JP5431396B2 - 定電圧電源回路 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係る定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
図1に表したように、定電圧電源回路1においては、電源端子2と出力端子3との間に出力トランジスタ6が接続されている。出力トランジスタ6は、電源端子2に供給される電源電圧Vddと同一極性で絶対値を降圧した電圧として出力電圧Voutを出力端子3と接地端子4との間に生成する。
第2の抵抗12と第1のスイッチ素子14を介した第3の抵抗13との両端に、第1の電圧Vaが生成される。
電圧切替信号Vselがハイレベルのときの第1の電圧Vaの絶対値は、電圧切替信号Vselがローレベルのときの第1の電圧Vaの絶対値よりも高い。
出力電圧Voutは、(1)式で表される。
Vout=Vref×(1+k) …(1)
放電回路9においては、放電トランジスタ17が出力端子3と接地端子4との間に接続されている。また、比較回路18は、第2の電圧Vbと基準電圧Vrefとを比較して、放電トランジスタ17を制御する。
放電回路9は、第2の電圧Vbの絶対値が、基準電圧Vrefの絶対値よりも高いとき、出力端子3から接地端子4に電荷を放電する。
図2においては、横軸に時間tをとって各信号、電圧の波形図を表している。また、例として、出力電圧Voutが、高い電圧として2.9V、低い電圧として1.8Vに切り替えて出力する場合を例示している。また、第2の電圧Vbは、第1の電圧Vaと等しいため図示を省略している。また、各電圧は正極性のため、「絶対値」の語は、適宜省略する。
その後、制御回路8は、第1の電圧Vaを基準電圧Vrefと等しくなるように制御し、出力電圧Voutは一定値に安定化される(図2(b))。
出力電圧Voutが電圧v(t)に低下するまでに要する電圧切替時間tは、(2)式のようになる。
t=C×(R1+R2)ln(Vout)−ln(v(t)) …(2)
ここで、Vout=v(0)である。
また、電圧切替信号Vselが一定の定常状態において、放電トランジスタ17がオンしないようにオフの状態に遮断してもよい。
図3に表したように、定電圧電源回路1aにおいては、図1に表した定電圧電源回路1の放電回路9を放電回路9aに置き換えて構成されている。これ以外の点については、定電圧電源回路1と同様である。なお、図3においては、図1と同一の要素には、同一の符号を付している。
遮断トランジスタ19は、電圧切替信号Vselに応じて、オンまたはオフする。
図4においては、横軸に時間tをとって各信号、電圧の波形図を表している。また、例として、出力電圧Voutが、高い電圧として2.9V、低い電圧として1.8Vに切り替えて出力する場合を例示している。なお、各電圧は正極性のため、「絶対値」の語は、適宜省略する。
電圧検出回路7における出力電圧Voutをk:1に分割して接地端子側に第1の電圧Vaを生成する比率kは、R1×(R2+R3)/(R2×R3)からR1/R2に小さくなる。しかし、平滑コンデンサ10に蓄積された電荷により、出力電圧Voutは下がらない(2.9V)。そのため、第1の電圧Vaは、Vout×R2/(R1+R2)に瞬間的に上昇する(約2.26V、図4(c))。第1の電圧Va及び第2の電圧Vbは、基準電圧Vrefよりも高くなる。
第2の電圧Vbは第1の電圧Vaと等しく、時間t=t3で第1の電圧Vbが基準電圧Vrefより入力オフセット分低くなったとき、比較回路18は、ゲート電圧Vgとしてローレベルを出力する(図4(d))。放電トランジスタ17はオフになり、平滑コンデンサ10に蓄積されていた電荷の接地端子4への放電が遮断される。
その後、制御回路8は、第1の電圧Vaを基準電圧Vrefと等しくなるように制御し、出力電圧Voutは一定値に安定化される(図4(b))。
なお、比較回路18に入力オフセットがある場合について説明したが、増幅回路15に入力オフセットがある場合も同様にアンダーシュートが生じる可能性がある。
次に上記のアンダーシュートの可能性を解決した実施形態について説明する。
図5に表したように、定電圧電源回路1bにおいては、図3に表した定電圧電源回路1aの電圧検出回路7を電圧検出回路7aに置き換えて構成されている。これ以外の点については、定電圧電源回路1aと同様である。なお、図5においては、図3と同一の要素には、同一の符号を付している。
第1の電圧Vaは、第1の抵抗11と第2の抵抗12aとの接続点に生成され、第2の電圧Vbは、第2の抵抗12aと第2の抵抗12bとの接続点に生成される。
第2の電圧Vbの絶対値は、第2の抵抗12aの両端の電圧降下分だけ第1の電圧Vaの絶対値よりも低い。第2の電圧Vbの絶対値は、第1の電圧Vaの絶対値よりも増幅回路15及び比較回路18の入力オフセット分よりも低い値に設定される。
図6においては、横軸に時間tをとって各信号、電圧の波形図を表している。また、例として、出力電圧Voutが、高い電圧として2.9V、低い電圧として1.8Vに切り替えて出力する場合を例示している。なお、図示を省略しているが、第2の電圧Vbの絶対値は、第1の電圧Vaの絶対値よりも第2の抵抗12aの電圧降下分だけ低い。また、各電圧は正極性のため、「絶対値」の語は、適宜省略する。
電圧検出回路7aにおける出力電圧Voutをk:1に分割して接地端子側に第1の電圧Vaを生成する比率kは、R1×(R2+R3)/(R2×R3)からR1/R2に小さくなる。しかし、平滑コンデンサ10に蓄積された電荷により、出力電圧Voutは下がらない(2.9V)。そのため、第1の電圧Vaは、Vout×R2/(R1+R2)に瞬間的に上昇する(約2.26V、図4(c))。なお、R2=R2a+R2bである。第1の電圧Va及び第2の電圧Vbは、基準電圧Vrefよりも高くなる。
また、出力電圧Voutが所望の低い電圧1.8Vになったとき、第2の電圧Vbは、基準電圧Vrefよりも十分低いため、ノイズなどにより比較回路18がゲート電圧Vgとしてハイレベルを出力することはない。放電トランジスタ17が誤オンすることはない。
Claims (6)
- 電源とコンデンサが接続される出力との間に接続された出力トランジスタと、
前記出力と接地との間に接続され、入力される電圧切替信号に応じて前記出力と前記接地との間の電圧を第1の電圧と、前記第1の電圧と同一極性で絶対値が前記第1の電圧の絶対値以下の第2の電圧と、に分割する電圧検出回路と、
前記第1の電圧と前記出力に生成される電圧の基準となる基準電圧との誤差を検出して前記誤差の絶対値が減少するように前記出力トランジスタを制御する制御回路と、
前記出力と前記接地との間に接続され、前記電圧切替信号の変化後、前記第2の電圧の絶対値が前記基準電圧の絶対値よりも高いとき前記出力から前記接地に前記コンデンサの電荷を放電する放電回路と、
を備えたことを特徴とする定電圧電源回路。 - 前記電圧検出回路は、前記電圧切替信号に応じて変化する比率k(k≧0)で前記出力と前記接地との間の電圧をk:1に分割し、
前記比率は、少なくとも前記電圧切替信号に応じて相対的に大きい比率と、相対的に小さい比率とに変化し、
前記放電回路は、前記電圧切替信号に応じて変化する前記比率が相対的に大きいときは前記放電回路の放電を停止させることを特徴とする請求項1記載の定電圧電源回路。 - 前記第2の電圧の絶対値は、前記第1の電圧の絶対値よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の定電圧電源回路。
- 前記放電回路は、前記出力と前記接地との間に接続され、前記第2の電圧の絶対値が前記基準電圧の絶対値よりも低いときオフし、前記第1の電圧の絶対値が前記基準電圧の絶対値よりも高いときにオンする放電トランジスタを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の定電圧電源回路。
- 前記電圧検出回路は、
前記出力と前記接地との間に直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、
前記電圧切替信号に応じてオンまたはオフに切り替わる第1のスイッチ素子を介して、前記第1の抵抗または前記第2の抵抗と並列に接続される第3の抵抗と、
を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の定電圧電源回路。 - 前記コンデンサは、前記出力と前記接地との間に接続されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の定電圧電源回路。
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