JP2008296021A - 薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステント - Google Patents

薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステント Download PDF

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Abstract

【課題】薬物放出率を調節することが可能な薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステントの提供。
【解決手段】生物学的活性物質と、コーティング物質として下記化学式1のプルランアセテートまたは界面活性剤を含むポリウレタンのいずれか一つとを含んでなる、薬物放出ステント用コーティング剤を提供する。
Figure 2008296021

【選択図】図1

Description

本発明は、薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステントに係り、より詳しくは、薬物放出率を調節することが可能な薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステントに関する。
外科的処置、またはこの外科的処置に関連した侵入性薬剤処置において、血管または管腔壁の支持物または補強物を供給して狭窄症の再発を防止するためにステント(人造鉄網)装置が広く用いられており、これ以外にも、治療促進作用または回復促進作用のために食道、呼吸器官、血管、泌尿器官、またはその他に接近し難い管腔にステント装置を挿入または膨張させることが一般な治療形態として位置付けられている。ステントは、1990年代の後半に開発されたもので、例えば大腸癌などが進んだ場合に手術を行った後、人工肛門を作る代わりに使用することが可能な方法である。ところが、患者によってはステントの使用が不可能な場合もある。ステント施術は、癌を治療するのではなく、癌によって腸の一部が狭くなった問題を解決する臨時的な方法である。ステントは、薄い金属からなる円筒であって、癌によって狭くなった大腸の部分に挿入した後、拡張させることにより、詰まった部位を広げる機能をする。例えば、大腸癌に使用することが可能なステントは、その種類が様々であるが、最も多く使用するものはニッケルとチタニウムの合金(これを「ニチノール」という)からなるものである。
最近、ステントを用いた治療形態の効果を増進させるために、例えば血栓溶解剤や抗増殖剤などの薬物を運搬することが可能な移植ステントを開発しようとする試みが行われている。その例として、特許文献1には薬物放出と関連して被覆物と共に使用することが可能な重合体物質ステントが開示されており、特許文献2には薬物放出用被覆ステントが開示されている。
このような生物学的活性治療物質を長期間伝達することができるように薬物をステントにコートする方法としては、まず、生物学的活性治療物質を高分子溶液に添加し、得られた混合物でステントをコートした後、溶媒を除去することにより、生物学的活性治療物質含有の高分子膜がステント上に形成されるようにする方法が研究された。
一方、生物学的活性治療物質としてデキサメタゾン(dexamethasone)を使用する場合のように特定の生物学的活性治療物質を使用しようとする場合、使用される溶媒または高分子物質との混和性や溶解性などが考慮されなければならず、また、適切な放出速度を持たなければならない。
特許文献3には、デキサメタゾン、パクリタキセル、マイトマイシンおよびイブプロフェンよりなる群から選ばれる生物学的活性物質を、水溶性高分子の共沈殿物0.01〜30重量%および架橋高分子溶液70〜99.99重量%からなる高分子物質に混和させたもの、およびこれを用いてステントをコートする技術が開示されている。
特許文献4には、ポリ(エチレン−コ−ビニルアセテート)またはスチレン系ゴム状高分子からなる基層と、前記基層の上部に生体適合性高分子と薬物成分をコートしてなる2次コーティング層と、前記2次コーティング層にコートされた薬物とは異なる薬物成分をコートした3次コーティング層とを含んでなる薬物放出調節型多層コーティングステント、およびその製造方法が開示されている。ここで、前記生体適合性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリラクチド共重合体、ポリエチレンオキシド、ポリジオキサノン、ポリカプロラクトン、ポリホスファゼン、ポリアンハイドライド、ポリアミノ酸、セルロースアセテートブチレート、セルローストリアセテート、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、ポリシロキサン、ポリビニルピロリドン(PVP)、およびこれらの共重合体などが使用される。2次コーティング層を成す前記薬物成分としては、シロスタゾール(6-[4-(1-cyclohexyl-1H-tetrazol-5-yl)butoxy]-3,4-dihydro-2(1H)-quinolinone、分子式C20H27N5O2、分子量369.47)を含む抗血小板薬物、抗血栓剤、抗増殖剤、成長因子、抗酸化剤および放射性化合物が例示される。
米国特許第5,092,877号明細書 国際特許公開第WO96/032907号パンフレット 韓国特許第439156号明細書 韓国特許第511618号明細書
そこで、本発明の目的は、薬物放出率を調節することが可能な薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステントを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある観点によれば、生物学的活性物質と、コーティング物質として下記化学式1のプルランアセテートまたは界面活性剤を含むポリウレタンのいずれか一つとを含んでなる、薬物放出ステント用コーティング剤を提供する。
Figure 2008296021
前記生物学的活性物質は、タクソールであってもよい。
前記コーティング物質としてプルランアセテートが使用される場合、生物学的活性物質:コーティング物質の混合比は、前記プルランアセテート1重量部に対して生物学的活性物質が0.01〜1重量部となるようにしてもよい。
前記コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンにおけるポリウレタン:界面活性剤の混合比は、前記ポリウレタンに対して界面活性剤が5〜30重量%の量となるようにしてもよい。
前記コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンが使用される場合、生物学的活性物質:コーティング物質の混合比は、前記界面活性剤を含むポリウレタンに対して前記生物学的活性物質が5重量%の量となるようにしてもよい。
本発明に係る薬物放出ステント用コーティング剤の製造方法は、コーティング物質としてプルランアセテートを用いてコーティング剤を製造するにおいて、(1)プルランの無水グルコース10単位(anhydroglucose 10 unit)当り3〜27のアセチル基を持つプルランアセテート300mgを2〜4mLの塩化メチレンに溶解させてプルランアセテート溶液を得る第1溶解段階と、(2)前記プルランアセテート溶液に10〜20%の生物学的活性物質を添加する第2溶解段階とを含んでなることを特徴とする。
本発明に係る薬物放出ステント用コーティング剤の製造方法は、コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンを用いてコーティング剤を製造するにおいて、(1)ポリウレタンの標準溶液として、ポリウレタン400mgをテトラヒドロフラン(Tetrahydrofuran、THF)21mLに溶解させて第1溶液を得る第1溶解段階と、(2)前記ポリウレタンを基準にして、界面活性剤としてのプルロニックF−127 5〜30重量%および生物学的活性物質としてのタクソール5重量%をテトラヒドロフラン21mLに溶解させて第2溶液を得る第2溶解段階と、(3)前記第1溶液と前記第2溶液を混合させる混合段階とを含んでなることを特徴とする。
したがって、本発明によれば、薬物放出率を調節することが可能な薬物放出ステント用コーティング剤、その製造方法、および前記コーティング剤でコートされた薬物放出ステントを提供するという効果がある。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
本発明に係る薬物放出ステント用コーティング剤は、生物学的活性物質と、コーティング物質として下記化学式1のプルランアセテートまたは界面活性剤を含むポリウレタンのいずれか一つとを含んでなることを特徴とする。
Figure 2008296021
前記プルランアセテートは、プルランをアセチル化(acetylation)して得ることができる。前記プルランは前記化学式2で表される物質である。
Figure 2008296021
前記プルランは、黒酵母(Aureobasidium pullulans)によって生産されるブドウ糖が(1−4)または(1−6)で連結されている中性線形細胞外多糖類(extracellular polysaccharide)であって、生体適合性に優れるため、多様な化学的シミュレーションによって生体材料として多く研究されている。日本のスナモト社は、プルランにコレステロール基を導入して自己組織化ナノ粒子を製作した後、これらの物理生化学的特性研究を行ったことがある。本発明では、このようなプルランに両親媒性を導入するために、次の方法でアセチル化(acetylation)を行った。プルラン2gを20mLのホルムアミドに入れ、50℃で強力に攪拌して溶解させた。その溶液にピリジン6mLと無水酢酸(acetic anhydride)315mL程度をそれぞれ添加して54℃で48時間反応させた。反応済みの溶液を水200mLに沈殿させた後、ろ過して生産物を回収した。このような過程を3回以上繰り返し行って不純物を除去することにより得られる。
前記ポリウレタンは、前記化学式3で表される化合物である。
Figure 2008296021
前記ポリウレタンは、前記化学式3に示すように、ジオール(diol)のアルコール基(OH)とイソシアネート(isocyanate)のイソシアン酸基(NCO)との結合で作られたウレタン結合を含んでなる。このウレタン結合が集まって高分子を形成したものをポリウレタンという。
前記ポリウレタンに含まれる界面活性剤としては、好ましくはプルロニックF−127が使用でき、前記プルロニックF−127は前記化学式4で表される化合物である。
Figure 2008296021
式中、nは100、yは65の整数を示す。
前記プルロニック溶液に生物学的活性物質を共に溶かすことにより、生物学的活性物質が溶液上に均一に溶けて分散するようにすることができる。
前記生物学的活性物質は、タクソールであってもよい。タクソールは、米国国立癌研究所が米国西海岸に自生するセイヨウイチイ(Taxus brevifolia)の皮から抽出した物質であって、1960年代初期に米国国立癌研究所が数多くの種類の動物、植物、鉱物などの天然物質から新しい抗癌物質を開発するために研究する過程で発見された。1979年卓越した抗癌効果が発見されて注目を受け、1983年に米国食品医薬国(FDA)から抗癌剤として承認を受けた。最初には独特な構造によって合成が難しくて環境を毀損しなければならないという問題があったが、現在は半合成が可能であって原料を得ることが容易になった。タクソールは、癌細胞のDNAとRNAの合成には影響を与えず、DNA分子自体にも損傷を与えないながら選択的にチューブリン(tubulin)に作用する。これにより、重合されたチューブリンの脱重合を防ぐことにより、癌細胞の成長を細胞分裂中期に停めさせる。よって、癌細胞を殺す。これまでの臨床実験より、タクソールは卵巣癌、乳癌、肺癌、および胃癌に卓越した効果があると報告された。その他にも、タクソールは食道癌、前立腺癌、結腸癌、膀胱癌、リンパ腺腫瘍、肝腫瘍、中枢神経腫瘍、および脳腫瘍などにも良い効果を示すものと解明された。タクソールの副作用は、骨髄抑制による白血球の減少に起因して投与8〜10日後に発生し、投与15〜21日の間に回復する。また、脱毛が激しく発生し、抹消神経障害または筋肉痛などが発生するものと知られている。
前記コーティング物質としてプルランアセテートが使用される場合、生物学的活性物質:コーティング物質の混合比は、前記プルランアセテート1重量部に対して生物学的活性物質0.01〜1重量部となるようにしてもよい。前記生物学的活性物質が0.01重量部未満で使用される場合、生物学的活性物質として用いられるタクソールによる抗癌効果が十分ではないという問題点があり得る。これに対し、前記生物学的活性物質が1重量部超過で使用される場合、前記コーティング物質によってステントに十分コートできなくなるという問題点があり得る。
前記コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンにおけるポリウレタン:界面活性剤の混合比は、前記ポリウレタンに対して界面活性剤が5〜30重量%の量となるようにしてもよい。前記界面活性剤が5重量%未満で使用される場合、前記コーティング物質から生物学的活性物質としてのタクソールが放出されることが正常的でないため、抗癌効果を期待することができなくなるという問題点があり得る。これに対し、前記界面活性剤が30重量%超過で使用される場合、生物学的活性物質の初期放出率があまり高くなってやはり好ましくないという問題点があり得る。
前記コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンが使用される場合、生物学的活性物質:コーティング物質の混合比は、前記界面活性剤を含むポリウレタンに対して前記生物学的活性物質が5重量%の量となるようにしてもよい。
本発明に係る薬物放出ステント用コーティング剤の製造方法は、コーティング物質としてプルランアセテートを用いてコーティング剤を製造するにおいて、(1)プルランの無水グルコース10単位当り3〜27のアセチル基を持つプルランアセテート300mgを2〜4mLの塩化メチレンに溶解させてプルランアセテート溶液を得る第1溶解段階と、(2)前記プルランアセテート溶液に前記プルランアセテート1重量部に対して生物学的活性物質としてタクソール0.01〜1重量部を溶解させる第2溶解段階とを含んでなることを特徴とする。
前記(1)の第1溶解段階は、プルランの無水グルコース10単位当り3〜27のアセチル基を持つプルランアセテート300mgを2〜4mLの塩化メチレンに溶解させてプルランアセテート溶液を得ることにより行われる。前記において、アセチル化度が3未満であれば、水に溶けるという問題点があり、アセチル化度が27超過であれば、柔軟性が著しく低下するという問題点があり得る。
前記(2)の第2溶解段階は、前記プルランアセテート溶液に前記プルランアセテート1重量部を基準にして生物学的活性物質としてタクソール0.01〜1重量部を添加し、攪拌させて得ることにより行われる。前記において、生物学的活性物質の濃度が0.01%未満であれば、抗癌効果など生物学的活性物質の活性が十分でないという問題点があり、生物学的活性物質の濃度が1%超過であれば、高分子に十分封じ込まれないという問題点があり得る。
また、本発明に係る薬物放出ステント用コーティング剤の製造方法は、コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンを用いてコーティング剤を製造するにおいて、(1)ポリウレタンの標準溶液として、ポリウレタン400mgをテトラヒドロフラン(Tetrahydrofuran、THF)21mLに溶解させて第1溶液を得る第1溶解段階と、(2)前記ポリウレタンを基準にして、界面活性剤としてのプルロニックF−127 5〜30重量%および生物学的活性物質としてのタクソール5重量%をテトラヒドロフラン21mLに溶解させて第2溶液を得る第2溶解段階と、(3)前記第1溶液と前記第2溶液を混合させる混合段階とを含んでなることを特徴とする。
前記(1)の第1溶解段階は、ポリウレタンの標準溶液として、ポリウレタン400mgをテトラヒドロフラン21mLに溶解させて第1溶液を得ることにより行われる。
前記(2)の第2溶解段階は、前記ポリウレタンを基準にして、界面活性剤としてのプルロニックF−127 5〜30重量%および生物学的活性物質としてのタクソール5重量%をテトラヒドロフラン21mLに溶解させて第2溶液を得ることにより行われる。
その後、前記(3)の混合段階で前記第1溶液と前記第2溶液を混合させることにより、本発明に係る薬物放出ステント用コーティング剤を得る。
以下、本発明の好適な実施例および比較例について述べる。
下記実施例は、本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
<合成例1>
試薬は次のものを使用した。
プルラン(Mw;100,000Da)は日本林原社から購入して使用し、無水酢酸(Acetic Anhydride)やピリジンなどはSigma社から購入して使用した。その他、化学薬品と溶媒は特別な精製過程なしで特急試薬を使った。タクソールは、韓国所在のSAMYANG GENEX社から購入したものをそのまま使った。
まず、プルランのアセチル化(pullulan acetylation)を次のように行った。
プルランに両親媒性を導入するために、次の方法でアセチル化を試みた。プルラン2gを20mLのホルムアミドに入れ、50℃で強力に攪拌して溶解させた。その溶液にピリジン6mLと無水酢酸315mLをそれぞれ添加して54℃で48時間反応させた。反応済みの溶液を水200mLに投入して沈殿を形成させた後、ろ過して生産物を回収した。このような過程を3回以上繰り返して不純物を除去した。合成されたプルランアセテートに対してフリーエ変換赤外線分光分析法(FT−IR)、核磁気共鳴分析(NMR)、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)などを用いて置換度を求めた。
その後、プルランの無水グルコース10単位当り15のアセチル基を持つプルランアセテート300mgを3mLの塩化メチレンに溶解させてプルランアセテート溶液を得、前記プルランアセテート溶液に10〜20%の生物学的活性物質を添加し、タクソールが完全に溶けるまで渦流攪拌する第2溶解段階を含んでなる。
<実施例1>
前記合成例1で得られたコーティング剤に、コーティングしようとするステントを浸漬(dipping)させる方式によって、コーティングを行った。薬物がプルランアセテートに均一に溶解された状態なので、浸漬のみでも十分ステントに薬物を均一に担持させることができる。テフロン(登録商標)でコートされた通常のステントの外面にコートさせた。この際、テフロンの厚さは30μmであった。前記コーティングは5回行った。コーティング時毎に厚さを測定した結果、1回コーティングは35μm、2回コーティングは41μm、3回コーティングは47μm、4回コーティングは53μm、5回コーティングは63μmであった。
[製造例1]
ポリウレタン(PU)400mgを溶媒テトラヒドロフラン21mLに十分溶かして準備し、これを標準ポリウレタン溶液として使用した。前記標準ポリウレタン溶液は、界面活性剤としてプルロニックが全く入っていないポリウレタンのみの溶液を製造し、プルロニックを入れた溶液と薬物の放出効率の比較に利用することができる。よって、標準溶液として準備されたポリウレタン溶液に、後述するプルロニック添加製造溶液と同量の生物学的活性物質であるタクソール(Taxol)を20mg(ポリウレタンに対して5%の濃度)仕込み、溶解させて薬物放出ステント用コーティング剤を得た。
[製造例2]
プルロニック5%コーティング剤を製造した。この際、プルロニックは前記製造例1の標準ポリウレタン溶液中のポリウレタンに対して5%添加するので、20mgのプルロニックが使用される。ポリウレタンの濃度はプルロニックの添加量だけ減少する。すなわち、ポリウレタン380mgとプルロニック20mgを用いてコーティング剤を製造した。そして、生物学的活性物質は、プルロニックと共にテトラヒドロフランに別途に溶かした後、前記標準ポリウレタン溶液に共に混ぜてコーティング剤5%を得た。
[製造例3]
プルロニック10%コーティング剤を製造した。プルロニックを40mg使用する以外は前記製造例2と同様にして行った。
[製造例4]
プルロニック20%コーティング剤を製造した。プルロニックを80mg使用する以外は前記製造例2と同様にして行った。
[製造例5]
プルロニック30%コーティング剤を製造した。プルロニックを120mg使用する以外は前記製造例2と同様にして行った。
<実施例2>
これらの製造例で得た5種の薬物放出ステント用コーティング剤の1/3ずつを円形のテフロン型に注いで溶媒を乾燥させ、フィルム状のコーティング剤を得た。この際、溶媒として用いたテトラヒドロフランは、揮発性に優れた溶媒なので揮発し易く、これをさらに速く乾燥させようとするとフィルムの製作中に気泡が生ずるおそれがあるため、自然乾燥させた。
〔実験例1〕
前記実施例1で得られたプルランアセテート膜からのタクソールの放出特性を高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)で試験し、その結果を図1に示した。
このときの分析条件は次の通りである。
注入ポンプはフィニガングラジエントポンプ(gradient pump)を使用し、カラムはハイパーシルゴールドPFP(Hypersil Gold PFP、C18、5μm、150*4.6mm)を使用し、検出器はウォーターズ486チューナブル吸収検出器(Waters 486 Tunable Absorbance detector、波長228nmの紫外線)を使用し、溶媒はアクリロニトリル/水の混合溶液(混合比(65/35))を使用し、流速は1.5mL/分とし、作動時間は3.5分とし、初期注入容積は50μLとし、オートサンプラー(auto sampler)はウォーターズ717プラスオートサンプラーを使用し、ソフトウェアはマルチクロム(multichrome)を使用した。
図1に示すように、プルランアセテート膜からのタクソールの放出は日数の経過によって線形的に一定に増加することを確認することができた。
〔実験例2〕
前記実施例1で得たプルランアセテート膜の適用による癌の大きさ変化の測定をマウス(体重20〜30gの6週齢Balb/c雄マウスに適用させ、癌の大きさ変化を測定して図2に示した。
図2において、比較例1はタクソールを含んでいないプルランアセテート膜であり、対照例は無処理群を意味する。
図2に示すように、比較例1または対照例に比べて癌の大きさ増加が大幅低くなることを確認することができ、それにより生物学的活性物質として抗癌効果を持つタクソールが持続的に生体内に供給されることを確認することができた。
〔実験例3〕
実施例2で得たフィルムをそれぞれ1/4の大きさに切って0.01MのPBS緩衝溶液3mL入りのチューブに仕込み、薬物がフィルムから放出できるようにした。この際、緩衝溶液は人体と同様の条件にするためにpH7.4に調節し、放出実験は37℃で行われるようにした。総40日間放出実験を行った。初期には1日おきで緩衝溶液を新しいもので取り替え、20日以後からは2日に1回ずつ緩衝溶液を取り替えるようにした。このように前記実施例2で得た5種の薬物放出ステント用コーティング剤の放出実験を分析し、その結果を図3に示した。
図3に示すように、界面活性剤を含まないものを基準にして界面活性剤20%および30%の濃度で薬物放出率が高く、界面活性剤5%および10%の濃度で薬物放出率が低いことを確認することができた。したがって、界面活性剤の使用量を調節することにより、薬物放出率を調節することができることを確認することができた。
〔実験例4〕
小動物(マウス)実験によって、プルロニックとタクソールを含む各種剤形のコーティング剤に対する癌の大きさ変化を測定し、その結果を図4に示した。各実験群は、4匹のマウスを用いて実験した。
図4より、何にも入れてないマウス(対照群)に比べて、プルロニックとタクソール入りのコーティングフィルムを入れた小動物の癌の大きさが急激に小さくなることを確認することができた。
図4に示すように、プルロニック含有濃度によって小動物の癌の大きさが変化することを確認することができ、プルロニックが含まれていない場合とは明確な差異を示すことを確認することができた。すなわち、図2に示すように、プルロニックが5%および20%の濃度で含まれた場合、癌の大きさが最も著しく減少したことが分かり、プルロニックの他の濃度でも癌の大きさが対照群に比べて著しく小さいことがわかった。これは、プルロニックが温度変化に応じてその形態を変形させることが可能な能力を持つためであると思われる。プルロニックは、高温では疎水性状態になり、低温では液体状態で存在する相変異特性を持つ。したがって、プルロニックが体内に入ると、温度が増加して疎水性状態に変わりながら、共に溶けていた生物学的活性物質を押し出してステントから放出されることを期待することができる。ところが、プルロニックの濃度が高くなると、薬物の初期放出が速くなってその効果が減少するものと思われる。しかし、プルロニックの濃度が20%の場合に最も良い抗癌活性を示したが、これはステントコーティングのための最適のプルロニック濃度があることを意味するものと考慮できる。
以上、本発明の好適な具体例について説明したが、当業者であれば、本発明の技術思想の範囲内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらの変形例および修正例も特許請求の範囲に属するのは当然である。
本発明によってコーティング物質としてプルランアセテートが使用される場合における、プルランアセテート膜からのタクソールの放出特性を示すグラフである。 本発明によってコーティング物質としてプルランアセテートが使用される場合における、プルランアセテート膜の生体への適用時の癌の大きさ変化を測定したグラフである。 本発明によってコーティング物質としてポリウレタンが使用された場合における、界面活性剤を含むポリウレタンからなる膜、および界面活性剤を含まないポリウレタン単独からなる膜でコートされたステントの薬物放出パターンを示すグラフである。 本発明によってコーティング物質としてポリウレタンが使用される場合における、界面活性剤を含むポリウレタンからなる膜、および界面活性剤を含まないポリウレタン単独からなる膜の処理による癌の大きさ変化を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 生物学的活性物質と、コーティング物質として下記化学式1のプルランアセテートまたは界面活性剤を含むポリウレタンのいずれか一つとを含んでなることを特徴とする、薬物放出ステント用コーティング剤。
    Figure 2008296021
  2. 前記生物学的活性物質は、タクソールであることを特徴とする、請求項1に記載の薬物放出ステント用コーティング剤。
  3. 前記コーティング物質としてプルランアセテートが使用される場合、生物学的活性物質:コーティング物質の混合比は、前記プルランアセテート1重量部に対して生物学的活性物質が0.01〜1重量部となるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の薬物放出ステント用コーティング剤。
  4. 前記コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンにおけるポリウレタン:界面活性剤の混合比は、前記ポリウレタンに対して界面活性剤が5〜30重量%の量となるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の薬物放出ステント用コーティング剤。
  5. 前記コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンが使用される場合、生物学的活性物質:コーティング物質の混合比は、前記界面活性剤を含むポリウレタンに対して前記生物学的活性物質が5重量%の量となるようにすることを特徴とする、請求項4に記載の薬物放出ステント用コーティング剤。
  6. コーティング物質としてプルランアセテートを用いてコーティング剤を製造するにおいて、
    (1)プルランの無水グルコース10単位(anhydroglucose 10 unit)当り3〜27のアセチル基を持つプルランアセテート300mgを2〜4mLの塩化メチレンに溶解させてプルランアセテート溶液を得る第1溶解段階と、
    (2)前記プルランアセテート溶液に10〜20%の生物学的活性物質を添加する第2溶解段階とを含んでなることを特徴とする、薬物放出ステント用コーティング剤の製造方法。
  7. コーティング物質として界面活性剤を含むポリウレタンを用いてコーティング剤を製造するにおいて、
    (1)ポリウレタンの標準溶液として、ポリウレタン400mgをテトラヒドロフラン(Tetrahydrofuran、THF)21mLに溶解させて第1溶液を得る第1溶解段階と、
    (2)前記ポリウレタンを基準にして、界面活性剤としてのプルロニックF−127 5〜30重量%および生物学的活性物質としてのタクソール5重量%をテトラヒドロフラン21mLに溶解させて第2溶液を得る第2溶解段階と、
    (3)前記第1溶液と前記第2溶液を混合させる混合段階とを含んでなることを特徴とする、薬物放出ステント用コーティング剤の製造方法。
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