JP2008300794A - 電子装置の製造方法及び成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな工程を追加することなく、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる電子装置の製造方法及び成形金型を提供する。
【解決手段】加速度センサ装置1は、電子回路部10とケース11とから構成されている。電子回路部10が、成型金型2のケース用キャビティ24に収容された後、ケース用キャビティ24内に樹脂が注入され、電子回路部10に樹脂注入圧が加わる。ここで、回路用上部ケース100nを配線金属板側に押圧する圧力と、回路用下部ケース100oを配線金属板側に押圧する圧力とがほぼ等しくなるように、樹脂供給路23の開口部230b、230cの位置が調整されている。これにより、回路用上部ケース100nと下部ケース100oとがほぼ同じ圧力で配線金属板側に押圧される。そのため、配線金属板の変形を抑え、さらに密着させることができる。従って、新たな工程を追加することなく、加速度センサ装置1を構成できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子回路部と、電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法、及びその電子装置を成形するための成形金型に関する。
従来、電子回路部と、電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置として、例えば特開平5−21492号公報に開示されているハイブリッドICがある。このハイブリッドICは、リード線を有するハイブリッドIC基板と、ハイブリッドIC基板を封止する樹脂膜とから構成されている。樹脂膜は、成形金型を用いて成形される。成形金型は、上部成形金型と、下部成形金型とから構成されている。下部成形金型には、下方から成形空間内に突出する保持部材が複数設けられている。保持部材は、上下方向に移動可能に設けられている。ハイブリッドIC基板は、リード線を受け溝に挿入した状態で、成形空間内に突出した保持部材の上に配置される。そして、移送通路及びサブマリンゲートを介して成形空間内に溶融樹脂が注入される。溶融樹脂が余充填されると、保持部材が下方に後退する。その後、所定圧力を加え、成形空間内にさらに溶融樹脂が注入される。このようにしてハイブリッドIC基板を封止する樹脂膜が形成される。
特開平5−21492号公報
前述したハイブリッドICのように、ハイブリッドIC基板に実装された電子部品を
樹脂で直接封止した場合、その樹脂の特性によっては、電子部品や、電子部品とハイブリッドIC基板の接続部に悪影響を与える可能性がある。具体的には、成形時に熱ストレスや応力が加わる恐れがある。これに対して、ハイブリッドIC基板に実装された電子部品を電子回路用筐体に収容して密閉した上で、樹脂で封止する方法が考えられる。しかし、成形空間内に溶融樹脂が注入されると、ハイブリッドIC基板や電子回路用筐体に樹脂注入圧が加わることとなる。圧力が加わると、ハイブリッドIC基板が変形し、電子回路用筐体との間に隙間を生じる可能性がある。この場合、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができない。そのため、電子回路用筐体をハイブリッドIC基板にしっかりと固定しておく必要があった。従って、接着等の新たな工程を設けなければならなかった。 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、新たな工程を追加することなく、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる電子装置及びその成形金型を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、筐体成形空間に注入された樹脂によって発生する圧力を利用すること、また、電子回路用筐体の端面の形状を工夫することで、新たな工程を追加することなく、電子回路用筐体によって電子部品を密閉できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電子装置の製造方法は、電子部品と、電子部品を配線する配線板と、配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、配線板の一面側を覆う第1筐体部と、配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、コネクタターミナルを外部に突出させた状態で電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法において、成形金型の筐体成形空間に電子回路部を収容し、筐体成形空間に注入された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する前記第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、前記第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなるように、筐体成形空間に樹脂を注入する樹脂注入工程を有することを特徴とする。
この構成によれば、筐体は、電子回路部を収容した成形金型の筐体成形空間に樹脂を注入して形成される。筐体成形空間に樹脂が注入されると、注入された樹脂によって電子回路部に圧力が加わる。圧力は、注入される樹脂に依存し、時間の経過とともに変化する。ところで、第1筐体部に加わる圧力と、第2筐体部に加わる圧力とが不均一である場合、配線板が変形し、電子回路用筐体と配線板との間に隙間を生じる可能性がある。この場合、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することはできない。しかし、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなるように調整されている。つまり、第1筐体部と第2筐体部とが、ほぼ同じ圧力で配線板側に押圧されることとなる。そのため、配線板の変形を抑えることができる。また、第1筐体部、第2筐体部及び配線板を密着させることができる。従って、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる。しかも、筐体を形成する樹脂の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もない。なお、筐体は、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常に等しくなるように調整された状態で形成されるとより好ましい。
請求項2に記載の電子装置の製造方法は、請求項1に記載の電子装置の製造方法において、さらに、樹脂注入工程は、時間の経過とともに変化する第1筐体部側を覆う樹脂の面積と、第2筐体部側を覆う樹脂の面積とが、常にほぼ等しくなるように樹脂を注入する工程であることを特徴とする。この構成によれば、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とを常にほぼ等しくすることができる。なお、筐体は、第1筐体部側を覆う樹脂の面積と、第2筐体部側を覆う樹脂の面積とが常に等しくなるように調整された状態で形成されるとより好ましい。
請求項3に記載の電子装置製造方法は、電子部品と、電子部品を配線する配線板と、配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、配線板の一面側を覆う第1筐体部と、配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、コネクタターミナルを外部に突出させた状態で電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法において、成形金型の筐体成形空間に、第2筐体部を反配線板側から保持させた状態で電子回路部を収容し、筐体成形空間に注入された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する第2筐体部を配線板側に押圧する圧力が、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくなるように筐体成形空間に樹脂を注入する樹脂注入工程を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2筐体部は、反配線板側から保持されている。そのため、樹脂によって第1筐体部が配線板側に押圧されると、第2筐体部も同様の圧力で配線板側に押圧されることとなる。しかも、樹脂によって第2筐体部を配線板側に押圧する圧力が、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくなるように調整されている。そのため、全体として、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなる。つまり、第1筐体部と第2筐体部とが、ほぼ同じ圧力で配線板側に押圧されることとなる。そのため、配線板の変形を抑えることができる。また、第1筐体部、第2筐体部及び配線板を密着させることができる。従って、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる。しかも、筐体を形成する樹脂の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もない。
請求項4に記載の電子装置の製造方法は、請求項3に記載の電子装置の製造方法において、さらに、樹脂注入工程は、時間の経過とともに変化する第2筐体部側を覆う樹脂の面積が、第1筐体部側を覆う樹脂の面積より常に小さくなるように樹脂を注入する工程であることを特徴とする。この構成によれば、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力を、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくすることができる。
請求項5に記載の電子装置の製造方法は、電子部品と、電子部品を配線する配線板と、配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、配線板の一面側を覆う第1筐体部と、配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、コネクタターミナルを外部に突出させた状態で電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法において、第1筐体部及び第2筐体部の少なくともいずれかは、配線板側の端面に、外縁に沿って形成され、配線板側に押圧されることで変形して配線板側に密着する変形部を有し、成形金型の筐体成形空間に電子回路部を収容し、筐体成形空間に樹脂を注入する樹脂注入工程を有することを特徴とする。
この構成によれば、第1筐体部及び第2筐体部の少なくともいずれかは、配線板側の端面に変形部有している。変形部は、配線板側に押圧されることで変形して配線板側に密着する。そのため、筐体に封止されることで配線金属板が変形しても、変形部が変形して密着し、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる。しかも、筐体を形成する樹脂を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もない。
請求項6に記載の電子装置の製造方法は、請求項5に記載の電子装置の製造方法において、さらに、変形部は、端面から配線板側に突出して形成される他の部分より剛性の低い壁部であることを特徴とする。この構成によれば、変形部を確実に変形させ密着させることができる。
請求項7に記載の電子装置の成形金型は、電子部品と、電子部品を配線する配線板と、配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、配線板の一面側を覆う第1筐体部と、配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、コネクタターミナルを外部に突出させた状態で電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の成形金型において、電子回路部が収容され、筐体を成形するための筐体成形空間と、筐体成形空間に樹脂を供給する樹脂供給路とを備え、樹脂供給路を介して筐体成形空間に供給された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されていることを特徴とする。
この構成によれば、成形金型は、電子回路部が収容され、筐体を成形するための筐体成形空間を備えている。樹脂供給路を介して筐体成形空間に樹脂が注入されると、注入された樹脂によって電子回路部に圧力が加わる。圧力は、注入される樹脂に依存し、時間の経過とともに変化する。ところで、第1筐体部に加わる圧力と、第2筐体部に加わる圧力とが不均一である場合、配線板が変形し、電子回路用筐体と配線板との間に隙間を生じる可能性がある。この場合、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することはできない。しかし、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが常にほぼ等しくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されている。これにより、第1筐体部と第2筐体部とが、ほぼ同じ圧力で配線板側に押圧されることとなる。そのため、配線板の変形を抑えることができる。また、第1筐体部、第2筐体部及び配線板を密着させることができる。従って、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる。しかも、筐体を形成する樹脂の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もない。なお、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常に等しくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整された状態で形成されるとより好ましい。
請求項8に記載の電子装置の成形金型は、請求項7に記載の電子装置の成形金型において、さらに、時間の経過とともに変化する電子回路部の第1筐体部側を覆う樹脂の面積と、第2筐体部側を覆う樹脂の面積とが常にほぼ等しくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されていることを特徴とする。この構成によれば、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とを常にほぼ等しくすることができる。なお、第1筐体部側を覆う樹脂の面積と、第2筐体部側を覆う樹脂の面積とが常に等しくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されているとより好ましい。
請求項9に記載の電子装置の成形金型は、電子部品と、電子部品を配線する配線板と、配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、配線板の一面側を覆う第1筐体部と、配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、コネクタターミナルを外部に突出させた状態で電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の成形金型において、電子回路部が収容され、筐体を成形するための筐体成形空間と、筐体成形空間に樹脂を供給する樹脂供給路と、筐体成形空間を形成する内周面から筐体成形空間内に突出し、第2筐体部を反配線板側から保持する保持部とを備え、樹脂供給路を介して筐体成形空間に供給された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する第2筐体部を配線板側に押圧する圧力が、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2筐体部は、保持部によって反配線板側から保持されている。そのため、樹脂によって第1筐体部が配線板側に押圧されると、第2筐体部も同様の圧力で配線板側に押圧されることとなる。しかも、樹脂によって第2筐体部を配線板側に押圧する圧力が、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくなるように、樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されている。そのため、全体として、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなる。つまり、第1筐体部と第2筐体部とが、ほぼ同じ圧力で配線板側に押圧されることとなる。そのため、配線板の変形を抑えることができる。また、第1筐体部、第2筐体部及び配線板を密着させることができる。従って、電子回路用筐体によって電子部品を密閉することができる。しかも、筐体を形成する樹脂の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もない。
請求項10に記載の電子装置の成形金型は、請求項9に記載の電子装置の成形金型において、さらに、筐体は、時間の経過とともに変化する電子回路部の第2筐体部側を覆う樹脂の面積が、第1筐体部側を覆う樹脂の面積より常に小さくなるように、筐体成形空間側の開口部の位置が調整されていることを特徴とする。この構成によれば、第2筐体部を配線板側に押圧する圧力を、第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくすることができる。
請求項11に記載の電子装置の成形金型は、請求項9及び10に記載の電子装置の成形金型において、さらに、保持部は、複数設けられることを特徴とする。この構成によれば、第2筐体部を安定して保持することができる。そのため、第2筐体部に均一な圧力を加えることができる。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電子装置を、車両に加わる加速度を検出する加速度センサ装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1及び図3を参照して加速度センサ装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態における加速度センサ装置の横断面図である。図2は、加速度センサ装置の上面図である。なお、図中における前後方向、上下方向及び左右方向は、構成を説明するために便宜的に導入したものである。
図1及び図2に示すように、加速度センサ装置1(電子装置)は、電子回路部10と、ケース11(筐体)とから構成されている。
電子回路部10は、所定方向の加速度を検出し、対応する信号に変換して出力する回路である。電子回路部10は、加速度センサ素子100a(電子部品)と、コンデンサ100b、100c(電子部品)と、配線金属板100d〜100i(配線板)と、コネクタターミナル100j〜100mと、回路用上部ケース100n(電子回路用筐体、第1筐体部)と、回路用下部ケース100o(電子回路用筐体、第2筐体部)とから構成されている。
加速度センサ素子100aは、所定方向の加速度を検出し、対応する信号を出力する素子である。コンデンサ100b、100cは、加速度センサ素子100aを動作させるための素子である。配線金属板100d〜100iは、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cを配線するための所定形状に加工された金属からなる板状の部材である。加速度センサ素子100aは、配線金属板100d〜100iの上面にはんだ付けされている。コンデンサ100bは配線金属板100f、100hの上面に、コンデンサ100cは配線金属板100f、100iの上面にそれぞれはんだ付けされている。
コネクタターミナル100j〜100mは、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cによって構成される回路を外部装置に接続するための所定形状に加工された金属からなる板状の部材である。コネクタターミナル100j〜100mは、配線金属板100d〜100gの端部に一体的に形成されている。
回路用上部ケース100nは、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cがはんだ付けされた配線金属板100d〜100iの上面側を覆う樹脂からなる有底筒状の部材である。回路用上部ケース100nの下方端面は、平面状に形成されている。
回路用下部ケース100oは、配線金属板100d〜100iの下面側を覆う樹脂からなる有底筒状の部材である。回路用下部ケース100oの上方端面は、平面状に形成されている。
加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cは、回路用上部ケース100n及び回路用下部ケース100oに収容され密閉されている。
ケース11は、コネクタターミナル100j〜100mの端部を外部に突出させた状態で電子回路部10を封止する樹脂からなる部材である。ケース11の前方端面には、外部に突出したコネクタターミナル100j〜100mの外周を包囲する略長円筒状のコネクタハウジング110aが一体的に成形されている。
次に、図3〜図7を参照してケースを成形するための成形金型の構成及び成形方法について説明する。ここで、図3は、成形金型の横断面図である。ただし、電子回路部のみ側面図で示している。図4は、図3における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。図5は、図3におけるA−A矢視断面図である。ただし、電子回路部のみ上面図で示している。図6は、樹脂注入状態における成形金型の横断面図である。ただし、電子回路部のみ側面図で示している。図7は、図6における樹脂供給路周辺の拡大図である。なお、図中における前後方向、上下方向及び左右方向は、構成等を説明するために便宜的に導入したものである。
図3〜図5に示すように、成形金型2は、上型20と、下型21と、スライドコア22と、樹脂供給路23とから構成されている。
上型20は、ケース11の上部を成形するための金型である。下型21は、ケース11の下部を成形するための金型である。スライドコア22は、ケース11の前方端面、及びコネクタハウジング110aの内周を成形する金型である。スライドコア22の後方端面には、コネクタターミナル100j〜100mが嵌合する嵌合孔部220a〜220dが前方に向かって形成されている。
上型20、下型21及びスライドコア22によって、中央部に、電子回路部10を収容しケース11を成形するためのケース用キャビティ24(筐体成形空間)が形成される。また、ケース用キャビティ24の前方に、一端部をケース用キャビティ24に連通させ、コネクタハウジング110aを成形するための略長円筒状のコネクタハウジング用キャビティ25が形成される。
樹脂供給路23は、ケース用キャビティ24及びコネクタハウジング用キャビティ25に外部から溶融した樹脂を注入するための通路である。樹脂供給路23の一方の開口部230aは、上型20の上面に形成されている。また、他方の開口部230b、230cは、ケース用キャビティ24を構成する左右の内周面に互いに対向した状態で形成されている。
電子回路部10は、コネクタターミナル100j〜100mを嵌合孔部220a〜220dに嵌合させた状態で、ケース用キャビティ24内に位置決めされている。
その後、図6及び図7に示すように、樹脂供給路23を介してケース用キャビティ24内に溶融した樹脂3が注入される(樹脂注入工程)。溶融した樹脂3は、ケース用キャビティ24を経て、コネクタハウジング用キャビティ25内に注入される。樹脂3が注入されると、電子回路部10に樹脂注入圧が加わる。圧力は、注入される樹脂3に依存し、時間の経過とともに変化する。
ここで、回路用上部ケース100nを配線金属板100d〜100i側に押圧する圧力と、回路用下部ケース100oを配線金属板100d〜100i側に押圧する圧力とが常にほぼ等しくなるように、樹脂供給路23の開口部230b、230cの位置が調整されている。具体的には、回路用上部ケース100nを覆う樹脂3の面積と、回路用下部ケース100oを覆う樹脂3の面積とが、常にほぼ等しくなるように調整されている。より具体的には、開口部230b、230cが、電子回路部10の後方端部近傍であって、配線金属板100d〜100iの近傍に配置されている。これにより、回路用上部ケース100nと回路用下部ケース100oとが、ほぼ同じ圧力で配線金属板100d〜100i側に押圧されることとなる。そのため、配線金属板100d〜100iの変形を抑えることができる。また、回路用上部ケース100n、回路用下部ケース100o及び配線金属板100d〜100iを密着させることができる。従って、回路用上部ケース100n及び回路用下部ケース100oによって、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cを密閉することができる。しかも、注入される樹脂3の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もなく、加速度センサ装置1を構成することができる。
最後に、具体的効果について説明する。第1実施形態によれば、前述したように、新たな工程を追加することなく、回路用上部ケース100n及び回路用下部ケース100oによって、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cを密閉することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の加速センサ装置について説明する。第2実施形態の加速度センサ装置は、第1実施形態の加速度センサ装置に対して、成形金型に電子回路部を保持する保持部を設けるとともに、樹脂供給路の開口部の位置を変更したものである。
まず、図8及び図12を参照して成形金型の構成及び成形方法について説明する。ここで、図8は、第2実施形態における加速度センサ装置の成形金型の横断面図である。ただし、電子回路部のみ側面図で示している。図9は、図8における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。図10は、図8におけるB−B矢視断面図である。ただし、電子回路部のみ上面図で示している。図11は、樹脂注入時における成形金型の横断面図である。ただし、電子回路部のみ側面図で示している。図12は、図11における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。ここでは、第1実施形態との相違部分である保持部及び開口部についてのみ説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
図8〜図10に示すように、成形金型4は、上型40と、下型41と、スライドコア42と、樹脂供給路43とから構成されている。ケース用キャビティ44を構成する下型41の上面には、電子回路部10を下方から保持する、より具体的には回路用下部ケース100oを下方から保持する上方に突出した柱状の保持部410aが複数形成されている。樹脂供給路43の開口部430b、430cは、ケース用キャビティ44を構成する左右の内周面に互いに対向した状態で形成されている。
電子回路部10は、コネクタターミナル100j〜100mを嵌合孔部420a〜420dに嵌合させた状態で、ケース用キャビティ44内に位置決めされている。また、回路用下部ケース100oに保持部410aの上方端面を当接させた状態で保持されている。
その後、図11及び図12に示すように、樹脂供給路43を介してケース用キャビティ44内に溶融した樹脂3が注入される(樹脂注入工程)。溶融した樹脂3は、ケース用キャビティ44を経て、コネクタハウジング用キャビティ45内に注入される。樹脂3が注入されると、電子回路部10に樹脂注入圧が加わる。圧力は、注入される樹脂3に依存し、時間の経過とともに変化する。
ところで、回路用下部ケース100oは、複数の保持部410aによって下方から保持されている。そのため、樹脂3によって回路用上部ケース100nが配線金属板100d〜100i側に押圧されると、回路用下部ケース100oも同様の圧力で配線金属板100d〜100i側に押圧されることとなる。ここで、樹脂3による回路用下部ケース100oを配線金属板100d〜100i側に押圧する圧力が、回路用上部ケース100nを配線金属板100d〜100i側に押圧する圧力より常に小さくなるように、樹脂供給通43の開口部430b、430cの位置が調整されている。具体的には、回路用下部ケース100oを覆う樹脂3の面積が、回路用上部ケース100nを覆う樹脂3の面積より常に大きくなるように調整されている。より具体的には、開口部430b、430cが、電子回路部10の後方端部近傍であって、配線金属板100d〜100iより上方に配置されている。そのため、全体として、回路用上部ケース100nを配線金属板100d〜100i側に押圧する圧力と、回路用下部ケース100oを配線金属板100d〜100i側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなる。つまり、回路用上部ケース100nと回路用下部ケース100oとが、ほぼ同じ圧力で配線金属板100d〜100i側に押圧されることとなる。そのため、配線金属板100d〜100iの変形を抑えることができる。また、回路用上部ケース100n、回路用下部ケース100o及び配線金属板100d〜100iを密着させることができる。従って、回路用上部ケース100n及び回路用下部ケース100oによって、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cを密閉することができる。しかも、注入される樹脂3の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もなく、加速度センサ装置1を構成することができる。
次に、具体的効果について説明する。第2実施形態によれば、前述したように、新たな工程を追加することなく、回路用上部ケース100n及び回路用下部ケース100oによって、加速度センサ素子100a及びコンデンサ100b、100cを密閉することができる。また、複数の保持部410aにより、回路用下部ケース100oを安定して保持することができる。そのため、回路用下部ケース100oに均一な圧力を加えることができる。
なお、第2実施形態では、回路用下部ケース100oを下方から保持する保持部を下型41に形成した例を挙げているが、これに限られるものではない。図13に示すように、スライドコア52の後方端面から後方に突出するように形成してもよい。さらに、回路用下部ケース100pの下面に保持部520aと係合する溝部100qを設けてもよい。この場合においても、保持部520aによって、回路用下部ケース100pを下方から保持することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の加速センサ装置について説明する。
まず、図14〜図20を参照して加速度センサ装置の構成及び成形方法について説明する。ここで、図14は、第3実施形態における加速度センサ装置の横断面図である。図15は、加速度センサ装置の上面図である。図16は、回路用上部ケースの下面図である。図17は、回路用下部ケースの上面図である。図18は、回路用上部ケース及び回路用下部ケースの配線金属板への組付けを説明するための説明図である。図19は、電子回路部の側面図である。図20は、電子回路部の後方端部の拡大断面図である。
図14及び図15に示すように、加速度センサ装置6(センサ装置)は、電子回路部60と、ケース61(筐体)とから構成されている。電子回路部60は、加速度センサ素子600a(電子部品)と、コンデンサ600b、600c(電子部品)と、配線金属板600d〜600i(配線板)と、コネクタターミナル600j〜600mと、回路用上部ケース600n(電子回路用筐体、第1筐体部)と、回路用下部ケース600o(電子回路用筐体、第2筐体部)とから構成されている。加速度センサ素子600a、コンデンサ600b、600c、配線金属板600d〜600i、コネクタターミナル600j〜600mは、第1実施形態おける加速度センサ素子100a、コンデンサ100b、100c、配線金属板100d〜100i、コネクタターミナル100j〜100mと同一の構成である。
回路用上部ケース600nは、加速度センサ素子600a及びコンデンサ600b、600cがはんだ付けされた配線金属板600d〜600iの上面側を覆う樹脂からなる有底筒状の部材である。図16に示すように、回路用上部ケース600nは、壁部(変形部)600pと、突起部600qとを備えている。
壁部600pは、回路用上部ケース600nが配線金属板600d〜600i側に押圧されることで変形して、配線金属板600d〜600i及び回路用下部ケース600oに密着する部位である。壁部600pは、回路用上部ケース600nの下方端面から下方、つまり配線金属板600d〜600i側に突出し、外縁に沿って全周に渡って形成されている。壁部600pは、他の部分より剛性が低くなるよう厚さが薄く設定されている。
突起部600qは、回路用上部ケース600nを回路用下部ケース600oに嵌合させるための部位である。突起部600qは、回路用上部ケース600nの下方端面から下方に突出し、複数個形成されている。
図14及び図15に示すように、回路用下部ケース600oは、配線金属板600d〜600iの下面側を覆う樹脂からなる有底筒状の部材である。図17に示すように、回路用下部ケース600oは、壁部(変形部)600rと、嵌合孔部600sとを備えている。
壁部600rは、回路用下部ケース600oが配線金属板600d〜600i側に押圧されることで変形して、配線金属板600d〜600i及び回路用上部ケース600nに密着する部位である。壁部600rは、回路用下部ケース600oの上方端面から上方、つまり配線金属板600d〜600i側に突出し、外縁に沿って形成されている。壁部600rは、他の部分より剛性が低くなるよう厚さが薄く設定されている。
嵌合孔600sは、回路用上部ケース600nの突起部600qと嵌合する部位である。嵌合孔部600sは、回路用下部ケース600oの上方端面から下方に向かい、突起部600qに対応する位置にそれぞれ形成されている。
図18に示すように、回路用上部ケース600nは、配線金属板600d〜600iの上方から、加速度センサ素子600a及びコンデンサ600b、600cを収容するとともに、配線金属板600d〜600iを覆うように配置される。回路用下部ケース600oは、配線金属板600d〜600iの下方から、配線金属板600d〜600iの下面側を覆うように配置される。そして、回路用上部ケース600nの突起部600qを回路用下部ケース600oの嵌合孔部600sに嵌合させることで、回路用上部ケース600n及び回路用下部ケース600oが、配線金属板100d〜100iに仮止めされ、図19に示すように、電子回路部60が構成される。このとき、図20に示すように、回路用上部ケース600n及び回路用下部ケース600oは、壁部600p、600rの端面を、例えば配線金属板600gの上下面にそれぞれ当接させた状態で配設されることとなる。
このように構成された電子回路部60は、成型金型のケース用キャビティに収容される。そして、ケース用キャビティ内に溶融した樹脂が注入される(樹脂注入工程)。樹脂が注入されると、電子回路部60に樹脂注入圧が加わる。しかし、回路用上部ケース600n及び回路用下部ケース600oは、壁部600p、600rを備えている。樹脂注入圧によって回路用上部ケース600n及び回路用下部ケース600oが配線金属板600d〜600i側に押圧されると、壁部600p、600rが変形して配線金属板600d〜600i側に密着する。そのため、樹脂注入圧によって配線金属板600d〜600iが変形しても、回路用上部ケース600n及び回路用下部ケース600oによって、加速度センサ素子600a及びコンデンサ600b、600cを密閉することができる。しかも、注入される樹脂の圧力を利用して密閉することができるため、従来のように、接着等の新たな工程を設ける必要もなく、加速度センサ装置6を構成することができる。
次に、具体的効果について説明する。第3実施形態によれば、前述したように、新たな工程を追加することなく、回路用上部ケース600n及び回路用下部ケース600oによって、加速度センサ素子600a及びコンデンサ600b、600cを密閉することができる。
なお、第1〜第3実施形態では、配線金属板を用いた例を挙げているがこれに限られるものではない。例えば、プリント配線板を用いてもよい。
また、第1〜第3実施形態では、回路用上部と回路用下部ケースとが、それぞれ独立した部材である例を挙げているが、これに限られるものではない。これらのいずれかを配線金属板と一体的に形成してもよい。また、プリント配線板を用いた場合、プリント配線板の一面を回路用上部ケース又は回路用下部ケースとして用いてもよい。
第1実施形態における加速度センサ装置の横断面図である。 加速度センサ装置の上面図である。 成形金型の横断面図である。 図3における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。 図3におけるA−A矢視断面図である。 樹脂注入時における成形金型の横断面図である。 図6における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。 第2実施形態における加速度センサ装置の成形金型の横断面図である。 図8における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。 図8におけるB−B矢視断面図である。 樹脂注入時における成形金型の横断面図である。 図11における樹脂供給路の開口部周辺の拡大図である。 変形形態における加速度センサ装置の成形金型の横断面図である。 第3実施形態における加速度センサ装置の横断面図である。 加速度センサ装置の上面図である。 回路用上部ケースの下面図である。 回路用下部ケースの上面図である。 回路用上部ケース及び回路用下部ケースの配線金属板への組付けを説明するための説明図である。 電子回路部の側面図である。 電子回路部の後方端部の拡大断面図である。
符号の説明
1、6・・・加速度センサ装置(電子装置)、10、60・・・電子回路部、100a、600a・・・加速度センサ素子(電子部品)、100b、100c、600b、600c・・・コンデンサ(電子部品)、100d〜100i、600d〜600i・・・配線金属板(配線板)、100j〜100m、600j〜600m・・・コネクタターミナル、100n、600n・・・回路用上部ケース(電子回路用筐体、第1筐体部)、100o、100p、600o・・・回路用下部ケース(電子回路用筐体、第2筐体部)、100q・・・溝部、11・・・ケース(筐体)、110a・・・コネクタハウジング、2、4、5・・・成形金型、20、40・・・上型、21、41・・・下型、22、42、52・・・スライドコア、220a〜220d・・・嵌合孔部、23、43・・・樹脂供給路、24、44・・・ケース用キャビティ(筐体成形空間)、25、45・・・コネクタハウジング用キャビティ、3・・・樹脂、410a、520a・・・保持部、600p、600r・・・壁部(変形部)、600q・・・突起部、600s・・・嵌合孔部

Claims (11)

  1. 電子部品と、前記電子部品を配線する配線板と、前記配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、前記配線板の一面側を覆う第1筐体部と、前記配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、前記電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、前記コネクタターミナルを外部に突出させた状態で前記電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法において、
    成形金型の筐体成形空間に前記電子回路部を収容し、前記筐体成形空間に注入された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する前記第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、前記第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなるように、前記筐体成形空間に樹脂を注入する樹脂注入工程を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
  2. 前記樹脂注入工程は、時間の経過とともに変化する第1筐体部側を覆う樹脂の面積と、第2筐体部側を覆う樹脂の面積とが、常にほぼ等しくなるように樹脂を注入する工程であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の製造方法。
  3. 電子部品と、前記電子部品を配線する配線板と、前記配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、前記配線板の一面側を覆う第1筐体部と、前記配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、前記電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、前記コネクタターミナルを外部に突出させた状態で前記電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法において、
    成形金型の筐体成形空間に、前記第2筐体部を反配線板側から保持させた状態で前記電子回路部を収容し、前記筐体成形空間に注入された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する前記第2筐体部を配線板側に押圧する圧力が、前記第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくなるように前記筐体成形空間に樹脂を注入する樹脂注入工程を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
  4. 前記樹脂注入工程は、時間の経過とともに変化する第2筐体部側を覆う樹脂の面積が、第1筐体部側を覆う樹脂の面積より常に小さくなるように樹脂を注入する工程であることを特徴とする請求項3に記載の電子装置の製造方法。
  5. 電子部品と、前記電子部品を配線する配線板と、前記配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、前記配線板の一面側を覆う第1筐体部と、前記配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、前記電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、前記コネクタターミナルを外部に突出させた状態で前記電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の製造方法において、
    前記第1筐体部及び前記第2筐体部の少なくともいずれかは、配線板側の端面に、外縁に沿って形成され、配線板側に押圧されることで変形して配線板側に密着する変形部を有し、
    成形金型の筐体成形空間に前記電子回路部を収容し、前記筐体成形空間に樹脂を注入する樹脂注入工程を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
  6. 前記変形部は、端面から配線板側に突出して形成される他の部分より剛性の低い壁部であることを特徴とする請求項5に記載の電子装置の製造方法。
  7. 電子部品と、前記電子部品を配線する配線板と、前記配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、前記配線板の一面側を覆う第1筐体部と、前記配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、前記電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、前記コネクタターミナルを外部に突出させた状態で前記電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の成形金型において、
    前記電子回路部が収容され、前記筐体を成形するための筐体成形空間と、前記筐体成形空間に樹脂を供給する樹脂供給路とを備え、前記樹脂供給路を介して前記筐体成形空間に供給された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する前記第1筐体部を配線板側に押圧する圧力と、前記第2筐体部を配線板側に押圧する圧力とが、常にほぼ等しくなるように、前記樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されていることを特徴とする電子装置の成形金型。
  8. 時間の経過とともに変化する前記電子回路部の第1筐体部側を覆う樹脂の面積と、第2筐体部側を覆う樹脂の面積とが、常にほぼ等しくなるように、前記樹脂供給路の筐体成形空間側の前記開口部の位置が調整されていることを特徴とする請求項7に記載の電子装置の成形金型。
  9. 電子部品と、前記電子部品を配線する配線板と、前記配線板に電気的に接続されるコネクタターミナルと、前記配線板の一面側を覆う第1筐体部と、前記配線板の他面側を覆う第2筐体部とからなり、前記電子部品を収容して密閉する電子回路用筐体とを有する電子回路部と、前記コネクタターミナルを外部に突出させた状態で前記電子回路部を封止する樹脂からなる筐体とを備えた電子装置の成形金型において、
    前記電子回路部が収容され、前記筐体を成形するための筐体成形空間と、前記筐体成形空間に樹脂を供給する樹脂供給路と、前記筐体成形空間を形成する内周面から前記筐体成形空間内に突出し、前記第2筐体部を反配線板側から保持する保持部とを備え、前記樹脂供給路を介して前記筐体成形空間に供給された樹脂によって発生する時間の経過とともに変化する前記第2筐体部を配線板側に押圧する圧力が、前記第1筐体部を配線板側に押圧する圧力より常に小さくなるように、前記樹脂供給路の筐体成形空間側の開口部の位置が調整されていることを特徴とする電子装置の成形金型。
  10. 時間の経過とともに変化する前記電子回路部の第2筐体部側を覆う樹脂の面積が、第1筐体部側を覆う樹脂の面積より常に小さくなるように、前記樹脂供給路の筐体成形空間側の前記開口部の位置が調整されていることを特徴とする請求項9に記載の電子装置の成形金型。
  11. 前記保持部は、複数設けられることを特徴とする請求項9及び10に記載の電子装置の成形金型。
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