JP3907646B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は横型のドラムを備えたドラム式洗濯機の改良に関するものである。
略水平な軸を中心に回転する横型のドラムを備えたドラム式洗濯機は、特にヨーロッパにおいて広く使用されている。ドラム式洗濯機は一般に、ドラムを低速で回転する洗い工程、すすぎ工程と、高速で回転する脱水工程から成る洗濯作業を行い、更に、乾燥工程を行うものが商品化されている。
図13、図14は、従来のドラム式洗濯機の内部を示す側面図及び正面図である。これらの図に示すように、本体外装部1は前面に開閉扉3で開閉される洗濯物投入口1aが設けられている。本体外装部1内には前面に開口部4aを有する有底筒状の水槽4が横設されている。水槽4内には有底筒状のドラム5が軸部5eを中心に回転自在に支持された二重構造となっている。
本体外装部1に設けた洗濯物投入口1aの周囲と水槽4の開口部4aの周囲とは、ゴム等から成るパッキン10で連結され、本体外装部1と水槽4の間の水漏れを防止するようになっている。また、水槽4の後方には、軸部5eを回転駆動する駆動機構9が配されている。
本体外装部1の前部上方にはアングル29aが橋架されており、本体外装部1の後部内壁にはアングル29bが取り付けられている。水槽4の前面及び背面にはアングル30a、30bが各2箇所に設けられ、前後各2本づつの引張りバネから成る第1、第2懸架装置6、7がアングル30a、30bとアングル29a、29bとの間に掛着されている。これにより、水槽4が本体外装部1に懸架されている。
洗い、すすぎ、脱水及び乾燥工程は、ドラム5を駆動機構9で回転駆動することにより実行される。この時、洗濯物が遠心力により偏心して水槽4の揺動が発生する。第1、第2懸架装置6、7は偏位する水槽を所定位置に復帰させる働きをして水槽4が揺動する。従って、水槽4、ドラム5、駆動装置9等は一体に揺動する揺動体40を構成している。また、第1、第2懸架装置6、7は鉛直方向に対して左右対称に角度θ1だけ傾斜して配され、揺動する揺動体40を左右方向の中心位置に求芯させるようになっている。
水槽4の下部は下方から左右2本の減衰装置8で支持されている。減衰装置8はダンパーから成り、揺動体40の上下方向の揺動を減衰させる働きをする。また、減衰装置8は鉛直方向に対して左右対称に角度θ3だけ傾斜して配され、揺動体40の左右方向の揺動をも減衰できるようになっている。
第1、第2懸架装置6、7は同一の引張りバネ6a、7aを有しており、水槽4の後部の取付位置を下げて水槽4を所定の傾斜の角度θで配するために、引張りバネ7aの端部には直線部7bが設けられている。第1、第2懸架装置6、7に懸架される揺動体40は、水槽4の底板4d、ドラム5の底板5f、駆動装置9等によって前部より後部の重量が重くなるため、水槽4の前方上部には金属製のウエイト28が設けられている。ウエイト28によって、揺動体40の重心Wは第1、第2懸架装置6、7の懸架位置(30a、30b)の略中間(L1≒L2)になっている。
しかしながら、上記従来のドラム式洗濯機によると、減衰装置8により上下方向及び左右方向の揺動体40の揺動を減衰させることが可能であるが、前後方向の揺動に対する減衰が十分でない。このため、図13のA部において、大きな揺動が生じたときに、揺動体40の揺動に伴って揺動体40の後部と本体外装部1の背面板1bとが衝突し、洗濯や乾燥中の騒音が発生する問題があった。A部の隙間を大きくして衝突を回避することもできるがドラム式洗濯機を大型にする問題がある。
本発明は、洗濯機本体を大型化することなく稼働中の騒音を防止することのできるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本願のドラム式洗濯機は、前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、開口を備え、前記開口が前記洗濯物投入口に対向するように設けられた有底筒状の水槽と、前記水槽内に設けられ前記水槽の開口を通る軸を中心に回転可能に支持され後方が下がるように斜めに配されたドラムと、前記ドラムの回転軸心にロータが固着され、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽の前部を懸架する第1懸架装置と、前記水槽の後部を懸架する第2懸架装置と、前記水槽を下方から支持する減衰装置と、前記水槽又は前記モータと前記本体外槽部の開口に対向する背壁との間に配された緩衝材とを備え、前記第1、第2懸架装置は鉛直方向に対して傾斜して配され、前記水槽と前記減衰装置は第1の弾性体を介して連結され、前記本体外装部と前記減衰装置は第2の弾性体を介して連結されていることを特徴としている
この構成によると、水槽内に配されるドラム内に前面の洗濯物投入口及び開口部から洗濯物が投入される。水槽内には洗濯液が注入されて駆動機構によりドラムが回転して洗濯が行われる。ドラムの回転によって水槽、ドラム、駆動装置等から成って一体に揺動する揺動体は揺動し、前後方向の揺動に対して揺動体の後部と本体外装部の背壁とは緩衝材を介して衝突し、衝撃音が防止される。緩衝材は、例えば、揺動体の最後部或いは本体外装部の背壁内面に固定される。
また、上記構成のドラム式洗濯機において、前記第2懸架装置に前記揺動体の前後の揺動を減衰させる減衰部を設けたことを特徴としている。この構成によると、ドラムの回転による揺動体の前後方向の揺動は、懸架装置の減衰部により減衰され、前後の揺動量が減少する。
本発明によると、揺動体の後部と本体外装部の背壁との間に緩衝材を設けているので、揺動体の後部と本体外装部の背壁とが揺動体の揺動により衝突しても、緩衝材により衝撃音の発生が防止されるため、ドラム式洗濯機の稼働中の騒音を防止するとともに、ドラム式洗濯機の奥行き方向の寸法を小さくすることができる。
また、揺動体を懸架する懸架装置に揺動体の前後方向の揺動を減衰させる減衰部を設けているので、揺動体と本体外装部との間の隙間を小さくしてドラム式洗濯機の奥行き方向の寸法をより小さくすることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の外観斜視図である。ドラム式洗濯機の外壁を形成する本体外装部1は前面が開閉扉3で開閉できるようになっている。本体外装部1の前面上部には操作キーや表示部を備えた操作パネル11が設けられている。
図2にドラム式洗濯機の側面断面図を示すと、本体外装部1内には前面に開口部4aを有する有底筒状の水槽4が配される。詳細は後述するが、水槽4は図6、図7に示すように、本体外装部1内に第1懸架装置6及び第2懸架装置39で弾力的に支持されている。また、減衰装置8により水槽4の揺動を減衰するようになっている。
水槽4内にはドラム5が配されている。水槽4に取り付けられるモータケース9aによりベアリング6が保持されている。そして、ベアリング6にドラム5と一体の軸部5eが支持されて、ドラム5が回転自在になっている。軸部5eにはロータ9bが固着され、モータケース9a内にはロータ9bに対峙するステータ9cが固定されている。そして、ステータ9cに通電するとロータ9bが磁気作用により回転する。これにより、ドラム5を駆動する駆動機構9が構成されている。
ドラム5の周壁には小孔5aが設けられている。小孔5aにより洗濯時に水槽4とドラム5との間を洗濯水が流出入できるようになっている。ドラム5の内壁面にはバッフル5bが突出して設けられ、ドラム5の回転により洗濯物を引っかけて持上げ、洗濯液中に落下させることにより洗浄が行われるようになっている。
ドラム5の前面の開口部5cの外周縁には流体バランサー5dが設けられている。流体バランサー5dは塩水等の流体が封入されており、ドラム5の回転時に該流体が移動して洗濯物及び洗濯液の片寄りによる重心移動を打消すようになっている。流体バランサー5dはドラム5の内周縁に設けてもよい。
ドラム5の回転軸心y−yは、水平軸に対して角度θだけドラム5の奥が下がるように傾斜されている。これにより、使用者がドラム式洗濯機の前面側に立って操作する際に見下ろしてドラム5の奥まで見通しが良くなるようにしている。
洗濯物投入口1aと水槽4の開口部4aの周縁にはゴムや軟質樹脂等の弾性体からなるパッキン10が洗濯物が通る通路を形成するように取り付けられている。パッキン10は開閉扉3を閉じたときに内周縁10aが開閉扉3の周縁に密着する構造となっている。これにより、洗濯動作中の防水を行うようになっている。また、パッキン10には蛇腹などが設けられ、水槽4の揺動に応じて撓みを生じて追従するようになっている。
本体外装部1内の上部には水道管に接続された給水パイプ12が配されている。給水パイプ12の途中に設けた給水弁13を開放すると、洗剤ケース14を介してドアパッキン10に取り付けられた給水ノズル15から水槽4内に給水されるようになっている。
水槽4の底面より導出された排水ダクト16は、経路の途中に糸屑フィルター17aを内設した接続ケース17及び排水ポンプ18を備えており、水槽4からの洗濯液を本体外装部1の外部に排水する構成となっている。糸屑フィルター17aは、例えば、樹脂を格子状に形成したり或いは、目の細かい繊維を袋状に形成して構成され、洗濯液中の糸屑等を集積する。そして、糸屑フィルター17aは接続ケース17内に着脱自在に装着され、本体外装部1の前面下部から取り外すことができるようになっている。
接続ケース17の上部にはエアートラップ22から導圧パイプ21を介して水位センサー23が設けられている。水位センサー23は、エアートラップ22内の圧力変化に応じて磁性体をコイル内で移動させる。その結果生じるコイルのインダクタンス変化を発振周波数の変化として検出し、水槽4内の水位を検知するようになっている。
ドラム式洗濯機の図2と異なる側面断面を図3に示すと、接続ケース17の出口側には排水ダクト16bから分岐する循環ダクト19が設けられている。循環ダクト19は水槽4の開口部4aに臨むようにパッキン10に接続されており、経路途中に循環ポンプ20を備えている。
そして、排水ポンプ18を停止して循環ポンプ20を駆動させると、水槽4、排水ダクト16a、接続ケース17、排水ダクト16b、循環ポンプ20及び循環ダクト19を通って水槽4に至る循環経路が形成される。これにより、水槽4内の洗濯液を循環経路を通して循環させ、該循環経路を通過させる間に洗濯液内の洗剤を充分溶解させるとともに、糸屑フィルター17aで糸屑等を除去する。従って、洗濯物に対する糸屑の再付着を防止することができる。
更に異なる側面断面を図4に示すと、水槽4の上方には送風ファン25とヒータ26から構成された洗濯物を乾燥するための乾燥ユニット24が設けられている。乾燥ユニット24は水槽4の開口部4aに臨む吹出し口4bと下部に設けられた循環口4cとを連結する冷却ダクト27の経路途中に配されている。また、冷却ダクト27内には冷却器51が備えられている。
上記のような構成において、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置2が操作パネル11の裏面に配され、図5に示す運転チャートを実行するようになっている。洗濯動作を図5を参照して以下に説明する。洗濯物投入口1aより洗濯物を投入して開閉扉3を閉じると、開閉扉3の周縁にパッキン10の内周縁10aが密着して水槽4が封止される。そして、洗剤ケース14に洗剤を入れ、操作パネル11を操作すると制御装置2からの指令により洗濯動作が開始される。
まず、「洗い工程」の給水動作では、開閉扉3がロックされるとともに給水弁13が開成する。給水弁13の開成に基づいて水道水は途中で洗剤ケース14を経由して給水ノズル15から洗剤とともに水槽4とドラム5内に流れ込む。そして、水槽4内の水位が所定水位に達すると、水位センサー23が検知して給水弁13が閉じられ、駆動機構9を駆動してドラム5を洗いチャートにより回転制御して所定時間だけ洗い動作が行われる。
ドラム5の回転は、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥工程、或いは洗濯物の種類に応じた回転速度、更には反転時間や反転周期等を変えた回転チャートが設定されており、使用者による選択或いは自動的に選択されるようにプログラムされている。
そして、「洗い工程」が終了すると、すすぎ脱水動作と攪拌すすぎ動作を交互に複数回繰返して成る「すすぎ工程」に移行する。「すすぎ工程」では、まず、排水ポンプ18が作動して、洗濯液を排水ダクト16、接続ケース17を介して本体外装部1の外部に排水する排水動作が行われる。
排水動作が終了すると、ドラム5は第1の脱水チャートで回転して、すすぎ脱水動作が行われる。洗濯物の洗濯液は脱水回転による遠心力でドラム5の全周壁に設けた小孔5aを通じて水槽4の内壁へ吐出される。該内壁を伝って水槽4内の下部に流下した洗濯液は排水ダクト16より外部に排水される。
このすぎ脱水動作中に、給水弁13を開いて給水ノズル15から水槽4内に水道水を噴射してもよい。このようにすると、水道水は遠心力により洗濯物を透過して、洗濯物に残った洗剤を効率良く除去することができる。第1の脱水チャートは、ドラム回転を途中で休止したり、回転速度を変えたりして洗剤を多く含んだ洗濯液の脱水に適したチャートになっている。
すすぎ脱水動作が終了すると、給水動作が行われ、排水ポンプ18を停止して給水弁13を再度開く。給水弁13の開成に伴って水槽4内の水位が所定水位になると給水弁13が閉じられ、駆動機構9の駆動によりドラム5がすすぎチャートで回転し、攪拌すすぎ動作が実行される。
この攪拌すすぎ動作中に、柔軟仕上剤収納箱(図示せず)及びこれに連通するすすぎ給水経路を別途設け、このすすぎ給水経路から柔軟仕上剤とともに給水するようにしてもよい。また、洗い動作あるいは攪拌すすぎ動作中に循環ポンプ20を駆動して水槽4内の洗濯液を循環させてもよい。
以上のすすぎ脱水動作と攪拌すすぎ動作とを数回繰返してすすぎ工程が終了すると、プログラムが「脱水工程」に切り替わる。「脱水工程」ではまず、給水弁13を閉じるとともに排水ポンプ18を作動させて洗濯液を外部に排水する排水動作が行われる。
そして、ドラム5を第2の脱水チャートで回転させて仕上げ脱水動作が行われる。仕上げ脱水動作では、洗濯液を脱水回転による遠心力でドラム5の全周壁に設けた小孔5aを通じて水槽4の内壁へ吐出させる。その後、洗濯液が水槽4の内壁を下部に流下し、排水ダクト16より外部に排水される。
「脱水工程」が終了すると、ドラム5を乾燥チャートで回転するとともに送風ファン25及びヒータ26を駆動して「乾燥工程」を実行する。ドラム5内の空気はドラム5の小孔5a、水槽4の循環口4c、冷却ダクト27を経て送風ファン25、ヒータ26を通り、吹出し口4bよりドラム5内へ循環する。
ドラム5内の洗濯物の水分を吸収した空気は、送風ファン25により冷却ダクト27内に吸引される。該空気は冷却ダクト27を通過中に該冷却ダクト27に設けた冷却器51で冷却されることにより降温される。その結果、冷却ダクト27内の空気は水分の結露により除湿され、湿度の低い空気となってヒータ26に至る。
ヒータ26で加熱された空気は温風となって吹出し口4bより水槽4内に吹き込まれ、再び洗濯物と接触して水分を吸収する。再度循環口4aから冷却ダクト27内に吸引されて、同様に冷却器51で冷却され除湿される。この動作を繰り返すことにより、「乾燥工程」が実行される。
そして、ドラム5内の湿度や温度を湿度センサー或いは温度センサー(不図示)で検知し、所定値になると「乾燥工程」を終了する。この「乾燥工程」において除湿により凝縮された水分は、冷却ダクト27内を下降して循環口4cから排水ダクト16を介して外部に排水される。
以上のように、操作パネル11からの入力に基づいて、制御装置2が設定された条件に従って洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程が連続或いは単独で実行される。
図6、図7はそれぞれ本実施形態のドラム式洗濯機の水槽4の懸架状態を示す側面図及び正面図である。水槽4は開口部4aを有する前水槽41と、駆動機構9が取り付けられる後水槽42に分割して樹脂成形により形成されている。これにより、簡単に水槽4を形成することができるようになっている。前水槽41と後水槽42との接合部の詳細を図9に示すと、前水槽41と後水槽42の夫々の端面には、胴部41a、42aから径方向に鍔状に突出した結合部41b、42bが形成されている。
結合部42bにはゴムや樹脂等の弾性体から成るシール部材44が嵌設され、結合部41bには突部41cが設けられている。前水槽41と後水槽42の結合部41b、42bをネジ45で締結することによりシール部材44が突部41cに押圧され、水漏れが防止されるようになっている。
図7に示すように、本体外装部1の内壁には水槽4の前方上部にアングル29aが取り付けられている。水槽4の前面にはアングル30aが固着されている。そして、アングル29aとアングル30aに引張りバネから成る第1懸架装置6が掛着されている。従って、水槽4の前部は第1懸架装置6によって左右の2箇所を懸架されている。
図6に示すように、本体外装部1の背壁には上部にアングル31が取付けられ、水槽4の底板4dの外面には後述するアングル35(図8参照)が固着されている。アングル31とアングル35には減衰機能を有する第2懸架装置39が掛着されている。従って、水槽4の後部は第2懸架装置39により左右の2箇所を懸架されている。ドラム5、駆動装置9等は水槽4と一体となって第1、第2懸架装置6、39に懸架され、ドラム5の回転により一体に揺動する揺動体40を構成している。アングル30a、35は水槽4と一体に成形してもよい。
また、第1、第2懸架装置6、39は、鉛直方向に対してそれぞれ角度θ1、θ2だけ左右対称に傾斜して取り付けられている。これにより、揺動体40(水槽4、ドラム5、駆動機構9等)を左右方向の揺動に対して左右の第1、第2懸架装置6、39は反対方向の弾性力を生じ、揺動体40を求芯させることができるようになっている。
第2懸架装置39の詳細を図8に示すと、水槽4を懸架するロッド33の下端外周に配される圧縮バネ38は、ロッド33の下端に設けたバネ受け34と、水槽4の外壁に設けたアングル35に嵌合される水槽受け36との間に縮設されている。
ロッド33は、上端を本体外装部1の上部内壁に固定されたアングル31に非金属のロッド受け32を介して吊り下げられるとともに下端を前記アングル35及び水槽受け36を貫通して配設されたもので、上記のように下端にバネ受け34が設けられている。
これらの圧縮バネ38、ロッド33、バネ受け34及び水槽受け36により第2懸架装置39を構成している。非金属で形成されたロッド受け32と水槽受け36は共にアングル31、35と球面接触しており、ロッド33を前後左右に自由に揺動できるように支持している。
第2懸架装置39の水槽受け36は、圧縮バネ38を覆うように下端を開口した釣り鐘状のスリーブ部36aを有している。圧縮バネ38の下端を受けるバネ受け34の摺動部34aは外径をスリーブ部36aの内径に略等しくし、両者を嵌め合わせてスリーブ部36a内に密封空気室37を形成している。この構成により、水槽4が上下動すると、スリーブ部36aが摺動部34aの外径に沿って上下動する。
また、スリーブ部36aの内面と摺動部34aの外面には、潤滑剤塗布やテフロン(登録商標)加工等の保護がなされて摺動性を向上させている。そして、水槽4の上下動に伴い密封空気室37の空気が圧縮、膨張する。従って、スリーブ部36aと摺動部34aにより水槽4の揺動を減衰させる減衰部が構成され、第2懸架装置39に減衰機能が付加されている。また、密封空気室37と外気とを連通する通気孔を水槽受け36に設けるなどして減衰効果を緩和しても良い。
前述したように、第2懸架装置39は左右方向に角度θ2だけ傾斜して配されているので、第2懸架装置39が減衰機能を有することで、揺動体40の揺動が上下方向だけでなく左右方向に対しても減衰可能である。更に、図6に示すように、第1、第2懸架装置6、39は前後方向に角度θ4、θ5だけ傾斜して配されているので、揺動体40の前後方向の揺動に対し、求心機能を有している。
また、減衰装置8は水槽4の前方を下方から支持し、水槽4が本体外装部1の底壁1cに取り付けられている。図10は減衰装置8を示す断面図である。減衰装置8は、シリンダー82の内壁に抵抗を有して摺動するピストン83を有している。ピストン83は、ロッド81の下端に取り付けられ、水槽4の揺動に応じて上下に移動するようになっている。
ロッド81の上端には中空のフック部81aが形成され、フック部81aの内周にゴムや樹脂等の弾性体から成るブッシュ85が埋込まれている。プッシュ85の内側には、硬質樹脂や金属から成るスリーブ84が設けられている。同様に、シリンダー82の下端にはフック部82aが形成され、ブッシュ85及びスリーブ84が設けられている。
ピストン83はゴムや樹脂等の弾性体から成る単数または複数のシール体83aが周囲に設けられている。シール体83aはシリンダー83の内壁に抵抗を有して摺動可能になっており、この摺動時の抵抗によりロッド81の上下方向の揺動を減衰できるようになっている。摺動するピストン83の摺動抵抗を可変することにより、減衰係数の異なる減衰装置を自由に作成することが可能である。
また、ピストン83の下方のシリンダー室82bに油等の液体や空気等の気体を封入してシリンダー82を密閉してもよい。このようにすると、封入された流体がロッド81の上下方向の揺動に伴って圧縮、膨張され、揺動を減衰させることが可能となる。この時、ピストン83の上方のシリンダー室82cに連通する孔部(不図示)を設け、封入される流体が孔部を通る際の移動抵抗により、減衰係数の異なる減衰装置を自由に作成することが可能である。
前述の図9に示すように、ロッド81のフック部81aはスリーブ84にボルト86が挿通され、前水槽41の胴部41aから突出して一体に設けられた取付部46に固定されている。シリンダー82のフック部82aはスリーブ84にボルト87が挿通され、本体外装部1の底壁1aから突出して一体に設けられた取付部47にナット88により固定されている。
これにより、減衰装置8によって水槽4は本体外装部1に連結支持されている。減衰装置8の取り付け姿勢は、上下を逆にしても良い。また取付部47を底壁1aとは別体にして底壁1aに固定してもよい。
ボルト86、87の軸部は、スリーブ84の幅よりも長い段部86a、87aを有している。これにより、スリーブ84は段部86a、87aに対して自在に回動できるようになっている。従って、減衰装置8は水槽4の左右方向(紙面に垂直な方向)の揺動に対して追従して揺動するようになっている。
また、ボルト86、87の座面86b、87b及び取付部46、47の座面46a、47aの直径はブッシュ85の外径よりも小さくなるように形成されている。これにより、水槽4の前後方向の揺動をブッシュ85の弾性力により吸収して揺動を減衰できるようになっている。
図6において、本体外装部1の背壁1bには、揺動体40の最後部に対峙する部分にフェルト、ゴム、板バネ等の弾性体から成る緩衝材55が固着されている。これにより、水槽4(揺動体40)が前後方向に揺動した際に、水槽4と本体外装部1の背壁との衝突による騒音の発生を防止している。また、水槽4の前面下部及び後方下部には金属から成る大きな質量を有するウエイト56、57が取り付けられている。ウエイト56、57は揺動体40の重量を大きくして、偏心した洗濯物の重量による揺動量への影響を小さくするために設けられる。
上記の懸架方法によると、脱水工程等でドラム5が回転すると、ドラム5内に配される洗濯物等が遠心力によって偏心し、第1、第2懸架装置6、39が伸縮して揺動体40が揺動する。揺動体40の上下方向の揺動は、減衰装置8及び第2懸架装置39の減衰部(図8参照)により減衰される。減衰装置8及び第2懸架装置39は鉛直方向に対して左右方向に角度θ3、θ2(図7参照)だけ左右対称に傾斜して配されているので、これらによって揺動体40は左右方向の揺動が減衰される。
そして、第1、第2懸架装置6、39は前後方向に角度θ4、θ5(図6参照)だけ傾斜して配されているので、第2懸架装置39の減衰部、パッキン10の伸縮抵抗及びブッシュ85の弾性によって揺動体40は前後方向の揺動が減衰される。これらによって、揺動体40と本体外装部1との間の隙間を小さくしても揺動による衝突を防止できるようになっている。
また、ドラム5内の洗濯物や洗濯液の状態によって、ドラム5の回転起動時において洗濯物や洗濯液の移動等により偏心して、水槽4が大きく揺動する場合がある。このような場合に、揺動体40の後部と本体外装部1の背壁1bとが衝突しても、緩衝材55により衝撃音の発生が防止される。このため、ドラム式洗濯機の稼働中の騒音を防止するとともに、ドラム式洗濯機の奥行き方向の寸法を小さくすることができる。
図11に示すように、ネジ58により本体外装部1の背壁1bを取り付けて脱着可能にしても良い。このようにすると、衝突の衝撃により劣化する緩衝材55を交換可能にできる。また、図12に示すように、緩衝材55を揺動体40の最後部に配される駆動装置9に固定して緩衝しても良い。また、図7に示すように、緩衝材55を本体外装部1の側壁1dの内面と揺動体40との間に設けてドラム式洗濯機の幅をより小さくすることも可能である。
本発明の実施形態のドラム式洗濯機を示す斜視図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機を示す側面断面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の他の切断面の側面断面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の更に他の切断面の側面断面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の洗濯動作を示すチャート図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す側面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す正面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の第2懸架装置を示す断面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の減衰装置の取付け状態を示す要部詳細図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の減衰装置を示す側面図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の緩衝材の他の取付け状態を示す要部詳細図である。 本発明の実施形態のドラム式洗濯機の緩衝材の更に他の取付け状態を示す要部詳細図である。 従来のドラム式洗濯機の懸架状態を示す側面図である。 従来のドラム式洗濯機の懸架状態を示す正面図である。
符号の説明
1 本体外装部
2 制御装置
3 開閉扉
4 水槽
5 ドラム
6 第1懸架装置
8 減衰装置
9 駆動機構
10 パッキン
12 給水パイプ
13 給水弁
16 排水ダクト
17 接続ケース
18 排水ポンプ
20 循環ポンプ
23 水位センサー
24 乾燥ユニット
25 送風ファン
26 ヒータ
27 冷却ダクト
29a、30a、31、35 アングル
33 ロッド
34 バネ受け
37 密封空気室
38 圧縮バネ
39 第2懸架装置
40 揺動体
41 前水槽
42 後水槽
46、47 取付部
54
55 緩衝材
56、57 ウエイト
81 ロッド
82 シリンダー
83 ピストン

Claims (2)

  1. 前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、
    開口を備え、前記開口が前記洗濯物投入口に対向するように設けられた有底筒状の水槽と、
    前記水槽内に設けられ前記水槽の開口を通る軸を中心に回転可能に支持され後方が下がるように斜めに配されたドラムと、
    前記ドラムの回転軸心にロータが固着され、前記ドラムを回転駆動するモータと、
    前記水槽の前部を懸架する第1懸架装置と
    前記水槽の後部を懸架する第2懸架装置と、
    前記水槽を下方から支持する減衰装置と、
    前記水槽又は前記モータと前記本体外槽部の開口に対向する背壁との間に配された緩衝材とを備え、
    前記第1、第2懸架装置は鉛直方向に対して傾斜して配され、
    前記水槽と前記減衰装置は第1の弾性体を介して連結され、
    前記本体外装部と前記減衰装置は第2の弾性体を介して連結されている
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記第2懸架装置に前記水槽の前後の揺動を減衰させる減衰部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
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