JP2009100975A - 洗濯機 - Google Patents

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Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Naoto Yamaoka
直人 山岡
Masahito Kyo
雅人 姜
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Abstract

【課題】脱水定常時に、減衰力を発生させないようにしてもばねを介して水槽の振動が設置床に直接伝わり、床を振動させて騒音や家屋の振動を引き起こしていた。
【解決手段】洗濯機本体の底部30bに設けられた第1の弾性体42に支持された支持体41と、支持体41に設けられた第2の弾性体32に支持された外槽33と、外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽34とを備え、第1の弾性体42は空気ばねで構成するとともに、第2の弾性体32は気密性を有する可撓性の袋体50と、袋体50内に内包した圧縮ばね51にて構成し、袋体50と空気ばねとを連通する連通管53を設け、空気ばねは、袋体50の空気容積と連動させてばね定数を変化させることによって、外槽33の質量が小さくなった定常時は、第1の弾性体42のばね定数を小さくでき、外槽33の床に対する振動伝達を少なくして、床の振動やそれに起因する騒音を小さくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した外槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水(更に乾燥まで行う場合もある)を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、シリンダとピストンで構成されるエアーダンパを備え、シリンダ内の空気の流れを止めてピストンを動きにくくすることによって制動力を得ていた(例えば、特許文献1参照)。
図12は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の全体構成を示すものである。図12に示すように、洗濯機本体1内にばね2によって吊り下げ支持された水槽3と、この水槽3内で回転するドラム4と、このドラムを駆動させる手段5と、前記水槽3下部と洗濯機本体1との間に設けられたダンパ6とを備え、このダンパ6はシリンダ7とこのシリンダー7内を摺動するピストン8とからなり、さらにこのシリンダ7はピストン8によって分割されるシリンダ7内を連通させるバイパス9を有し、このバイパス9には空気の流通を任意のタイミングで連通、遮断するバルブ10を設けている。洗濯、すすぎを終えて脱水を行なおうとするとき、衣類が前記ドラム4の下部に偏った状態でドラム4を回転させる。このとき衣類による偏心荷重のため水槽3が起動時に大きく振動するが、このときバイパス9のバルブ10は閉じてあり、ピストン8をシリンダ7内で上下させることによって発生する空気圧によってダンパ力を得、起動時の大きな振動を抑える。さらにドラム4が高速回転に入る脱水定常時には水槽3の振動は脱水とともに徐々に小さくなるので、バイパス9のバルブ10を開放しシリンダ7内の空気圧を発生させないようにする。これによって振動が設置床に直接伝わり、床を大きく振動させることがなくなり、騒音や家屋の振動を引き起こすことがなくなるというものであった。
特開平5−84390号公報
しかしながら前記従来の構成では、水槽3の質量に関係なく水槽3を支持するばね2のばね定数が一定であるため、脱水定常時に、バイパス9のバルブ10を開放しシリンダ7内の空気圧を発生させないようにしてもばね2を介して水槽3の振動が設置床に直接伝わり、床を振動させて騒音や家屋の振動を引き起こしていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、水槽3の床に対する振動伝達を低減し、床振動や騒音のない洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機本体の底部に設けられた第1の弾性体に支持された支持体と、支持体に設けられた第2の弾性体に支持された外槽と、外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、第1の弾性体は空気ばねで構成するとともに、第2の弾性体は気密性を有する可撓性の袋体と、袋体内に内包した圧縮ばねにて構成し、袋体と空気ばねとを連通する連通管を設け、空気ばねは、袋体の空気容積と連動させてばね定数を変化させるようにしたものである。
これによって、脱水が進行し外槽の質量が小さくなった脱水定常時は、第1の弾性体のばね定数を小さくすることができ、外槽の床に対する振動伝達を少なくして、床の振動やそれに起因する騒音を小さくすることができる。
本発明の洗濯機は、外槽を支持する空気ばねのばね定数を袋体の空気容積と連動させて変化させるようにしたことにより、外槽の質量が小さくなった定常時は、空気ばねのばね定数も小さくなり、外槽の床に対する振動伝達が少なくなるので、床の振動やそれに起因する騒音が小さい洗濯機を提供することができる。
第1の発明は、洗濯機本体の底部に設けられた第1の弾性体に支持された支持体と、支持体に設けられた第2の弾性体に支持された外槽と、外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、第1の弾性体は空気ばねで構成するとともに、第2の弾性体は気密性を有する可撓性の袋体と、袋体内に内包した圧縮ばねにて構成し、袋体と空気ばねとを連通する連通管を設け、空気ばねは、袋体の空気容積と連動させてばね定数を変化させるようにしたものである。
これによって、外槽の質量が小さくなった定常時は、第1の弾性体のばね定数を小さくすることができ、外槽の床に対する振動伝達を少なくして、床の振動やそれに起因する騒音を小さくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の袋体が圧縮されたときには圧縮された分の空気を袋体内から第1の弾性体に移動させ、前記袋体が伸張されたときには、圧縮時に前記第1の弾性体に移動していた空気を前記第1の弾性体から前記袋体にもどすように構成したことにより、袋体の伸縮で第1の弾性体のばね定数の強弱を変化させることになり、外槽の質量に適した第1の弾性体のばね定数を簡単な構成で設定することができ、外槽の脱水起動時の揺動運動を抑制すると共に、脱水定常時の外槽の床に対する振動伝達を少なくして、床の振動やそれに起因する騒音を小さくすることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の第1の弾性体は、支持体の下方前部に左右1対と支持体の下方後部に左右1対設けたことにより、洗濯兼脱水槽の前部や後部に衣類の偏りが発生しても安定的に吸振することができ、外槽の振動を確実に抑えることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3の発明の連通管の流路抵抗を可変させ減衰力を変化させる減衰力可変手段を設け、外槽振動の共振時には前記連通管の流路抵抗を大きくして減衰力を大きくし、外槽振動の定常時には前記連通管の流路抵抗を小さくして減衰力を小さくするようにしたことにより、共振時の外槽の振動と定常時の床振動の両方を低減することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の減衰力可変手段は、第2の弾性体の伸縮に連動する弁体部により構成したことにより、外槽の質量変化と連動して減衰手段の減衰力を変えることができ外槽の質量が大きい共振時は減衰力を強く、外槽の質量が小さい定常時は減衰力を弱くすることができるので、新たに質量や振動を検知する検知手段を設ける必要がなく、コストを低減すると共に、信頼性を向上させることができる。
第6の発明は、特に、第4の発明の外槽の振動を検知する振動検知手段と、振動の大きさに応じて減衰力可変手段の駆動を制御するための制御装置とを備え、前記減衰力可変手段はソレノイドと弁体部により構成し、振動の大きさに応じて前記ソレノイドを動作させて弁体部を可動させ、連通管の流路抵抗を可変させるように構成したことにより、外槽振動の大きい共振時には前記連通管の流路抵抗を大きくして減衰力を大きくし、外槽振動の小さい定常時には前記連通管の流路抵抗を小さくして減衰力を小さくし外槽振動の床に対する振動伝達を少なくすることで、共振時の外槽の振動と定常時の床振動の両方を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。
図1において、洗濯機本体30は、洗濯機本体の上部30aに設けた4本の補助弾性体31により外槽33を弾性支持している。第2の弾性体32は、外槽33の重心33aの周りに配置されており、外槽33の前部に左右1対、後部に左右1対合計4本が設けられている。第2の弾性体32は、気密性を有する可撓性の袋体50と、袋体50内に内包した圧縮ばね51で構成されている。第1の弾性体42は、気密性を有する空気ばねで構成されており、袋体50と第1の弾性体42を連通する連通管53が設けられている。第1の弾性体42のばね定数は、外槽33の質量変化に比例して袋体50の容積が変化することを利用して、外槽33の質量が軽くなれば小さくなり、重くなれば大きくなるようにしている。第2の弾性体32は片側を支持体41に取り付けられ、もう一方を外槽33に取り付けている。第1の弾性体42は片側を洗濯機本体の底部30bに取り付け、もう一方を支持体41に取り付けている。
洗濯兼脱水槽34は、外槽33内に回転自在に配設している。モータ(駆動手段)35は、ブラシレス直流モータから成っており、インバータ制御され、回転速度が自在に変化されるようになっている。そして直接洗濯兼脱水槽34を駆動する。給水手段36は洗濯兼脱水槽34内に給水するものである。水位検知手段37は、外糟33内の洗濯水位を検知する。排水手段38は、外槽33内の洗濯水を排水するものである。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面下部に設けられている。制御装置39は、洗濯機本体30の前面上部に設けられた操作表示手段40により入力された設定内容に基づいて洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、パワースイッチング手段(図示せず)を介してモータ35、給水手段36、排水手段38などを逐次制御する。
第1の弾性体42は、外槽33の重心33aの周りに配置されており、外槽33の前部に左右1対、後部にも左右1対の合計4本が取り付けられている。また、洗濯機本体の上部30aと外槽33の前部と後部の間に設けられた減衰手段49には、摩擦ダンパや粘性ダンパが使用され、脱水起動時の外槽33の揺動運動を減衰している。
第1の弾性体のばね定数をk1、第2の弾性体のばね定数をk2とすると、図2に示すとおり、外槽33の質量が大きく、圧縮ばね51が縮んで袋体50の容積が小さくなる場合は、k1>k2の関係が成り立ち、外槽33の質量が小さく、圧縮ばね51が伸びて袋体50の容積が大きくなる場合は、k1<k2の関係が成り立つように設定している。k2は一定なので外槽33の質量が大きいとk1も大きくなり、外槽33の質量が小さいとk1も小さくなる。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、洗濯兼脱水槽34内に衣類と洗剤を投入後、操作表示手段40を操作して運転を開始する。これによって、給水手段36が作動し、洗濯兼脱水槽34内に洗濯水が供給されると共に洗濯兼脱水槽34も回転を開始する。規定量の洗濯水(約20L)が供給されると給水手段36は給水を停止する。洗濯兼脱水槽34の回転によって、洗剤は洗濯水に溶かされ、洗濯液となって衣類に浸透する。洗濯兼脱水槽34は、40r/min程度の低速で回転して、衣類を持ち上げては落とすというたたき洗いを規定時間行う。洗濯終了後、排水手段38が作動し、汚れを溶かし込んだ洗濯液は、外槽33の外に排水される。
排水終了後、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなる。洗濯兼脱水槽34の回転による振動周波数が、外槽33の共振周波数(約5Hz)に近づくと外槽33は、大きく揺動運動するようになる。特に、衣類の偏荷重が大きい場合、外槽33は激しく揺動運動し、洗濯機本体30に衝突する。激しい時は、洗濯機本体30が移動することもある。この共振時は、衣類に洗濯液が大量に含まれており、外槽33の質量が大きく、圧縮ばね51が縮んで袋体50の容積が小さくなるので、k1>k2の関係が成り立ち、第1の弾性体42のばね定数は、外槽33の揺動振動が大きくならないように第2の弾性体32より大きくなっている。そのため、専ら第2の弾性体32が運動エネルギーを吸収し伸縮を繰り返す。また、その時の外槽33の振動は減衰手段49により熱エネルギーに変換され、低減される。
共振を通過し定常時に達すると、脱水が進み洗濯液が衣類から搾り出されて排水されるので外槽33の質量が約12kg程軽くなると共に振動は共振時の1/10程度に小さくなっている。この時、外槽33の質量は小さく、圧縮ばね51が伸びて袋体50の容積が大きくなるので、k1<k2の関係が成り立つ。第1の弾性体42である空気ばねのばね定数が小さくなることになる。
上記の動作により、第1の弾性体42のばね定数は、第2の弾性体32のばね定数より小さくなり、外槽33の振動エネルギーは専ら第1の弾性体42に吸収される。床に伝達される力をF、第1の弾性体42のばね定数をk1、外槽33の変位をxとすると、F=k1×xの関係がある。よって、床に伝達される力Fは、第1の弾性体42のばね定数が小さいので低く抑えられることになる。
以上のように本実施の形態においては、外槽33の質量が小さくなった定常時は、第1の弾性体42のばね定数を小さくすることにより、外槽33の床に対する振動伝達力を少なくして、床の振動やそれに起因する騒音を小さくすることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。
図3において第2の弾性体32は、気密性を有する可撓性の袋体50と、袋体50内に内包した圧縮ばね51で構成されている。第1の弾性体42は、空気ばねで構成されており、袋体50と第1の弾性体42を連通する連通管53が設けられている。第1の弾性体42のばね定数k1は、第1の弾性体42の内容積をV0、袋体50の内容積をV1、第1の弾性体42の内圧をP、第1の弾性体42の形状により決定される定数をaとすると、k1=a・P/(V0+V1)で表される。外槽33の質量が大きい場合、圧縮ばね51が縮み、袋体50の容積が小さくなる。この時、袋体50内の空気は、連通管53を通って第1の弾性体42に移動する。これにより、第1の弾性体42の内圧Pは上昇し、第1の弾性体42のばね定数k1は大きくなる。外槽33の質量が小さい場合、圧縮ばね51が伸張し、袋体50の容積が大きくなる。この時、第1の弾性体42内の空気は、連通管53を通って袋体50に戻る。これにより、第1の弾性体42の内圧Pは下降し、第1の弾性体42のばね定数k1は小さくなる。
上述したように外槽33の質量変化に比例して袋体50の容積が変化することを利用して、第1の弾性体42のばね定数を変化させることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機の要部の平面図を示すものである。
図4において、第1の弾性体42は、外槽33の重心33aの周りに配置されており、支持体41の下方前部に左右1対と支持体41の下方後部に左右1対設けている。これにより、洗濯機本体の上部30aに設けた4本の補助弾性体31は廃止されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
これにより、洗濯兼脱水槽34の前部や後部に衣類の偏りが発生しても安定的に吸振することができ、外槽33の振動を確実に抑えることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。図6は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の外槽の振幅を示すグラフである。
図5、図6において、減衰力可変手段43は、オリフィス小43a、オリフィス大43bとで構成された弁体部43dと、オリフィス移動用ソレノイド43cで構成されている。オリフィス大43bの内径は4mm以上、オリフィス小43aの内径は約1mmに設定している。減衰力可変手段43は、連通管53に設けられており、オリフィス移動用ソレノイド43cにより連通管53の流路面積を変えるように弁体部43dを可動させ、オリフィス小43aとオリフィス大43bを連通管53内に入出している。
連通管53の流路面積が小さくなると流路抵抗が大きくなって減衰力が強くなり、逆に、連通管53の流路面積が大きくなると流路抵抗が小さくなって減衰力が弱くなる。このようにして減衰力を変化させている。
振動検知手段59は、外槽33に設けられており、外槽33の振動振幅を電気信号に変換して制御装置39に送信している。脱水が開始されると、制御装置39は、振動検知手段59の信号により、洗濯兼脱水槽34の回転が外槽33の共振点57aに達すると、制御装置39は、減衰力可変手段43のオリフィス移動用ソレノイド43cを動作させ、弁体部43dのオリフィス小43aを連通管53に挿入し、流路抵抗を大きくして第2の弾性体32の減衰力を大きくする。また、定常時57bの時は、オリフィス移動用ソレノイド43cにより弁体部43dのオリフィス大43bを連通管53に挿入し、流路抵抗を小さくして第2の弾性体32の減衰力をなくしている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
このことにより、外槽33の振動が大きい共振時57aに、第2の弾性体32の減衰力を大きくして外槽33の揺動を抑え、外槽33の振動が比較的小さい定常時57bに、第2の弾性体32の減衰力をなくして、外槽33の洗濯機本体30に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機本体30の振動を低減することができる。
(実施の形態5)
図7、図8は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。
図7、図8において、減衰力可変手段43は、第2の弾性体32の伸縮に連動する弁体部44により構成され、第2の弾性体32の伸縮に応じて連通管53の流路抵抗を可変させるように構成している。弁体部44の上端は、袋体50の上部50aに固着され、下端には、ニードル部44aが設けられている。連通管53の上部にはスロート55が形成されている。このスロート55の角度とニードル部44aの角度が合致しており、ニードル部44aがスロート55に完全に挿入されると、連通管53は閉じられる。ニードル部44aがスロート55から離れると、ニードル部44aとスロート55との距離に応じて連通管53の開口面積が変化する。
脱水起動時は、衣類に洗濯液が多く含まれているため外槽33の質量が大きく、圧縮ばね51が縮んでニードル部44aは下降し、スロート55内に挿入され、連通管53の開口面積は小さくなる。外槽33の振動の共振時、外槽33の大きな振動により、第1の弾性体42は伸縮を繰り返し、連通管53を空気が行き来する。この時、連通管53の開口面積は小さくなっており流路抵抗が大きく第1の弾性体42は伸縮しにくくなっており、これが外槽33の大きな揺動を低減することになる。
脱水が進んで衣類から洗濯液が絞られ排水されると、外槽33の質量は小さくなる。圧縮ばね51は伸張してニードル部44aは上昇し、スロート55から離れ、連通管53の開口面積は大きくなる。外槽33の振動の定常時、外槽33の小さな振動により、第1の弾性体42は伸縮を繰り返し、連通管53を空気が行き来するが、連通管53の開口面積は大きく流路抵抗が小さくなっており、第1の弾性体42は伸縮しやすく減衰効果はなくなっている。これにより、外槽33の洗濯機本体30に対する振動伝達を小さくし、脱水定常時の洗濯機本体30の振動を低減することができる。また、特別なアクチュエータを必要とせず第1の弾性体42に減衰力可変機能を持たすことができる。
(実施の形態6)
図9、図10は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。図11は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の外槽の振幅を示すグラフである。
図9、図10、図11において、減衰力可変手段56は、弁体部56a、弁体移動用ソレノイド56bで構成されている。減衰力可変手段56は、連通管53に設けられている。弁体部56aは、弁体移動用ソレノイド56bにより連通管53の流路面積を変えるように連通管53内に入出される。連通管53の流路面積が小さくなると流路抵抗が大きくなって減衰力が強くなり、逆に、連通管53の流路面積が大きくなると流路抵抗が小さくなって減衰力が弱くなる。このようにして減衰力を変化させている。
振動検知手段59は、外槽33に設けられており、外槽33の振動振幅を電気信号に変換して制御装置39に送信している。制御装置39は、振動検知手段59の信号により、外槽33の共振時57を検知して、減衰力可変手段56の弁体移動用ソレノイド56bを動作させ、弁体部56aを連通管53に挿入し、流路抵抗を大きくして第2の弾性体32の減衰力を大きくする。また、定常時58の時は、弁体移動用ソレノイド56bにより弁体部56aを連通管53から出し、流路抵抗を小さくして第2の弾性体32の減衰力をなくしている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
このことにより、外槽33の振動が大きい共振時57に、第2の弾性体32の減衰力を大きくして、外槽33の揺動を抑え、外槽33の振動が比較的小さい定常時58に、第2の弾性体32の減衰力をなくして、外槽33の洗濯機本体30に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機本体30の振動を低減することができる。
以上のように、本発明に関わる洗濯機は、外槽の振動を床に伝えにくくして、設置床の振動を低減することができるので、洗濯機以外の回転機械の防振にも応用可能である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態1における洗濯機の第1の弾性体と第2の弾性体のばね定数の関係を示すグラフ 本発明の実施の形態2における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機の要部の平面図 本発明の実施の形態4における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態4における洗濯機の外槽の振幅の時間変化を示すグラフ 本発明の実施の形態5における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態5における洗濯機の他の断面図 本発明の実施の形態6における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態6における洗濯機の他の断面図 本発明の実施の形態6における洗濯機の外槽の振幅の時間変化を示すグラフ 従来の洗濯機の断面図
符号の説明
30 洗濯機本体
30b 洗濯機本体の底部
32 第2の弾性体
33 外槽
34 洗濯兼脱水槽
35 駆動手段
39 制御装置
41 支持体
42 第1の弾性体(空気ばね)
43 減衰力可変手段
43c ソレノイド
43d 弁体部
44 弁体部
50 袋体
51 圧縮ばね
53 連通管
56 減衰力可変手段
56a 弁体部
56b ソレノイド
57a 共振時
57b 定常時
59 振動検知手段

Claims (6)

  1. 洗濯機本体と、前記洗濯機本体の底部に設けられた第1の弾性体に支持された支持体と、前記支持体に設けられた第2の弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、前記第1の弾性体は空気ばねで構成するとともに、前記第2の弾性体は気密性を有する可撓性の袋体と前記袋体内に内包した圧縮ばねにて構成し、前記袋体と前記空気ばねとを連通する連通管を設け、前記空気ばねは前記袋体の空気容積と連動させてばね定数を変化させるようにした洗濯機。
  2. 袋体が圧縮されたときには圧縮された分の空気を袋体内から第1の弾性体に移動させ、前記袋体が伸張されたときには、圧縮時に前記第1の弾性体に移動していた空気を前記第1の弾性体から前記袋体にもどすようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 第1の弾性体は、支持体の下方前部に左右1対と支持体の下方後部に左右1対設けた請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 連通管の流路抵抗を可変させ減衰力を変化させる減衰力可変手段を設け、外槽振動の共振時には前記連通管の流路抵抗を大きくして減衰力を大きくし、外槽振動の定常時には前記連通管の流路抵抗を小さくして減衰力を小さくするようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 減衰力可変手段は、第2の弾性体の伸縮に連動する弁体部により構成され、前記第2の弾性体の伸縮に応じて連通管の流路抵抗を可変させるようにした請求項4記載の洗濯機。
  6. 外槽の振動を検知する振動検知手段と、振動の大きさに応じて減衰力可変手段の駆動を制御するための制御装置とを備え、前記減衰力可変手段はソレノイドと弁体部により構成し、振動の大きさに応じて前記ソレノイドを動作させて弁体部を可動させ、連通管の流路抵抗を可変させるようにした請求項4記載の洗濯機。
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