JP2008298952A - 光ファイバコネクタ用清掃治具および清掃治具セット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雌形光コネクタ400に接続される接続部2を有する治具本体1を備え、治具本体1は、治具本体1の中心線C1に沿って形成された軸受け部9を備え、雌形光コネクタ400にとの接続時に、治具本体1の中心線C1がフェルール301の中心線と一致するように形成され、軸受け部9は、内径寸法が清掃具200の軸201の外径寸法よりも等しいかやや大きく、清掃具200を軸201方向にスライド可能かつ軸201周りに回動可能に支持するように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
例えば、図16(a)に示すように、雌形光コネクタ400は、光コネクタ結合部401に雄形光コネクタ300のフェルール301が挿入される筒状のスリーブホルダ403を備えている。
また、清掃具200の先端部202を雌形光コネクタ400のスリーブホルダ403に挿入することができたとしても、軸201の傾きにより先端部202がスリーブホルダ403の内壁や開口部に当って挿入を阻害される。したがって、先端部202を光ファイバ接続端302に正しく当接させることは困難である。
<第一実施形態>
図1に示す光ファイバコネクタ用清掃治具101は、清掃具200を用いて光コネクタプラグ(以下、雄形光コネクタ300という)、光コネクタアダプタまたは光コネクタレセプタクル(以下、雌形光コネクタ400という)等の光ファイバコネクタ(以下、光コネクタという)に備えられたフェルール301の光ファイバ接続端302を清掃するための治具である。これらの光コネクタは、例えば、JIS C 5973等に規定される構造を有するものである。清掃具200は棒状の軸201を有し、先端部202に、例えば、清掃布等を備えている。
接続部2の中心線C1方向の長さ寸法L2は、光コネクタ結合部401の底面404から端部405までの深さ寸法d1と略等しくなっている。
接続部2の断面形状は、光コネクタ結合部401の断面形状に対応し、治具本体1の中心線C1を中心とする長方形に形成されている。接続部2の断面の幅寸法W2および奥行き寸法(図示省略)は、接続部2を光コネクタ結合部401の内側に挿入可能とするために、光コネクタ結合部401の幅寸法W1および奥行き寸法(図示省略)よりも小さく形成されている。
貫通孔11の中心線は治具本体1の中心線C1と一致するように形成されている。貫通孔11の内径寸法D1は、清掃具200の軸201の外径寸法D2と等しいか、それよりもやや大きく形成され、清掃具200を軸201方向にスライド可能かつ軸201周りに回動可能に支持するように形成されている。
図2に示すように、雌形光コネクタ400に接続された雄形光コネクタ300のフェルール301の光ファイバ接続端302を清掃する際には、まず、光コネクタ用清掃治具101を雌形光コネクタ400に接続する。このとき、図1に示すように、治具本体1の先端12側に形成された雄形の接続部2を雌形光コネクタ400の雄形光コネクタ300が結合された側とは反対の光コネクタ結合部401に挿入する。
挿入された接続部2の先端12が嵌合爪402に達すると、接続部2により嵌合爪402が外側に弾性的に押し広げられる。
したがって、清掃具200を貫通孔11に挿入し、清掃具200を軸201方向にスライドさせる際に、清掃具200が治具本体1の中心線C1からずれることがない。
また、例えば、貫通孔11の径が約2.5〜3mm程度であった場合、貫通孔11の長さ寸法L1を約2cm程度かそれ以上とすることで、軸受け部9によって清掃具200の軸201をより確実に支持し、清掃具200の傾きをより確実に防止することができる。
これにより、清掃具200の先端部202が光ファイバ接続端302に正しく当接した状態で清掃具200を軸201周りに回転させ、光ファイバ接続端302を確実に清掃することができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図1および図2を援用し、図4〜図6を用いて説明する。本実施形態では上述の第一実施形態で説明した光コネクタ用清掃治具101と、治具本体1の接続部2´が雌形である点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
シャッタ付雄形光コネクタ300´は、第一実施形態において説明した雄形光コネクタ300に、図4および図5に示すように、シャッタ306を備えたシャッタハウジング307が装着されたものである。シャッタハウジング307は、シャッタハウジング307の内部に備えたスプリング(図示省略)と、つまみ305に形成されたレール部308により、接続方向の前後(図4の矢印B方向)にスライド可能に構成されている。
シャッタ付雄形光コネクタ300´のフェルール301の光ファイバ接続端302を清掃する際には、光コネクタ用清掃治具102をシャッタ付雄形光コネクタ300´に接続する。まず、治具本体1の先端12側に形成された雌形の接続部2´にシャッタ付雄形光コネクタ300´の光コネクタ結合部310を挿入する。このとき、シャッタ付雄形光コネクタ300´のつまみ305を把持した状態で、シャッタハウジング307の先端側を治具本体1の先端12に当接させ、シャッタ付雄形コネクタ300´の光コネクタ結合部310を接続部2´の内側の光コネクタ結合部401´に押し込んでいく。
このように、シャッタ付雄形光コネクタ300´が接続部2´の光コネクタ結合部401´に結合されることで、治具本体1の中心線C1がシャッタ付雄形光コネクタ300´の中心線C2に対して傾くことを防止できる。
次に、本発明の第三実施形態について、図1〜図6を援用し、図7および図8を用いて説明する。本実施形態では、上述の第一および第二実施形態で説明した光コネクタ用清掃治具101,102の軸受け部9の貫通孔11の開口部11a,11bが放射状に拡大されている点で異なっている。その他の点は第一および第二実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
また、貫通孔11の斜面13を除く部分の長さ寸法L3は、第一実施形態の貫通孔11の長さ寸法L1と同様に決定する。例えば、貫通孔11の径が約2.5〜3mm程度であった場合、貫通孔11の斜面13を除く部分の長さ寸法L3は、約2cm程度かそれ以上であることが好ましい。
第一実施形態および第二実施形態と同様に、雄形光コネクタ300およびシャッタ付雄形光コネクタ300´の光ファイバ接続端302の清掃を行う際には、図7および図8に示す治具本体1を、それぞれ雌形光コネクタ400およびシャッタ付雄形光コネクタ300´に接続する。
したがって、開口部11bに斜面13が形成されていない場合と比較して、清掃具200の先端部202を容易に開口部11bに挿入することができる。
したがって、本実施形態によれば、開口部11a,11bに斜面13が形成されていない場合と比較して、清掃具200の先端部202を容易に軸受け部9の貫通孔11に挿入および抜き取りをすることができる。
次に、本発明の第四実施形態について、図1〜図8を援用し、図9を用いて説明する。本実施形態では上述の第三実施形態で説明した光コネクタ用清掃治具103,104と、治具本体1に雄形の接続部2と雌形の接続部2´の双方が形成されている点で異なっている。その他の点は第三実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
また、作業環境が十分でなく、作業者が複数の光コネクタ用清掃治具103,104を用いることが困難な場合でも、一つの光コネクタ用清掃治具105で雄形光コネクタおよび雌形光コネクタの双方を清掃することができるので、清掃作業の作業性を向上させることができる。
次に、本発明の第五実施形態について、図1〜図6を援用し、図10および図11を用いて説明する。本実施形態では上述の第一および第二実施形態で説明した光コネクタ用清掃治具101,102と、接続部2,2´に付勢部材を備えた点で異なっている。その他の点は第一および第二実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
コイルスプリング14の軸201方向の長さ寸法L4は、治具本体1が光コネクタに接続され清掃具200の先端部202がフェルール301の光ファイバ接続端302に当接した状態での、清掃具200の段差部203から受容凹部6の底面7までの長さ寸法L5よりも大きくなるように構成されている。
図10および図11に示す光コネクタ用清掃治具106,107を用いて光コネクタのフェルール301の光ファイバ接続端302を清掃する際には、まず、第一および第二実施形態と同様に、図7および図8に示す治具本体1を、それぞれ雌形光コネクタ400(図2参照)および雄形光コネクタ300´(図6参照)等に接続する。接続時には、清掃具200の先端部202(図6参照)がフェルール301の先端の光ファイバ接続端302に当接する。そして、清掃具200は段差部203にコイルスプリング14による先端12方向への付勢力を受けながら、光ファイバ接続端302からの反力によって、治具本体1の後端10方向(図10、図11の矢印C,D方向)へ相対的に移動する。
次に、本発明の第六実施形態について、図1〜図6を援用し、図12および図13を用いて説明する。本実施形態は、上述の第一および第二実施形態で説明した光コネクタ用清掃治具101,102と清掃具200とがセットになった光コネクタ用清掃治具セット108,109を用いる点で、上述した実施形態と異なっている。その他の点は第一および第二実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
清掃具200の軸201は、例えば、プラスチックや紙材等の弾性を有する材料によって形成され、その弾性係数eおよび清掃時の押圧力F1との間に、下記の式(2)を満たす関係が成立するように構成されている。
光コネクタ用清掃治具セット108,109を用いて光コネクタのフェルール301の光ファイバ接続端302を清掃する際には、まず、第一および第二実施形態と同様に、図12および図13に示す治具本体1をそれぞれ雌形光コネクタ400(図2参照)およびシャッタ付雄形光コネクタ300´(図6参照)等に接続する。接続時には、まず、清掃具200の先端部202がフェルール301の先端の光ファイバ接続端302に当接する。そして、清掃具200は、受容凹部6の底面7からストッパー205に負荷される先端12方向の力と、フェルール301の光ファイバ接続端302から清掃具200の先端部202に受ける反力により、軸201方向(図12、図13の矢印E方向)に圧縮される。
したがって、本実施形態によれば、上述の第五実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、治具本体1の構造を簡略化し、部品点数を削減することができる。
次に、本発明の第七実施形態について、図10および図11を援用し、図14および図15を用いて説明する。本実施形態は、上述の第五実施形態で説明した光コネクタ用清掃治具106と清掃具200とがセットになった光コネクタ用清掃治具セット110を用い、治具本体1に表示部15を形成した点で、上述した実施形態と異なっている。その他の点は第五実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
清掃具200の表示部15に対応する部分に設けられた螺子部206には複数のねじ山207が形成されている。螺子部206には略円筒形状の表示部材16が螺合している。表示部材16は、治具本体1の軸受け部9の貫通孔11の一部が拡大されて形成された表示部材受容部17に収容されている。治具本体1には、軸受け部9の表面から表示部材受容部17に達する矩形の表示窓18が、清掃具200の軸201方向に沿って形成されている。表示部材16には、その一部が突起して表示凸部19が形成され、表示凸部19は図14および図15(a)に示すように表示窓18に収容されている。
図14に示す光コネクタ用清掃治具セット110を用いて光コネクタのフェルール301の光ファイバ接続端302を清掃する際には、上述の第五実施形態と同様に、治具本体1を雌形光コネクタ400(図2参照)に接続する。
したがって、本実施形態によれば、上述の第五実施形態と同様に、清掃具200の先端部202を最適な押圧力F1で光ファイバ接続端302に押圧して清掃することができる。
清掃終了後、治具本体1と光コネクタとの結合を解除することで、コイルスプリング14が復元し、表示凸部19は、図15(c)に示す位置から、図15(d)に示す位置まで移動する。このとき、表示凸部19は、インジケータ20の清掃完了表示20cに対応する位置に位置している。
また、軸受け部の貫通孔の開口部の斜面は、貫通孔の両側には形成せず、どちらか一方に形成するようにしてもよい。
2 接続部
2´接続部
7 底面(軸受け部の接続部側の端部)
9 軸受け部
11a 開口部
11b 口部
13 斜面
14 コイルスプリング(付勢部材)
16 表示部材
18 表示窓
19 表示凸部
101 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
102 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
103 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
104 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
105 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
106 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
107 光コネクタ用清掃治具(光ファイバコネクタ用清掃治具)
108 光コネクタ用清掃治具セット(光ファイバコネクタ用清掃治具セット)
109 光コネクタ用清掃治具セット(光ファイバコネクタ用清掃治具セット)
110 光コネクタ用清掃治具セット(光ファイバコネクタ用清掃治具セット)
200 清掃具
201 軸
205 ストッパー
206 螺子部
300 雄形光コネクタ(光ファイバコネクタ、プラグ)
300´ シャッタ付雄形光コネクタ(光ファイバコネクタ、プラグ)
301 フェルール
302 光ファイバ接続端
310 光コネクタ結合部
400 雌形光コネクタ(光ファイバコネクタ、アダプタ)
401 光コネクタ結合部
401´ 光コネクタ結合部
C1 中心線
C2 中心線
D1 内径寸法
D2 外形寸法
L6 長さ寸法
L7 距離
L8 長さ寸法
L9 距離
W3 幅寸法(径方向の寸法)
Claims (7)
- 棒状の軸を有する清掃具を用いて光ファイバコネクタのフェルールの光ファイバ接続端を清掃するための光ファイバコネクタ用清掃治具であって、
前記光ファイバコネクタに接続される接続部を有する治具本体を備え、
前記治具本体は、該治具本体の中心線に沿って形成された軸受け部を備え、前記光ファイバコネクタとの接続時に、前記治具本体の中心線が前記フェルールの中心線と一致するように形成され、
前記軸受け部は、内径寸法が前記清掃具の前記軸の外径寸法よりも等しいかやや大きく、前記清掃具を前記軸方向にスライド可能かつ前記軸周りに回動可能に支持するように形成されていることを特徴とする光ファイバコネクタ用清掃治具。 - 前記光ファイバコネクタは雌形の光コネクタ結合部を有するアダプタまたはレセプタクルであり、
前記接続部は、前記雌形の光コネクタ結合部と嵌合可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバコネクタ用清掃治具。 - 前記光ファイバコネクタは雄形の光コネクタ結合部を有するプラグであり、
前記接続部は、前記雄形の光コネクタ結合部と嵌合可能に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバコネクタ用清掃治具。 - 前記軸受け部の少なくとも一方の開口部には、前記軸受け部の中央側から前記開口部側に向けて前記軸受け部の内径寸法が徐々に拡大されて斜面が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光ファイバコネクタ用清掃治具。
- 前記治具本体は付勢部材を備え、
前記付勢部材は、一方の端部が前記治具本体に固定され、他方の端部が前記清掃具に固定され、前記清掃具を前記治具本体の中心線方向に付勢することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバコネクタ用清掃治具。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光ファイバコネクタ用清掃治具および清掃具を備えた光ファイバコネクタ用清掃治具セットであって、
前記清掃具の軸には、前記軸の径方向にストッパーが突設され、
前記ストッパーの前記径方向の寸法は、前記軸受け部の内径寸法よりも大きく形成され、
前記清掃具は、前記ストッパーが前記軸受け部の前記接続部側の端部に当接するように前記軸受け部に挿通されて支持され、
前記軸受け部から前記接続部側に突出した前記清掃具の先端側の長さ寸法が、前記治具本体と前記光ファイバコネクタとの結合時の前記軸受け部の前記接続部側の端部から前記光ファイバ接続端までの距離と等しいかやや大きいことを特徴とする光ファイバコネクタ用清掃治具セット。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光ファイバコネクタ用清掃治具および清掃具を備えた光ファイバコネクタ用清掃治具セットであって、
前記清掃具の軸の少なくとも一部に形成された螺子部に螺合する表示部材を備え、
前記治具本体には、前記清掃具の軸方向に沿って表示窓が形成され、
前記表示部材に突設された表示凸部は、前記表示窓に受容され、
前記表示窓の前記軸方向の寸法は、前記清掃具が所望の回転数に達したときに前記表示部材が前記清掃具上を相対的に移動する距離に対応して形成されていることを特徴とする光ファイバコネクタ用清掃治具セット。
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