JP2008295906A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
低振動なドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】
少なくとも洗濯機筐体内で複数の弾性保持手段と複数の減衰装置により支持された略円筒状水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられるとともに洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動するモータとで構成されたドラム式洗濯機において、前記弾性保持手段と前記減衰装置は少なくとも前記洗濯槽の回転軸をはさむように配され、前記洗濯槽の脱水時の回転の下向き方向側に配された減衰装置の減衰性能を上向き方向側に配された減衰装置の減衰性能より高くすることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、ドラム式洗濯機の防振技術に関する。
一般的なドラム式洗濯機は、洗濯機筐体内で弾性支持された水槽と、この水槽内で回転軸を水平に対して0〜30°程度傾斜して回転可能に設けられた洗濯槽と、水槽の後部に設け、この洗濯槽を回転駆動するモータとで構成され、衣類の開口部を筐体前面に設けている。
この洗濯槽内に衣類を入れて洗濯する。この洗濯後の衣類を干す、乾燥させる前に、衣類から水分をできるだけ取り除く必要がある。そこで、この洗濯槽の側面にはたくさんの小さな穴があいており、洗濯槽を高速に回転させ、遠心脱水を行っている。
遠心脱水を行うにあたり、洗濯槽内に均等に衣類を分散させることは困難であり、衣類の片寄りが生じてしまう。その状態で高速回転させると、大きな遠心力が発生し、大きな振動となる。この大きな遠心力を逃がし、振動を小さくするため、水槽はばねで弾性支持されている。ばねだけで支持すると共振時に振動を抑えることができないため、ダンパを併設し、減衰作用を与えている。振動を低減させ、適正な状態で遠心脱水できるように、ばね,ダンパを調節している。
ばねのばね定数を小さくすれば、水槽の振動を洗濯機の外へ伝えにくくすることができる。しかし、ばね定数を小さくすると、衣類や洗濯水を入れた場合に大きく沈み込み、ばねが密着し、洗濯時の振動を緩和させることができないし、ばねへの負担が大きくなりばねの劣化が進んでしまう。
また、ダンパはその減衰性能を高くすると、脱水起動時に起きる共振を抑えてスムーズに起動させることができる。しかし、減衰性能を高くしすぎると高回転時において、振動が洗濯機の外へ大きく伝わってしまう。
特開平9−253385号公報に記載の従来技術には、脱水時の洗濯槽の回転方向に対して上向きの速度を持つ側のダンパの減衰性能を大きくすることで、共振時の振動を抑える提案がされている。
特開平9−253385号公報
しかしながら、特許文献1のように上からばねで水槽を吊るし、水槽の下部が左右に動きやすく支持しているドラム式洗濯機の場合には効果的に共振時の振動を抑えることができる。しかし、水槽の下部からサスペンションで支持しているドラム式洗濯機の場合、水槽が倒れてしまわないように、水槽の下部が左右に動きにくく支持されている。このようなドラム式洗濯機の場合特許文献1とは異なる水槽の動きになり、効果的に共振時の振動を抑えることができない。また、高回転時において、水槽の振動が洗濯機の外へ大きく伝わりやすくなる恐れがある。
そこで、本発明は、脱水時における前記洗濯槽の回転方向が下向きとなる側に配された水槽を支持する減衰装置の減衰能力を、上向きとなる側に配された減衰装置の減衰能力より大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、ドラム式洗濯機の脱水時における振動を低減することができる。
本発明の実施例を説明する前に、図1〜図5を用いて本発明の原理を説明する。
図1はドラム式洗濯機の内部を簡略化して示す。筐体1の中で水槽2はサスペンション4(左側4L,右側4R)により前記水槽2の下部において支持されている。水槽2の内側に洗濯槽3が回転可能に取り付けられている。水槽2を高速に回転させることで脱水を行っている。図1においては左回りに脱水を行う。脱水時において、洗濯槽3には衣類があるが、衣類は洗濯槽3内面に均等に張り付かず、布片寄り8が発生する。布片寄り8が洗濯槽3とともに回転することにより遠心力Fが発生し、水槽2を振動させる。この振動をサスペンション4で受け止めている。サスペンション4Lは水槽2の左側下部を、サスペンション4Rは右側下部を支持している。サスペンション4Lはばね5Lとダンパ6Lで構成されている。また同様にサスペンション4Rはばね5Rとダンパ6Rで構成されている。ダンパ6L,6Rにより前記水槽2の共振時の振動を抑えている。ダンパ6L,6Rの減衰性能が大きいほど共振時の振動を抑えることができる。また、振動していないところにダンパを取り付けも、振動を抑えることはできず、大きく振動しているところにダンパを取り付けるほうが効果的に振動を抑えるようになる。
一方、共振回転数を超えて高回転数の定常時になると水槽2の振動は小さくなる。しかし、サスペンション4L,4R、筐体1,ゴム脚7を介して、床に伝わる振動に対して注意を払う必要がある。サスペンション4L,4R(ダンパ6L,6R)の減衰性能が高ければ高いほど、発生する減衰力が大きく、水槽2の振動を床に伝達させてしまう。よって、振動の伝達を抑えるためにはサスペンション4L,4Rの減衰性能を低くすることが望まれる。また、同じ減衰性能の場合には、サスペンションの伸縮が小さいほど発生する減衰力は小さく、振動の伝達を抑えることができる。
以上をまとめると、共振時には大きく振動し、定常時には小さく振動する位置にダンパを配置させることが望まれる。このようにすることで、床への振動の伝達を抑えながら、共振時の水槽の振動を効果的に抑えることが可能となる。
そこで、図2〜図4を用いて左右のダンパの動きを考える。基本的に水槽2は左右並進モード,上下並進モード,回転モードの3つの振動モードが存在する。それぞれの振動モードについて水槽2とサスペンションの支持点P1,P2を図2(A),図3(A),図4(A)に示す。これらの振動モードは回転数によって移り変わってゆく。150r/min 付近で左右並進モードが大きくなり(共振し)、220r/min 付近で上下並進モードが大きくなり、400〜600r/min で回転モードが大きくなり、それ以降はこの回転モードのまま、その振動が小さくなっていく。共振通過時において問題となるのは左右並進モードと上下並進モードであり、定常時において問題となるのは回転モードである。
まず、左右並進モードについて図2で考える。2本のサスペンションにより水槽2を下部に位置する点P1,P2で支えているため、水槽2の下部は上部に較べて動きにくい。そのため、図2(A)のように水槽2の上部が下部より大きく振動する。左右並進モードの共振前では布片寄りが左に位置するときには、その遠心力により水槽2は左に移動し、支持点P1,P2はa1,a2の位置に移動する。また、逆に布片寄りが右に位置するときは、水槽2も右に移動し、支持点P1,P2はb1,b2の位置に移動する。しかし共振時において、変位は加振力に対して90゜位相が遅れるため、左回りの時には布片寄りが下に位置するときに水槽2は左に移動し、布片寄りが上に位置するときに水槽2は右に移動する。また、布片寄りが下にあるときには下方向に力が発生しているため、水槽2は下にも移動する。そのため、水槽2は左方向+下方向に移動し、支持点P1,P2は図2(B)に示すc1,c2の位置に移動する。また、逆に布片寄りが上にあるときには上方向に力が発生しているため、水槽2は上にも移動する。そのため、水槽2は右方向+上方向に移動し、支持点P1,P2は図2(B)に示すd1,d2の位置に移動する。左右並進モードにおいてはサスペンションの支持点P1,P2は図2(B)に示すc1,c2〜d1,d2の間を動くことになる。サスペンション4L,4Rの動きは左側のほうが右側に較べて大きく伸縮することがわかる。よって、左側のダンパ、つまりは回転方向が下向きとなる側のダンパの減衰性能を高くすることで効果的に左右並進モードを抑えることができる。
次に、上下並進モードについて図3で考える。図3(A)のように水槽2は共振前では布片寄りが上に位置するときには、その遠心力により水槽2は上に移動し、支持点P1,P2はe1,e2の位置に移動する。また、逆に布片寄りが下に位置するときは、水槽2も下に移動し、支持点P1,P2はf1,f2の位置に移動する。しかし共振時において、変位は加振力に対して90゜位相が遅れるため、左回りの時には布片寄りが左に位置するときに水槽2は上に移動し、布片寄りが右に位置するときに水槽2は下に移動する。また、布片寄りが左もしくは右にあるときには左右方向に力が発生しているため、水槽2は左右にも振動する。上述したように上下共振回転数は220r/min であり、左右並進モードの共振回転数は150r/min であるため、左右並進モードの共振を通過している。そのため、左右の変位は加振力に対して180゜位相が遅れるため、布片寄りが左に位置するときに水槽2は右に移動し、布片寄りが右に位置するときに水槽2は左に移動する。その結果、布片寄りが左にあるときの水槽2は上方向+右方向に移動し、支持点P1,P2は図3(B)に示すg1,g2の位置に移動する。また、逆に布片寄りが右にあるときの水槽2は下方向+左方向に移動し、支持点P1,P2は図3(B)に示すh1,h2の位置に移動する。上下並進モードにおいてはサスペンションの支持点P1,P2は図3(B)に示すg1,g2〜h1,h2の間を動くことになる。左右のサスペンション4L,4Rの動きは左側のほうが右側に較べて大きく伸縮することがわかる。よって、左側のダンパ、つまりは回転方向が下向きとなる側のダンパの減衰性能を大きくすることで効果的に上下並進モードを抑えることができる。
最後に回転モードについて図4で考える。回転モードの共振前では水槽2は図4(A)に示すように回転する。水槽2の重心は洗濯槽3の回転中心より下方にあるため、布片寄りが右に位置するときには、その遠心力によるモーメントを受け、水槽2は右回りに回転し、支持点P1,P2はi1,i2の位置に移動する。また、逆に布片寄りが左に位置するときは、水槽2は左回りに回転し、支持点P1,P2はj1,j2の位置に移動する。しかし、共振時においては、回転は加えるモーメントに対して90゜位相が遅れる。そのため、洗濯槽3が左回りの場合、布片寄りが上に位置するときに水槽2は右回りに回転し、布片寄りが下に位置するときに水槽2は左回りに回転する。また、布片寄りが上もしくは下にあるときには上下方向にも力が発生しているため、水槽2は上下にも振動する。上述したように回転モードの共振回転数は400〜600r/min であり、上下並進モードの共振回転数は220r/min であるため、上下並進モードの共振を通過している。そのため、上下の変位は加振力に対して180゜位相が遅れるため、布片寄りが上に位置するときに水槽2は下に移動し、布片寄りが下に位置するときに水槽2は上に移動する。その結果、布片寄りが上にあるとき、水槽2は右回り+下方向に移動し、支持点P1,P2は図4(B)に示すk1,k2の位置に移動する。また、逆に布片寄りが下にあるとき、水槽2は左回り+下方向に移動し、支持点P1,P2は図4(B)に示すl1,l2の位置に移動する。回転モードにおいてはサスペンションの支持点P1,P2は図4(B)に示すk1,k2〜l1,l2の間を動くことになる。左右のサスペンション41,42の動きは左側のほうが右側に較べて小さく伸縮することがわかる。定常時にはこの回転モードのままその振動の大きさが小さくなっていく。定常時では、左右のサスペンション41,42の動きは左側のほうが右側に較べて小さく伸縮する。よって左側のダンパ、つまりは回転方向が下向きとなる側のダンパの減衰性能を大きくしても定常時における床への振動の伝達が大きくなりにくい。
このように、回転方向が下向きとなる側のダンパの減衰性能を大きくすることで定常時の床への振動の伝達を抑えながら、共振時の水槽2の振動を低減させることができる。
またさらに、前記減衰装置は、少なくとも液体を内包したシリンダとその中を動くロッドとロッドに取り付けられたピストンで構成された油圧ダンパであり、前記ピストンには孔が開けられており、前記洗濯槽の脱水時の回転の下向き方向側に配された油圧ダンパのピストンの孔の面積は、上向き方向側に配された油圧ダンパのピストンの孔の面積は小さいことを特徴とする。
またもしくは前記洗濯槽の脱水時の回転の下向き側に配された減衰装置のみ、その減衰装置の外部から減衰性能を変化させることができ、その減衰性能は上向き側に配された減衰装置の減衰性能より高くすることができることを特徴とする。
以上のように、脱水時の前記洗濯槽の回転方向が下向き側の減衰装置の動きは、共振時において、上向き側の減衰装置の動きに較べて大きくなる。そのため、回転方向が下向きとなる側の減衰装置の減衰性能を、上向き側の減衰装置の減衰性能より高くすれば、共振時の水槽を効果的に低減させることができる。また、高回転の定常時においては、下向き側の減衰装置の動きは、共振時において、上向き側の減衰装置の動きに較べて小さくなるので、減衰性能が高くても発生する減衰力が大きくなりにくく、洗濯機本体の外への振動の伝達を抑えることができる。
以下、本発明の実施例について、図5〜図13を用いて説明する。図5は本発明のドラム式洗濯機の内部の側面図である。図6は本発明のドラム式洗濯機の内部の正面図である。また、図7は水槽を支持するばね・ダンパを組み合わせたサスペンションの外観図である。この発明はドラム式洗濯機に限らず、ヒータやファン等の乾燥装置を搭載したドラム式洗濯乾燥機にも適用可能である。
洗濯機の筐体1前面には洗濯物の投入口があり、扉9が設けられている。扉9を開閉することで、洗濯物を出し入れする。また、筐体1の内側には、水平より0〜30°投入口側を上にして傾斜し、投入口側が開口した円筒状の水槽2が配置されている。投入口と水槽2の開口部は蛇腹状のゴム質のベローズ10でつながれており、洗濯物の出し入れ時に洗濯物が筐体1内に落ちないようになっている。水槽2の内側には、多数の孔が空けられ一端が開口した円筒状の洗濯槽3が、回転可能に設けられている。洗濯槽3の底面中心には回転軸11が締結され、この回転軸11は水槽2の底面の中心を、水密にシールされかつ回転可能な状態で貫通している。水槽2の後部底面にはフランジ12が固定され、このフランジ12には洗濯槽3を回転駆動するモータ13が固定される。そして洗濯槽3の回転軸11はこのモータ13の回転軸に締結されている。こうして、洗濯槽3は水槽2の後部に設けられたモータ13により水槽2内を左右どちら回りにも回転でき、洗濯槽3を回転させながら、洗い・すすぎ・脱水が行われる。また、脱水時の振動を低減させるために、洗濯槽3の前部に流体バランサ14が固定されている。流体バランサ14は中空のリングの中に塩水が入っており、脱水時に衣類の片寄りの反対側に塩水が集まり、衣類の片寄り打ち消し、振動を低減する効果がある。
洗濯槽3およびモータ13が取り付けられている水槽2は、その下部から筐体1の底面へのべるサスペンション4L,4Rが取り付けられている。サスペンション4L,4Rはほぼ左右対称の位置で、水槽2の鉛直線に対して60°以内の範囲に取り付けられる。サスペンション4L,4Rは、ダンパ6L,6Rの外側にはばね5L,5Rが配され、弾性的に水槽2を支持している。
また、水槽2の前方下部には重量のバランスを取るための錘15が取り付けられている。このため、水槽2の重心は洗濯槽の回転軸より下方に位置する。
また、筐体1の内部上面の中央付近より補助ばね16で水槽2の上部後方を、補助ばね17で水槽2の上部前方を引っ張っている。これらの補助ばね16,17のばね定数は前記ダンパ6L,6Rに併設されたばね5L,5Rに比べて小さい。また、補助ばね16のばばね定数は補助ばね17のばね定数に比べて同じもしくは若干大きいばね定数となっている。また、補助ばね16は補助ばね17より長い。補助ばね16,17を取り付ける筐体1の位置はほぼ同じ位置であるが、ばね同士の接触を避けるため、若干左右にずらしている。
筐体1の上部には、給水ユニット18があり、洗い・すすぎ時に使用する水は、筐体1の上部に設けた給水口19,給水バルブ20,洗剤ケース21,蛇腹状のホース22を通過して水槽2内部に注がれる。また、洗い・すすぎ後の水および脱水時の水は、水槽2の下部に設けた排水バルブ23および排水ホース24を通過して排水される。
図7にサスペンション4L,4Rの外観を示す。ダンパ6L,6Rの上端は水槽2に取り付けられた金属のベース25にゴムブッシュ26を介して取り付けられる。また同様に下端は筐体1の底部に取り付けられた金属のベース27にゴムブッシュ26を介して取り付けられる。両端のゴムブッシュ26はワッシャー28で挟まれ、ナット29で締め付けられる。水槽2を支えてもゴムブッシュ26が大きく変形しない程度に圧縮させて締め付ける。また、このダンパ6R,6Lにはばね5L,5Rが併設されている。ばね5L,5Rはシリンダ30が支えるばね受け31とロッド32が支えるばね受け33の間に差し込まれている。ばね受け31はシリンダ30より一回り大きい円筒状の金属であり、その下端は内側に曲がりシリンダ30を受ける底面を形成し、ロッド32が通る穴があいている。また上端は外側に開いており、ばね5L,5Rの上端を受ける。ばね受け33はロッド32に差し込めるような切り込みを設けた皿のような形状の金属部品であり、ばね5L,5Rの下端を受ける。ばね5L,5Rが横に動かないようにばね5L,5Rの外径に合わせて淵が立ち上がっている。
図8,図9にダンパ6L,6Rの断面図を示す。また、図10は図9のダンパが大きな振動しているときの状態を示す。これらの図において共通な部品は同じ番号で示す。左右のダンパで仕様が異なる部品については、番号の後ろに添え字LとRを付ける。Lは左側のダンパの部品であり、Rは右側のダンパの部品である。シリンダ30の中にはオイル34が入っているが、ロッド32が入り込めるように、シリンダ30内全体をオイルで充填せずに、空間を設けている。また、ロッド32の先端にはシリンダ30の内径とほぼ同じ大きさのピストン35が固定されている。このピストン35は小さな孔36が複数あいており、この孔36をオイル34が通過することで、オイル34の中を動くことができる。この孔36の面積が広ければ、抵抗が小さく、ピストン35ならびにロッド32はスムーズに動く。また、孔36の面積が狭ければ、抵抗が大きく、ピストン35ならびにロッド32の動きは鈍くなる。また、ロッド32にはピストン35の下方で距離を置いた位置に鍔37を設ける。また、ピストン35と鍔37の間にバルブ38を配する。このバルブ38の直径は、ピストン35より小さく、孔36を設けた位置より大きい円盤状の部品である。このバルブ38は、ピストン35と鍔37の間のロッド32の径より若干大きな穴が中央にあいており、ピストン35と鍔37の間を自由に動くことができる。図10のようにバルブ38がピストン35に接触すると孔36a以外の孔はふさがれてしまう。ピストン35の下部は、孔36aの位置において径方向に切欠39が設けられ、バルブ38がピストン35に接触しても孔36aは塞がれない。この状態の場合、オイル34を通過させる孔36の面積が小さくなり、抵抗が大きくなり、大きな減衰力を発生させやすく、減衰性能が高い。また、バルブ38はピストン35との衝突による衝撃をできるだけ緩和させるために樹脂でできているほうが望ましい。
このような構造のダンパ6R,6Lの内部の動きを説明する。ピストン32が小さく振動している時は図9の状態であり、バルブ38は下方に位置しピストン35から離れた状態である。このような状態では、孔36はすべてがあいており、孔の面積が広く、抵抗が小さく、減衰力が小さく、減衰性能が低い。
また、ピストン35の振動が大きくなると、ダンパが縮み方向へ動く場合、バルブ38は鍔37に押し当たり、孔36はすべてあいた状態となる。また、ダンパが伸び方向へ動く場合、動き始めるときはバルブ36は鍔37に接触しているが、シリンダ30内のオイル34とともに上に徐々に移動して鍔37から離れ、図10のようにピストン35に押し当たり、孔36a以外の孔36を塞いだ状態となる。よって、大きな振動の場合、孔36aしかあいておらず、抵抗が大きく、高い減衰性能に切り替わる。このように、振動の大きさによって、減衰性能が変化するダンパである。
このようなダンパを水槽2の下部の左右に取り付け、水槽2の振動を抑えている。本発明の支持構成は、このようなダンパの左右の特性を異なるようにした。本実施例では、脱水時の洗濯槽3の回転方向は、図6の矢印の方向であり、正面から見て左回りである。そのとき、回転方向が下向きとなる側のダンパ、つまり左側のダンパ6Lを図8に示す。また、回転方向が上向きとなる側のダンパ、つまり右側のダンパ6Rを図9に示す。基本的には両方とも同じ構造である。しかし、減衰性能を決めるピストン35に設けられた孔36が異なる。左側のダンパ6Lの孔36Lの数は4つであり、右側のダンパ6Rの孔36Rの数は5つである。また、孔36の大きさも左側のダンパ6Lの孔36Lは右側のダンパ6Rの孔36Rより小さくなっている。つまり、左側のピストン35の孔36Lの面積は右側のピストン35の孔36Rの面積より狭くなっている。このようにすることで、左側のダンパ6Lの減衰性能を右側のダンパ6Rの減衰性能より高くした。
また、左側のダンパ6Lのピストン35の外周には、樹脂でできたバンド40を取り付け、ピストン35とシリンダ30との隙間を減らすようにした。このようにすることで、ピストン35の孔36でなく、ピストン35の外周からのオイル34の流通を減らし、減衰性能を高くした。また、シリンダ内面を押し付ける力が大きくなり、ピストン35の動作に対する摩擦力も大きくなり、さらに減衰性能が高くなる。
また、左側のダンパ6Lのピストン35から鍔37までの距離LLを、右側のダンパ6Rのピストン35から鍔37までの距離LRより短くした。このようにすることで、低い減衰性能で動作する区間が短く、高い減衰性能で動作する区間が長くなりトータル的に減衰性能が高くなる。
このようなダンパ6L,6Rのストロークと減衰力の関係について図11で説明する。特に、大振幅となる共振状態、具体的には3〜4Hzで±6〜10mm程度の振動におけるダンパの特性について説明する。また、実線は左側のダンパ6Lの特性であり、点線は右側のダンパ6Rの特性を示す。左側のダンパ6Lの特性を例に説明する。
図11に示す点Aはダンパが縮んだ状態であり、その状態からダンパの伸びとともに減衰力が緩やかに上昇し、点Bで減衰力が切り替わり急激に減衰力が上昇し始め、点Cで減衰力が最大になる。さらにダンパは伸びるが減衰力は低下し、点Dにおいてダンパが縮み始める。点Dから減衰力が小さくなり、さらには逆方向の減衰力が発生し、点Eにおいて逆方向の減衰力が最大となり、その後逆方向の減衰力は緩やかに減少し点Aにもどる。このように減衰性能は点Bを境に2段階に切り替わる。
右側のダンパ6Rに較べて左側のダンパ6Lのほうが、ピストンの孔36の面積を小さくし、樹脂のバンド40を巻いたことにより一段目の減衰力(点Bの減衰力)が大きくなっている。また、ピストン35から鍔37までの距離を短くしたことにより、減衰特性が切り替わる点Bの位置が点Aに近く、2段目の減衰性能が高い範囲が広くなる。また、バルブ38によってふさがれないピストンの孔36aの面積を小さくしたことで2段目の減衰力(点Cの減衰力)も大きくなっている。このように、左側のダンパ6Lのほうが減衰力が大きく発生するので、減衰性能が高い。
脱水回転方向が左回りの場合、左側のダンパ6Lの減衰性能を右側のダンパ6Rの減衰性能より高くすることで、高回転時の床に伝わる力を抑えながら、共振時の水槽の振動を抑えることができる。その様子を図12,図13に示す。図12は左右のダンパの減衰性能を変化させたときの高回転時における床に伝わる力と150r/min 付近の左右振動モードの共振時の水槽の変位を示すものである。図13は同様にダンパの減衰性能を変化させたときの高回転時における床に伝わる力と220r/min 付近の上下振動モードの共振時の水槽の変位を示すものである。どちらの図においても、実線が左側のダンパ6Lの減衰性能を変化させた場合であり、点線が右側のダンパ6Rの減衰性能を変化させた場合であり、破線が、左右両方のダンパ6L,6Rを同じだけ変化させた場合である。基本的に減衰性能を上げると、共振時の振動が小さくなり、床に伝わる力が上昇する。しかし望ましい特性は、床に伝わる力を上昇させずに共振時の振動を小さくする特性である。つまり、この希望する特性は、図12,図13ともに矢印が示すような真下に向かう関係である。図12,図13のどちらの図とも、左側のダンパ6Lの減衰性能を変化させた場合の関係が望ましい特性に近いことがわかる。
つまり、共振時の振動を抑えるために減衰特性を高くするが、左側のダンパ6Lの減衰性能を上げれば、床へ伝わる力の上昇を低く抑えることができる。逆に右側のダンパ6Rの減衰性能を上げれば、床へ伝わる力ばかり上昇し、共振時の振動がなかなか小さくならない。このように、左右振動モード,上下振動モードの共振を抑えるためには左側のダンパ6Lの減衰性能を大きくすることが望ましい。よって、本実施例のように脱水時の洗濯槽の回転が左回りのドラム式洗濯機に対して左側のダンパ6Lの減衰性能を右側のダンパ6Rの減衰性能より高くすることにより共振時の振動を効果的に抑えることができる。
また、左側のダンパ6Lに上述したすべての減衰性能を高くする手段を用いなくてもよい。たとえば、バルブ38で閉められることのないピストン孔36aについてのみ変更し、右側のピストン孔36aRより左側のピストン孔36aLのほうを小さくしてもよい。
また、本実施例の左右のダンパは減衰性能が振動の大きさで切り替わるダンパであるが、鍔37,バルブ38がなく、減衰性能が切り替わらないダンパでもよい。
また、左側だけ減衰性能が切り替わるダンパにして、共振時に大きな減衰性能を持たせるようにし、右側は鍔37,バルブ38がない減衰性能が切り替わらないダンパにしてもよい。
次に図14に第2の実施例を示す。基本的な構造は第1の実施例と同じであり、水槽を支持するダンパが異なっている。本実施例のダンパは左側が第1の実施例と同じ油圧ダンパであり、右側が摩擦ダンパである。この摩擦ダンパは、図14に示すように、シリンダ41の中にはロッド42,ピストン43が上下に動ける状態で組まれている。ピストン43の周りにはピストン43よりもやわらかい材質であるウレタンフォームやゴムやフェルト等でできた摺動部材44が巻かれている。その摺動部材44とシリンダ41の内面の摩擦力が減衰作用を与える。また、スムーズな摺動が行えるように摺動部材44とシリンダ41内面にはグリスが塗られている。また、シリンダ41上部には小さいな空気孔45,ピストン43にも小さな空気孔46を設ける。これは、シリンダ内の空気がシリンダ外の空気と行き来ができないと、ピストンの上下運動によって、シリンダ内の空気が圧縮,膨張され、空気による大きなばね作用を有してしまうことを防ぐためである。また、空気が小さい空気孔45および46を出入りすることにより、減衰作用が得られる。このような、摩擦と空気による減衰作用を与えるダンパを右側に設ける。
また、左側の油圧ダンパの減衰性能は右側の摩擦ダンパの減衰性能より高くする。特に共振時となる3〜4Hzで±6〜10mmの振動に対する減衰力が大きくなるようにする。
従来、振動を低減するために左右両方のダンパに高価な油圧ダンパを用いていた。しかし、本実施例のように左側を油圧ダンパにし、右側を摩擦ダンパにすることで、振動を低減させつつ、高価な油圧ダンパを安価な摩擦ダンパにすることができ、コスト的に有効になる。
また、本実施例の左側のダンパは減衰性能が振動の大きさで切り替わる油圧ダンパであるが、鍔,バルブのない、減衰性能が切り替わらない油圧ダンパでもよい。
また、右側のサスペンションについては、減衰性能がなくてもかまわない。ただし、ばねだけで下から水槽を支えると、ばね自体がばねの伸縮方向以外へ倒れてしまうので、倒れを防止するために、摩擦力および空気による減衰力がほとんど発生しないような摩擦ダンパとすることが望ましい。
次に、図15に第3の実施例を示す。基本的な構造は第1の実施例と同じであり、水槽を支持するダンパが異なっている。本実施例のダンパは、右側が油圧ダンパであり、左側がダンパの減衰性能をダンパの外側から制御できる可変ダンパである。右側の油圧ダンパは第1の実施例と同じである。前記可変ダンパは、図15に示すように、シリンダ47の中にはロッド48が入り込めるように空間を設けて磁性流体49が入っている。磁性流体49とは磁性体である金属粒子を液体中に高密度で分散させた固体と液体の混合物である。磁性流体49は磁場の大きさにより磁化された金属粒子同士が引き付けあう力が変化し、粘度が変化する。また、ロッド48の先端にはピストン50が固定されている。このピストン50とシリンダ47の内面には隙間がある。この隙間を磁性流体49が通過することで、ピストン50は磁性流体49の中を動くことができる。この磁性流体49の粘度が低ければ、抵抗が小さく、ピストン50ならびにロッド48はスムーズに動き、減衰性能が低くなる。また、逆に磁性流体49の粘度が高ければ、抵抗が大きく、減衰性能が高くなる。磁性流体49の粘度を制御するために磁場を変化させる必要がある。磁場を変化させるためにピストン50にコイル51を取り付ける。このコイル51に電流を流すとコイル51の周り磁場が形成され、磁性流体49の粘度が高くなり、減衰性能が高くなる。コイル51に流す電流の大きさで、磁場の強さが変化し、減衰性能を制御することができる。コイル51に流す電流を流すための可変ダンパ駆動回路52,電流の大きさを指示するマイコン53を搭載している。洗濯槽の回転数と水槽の振動量に基づいて、マイコン53は電流を制御する。そのため、洗濯槽の回転数検出手段54と水槽の振動量を検知するための振動検出装置55を有している。振動検出装置55は、水槽の加速度,変位,ダンパの伸縮量,モータのトルクの変動量等、特に手段は選ばない。マイコン53からの制御信号に基づき、可変ダンパ駆動回路52は電源56から供給される電流を調整し、コイル51に供給する。また、このマイコン53はモータ駆動回路57に対しても制御信号を送り、電源58からの電流・電圧を調整し、モータ13の回転を制御する。本実施例では、同じマイコン53で可変ダンパとモータ回転数を制御しているが、それぞれ別のマイコンでもかまわない。このような構成におけるマイコン53が行う脱水時の可変ダンパの制御を図16,図17に示す。図16は回転数に対する可変ダンパの制御であり、図17は水槽の振動に対する可変ダンパの制御である。脱水時において所定の時間間隔で図16,図17に示すような可変ダンパの制御を行う。
図16に示す回転数に対する可変ダンパの制御について説明する。脱水が開始した後、所定の時間間隔ごとにダンパ制御を開始する(S1)。まず、洗濯槽の回転数を検出する(S2)。回転数が80r/min 未満なら(S3)、共振領域の手前であり、振動が小さいので、減衰を強くする必要がないので、電流をOFFさせる、もしくは共振時より電流を小さくさせる(S4)。そして、ダンパ制御を終了する(S5)。回転数が80r/min 以上なら(S3)、今度は回転数が450r/min 未満であるかを判定する(S6)。回転数が450r/min 未満なら、共振領域であり、振動が大きくなり易いので、電流をONさせ、コイル46に大きな電流を流すようにする(S7)。そして、ダンパ制御を終了する(S5)。一方、回転数が450r/min 以上なら(S6)、共振領域を通過したので、振動は小さくなるので、電流をOFFさせる、もしくは共振時より電流を小さくさせる(S8)。そして、ダンパ制御を終了する(S5)。つまり、マイコン48は洗濯槽の回転数が80〜450r/min の水槽が共振している間では、電流をONもしくは大きくさせ、コイル46に大きな電流を流すように制御する。大きな電流により、減衰性能を高め、共振時の振動を抑える。また、マイコン48は共振回転数範囲以外の0〜80r/min ,450r/min 以上の回転数範囲では、電流をOFFもしくは共振時より小さくさせ、コイルに電流を流さない、もしくは共振時より小さな電流を流すように制御する。水槽の振動は小さいので減衰性能を低くし、水槽の振動を床へ大きく伝わることを防ぐ。
次に図17に示す水槽の振動量に対する可変ダンパの制御について説明する。脱水が開始した後、所定の時間間隔ごとにダンパ制御を開始する(S11)。マイコン48は水槽の振動量を検知し(S12)、水槽の振動量が所定の閾値V0より小さい場合には(S13)、振動を抑える必要がないので、電流をOFFさせる、もしくは小さな電流を流すように制御する(S14)。そして、ダンパ制御を終了する(S15)。逆に水槽の振動量がある閾値V0以上の場合には(S13)、振動が大きくなっていると判断し、電流をONさせる、もしくは大きな電流を流すように制御する(S16)。そのようにすることで、減衰性能を高め、振動を抑える。さらに水槽の振動量を所定の閾値V1と比較する(S17)。振動がV1より小さければ、そのままダンパ制御を終了させる(S15)。逆に振動がV1より大きいときには振動が異常に大きいと判断し、モータ駆動回路に対して、回転数を低下させる、もしくは回転を停止させる制御を行い(S18)、ダンパ制御を終了する(S15)。
このように、可変ダンパを用いることで、必要なときにだけ減衰性能を高くすることができる。また、外槽の振動が大きくなりそうであると、振動を予測して、前もって減衰性能を高くすることができ、振動の増大をより一層防ぐことができる。その高い減衰性能を左側のダンパに適用することで、効果的に外槽の振動を小さく抑える。また不必要なときには減衰性能を低くし、床への振動の伝達をより一層低減することができる。
本実施例では回転数による制御、ならびに振動量による制御の両方が入っているが、どちらか一方だけでもよい。
また、本実施例の左側に用いた可変ダンパについて、この可変ダンパのコイルに電流を流したときの減衰性能は、右側の油圧ダンパの減衰性能より高くする。特に共振時となる3〜4Hzで±6〜10mmの振動に対する減衰力が大きくなるようにする。また、本実施例では右側のダンパは振動の大きさによって減衰性能が変化する油圧ダンパを用いているが、左側の可変ダンパの減衰性能より大きくする必要がないので、減衰性能が変化しない油圧ダンパでも、摩擦ダンパでもかまわない。また、本実施例では、左側のダンパは磁性流体を用いた可変ダンパであるが、外部からダンパの減衰性能を調整できるダンパならその手段は特にこだわらない。また、本実施例の左側のダンパは減衰性能を変化させることで、間接的に水槽に対する力を変化させて振動を制御しているが、能動的に水槽に対して力を発生するアクチュエータのようなもので振動を制御するダンパでもよい。
以上のように、脱水時の洗濯槽の回転が左回りのドラム式洗濯機に対して、左側の減衰性能を右側の減衰性能より高くすることにより共振時の振動を効果的に抑える。
ドラム式洗濯機の内部を示す正面図。 水槽の左右振動モードを表す図。 水槽の上下振動モードを表す図。 水槽の回転モードを表す図。 実施例の内部を示す側面図。 実施例の内部を示す正面図。 サスペンションの外観図。 ダンパの内部の斜視図。 ダンパの内部の斜視図。 ダンパの内部の斜視図。 ダンパの特性図。 床に伝わる力と左右変位の関係図。 床に伝わる力と上下変位の関係図。 摩擦ダンパの内部の斜視図。 可変ダンパの内部の斜視図。 回転数によるダンパ制御のフロー。 振動量によるダンパ制御のフロー。

Claims (5)

  1. 洗濯機の筐体と、その内部に設けられた水槽と、この水槽に回転自在に取り付けられた洗濯槽と、前記洗濯槽の脱水回転に対し洗濯槽の回転方向が上側,下側となる前記水槽の下部に、それぞれ取り付けられた水槽支持手段とを備えたドラム式洗濯機において、
    前記洗濯槽の回転方向が下側となる前記水槽支持手段の減衰性能が、前記洗濯機の回転方向が上側となる前記水槽支持手段の減衰性能よりも高いことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 洗濯機筐体内に配置された略円筒状の水槽と、弾性保持手段及び減衰装置で構成され、前記水槽を支持する複数の水槽支持手段と、
    前記水槽内に回転可能に設けられ洗濯物を収容する洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回転駆動するモータとで構成されたドラム式洗濯機において、
    少なくとも2つの前記水槽支持手段は前記洗濯槽の回転軸をはさむように配置され、
    脱水時における前記洗濯槽の回転方向が下向きとなる側に配された前記水槽支持手段の減衰装置の減衰性能を、前記洗濯槽の回転方向が上向きとなる側に配された他の水槽支持手段の減衰装置の減衰性能より高くすることを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 前記減衰装置は、少なくとも液体を内包したシリンダと前記シリンダ内を動くロッドと前記ロッドに取り付けられたピストンで構成された油圧ダンパであり、前記ピストンには孔が開けられており、脱水時における前記洗濯槽の回転方向が下向きとなる側に配された油圧ダンパのピストンの孔の面積は、上向きとなる側に配された油圧ダンパのピストンの孔の面積より小さいことを特徴とする請求項2のドラム式洗濯機。
  4. 前記減衰装置は、脱水時における前記洗濯槽の回転方向が下向きとなる側に配された減衰装置のみ、前記減衰装置の外部より減衰性能を変化させることができ、前記減衰性能は上向きとなる側に配された減衰装置の減衰性能よりも高くできることを特徴とする請求項2のドラム式洗濯機。
  5. 脱水時における前記洗濯槽の回転方向が上向きとなる側は、減衰性能を有さない、もしくは減衰性能をほとんど有していない減衰装置と弾性保持手段で支持することを特徴とす
    る請求項2のドラム式洗濯機。
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