JP2009028290A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009028290A
JP2009028290A JP2007195379A JP2007195379A JP2009028290A JP 2009028290 A JP2009028290 A JP 2009028290A JP 2007195379 A JP2007195379 A JP 2007195379A JP 2007195379 A JP2007195379 A JP 2007195379A JP 2009028290 A JP2009028290 A JP 2009028290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing machine
outer tub
tub
damping
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007195379A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Masahito Kyo
雅人 姜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007195379A priority Critical patent/JP2009028290A/ja
Publication of JP2009028290A publication Critical patent/JP2009028290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

【課題】ダンパの減衰力を最大限に発揮させ、また、簡単な切り替えで減衰力を可変することにより、脱水起動時と定常時の両方の低振動化を実現する洗濯機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の洗濯機は、洗濯機外枠30の底部に設けられた減衰手段32に支持された外槽33と、外槽33内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽34と、洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段35とを有し、減衰手段32を外槽33の重心33aの周りに配置し、減衰手段32と連通する減衰力可変手段52により減衰力を可変可能に構成したものである。これによって、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽33の激しい振動を減衰力を強くした減衰手段32で確実に抑え、定常時は、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達を少なくするために減衰力を低減させた減衰手段32にすることで、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した外槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水(更に乾燥まで行う場合もある)を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、シリンダとピストンで構成されるエアーダンパを備え、シリンダ内の空気の流れを止めてピストンを動きにくくすることによって制動力を得ていた(例えば、特許文献1参照)。
図15は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の全体構成を示すものである。図15に示すように、洗濯機本体1内にばね2によって吊り下げ支持された水槽3と、この水槽3内で回転するドラム4と、このドラムを駆動させる手段5と、前記水槽3下部と洗濯機本体1との間に設けられたダンパ6とを備え、このダンパ6はシリンダ7とこのシリンダー7内を摺動するピストン8とからなり、さらにこのシリンダ7はピストン8によって分割されるシリンダ7内を連通させるバイパス9を有し、このバイパス9には空気の流通を任意のタイミングで連通、遮断するバルブ10を設けている。洗濯、すすぎを終えて脱水を行なおうとするとき、衣類が前記ドラム4の下部に偏った状態でドラム4を回転させる。
このとき衣類による偏心荷重のため水槽3が起動時に大きく振動するが、このときバイパス9のバルブ10は閉じてあり、ピストン8をシリンダ7内で上下させることによって発生する空気圧によってダンパ力を得、起動時の大きな振動を抑える。さらにドラム4が高速回転に入ると水槽3の振動は脱水とともに徐々に小さくなるので、バイパス9のバルブ10を開放しシリンダ7内の空気圧を発生させないようにする。これによって振動が設置床に直接伝わり、床を大きく振動させることがなくなり、騒音や家屋の振動を引き起こすことがなくなるというものであった。
特開平5−84390号公報
しかしながら、前記従来の構成では、バイパス9のバルブ10を閉じ、ピストン8をシリンダ7内で上下させることによって発生する空気圧によってダンパ力を得、起動時の大きな振動を抑えようとしても、空気が圧縮性流体なので、バルブ10を閉じるとシリンダ7内の空気は、空気ばねとして働き、ダンパ6の制振効果が少なくなるという問題があった。また、ダンパ6は水槽3の重心近傍に配置されており、重心を中心に水槽3が前後または左右に回転する振動形態では、水槽3の振動を抑えることができず、水槽3は大きく振動し、洗濯機本体1に衝突するという問題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ダンパの減衰力を最大限に発揮させ、減衰力を無くすことにより、脱水起動時と定常時の両方の低振動化と低騒音化を実現すると共に、重心を中心に前後、左右、上下に振動する場合でも確実に水槽の振動を抑え、脱水をスムーズに行える洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機外枠に設けられた弾性体に支持された外槽と、外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、外槽の振動を抑制する減衰手段を有し、減衰手段を外槽の重心の周囲に配置し、減衰手段と連通する減衰力可変手段を設けたものである。
これらによって、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の激しい揺動運動を、外槽の重心の周囲に配置した減衰力可変手段を伴う減衰手段で効果的に抑えることができるものである。また洗濯時等の定常時は、外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達を少なくするために、減衰力可変手段によって減衰手段の減衰力を低減させることで、脱水起動時と定常時の両方の低振動化と低騒音化を実現するものである。
本発明の洗濯機は、外槽の重心の周囲に減衰手段を設け、脱水起動時は減衰力可変手段によって洗濯物の偏心荷重による外槽の激しい揺動運動を効率的に抑え、定常時は減衰力可変手段によって減衰手段の減衰力を低減させて外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達を少なくすることで、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現することができる。
第1の発明は、洗濯機外枠に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記外槽の振動を抑制する減衰手段を有し、前記減衰手段を前記外槽の重心の周囲に配置し、前記減衰手段と連通する減衰力可変手段を設けたことにより、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の激しい揺動運動を効率的に抑え、定常時は減衰手段の減衰力を低減させて外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達を少なくすることで、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の減衰手段を外槽と洗濯機外枠の底面の間に設けたことにより、洗濯機外枠の底部に減衰手段が支持されるので、減衰手段を伝わってきた外槽の振動が洗濯機外枠を振動させることが少なくなり、洗濯機外枠の振動騒音を低減することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の弾性体を外槽と洗濯機外枠の底面の間に設けたことにより、重量の大きい外槽を洗濯機外枠の底部で支持することになり、洗濯機外枠底部以外の軽量化を図ることができる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明の弾性体に減衰手段を設けたことにより、弾性体と減衰手段の支持部品の共有化が図れ、信頼性を向上すると共にコストを低減することができる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明の減衰力可変手段において、空気が流通する接続部を有したケースと、前記ケース内に回転自在に挿入される略円筒形の切り替え体と、前記切り替え体を回転させる回転手段とを備え、前記切り替え体には、第1の貫通孔と前記第1の貫通孔より開口面積の大きい第2の貫通孔を設け、前記回転手段の回転動作により前記切り替え体を回転させ、流通する空気の流路抵抗を切り替え可能とすることで、減衰手段の減衰力を脱水起動時と定常時で切り替え、脱水起動時と定常時の両方において低振動と低騒音化を実現することができる。
第6の発明は、特に、第1〜5の発明の減衰手段は、外槽の後方と前方に、各々左右方向に一対設けたことにより、外槽の重心近傍を中心に回転する前後左右の揺動運動を効果的に低減することができると共に、外槽を洗濯機外枠の底面に安定支持することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6の発明の減衰手段は、洗濯機外枠の底面から外槽に向けて重心方向に設けたことにより、外槽の重心近傍を中心に回転する前後左右の揺動運動を更に効果的に低減することができる。
第8の発明は、特に、第1〜7の発明の洗濯兼脱水槽を前上がりに傾斜させて設けたこにより、洗濯物の出し入れが容易になり、操作性が向上するというものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。図2は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の減衰手段の断面図を示すものである。
図1において、洗濯機外枠30は、洗濯機外枠上部30aに設けた4本の弾性体31により外槽33を弾性支持している。減衰手段32は下端を洗濯機外枠の底部30bに設けられたダンパ支持台45に支持され、上端を外槽33に設けられたダンパ支持部46に取り付けられている。ただし、減衰手段32は外槽33の重心33aの周りに配置されていればよく、洗濯機外枠の底部の配置に限定されない。洗濯兼脱水槽34は、外槽33内に回転自在に配設している。モータ(駆動手段)35は、ブラシレス直流モータから成っており、インバータ制御され、回転速度が自在に変化されるようになっている。そして直接洗濯兼脱水槽34を駆動する。給水手段36は洗濯兼脱水槽34内に給水するものである。水位検知手段37は、外糟33内の洗濯水位を検知する。排水手段38は、外槽33内の洗濯水を排水するものである。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面下部に設けられている。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面上部に設けられた操作表示手段40により入力された設定内容に基づいて洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、パワースイッチング手段(図示せず)を介してモータ35、給水手段36、排水手段38などを逐次制御する。減衰手段32は、外槽33の重心33aの周りに配置されており、外槽33の前部に左右1対、後部にも左右1対の合計4本が取り付けられている。また、減衰手段32には、摩擦ダンパや粘性ダンパが使用され、脱水起動時の外槽33の揺動運動を減衰している。減衰力可変手段52は連通管51に設けられており、連通管51は減衰手段32の一方の空気の入出口49と他方の空気の入出口50に連通している。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、洗濯兼脱水槽34内に衣類と洗剤を投入後、操作表示手段40を操作して運転を開始する。これによって、給水手段36が作動し、洗濯兼脱水槽34内に洗濯水が供給されると共に洗濯兼脱水槽34も回転を開始する。規定量の洗濯水が供給されると給水手段36は給水を停止する。洗濯兼脱水槽34の回転によって、洗剤は洗濯水に溶かされ、洗濯液となって衣類に浸透する。洗濯兼脱水槽34は、30r/min程度の低速で回転して、衣類を持ち上げては落とすというたたき洗いを規定時間行う。洗濯終了後、排水手段38が作動し、汚れを溶かし込んだ洗濯液は、外槽33の外に排水される。排水終了後、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなる。洗濯兼脱水槽34の回転による振動周波数が、外槽33の共振周波数に近づくと外槽33は、大きく揺動運動するようになる。特に、衣類の偏荷重が大きく、位置が外槽33の重心33aから遠い場合、外槽33は重心33aを中心に回転する揺動運動をし、洗濯機外枠30に衝突する。激しい時は、洗濯機外枠30が移動することもある。この共振時の外槽33の揺動運動エネルギーを重心33aの周りに設けた減衰手段32が熱エネルギーに変換し、抑えこむようにして小さくしている。共振時を通過すると外槽33の振動は小さくなってくる。
さらに、減衰力可変手段52により、減衰手段32のシリンダ41内の空気圧を可変させることが可能であるため、揺動運動の大きい脱水起動時と、洗濯時や脱水定常時等の定常時とで減衰手段32の減衰力を可変することによって、脱水起動時の外槽33の揺動運動を低減するとともに、洗濯時や脱水定常時等の定常時に洗濯機外枠30の振動も低減することができる。
以上のように本実施の形態においては、洗濯機外枠上部30aと外槽33の間で重心33aの周りに配置された減衰手段32と減衰力可変手段52により、脱水起動時の外槽33の揺動運動が小さくなり、スムーズに脱水を立ち上げることができるとともに、定常時の振動騒音を低減することができる。
また、図1において、減衰手段32は下端を洗濯機外枠の底部30bに設けられたダンパ支持台45に支持され、上端を外槽33に設けられたダンパ支持部46に取り付けられている。洗濯機外枠の底部30bは樹脂の成型品であり、補強リブを効果的に配置して強固な構造になっている。
これにより、脱水起動時の外槽33の揺動運動は、洗濯機外枠の底部30bと外槽33の間に配置された減衰手段32によって下から支えられるようにして低減される。脱水定常時には外槽33の振動が減衰手段32を伝わって洗濯機外枠30を振動させようとするが、減衰手段32の下端の支持位置が強固で振動しにくい洗濯機外枠の底部30bであるため、減衰手段32を伝わってきた外槽33の振動が洗濯機外枠30を振動させることが少なくなり、洗濯機外枠30の振動騒音を低減することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。
図3において、弾性体31を圧縮ばねで構成し、洗濯機外枠の底面30bに設けられたダンパ支持台45に下端を支持し、上端を外槽33に設けられたダンパ支持部46に取り付けている。その他の構成は実施の形態1と同様である。弾性体31を外槽33と洗濯機外枠の底部30bの間に設けたことにより、重量の大きい外槽33を強固な洗濯機外枠の底部30bで弾性支持することになり、洗濯機外枠の底部30b以外は必要以上に強度を上げる必要がなくなるので軽量化と低コスト化を図ることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。
図4において、弾性体31を圧縮ばねで構成し、減衰手段32の伸縮部32aに配置している。その他の構成は実施の形態1と同様である。これにより、弾性体31と減衰手段32の支持部品の共有化が図れ、信頼性を向上すると共にコストを低減することができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の減衰力可変手段の断面図を示すものである。図6は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の減衰力可変手段の斜視図を示すものである。
図1、図2、図5、図6において、減衰手段32はシリンダ41と、ピストン42とで構成され、シリンダ41の側部にピストン42を挟んで一対の第1の空気入出入口49と、第2の空気出入口50を設けている。シリンダ41には、シリンダ取り付け部41aが設けられており、防振体44を介してダンパ支持台45に防振支持されている。ピストンロッド43の一端には、ピストン42が取り付けられ、もう一方の端にはピストンロッド取り付け部43aが設けられており、防振体44を介してダンパ支持部46に防振支持されている。ダンパ支持台45は、洗濯機外枠の底部30bに固定されている。ダンパ支持部46は、外槽33を下方から支えるように外槽33の底部に固定されている。ピストンリング42aは、低摩擦係数で耐磨耗性に優れた材質(例えばテフロン(登録商標))で形成されており、気密性を確保しながらシリンダ41内を滑らかに摺動する。連通管51は、第1の空気出入口49と第2の空気出入口50を接続する管で、ピストン42の動きに応じてシリンダ41内の作動流体41b(空気)を行き来させる。
減衰力可変手段52は連通管51に設けられており、ケース55と、ケース55内に回転自在に挿入される円筒形の切り替え体56と、切り替え体56に設けた第1の貫通孔56bと、第1の貫通孔56bより開口面積の大きい第2の貫通孔56cで構成されている。第1の貫通孔56bと第2の貫通孔56cは直行するように設けられている。この直交の精度は必要なく、交差程度でもよい。ケース55には、接続部55aと接続部55bが設けられており、連通管51aと接続部55aを繋ぎ、連通管51bと接続部55bを繋ぐ。または、連通管51aと接続部55bを繋ぎ、連通管51bと接続部55aを繋ぐ。切り替え体56はケース55内を回転し、接続部55aと接続部55bに第1の貫通孔56bや第2の貫通孔56cを合わせることで流路抵抗を切り替えている。ケース55には切り替え体56を回転させる電動モータから成る回転手段58が取り付けねじ59により固定されている。回転手段58の回転軸58aは切り替え体56の一端に挿入固定されている。回転手段58の回転動作で切り替え体56を回転して流路抵抗を切り替えている。これにより、回転手段58により切り替え体56を90度ずつ回転するだけで連通管51の流路抵抗を変えることができ、簡単な構成で切り替え動作を安定させることができるようになっている。その他の構成は実施の形態1〜4と同様である。
排水終了後脱水工程に入り、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなる。洗濯兼脱水槽34の回転による振動周波数が、外槽33の共振周波数に近づくと外槽33は、大きく揺動運動するようになる。特に、衣類の偏荷重が大きく、位置が外槽33の重心33aから遠い場合、外槽33は重心33aを中心に回転する揺動運動をし、洗濯機外枠30に衝突する。激しい時は、洗濯機外枠30が移動することもある。この共振時には、流路抵抗の大きい第1の貫通孔56bを連通管51に接続することで減衰手段32の減衰力を大きくし、外槽33の揺動運動エネルギーを散逸して、外槽の揺れを小さくしている。共振時を通過すると外槽33の振動は小さくなってくる。このときは、流路抵抗の小さい第2の貫通孔56cを連通管51に接続し、減衰手段32の減衰力を小さくして、外槽33の振動が洗濯機外枠30に伝達されにくくしている。
以上のように本実施の形態においては、減衰力可変手段52により減衰手段32の減衰力を脱水起動時と定常時で切り替えたため、脱水起動時の外槽33の揺動運動を低減すると共に、脱水定常時の洗濯機外枠30の振動も低減することができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の要部の断面図を示すものである。
図7において、相互抑制手段61は、減衰手段32aの第1の空気入出口53aと隣にある減衰手段32bの第2の空気入出口54bを接続する管路61aと、減衰手段32aの第2の空気入出口53bと減衰手段32bの第1の空気入出口54aを接続する管路61bで構成されている。その他の構成は、実施の形態1〜4と同様である。
これにより、外槽33が揺動運動してもピストン42の動きで発生した空気の流れが管路61a、61bを通って相手側のシリンダ41内に流れ込み、相手側のピストン42の動きを抑制するように働くことになるため揺動運動は抑えられることになる。このように、相互抑制手段61を設けたことにより、減衰手段32の制動力を大きくすることができ、外槽33の振動を更に抑え、振動、騒音を低くすることができる。
(実施の形態6)
図8は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の要部の断面図を示すものである。
図8において、相互抑制手段61は、外槽33の左側に設けられた減衰手段32aの第1の空気入出口53aと外槽33の重心33aを中心に右側に設けられた減衰手段32bの第2の空気入出口54bを接続する管路61aと、外槽33の左側に設けられた減衰手段32aの第2の空気入出口53bと外槽33の右側に設けられた減衰手段32bの第1の空気入出口54aを接続する管路61bで構成されている。その他の構成は、実施の形態5と同様である。
これにより、外槽33の左側が下降し、外槽33の右側が上昇する、あるいは逆の振動形態では、ピストン42の動きで発生した空気の流れが管路61a、61bを通って相手側のシリンダ41内に流れ込み、相手側のピストン42の動きを抑制するように働くことになる。このように、相互抑制手段61を設けたことにより、減衰手段32の制動力を大きくすることができ、外槽33の重心33aの周りに左右回転する揺動運動を効果的に抑え、振動、騒音を低くすることができる。
(実施の形態7)
図9は、本発明の第7の実施の形態における洗濯機の要部の断面図を示すものである。
図9において、相互抑制手段61は、外槽33の前側に設けられた減衰手段32aの第1の空気入出口53aと外槽33の重心33aを中心に後ろ側に設けられた減衰手段32cの第2の空気入出口53dを接続する管路61cと、外槽33の前側に設けられた減衰手段32aの第2の空気入出口53bと外槽33の後ろ側に設けられた減衰手段32cの第1の空気入出口53cを接続する管路61dで構成されている。その他の構成は、実施の形態6と同様である。
これにより、外槽33の前側が下降し、外槽33の後ろ側が上昇する、あるいは逆の振動形態では、ピストン42の動きで発生した空気の流れが管路61c、61dを通って相手側のシリンダ41内に流れ込み、相手側のピストン42の動きを抑制するように働くことになる。このように、相互抑制手段61を設けたことにより、減衰手段32の制動力を大きくすることができ、外槽33の重心33aの周りに前後回転する揺動運動を効果的に抑え、振動、騒音を低くすることができる。
(実施の形態8)
図10は、本発明の第8の実施の形態における洗濯機の要部の断面図を示すものである。図11は、本発明の第8の実施の形態における洗濯機の要部の断面図を示すものである。
図10、図11において減衰手段32を重心33aの周りで、外槽33の前側左右の2箇所と、外槽33の後ろ側左右の2箇所に設けたものである。その他の構成は、実施の形態1〜7と同様である。
これにより、衣類の偏りが外槽33の前部に在る場合は、前側の減衰手段32が作用して、外槽33の前部の振動を低減し、衣類の偏りが外槽33の後ろ側に在る場合は、後ろ側の減衰手段32が作用して、外槽33の後部の振動を低減する。衣類の偏りが、外槽33の中部に在る場合は、4本の減衰手段32が同時に作用し、外槽33の振動を確実に低減することになる。このように、衣類の偏り位置に関係なく外槽33の振動を効果的に抑え、振動、騒音を更に低くすることができる。
(実施の形態9)
図12は、本発明の第9の実施の形態における洗濯機の正面の断面図を示すものである。図13は、本発明の第9の実施の形態における洗濯機の横断面図を示すものである。
洗濯機外枠の底面30bから外槽33の重心33aの方向に減衰手段32の動作軸32eを向けたものである。その他の構成は、実施の形態1〜8と同様である。これにより、外槽33の水平方向の揺動運動エネルギーも垂直方向と同様に散逸することができる。また、減衰手段32の動作軸32eが外槽33の重心33aに向いているので、減衰手段32にこじれ力が発生せず、効率よく外槽33の揺動運動を低減することができる。
(実施の形態10)
図14は、本発明の第10の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。
図14において、洗濯兼脱水槽34の回転軸34aは前方高位に傾斜している。傾斜角度は、洗濯、乾燥、操作性に優れた20°である。その他の構成は、実施の形態1〜9と同様である。
これにより、衣類の偏りが重心33aの近傍に位置する確率が高くなり、外槽33の振動形態が画一化し、効率よく外槽33の振動を低減することができる。
以上のように、本発明に関わる洗濯機は、減衰手段の減衰力の強弱を切り替えることができるので、洗濯機以外の回転機械の防振にも応用可能である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態1における洗濯機の減衰手段の断面図 本発明の実施の形態2における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態4における洗濯機の減衰力可変手段の断面図 本発明の実施の形態4における洗濯機の減衰力可変手段の斜視図 本発明の実施の形態5における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態6における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態7における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態8における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態8における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態9における洗濯機の正面の断面図 本発明の実施の形態9における洗濯機の横断面図 本発明の実施の形態10における洗濯機の正面の断面図 従来の洗濯機の断面図
符号の説明
30 洗濯機外枠
30b 洗濯機外枠の底部
31 弾性体
32 減衰手段
33 外槽
33a 重心
34 洗濯兼脱水槽
35 駆動手段
52 減衰力可変手段
55 ケース
56 切り替え体
56b 第1の貫通孔
56c 第2の貫通孔
58 回転手段

Claims (8)

  1. 洗濯機外枠に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記外槽の振動を抑制する減衰手段を前記外槽の重心の周囲に配置し、前記減衰手段と連通する減衰力可変手段とを備えた洗濯機。
  2. 減衰手段を外槽と洗濯機外枠の底面の間に設けた請求項1記載の洗濯機。
  3. 弾性体を外槽と洗濯機外枠の底面の間に設けた請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 弾性体に減衰手段を設けた請求項1または2に記載の洗濯機。
  5. 減衰力可変手段は、空気が流通する接続部を有したケースと、前記ケース内に回転自在に挿入される略円筒形の切り替え体と、前記切り替え体を回転させる回転手段とを備え、前記切り替え体には、第1の貫通孔と前記第1の貫通孔より開口面積の大きい第2の貫通孔を設け、前記回転手段の回転動作により前記切り替え体を回転させ、流通する空気の流路抵抗を切り替え可能とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 減衰手段は、外槽の後方と前方に、各々左右方向に一対設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 減衰手段は、洗濯機外枠の底面から外槽に向けて重心方向に設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯機。
  8. 洗濯兼脱水槽を前上がりに傾斜させて設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。
JP2007195379A 2007-07-27 2007-07-27 洗濯機 Pending JP2009028290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195379A JP2009028290A (ja) 2007-07-27 2007-07-27 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195379A JP2009028290A (ja) 2007-07-27 2007-07-27 洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009028290A true JP2009028290A (ja) 2009-02-12

Family

ID=40399496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007195379A Pending JP2009028290A (ja) 2007-07-27 2007-07-27 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009028290A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9110922B2 (en) 2010-02-01 2015-08-18 Google Inc. Joint embedding for item association
JP2018509262A (ja) * 2015-03-25 2018-04-05 青島海爾▲滾▼筒洗濯機有限公司 洗濯機用減衰機構及び洗濯機
JP2020089404A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯機
WO2024089938A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9110922B2 (en) 2010-02-01 2015-08-18 Google Inc. Joint embedding for item association
JP2018509262A (ja) * 2015-03-25 2018-04-05 青島海爾▲滾▼筒洗濯機有限公司 洗濯機用減衰機構及び洗濯機
JP2020089404A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯機
JP7174607B2 (ja) 2018-12-03 2022-11-17 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯機
WO2024089938A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4857197B2 (ja) ドラム式洗濯機
KR101568905B1 (ko) 드럼 세탁기
JP4893504B2 (ja) 洗濯機
JP2010194024A (ja) 洗濯機
KR101417779B1 (ko) 세탁기 및 세탁기의 아우터터브 지지구조
JP2010194028A (ja) 洗濯機
JP2009028290A (ja) 洗濯機
JP4670511B2 (ja) 洗濯機
CN108368662B (zh) 洗衣机
KR101654054B1 (ko) 세탁장치
JP4858138B2 (ja) 洗濯機
JP2006334262A (ja) 洗濯機
JP2012170680A (ja) ドラム式洗濯機
JP4525365B2 (ja) 洗濯機
JP2007061123A (ja) 洗濯機
JP2010194025A (ja) 洗濯機
JP2009100975A (ja) 洗濯機
JP2011024847A (ja) 洗濯機
JP4788520B2 (ja) 洗濯機
JP6997004B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2006204564A (ja) 洗濯機
JP2012187235A (ja) ドラム式洗濯機
JP2004290704A (ja) ドラム式洗濯機
JP2012000173A (ja) ドラム式洗濯機
JP2010240005A (ja) 洗濯機