JP5974627B2 - 発振回路及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、発振回路及び電子機器等に関する。
CR発振回路は、キャパシターの容量値と抵抗素子の抵抗値とにより発振周波数が決定され、振動子(例えば水晶振動子)が不要であるため低コストで発振回路を実現できる。例えば特許文献1、2には、キャパシターに対して充電動作及び放電動作を行う充放電回路と、前記キャパシターに充電された電圧を検出して前記充電動作と前記放電動作とを切り替える電圧検出部と、で構成されるCR発振回路が開示されている。
特開2008−252414号公報 特開平7−131301号公報
しかしながら、CR発振回路では、振動子を用いた発振回路に比べて発振周波数の温度特性が劣るという課題がある。CR発振回路では、基準温度(例えば室温)での発振周波数をトリミングなどにより調整することは可能だが、温度特性は残ってしまい、温度特性により発振周波数が数%変動することが一般的である。
本発明の幾つかの態様によれば、発振周波数の温度依存性を低減可能な発振回路及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、第1リファレンス電圧と、正極性及び負極性のうちの一方の温度特性を有する第2リファレンス電圧と、を出力するリファレンス電圧出力部と、前記第2リファレンス電圧と同一極性の温度特性を有する抵抗素子に基づいて、前記第2リファレンス電圧をバイアス電流に変換するバイアス回路と、キャパシターに対する充電及び放電のうちの一方の動作を前記バイアス電流に基づいて行い、前記キャパシターの電圧が前記第1リファレンス電圧に達したと判定した場合に、前記キャパシターに対する前記充電及び前記放電のうちの他方の動作を行う充放電回路と、を含む発振回路に関係する。
本発明の一態様によれば、正極性及び負極性のうちの一方の極性の温度特性を有する第2リファレンス電圧が出力され、第2リファレンス電圧の温度特性の極性と同一極性の温度特性を有する抵抗素子に基づいて、第2リファレンス電圧がバイアス電流に変換され、キャパシターに対する充電及び放電のうちの一方の動作がバイアス電流に基づいて行われる。これにより、発振回路の発振周波数の温度依存性を低減することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記リファレンス電圧出力部は、前記第2リファレンス電圧の温度特性の勾配よりも小さい勾配の温度特性を有する前記第1リファレンス電圧を出力してもよい。
このようにすれば、第2リファレンス電圧の温度特性の勾配を、第1リファレンス電圧の温度特性の勾配よりも小さくできるため、キャパシターの充電を開始してから放電するまでの時間の温度依存性を抑制できる。
また本発明の一態様では、前記バイアス回路は、前記第2リファレンス電圧の温度特性の極性と同一極性の温度特性を有する前記抵抗素子と、ソース及びドレインのうちの一方から前記バイアス電流を出力し、前記ソース及び前記ドレインのうちの他方に前記抵抗素子の一端が接続されるトランジスターと、前記第2リファレンス電圧が非反転入力端子(正極入力端子)に入力され、前記抵抗素子の前記一端の電圧が反転入力端子(負極入力端子)に入力され、出力電圧を前記トランジスターのゲートに対して出力する増幅回路と、を有してもよい。
このようにすれば、抵抗素子の一端の電圧が第2リファレンス電圧となるため、抵抗素子の抵抗値と第2リファレンス電圧によりバイアス電流を生成できる。これにより、抵抗素子の温度特性と第2リファレンス電圧の温度特性を相殺させることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記充放電回路は、前記キャパシターに対して前記放電動作を行う第1放電回路を有し、前記第1放電回路は、前記キャパシターの蓄積ノードの電圧と前記第1リファレンス電圧とを比較し、比較した結果を第1比較結果として出力する第1コンパレーターと、前記第1比較結果に基づく第1放電制御信号により前記放電動作のときにオンになり、前記蓄積ノードの蓄積電荷を放電する第1トランジスターと、を有してもよい。
このようにすれば、蓄積ノードの電圧と第1リファレンス電圧との比較結果に基づいて放電動作が行われるため、キャパシターの電圧が第1リファレンス電圧に達したと判定された場合の、キャパシターの放電動作を実現できる。
また本発明の一態様では、前記充放電回路は、前記キャパシターに対して前記充電動作を行う第1充電回路を有し、前記第1充電回路は、前記第1放電制御信号により前記充電動作のときにオンになる第2トランジスターと、前記第2トランジスターと直列に接続され、前記第2トランジスターがオンのときに前記蓄積ノードに対して前記バイアス電流に基づく充電電流を供給する第3トランジスターと、を有してもよい。
このようにすれば、充電動作のときに第2トランジスターがオンになることで、蓄積ノードに対して充電電流を供給することができる。これにより、キャパシターに対する充電動作を実現できる。
また本発明の一態様では、前記充放電回路は、前記キャパシターに対する前記充電動作が行われるときに、第2キャパシターに対して前記放電動作を行う第2放電回路を有し、前記第2放電回路は、前記第2キャパシターに対する前記放電動作を制御する第2放電制御信号を、前記第1放電制御信号に基づいて生成し、前記充放電回路は、前記第2放電制御信号に基づいてクロック信号を出力してもよい。
このようにすれば、キャパシターの充電と第2キャパシターの充電とを交互に行うことが可能になり、第2キャパシターの放電動作を制御する第2放電制御信号に基づいてクロック信号を出力できる。
また本発明の一態様では、前記第1放電回路は、前記第1比較結果と前記第2放電制御信号とに基づいて前記第1放電制御信号を出力する第1放電制御信号出力回路を有し、前記第2放電回路は、前記第2キャパシターの蓄積ノードの電圧と前記第1リファレンス電圧とを比較し、比較した結果を第2比較結果として出力する第2コンパレーターと、前記第2比較結果と前記第1放電制御信号とに基づいて、前記第2放電制御信号を出力する第2放電制御信号出力回路と、前記第2放電制御信号により前記放電動作のときにオンになり、前記第2キャパシターの蓄積ノードの電荷を放電する第4トランジスターと、を有してもよい。
このようにすれば、第1比較結果と第2放電制御信号に基づいて第1放電制御信号が生成され、第2比較結果と第1放電制御信号に基づいて第2放電制御信号が生成される。これにより、キャパシターを放電するタイミングで第2キャパシターの充電を開始し、第2キャパシターを放電するタイミングでキャパシターの充電を開始できる。
また本発明の一態様では、前記充放電回路は、前記キャパシターに対する前記放電動作が行われるときに、前記第2キャパシターに対して前記充電動作を行う第2充電回路を有し、前記第2充電回路は、前記第2放電制御信号により、前記第2キャパシターに対する前記充電動作のときにオンになる第5トランジスターと、前記第5トランジスターと直列に接続され、前記第5トランジスターがオンのときに前記第2キャパシターの蓄積ノードに対して前記バイアス電流に基づく充電電流を供給する第6トランジスターと、を有してもよい。
このようにすれば、キャパシターの放電動作のときに第5トランジスターがオンになり、第2キャパシターの蓄積ノードに対して充電電流が供給される。これにより、キャパシターに対する放電動作が行われるときに、第2キャパシターに対して充電動作を行うことができる。
また本発明の一態様では、前記リファレンス電圧出力部は、前記第1リファレンス電圧を出力する第1バンドギャップリファレンス回路と、前記第2リファレンス電圧を出力する第2バンドギャップリファレンス回路と、を有してもよい。
このようにすれば、2つのバンドギャップリファレンス回路を設けることにより、第1リファレンス電圧と、正極性及び負極性のうちの一方の温度特性を有する第2リファレンス電圧と、を出力できる。
また本発明の一態様では、前記リファレンス電圧出力部は、前記第1リファレンス電圧と前記第2リファレンス電圧とを切り替える切替制御信号を出力する切替制御部と、前記切替制御信号に基づいて、前記第1リファレンス電圧と前記第2リファレンス電圧とを切り替えて出力するバンドギャップリファレンス回路と、を有してもよい。
このようにすれば、バンドギャップリファレンス回路の温度特性を切り替えることにより、第1リファレンス電圧と第2リファレンス電圧を出力できる。これにより、1つのバンドギャップリファレンス回路で、第1リファレンス電圧と、正極性及び負極性のうちの一方の極性の温度特性を有する第2リファレンス電圧と、を出力できる。
また本発明の一態様では、前記リファレンス電圧出力部は、前記第1リファレンス電圧を出力する第1ノードに設けられ、前記第1リファレンス電圧を保持する第1の電圧保持用キャパシターと、前記バンドギャップリファレンス回路の出力ノードと、前記第1ノードとの間に設けられ、前記切替制御信号によりオン・オフ制御される第1スイッチ素子と、前記第2リファレンス電圧を出力する第2ノードに設けられ、前記第2リファレンス電圧を保持する第2の電圧保持用キャパシターと、前記バンドギャップリファレンス回路の前記出力ノードと、前記第2ノードとの間に設けられ、前記切替制御信号によりオン・オフ制御される第2スイッチ素子と、を有し、前記バンドギャップリファレンス回路が前記第1リファレンス電圧を出力する場合に前記第1スイッチ素子がオンになり、前記第2スイッチ素子がオフになり、前記バンドギャップリファレンス回路が前記第2リファレンス電圧を出力する場合に前記第1スイッチ素子がオフになり、前記第2スイッチ素子がオンになってもよい。
このようにすれば、第1スイッチ素子がオフのときに第1の電圧保持用キャパシターにより第1リファレンス電圧を保持し、第2スイッチ素子がオフのときに第2の電圧保持用キャパシターにより第2リファレンス電圧を保持できる。これにより、バンドギャップリファレンス回路が第1リファレンス電圧及び第2リファレンス電圧の一方を出力しているときであっても、リファレンス電圧出力部が他方を出力できる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載された発振回路を含む電子機器に関係する。
本実施形態における発振回路の第1構成例。 第2リファレンス電圧の温度特性例。 バイアス回路の抵抗素子の温度特性例。 第2リファレンス電圧及びバイアス回路の抵抗素子の温度に対する変化率特性例。 充放電回路の動作説明図。 第1バンドギャップリファレンス回路の詳細な構成例。 第2バンドギャップリファレンス回路の詳細な構成例。 本実施形態における発振回路の第2構成例。 発振回路の第2構成例におけるバンドギャップリファレンス回路及び切替制御部の詳細な構成例。 本実施形態における電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.発振回路
図1に、本実施形態における発振回路の第1構成例を示す。図1の発振回路は、リファレンス電圧出力部10、バイアス回路20、充放電回路100を含む。
リファレンス電圧出力部10は、第1リファレンス電圧VR1と第2リファレンス電圧VR2を出力し、バイアス回路20は、第2リファレンス電圧VR2に基づいてバイアス電流IBを出力する。そして、充放電回路100は、バイアス電流IBに基づいてキャパシター(後述するCJ1、CJ2)を充電し、その充電電圧を第1リファレンス電圧VR1に基づいて検出してキャパシターを放電し、これらの充電・放電を繰り返すことでクロック信号CLKを生成する。
具体的には、リファレンス電圧出力部10は、VR1を生成する第1バンドギャップリファレンス回路BGR1と、VR2を生成する第2バンドギャップリファレンス回路BGR2と、を含む。VR1は、フラットな温度特性を有しており、温度変化に対して一定(略一定を含む)の電圧である。一方、VR2は、図2に示すように負(負極性)の温度特性を有しており、温度が上がるほど低くなる電圧である。例えば、VR2は温度に対して1次特性である。なお、BGR1及びBGR2の詳細な構成については後述する。
バイアス回路20は、非反転入力端子にVR2が入力される演算増幅回路OPB(広義には増幅回路)と、演算増幅回路OPBの出力電圧がゲート端子に入力されるN型CMOSトランジスターTNBと、トランジスターTNBのソース端子に一端が接続される抵抗素子RBと、を含む。抵抗素子RBの他端には接地電圧VSS(広義には低電位側電源電圧)が供給される。演算増幅回路OPBの反転入力端子には、抵抗素子RBの一端の電圧が入力されており、この負帰還によりトランジスターTNBのドレイン電流(バイアス電流IB)が制御される。
一般的に、抵抗素子(例えばICに集積されるポリシリコン抵抗など)は温度特性を有している。例えば、図3に示すように、抵抗素子RBの抵抗値は1次の負の温度特性を有しており、温度が上がるほど抵抗値が小さくなる。仮にVR2がフラットな温度特性であれば、抵抗素子RBの温度特性に応じてバイアス電流IBは負の温度特性となる。後述するようにバイアス電流IBに基づいてキャパシターを充電するため、バイアス電流IBが温度特性をもつと温度によって充電時間が変化し、クロック信号CLKの周波数が温度に依存してしまう。
この点、本実施形態では図2で述べたようにVR2が負の温度特性であるため、抵抗素子RBが持つ負の温度特性は相殺される。即ち、抵抗素子RBの温度特性は予め(例えばプロセス特性などから)知ることができるため、図4に示すように、温度に対する抵抗値の変化率とVR2の変化率とが一致(略一致を含む)するようにVR2を設定しておく。このようにVR2が抵抗素子RBと同じ温度特性をもつことで、温度に依存しないバイアス電流IBを生成できる。
充放電回路100は、第1キャパシターCJ1と、キャパシターCJ1に対して充電動作を行う第1充電回路111と、キャパシターCJ1に対して放電動作を行う第1放電回路121と、第2キャパシターCJ2と、キャパシターCJ2に対して充電動作を行う第2充電回路112と、キャパシターCJ2に対して放電動作を行う第2放電回路122と、クロック信号CLKをバッファリングする出力バッファーBFQと、を含む。充放電回路100の詳細な動作については、図5で後述する。まず、構成について説明する。
第1充電回路111は、ドレイン端子にバイアス電流IBが供給されるP型CMOSトランジスターTP10と、トランジスターTP10にカレントミラー接続されるP型CMOSトランジスターTP3(第3トランジスター)と、トランジスターTP3のドレイン電流IJ1がソース端子に供給されるP型CMOSトランジスターTP2(第2トランジスター)と、を含む。トランジスターTP10、TP3のソース端子には電源電圧VDD(広義には高電位側電源電圧)が供給される。
第1放電回路121は、トランジスターTP2のドレイン端子にドレイン端子が接続されるN型CMOSトランジスターTN1(第1トランジスター)と、トランジスターTN1、TP2のドレイン端子及びキャパシターCJ1の一端が接続されるノードN1(蓄積ノード)に、反転入力端子が接続される第1コンパレーターCP1と、コンパレーターCP1の出力信号をバッファリングするバッファーBF1と、バッファーBF1の出力ノードN2に第1入力端子が接続されるNAND回路NA1と、を含む。トランジスターTN1のソース端子及びキャパシターCJ1の他端には、接地電圧VSSが供給される。また、コンパレーターCP1の非反転入力端子には、フラットな温度特性のVR2が入力される。NAND回路NA1の第2入力端子には、ノードN6(後述するNAND回路NA2の出力ノード)が接続される。トランジスターTP2、TN1のゲート端子には、NAND回路NA1の出力ノードN3が接続される。
第2充電回路112は、P型CMOSトランジスターTP6(第6トランジスター)と、P型CMOSトランジスターTP5(第5トランジスター)と、を含む。第2放電回路122は、N型CMOSトランジスターTN4(第4トランジスター)と、第2コンパレーターCP2と、バッファーBF2と、NAND回路NA2と、を含む。NAND回路NA2の出力ノードN6は、出力バッファーBFQの入力端子に接続される。なお、第2充電回路112、第2放電回路122の構成については、第1充電回路111、第1放電回路121と同様なので説明を省略する。
次に、図5を用いて、充放電回路100の動作について詳細に説明する。図5のA1に示すように、NAND回路NA1が“L”レベルを出力している場合、トランジスターTP2がオンになり、トランジスターTN1がオフになる。そのため、A2に示すように、キャパシターCJ1は充電電流IJ1により充電され、ノードN1の電圧は一定の傾きで上昇する。
A3に示すように、ノードN1の電圧がVR2に達すると、A4に示すように、コンパレーターCP1の出力が“L”レベルになる。そうすると、A5に示すように、NAND回路NA1の出力“H”レベルになるので、トランジスターTP2がオフになり、トランジスターTN1がオンになる。そのため、A6に示すように、キャパシターCJ1に蓄積されたチャージが放電され、A7に示すように、コンパレーターCP1の出力が“H”レベルに戻る。A4でコンパレーターCP1の出力が“L”レベルになったとき、A8に示すように、NAND回路NA2の出力が“L”レベルになっているので、A5に示すように、NAND回路NA1の出力は“H”レベルに保たれる。
A8でNAND回路NA2の出力が“L”レベルになったので、トランジスターTP5がオンになり、トランジスターTN4がオフになる。そのため、A9に示すように、キャパシターCJ2は充電電流IJ2により充電される。以後、上述のA3〜A7と同様に、ノードN4(蓄積ノード)の電圧及びノードN5、N6の論理レベルが変化する。クロック信号CLKとしては、ノードN6の論理レベルをバッファリングした信号が出力される。
さて、図1で述べたように、キャパシターCJ1の充電電流IJ1はバイアス電流IBのミラー電流であり、バイアス電流IBは温度に依存しないので、A2に示すノードN1の電圧上昇の傾きは温度に依存しない。また、VR2は温度に依存しないので、キャパシターCJ1の充電が開始されてからノードN1の電圧がVR2に達するまでの時間TA1は、温度に依存せず一定となる。同様に、キャパシターCJ2の充電が開始されてからノードN4の電圧がVR2に達するまでの時間TA2は、温度に依存せず一定となる。このようにTA1、TA2が温度に依存しないため、クロック信号CLKの周波数1/(TA1+TA2)も温度に依存しなくなり、発振周波数の温度依存性が小さいCR発振回路を実現できる。
なお、上記の実施形態では、抵抗素子RBが負の温度依存性を有し、BGR2が負の温度特性のリファレンス電圧VR2を出力する場合を例に説明したが、本実施形態はこれに限定されない。即ち、抵抗素子RBが正(正極性)の温度依存性を有し、BGR2が正の温度特性のリファレンス電圧VR2を出力してもよい。また、上記の実施形態では、接地電圧VSSを基準にして充電電流IJ1によりキャパシターCJ1、CJ2に充電し、その蓄積した正の電荷を接地電圧VSSに対して放電する場合を例に説明したが、本実施形態はこれに限定されない。即ち、電源電圧VDDを基準にして放電電流によりキャパシターCJ1、CJ2から放電し、その蓄積した負の電荷に対して電源電圧VDDから充電する構成としてもよい。この場合、VR1、VR2を、電源電圧VDD基準のリファレンス電圧とすればよい。
2.バンドギャップリファレンス回路
図6に、フラットな温度特性を有する第1バンドギャップリファレンス回路BGR1の詳細な構成例を示す。
BGR1は、バイアス電圧VBa1がゲート端子に入力されるP型CMOSトランジスターTPa1と、トランジスターTPa1のドレイン端子のノードNRaにドレイン端子が接続されるN型CMOSトランジスターTNa2と、ノードNRaに一端が接続される抵抗素子Ra1と、抵抗素子Ra1の他端にエミッター端子が接続されるPNP型バイポーラトランジスターQa1と、ノードNRaに一端が接続される抵抗素子Ra2と、抵抗素子Ra2の他端に一端が接続される抵抗素子Ra3と、抵抗素子Ra3の他端にエミッター端子が接続されるPNP型バイポーラトランジスターQa2と、抵抗素子Ra1の他端の電圧Va1が反転入力端子に入力され、抵抗素子Ra2の他端の電圧Va2が非反転入力端子に入力される増幅回路AMaと、を含む。
トランジスターQa1、Qa2は、ベース端子及びコレクター端子が接地されたダイオード接続になっており、トランジスターQa2はトランジスターQa1のN倍のサイズである。増幅回路AMaの出力はトランジスターTNa2のゲート端子に入力され、この帰還により電圧Va1と電圧Va2が等しくなる。この場合、トランジスターQa1、Qa2のエミッター端子間の電圧は一般に正の温度特性を有する。また、PN接合の順方向電圧は一般に負の温度特性を有するので、この正の温度特性と負の温度特性が打ち消すように抵抗素子Ra1〜Ra3の抵抗値及びトランジスターQa2のNを設定することで、フラットな温度特性のリファレンス電圧VR1がノードNRaに出力される。
次に、図7に、負(又は正)の温度特性を有する第2バンドギャップリファレンス回路BGR2の詳細な構成例を示す。
BGR2は、P型CMOSトランジスターTPb1と、N型CMOSトランジスターTNb2と、抵抗素子Rb1〜Rb3と、PNP型バイポーラトランジスターQb1、Qb2と、増幅回路AMbと、を含む。これらの構成は図6のTPa1、TPa2、Ra1〜Ra3、Qa1、Qa2、AMaと同様である。またBGR2は、抵抗素子Rb4と、セレクターSLbと、を含む。
抵抗素子Rb4の一端は抵抗素子Rb2の他端に接続され、抵抗素子Rb4の他端は抵抗素子Rb3の一端に接続される。抵抗素子Rb4は複数のタップに分割されており、その複数のタップの電圧がセレクターSLbに入力される。セレクターSLbは、制御信号CTb(例えば図10で後述のサブ制御部510から供給される)に基づいて、複数のタップのうち1つのタップを選択し、そのタップの電圧をVb2として出力する。
さて、選択されたタップによりRb4=Rb4’+Rb4”と分割されるとする。このとき(Rb2+Rb4’)/(Rb3+Rb4”)=Ra2/Ra3の場合には、図6のBGR1と同じ回路となるので、リファレンス電圧VR2はフラットな温度特性となる。(Rb2+Rb4’)/(Rb3+Rb4”)>Ra2/Ra3の場合には、リファレンス電圧VR2は正の温度特性となり、(Rb2+Rb4’)/(Rb3+Rb4”)<Ra2/Ra3の場合には、リファレンス電圧VR2は負の温度特性となる。このように抵抗素子Rb4のタップを選択することにより、リファレンス電圧VR2の温度特性を調整できる。
図1の発振回路の発振周波数は、例えば次のようにして発振回路の製造時に調整する。まず、室温(例えば25度)においてクロック信号CLKの周波数を測定し、その周波数が目標周波数(仕様の周波数)となるように、バイアス回路20の抵抗素子RBをトリミングする。次に、温度を振ってクロック信号CLKの周波数を測定し、その周波数がフラットな温度特性となるように、図7の制御信号CTbによりリファレンス電圧VR2の温度特性を調整する。即ち、抵抗素子RBの温度特性をリファレンス電圧VR2の温度特性で補償するように調整する。
以上の実施形態によれば、図1に示すように、発振回路はリファレンス電圧出力部10とバイアス回路20と充放電回路100とを含む。リファレンス電圧出力部10は、第1リファレンス電圧VR1と、正極性及び負極性のうちの一方の極性の温度特性を有する第2リファレンス電圧VR2と、を出力する。バイアス回路20は、第2リファレンス電圧VR2の温度特性の極性と同一極性の温度特性を有する抵抗素子RBに基づいて、第2リファレンス電圧VR2をバイアス電流IBに変換する。充放電回路100は、キャパシターCJ1、CJ2に対する充電及び放電のうちの一方(例えば充電)の動作をバイアス電流IBに基づいて行い、キャパシターCJ1、CJ2の電圧が第1リファレンス電圧VR1に達したと判定した場合に、キャパシターCJ1、CJ2に対する充電及び放電のうちの他方(例えば放電)の動作を行う。
このようにすれば、図4で説明したように、抵抗素子RBの温度特性が第2リファレンス電圧VR2の温度特性によって相殺されるので、バイアス電流IBを温度に対してフラットな特性に近づけることが可能になる。そして、図5で説明したように、温度依存性の小さいバイアス電流IBに基づいてキャパシターCJ1、CJ2の充電又は放電を行うことができるため、充電又は放電の速さ(図5A2の勾配)の温度依存性を小さくできる。これにより、CR発振回路の発振周波数の温度依存性を低減することが可能になる。
また本実施形態では、リファレンス電圧出力部10は、第2リファレンス電圧VR2の温度特性の勾配よりも小さい勾配の温度特性を有する第1リファレンス電圧VR1を出力する。
このようにすれば、第2リファレンス電圧VR2の温度特性を、第1リファレンス電圧VR2の温度特性よりもフラットな特性に近づけることができる。これにより、図5で説明したように、キャパシターCJ1、CJ2の充電を開始してから放電するまでの時間の温度依存性を小さくできるため、発振周波数の温度依存性を低減できる。
なお本実施形態では、第1リファレンス電圧VR1が、温度が変化しても電圧が一定な特性である場合を例に説明したが、これに限定されず、第1リファレンス電圧VR1は、温度変化に対して電圧が多少変化してもよい。例えば、発振周波数の温度変化を仕様で定めている場合に、その仕様に収まる範囲でVR1は温度依存性を持ってもよい。
また本実施形態では、図1に示すように、バイアス回路20は抵抗素子RBとトランジスターTNB(N型CMOSトランジスター)と増幅回路OPB(演算増幅回路)を有する。トランジスターTNBは、ソース及びドレインのうちの一方(例えばドレイン)からバイアス電流IBを出力し、ソース及びドレインのうちの他方(例えばソース)に抵抗素子RBの一端が接続される。増幅回路OPBは、第2リファレンス電圧VR2が非反転入力端子に入力され、抵抗素子RBの一端の電圧が反転入力端子に入力され、出力電圧をトランジスターTNBのゲートに対して出力する。
このようにすれば、抵抗素子RBに基づいて、第2リファレンス電圧VR2をバイアス電流IBに変換できる。即ち、増幅回路OPBの帰還により、抵抗素子RBの一端の電圧が第2リファレンス電圧VR2となるため、抵抗素子RBの抵抗値と第2リファレンス電圧VR2によりバイアス電流IBが決まることになる。これにより、抵抗素子RBの温度特性と第2リファレンス電圧VR2の温度特性を相殺させることができる。
また本実施形態では、図1に示すように、充放電回路100は、第1キャパシターCJ1に対して放電動作を行う第1放電回路121を有する。第1放電回路121は、第1コンパレーターCP1と第1トランジスターTN1とを有する。第1コンパレーターCP1は、キャパシターCJ1の蓄積ノードN1の電圧と第1リファレンス電圧VR1とを比較し、比較した結果を第1比較結果として出力する。第1トランジスターTN1は、第1比較結果に基づく第1放電制御信号(ノードN3の信号)により、放電動作のときにオンになり、蓄積ノードN1の蓄積電荷を放電する。
このようにすれば、蓄積ノードN1の電圧と第1リファレンス電圧VR1との比較結果に基づく第1放電制御信号により、放電動作において蓄積ノードN1の電荷を放電できる。これにより、キャパシターCJ1の電圧が第1リファレンス電圧VR1に達したと判定された場合の、キャパシターCJ1の放電動作を実現できる。
また本実施形態では、充放電回路100は、第1キャパシターCJ1に対する充電動作が行われるときに、第2キャパシターCJ2に対して放電動作を行う第2放電回路122を有する。第2放電回路122は、第2キャパシターCJ2に対する放電動作を制御する第2放電制御信号(ノードN6の信号)を、第1放電制御信号(ノードN3の信号)に基づいて生成する。充放電回路100は、第2放電制御信号に基づいてクロック信号CLKを出力する。
このようにすれば、図5で説明したように、第1キャパシターCJ1の充電と第2キャパシターCJ2の充電とを交互に行うことが可能になる。また、第2放電制御信号(ノードN6の信号)に基づいてクロック信号CLKを出力することができる。
より具体的には、第1放電回路121は、第1比較結果と第2放電制御信号(ノードN6の信号)とに基づいて第1放電制御信号(ノードN3の信号)を出力する第1放電制御信号出力回路(NAND回路NA1)を有する。第2放電回路122は、第2コンパレーターCP2と第2放電制御信号出力回路(NAND回路NA2)と第4トランジスターTN4とを有する。第2コンパレーターCP2は、第2キャパシターCJ2の蓄積ノードN4の電圧と第1リファレンス電圧VR1とを比較し、比較した結果を第2比較結果として出力する。第2放電制御信号出力回路は、第2比較結果と第1放電制御信号とに基づいて、第2放電制御信号を出力する。第4トランジスターTN4は、第2放電制御信号により放電動作のときにオンになり、第2キャパシターCJ2の蓄積ノードN4の電荷を放電する。
このようにすれば、図5で説明したように、第1キャパシターCJ1を放電するタイミングで第2キャパシターCJ2の充電を開始し、第2キャパシターCJ2を放電するタイミングで第1キャパシターCJ1の充電を開始できる。これにより、キャパシターCJ1、CJ2の充電時間TA1、TA2を同一にでき、クロック信号CLKのデューティーを50%にできる。
3.発振回路の第2構成例
図8に、本実施形態における発振回路の第2構成例を示す。図8の発振回路は、リファレンス電圧出力部10、バイアス回路20、充放電回路100を含む。なお、図1で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の構成例では、リファレンス電圧出力部10は、バンドギャップリファレンス回路の温度特性を切り替えることにより、1つのバンドギャップリファレンス回路で第1リファレンス電圧VR1と第2リファレンス電圧VR2を生成する。
具体的には、リファレンス電圧出力部10は、バンドギャップリファレンス回路BGRと、バンドギャップリファレンス回路BGRの温度特性を切り替える制御を行う切替制御部11と、切替制御部11からの制御信号SE(切替制御信号)によりオン・オフ制御されるトランスファーゲートTG1、TG2(広義には、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子)と、トランスファーゲートTG1の出力ノードNG1に一端が接続される第1の電圧保持用キャパシターCS1と、トランスファーゲートTG2の出力ノードNG2に一端が接続される第2の電圧保持用キャパシターCS2と、を含む。キャパシターCS1、CS2の他端には接地電圧VSS(広義には低電位側電源電圧)が供給される。
トランスファーゲートTG1、TG2には、BGRの出力電圧VRが入力される。切替制御部11が制御信号SE=“H”を出力した場合、トランスファーゲートTG1はオンになり、BGRはVR=VR1をノードNG1に出力する。また、トランスファーゲートTG2はオフになり、キャパシターCS2はノードNG2の電圧VR2を保持する。一方、切替制御部11が制御信号SE=“L”を出力した場合、トランスファーゲートTG2はオンになり、BGRはVR=VR2をノードNG2に出力する。また、トランスファーゲートTG1はオフになり、キャパシターCS1はノードNG1の電圧VR1を保持する。このようにBGRが時分割にVR1、VR2を出力し、そのVR1、VR2をキャパシターCS1、CS2が保持することにより、リファレンス電圧出力部10がVR1、VR2を出力する。
図9に、バンドギャップリファレンス回路BGR及び切替制御部11の詳細な構成例を示す。
バンドギャップリファレンス回路BGRは、P型CMOSトランジスターTPc1と、N型CMOSトランジスターTNc2と、抵抗素子Rc1〜Rc4と、PNP型バイポーラトランジスターQc1、Qc2と、増幅回路AMcと、セレクターSLcと、を含む。これらの構成は図7のバンドギャップリファレンス回路BGR2と同様である。
切替制御部11は、クロック信号CKに基づいてカウント値を更新するカウンターCNTと、カウンターCNTのカウント値に基づいて制御信号SEを出力するエンコーダーENCと、を含む。制御信号SEはセレクターSLcに入力され、Rc4の複数のタップの中から1つのタップが制御信号SEに基づいて選択される。なお、選択されたタップによりRc4=Rc4’+Rc4”と分割されるとする。
クロック信号CKは、例えば発振回路の発振クロック信号CLKである。カウンターCNTは、例えばカウント値のMSBをエンコーダーENC及びトランスファーゲートTG1、TG2に出力する。この場合、カウンターCNTは、クロック信号CKの分周器として動作することになる。カウント値のMSBが“0”(あるいは“1”)の場合、エンコーダーENCは、(Rc2+Rc4’)/(Rc3+Rc4”)=Ra2/Ra3となるタップを選択する制御信号SEを出力する。このとき、BGRは、フラットな温度特性のリファレンス電圧VR=VR1を出力する。一方、カウント値のMSBが“1”(あるいは“0”)の場合、エンコーダーENCは、(Rc2+Rc4’)/(Rc3+Rc4”)≠Ra2/Ra3となるタップを選択する制御信号SEを出力する。このとき、BGRは、負又は正の温度特性のリファレンス電圧VR=VR2を出力する。
図1の発振回路の発振周波数は、例えば次のようにして発振回路の製造時に調整する。まず、室温(例えば25度)においてクロック信号CLKの周波数を測定し、その周波数が目標周波数(仕様の周波数)となるように、バイアス回路20の抵抗素子RBをトリミングする。次に、温度を振ってクロック信号CLKの周波数を測定し、その周波数がフラットな温度特性となるように、図9のエンコーダーENCを調整する。即ち、VR=VR2を出力するときの制御信号SEを、クロック信号CLKの周波数がフラットな温度特性となるように制御信号SEを設定する。エンコーダーENCは、例えば、制御信号SEの生成ロジックを、レジスタ書き込み等によって変更できるように設計しておけばよい。
以上の実施形態によれば、バンドギャップリファレンス回路BGRの温度特性を切り替えることにより、フラットな温度特性の第1リファレンス電圧VR1と、負(又は正)の温度特性をもつ第2リファレンス電圧VR2とを、1つのバンドギャップリファレンス回路で生成できる。これにより、VR1、VR2それぞれにバンドギャップリファレンス回路を用意する必要がなくなるため、構成を簡素化でき、またレイアウトエリアの削減を図ることができる。
4.電子機器
図10に、本実施形態の発振回路が適用された電子機器の構成例を示す。図10の電子機器は、ホスト装置400と、ホスト装置400に制御されるサブ装置500と、を含む。本実施形態の電子機器としては、例えばホスト装置400であるプリンター本体及びサブ装置500であるプリンターヘッドにより構成されるプリンターなど、種々の電子機器が想定される。
ホスト装置400は、例えばMPUで構成されるホスト制御部410と、メモリー420と、ユーザーからの操作を受け付ける操作部430と、例えば操作情報や画像などを表示する表示部440と、サブ装置500との通信処理を行う通信部450と、を含む。これらの構成要素はバスを介して通信を行う。
サブ装置500は、例えばMPUで構成されるサブ制御部510と、本実施形態の発振回路560と、ホスト装置400との通信処理を行う通信部550と、を含む。これらの構成要素はバスを介して通信を行う。サブ装置500は、発振回路560からの発振クロック信号により動作する。上述のように発振クロック信号は温度依存性が小さいため、サブ装置500は、温度に依らず周波数の安定したクロック信号により動作することができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また発振回路、電子機器等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 リファレンス電圧出力部、11 切替制御部、20 バイアス回路、
100 充放電回路、111 第1充電回路、112 第2充電回路、
121 第1放電回路、122 第2放電回路、400 ホスト装置、
410 ホスト制御部、420 メモリー、430 操作部、
440 表示部、450 通信部、500 サブ装置、
510 サブ制御部、550 通信部、560 発振回路、
AMa〜AMc 増幅回路、BGR バンドギャップリファレンス回路、
BGR1 第1バンドギャップリファレンス回路、
BGR2 第2バンドギャップリファレンス回路、
CJ1 第1キャパシター、CJ2 第2キャパシター、
CLK クロック信号、CNT カウンター、
CP1 第1コンパレーター、CP2 第2コンパレーター、
CS1 第1の電圧保持用キャパシター、CS2 第2の電圧保持用キャパシター、
CTb 制御信号、ENC エンコーダー、IB バイアス電流、
IJ1,IJ2 充電電流、N1,N3 蓄積ノード、
NA1 NAND回路(第1放電制御信号出力回路)、
NA2 NAND回路(第2放電制御信号出力回路)、
OPB 演算増幅回路、RB 抵抗素子、SE 制御信号、
TA1,TA2 充電時間、
TG1 トランスファーゲート(第1スイッチ素子)、
TG2 トランスファーゲート(第2スイッチ素子)、
TN1,TP2,TP3,TN4,TP5,TP6 第1〜第6トランジスター、
VDD 電源電圧、VR1 第1リファレンス電圧、
VR2 第2リファレンス電圧、VSS 接地電圧

Claims (12)

  1. 第1リファレンス電圧と、正極性及び負極性のうちの一方の極性の温度特性を有する第2リファレンス電圧と、を出力するリファレンス電圧出力部と、
    前記第2リファレンス電圧の温度特性の極性と同一極性の温度特性を有する抵抗素子に基づいて、前記第2リファレンス電圧をバイアス電流に変換するバイアス回路と、
    キャパシターに対する充電及び放電のうちの一方の動作を前記バイアス電流に基づいて行い、前記キャパシターの電圧が前記第1リファレンス電圧に達したと判定した場合に、前記キャパシターに対する前記充電及び前記放電のうちの他方の動作を行う充放電回路と、
    を含み、
    前記充放電回路は、
    前記キャパシターの蓄積ノードの電圧と前記第1リファレンス電圧とを比較した結果に基づいて、前記キャパシターに対する放電動作を制御する第1放電制御信号を生成し、前記キャパシターに対して前記放電動作を行い、
    第2キャパシターに対する前記放電動作を制御する第2放電制御信号を、前記第1放電制御信号に基づいて生成し、前記キャパシターに対する充電動作が行われるときに、前記第2キャパシターに対して前記放電動作を行い、
    前記第2放電制御信号に基づいてクロック信号を出力することを特徴とする発振回路。
  2. 請求項1において、
    前記リファレンス電圧出力部は、
    前記第2リファレンス電圧の温度特性の勾配よりも小さい勾配の温度特性を有する前記第1リファレンス電圧を出力することを特徴とする発振回路。
  3. 請求項2において、
    前記バイアス回路は、
    前記第2リファレンス電圧の温度特性の極性と同一極性の温度特性を有する前記抵抗素子と、
    ソース及びドレインのうちの一方から前記バイアス電流を出力し、前記ソース及び前記ドレインのうちの他方に前記抵抗素子の一端が接続されるトランジスターと、
    前記第2リファレンス電圧が非反転入力端子に入力され、前記抵抗素子の前記一端の電圧が反転入力端子に入力され、出力電圧を前記トランジスターのゲートに対して出力する増幅回路と、
    を有することを特徴とする発振回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記充放電回路は、
    前記キャパシターに対して前記放電動作を行う第1放電回路を有し、
    前記第1放電回路は、
    前記蓄積ノードの電圧と前記第1リファレンス電圧とを比較し、比較した結果を第1比較結果として出力する第1コンパレーターと、
    前記第1比較結果に基づく前記第1放電制御信号により前記放電動作のときにオンになり、前記蓄積ノードの蓄積電荷を放電する第1トランジスターと、
    を有することを特徴とする発振回路。
  5. 請求項4において、
    前記充放電回路は、
    前記キャパシターに対して前記充電動作を行う第1充電回路を有し、
    前記第1充電回路は、
    前記第1放電制御信号により前記充電動作のときにオンになる第2トランジスターと、
    前記第2トランジスターと直列に接続され、前記第2トランジスターがオンのときに前記蓄積ノードに対して前記バイアス電流に基づく充電電流を供給する第3トランジスターと、
    を有することを特徴とする発振回路。
  6. 請求項4又は5において、
    前記充放電回路は、
    前記キャパシターに対する前記充電動作が行われるときに、前記第2キャパシターに対して前記放電動作を行う第2放電回路を有し、
    前記第2放電回路は、
    前記第2放電制御信号を、前記第1放電制御信号に基づいて生成ることを特徴とする発振回路。
  7. 請求項6において、
    前記第1放電回路は、
    前記第1比較結果と前記第2放電制御信号とに基づいて前記第1放電制御信号を出力する第1放電制御信号出力回路を有し、
    前記第2放電回路は、
    前記第2キャパシターの蓄積ノードの電圧と前記第1リファレンス電圧とを比較し、比較した結果を第2比較結果として出力する第2コンパレーターと、
    前記第2比較結果と前記第1放電制御信号とに基づいて、前記第2放電制御信号を出力する第2放電制御信号出力回路と、
    前記第2放電制御信号により前記放電動作のときにオンになり、前記第2キャパシターの蓄積ノードの電荷を放電する第4トランジスターと、
    を有することを特徴とする発振回路。
  8. 請求項7において、
    前記充放電回路は、
    前記キャパシターに対する前記放電動作が行われるときに、前記第2キャパシターに対して前記充電動作を行う第2充電回路を有し、
    前記第2充電回路は、
    前記第2放電制御信号により、前記第2キャパシターに対する前記充電動作のときにオンになる第5トランジスターと、
    前記第5トランジスターと直列に接続され、前記第5トランジスターがオンのときに前記第2キャパシターの蓄積ノードに対して前記バイアス電流に基づく充電電流を供給する第6トランジスターと、
    を有することを特徴とする発振回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記リファレンス電圧出力部は、
    前記第1リファレンス電圧を出力する第1バンドギャップリファレンス回路と、
    前記第2リファレンス電圧を出力する第2バンドギャップリファレンス回路と、
    を有することを特徴とする発振回路。
  10. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記リファレンス電圧出力部は、
    前記第1リファレンス電圧と前記第2リファレンス電圧とを切り替える切替制御信号を出力する切替制御部と、
    前記切替制御信号に基づいて、前記第1リファレンス電圧と前記第2リファレンス電圧とを切り替えて出力するバンドギャップリファレンス回路と、
    を有することを特徴とする発振回路。
  11. 請求項10において、
    前記リファレンス電圧出力部は、
    前記第1リファレンス電圧を出力する第1ノードに設けられ、前記第1リファレンス電圧を保持する第1の電圧保持用キャパシターと、
    前記バンドギャップリファレンス回路の出力ノードと、前記第1ノードとの間に設けられ、前記切替制御信号によりオン・オフ制御される第1スイッチ素子と、
    前記第2リファレンス電圧を出力する第2ノードに設けられ、前記第2リファレンス電圧を保持する第2の電圧保持用キャパシターと、
    前記バンドギャップリファレンス回路の前記出力ノードと、前記第2ノードとの間に設けられ、前記切替制御信号によりオン・オフ制御される第2スイッチ素子と、
    を有し、
    前記バンドギャップリファレンス回路が前記第1リファレンス電圧を出力する場合に前記第1スイッチ素子がオンになり、前記第2スイッチ素子がオフになり、前記バンドギャップリファレンス回路が前記第2リファレンス電圧を出力する場合に前記第1スイッチ素子がオフになり、前記第2スイッチ素子がオンになることを特徴とする発振回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載された発振回路を含むことを特徴とする電子機器。
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