源回路に用いる場合の例を示す回路図である。 図26は本発明が検討した発振回路の回路図である。
符号の説明
1、1A…リングオシレータ回路
2,2A,2B,2C,2D,2E,…バイアス回路
3、3A…周波数検知回路
4、4A…制御論理回路
5…ラッチ回路
9…レベルシフタ
20…ワンショットパルス生成回路
DEL…遅延回路
40…タイミング生成回路
41…分周回路
A1…コンパレータ
A2、A3…差動アンプ
C1〜C4…容量
R1〜R3…抵抗
OUT…発振出力端子
S1〜S12…スイッチング素子
VCC…電源端子
I1〜I6…電流源
M1、M4、M8、M9、M12、M13、M16、M17…NMOSトランジスタ
M2、M3、M7、M10、M11、M14、M15、M18…PMOSトランジスタ
G1〜G4…全差動型アンプ
130…クロックパルスジェネレータ
130A…自己発振型の発振回路
130B…振動子発振回路
143…クロック選択回路

Claims (16)

  1. 回路のバイアス電流に応じて発振周波数が可変にされるリングオシレータと、
    前記リングオシレータの発振周波数に応じて決まる値と参照値との比較結果を生成する周波数検知回路と、
    前記比較結果に基づいて前記リングオシレータのバイアス電流を制御するバイアス回路とを有する、発振回路。
  2. 印加されるバイアス電圧に応じて発振周波数が可変にされるリングオシレータと、
    前記リングオシレータの発振周波数に応じて決まる値と参照値との比較結果を生成する周波数検知回路と、
    前記比較結果に基づいて前記バイアス電圧を制御するバイアス回路とを有する、発振回路。
  3. 発振回路を有する半導体装置であって、前記発振回路は、
    帰還接続された複数のゲート回路を有し前記ゲート回路のバイアスに応じて発振周波数が可変にされるリングオシレータと、
    前記リングオシレータの発振周波数を電圧レベルに変換し、前記電圧レベルと基準入力電圧との比較結果を生成する周波数検知回路と、
    前記比較結果に基づいて前記ゲート回路のバイアスを調整するバイアス回路とを有する、半導体装置。
  4. 前記周波数検知回路は、リングオシレータの発振パルス周期に対応する時間幅で容量の充電を行なって、前記リングオシレータの発振パルス周期に応じた電圧を生成し、該電圧と比較基準電圧との電圧比較によって周波数弁別を行う、請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記周波数検知回路は、リングオシレータの発振パルス周期を分周する分周器を有し、前記分周器の出力パルス周期の時間幅で容量の充電を行なって、前記リングオシレータの発振パルス周期に応じた電圧を生成し、該電圧と比較基準電圧との電圧比較によって周波数弁別を行う、請求項3記載の半導体装置。
  6. 前記バイアス回路は、前記周波数検知回路による前記電圧比較結果が反転する毎にその比較結果に従って一定期間だけゲート回路のバイアス調整動作を可能にするワンショットパルス生成回路を有する、請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記周波数検知回路は、一端をグラウンドに接続した容量と、電流源と、前記電流源と前記容量の他端との間に接続した第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と前記容量との接続点とグラウンドとの間に接続した第2のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と前記容量との接続点の電圧と比較基準電圧との電圧比較を行う比較器と、前記比較器の電圧比較結果をラッチするラッチ回路とを有する、請求項3記載の半導体装置。
  8. 前記バイアス回路は、容量と、前記容量を充電する第1の電流源と、前記容量を放電する第2の電流源と、前記第1の電流源と前記容量との間に接続した第3のスイッチング素子と、前記第2の電流源と前記容量との間に接続した第4のスイッチング素子とを具備し、周波数検知回路の出力に応じて前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を排他的にスイッチ制御し、前記容量の充電電圧に応じたバイアス出力を行う、請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記バイアス回路は、容量と、前記容量を充電する第1及び第3の電流源と、前記容量を放電する第2の電流源と、前記第1の電流源と前記容量との間に接続した第3のスイッチング素子と、前記第2の電流源と前記容量との間に接続した第4のスイッチング素子と、前記第3の電流源と前記容量との間に接続した第5のスイッチング素子とを具備し、前記第5のスイッチング素子は、周波数検知回路の出力に応じて前記第4のスイッチング素子が最初にオン制御されるまで動作するように制御し、その後は前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を排他的にスイッチ制御して、前記容量の充電電圧に応じたバイアス出力を行う、請求項7記載の半導体装置。
  10. 前記バイアス回路は、電流源と、容量と、差動アンプと、前記差動アンプのマイナス入力端子と出力端子との間に接続する積分容量と、を具備し、周波数検知回路からの出力に応じて、前記容量の充電電荷に相当する電荷を前記積分容量へ加算または減算させ、前記差動アンプ出力電圧に応じたバイアス出力を行う、請求項3記載の半導体装置。
  11. 前記リングオシレータは、バイアス調整端子を有し複数の全差動型アンプを有し、
    相互に、前段の全差動型アンプの入力差動対を構成する反転入力MOSトランジスタのドレインと、非反転入力MOSトランジスタのドレインは、後段の全差動型アンプの入力差動対を構成する非反転入力MOSトランジスタのゲートと、反転入MOSトランジスタのゲートに結合され、
    前記リングオシレータの発振出力は、前記全差動型アンプの入力差動対を構成するMOSトランジスタの各ソース共通接続点から取り出される、請求項3記載の半導体装置。
  12. 前記全差動型アンプは、バイアス調整端子と、第1の入力端子と、第2の入力端子と、前記第1の入力端子にゲートを接続したMOSトランジスタのドレインである第1の出力端子と、前記第2の入力端子にゲートを接続したMOSトランジスタのドレインである第2の出力端子と、前記各MOSトランジスタのソースを共通接続したコモンソース端子と、を有し、
    前記リングオシレータは第1乃至第4の全差動型アンプを有し、
    第1の全差動型アンプの第1、第2の出力を、第2の全差動型アンプの第2、第1の入力端子へそれぞれ接続し、第2の全差動型アンプの第1、第2の出力を、第3の全差動型アンプの第2、第1の入力端子へそれぞれ接続し、第3の全差動型アンプの第1、第2の出力を、第4の全差動型アンプの第2、第1の入力端子へそれぞれ接続し、第4の全差動型アンプの第1、第2の出力を、前記第1の全差動型アンプの第1、第2の入力端子へそれぞれ接続し、第2と第4の全差動アンプ間、若しくは第1と第3の全差動アンプ間のコモンソース端子同士をコンパレータで比較し、そのコンパレータ出力を発振出力とする、請求項11記載の半導体装置。
  13. 振動子を用いて発振動作可能な振動子発振回路と、前記発振回路の出力に基づいて生成されるクロック信号又は前記振動子発振回路の出力に基づいて生成されるクロック信号を選択するクロック選択回路と、前記クロック選択回路で選択されたクロック信号を動作基準クロック信号として用いる内部回路とを有する、請求項3記載の半導体装置。
  14. 前記クロック選択回路は、前記振動子発振回路に振動子が接続されているとき当該振動子発振回路の出力を選択し、前記振動子発振回路に振動子が接続されていないとき前記発振回路の出力を選択する、請求項13記載の半導体装置。
  15. 前記クロック選択回路は、書換え可能なレジスタの設定値に従って前記発振回路の出力又は前記振動子発振回路の出力を選択する、請求項13記載の半導体装置。
  16. 前記発振回路の出力に基づいて生成されるクロック信号を外部に出力するための外部端子を有する請求項13記載の半導体装置。
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