JP2008300797A - 永久磁石とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】飽和磁束密度4πIが大きく、保磁力HCJも大きく、かつ安定した高磁気特性を有するFe相およびSmCo5相のナノコンポジット構造の永久磁石を得る方法を提供する。
【解決手段】硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、硝酸サマリウム及び硝酸コバルトをプロパノールまたはエタノール等の有機溶媒に溶解し、この溶解液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアに硝酸鉄及び塩化第二鉄を添加した金属塩溶液を加え、真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理した。
【選択図】図4

Description

本発明は、従来の磁石と比較して磁気特性(飽和磁束密度4πIと保磁力HCJ)が高くかつ安定した永久磁石とその製造方法に関する。
従来の永久磁石は急冷法または焼結法で作製している。
急冷法では、硬磁性相と軟磁性相とがナノコンポジット化した組織を作製するのに、1種類の合金を基に作製している。また、焼結法では、成形体を1000℃以上により加熱して焼結を行っている(特許文献1参照)。
また、従来法では、炭素鋳型に金属塩水溶液を含浸し、ナノ粒子を作製し、それを用いたボンド磁石を作製しているものがある(特許文献2参照)。
特開平10−261515号公報 特開2006−326650号公報
ところが、急冷法では、1種類の合金を出発原料とし作製しているため、金属状態図上では構成できない硬磁性相および軟磁性相があり、硬磁性相および軟磁性相およびがコンポジット化した組織ができない場合があるという問題があった。特に、保磁力の大きいSmCo5相と、磁化の高いFe相およびCo相をコンポジット化した組織ではできないという問題があった。
また、焼結法では、1000℃以上により加熱して製造するため、結晶粒が粗大化し、ナノコンポジット化した組織ができないという問題があった。
また、炭素鋳型では金属塩水溶液を含浸してナノ粒子を作製しているが、この粒子を焼結すると、不純物として混入した炭素が影響して保磁力が若干小さくなるという問題が判明した。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、活性マグネシア内にナノサイズのSmCo5相およびFe相、Co相を形成させることのできる従来にない硬磁性相および軟磁性相を持ったコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法を提供することを目的としている。
活性マグネシアは熱処理時に軟磁性相の粗大化を防ぐと共に、熱処理時に硬磁性相と軟磁性相の反応を防ぐことに着目してなされたものである。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1記載の永久磁石の製造方法の発明は、少なくとも2種の金属粒子を混合し、焼結して硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、前記金属粒子がFe粒子5〜50質量%と、10〜1000nmのSmCo5粒子を50〜95質量%とを配合したものとし、Fe相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することを特徴とするものである。
請求項2記載の永久磁石の製造方法の発明は、少なくとも2種の金属粒子を混合し、焼結して硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、前記金属粒子がFe粒子5〜50質量%と、10〜1000nmのSmCo5粒子を50〜95質量%とを配合したものとし、前記Fe粒子の一部をCo粒子で置換し、FeCo相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の永久磁石の製造方法において、
前記SmCo5相が、硝酸サマリウムと硝酸コバルトを有機溶媒に溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の永久磁石の製造方法において、
前記Fe粒子が、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を有機溶媒に溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理することにより作製されたことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の永久磁石の製造方法において、前記硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種の一部を、塩化コバルトおよび硝酸コバルトの少なくとも1種で置換したことを特徴とするものである。
請求項6記載の永久磁石の製造方法の発明は、金属粒子を焼結し、硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織の磁石を得る永久磁石の製造方法において、前記金属粒子が、Feの粒子を5〜50質量%と、SmCo5を50〜95質量%とを含んだものとし、Feを含む相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の永久磁石の製造方法において、前記金属粒子が、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸鉄または塩化第二鉄を添加した金属塩溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の永久磁石の製造方法において、前記金属粒子が、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を添加した金属塩溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とするものである。
請求項9記載の永久磁石の製造方法の発明は、金属粒子を焼結し、硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織の磁石を得る永久磁石の製造方法において、前記金属粒子が、Feの粒子を5〜50質量%と、SmCo5を50〜95質量%とを含んだものとし、前記Fe粒子の一部をCo粒子で置換し、前記Feを含む相の一部をCoを含む相で置換することを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の永久磁石の製造方法において、前記金属粒子が、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の永久磁石の製造方法において、前記金属粒子が、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種の一部を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とするものである。
請求項12記載の永久磁石の発明は、硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有する永久磁石において、Fe相および/またはFeCo相と、10〜1000nmのSmCo5相を有するナノコンポジット構造からなることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によると、Fe粒子を5〜50質量%にし、10〜1000nmのSmCo5粒子を50〜95質量%で混合し、焼結を行うことで、Fe相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することができる。
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の永久磁石の製造方法において、前記Fe粒子の一部をCo粒子で置換し、FeCo相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することができる。
請求項3記載の発明によると、硝酸サマリウムと硝酸コバルトをプロパノールもしくはエタノール等の有機溶媒に溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し金属カルシウム中で熱処理することでナノサイズのSmCo5相を有する磁石を作製することができる。
また、活性マグネシアでは、軟磁性相および硬磁性層の粗大化を防ぐと共に、炭素などの磁気特性上影響を及ぼす元素を不純物として含まないので、焼結磁石の作製が可能となる。
また、請求項4記載の発明によると、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種をプロパノール等の有機溶媒に溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理することで、ナノサイズのFe相を有する磁石を得ることができる。
また、請求項5記載の発明によると、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種の一部を、塩化コバルトおよび硝酸コバルトの少なくとも1種で置換したことでナノサイズのCo相を有する磁石を得ることができる。
また、請求項6記載の発明によると、Feの粒子を5〜50質量%と、SmCo5を50〜95質量%含んだ金属粒子を焼結し、Feおよび/またはCoを含む相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を一連に作製できるため、粒子を混合する工程が不要になり、粒子の酸化を防ぐことができ、更に高性能な磁石を作製することができる。
また、請求項7記載の発明によると、Fe粒子の一部をCo粒子で置換し、前記Feを含む相の一部をCoを含む相で置換することで、Co5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を一連に作製できるため、粒子を混合する工程が不要になり、粒子の酸化を防ぐことができ、更に高性能な磁石を作製することができる。
また、請求項8記載の発明によると、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を添加した金属塩溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることでナノサイズのSmCo5相にFeを包接した磁石を得ることができる。
また、請求項9記載の発明によると、金属粒子が、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸鉄または塩化第二鉄の少なくとも1種を硝酸コバルト、塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより、ナノサイズのSmCo5にFeCoを包接した磁石を得ることができる。
また、請求項10記載の発明によると、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることでナノサイズのFe相にSmCo5相を包接した磁石を得ることができる。
また、請求項11記載の発明によると、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種の一部を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることでナノサイズのFeCoにSmCo5を包接した磁石を得ることができる。
また、請求項12記載の発明によると、Fe相もしくはFeCo相と10〜1000nmのSmCo5相を有するナノコンポジット構造にすることにより、高い磁気特性を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、活性マグネシア内にナノサイズのSmCo5相およびFe相、Co相を形成させることで、従来にない硬磁性相および軟磁性相を持ったコンポジット化した組織を有する永久磁石が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。図1の硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、ステップ11(以下、S11)で硝酸サマリウムと硝酸コバルトをプロパノールまたはエタノールに溶解し、S12でこの水溶液を空孔を有する活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアをS13で真空中で乾燥し、S14で金属カルシウム中で熱処理し、SmCo5の磁石粒子を得る。
なお、ここでは金属塩を含浸するための溶媒として、プロパノールまたはエタノールを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、金属塩水溶液とよく混合するものであれば溶媒の種類は問わない。例えば、アセトン、メタノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドなども考えられる。したがって、これらを含む溶媒として本明細書では「有機溶媒」、金属塩が含浸された溶液を「金属塩溶液」と呼ぶことにする。実施の形態2以下でも、金属塩を含浸するための溶媒としてプロパノールまたはエタノールの例で説明しているが、溶媒の種類は問わないこと同様である。
表1は、本発明に基づく「活性マグネシアを使用」した実施例1〜実施例3と、「活性マグネシアを使用」しない比較例を示している。すなわち、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトをエタノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、真空中で乾燥し金属カルシウム中で熱処理した実施の形態1(実施例1〜実施例3)の場合と、硝酸サマリウムと硝酸コバルトをエタノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに含浸することなく、そのまま真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理した比較例1の場合のそれぞれについて、SmCo5粒子の大きさ(実施例1はSmCo5粒子の寸法が10nmの場合、実施例2はSmCo5粒子が200nmの場合、実施例3は1000nmの場合であるのに対して、比較例1ではSmCo5粒子の寸法が10000nmの場合である。)に対するその保磁力Hcj(KA/m)を示した。
Figure 2008300797
活性マグネシアがない比較例1の場合はSmCo5粒子が粗大化する(100000nm)ため、保磁力が小さくなる(319kA/m)が、活性マグネシアを使用した実施例1、2、3の場合はSmCo5粒子が小さくなる(10〜1000nm)ため、保磁力(kA/m)がそれぞれ1252、1194、1005と大きくなった。
SmCo5粒子の大きさは、活性マグネシアの空孔径を調整することにより、10〜1000nmの粒子径を持ったSmCo5粒子ができる。また、粒子径が10nmより小さくなる場合と1000nmより大きくなる場合は、活性マグネシアによる粒子の作製自体ができない。
製造工程で使用した活性マグネシアは熱処理、水洗、磁選時に取り除かれる。
このように実施の形態1によれば、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを活性マグネシアに含浸することにより、簡単かつ確実にナノサイズのSmCo5相を有する磁石粒子を作製することができる。
[実施の形態2]
図2は実施の形態2の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。図2の硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、S21で硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種をプロパノールに溶解する。硝酸鉄と塩化第二鉄の両方を用いる場合の硝酸鉄と塩化第二鉄の割合は1:1とする。また、変形例として、プロパノールに溶解した硝酸鉄および塩化第二鉄の一部を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換してもよい。。
S22でこの溶解液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアをS23により真空中で乾燥し、S24で金属カルシウム中で熱処理することでFeの永久磁石粒子を作製する。
実施の形態1では硝酸サマリウムと硝酸コバルトを用いたのに対して、実施の形態2では硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種(場合によっては、さらにこれの一部を置換するための硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種)を用いている点が異なる。
このように硝酸鉄等を活性マグネシアに含浸することによっても簡単かつ確実にナノサイズのFe相またはFeCo相を有する磁石粒子を作製することができる。
[実施の形態3]
図3は実施の形態3の永久磁石を作製する手順を説明するフローチャートである。図3では、実施の形態1で得られたSmCo5粒子を95〜50質量%と、実施の形態2で得られたFe粒子またはFeCo粒子を5〜50質量%で混合して、焼結を行うことにより、Fe相若しくはFeCo相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造の永久磁石を得るものである。
すなわち、実施の形態1により、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトをプロパノール又はエタノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し金属カルシウム中で熱処理しSmCo5磁石粒子を作製する。一方、実施の形態2により、塩化第二鉄をプロパノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理し、Fe粒子を作製する。
表2は、Fe粒子およびSmCo5磁石粒子を一定量で混合し、焼結した磁石の磁気特性を示している。実施例4はFe粒子が5質量%、実施例5はFe粒子が20質量%、実施例6はFe粒子が50質量%であり、その残部に粒子径200nmのSmCo5磁石粒子を混合している。
また、実施例7では、塩化第二鉄および塩化コバルトをプロパノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理し、FeCo粒子を作成し、これを5質量%、Fe粒子を15質量%、残部をSmCo5磁石粒子で混合している。
図3のS31でこれらSmCo5磁石粒子およびFe粒子(実施例7では一部にFeCo粒子)を混合し、S32でプラズマシンタリング装置により焼結することで、Fe相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造の永久磁石を作製することができる。
表2の比較例2としてFeの量が4質量%、比較例3としてFeの量が60質量%で、残部を粒子径200nmのSmCo5磁石粒子で実験した。
Figure 2008300797
その結果、比較例2から判ることは、Feの量が5質量%より少ない(比較例2)と保磁力HCJは大きくなる(1194KA/m)ものの、飽和磁束密度4πIが小さくなり(0.2T)、総合判定としては不可となり、一方、比較例3でFeの量が50質量%を超えると、逆に飽和磁束密度4πIが大きくなる(1T)ものの、保磁力HCJが小さくなる(80KA/m)ので、総合判定としては両方とも不可であった。
これに対して、Fe量が実施例4の5質量%、実施例5の20質量%、実施例6の50質量%であれば、飽和磁束密度4πIが大きく(0.4〜0.8T)、かつ保磁力HCJも大きく(501〜804KA/m)なるので、総合判定としては良となった。
また、実施例7のようにFe粒子の量が15質量%、Co粒子の量が5質量%であれば、飽和磁束密度4πIが大きく(0.7T)、かつ保磁力HCJも大きく(596KA/m)なるので、総合判定としては良となった。
実施の形態2によれば、Feの量が5質量%〜50質量%の範囲であれば、飽和磁束密度4πIが大きくかつ保磁力HCJも大きくなるので、好都合であり、この範囲外では例えナノコンポジットであっても磁気特性が不可となることが判った。
[実施の形態4]
図4は実施の形態4の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。図4の硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、S41で硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトをプロパノールまたはエタノールに溶解し、S42でこの溶解液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアにS43で硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種(場合によっては、さらにこれの一部を置換するための硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種)を添加したプロパノール水溶液またはエタノール溶液を加え、S44で真空中で乾燥し、S45で金属カルシウム中で熱処理することで永久磁石粒子を作製する。なお、ここでは、硝酸鉄等を添加した溶液を活性マグネシアに単に大気中で加えているが、真空含浸する方がより好ましい。
図5は、図4のフローによる硝酸サマリウム1および硝酸コバルト2を活性マグネシア3に含浸し、硝酸鉄4を添加したエタノール水溶液を加え、真空中で乾燥したステップS44の状態を拡大して示す概念図である。図において、1が硝酸サマリウム、2が硝酸コバルト、3が活性マグネシア、4が硝酸鉄である。
図6は、図4の製造フローの次のステップS45による金属カルシウムにより熱処理して作製した永久磁石粒子の金属組織を拡大して示した概念図である。
作製した永久磁石粒子の金属組織について、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して面分析(EDX)で組成の分布を確認した。撮影した金属組織写真ではその組織が判りにくいので、図6では概念図で示した。
図6に見られる組織は、硬磁性相であるSmCo5相5および軟磁性相であるFe相6が共存した組織になっており、金属組織がナノコンポジット構造を持った磁石粉であることが確認できた。このように、実施の形態4によれば、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトをエタノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアに硝酸鉄を添加したエタノール水溶液を加え、真空中で乾燥し金属カルシウム中で熱処理し粒子を作製した。
その後、作製した粒子をプラズマシンタリング装置で焼結して永久磁石を作製した。
[実施の形態5]
図7は実施の形態5の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。図7の硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、S71で硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種(場合によっては、さらにこれの一部を置換するための硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種)をプロパノール溶液に溶解し、S72でこの溶解液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアにS73で硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを添加したプロパノール水溶液またはエタノール溶液を加え、S74で真空中で乾燥し、S75で金属カルシウム中で熱処理して、Fe粒子、またはFeCoを作製する。なお、ここでは、硝酸サマリウム等を添加した溶液を活性マグネシアに単に大気中で加えているが、真空含浸する方がより好ましい。
このように、実施の形態5によれば、塩化第二鉄および硝酸コバルトをエタノールに溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアに硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを添加したエタノール水溶液を加え、真空中で乾燥し金属カルシウム中で熱処理し粒子を作製した。
作製した粒子をその後、プラズマシンタリング装置で焼結し磁石を作製する。
表3は実施の形態4および実施の形態5で作製した磁石と比較例4で作製した磁石の特性を示している。表3において、 実施例8〜実施例12は粒子構造が殻部と外皮部から成る点で共通している。そのうち、実施例8と実施例9はいずれも殻部に粒子径が200nmのSmCo5相を用い、外皮部にそれぞれFe相、FeCo相を用いているのに対して、実施例10、11、12はいずれも外皮部に粒子径が200nmのSmCo5相を用い、殻部にそれぞれFe相、FeCo相、FeCo相を用いている点で異なっている。
すなわち、実施例8と実施例9はいずれも原料溶液の第1液に硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを用い、第2液に実施例8は硝酸鉄、実施例9は硝酸鉄および硝酸コバルトを用いている。
これに対して、実施例10と実施例11はいずれも原料溶液の第2液に硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを用い、第1液に実施例10は塩化第二鉄、実施例11は塩化第二鉄および硝酸コバルトを用いている。
また、実施例11と実施例12の差異は、実施例11が原料溶液の第1液に塩化第二鉄および硝酸コバルトを用いているのに対して、実施例12は第1液に硝酸コバルトの代わりに塩化コバルトを用いている点である。
実施例8〜実施例12に係る永久磁石の粒子構造は走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して確認した。いずれもSmCo5相およびFe相が共存した組織になっており、金属組織がナノコンポジット構造を持った磁石粉であることが確認できた。
また、表3の比較例4は、特許文献2記載の方法で作製した磁石である。すなわち、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトをプロパノールまたはエタノールに溶解し、この水溶液を炭素鋳型に含浸し、含浸した炭素鋳型を真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理して、SmCo5粒子を作製した。一方、塩化第二鉄をプロパノールに溶解し、この水溶液を炭素鋳型に含浸し、含浸した炭素鋳型を真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理して、Fe粒子を作製した。そこで、これらSmCo5磁石粒子およびFe粒子を混合し、プラズマシンタリング装置により焼結することで、Fe相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造の永久磁石を作製した。
本発明に係る製法が特許文献2記載の製法と異なる点は、(1)不純物の混入がない活性マグネシアを鋳型として使用している点と、(2)活性マグネシアにより炭素などの不純物が混入しないことにより、焼結磁石ができる点である。
Figure 2008300797
表3から判ることは、実施の形態4および5で作製した磁石の特性は、いずれも飽和磁束密度4πIが大きく(0.5T〜0.7T)、かつ保磁力HCJも大きく(633KA/m〜647KA/m)なるので、総合判定としては良である、ということである。
これに対して、特許文献2記載の製法による比較例4では、保磁力HCJが40KA/mと小さくて、磁石としては改良すべき課題が残っているといえる。これは、特許文献2記載の製法が炭素鋳型を使用していることから、炭素が金属粒子に不純物として混入するため、保磁力が若干小さくなり、焼結磁石ができなかったものと考えられる。
このように、実施の形態4および実施の形態5で作製した磁石粒子の特性は実施の形態3に示すSmCo5粒子およびFe粒子を混合した状態とほぼ同じ磁気特性が得られることが判る。
図8は特許文献1記載の従来法である焼結法と本発明に係る製法を比較した表である。
本発明に係る製法が特許文献1記載の方法と異なる点は、(1)2種類以上の合金を使用している点と、(2)結晶粒径の粗大化を防止するため粒子に活性マグネシアを用いた点である。
従来法では、金属溶解法により合金を作製し、粉砕し、形成し、焼結工程において、金属粒子同士が反応し、図9に示すような粗大化した結晶相6ができるため、ナノコンポジット組織をもった磁石ができない。
図9は、従来例である急冷法により作製した金属組織である。この方法で得られた金属組織は図9に示すように、Fe相およびSmCo5相ができずに、結晶粒が粗大化したSmFe相およびSmCo相の混相7が存在することとなり、磁気特性では保磁力HCJが40KA/m程度になり小さくなる。
これに対して、本発明によれば、上述したように、2種類の金属を溶解し、活性マグネシアに含浸し、別の2種類の金属溶解液を加えて、金属カルシウムにより熱処理して、永久磁石粒子を作製するものである。これを水洗や磁選により回収する。
そのあと、Fe粒子又はFeCo粒子と、SmCo5粒子を混合して、焼結することで永久磁石が得られる。
このように本発明によれば従来にない製造方法にて、磁気特性の高い永久磁石を作製することができるようになる。
実施の形態1の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。 実施の形態3の永久磁石を作製する手順を説明するフローチャートである。 実施の形態4の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る硝酸サマリウムと硝酸コバルトを活性マグネシアに含浸し硝酸鉄を添加した状態を拡大して示す概念図である。 実施の形態4に係る永久磁石の金属組織を拡大して示す概念図である。 本発明の実施形態5の永久磁石粒子を作製する手順を説明するフローチャートである。 従来例と本発明の製造方法を比較した表である。 従来例の永久磁石の金属組織を拡大して示す概念図である。
符号の説明
1 硝酸サマリウム
2 硝酸コバルト
3 活性マグネシア
4 硝酸鉄
5 SmCo5
6 Fe相
7 SmFe相およびSmCo相の混相

Claims (12)

  1. 少なくとも2種の金属粒子を混合し、焼結して硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、
    前記金属粒子はFe粒子5〜50質量%と、10〜1000nmのSmCo5粒子を50〜95質量%とを配合したものとし、Fe相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することを特徴とする永久磁石の製造方法。
  2. 少なくとも2種の金属粒子を混合し、焼結して硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織を有する永久磁石の製造方法において、
    前記金属粒子はFe粒子5〜50質量%と、10〜1000nmのSmCo5粒子を50〜95質量%とを配合したものとし、前記Fe粒子の一部をCo粒子で置換し、FeCo相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することを特徴とする永久磁石の製造方法。
  3. 前記SmCo5相は、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理することを特徴とする請求項1または2記載の永久磁石の製造方法。
  4. 前記Fe粒子は、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を有機溶媒に溶解し、この水溶液を活性マグネシアに真空含浸し、含浸した活性マグネシアを真空中で乾燥し、金属カルシウム中で熱処理することにより作製されたことを特徴とする請求項1または2記載の永久磁石の製造方法。
  5. 前記硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種の一部を、塩化コバルトおよび硝酸コバルトの少なくとも1種で置換したことを特徴とする請求項4記載の永久磁石の製造方法。
  6. 金属粒子を焼結し、硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織の磁石を得る永久磁石の製造方法において、
    前記金属粒子は、Feの粒子を5〜50質量%と、SmCo5を50〜95質量%とを含んだものとし、Feを含む相およびSmCo5相を有するナノコンポジット構造を有する磁石を作製することを特徴とする永久磁石の製造方法。
  7. 前記金属粒子は、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸鉄または塩化第二鉄を添加した金属塩溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とする請求項6記載の永久磁石の製造方法。
  8. 前記金属粒子は、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を添加した金属塩溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とする請求項6記載の永久磁石の製造方法。
  9. 金属粒子を焼結し、硬磁性相および軟磁性相がコンポジット化した組織の磁石を得る永久磁石の製造方法において、
    前記金属粒子は、Feの粒子を5〜50質量%と、SmCo5を50〜95質量%とを含んだものとし、前記Fe粒子の一部をCo粒子で置換し、前記Feを含む相の一部をCoを含む相で置換することを特徴とする永久磁石の製造方法。
  10. 前記金属粒子は、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とする請求項9記載の永久磁石の製造方法。
  11. 前記金属粒子は、硝酸鉄および塩化第二鉄の少なくとも1種の一部を硝酸コバルトおよび塩化コバルトの少なくとも1種で置換したものを添加した金属塩溶液を第一の金属塩水溶液とし、硝酸サマリウムおよび硝酸コバルトを有機溶媒に溶解した水溶液を第二の金属塩水溶液として、前記第一の金属塩水溶液を活性マグネシアに真空含浸後、前記第二の金属塩水溶液を前記活性マグネシアに加えることにより作製することを特徴とする請求項9記載の永久磁石の製造方法。
  12. 硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有する永久磁石において、Fe相および/またはFeCo相と、10〜1000nmのSmCo5相を有するナノコンポジット構造からなることを特徴とする永久磁石。
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