JP2000155617A - 内部電圧発生回路 - Google Patents

内部電圧発生回路

Info

Publication number
JP2000155617A
JP2000155617A JP10329187A JP32918798A JP2000155617A JP 2000155617 A JP2000155617 A JP 2000155617A JP 10329187 A JP10329187 A JP 10329187A JP 32918798 A JP32918798 A JP 32918798A JP 2000155617 A JP2000155617 A JP 2000155617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
transistor
output
node
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10329187A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Hida
洋一 飛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10329187A priority Critical patent/JP2000155617A/ja
Priority to US09/317,152 priority patent/US6087813A/en
Publication of JP2000155617A publication Critical patent/JP2000155617A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/462Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc as a function of the requirements of the load, e.g. delay, temperature, specific voltage/current characteristic
    • G05F1/465Internal voltage generators for integrated circuits, e.g. step down generators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作環境および製造パラメータの変動の影響
を受けることなく安定に一定の電圧レベルの出力電圧を
生成する。 【解決手段】 負帰還回路(31)を用いて出力駆動用
のMOSトランジスタ(23)のゲート電圧を調整す
る。この負帰還回路(31)は、出力用MOSトランジ
スタ(23)のゲート電圧の変動をそのフィードバック
ループにより抑制し、また出力駆動用MOSトランジス
タのゲート長とこの負帰還回路(31)に含まれる構成
要素のトランジスタのゲート長を同じ程度とすることに
より、出力電圧に対する電源電圧依存性を相殺する。出
力電圧は、負帰還回路のバイアス用トランジスタ(2
2)のしきい値電圧および出力駆動用MOSトランジス
タのしきい値電圧の差で表わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部電圧発生回
路に関し、特に、動作環境にかかわらず、所望の電圧レ
ベルの電圧を生成することのできる内部電圧発生回路に
関する。より特定的には、携帯型機器に用いられる半導
体集積回路のための、待機時の消費電力が低減された内
部電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型機器においては、多様な半導体集
積回路装置が用いられている。このような携帯型機器に
おいて、記憶装置として、スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ(SRAM)が多く用いられる。これ
は、SRAMは、待機時の電源電流が通常1μA以下と
小さく、携帯型機器において必須である電池駆動を容易
に実現することができるためである。このようなSRA
Mは、高性能化およびコスト低減のために、高密度化お
よび高集積化が進められている。しかしながら、この高
密度/高集積化に伴って、トランジスタ素子が微細化さ
れ、その耐圧が低下する。この耐圧低下による絶縁破壊
を防止するため、電源電圧を低減することが必要とな
る。しかしながら、これらの半導体集積回路装置が使用
される実際のシステムにおいては、種々の部品が用いら
れており、かつ、通常、電源が各部品共通に使用され
る。したがって、SRAMのみの事情を考慮して電源電
圧を変更することは困難である。このような事情からS
RAM外部の電源電圧のレベルを変更せずSRAM内部
において電圧レベルの低い電源電圧を生成する電源回路
を用いることが必要となる。
【0003】図21は、従来の内部電源回路の構成の一
例を示す図である。図21において、SRAM1は、周
辺回路およびメモリアレイを含む負荷回路5と、この負
荷回路5に動作電源電圧を供給する内部電源回路10を
含む。負荷回路5は、この内部電源回路10からの電源
電圧Voを動作電源電圧Vccoとして受けて動作す
る。この負荷回路5は、また接地ノード6上の接地電圧
を他方動作電源電圧として使用する。このSRAMへ、
電池9から電源電圧が供給される。
【0004】内部電源回路10は、このSRAM1の外
部から与えられる電源電圧(以下、外部電源電圧と称
す)に依存しない一定の基準電圧Vrefを発生する基
準電圧発生回路2と、内部電源線8上の電源電圧Voと
基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果に応じた信
号を出力する差動増幅回路3と、電源ノード7と内部電
源線8の間に接続されかつそのコンダクタンスが差動増
幅回路3の出力信号により制御される電流ドライブトラ
ンジスタ4を含む。電源ノード7へは、電池9からの電
圧が与えられる。電流ドライブトランジスタ4は、pチ
ャネルMOSトランジスタで構成される。
【0005】動作時、差動増幅回路3は、内部電源線8
上の電源電圧Voと基準電圧Vrefの差に応じた信号
を出力する。電源電圧Voが基準電圧Vrefよりも高
い場合には、この差動増幅回路3の出力信号はHレベル
となり、電流ドライブトランジスタ4はオフ状態とな
る。一方、電源電圧Voが基準電圧Vrefよりも低い
場合には、差動増幅回路3まの出力信号が、その差に応
じたローレベルとなり、電流ドライブトランジスタのコ
ンダクタンスが増加し、電源ノード7から内部電源線8
へ電流が供給され、電源電圧Voの電圧レベルが上昇す
る。したがって、この内部電源回路10は、内部電源線
8上の電源電圧Voを基準電圧Vrefの電圧レベルに
保持する。
【0006】この内部電源回路10においては、差動増
幅回路3が直接、電源電圧Voを生成するのではなく、
差動増幅回路3の出力信号に従って電流ドライブトラン
ジスタ4により電源電圧Voを生成している。すなわ
ち、電流ドライブトランジスタ4は、差動増幅回路3の
出力信号に従って内部電源線8を駆動するバッファとし
て動作し、等価的に、差動増幅回路3の電流駆動能力を
大きくする。差動増幅回路3および電流ドライブトラン
ジスタ4は、負荷回路5が動作して、数十mAレベルの
電源電流を消費しても、電源電圧Voの電圧レベルが低
下しないような電流駆動能力を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図21に示す内部電源
回路においては、基準電圧発生回路2の内部に含まれる
素子の特性値をレーザトリミング等を用いて調整するこ
とにより、基準電圧Vrefの値を高精度に設定するこ
とができ、応じて電源電圧Voの電圧レベルも高精度で
設定できる。しかしながら、周知のごとく、差動増幅回
路3は、比較段に対しカレントミラー回路から電流を供
給しており、この電流量に応じて、出力信号の電圧レベ
ルおよび応答速度が決定される。したがって、差動増幅
回路3においては、数μA程度の比較的大きな電源電流
(差動増幅回路3の電源ノードから接地ノードへ流れる
電流)が流れ、待機時の電流消費が大きいという問題が
生じる。SRAMにおいては、DRAM(ダイナミック
・ランダム・アクセス・メモリ)と異なりチップセレク
ト信号またはチップイネーブル信号が活性化されると、
内部で同時に行および列の選択動作が行なわれる。した
がって、この待機時に差動増幅回路3を非活性状態に保
持した場合、アクティブサイクル(メモリセル選択動作
サイクル)開始時において、差動増幅回路3の活性化が
遅れるとともにスタンバイサイクル時にリーク電流によ
る負荷回路5の動作電源電圧Vccoの低下を補償する
ことができず、安定な動作を保証することができない。
したがって、単純に、待機時この差動増幅回路3の動作
を停止させることはできない。
【0008】図22は、従来の内部電源回路の他の構成
を示す図である。図22において内部電源回路10は、
電源ノード7とノード14の間に接続される高抵抗の抵
抗素子11と、ノード14と接地ノード6の間に直列に
接続されるnチャネルMOSトランジスタ12−1〜1
2−6を含む。これらのnチャネルMOSトランジスタ
12−1〜12−6の各々は、ゲートとドレインが相互
接続される。
【0009】内部電源回路10は、さらに、ノード14
の電圧に従って、電源ノード7から出力ノード15へ電
流を供給して、出力電圧Voを生成するnチャネルMO
Sトランジスタで構成される電流ドライブトランジスタ
13を含む。高抵抗の抵抗素子11の抵抗値は、MOS
トランジスタ12−1〜12−6のチャネル抵抗(オン
抵抗)よりも十分大きく設定される。したがって、これ
らのMOSトランジスタ12−1〜12−6は、ダイオ
ードモードで動作し、それぞれが、しきい値電圧VNT
の電圧降下を生じさせる。したがって、ノード14の電
圧V14は、次式で表わされる。
【0010】V14=6・VTN MOSトランジスタ13は、そのゲート電圧が、ドレイ
ンノードの電圧レベルよりも低いため、ソースフォロワ
モードで動作する。したがって、この出力ノード15の
出力電圧Voは、ノード14の電圧V14から、MOS
トランジスタ13のしきい値電圧VTN低い電圧レベル
となる。したがって、出力電圧Voは、次式で表わされ
る。
【0011】Vo=V15=V14−VTN=6・VT
N−VTN=5・VTN しきい値電圧VTNを0.7Vとすると、出力電圧Vo
は、3.5Vとなる。
【0012】この図22に示す内部電源回路10の構成
においては、電源電流は、抵抗素子11の抵抗値で決定
される。抵抗素子11の抵抗値は、実質的に、無制限に
大きくすることができる(MOSトランジスタ12−1
〜12−6のPN接合のリーク電流を補償するための電
流として、pAのオーダの電流値にまで小さくすること
ができる)。したがって、電源電流は、SRAMにおい
てスタンバイリーク電流として要求される1μA以下に
設定することは容易であり、待機時の消費電流を低減す
ることができる。
【0013】しかしながら、このしきい値電圧VTNに
は、約2mV/℃程度の温度依存性が存在し、またチッ
プ間において0.1ないし0.2Vの製造パラメータの
変動に起因するばらつきが存在する。出力電圧Voは、
これらのしきい値電圧VTNの整数倍で与えられてお
り、温度依存性およびばらつきが増幅され、図22の構
成においては、約1V程度の変動が生じ、実用上、正確
な電圧レベルの出力電圧Voを生成することができなく
なるという問題が生じる。
【0014】上述の内部電源回路の問題は、また、基準
電圧などの所定の電圧レベルの内部電圧を生成する回路
においても同様に生じる。
【0015】それゆえ、この発明の目的は、低消費電力
で安定に所望の電圧レベルの内部電圧を生成することの
できる内部電圧発生回路を提供することである。
【0016】この発明の他の目的は、動作環境および製
造パラメータの変動の影響を受けることなく、安定に所
望の電圧レベルの内部電圧を生成することのできる内部
電圧発生回路を提供することである。
【0017】この発明のさらに他の目的は、特にSRA
Mに適した低消費電力の内部電源回路を提供することで
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、要約すれ
ば、ソースフォロワモードで内部電圧を生成する出力ト
ランジスタのゲート電圧を設定するバイアストランジス
タのバイアス電圧の変動を負帰還により抑制する。
【0019】また、しきい値電圧のばらつきに対して
は、プログラム素子によるトリミングにより変動を抑制
し、所望の電圧レベルを生成する。
【0020】なお、請求項1に係る内部電圧発生回路
は、第1のしきい値電圧とゲートとを有し、電源ノード
と出力ノードとの間に接続され、第1のしきい値電圧と
そのゲートの電圧との差に応じた電圧を出力ノードに伝
達するための出力トランジスタと、第1のしきい値電圧
よりも大きな第2のしきい値電圧を有し、定電圧ノード
から電流を供給されて、出力トランジスタのゲートに結
合され、この出力トランジスタのゲートを第2のしきい
値電圧レベルの電圧に設定するためのバイアストランジ
スタと、これらのバイアストランジスタおよび出力トラ
ンジスタに結合され、これらのトランジスタのゲートの
電圧をそれぞれ、定電圧ノードの電圧変化に応じて反対
方向に変化させるためのフィードバック回路を含む。
【0021】請求項2に係る内部電圧発生回路は、請求
項1のフィードバック回路が、定電圧ノードと第1の内
部ノードとの間に結合される抵抗素子と、第1のノード
の電圧を所定値低下させて出力トランジスタのゲートへ
伝達する降圧素子と、第1のノードの電圧を所定値低下
させてバイアストランジスタのゲートへ伝達するソース
フォロワトランジスタを含む。
【0022】請求項3に係る内部電圧発生回路は、第1
のしきい値電圧とゲートとを有し、電源ノードと出力ノ
ードとの間に接続され、この第1のしきい値電圧とゲー
トの電圧との差に応じた電圧を出力ノードに伝達するた
めの出力トランジスタと、出力トランジスタのゲートに
結合されてこの出力トランジスタのゲート電圧を設定す
るためのバイアストランジスタと、この出力トランジス
タの出力電圧を所定値シフトしてバイアストランジスタ
のゲートへ伝達するレベルシフトトランジスタとを備え
る。
【0023】請求項4に係る内部電圧発生回路は、請求
項1から3のいずれかのバイアストランジスタが、互い
に並列に接続される複数のトリミング素子を含む。これ
ら複数のトリミング素子の各々は、導通/非導通がプロ
グラム可能なプログラム素子と、このプログラム素子と
直列に接続されるトランジスタとを含む。
【0024】請求項5に係る内部電圧発生回路は、請求
項2の降圧素子が、互いに並列に接続されかつ互いに異
なるしきい値電圧を有する複数のトリミングトランジス
タを含む。
【0025】請求項6に係る内部電圧発生回路は、請求
項5の複数のトリミングトランジスタが、バックゲート
とドレインとが接続される絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタと、バックゲートとソースとが接続される絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタとを含む。
【0026】請求項7に係る内部電圧発生回路は、請求
項2の回路が、さらに、電源投入に応答して抵抗素子を
短絡するスイッチングトランジスタを備える。
【0027】請求項8に係る内部電圧発生回路は、請求
項2のバイアストランジスタが、そのゲートが出力トラ
ンジスタのゲートに接続される。
【0028】請求項9に係る内部電圧発生回路は、請求
項2のバイアストランジスタが、そのドレインが出力ト
ランジスタのゲートに接続される。
【0029】請求項10に係る内部電圧発生回路は、請
求項3の回路が、さらに、レベルシフトトランジスタと
定電圧ノードとの間に互いに並列に接続される複数のト
リミング素子をさらに含む。これら複数のトリミング素
子の各々は、導通/非導通がプログラム可能なプログラ
ム素子と、このプログラム素子と直列に接続される抵抗
素子を含む。
【0030】請求項11に係る内部電圧発生回路は、請
求項3の回路が、さらに、バイアストランジスタと定電
圧ノードとの間に互いに並列に接続される複数のトリミ
ング素子を含む。これら複数のトリミング素子の各々
は、導通/非導通がプログラム可能なプログラム素子
と、このプログラム素子と直列に接続される抵抗素子を
含む。
【0031】請求項12に係る内部電圧発生回路は、請
求項3のバイアストランジスタが、複数の互いに並列に
接続されるトリミング素子を含む。これら複数のトリミ
ング素子の各々は、導通/非導通がプログラム可能なプ
ログラム素子と、このプログラム素子と直列に接続され
る絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含む。
【0032】請求項13に係る内部電圧発生回路は、請
求項3の出力トランジスタが、pチャネル絶縁ゲート型
電界効果トランジスタで構成される。
【0033】請求項14に係る内部電圧発生回路は、請
求項13のレベルシフトトランジスタが、出力電圧をそ
のゲートに受けるpチャネル絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタで構成される。
【0034】請求項15に係る内部電圧発生回路は、請
求項13のレベルシフトトランジスタが、バイアストラ
ンジスタのゲートと出力ノードとの間に接続されかつダ
イオード接続された絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
で構成される。
【0035】請求項16に係る内部電圧発生回路は、請
求項13の回路が、さらに、バイアストランジスタと出
力トランジスタの間に結合され、このバイアストランジ
スタのドレイン電圧に従って定電圧ノードから電流を供
給して出力トランジスタのゲート電圧を設定する増幅ト
ランジスタをさらに含む。
【0036】請求項17に係る内部電圧発生回路は、請
求項3のレベルシフトトランジスタが、ダイオード接続
された絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成され
る。
【0037】請求項18に係る内部電圧発生回路は、請
求項2のソースフォロワトランジスタと出力トランジス
タのゲート長が実質的に同じ長さに設定される。
【0038】請求項19に係る内部電圧発生回路は、請
求項3のレベルシフトトランジスタと出力トランジスタ
のチャネル長さが実質的に同じ長さに設定される。
【0039】請求項20に係る内部電圧発生回路は、デ
ータに与えられる電圧に応じて出力電圧を生成する出力
トランジスタと、この出力トランジスタのゲート電圧を
設定するためのバイアストランジスタと、出力トランジ
スタおよびバイアストランジスタに結合され、出力トラ
ンジスタのゲートの電圧の変動を抑制するようにバイア
ストランジスタのゲート電圧を調整する負帰還ループを
備える。
【0040】バイアストランジスタと出力トランジスタ
とを用いることにより、出力電圧はこれらのトランジス
タのしきい値電圧の差により表わされる大きさの電圧と
なり、しきい値電圧の温度依存特性などが相殺される。
また、フィードバック回路によりたとえば電源ノードで
ある定電圧ノードの電圧が変動しても、出力トランジス
タのゲート電圧の変動は抑制される。これにより、動作
環境変動時においても安定に所望のレベルの内部電圧を
生成することができる。
【0041】また、出力電圧をフィードバックして出力
トランジスタのゲートの電圧を調整することにより、出
力電圧を一定電圧レベルに保持することができる。
【0042】また、出力トランジスタは、電圧駆動素子
であり、駆動電流が不要であるため、待機時における消
費電力が低減される。
【0043】
【発明の実施の形態】[出発回路構成]図1は、この発
明に従う内部電源回路の出発回路構成を示す図である。
本発明者は、従来の内部電源回路の有する欠点、すなわ
ち、出力電圧の温度依存性という欠点を解消するため
に、この図1に示す回路構成を考案した。
【0044】図1において、SRAM1は、従来と同
様、負荷回路5と、負荷回路5に対し動作電源電圧を供
給する内部電源回路10を含む。負荷回路5は、SRA
M回路であり、メモリセルアレイと、アドレスデコーダ
および入出力制御回路等の周辺回路とを含む。
【0045】内部電源回路10は、電源ノード7とノー
ド25の間に接続される高抵抗の抵抗素子21と、ノー
ド25と接地ノード6の間に接続されかつそのゲートお
よびドレインがノード25に接続されるnチャネルMO
Sトランジスタ22と、ノード25の電圧に従って電源
ノード7から出力ノード24へ電流を供給して出力電圧
Voを生成するnチャネルMOSトランジスタ23を含
む。MOSトランジスタ22はしきい値電圧VTを有
し、またMOSトランジスタ23は、しきい値電圧VT
Nを有する。しきい値電圧VTは、しきい値電圧VTN
よりも十分に大きくされる。
【0046】抵抗素子21は、MOSトランジスタ22
のチャネル抵抗(オン抵抗)よりも十分大きな抵抗値を
有する。したがって、MOSトランジスタ22は、ダイ
オードモードで動作し、ノード25の電圧レベルは、M
OSトランジスタ22のしきい値電圧VTの電圧レベル
となる。
【0047】出力段のMOSトランジスタ23は、ゲー
ト−ソース間電圧がしきい値電圧VTN以下となると非
導通状態となる。一方、このMOSトランジスタ23
は、ゲート−ソース間電圧がしきい値電圧VTNよりも
大きくなると導通し、電源ノード7から出力ノード24
へ電流を供給し、出力電圧Voの電圧レベルを上昇させ
る。このMOSトランジスタ23のソースフォロワモー
ドでの動作により、出力電圧Voは次式で与えられる電
圧レベルとなる。
【0048】Vo=VT−VTN MOSトランジスタ23は、SRAM回路5に含まれる
MOSトランジスタと同程度のしきい値電圧を有してお
り、しきい値電圧VTNは、0.7V程度である。一
方、MOSトランジスタ22のしきい値電圧VTは、そ
の値が十分大きくされ、たとえば3.7Vの電圧レベル
である。この条件下では、出力電圧Voは、次式で与え
られる。
【0049】 Vo=VT−VTN=3.7−0.7=3.0(V) したがって、SRAM回路5は、動作電源電圧Vcco
として、約3.0Vの電圧を受けることができる。動作
電源電圧Vccoは、内部電源回路10の出力電圧Vo
に等しい。出力電圧Voは、しきい値電圧VTおよびV
TNの差により表わされている。したがって、しきい値
電圧VTおよびVTNの温度依存性および製造時におけ
るばらつきが相殺される(製造時において、これらの近
接して配置されるMOSトランジスタ22および23の
しきい値電圧のばらつきは、同程度である)。したがっ
て、出力電圧Voは、温度依存性および製造工程時のし
きい値電圧のばらつきの影響を受けることなくほぼ一定
の電圧レベルとなる。
【0050】このMOSトランジスタ22のしきい値電
圧の調整は、ゲート絶縁膜を、たとえば1000Åない
し2000Åのように厚くし、一方、MOSトランジス
タ23のゲート絶縁膜は、SRAM回路5の構成要素の
MOSトランジスタと同様約100Å程度であり、これ
によりしきい値電圧を異ならせることができる。なお、
MOSトランジスタ22のしきい値電圧VTの微調整が
必要な場合には、そのゲート電極直下の基板領域表面に
不純物イオン注入を行なうことにより微調整が実現され
る。高抵抗の抵抗素子21は、ポリシリコン等の高融点
金属、または不純物拡散抵抗または抵抗接続されるMO
Sトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)
で構成される。
【0051】この図1に示す構成においては、抵抗素子
21の抵抗値を十分大きくすることにより、電源電流
を、待機時1μA以下に設定することができ、SRAM
において要求される待機時の電源電流の仕様条件を満た
すことができる。しかしながら、この図1に示す構成に
おいて、出力電圧Voすなわち動作電源電圧Vcco
が、電源ノード7の電圧Vccに対して依存性を有して
おり、動作環境変動時において、出力電圧Vo(Vcc
o)が変動することが発明者の考察により判明した。
【0052】図2は、図1に示す内部電源回路の出力ノ
ードおよび内部ノードの電源電圧依存性を示す図であ
る。図2において、横軸は、電源ノード7の電圧Vcc
を示し、縦軸に電圧を示す。
【0053】図1に示す内部電源回路の構成において
は、出力ノード24の出力電圧Voが電圧VT−VTN
に到達するまでは、この出力電圧Voは、外部電源電圧
Vccに追随して変化する。これは、MOSトランジス
タ23が導通状態となっても、MOSトランジスタ22
は非導通状態であり(VT>VTN)、ノード25は、
外部電源電圧Vccに従って上昇するため、MOSトラ
ンジスタ23は、このノード25の電圧上昇に応じて、
出力ノード24の出力電圧Voの電圧レベルを上昇させ
る。外部電源電圧Vccがしきい値電圧VTに到達する
と、MOSトランジスタ22が導通し、ダイオードモー
ドで動作し、モード25の電圧レベルを一定電圧レベル
に保持する。したがって、出力電圧Voは、外部電源電
圧Vccが、このしきい値電圧VTよりも高くなって
も、一定電圧VT−VTNのレベルに保持されるはずで
ある。
【0054】しかしながら、実際には、図2において実
線で示すように、出力電圧Voは、外部電源電圧Vcc
の電圧レベル上昇に応じて、上昇する。これは、以下に
説明する2つの要因、すなわち回路的要因およびデバイ
ス的要因による。
【0055】(1) 回路的要因 図1において、ノード25の電圧は、近似的にMOSト
ランジスタ22により、しきい値電圧VTの電圧レベル
にクランプされる。しかしながら、外部電源電圧Vcc
が増大するにつれて、抵抗素子21を流れる電流が増大
する(ノード25の電圧を一定に保持するために、抵抗
素子21における電圧降下を大きくする必要があるた
め)。この電流が増大した場合、MOSトランジスタ2
2の寄生抵抗(チャネル抵抗)が機能し、この寄生抵抗
による電圧降下が生じる。MOSトランジスタ22のド
レイン電圧は、この寄生抵抗成分による電圧量が加算さ
れるため、ノード25の電圧レベルが上昇する。このノ
ード25の電圧上昇が、ソースフォロワ動作するMOS
トランジスタ23を介して出力電圧Voに伝達され、そ
の電圧レベルが上昇する。
【0056】(2) デバイス的要因 外部電源電圧Vccが増大するにつれて、出力MOSト
ランジスタ23のドレイン−ソース間電圧が大きくな
る。この条件下において、出力MOSトランジスタ23
のドレイン部で空乏層が広がり、その実効チャネル長が
短くなる。この実効チャネル長が短くなった場合、出力
MOSトランジスタ23の電流駆動能力は、チャネル幅
とチャネル長の比で表わされるため、この出力MOSト
ランジスタ23の電流駆動能力が増大し、出力電圧Vo
の電圧レベルが上昇する。このドレイン部における空乏
層の広がりは、ドレイン部のPN接合の逆バイアス状態
が大きくなるため生じる。特に、出力MOSトランジス
タ23のような出力駆動用のトランジスタにおいては、
その電流駆動能力を大きくするために、トランジスタの
ゲート長が設計レベルの最短値程度まで短くされる(ゲ
ート幅とゲート長の比をできるだけ大きくするため)。
したがって、この空乏層の広がりにより実効チャネル長
が短くなる影響が大きくなる。また、いわゆる短チャネ
ル効果が生じると、出力MOSトランジスタ23のしき
い値電圧も小さくなるため、この出力電圧Voの電圧レ
ベルが上昇する。これらの要因により、出力ノード24
からの出力電圧Voが、ノード25の電圧レベルより高
くなる。
【0057】このような外部電源電圧Vccの上昇に伴
って内部電源電圧Vccoの電圧レベルが上昇する場
合、SRAM回路5におけるMOSトランジスタの動作
速度が速くなり、内部回路の動作タイミングが設計タイ
ミングと異なり、安定動作を保証することができなくな
る。
【0058】実使用において、多少の電源電圧依存性が
存在しても、このSRAMを使用することができる場合
は存在する。しかしながら、外部電源電圧Vccの変動
に対しSRAM回路を安定に動作させるためには、この
外部電源電圧依存性をできるだけ小さくすることが望ま
しい。図1において、このバイアス用のMOSトランジ
スタ22をpチャネルMOSトランジスタで置換えて
も、同様の問題が生じる。そこで、以下に、この図1に
示す内部電源回路の有する問題点を解消するための内部
電圧発生回路について説明する。
【0059】[実施の形態1]図3は、この発明の実施
の形態1に従う内部電源回路の構成を示す図である。図
3において、内部電源回路10は、電源ノード7とノー
ド30の間に接続されかつ抵抗値R1を有する抵抗素子
21と、電源ノード7とノード27の間に接続されかつ
そのゲートがノード30に接続されるnチャネルMOS
トランジスタ26と、ノード30とノード25の間に接
続されかつそのゲートがノード30に接続されるnチャ
ネルMOSトランジスタ28と、ノード25と接地ノー
ドとの間に接続されかつそのゲートがノード27に接続
されるnチャネルMOSトランジスタ22と、ノード2
7と接地ノード6の間に接続されかつ抵抗値R2を有す
る抵抗素子29を含む。抵抗素子21および29ならび
にMOSトランジスタ22、26および28は、バイア
ス用のMOSトランジスタ22を中心とする負帰還回路
31を構成する。抵抗素子21の抵抗値R1は、MOS
トランジスタ28および22のチャネル抵抗(オン抵
抗)よりも十分大きな値に設定され、また抵抗素子29
の抵抗値R2は、MOSトランジスタ26のチャネル抵
抗(オン抵抗)よりも十分大きな値に設定される。
【0060】内部電源回路10は、さらに、電源ノード
7と出力ノード24の間に接続されかつそのゲートにノ
ード25の電圧を受けるnチャネルMOSトランジスタ
23を含む。この出力MOSトランジスタ23は、しき
い値電圧VTNを有する。次に、この図3に示す内部電
源回路10の動作について説明する。
【0061】抵抗素子21の抵抗値R1は、MOSトラ
ンジスタ28のチャネル抵抗よりも十分大きな値に設定
されており、MOSトランジスタ28はダイオードモー
ドで動作する。MOSトランジスタ22は、ノード27
の電圧に応じた電流を接地ノード6へ放電し、ノード2
5の電圧レベルを適当な値に設定する。MOSトランジ
スタ26は、そのゲートにドレイン電圧よりも低い電圧
を受けており、またオン抵抗が抵抗素子29の抵抗値R
2よりも十分小さく、ソースフォロワモードで動作す
る。ノード30の電圧が上昇したとき、MOSトランジ
スタ26のソースフォロワモード動作により、ノード2
7へこの上昇電圧が伝達される。応じて、MOSトラン
ジスタ22のコンダクタンスが大きくなり、ノード25
の電圧レベルを低下させる(より多くの電流を引抜
く)。これにより、ノード30の電圧レベルが低下す
る。
【0062】逆に、ノード30の電圧レベルが低下した
とき、MOSトランジスタ26のソースフォロワモード
動作により、ノード27の電圧レベルが低下し、応じて
MOSトランジスタ22のコンダクタンスが小さくなり
(放電電流量が小さくなり)ノード25の電圧レベルが
上昇し、応じてノード30の電圧レベルが上昇する。し
たがって、MOSトランジスタ28および22のサイズ
を適当に選択することにより、ノード25の電圧レベル
を、外部電源電圧Vccの変動にかかわらず、一定に保
持することができる。この図3に示す負帰還回路の作用
について、以下により詳細に説明する。
【0063】(1) デバイス的な要因 通常、出力MOSトランジスタ23は、その電流駆動能
力を大きくするため、ゲート長ができるだけ短くされ
る。このようなゲート長の短いMOSトランジスタを用
いた場合、そのゲート電圧であるノード25の電圧の電
源電圧依存性をゼロにしても、ノード24の出力電圧V
oは、先に説明したように、電源電圧依存性を有する。
出力MOSトランジスタ23は、ソースフォロワモード
で動作しているため、この出力電圧Voの増大を抑制す
るためには、出力MOSトランジスタ23のゲート電圧
を減少させることが必要である。出力MOSトランジス
タ23のドレイン−ソース間電圧(外部電源電圧Vcc
と出力電圧Voの差)と同程度の電圧が、MOSトラン
ジスタ26のドレイン−ソース間に印加される。したが
って、MOSトランジスタ26のゲート長(チャネル
長)Laと、出力MOSトランジスタ23のゲート長L
aとを同程度の値に設定する。これにより、MOSトラ
ンジスタ26のソース電圧には、この出力MOSトラン
ジスタ23と同様の外部電源電圧依存性が生じる。ノー
ド27の電圧が、MOSトランジスタ26の外部電源電
圧依存性により上昇するが、このノード27の電圧上昇
は、MOSトランジスタ22および26による負帰還に
より相殺され(MOSトランジスタ22のコンダクタン
スが増大する)、ノード25の電圧レベルが低下する。
【0064】すなわち、出力MOSトランジスタ23の
ドレイン−ソース間電圧の外部電源電圧依存性により、
出力電圧Voが上昇したとき、同様の外部電源電圧依存
性を有するMOSトランジスタ26により、ノード27
の電圧レベルが上昇し、MOSトランジスタ22のコン
ダクタンスが増加し、ノード25の電圧レベルを低下さ
せる。これにより、出力MOSトランジスタ23のコン
ダクタンスが小さくなり、電源ノード7から出力ノード
24への電流量が低減され、出力電圧Voの上昇が抑制
される。これは、また、出力MOSトランジスタ23の
ソースフォロワモード動作により、そのゲート電圧の低
下が出力ノード24に伝達されるため、出力電圧Voの
上昇が抑制されると言い換えても同じである。
【0065】したがって、図4に示すように、外部電源
電圧Vccが上昇した場合、ノード27の電圧レベルが
上昇し、一方ノード25の電圧レベルが低下するため、
ノード24の出力電圧Voは、ほぼ一定となり、その出
力電圧Voの外部電源電圧依存性をほぼゼロとすること
ができる。
【0066】このとき、MOSトランジスタ22のコン
ダクタンス変化による電流量変化が、MOSトランジス
タ28のチャネル抵抗による電圧降下量に影響を及ぼさ
ない程度に、このMOSトランジスタ22および28の
サイズを調整することにより、ノード25の電圧により
出力電圧Voの外部電源電圧Vccに対する依存性を相
殺することができる(MOSトランジスタ22のサイズ
(チャネル幅とチャネル長の比)を、MOSトランジス
タ28のそれよりも十分大きくする)。
【0067】安定動作時においては、MOSトランジス
タ22の電流供給力を十分大きくすることにより、ノー
ド27の電圧レベルが、MOSトランジスタ22のしき
い値電圧VTレベルとなる。ノード30の電圧レベル
は、MOSトランジスタ26のソースフォロワモード動
作により、ノード27の電圧VTよりも、このMOSト
ランジスタ26のしきい値電圧VTN26だけ高い値と
なる。したがって、ノード30の電圧V30は、次式で
表わされる。
【0068】V30=VT+VTN26 一方、ノード25はダイオード接続されたMOSトラン
ジスタ28の効果により、ノード30の電圧V30より
もMOSトランジスタ28のしきい値電圧VTN28だ
け低い値となる。したがって、ノード25の電圧V25
は次式で表わされる。
【0069】V25=V30−VTN28=VT+VT
N26−VTN28 ノード24の出力電圧Voは、ノード25の電圧V25
から、MOSトランジスタ23のしきい値電圧VTN2
3だけ低い値となり、したがって次式で表わされる。
【0070】 Vo=V25−VTN23 =VT+VTN26−VTN28−VTN23 上式において、VTN26=VTN28=VTN23=
VTNとすると、出力電圧Voは次式で表わされる。
【0071】Vo=VT−VTN したがって、この図3に示す内部電源回路を利用すれ
ば、高抵抗素子21および29により、負帰還回路31
の電源電流は、待機時極めて小さく、1μA程度のSR
AMに適した電流値を実現することができる。また負帰
還回路31において出力電圧Voの外部電源電圧Vcc
に対する依存性をなくすことができる。出力電圧Vo
は、MOSトランジスタ22および出力MOSトランジ
スタ23のしきい値電圧の差で表わされており、しきい
値電圧の影響は相殺される。これにより、動作環境の変
化にかかわらず安定に一定のレベルの出力電圧Voを発
生することができる。
【0072】[実施の形態2]図5は、この発明の実施
の形態2に従う内部電源回路の構成を示す図である。図
5において、この内部電源回路10は、外部電源ノード
7から出力ノード20に電流を供給して出力電圧Voを
生成するnチャネルMOSトランジスタで構成される出
力MOSトランジスタ23と、この出力MOSトランジ
スタ23のゲート電圧を一定電圧レベルに保持するバイ
アス回路35を含む。バイアス回路35は、電源ノード
7とノード42の間に接続される抵抗値R3を有する高
抵抗抵抗素子40と、ノード42と接地ノード6の間に
接続されかつそのゲートに出力ノード24の出力電圧V
oを受けるpチャネルMOSトランジスタ41と、電源
ノード7とノード25の間に接続される抵抗値R1を有
する抵抗素子21と、ノード25と接地ノード6の間に
接続されるnチャネルMOSトランジスタ(バイアスト
ランジスタ)22を含む。抵抗素子40および21の抵
抗値R3およびR1は、それぞれ、MOSトランジスタ
41および22のチャネル抵抗よりも十分大きい値に設
定される。MOSトランジスタ41は、しきい値電圧V
TP41を有し、かつソースフォロワモードで動作し、
ノード42の電圧V42を、次式で示される電圧レベル
に設定する。
【0073】V42=|VTP411+Vo ノード25の電圧レベルが上昇すると、出力MOSトラ
ンジスタ23のコンダクタンスが大きくなり、出力ノー
ド24からの出力電圧Voの電圧レベルが上昇し、応じ
てノード42の電圧レベルが上昇する。このノード42
の電圧上昇に応じて、MOSトランジスタ22のコンダ
クタンスが大きくなり、ノード25の電圧レベルを低下
させる。ノード25の電圧レベルが低下すると、MOS
トランジスタ23のソースフォロワ動作により、出力ノ
ード24からの出力電圧Voの電圧レベルが低下し、応
じて、MOSトランジスタ41のソースフォロワモード
動作を介してノード42の電圧レベルが低下する。この
場合には、MOSトランジスタ22のコンダクタンスが
小さくなり、ノード25の電圧レベルが上昇する。
【0074】したがって、この出力ノード24からMO
Sトランジスタ41および22を介してフィードバック
経路により、ノード25の電圧レベルが、ほぼ一定の電
圧レベルに保持される。抵抗素子21の抵抗値R1は、
MOSトランジスタ22のオン抵抗よりも十分大きな値
に設定されている。したがって、安定時には、MOSト
ランジスタ22のゲート電圧、すなわちノード42の電
圧レベルは、MOSトランジスタ22のしきい値電圧V
Tの電圧レベルに保持される。したがって、出力電圧V
oは、次式で表わされる。
【0075】Vo=VT−|VTP41| 出力電圧Voは、しきい値電圧VTとMOSトランジス
タ41のしきい値電圧の絶対値|VTP41|との差に
ある。したがって、この電圧VTおよび|VTP41|
の温度依存性および製造時におけるばらつきが相殺さ
れ、安定に、所望のレベルの出力電圧Voを生成するこ
とができる。
【0076】また、この図5に示す回路においては、出
力ノード24を含む負帰還回路が形成されている。外部
電源電圧Vccの電圧レベルが上昇し、出力ノード24
からの出力電圧Voが増加しても、前述のごとく、MO
Sトランジスタ41および22の作用によりノード25
の電圧レベルが低下し、MOSトランジスタ23のソー
スフォロワ動作により、出力電圧Voの電圧レベルを低
下させる。したがって、外部電源電圧Vccの上昇時、
この負帰還ループにより、出力電圧Voを低下させる方
向に負帰還がかかり、出力電圧Voは、外部電源電圧V
ccの変動にかかわらず一定の電圧レベルに保持され
る。
【0077】また、負荷(SRAM回路)が動作し、大
きな電流が消費されて、出力電圧Voが低下する場合、
ノード42の電圧が低下し、ノード25の電圧レベルが
上昇する。したがって、出力電圧Voは、この負荷電流
の変化に依存せず、一定の電圧レベルに保持することが
でき、出力負荷変動時に対しても、一定のレベルの出力
電圧VoをSRAM回路へ供給することができ、SRA
M回路を安定に動作させることができる。
【0078】MOSトランジスタ23は、その電流駆動
能力を大きくするため、ゲート長は、設計レベルの最小
値程度にまで短くされる。この場合、先の実施の形態1
と同様、出力MOSトランジスタ23の実効チャネル長
が短くなり、出力電圧Voが増大する傾向がある。この
場合、MOSトランジスタ41のゲート長は出力MOS
トランジスタ23のゲート長と同程度であり、その影響
を相殺させることができる。MOSトランジスタ41
に、実効的に短チャネル効果を生じさせ、出力電圧Vo
の上昇時、この短チャネル効果により電流を増加させ、
MOSトランジスタ41のチャネル抵抗成分による電圧
降下を生じさせて、ノード42の電圧レベルを上昇させ
る。これにより、ノード25の電圧レベルが、コンダク
タンスが大きくされたMOSトランジスタ22を介して
低下し、MOSトランジスタ23のコンダクタンスが小
さくなり、出力電圧Voの上昇が抑制される。
【0079】なお、出力ノード24と接地ノード6の間
には、高抵抗の抵抗素子43が接続される。この高抵抗
の抵抗素子43は、プルダウン抵抗として機能し、出力
電圧Voが上昇し、MOSトランジスタ23が非導通状
態となったとき、この出力電圧Voの電圧レベルを低下
させる。これにより、出力電圧Voが不必要に、長期に
わたって所定電圧レベル以上のレベルに保持されるのを
防止する。したがって、図3に示す回路構成において
も、出力ノード24にこのプルダウン用の抵抗素子43
が設けられてもよい。
【0080】[変更例]図6は、この発明の実施の形態
2の変更例の構成を示す図である。この図6に示す構成
は、図5に示す構成と以下の点が異なっている。ノード
42には、ソースが出力ノード24に結合されるnチャ
ネルMOSトランジスタ44が設けられる。このMOS
トランジスタ44は、そのゲートがノード42に接続さ
れる。他の構成は、図5に示す構成と同じであり、対応
する部分には同一参照符号を付す。
【0081】抵抗素子40の抵抗値R3は、MOSトラ
ンジスタ44のチャネル抵抗よりも十分大きな値に設定
されており、したがって、MOSトランジスタ44はダ
イオードモードで動作する。したがって、ノード42の
電圧V42は、次式で表わされる。
【0082】V42=Vo+VTN44 ここで、VTN44は、MOSトランジスタ44のしき
い値電圧を示す。ノード25の電圧上昇時、出力電圧V
oが上昇し、ノード42の電圧レベルが上昇する。応じ
て、MOSトランジスタ22のコンダクタンスが増加
し、ノード25の電圧レベルが低下し、出力電圧Voの
上昇を抑制する。一方、出力電圧Voの低下時において
は、ノード42の電圧レベルが低下し、MOSトランジ
スタ22のコンダクタンスが小さくなり、ノード25の
電圧レベルが上昇する。これにより、出力電圧Voの電
圧レベルが上昇する。したがって、ノード25の電圧
は、常に、出力電圧Voが一定の電圧レベルに保持され
るように調整される。MOSトランジスタ22のチャネ
ル抵抗は、抵抗素子21の抵抗値R1よりも十分小さ
い。したがって、このMOSトランジスタ22には微小
電流が流れるだけであり、安定時においては、ノード4
2の電圧レベルは、MOSトランジスタ22のしきい値
電圧VTレベルとなる。したがって、出力電圧Voは、
次式で表わされる。
【0083】Vo=VT−VTN44 この場合においても、出力電圧Voは、MOSトランジ
スタ22および44のしきい値電圧の差で表わされるた
め、その温度依存性および製造のばらつきが相殺され
る。
【0084】また、この出力MOSトランジスタ23の
電源電圧Vcc上昇時における実効チャネル長短縮によ
る影響は、MOSトランジスタ44のゲート長を、MO
Sトランジスタ23のゲート長と同程度と設定すること
により相殺することができる。この出力電圧Voの上昇
時、このMOSトランジスタ44を流れる電流量が大き
くなり、そのチャネル抵抗による電圧降下をノード42
に生じさせ、ノード42の電圧レベルを上昇させる。こ
れにより、MOSトランジスタ22のコンダクタンスを
大きくしてノード25の電圧レベルを低下させる。した
がって、この出力電圧Voの電源電圧依存性も相殺する
ことができ、動作環境および製造条件の変動の影響を受
けることなく安定に一定の電圧レベルの出力電圧Voを
生成することができる。
【0085】[実施の形態3]図7は、この発明の実施
の形態3に従う内部電源回路10の構成を示す図であ
る。この図7に示す内部電源回路10においては、出力
MOSトランジスタ23のゲート電位を設定するための
バイアス用のMOSトランジスタ22が、複数のトリミ
ング素子で置換される。他の構成は、図3に示す構成と
同じであり、対応する部分には同一参照番号を付す。
【0086】複数のトリミング素子は、導通/非導通の
プログラム可能なリンク素子f1〜fnと、これらのリ
ンク素子f1〜fnそれぞれと直列に接続されるnチャ
ネルMOSトランジスタTR1〜TRnを含む。リンク
素子f1〜fnは、たとえばレーザにより溶断可能であ
る。MOSトランジスタTR1〜TRnのゲートは、共
通に、ノード27に結合される。
【0087】出力電圧Voは、出力MOSトランジスタ
23のしきい値電圧VTNと、バイアス用のMOSトラ
ンジスタ22のしきい値電圧の差で決定される。したが
って、しきい値電圧が製造パラメータの変動などによ
り、所定値から大きくずれると、出力電圧Voのレベル
も大きく変化する。MOSトランジスタTR1〜TRn
は、近接して配置されており、しきい値電圧の変動の影
響は同じであり、ほぼ同じしきい値電圧を有すると考え
られる。また、これらのMOSトランジスタTR1〜T
Rnのチャネル抵抗(オン抵抗)もほぼ同じ程度である
と考えられる。ノード25と接地ノード6の間に、MO
SトランジスタTR1〜TRnのチャネル抵抗が並列に
接続される。リンク素子f1〜fnを溶断することによ
り、対応のMOSトランジスタのチャネル抵抗が、ノー
ド25から切離される。したがって、リンク素子f1〜
fnを溶断することにより、ノード25に並列に接続さ
れる寄生抵抗(チャネル抵抗)の数が低減され、チャネ
ル抵抗の合成抵抗値が大きくなる。また、電流を駆動す
るトランジスタの数が少なくなり、チャネル抵抗の寄与
が大きくなる。
【0088】したがって、バイアス用MOSトランジス
タ22のしきい値電圧が小さい場合は、リンク素子f1
〜fnの適当な数を溶断することにより、チャネル抵抗
の抵抗値を大きくして、ノード25の電圧レベルを高く
することができる。これにより、出力電圧Voの電圧レ
ベルを上昇させることができる。チャネル抵抗の選択的
に溶断により、しきい値電圧Voの−0.1〜−0.2
V程度の誤差を補正することができる。
【0089】なお、出力ノード24に接続される抵抗素
子45は、プルダウン素子であり、出力ノード24の無
負荷時(SR回路の待機状態時)、出力ノード24の出
力電圧Voの電圧レベルが上昇したときに、この出力ノ
ード24を放電して、この電圧レベルを適正な電圧レベ
ルへ駆動する。
【0090】また、MOSトランジスタTR1〜TRn
のそれぞれの電流駆動力は、ダイオード接続されたMO
Sトランジスタ28の電流駆動力と少なくとも同程度に
設定される。ノード25と結合されるMOSトランジス
タTR1〜TRnの数が変化しても、大きな電流駆動力
でノード25の放電を行なうことができ、ノード27
を、これらのMOSトランジスタTR1〜TRnのしき
い値電圧VT程度に正確に保持することができる。
【0091】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、出力MOSトランジスタのゲート電位を設定す
るためのバイアスMOSトランジスタのチャネル抵抗を
トリミング可能としているため、チップごとに、MOS
トランジスタのしきい値電圧が変動しても、正確に所望
の電圧レベルの出力電圧を得ることができる。
【0092】[実施の形態4]図8は、この発明の実施
の形態4に従う内部電源回路の構成を示す図である。図
8に示す内部電源回路は、図5に示す内部電源回路と、
抵抗素子40が抵抗値がトリミング可能なトリマブル抵
抗素子46で置換される点が異なる。他の構成について
は、図8に示す内部電源回路10は、図5に示す内部電
源回路と同じ構成を備え、対応する部分には同一参照番
号を付す。
【0093】トリマブル抵抗素子46は、電源ノード7
に一端が接続される導通/非導通がプログラム可能なリ
ンク素子FA1〜FAnと、これらのリンク素子FA1
〜FAnそれぞれとノード42との間に接続される抵抗
素子RA1〜RAnを含む。リンク素子FA1〜FAn
は、レーザにより溶断可能なヒューズ素子でたとえば構
成される。
【0094】この図8に示す内部電源回路10の構成に
おいては、ノード42の電圧レベルが、MOSトランジ
スタ41のソースフォロワ動作により、設定される。ト
リマブル抵抗素子46の抵抗値が十分大きい場合には、
このMOSトランジスタ41のチャネル抵抗の影響はほ
ぼ無視することができ、ノード42の電圧V42は、出
力電圧VoとMOSトランジスタ41のしきい値電圧の
絶対値の和で与えられる。一方、このトリマブル抵抗素
子46の抵抗値が小さくなると、MOSトランジスタ4
1のチャネル抵抗の影響を無視することができなくな
り、ノード42の電圧レベルが、このMOSトランジス
タ41のしきい値電圧の絶対値と、チャネル抵抗の電圧
降下量の和で与えられる。
【0095】したがって、このトリマブル抵抗素子46
の抵抗値を小さくすることにより、ノード42の電圧レ
ベルを高くすることができる。ノード42の電圧レベル
が上昇すると、MOSトランジスタ22のコンダクタン
スが小さくなり、このチャネル抵抗の電圧降下量が増加
し、ノード25の電圧レベルが低下する。出力MOSト
ランジスタ23は、ノード25の電圧レベルを、ソース
フォロワモード動作で出力ノード24に伝達している。
したがって、出力電圧Voの電圧レベルが低下する。リ
ンク素子FA1〜FAnを溶断することにより、電源ノ
ード7とノード42の間に並列に接続される抵抗素子の
数が低減され電源ノード7とノード42の間の抵抗値が
高くなり、MOSトランジスタ941のチャネル抵抗の
影響が小さくなり、ノード42の電圧レベルが低下す
る。このノード42の電圧レベルの低下により、ノード
25の電圧レベルが上昇し、出力電圧Voが上昇する。
【0096】したがって、この図8に示す構成において
も、リンク素子FA1〜FAnを適当な数溶断すること
により、トリマブル抵抗素子46の抵抗値を大きくし
て、出力電圧Voの電圧レベルを上昇させることができ
る。出力電圧Voが所定値よりも低い場合、出力電圧V
oを所定の電圧レベルにすることができる。なお、抵抗
素子RA1〜RAnが直列に接続され、これらの抵抗素
子RA1〜RAnと並列のリンク素子FA1〜FAnが
接続される構成においては、リンク素子を溶断すること
により、トリマブル抵抗素子の抵抗値が大きくなり、同
様の効果を得ることができる。ただしこの場合において
は、最小抵抗値は、MOSトランジスタ41のチャネル
抵抗よりも十分大きくする必要がある(ソースフォロワ
モード動作を機能させるため)。
【0097】[変更例1]図9は、この発明の実施の形
態4の変更例1の構成を示す図である。図9に示す内部
電源回路10は、図5に示す内部電源回路と以下に点に
おいて異なっている。すなわち、図5に示す抵抗素子2
1が、その抵抗値がトリミング可能なトリマブル抵抗素
子47により置換される。他の構成は、図5に示す構成
と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付す。
【0098】トリマブル抵抗素子47は、電源ノード7
にその一端が接続されかつ導通/非導通がプログラム可
能なリンク素子FA1〜FAnと、これらのリンク素子
FA1〜FAnそれぞれとノード25の間に直列に接続
される抵抗素子RB1〜RBnを含む。リンク素子FA
1〜FAnは、レーザなどのエネルギ線により溶断可能
なヒューズ素子でたとえば構成される。
【0099】この図9に示す構成において、リンク素子
FA1〜FAnを適当な数溶断すると、電源ノード7と
ノード25の間の抵抗値が増加する。この場合、MOS
トランジスタ22のオン抵抗(寄生抵抗:チャネル抵
抗)が影響が小さくなり、ノード25の電圧レベルが低
下する。応じて、このノード25の電圧低下が、MOS
トランジスタのソースフォロワモード動作により出力ノ
ード24に伝達され、出力電圧Voが低下する。出力電
圧Voの低下時、ノード42の電圧レベルも低下し、M
OSトランジスタ22のオン抵抗が増加し、ノード25
の電圧レベルを上昇させる。ノード25の電圧レベル
は、このMOSトランジスタ22のチャネル抵抗(オン
抵抗)とトリマブル抵抗素子47の抵抗値で決定される
電圧レベルで安定化する。抵抗素子RB1〜RBnの抵
抗値は、MOSトランジスタ22のチャネル抵抗よりも
十分大きく設定される。したがって、リンク素子FB1
〜FBnを適当な数溶断することにより、出力電圧Vo
の電圧レベルを低下させることができる。
【0100】[変更例2]図10は、この発明の実施の
形態4の変更例2の構成を示す図である。図10に示す
内部電源回路10は、以下の点が、図5に示す内部電源
回路と構成が異なっている。すなわち、図10に示す内
部電源回路10においては、出力MOSトランジスタ2
3のゲート電位を設定するバイアス用MOSトランジス
タ22が、複数の互いに並列に接続されるMOSトラン
ジスタTA1〜TAnと、これらのMOSトランジスタ
TA1〜TAnそれぞれとノード25の間に接続される
リンク素子FC1〜FCnで置換される。リンク素子F
C1〜FCnは、それぞれレーザ等により、溶断可能な
ヒューズ素子で構成される。MOSトランジスタTA1
〜TAnのゲートは共通に、ノード42に接続される。
【0101】この図10に示す内部電源回路10の構成
において、リンク素子FC1〜FCnがすべて導通状態
にあるときには、MOSトランジスタTA1〜TAnが
並列にノード25と接地ノード6との間に接続され、十
分大きな電流駆動力を有しており、合成オン抵抗(チャ
ネル抵抗)が小さく、ノード25の電圧V25は最低値
となる。リンク素子FC1〜FCnを適当な数溶断する
と、対応のMOSトランジスタがノード25から切り離
され、ノード25と接地ノード26との間に並列に接続
されるMOSトランジスタの数が低減される。この場合
においては、MOSトランジスタの合成オン抵抗が大き
くなり、ノード25の電圧V25の電圧レベルが上昇
し、応じて出力ノード24からの出力電圧Voの電圧レ
ベルも上昇する。したがって、この図10に示す内部電
源回路10の構成においても、リンク素子FC1〜FC
nを適当な数溶断することにより、出力電圧Voの電圧
レベルを上昇させることができ、MOSトランジスタ4
1および23のしきい値電圧が設計値よりずれている場
合においても、所望の電圧レベルに出力電圧Voの電圧
レベルを設定することができる。
【0102】なお、図8に示す内部電源回路と図9に示
す内部電源回路の構成の組合せおよび図9に示す内部電
源回路と図10に示す内部電源回路の組合せを用いるこ
とにより、出力電圧Voの電圧レベルを上昇および低下
両方向に調整することができる。
【0103】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、出力電圧の電圧レベルをトリミング可能にして
いるため、しきい値電圧がばらついても、正確に所望の
電圧レベルの出力電圧を得ることができる。
【0104】[実施の形態5]図11は、この発明の実
施の形態5の内部電源回路の構成を示す図である。図1
1において、この内部電源回路10は、ノード25へノ
ード30の電圧を低下させて伝達するMOSトランジス
タ28に代えて、並列に配置されるMOSトランジスタ
TB1〜TB4およびこれらのMOSトランジスタTB
1〜TB4と直列に接続されるリンク素子FD1〜FD
4を含む。他の構成は図3に示す構成と同じであり、対
応する部分には同一参照番号を付す。
【0105】MOSトランジスタTB1は、nチャネル
MOSトランジスタであり、そのゲートとドレインが結
合され、かつ基板領域がソースに結合される。MOSト
ランジスタTB2は、nチャネルMOSトランジスタで
あり、そのゲートおよびバックゲートがドレインに結合
される。MOSトランジスタTB3は、pチャネルMO
Sトランジスタであり、そのゲートおよびバックゲート
がともにドレインに結合される。MOSトランジスタT
B4は、pチャネルMOSトランジスタであり、バック
ゲートがソースに結合され、ゲートがドレインに結合さ
れる。
【0106】MOSトランジスタにおいては、ソースと
バックゲートとが相互接続されている場合、バックゲー
トバイアス効果は生じない。nチャネルMOSトランジ
スタにおいては、そのバックゲートがソースに対して正
の電圧にバイアスされると、そのしきい値電圧はさらに
小さくなる。一方、pチャネルMOSトランジスタは、
一般に、そのバックゲートがソースに対して負の電圧に
バイアスされると、そのしきい値電圧の絶対値が小さく
なる。したがって、MOSトランジスタTB1のしきい
値電圧はMOSトランジスタTB2のしきい値電圧より
も大きく、一方MOSトランジスタTB3のしきい値電
圧の絶対値は、MOSトランジスタTB4のしきい値電
圧の絶対値よりも小さい。したがって、同一製造工程に
おいてこれらのMOSトランジスタTB1〜TB4を作
製しても(PMOSトランジスタおよびNMOSトラン
ジスタは別工程)、そのバックゲートの接続態様によ
り、しきい値電圧の値が異なる。したがって、これらの
MOSトランジスタTB1〜TB4のいずれかを、有効
とする(対応のリンク素子を導通状態とする)ことによ
り、ノード30とノード25の間の電圧降下を適当な値
に設定することができ、応じて、出力電圧Voの電圧レ
ベルを調整することができる。これは、ノード25の電
圧は、MOSトランジスタ22のしきい値電圧VTとM
OSトランジスタ26のしきい値電圧VTN26との和
から、このダイオード接続されたMOSトランジスタT
B(TB1−TB4のいずれか)のしきい値電圧の絶対
値を引いたもので与えられるためである。
【0107】なお、このMOSトランジスタTB2およ
びTB3において、バックゲートとドレインとが相互接
続されていても、これらのダイオード接続されたMOS
トランジスタTB2およびTB3においては、そのしき
い値電圧の絶対値程度の電圧降下が生じるだけであるた
め、ソースおよび基板領域の間のPN接合が順方向にバ
イアスされることはない。これは、PN接合は、ほぼし
きい値電圧の絶対値と同様の順方向降下電圧を有してい
るためである。したがって、MOSトランジスタTB2
において、このバックゲートの電圧レベルが、ソースよ
りも高くなっても、そのソース−基板領域の間のPN接
合は非導通状態を維持する。また同様、MOSトランジ
スタTB3においても、ドレイン電圧が、ソース電圧よ
りもそのしきい値電圧の絶対値小さくなっても、ソース
−基板領域間のPN接合は非導通状態を維持する。
【0108】この図11に示すように、バックゲートの
接続を切換えることにより、しきい値電圧の値を変更す
ることができ、複雑な製造工程を利用することなく、ノ
ード25の電圧レベルを最適値に設定することができ
る。
【0109】[実施の形態6]図12は、この発明の実
施の形態6に従う内部電源回路10の構成を示す図であ
る。図12に示す内部電源回路は、以下の点において、
図3に示す内部電源回路とその構成が異なる。すなわ
ち、高抵抗の抵抗素子21と並列に、電源投入検出回路
50からの電源投入検出信号φをゲートに受けるnチャ
ネルMOSトランジスタ51が設けられる。他の構成
は、図5に示す構成と同じであり、対応する部分には同
一参照番号を付す。電源投入検出回路50は、電源ノー
ド7に電源電圧Vccが投入されると、所定期間電源投
入検出信号φをHレベルの活性状態へ駆動する。MOS
トランジスタ51の導通時、抵抗素子21が短絡され、
ノード30が、高速で充電される。次に、この図12に
示す内部電源回路の動作を、図13に示す信号波形図を
参照して説明する。
【0110】電源が投入されると、電源ノード7の電源
電圧Vccの電圧レベルが上昇し、電源投入検出回路5
0からの電源投入検出信号φが所定期間Hレベルとな
る。この電源投入検出信号φの活性化に応答してMOS
トランジスタ51が導通し、ノード30が、電源ノード
7に結合される。ノード30には、MOSトランジスタ
26のゲート容量が接続されており、このMOSトラン
ジスタ26のゲート容量を充電するため、ノード30の
電圧レベルが、電源電圧Vccの立上がりよりも少し遅
れて遅い立上がり速度で上昇する。ノード30の電圧レ
ベルが、しきい値電圧VTNよりも高くなると、MOS
トランジスタ26および28が導通する。MOSトラン
ジスタ26の導通により、ノード27の電圧が上昇し、
またノード25も、MOSトランジスタ28を介して充
電され、その電圧レベルが、上昇する。
【0111】出力MOSトランジスタ23は、大きな出
力負荷を駆動するため、サイズ(W/L)が十分大きく
されており、大きなゲート容量を有している。しかしな
がら、電源投入時、MOSトランジスタ51およびMO
Sトランジスタ28を介してノード25が充電されるた
め、高抵抗の抵抗素子21を介して充電するよりも、は
るかに速い速度でノード25の電圧レベルが上昇する。
抵抗素子21の抵抗値R21と、出力MOSトランジス
タ23のゲート容量CのRC遅延によるノード25の電
圧立上がりにおいても抵抗値R21をほぼ無視すること
ができるため、高速でノード25の電圧レベルが上昇す
る。ノード25の電圧レベルが、出力MOSトランジス
タ23のしきい値電圧VTNよりも高くなると、出力M
OSトランジスタ23が導通し、出力電圧Voの電圧レ
ベルが上昇する。
【0112】したがって、高抵抗の抵抗素子21を介し
て出力MOSトランジスタ23の大きなゲート容量を充
電する場合に比べて、速いタイミングで出力電圧Voを
所定の電圧レベルへ到達することができ、電源投入後、
速いタイミングで、内部回路を動作可能状態に設定する
ことができる。
【0113】[変更例]図14は、この発明の実施の形
態6の変更例の構成を示す図である。この図14に示す
内部電源回路においては、出力電圧Voをフィードバッ
クするバイアス回路35において、抵抗素子21と並列
に、電源投入検出回路50からの電源投入検出信号φを
ゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ52が並
列に接続される。他の構成は、図5に示す構成と同じで
あり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細
説明は省略する。
【0114】この図14に示す内部電源回路10におい
ても、高抵抗の抵抗素子21を介して大きなゲート容量
を有する出力MOSトランジスタ23のゲートが充電さ
れる。したがって、ノード25の電圧の上昇速度は遅
く、出力MOSトランジスタ23を速いタイミングで導
通状態とすることができず、出力電圧Voの安定化が遅
れることが考えられる。しかしながら、MOSトランジ
スタ52を用いて電源投入時所定期間ノード25を電源
ノード7に接続することにより、内部ノード25の電圧
レベルを高速で上昇させることができ、出力電圧Voを
速いタイミングで安定化させることができる。
【0115】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、出力MOSトランジスタのゲートを充電するた
めの高抵抗の抵抗素子を、電源投入時短絡するように構
成しているため、電源投入後速いタイミングで出力MO
Sトランジスタを導通状態として、出力電圧Voを生成
することができ、電源投入後速いタイミングで、出力電
圧Vo安定化させることができる。
【0116】[実施の形態7]図15は、この発明の実
施の形態7に従う内部電源回路10の構成を示す図であ
る。図15において、内部電源回路10は、電源ノード
7とノード27の間に接続されかつそのゲートがノード
55に接続されるnチャネルMOSトランジスタ26
と、電源ノード7とノード55の間に接続される高抵抗
の抵抗素子21と、ノード55と接地ノード6の間に接
続されかつそのゲートがノード27に接続されるnチャ
ネルMOSトランジスタ22と、ノード27と接地ノー
ド6の間に接続される高抵抗の抵抗素子29と、ノード
27の電圧レベルに従って、電源ノード7から出力ノー
ド24へ電流を供給する出力MOSトランジスタ23を
含む。出力ノード24には、またプルダウン用の高抵抗
の抵抗素子45が接続される。
【0117】この図15に示す内部電源回路10の構成
においては、MOSトランジスタ26のゲート電圧をシ
フトダウンして出力MOSトランジスタ23のゲートへ
伝達する電圧降下用のダイオード接続されたMOSトラ
ンジスタは用いられていない。これに代えて、出力MO
Sトランジスタ23のゲートは、ノード27に接続され
る。
【0118】MOSトランジスタ26および22ならび
に高抵抗の抵抗素子21および29は、定電流回路を構
成しており、ノード27には、一定の電圧が発生する。
ノード55の電圧レベルの上昇時においては、MOSト
ランジスタ26のコンダクタンスが増加し、電源ノード
7からノード27へ供給される電流量が増加し、ノード
27の電圧レベルが上昇する。このノード27の電圧上
昇に従って、MOSトランジスタ22のコンダクタンス
が上昇し、ノード55の電圧レベルを低下させ、MOS
トランジスタ26のコンダクタンスを小さくする。逆
に、ノード55の電圧レベルが低下すると、MOSトラ
ンジスタ26のコンダクタンスが低下し、抵抗素子29
へ流れる電流量が低下し、ノード27の電圧レベルが低
下する。応じて、MOSトランジスタ22のコンダクタ
ンスが低下し、MOSトランジスタ20の駆動電流量が
低下し、ノード55の電圧レベルが上昇する。これによ
り、MOSトランジスタ26のコンダクタンスが再び増
大する。
【0119】したがって、このMOSトランジスタ22
および26のフィードバックループにより、ノード27
および55は、常に一定の電圧レベルに保持される。抵
抗素子21および29は、MOSトランジスタ22およ
び26のオン抵抗(チャネル抵抗)よりも十分大きな抵
抗値を有している。MOSトランジスタ22および26
には、微小電流が流れるだけであり、ノード27の電圧
レベルは、MOSトランジスタ22のしきい値電圧VT
の電圧レベルに保持される。したがって、この図15に
示す内部電源回路においても、出力電圧Voの電圧レベ
ルは、VT−VTNとなる。したがって、出力電圧Vo
の温度依存性およびしきい値電圧のばらつきへの依存性
は相殺される。また、MOSトランジスタ26のゲート
長を、MOSトランジスタ23のゲート長とほぼ同程度
とすることにより、出力電圧Voの電源電圧依存性を相
殺することができる。これは、電源電圧Vccの上昇
時、MOSトランジスタ26の短チャネル効果により、
駆動電流が増加すると、ノード27の電圧レベルが上昇
し、応じてMOSトランジスタ22のコンダクタンスが
大きくなり、ノード55の電圧レベルを低下させ、MO
Sトランジスタ26のコンダクタンスを小さくし、ノー
ド27の電圧レベルを低下させ、応じて出力MOSトラ
ンジスタ23のゲート電圧を低下させ、電源電圧Vcc
上昇時における出力電圧Voの上昇を抑制する。
【0120】出力MOSトランジスタ23は、ノード2
7の電圧により駆動される。このノード27の電圧は、
MOSトランジスタ26を介して供給される。MOSト
ランジスタ26は、抵抗素子21により駆動される。M
OSトランジスタ26のサイズ(チャネル幅とチャネル
長の比W/L)は、出力MOSトランジスタ23のサイ
ズよりも1/10ないし1/100倍程度の小さな値に
設定される。したがって、高抵抗の抵抗素子21を用い
て出力MOSトランジスタ23のゲートを充電する構成
に比べて、高速でMOSトランジスタ26のゲート容量
を充電することができ、ノード55の電圧上昇を高速化
でき、このフィードバックループを速いタイミングで機
能させて、ノード27を所定の電圧レベルへ駆動するこ
とができる。したがって、出力電圧Voもまた、電源投
入後、速いタイミングで安定化される。
【0121】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、出力MOSトランジスタを、高抵抗の抵抗素子
を介してそのゲート容量が充電されるソースフォロアM
OSトランジスタを介して充電しているため、出力MO
Sトランジスタを高抵抗の抵抗素子を介して充電する必
要がなく、高速で出力電圧Voを、立上げることができ
る。
【0122】[実施の形態8]図16は、この発明の実
施の形態8に従う内部電源回路10の構成を示す図であ
る。図16において、内部電源回路10からの出力電圧
VoをSRAM回路5へ動作電源電圧Vccoとして伝
達する内部電源線8に、安定化容量60が接続される。
この安定化容量60は、出力ノード24に近接して設け
られる。内部電源回路10には、先の実施の形態1から
7のいずれの構成が用いられてもよい。
【0123】SRAM回路5が高速で動作した場合、急
激に大きな電流が内部電源線8に流れる。この内部電源
線8へは、内部電源回路10に含まれる出力MOSトラ
ンジスタ23を介して電流が供給される。この内部電源
線8に流れる負荷電流がこの出力MOSトランジスタ2
3の供給電流よりも大きい場合には、出力電圧Voの電
圧レベルが急激に低下し、SRAM回路5を安定に動作
させることができなくなる。この内部電源線8に流れる
大きな負荷電流を、安定化容量60に蓄積された電荷を
利用して供給する。これにより、出力電圧Voの急激な
低下を補償することができ、動作電源電圧Vccoを安
定に一定の電圧レベルに保持することができる。この安
定化容量60の容量値は、SRAM回路5の負荷容量と
高速動作時に流れる消費電流の大きさにより適当な値に
定められる。
【0124】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、内部電源回路10の出力ノードに安定化容量を
接続しているため、SRAM回路の高速動作時において
急激に大きな電流が消費されても、その消費電流を安定
化容量により補償することができ、内部電源回路の出力
電圧およびSRAM回路の動作電源電圧の電圧レベルの
低下を抑制することができる。
【0125】[実施の形態9]図17は、この発明の実
施の形態9に従う内部電源回路10の構成を概略的に示
す図である。図17において、内部電源回路10は、高
電源電圧線71上の高電圧Vppから所定のレベルの電
圧を生成するゲート電圧設定回路70と、このゲート電
圧設定回路70の出力電圧をゲートに受けて電源ノード
7から出力ノード24へ電流を供給する出力MOSトラ
ンジスタ23を含む。このゲート電圧設定回路70は、
先の実施の形態の1から7のいずれの構成であってもよ
く、負帰還回路31およびバイアス回路35のいずれで
あってもよい。
【0126】高電圧供給線71上の高電圧Vppは、電
源ノード7に与えられる外部電源電圧Vccを一方動作
電源電圧として受ける高電圧発生回路72から生成され
る。この高電圧発生回路72は、たとえばチャージポン
プ動作により、外部電源電圧Vccよりも高い電圧レベ
ルの高電圧ppを生成する。
【0127】ゲート電圧設定回路70は、その内部のM
OSトランジスタを動作させるため、その動作電源ノー
ドへ与えられる電圧は、VT+VTN以上の電圧が必要
である。したがって、外部電源電圧Vccの電圧レベル
が低い場合、ゲート電圧設定回路70は、安定に動作す
ることができなくなる可能性がある。そこで、この外部
電源電圧Vccに代えて、高電圧Vppを用いて出力M
OSトランジスタ23のゲート電圧を設定することによ
り、低電源電圧環境下においても、安定に所望の電圧レ
ベルの出力電圧Voを生成することができる。
【0128】以上のように、この発明の実施の形態9に
従えば、出力MOSトランジスタのゲート電圧を設定す
る回路へ、外部電源電圧よりも高い高電圧Vppを一方
動作電源電圧として与えているため、低電源電圧環境下
においても所望の電圧レベルの出力電圧Voを生成する
ことができる。
【0129】[実施の形態10]図18は、この発明の
実施の形態10に従う内部電源回路10の構成を示す図
である。図18に示す内部電源回路10においては、図
5に示す構成と異なり、出力駆動段は、2つのカスケー
ド接続されるpチャネルMOSトランジスタ80および
82を含む。出力のMOPトランジスタのゲート電位を
設定するためのバイアス設定回路は、図5に示す構成と
同様、出力ノード24の出力電圧Voをゲートに受ける
pチャネルMOSトランジスタ41と、このpチャネル
MOSトランジスタ41へ電流を供給する高抵抗の抵抗
素子40と、ノード42の電圧をゲートに受けるnチャ
ネルMOSトランジスタ22と、このnチャネルMOS
トランジスタ22へ電流を供給する高抵抗の抵抗素子2
1を含む。
【0130】出力駆動段は、電源ノード7とノード85
の間に接続されかつそのゲートにノード25の電圧を受
けるpチャネルMOSトランジスタ80と、ノード85
と接地ノード6の間に接続される高抵抗の抵抗素子81
と、電源ノード7と出力ノード24の間に接続されかつ
そのゲートにノード85の電圧を受けるpチャネルMO
Sトランジスタ82を含む。この出力ノード24にはま
た、プルダウン用の高抵抗の抵抗素子43が接続され
る。
【0131】先の図5に示す構成と同様、MOSトラン
ジスタ41は、ソースフォロアモードで動作しており、
モード42の電圧レベルは、Vo+|VTP41|で与
えられる。ここで、VTP41は、MOSトランジスタ
41のしきい値電圧を示す。出力電圧Voが上昇する
と、ノード42の電圧レベルに応じて上昇し、MOSト
ランジスタ22のコンダクタンスが上昇し、ノード25
の電圧レベルが低下する。ノード25の電圧レベルが低
下すると、MOSトランジスタ80のコンダクタンスが
大きくなり、ノード85の電圧レベルが上昇する。この
ノード85の電圧上昇に従って、MOSトランジスタ8
2のコンダクタンスが小さくなり、出力ノード24への
供給電流が低減され、出力電圧Voの電圧レベルが低下
する。
【0132】一方、出力電圧Voが低下すると、ノード
42の電圧レベルも低下し、MOSトランジスタ22の
コンダクタンスが小さくなり、ノード25の電圧レベル
が上昇する。このノード25の電圧上昇に従ってMOS
トランジスタ80のコンダクタンスが小さくなり、ノー
ド85の電圧レベルが低下する。このノード85の電圧
低下に従って、MOSトランジスタ82のコンダクタン
スが大きくなり、その電流駆動力が大きくされ、電源ノ
ード7から出力ノード20へ供給する電流が増加する。
これにより、出力電圧Voの電圧レベルが上昇する。
【0133】したがって、先の図5に示す構成と同様、
出力電圧Voは、負帰還ループにより、所定の電圧レベ
ルで安定化する。抵抗素子21は高抵抗を有しており、
MOSトランジスタ22には微小電流が流れるだけであ
る。したがって、安定状態においては、このノード42
の電圧レベルは、MOSトランジスタ22の有するしき
い値電圧VTの電圧レベルにほぼ等しくなる。したがっ
て、出力電圧Voは、次式で与えられる。
【0134】Vo=VT−|VTP41| 出力駆動用にpチャネルMOSトランジスタ82を利用
することにより、出力用MOSトランジスタ82は、そ
のゲート電圧に応じて、電源ノード7から電流を出力ノ
ード24に供給する。nチャネルMOSトランジスタと
異なり、この出力MOSトランジスタ82は、ソースフ
ォロアモード動作は行なっておらず、ノード85の電圧
と電源ノード7の電圧Vccの差に応じて、その電流供
給能力が設定される。したがって、ソースフォロアモー
ドで動作するnチャネルMOSトランジスタを用いる場
合に比べて、この出力MOSトランジスタ82の電流供
給能力を十分大きくすることができ、応じて、出力MO
Sトランジスタ82のサイズを小さくすることができ
る。このpチャネルMOSトランジスタを出力トランジ
スタとして利用する場合、ゲート−ソース間電圧の絶対
値は、ソースフォロアモードで動作する出力nチャネル
MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧に比べて大
きくすることができる。
【0135】[変更例]図19は、この発明の実施の形
態10の変更例を示す図である。図19においては、図
18に示すpチャネルMOSトランジスタ41に代え
て、nチャネルMOSトランジスタ44が配置される。
他の構成は、図18に示す構成と同じであり、対応する
部分には同一参照番号を付す。MOSトランジスタ44
は、そのゲートおよびドレインがノード42に接続さ
れ、ソースが出力ノード24に接続される。したがっ
て、出力電圧Voは、VT−VTN44で与えられる。
ここで、VTN44は、MOSトランジスタ44のしき
い値電圧を示す。
【0136】MOSトランジスタ44はダイオードモー
ドで動作することを除いて、この図19に示す回路構成
は図18に示す回路と同様の動作を行なう。したがっ
て、出力段に、出力駆動用のトランジスタとしてpチャ
ネルMOSトランジスタを用いているため、大きな電流
駆動力を有するMOSトランジスタを小占有面積で実現
することができる。
【0137】以上のように、この発明の実施の形態10
に従えば、出力段にpチャネルMOSトランジスタを出
力駆動用のトランジスタとして用いているため、小占有
面積で大きな電流駆動力を有する内部電源回路を実現す
ることができる。
【0138】[他の適用用途]図20は、この発明の他
の適用用途を示す図である。図20においては、内部電
圧発生回路85が、その出力電圧Voを内部回路86へ
与える。内部回路86は、内部電源線8上の動作電源電
圧Vccoを一方動作電源電圧として受ける。この内部
電圧発生回路85の構成としては、先の実施の形態1か
ら10のいずれが用いられてもよい。出力電圧Voは、
内部回路86において、基準電圧として用いられる。出
力電圧Voの電圧レベルは、VT−VTN(nチャネル
MOSトランジスタを用いる場合)で表わされるため、
所望の電圧レベルの出力電圧をしきい値電圧を調整する
ことにより得ることができる。したがって、内部回路8
6において、出力電圧Voを比較基準電圧として用いる
ことができる。また、定電流源トランジスタを駆動する
ゲート電圧としても、この内部電圧発生回路85からの
出力電圧Voを利用することができる。
【0139】また、上述の説明において、SRAMにお
いて要求される待機状態時の消費電流条件を満たすた
め、その消費電流は、1μA程度とされている。しかし
ながら、低消費電力が要求される他の半導体集積回路装
置の電源回路としても、本発明の内部電源回路は利用す
ることができる。また、メモリは、SRAMに限定され
ず、フラッシュメモリ等の一括消去型EEPROM(電
気的に書込消去可能な読出専用メモリ)およびダイナミ
ック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)などに
おいても本発明は適用することができる。
【0140】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、しき
い値電圧の差で表わされる出力電圧を生成するように構
成しているため、しきい値電圧のばらつきおよび温度依
存性の影響を受けることなく安定に所望の電圧レベルの
出力電圧を生成することができる。
【0141】請求項1の発明に従えば、バイアス用トラ
ンジスタおよび出力トランジスタのゲート電圧それぞれ
を、このバイアス用トランジスタへ電流を供給する定電
圧ノードの電圧変化に応じて反対方向に変化させるよう
に構成しているため、電源電圧などの電圧の変動の影響
を受けることなく安定に所望の電圧レベルの電圧を生成
することができる。出力電圧は、このバイアス用トラン
ジスタと出力トランジスタのしきい値電圧の絶対値の差
で表わされ、温度依存性およびしきい値電圧のばらつき
の影響を受けることのない電圧を生成することができ
る。
【0142】請求項2に係る発明に従えば、フィードバ
ック回路において、抵抗素子、降圧素子およびソースフ
ォロアトランジスタを用いてバイアス用トランジスタの
ゲート電圧およびドレイン電圧を設定しているためフィ
ードバックループにより、定電圧ノードの電圧変動時に
おいても、正確にこの電圧変動を補償することができ
る。
【0143】請求項3に係る発明に従えば、出力トラン
ジスタのゲート電圧を調整するバイアス用トランジスタ
のゲートへ、出力電圧をレベルシフトして伝達するよう
に構成しているため、出力電圧の変動を負帰還により抑
制することができ、安定に所望の電圧レベルの電圧を生
成することができる。
【0144】請求項4に係る発明に従えば、バイアス用
トランジスタは、複数のトリミング用トランジスタを含
んでおり、しきい値電圧のチップ間ばらつきが生じた場
合においても、このトリミングトランジスタの有効な数
を調整することにより、このチャネル抵抗の合成抵抗を
調整して、しきい値電圧のばらつきを補償することがで
きる。
【0145】請求項5に係る発明に従えば、請求項2の
降圧素子を、互いに並列に接続される複数のトリミング
トランジスタで構成しているため、バイアス用トランジ
スタおよび出力用トランジスタのしきい値電圧が製造時
ばらついても、このトリミングトランジスタを用いるこ
とにより、しきい値電圧の変動を抑制することができ
る。
【0146】請求項6に係る発明に従えば、トリミング
トランジスタとして、バックゲートとドレインとが接続
されるトランジスタおよびバックゲートとソースとが接
続されるトランジスタを用いているため、何ら製造工程
数を増加させることなく容易にしきい値電圧の異なるト
リミングトランジスタを作製することができる。
【0147】請求項7に係る発明に従えば、電源投入
に、出力トランジスタのゲートに接続する抵抗素子を短
絡するように構成しているため、高速で、この出力トラ
ンジスタのゲート電圧を上昇させることができる。
【0148】請求項8に係る発明に従えば、バイアス用
トランジスタゲートが出力トランジスタのゲートに接続
されており、出力トランジスタのゲートを、高抵抗素子
を介して駆動する必要がなく、高速で出力トランジスタ
のゲート電圧を立上げることができる。
【0149】請求項9に係る発明に従えは、バイアス用
トランジスタのドレインが出力用トランジスタのゲート
に接続されており、バイアス用トランジスタのコンダク
タンス変化により、出力トランジスタのゲート電圧を高
速で変化させることができる。
【0150】請求項10に係る発明に従えば、レベルシ
フト用トランジスタと定電圧ノードの間に複数のトリミ
ング素子を接続し、これら複数のトリミング素子をプロ
グラムするように構成しているため、しきい値電圧の変
動が出力電圧に及ぼす影響を抑制することができる。
【0151】請求項11に係る発明に従えば、バイアス
トランジスタと定電圧ノードとの間に複数のトリミング
素子を接続し、これらのトリミング素子を用いてこの経
路の抵抗値を調整しているため、しきい値電圧変動時に
おいても、このトリミング素子のプログラミングによ
り、出力トランジスタのゲート電圧を調整することがで
き、しきい値電圧の出力電圧に及ぼす影響を抑制するこ
とができる。
【0152】請求項12に係る発明に従えば、バイアス
トランジスタを複数のトリミング素子で構成しており、
しきい値電圧変動時においても、トリミング素子のプロ
グラミングによりそのしきい値電圧変動が出力電圧に影
響を及ぼすのを防止することができる。
【0153】請求項13に係る発明に従えば、出力トラ
ンジスタをpチャネルMOSトランジスタで構成してい
るため、ソースフォロアトランジスタよりも大きな駆動
力を有する出力トランジスタが実現でき、占有面積を低
減することができる。
【0154】請求項14に係る発明に従えば、レベルシ
フトトランジスタを、出力電圧をゲートに受けるpチャ
ネルMOSトランジスタで構成しているため、容易にこ
のレベルシフトトランジスタを、ソースフォロアモード
で動作させることができ、正確に出力電圧のレベルシフ
トを行なうことができる。
【0155】請求項15に係る発明に従えば、レベルシ
フトトランジスタを、ダイオード接続されたMOSトラ
ンジスタで構成しているため、正確に出力電圧をレベル
シフトしてバイアストランジスタのゲートに伝達するこ
とができる。
【0156】請求項16に係る発明に従えば、バイアス
用トランジスタと出力トランジスタの間に、このバイア
ス用トランジスタのドレイン電圧をゲートに受けるトラ
ンジスタを1段設けているため、出力トランジスタがp
チャネルMOSトランジスタの場合においても、正確
に、出力電圧の変動を抑制するように出力トランジスタ
のゲート電位を調整することができる。また、このトラ
ンジスタに、増幅機能を持たせることにより、応答速度
を改善することができる。
【0157】請求項17に係る発明に従えば、レベルシ
フトトランジスタが、ダイオード接続されたMOSトラ
ンジスタであり、正確に、出力電圧をレベルシフトして
バイアス用トランジスタのゲートへ伝達することができ
る。
【0158】請求項18に係る発明に従えば、ソースフ
ォロアトランジスタと出力トランジスタのゲート長をほ
ぼ等しくしているため、出力電圧の電源電圧依存性を相
殺することができる。
【0159】請求項19に係る発明に従えば、レベルシ
フトトランジスタと出力トランジスタのゲート長を同じ
にしているため、出力電圧の電源電圧依存性を相殺する
ことができる。
【0160】請求項20に係る発明に従えば、出力トラ
ンジスタおよびバイアストランジスタに対し、この出力
トランジスタのゲート電圧の変動を抑制するようにバイ
アストランジスタのゲート電圧を調整するように負帰還
ループを設けているため、正確に、温度依存性およびし
きい値電圧変動に対する依存性のない出力電圧を生成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の前提となる内部電源回路の構成を
示す図である。
【図2】 図1に示す内部電源回路の動作特性を示す図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1に従う内部電源回路
の構成を示す図である。
【図4】 図3に示す内部電源回路の動作特性を示す図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2に従う内部電源回路
の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2の変更例の構成を示
す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に従う内部電源回路
の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に従う内部電源回路
の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4の変更例1の構成を
示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4の変更例2の構成
を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に従う内部電源回
路の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態6に従う内部電源回
路の構成を示す図である。
【図13】 図12に示す回路の動作を示す信号波形図
である。
【図14】 この発明の実施の形態6の変更例の構成を
示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に従う内部電源回
路の構成を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態8に従う内部電源回
路の構成を概略的に示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態9に従う内部電源回
路の構成を概略的に示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態10に従う内部電源
回路の構成を概略的に示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態10の変更例を示す
図である。
【図20】 この発明の他の適用例を示す図である。
【図21】 従来の内部電源回路の構成を示す図であ
る。
【図22】 従来の内部電源回路の他の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 SRAM、5 負荷回路(SRAM回路)、6 接
地ノード、7 電源ノード、10 内部電源回路、2
2,23 MOSトランジスタ、21 抵抗素子、24
出力ノード、26,28 MOSトランジスタ、31
負帰還回路、35 バイアス回路、41 pチャネル
MOSトランジスタ、44 nチャネルMOSトランジ
スタ、f1−fn,FA1−FAn,FB1−FBn,
FC1−FCn リンク素子、TR1−TRn,TA1
−TAn MOSトランジスタ、RA1−RAn,RB
1−RBn 抵抗素子、TB1−TB4 MOSトラン
ジスタ、FD1−FD4 リンク素子、50 電源投入
検出回路、51,52 スイッチングトランジスタ、8
0,82 pチャネルMOSトランジスタ、43,4
5,81 抵抗素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03F 1/30 H01L 27/04 B 3/345 Fターム(参考) 5F038 AR22 AR26 AR28 AV03 AV10 BB02 BB04 BB07 BB08 BH16 DF01 DF05 DF08 EZ20 5H410 BB04 CC02 DD02 EA11 EB37 FF03 FF25 GG05 KK01 LL09 5J090 AA03 AA58 CA02 CA05 CA37 CA83 CA85 CN04 DN02 FA10 FA17 FN01 FN03 FN06 FN10 HA10 HA16 HA17 HA25 KA09 KA12 KA18 KA47 MA02 MA13 MA19 MA20 MA21 MN02 NN06 NN13 SA13 TA01 TA02 TA06 5J091 AA03 AA58 CA02 CA05 CA37 CA83 CA85 FA10 FA17 FP03 FP06 FP10 GP02 GP05 HA10 HA16 HA17 HA25 KA09 KA12 KA18 KA47 MA02 MA13 MA19 MA20 MA21 SA13 TA01 TA02 TA06 UW07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のしきい値電圧を有し、電源ノード
    と出力ノードとの間に接続され、前記第1のしきい値電
    圧とそのゲートに与えられる電圧との差に応じた電圧を
    前記出力ノードに伝達するための出力トランジスタ、 前記第1のしきい値電圧よりも大きな第2のしきい値電
    圧を有し、前記出力トランジスタのゲートに結合され、
    前記出力トランジスタのゲートを前記第2のしきい値電
    圧レベルに設定するためのバイアストランジスタ、およ
    び前記バイアストランジスタおよび前記出力トランジス
    タに結合され、前記バイアストランジスタおよび出力ト
    ランジスタのそれぞれのゲート電圧を、前記電源ノード
    の電圧変化に応じて互いに反対方向に変化させるフィー
    ドバック回路とを備える、内部電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック回路は、 前記電源ノードと第1の内部ノードとの間に結合される
    抵抗素子と、 前記第1のノードの電圧を所定値低下させて前記出力ト
    ランジスタのゲートへ伝達する降圧素子と、 前記第1のノードの電圧を所定値低下させて前記バイア
    ストランジスタのゲートへ伝達するソースフォロワトラ
    ンジスタを含む、請求項1記載の内部電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 第1のしきい値電圧を有し、かつ電源ノ
    ードと出力ノードとの間に接続され、前記第1のしきい
    値電圧と該ゲートの電圧との差に応じた電圧を前記出力
    ノードに伝達するための出力トランジスタと、 前記出力トランジスタのゲート電圧を設定するためのバ
    イアストランジスタと、 前記出力トランジスタの出力電圧を所定値シフトして前
    記バイアストランジスタのゲートへ伝達するレベルシフ
    トトランジスタを備える、内部電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 前記バイアストランジスタは、互いに並
    列に接続される複数のトリミング素子を含み、前記複数
    のトリミング素子の各々は、導通/非導通がプログラム
    可能なプログラム素子と、前記プログラム素子と直列に
    接続されるトリミングトランジスタを含む、請求項1か
    ら3のいずれかに記載の内部電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 前記降圧素子は、互いに並列に接続され
    かつ互いに異なるしきい値電圧を有する複数のトリミン
    グトランジスタを含む、請求項2記載の内部電圧発生回
    路。
  6. 【請求項6】 前記複数のトリミングトランジスタは、
    バックゲートとドレインとが接続される絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタと、バックゲートとソースとが接続
    される絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含む、請
    求項5記載の内部電圧発生回路。
  7. 【請求項7】 電源投入に応答して、前記抵抗素子を短
    絡するスイッチングトランジスタをさらに備える、請求
    項2記載の内部電圧発生回路。
  8. 【請求項8】 前記バイアストランジスタは、そのゲー
    トが前記出力トランジスタのゲートに接続される、請求
    項2記載の内部電圧発生回路。
  9. 【請求項9】 前記バイアストランジスタは、そのドレ
    インが前記出力トランジスタのゲートに接続される、請
    求項2記載の内部電圧発生回路。
  10. 【請求項10】 前記レベルシフトトランジスタと定電
    圧が供給される定電圧ノードとの間に互いに並列に接続
    される複数のトリミング素子をさらに含み、前記複数の
    トリミング素子の各々は、導通/非導通がプログラムが
    可能なプログラム素子と、前記プログラム素子に直列に
    接続される抵抗素子とを備える、請求項3記載の内部電
    圧発生回路。
  11. 【請求項11】 前記バイアストランジスタと定電圧を
    供給する定電圧ノードとの間に互いに並列に接続される
    複数のトリミング素子をさらに含み、前記複数のトリミ
    ング素子の各々は、導通/非導通がプログラム可能なプ
    ログラム素子、前記プログラム素子に直列に接続される
    抵抗素子を含む、請求項3記載の内部電圧発生回路。
  12. 【請求項12】 前記バイアストランジスタは、複数の
    互いに並列に接続されるトリミング素子を含み、前記複
    数のトリミング素子の各々は、導通/非導通がプログラ
    ム可能なプログラム素子と、前記プログラム素子に直列
    に接続される絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含
    む、請求項3記載の内部電圧発生回路。
  13. 【請求項13】 前記出力トランジスタは、Pチャネル
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタである、請求項3記
    載の内部電圧発生回路。
  14. 【請求項14】 前記レベルシフトトランジスタは、前
    記出力トランジスタの出力電圧をゲートに受けるPチャ
    ネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備える、請求
    項13記載の内部電圧発生回路。
  15. 【請求項15】 前記レベルシフトトランジスタは、前
    記バイアストランジスタのゲートと前記出力ノードとの
    間に接続されかつダイオード接続された絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタを備える、請求項13記載の内部電
    圧発生回路。
  16. 【請求項16】 前記バイアストランジスタと前記出力
    トランジスタの間に結合され、前記バイアストランジス
    タのドレイン電圧に従って、一定電圧を供給する定電圧
    ノードから電流を供給して前記出力トランジスタのゲー
    ト電圧を設定するための増幅トランジスタをさらに含
    む、請求項13記載の内部電圧発生回路。
  17. 【請求項17】 前記レベルシフトトランジスタは、ダ
    イオード接続された絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    を備える、請求項3記載の内部電圧発生回路。
  18. 【請求項18】 前記ソースフォロワトランジスタと前
    記出力トランジスタとは、実質的に、チャネル長さが同
    じである、請求項2記載の内部電圧発生回路。
  19. 【請求項19】 前記レベルシフトトランジスタと前記
    出力トランジスタは、実質的に、チャネル長さが同じで
    ある、請求項3記載の内部電圧発生回路。
  20. 【請求項20】 そのゲートに与えられる電圧に応じて
    出力電圧を生成する出力トランジスタ、 前記出力トランジスタのゲート電圧を設定するためのバ
    イアストランジスタ、および前記出力トランジスタおよ
    びバイアストランジスタに結合され、前記出力トランジ
    スタのゲートの電圧の変動を抑制するように前記バイア
    ストランジスタのゲート電圧を調整する負帰還ループを
    備える、内部電圧発生回路。
JP10329187A 1998-11-19 1998-11-19 内部電圧発生回路 Withdrawn JP2000155617A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10329187A JP2000155617A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 内部電圧発生回路
US09/317,152 US6087813A (en) 1998-11-19 1999-05-24 Internal voltage generation circuit capable of stably generating internal voltage with low power consumption

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10329187A JP2000155617A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 内部電圧発生回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000155617A true JP2000155617A (ja) 2000-06-06

Family

ID=18218634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10329187A Withdrawn JP2000155617A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 内部電圧発生回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6087813A (ja)
JP (1) JP2000155617A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503948A (ja) * 2000-06-12 2004-02-05 インテル・コーポレーション 漏れ電流を減少させる装置および回路ならびにその方法
JP2006324305A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Oki Electric Ind Co Ltd アナログ半導体集積回路とその調整方法
US7456625B2 (en) 2002-01-17 2008-11-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electric circuit
JP2010009674A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP2011090676A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 集積アプリケーション用のldoレギュレータ
JP2012133010A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Jvc Kenwood Corp 液晶表示装置
JP2017022493A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 株式会社ソシオネクスト 電源回路及び電圧制御方法
US10879853B2 (en) 2018-08-16 2020-12-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Bias circuit and power amplifier for improving linearity
CN112306129A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 立积电子股份有限公司 参考电压产生电路

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0011542D0 (en) * 2000-05-12 2000-06-28 Sgs Thomson Microelectronics Generation of a voltage proportional to temperature with stable line voltage
US6628540B2 (en) * 2000-12-31 2003-09-30 Texas Instruments Incorporated Bias cell for four transistor (4T) SRAM operation
ATE288618T1 (de) * 2001-06-26 2005-02-15 Freescale Semiconductor Inc Eeprom schaltung, spannungsreferenzschaltung und verfahren zur besorgung eines spannungsreferenz mit einem niedrigen temperaturkoeffizient
US6795366B2 (en) * 2002-10-15 2004-09-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Internal voltage converter scheme for controlling the power-up slope of internal supply voltage
JP4064879B2 (ja) * 2003-07-02 2008-03-19 株式会社日立製作所 同期整流回路及び電源装置
US8315588B2 (en) * 2004-04-30 2012-11-20 Lsi Corporation Resistive voltage-down regulator for integrated circuit receivers
US7629156B2 (en) * 2006-09-28 2009-12-08 E.I. Du Pont De Nemours And Company Ethanol production in fermentation of mixed sugars containing xylose
US20090046532A1 (en) * 2007-08-17 2009-02-19 Infineon Technologies Ag Supply Voltage for Memory Device
JP5431396B2 (ja) * 2011-03-10 2014-03-05 株式会社東芝 定電圧電源回路
JP6263833B2 (ja) * 2012-10-22 2018-01-24 株式会社ソシオネクスト 電子回路および半導体装置
US10613560B2 (en) * 2016-08-05 2020-04-07 Mediatek Inc. Buffer stage and control circuit
CN112491395A (zh) * 2019-09-11 2021-03-12 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 单元电路
CN114461006B (zh) * 2022-01-17 2023-06-13 深圳市诚芯微科技股份有限公司 一种基准电压及倍压电路

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2928531B2 (ja) * 1989-03-17 1999-08-03 株式会社日立製作所 大規模集積回路
JPH04104517A (ja) * 1990-08-23 1992-04-07 Fujitsu Ltd バイアス回路
JPH05303438A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Fujitsu Ltd 定電圧発生回路
JP2905666B2 (ja) * 1992-05-25 1999-06-14 三菱電機株式会社 半導体装置における内部電圧発生回路および不揮発性半導体記憶装置
JP3085562B2 (ja) * 1992-10-12 2000-09-11 三菱電機株式会社 基準電圧発生回路および内部降圧回路
US5399960A (en) * 1993-11-12 1995-03-21 Cypress Semiconductor Corporation Reference voltage generation method and apparatus
US5644215A (en) * 1995-06-07 1997-07-01 Micron Technology, Inc. Circuit and method for regulating a voltage
US5959444A (en) * 1997-12-12 1999-09-28 Micron Technology, Inc. MOS transistor circuit and method for biasing a voltage generator
KR100266650B1 (ko) * 1997-12-27 2000-09-15 김영환 반도체 소자의 내부전압 발생회로

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009207178A (ja) * 2000-06-12 2009-09-10 Intel Corp 漏れ電流を減少させる装置および回路ならびにその方法
JP2004503948A (ja) * 2000-06-12 2004-02-05 インテル・コーポレーション 漏れ電流を減少させる装置および回路ならびにその方法
US8085028B2 (en) 2002-01-17 2011-12-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of driving a semiconductor device
US7456625B2 (en) 2002-01-17 2008-11-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electric circuit
US7764058B2 (en) 2002-01-17 2010-07-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Source follower circuit
KR100989787B1 (ko) 2002-01-17 2010-10-29 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 전기 회로
US8314601B2 (en) 2002-01-17 2012-11-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, display device and electronic device
JP2006324305A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Oki Electric Ind Co Ltd アナログ半導体集積回路とその調整方法
JP2010009674A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Renesas Technology Corp 半導体装置
US8611166B2 (en) 2008-06-27 2013-12-17 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device
JP2011090676A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 集積アプリケーション用のldoレギュレータ
JP2013118007A (ja) * 2009-10-20 2013-06-13 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 集積アプリケーション用のldoレギュレータ
JP2012133010A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Jvc Kenwood Corp 液晶表示装置
JP2017022493A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 株式会社ソシオネクスト 電源回路及び電圧制御方法
US10879853B2 (en) 2018-08-16 2020-12-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Bias circuit and power amplifier for improving linearity
CN112306129A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 立积电子股份有限公司 参考电压产生电路

Also Published As

Publication number Publication date
US6087813A (en) 2000-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000155617A (ja) 内部電圧発生回路
US9983605B2 (en) Voltage regulator for suppressing overshoot and undershoot and devices including the same
JP2851767B2 (ja) 電圧供給回路および内部降圧回路
US7885132B2 (en) Semiconductor memory device enhancing reliability in data reading
KR0171228B1 (ko) 기준 전압 발생 회로
JPH06276730A (ja) 高電圧発生装置
US7095269B2 (en) Voltage generator
JP2000011649A (ja) 半導体装置
US8570098B2 (en) Voltage reducing circuit
US6734719B2 (en) Constant voltage generation circuit and semiconductor memory device
JPH0926829A (ja) 内部電源回路
US9081402B2 (en) Semiconductor device having a complementary field effect transistor
CN101276228A (zh) 生成温度补偿用电压的半导体装置
CN112787640B (zh) 使用具有不同栅极工作功能的fet器件的参考发生器
JP2002373942A (ja) 半導体集積回路
US7348833B2 (en) Bias circuit having transistors that selectively provide current that controls generation of bias voltage
US6559710B2 (en) Raised voltage generation circuit
JP2001156256A (ja) 降圧回路
JP2008270732A (ja) 半導体装置
JP3102428B2 (ja) 半導体装置
US20230087732A1 (en) Voltage generating circuit and semiconductor device
US8222952B2 (en) Semiconductor device having a complementary field effect transistor
US20230396160A1 (en) Semiconductor device
JP3216642B2 (ja) 半導体装置
JP2001036013A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207