JP2001224894A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JP2001224894A
JP2001224894A JP2000041348A JP2000041348A JP2001224894A JP 2001224894 A JP2001224894 A JP 2001224894A JP 2000041348 A JP2000041348 A JP 2000041348A JP 2000041348 A JP2000041348 A JP 2000041348A JP 2001224894 A JP2001224894 A JP 2001224894A
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Japan
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drum
water tank
washing machine
suspension device
type washing
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JP2000041348A
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Masahiro Sato
昌宏 佐藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラム式洗濯機を大型にすることなく輸送時
の労力を軽減し、床の耐荷重が小さくても設置すること
のできるドラム式洗濯機を提供する。 【解決手段】 前面に開口した洗濯物投入口1aを有す
る本体外装部1と、本体外装部1内に横設されるととも
に洗濯物投入口1aに対向する部分に面して開口した開
口部4aを有する有底筒状の水槽4と、洗濯物投入口1
aと開口部4aとの間を通路を形成するように連結する
弾性体から成るパッキン10と、水槽4内に同心に配さ
れて回転自在に支持される有底筒状のドラム5と、水槽
4の底面4dに取り付けられてドラム5を回転駆動する
駆動装置9と、水槽4を揺動自在に懸架する第1懸架装
置6と、第1懸架装置よりも後方において水槽4を揺動
自在に懸架する第2懸架装置7とを備え、第1、第2懸
架装置6、7のバネ定数をそれぞれk1、k2としたと
きに、k2>k1の関係にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横型のドラムを備え
たドラム式洗濯機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】略水平な軸を中心に回転する横型のドラ
ムを備えたドラム式洗濯機は、特にヨーロッパにおいて
広く使用されている。ドラム式洗濯機は一般に、ドラム
を低速で回転させる洗い工程、すすぎ工程と、高速で回
転させる脱水工程から成る洗濯作業を行い、更に、乾燥
工程を行うものが商品化されている。
【0003】図11、図12は、従来のドラム式洗濯機
の内部を示す側面図及び正面図である。これらの図に示
すように、本体外装部1は前面に開閉扉3で開閉される
洗濯物投入口1aが設けられている。本体外装部1内に
は前面に開口部4aを有する有底筒状の水槽4が横設さ
れている。水槽4内には有底筒状のドラム5が軸部5e
を中心に回転自在に支持された二重構造となっている。
【0004】本体外装部1に設けた洗濯物投入口1aの
周囲と水槽4の開口部4aの周囲とは、ゴム等から成る
パッキン10で連結され、本体外装部1と水槽4の間の
水漏れを防止するようになっている。また、水槽4の後
方には、軸部5eを回転駆動する駆動機構9が配されて
いる。
【0005】本体外装部1の前部上方にはアングル29
aが橋架されており、本体外装部1の後部内壁には2個
のアングル29bが取り付けられている。水槽4の前面
及び背面にはアングル30a、30bが各2箇所に設け
られ、同一のバネ定数を有する前後各2本づつの引張り
バネ6a、7aから成る第1、第2懸架装置6、7がア
ングル30a、30bとアングル29a、29bとの間
に掛着されている。これにより、水槽4が本体外装部1
に懸架されている。
【0006】また、水槽4は洗濯物の出し入れ時の見通
しを良くするために、所定の角度θだけ奥側が下方にな
るように傾斜して配されている。水槽4の下部は下方か
ら左右2本の減衰装置8で支持されている。これによ
り、水槽4が本体外装部1内に弾力的に支持される構造
になっている。
【0007】洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各工程は、
ドラム5を駆動機構9で回転駆動することにより実行さ
れる。この時、ドラムの回転により第1、第2懸架装置
6、7及びパッキン10は伸縮して水槽4の揺動が発生
する。第1、第2懸架装置6、7及びパッキン10は偏
位する水槽4を所定位置に復帰させる働きをして水槽4
が揺動させる。このように、水槽4、ドラム5、駆動装
置9等は一体に揺動する揺動体40を構成している。
尚、減衰装置8は水槽4の揺動を減衰させる働きをする
ようになっている。
【0008】第1、第2懸架装置6、7に懸架される揺
動体40は、水槽4の底板4d、ドラム5の底板5f、
駆動装置9等によって前部より後部の重量が重くなる。
このため、同じバネ定数の引張りバネ6a、7aで揺動
体40を懸架すると、揺動体40の後方が下がりすぎて
揺動体40を所定の位置に懸架保持できない。第2懸架
装置7を掛着するアングル29bをより上方に配して揺
動体40を所定の位置に懸架保持することもできるが、
アングル29bを上方に配するスペースを必要とし、ド
ラム式洗濯機が大型になる。
【0009】また、揺動体40の重心が後方に配されて
いると、第1懸架装置6は重心からの距離が遠く、第2
懸架装置7は重心からの距離が近区なっている。このた
め、揺動体40の揺動に対して第2懸架装置7には第1
懸架装置6よりも大きな荷重が加わり、揺動体40の後
部の揺動が大きくなる。更に、揺動体40の前部はパッ
キン10の弾性力によっても支持されているので、揺動
体40の前部に比して後部の揺動がより大きくなる。
【0010】従って、ドラム5内の洗濯物や洗濯液が予
期しない方向に偏心してドラム5が回転すると、水槽4
の後部が本体外装部1と衝突する可能性があり、衝突を
回避するためにも水槽4の周りに大きなスペースを必要
としてドラム式洗濯機が大型になる。パッキン10の弾
性力の影響を軽減するために、パッキン10を長く或い
は径を大きくしてパッキン10の偏位量を減少させる
と、揺動体40の前部と本体外装部1との間にパッキン
10を収容する大きなスペースを必要としてドラム式洗
濯機が大型になる。
【0011】これらを防止するため、水槽4の前方上部
には金属製のウエイト28が設けられ、揺動体40の重
心Wを第1、第2懸架装置6、7の懸架位置(30a、
30b)の略中間(L1≒L2)になるようにしてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドラム式洗濯機によると、ウエイト28により揺動
体40の重量が大きくなり、ドラム式洗濯機の重量が大
きくなる。このため、揺動体40を懸架するために強固
な懸架手段を必要とし、ドラム式洗濯機が高価なものと
なる。一方、ドラム式洗濯機の輸送時の労力が過大にな
るとともに、家庭内に設置する際に床の耐荷重が小さい
と設置できない問題があった。
【0013】本発明は、ドラム式洗濯機を大型にするこ
となく輸送時の労力を軽減し、床の耐荷重が小さくても
設置することのできるドラム式洗濯機を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、前面に開口した洗濯物投入口を有する本体
外装部と、前記本体外装部内に横設されるとともに前記
洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を
有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口
部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成
るパッキンと、前記水槽内に同心に配されて回転自在に
支持される有底筒状のドラムと、前記水槽の底面に取り
付けられて前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、前記
水槽を揺動自在に懸架する第1懸架装置と、第1懸架装
置よりも後方において前記水槽を揺動自在に懸架する第
2懸架装置とを備え、第1、第2懸架装置のバネ定数を
それぞれk1、k2としたときに、 k2>k1 の関係にしたことを特徴としている。
【0015】この構成によると、水槽と一体のドラムや
駆動装置等から成る揺動体は、水槽の底板、ドラムの底
板、駆動装置等により前部よりも後部の重量が大きく、
揺動体の重心が第1、第2懸架装置の懸架位置の中点よ
りも後方になっており、水槽の前部はバネ定数がk1の
第1懸架装置により懸架され、水槽の後部はバネ定数が
k1よりも大きなk2の第2懸架装置により懸架され
る。これにより、揺動体の重心位置を調節するウエイト
を設けなくても水槽が所定位置に配される。
【0016】また本発明は、上記構成のドラム式洗濯機
において、前記パッキンの鉛直方向のバネ定数をkpと
したときに、 k2≧k1+kp の関係にしたことを特徴としている。
【0017】この構成によると、弾性体から成るパッキ
ンは鉛直方向にも弾性を有してバネ定数kpを有してい
る。水槽の前部は第1懸架装置及びバネ定数kpのパッ
キンにより支持される。水槽の後方を支持する第2懸架
装置のバネ定数k2を、第1懸架装置とパッキンのバネ
定数k1、kpの和以上とすることで、揺動体の重心位
置を調節するウエイトを設けなくても水槽が所定位置に
配される。
【0018】また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯
機において、第1懸架装置及び第2懸架装置はそれぞれ
コイルバネを有し、第1懸架装置のコイルバネと、第2
懸架装置のコイルバネとを色分けしたことを特徴として
いる。これにより、コイルバネを第1、第2懸架装置の
夫々に組み込む際や、第1、第2懸架装置をドラム式洗
濯機に組み込む際に視覚的に容易に判別できるので組み
込みの誤りを簡単に阻止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照
して説明する。説明の便宜上、従来例の図11、図12
と同一の部分には同一の符号を付している。図1は、本
発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の外観斜視図であ
る。ドラム式洗濯機の外壁を形成する本体外装部1は前
面が開閉扉3で開閉できるようになっている。本体外装
部1の前面上部には操作キーや表示部を備えた操作パネ
ル11が設けられている。
【0020】図2にドラム式洗濯機の側面断面図を示す
と、本体外装部1内には前面に開口部4aを有する有底
筒状の水槽4が横設されている。詳細は後述するが、水
槽4は図6〜図8に示すように、本体外装部1内に第1
懸架装置6及び第2懸架装置7で揺動可能に懸架されて
いる。
【0021】水槽4内には有底筒状のドラム5が配され
ている。水槽4にはモータケース9aを介してベアリン
グ60が一体化されている。ドラム5に固定される軸部
5eがベアリング60に支持されて、ドラム5が回転自
在になっている。軸部5eにはロータ9bが固着され、
モータケース9a内にはステータ9cが固定されてい
る。これにより、ドラム5を回転駆動する駆動機構9が
構成されている。
【0022】ドラム5の周壁全体には小孔5aが設けら
れている。小孔5aは洗濯時に水槽4とドラム5との間
を洗濯水が流出入できるようにしている。ドラム5の内
壁面にはバッフル5bが突出して設けられ、ドラム5の
回転により洗濯物を引っかけて持上げ、洗濯液中に落下
させることにより洗浄が行われるようになっている。
【0023】ドラム5の前面の開口部5cの外周縁には
流体バランサー5dが設けられている。流体バランサー
5dは塩水等の流体が封入されており、ドラム5の回転
時に該流体が移動して洗濯物及び洗濯液の片寄りによる
重心移動を打消すようになっている。流体バランサー5
dはドラム5の内周縁に設けてもよい。
【0024】ドラム5の回転軸心y−yは、水平方向に
対して角度θだけドラム5の奥が下がるように傾斜され
ている。これにより、使用者がドラム式洗濯機の前面側
に立って操作する際に見下ろしてドラム5の奥まで見通
しが良くなるようにしている。
【0025】洗濯物投入口1aと水槽4の開口部4aの
周縁にはゴムや軟質樹脂等の弾性体から成るパッキン1
0が洗濯物を出し入れする通路を形成するように取り付
けられている。パッキン10は開閉扉3を閉じたときに
内周縁10aが開閉扉3の周縁に密着して通路を閉口す
る構造となっている。これにより、洗濯動作中の防水が
行われるようになっている。また、パッキン10には蛇
腹などが設けられ、水槽4の揺動に応じて撓みを生じて
追従するようになっている。
【0026】本体外装部1内の上部には水道管に接続さ
れた給水パイプ12が配されている。給水パイプ12の
途中に設けた給水弁13を開くと、洗剤ケース14を介
してドアパッキン10に取り付けられた給水ノズル15
から水槽4内に給水されるようになっている。
【0027】水槽4の底面より導出された排水ダクト1
6は、経路途中に糸屑フイルタ17aを内設した接続ケ
ース17及び排水ポンプ18を備えており、水槽4から
の洗濯液を本体外装部1の外部に排水する構成となって
いる。糸屑フイルタ17aは、例えば、樹脂を格子状に
形成したり或いは、目の細かい繊維を袋状に形成して構
成され、洗濯液中の糸屑等を集積するようになってい
る。そして、糸屑フイルタ17aは接続ケース17内に
着脱自在に装着され、本体外装部1の前面下部から取り
外すことができる。
【0028】接続ケース17の上部にはエアートラップ
22から導圧パイプ21を介して水位センサー23が設
けられている。水位センサー23は、エアートラップ2
2内の圧力変化に応じて磁性体をコイル内で移動させ
る。その結果生じるコイルのインダクタンス変化を発振
周波数の変化として検出し、水槽4内の水位を検知する
ようになっている。
【0029】ドラム式洗濯機の図2と異なる側面断面を
図3に示すと、接続ケース17の出口側には排水ダクト
16bから分岐する循環ダクト19が設けられている。
循環ダクト19は水槽4の開口部4aに臨むようにパッ
キン10に接続されており、経路途中に循環ポンプ20
を備えている。
【0030】そして、排水ポンプ18を停止して循環ポ
ンプ20を駆動させると、水槽4、排水ダクト16a、
接続ケース17、排水ダクト16b、循環ポンプ20及
び循環ダクト19を通って水槽4に至る循環経路が形成
される。これにより、水槽4内の洗濯液を循環経路を通
して循環させ、該循環経路を通過させる間に洗濯液内の
洗剤を充分溶解させるとともに、糸屑フイルター17a
で糸屑等を除去する。従って、洗濯物に対する糸屑の再
付着を防止することができる。
【0031】更に異なる側面断面を図4に示すと、水槽
4の上方には送風ファン25とヒータ26から構成され
た洗濯物を乾燥するための乾燥ユニット24が設けられ
ている。乾燥ユニット24は水槽4の開口部4aに臨む
吹出し口4bと下部に設けられた循環口4cとを連結す
る冷却ダクト27の経路途中に配されている。また、冷
却ダクト27内には冷却器51が配されている。
【0032】上記のような構成において、ドラム式洗濯
機の動作を制御する制御装置2が操作パネル11の裏面
に配され、図5に示す運転チャートを実行するようにな
っている。洗濯動作を図5を参照して以下に説明する。
洗濯物投入口1aより洗濯物を投入して開閉扉3を閉じ
ると、開閉扉3の周縁にパッキン10の内周縁10aが
密着して水槽4が封止される。そして、洗剤ケース14
に洗剤を入れ、操作パネル11を操作すると制御装置2
からの指令により洗濯動作が開始される。
【0033】まず、「洗い工程」の給水動作では、開閉
扉3がロックされるとともに給水弁13が開成する。給
水弁13の開成に基づいて水道水は途中で洗剤ケース1
4を経由して給水ノズル15から洗剤とともに水槽4と
ドラム5内に流れ込む。そして、水槽4内の水位が所定
水位に達すると、水位センサー23が検知して給水弁1
3が閉じられ、駆動機構9を駆動してドラム5を洗いチ
ャートにより回転制御して所定時間だけ洗い動作が行わ
れる。
【0034】ドラム5の回転は、洗い、すすぎ、脱水及
び乾燥工程、或いは洗濯物の種類に応じた回転速度、更
には反転時間や反転周期等を変えた回転チャートが設定
されており、使用者による選択或いは自動的に選択され
るようにプログラムされている。
【0035】そして、「洗い工程」が終了すると、すす
ぎ脱水動作と攪拌すすぎ動作を交互に複数回繰返して成
る「すすぎ工程」に移行する。「すすぎ工程」では、ま
ず、排水ポンプ18が作動して、洗濯液を排水ダクト1
6、接続ケース17を介して本体外装部1の外部に排水
する排水動作が行われる。
【0036】排水動作が終了すると、ドラム5は第1の
脱水チャートで回転して、すすぎ脱水動作が行われる。
洗濯物の洗濯液は脱水回転による遠心力でドラム5の全
周壁に設けた小孔5aを通じて水槽4の内壁へ吐出され
る。該内壁を伝って水槽4内の下部に流下した洗濯液は
排水ダクト16より外部に排水される。
【0037】このすすぎ脱水動作中に、給水弁13を開
いて給水ノズル15から水槽4内に水道水を噴射しても
よい。このようにすると、水道水は遠心力により洗濯物
を透過して、洗濯物に残った洗剤を効率良く除去するこ
とができる。第1の脱水チャートは、ドラム回転を途中
で休止したり、回転速度を変えたりして洗剤を多く含ん
だ洗濯液の脱水に適したチャートになっている。
【0038】すすぎ脱水動作が終了すると、給水動作が
行われ、排水ポンプ18を停止して給水弁13を再度開
く。給水弁13の開成に伴って水槽4内の水位が所定水
位になると給水弁13が閉じられ、駆動機構9の駆動に
よりドラム5がすすぎチャートで回転し、攪拌すすぎ動
作が実行される。
【0039】この攪拌すすぎ動作中に、柔軟仕上剤収納
箱(図示せず)及びこれに連通するすすぎ給水経路を別
途設け、このすすぎ給水経路から柔軟仕上剤とともに給
水するようにしてもよい。また、洗い動作あるいは攪拌
すすぎ動作中に循環ポンプ20を駆動して水槽4内の洗
濯液を循環させてもよい。
【0040】以上のすすぎ脱水動作と攪拌すすぎ動作と
を数回繰返して「すすぎ工程」が終了すると、プログラ
ムが「脱水工程」に切り替わる。「脱水工程」ではま
ず、給水弁13を閉じるとともに排水ポンプ18を作動
させて洗濯液を外部に排水する排水動作が行われる。
【0041】そして、ドラム5を第2の脱水チャートで
回転させて仕上げ脱水動作が行われる。仕上げ脱水動作
では、洗濯液を脱水回転による遠心力でドラム5の全周
壁に設けた小孔5aを通じて水槽4の内壁へ吐出させ
る。その後、洗濯液が水槽4の内壁を下部に流下し、排
水ダクト16より外部に排水される。
【0042】「脱水工程」が終了すると、ドラム5を乾
燥チャートで回転するとともに送風ファン25及びヒー
タ26を駆動して「乾燥工程」を実行する。ドラム5内
の空気はドラム5の小孔5a、水槽4の循環口4c、冷
却ダクト27を経て送風ファン25、ヒータ26を通
り、吹出し口4bよりドラム5内へ循環する。
【0043】ドラム5内の洗濯物の水分を吸収した空気
は、送風ファン25により冷却ダクト27内に吸引され
る。該空気は冷却ダクト27を通過中に該冷却ダクト2
7に設けた冷却器51で冷却されることにより降温され
る。その結果、冷却ダクト27内の空気は水分の結露に
より除湿され、湿度の低い空気となってヒータ26に至
る。
【0044】ヒータ26で加熱された空気は温風となっ
て吹出し口4bより水槽4内に吹き込まれ、再び洗濯物
と接触して水分を吸収する。再度循環口4aから冷却ダ
クト27内に吸引されて同様に冷却器51で冷却され除
湿される。この動作を繰り返すことにより、乾燥工程が
実行される。
【0045】そして、ドラム5内の湿度や温度を湿度セ
ンサー或いは温度センサー(不図示)で検知し、所定値
になると乾燥工程を終了する。この乾燥工程において除
湿により凝縮された水分は、冷却ダクト27内を下降し
て循環口4cから排水ダクト16を介して外部に排水さ
れる。
【0046】以上のように、操作パネル11からの入力
に基づいて、制御装置2が設定された条件に従って洗
い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程が連続或いは単独で実
行される。
【0047】図6〜図8はそれぞれ本実施形態のドラム
式洗濯機の水槽4の懸架状態を示す側面図、正面図及び
背面図である。本体外装部1の内壁には水槽4の前方上
部にアングル29aが取り付けられ、本体外装部1の背
壁には上部にアングル29bが取付けられている。水槽
4の前面及び背面にはアングル30a、30bが固着さ
れている。そして、アングル29aとアングル30aに
引張りバネ6aから成る第1懸架装置6が掛着され、水
槽4の前部は第1懸架装置6により左右の2箇所を懸架
されている。
【0048】同様に、アングル29bとアングル30b
に引張りバネ7aから成る第2懸架装置7が掛着され、
水槽4の後部は第2懸架装置7により左右の2箇所を懸
架されている。また、水槽4、ドラム5、駆動装置9等
は一体となって第1、第2懸架装置6、7に懸架され、
ドラム5の回転により一体に揺動する揺動体40を構成
している。アングル30a、30bは水槽4と一体に成
形してもよい。
【0049】第1、第2懸架装置6、7は、鉛直方向に
対してそれぞれ角度θ1、θ2だけ左右対称に傾斜して
取り付けられている。これにより、揺動体40(水槽
4、ドラム5、駆動機構9等)を左右方向の揺動に対し
て求芯させることができるようになっている。
【0050】第1、第2懸架装置6、7に懸架される揺
動体40は、水槽4の底板4d、ドラム5の底板5f、
駆動装置9等によって前部より後部の重量が重くなる。
このため、揺動体40の重心Wは、第1、第2懸架装置
6、7の懸架位置(アングル30a、30b)の水平方
向の中点よりも後方に配される(この時、L1>L2と
なる)。
【0051】第1、第2懸架装置6、7の引張りバネの
バネ定数k1、k2は、k2>k1の関係になってお
り、重量の大きい揺動体40の後部をバネ定数の大きな
第2懸架装置7で懸架している。これにより、従来例の
ようなウエイト28(図11参照)を設けなくても、所
定の位置に水槽4を配することができる。従って、第2
懸架装置7を掛着するアングル29bを上方に配さなく
ても、揺動体40を所定の位置に懸架保持することがで
き、ドラム式洗濯機の大型化を防止できる。
【0052】また、ドラム5を回転させた際に、揺動体
40が揺動すると、前部より重い後部を第1懸架装置6
のバネ定数k1よりも大きなバネ定数k2を有する第2
懸架装置7により懸架しているので、揺動体40の後部
の振幅を抑えることができる。このため、揺動体40の
周囲に揺動体40と本体外装部1との衝突を回避するた
めの大きなスペースを必要としない。
【0053】従って、ドラム式洗濯機を大型にすること
なく、ドラム式洗濯機の重量が低減される。このため、
第1、第2懸架装置6、7を安価に構成でき、床面の耐
荷重が小さくてもドラム式洗濯機を設置することができ
るとともに、運搬時の労力の軽減を図ることができる。
また、第1懸架装置6用と第2懸架装置7用の夫々の引
張りバネ6a、7aを色分けしておくと、組み立て作業
時の取付ミスを防止することができるので望ましい。
【0054】ここで、水槽4の前面は本体外装部1にパ
ッキン10により連結されている。パッキン10は弾性
体であるので鉛直方向のバネ定数kpを有している。ド
ラム5の停止状態ではパッキン10に力が加わらず弾性
力は働かないが、ドラム5の回転によって揺動体40が
揺動するとパッキン10の弾性力が揺動体40に作用す
る。
【0055】即ち、揺動体40の揺動を抑制する作用
は、揺動体40の前部では第1懸架装置6とパッキン1
0のバネ定数が関係し、揺動体40の後部では第2懸架
装置7のバネ定数が関係する。このため、k2≧k1+
kpの関係にすることにより、揺動体40の揺動を抑制
し、安定して揺動させることができるので、衝突を回避
するために揺動体40の周囲に設けるスペースを削減す
ることができる。
【0056】次に、図9は第2実施形態のドラム式洗濯
機を示す側面断面図である。本実施形態は、水槽4の前
部が第1実施形態と同様の第1懸架装置6及び減衰装置
8aにより上下を支持されている。そして、水槽4の後
方下部を支持する減衰装置8b(図6参照)を省き、水
槽4の後方上部を減衰機能を有する第2懸架装置39に
より懸架している。その他の構成は前述の図1〜図8の
第1実施形態と同一である。
【0057】第2懸架装置39は図10に示すような構
成になっている。水槽4を懸架するロッド33の下端外
周に配される圧縮バネ38は、ロッド33の下端に固定
して設けたバネ受け34と、水槽4の外壁に設けたアン
グル35に嵌合される水槽受け36との間に縮設されて
いる。水槽4とアングル35とは一体に形成してもよ
い。
【0058】ロッド33は、本体外装部1の上部内壁に
固定されたアングル31に非金属のロッド受け32を介
して上端が吊り下げられるとともに、下端が前記アング
ル35及び水槽受け36を貫通して配設されたもので、
上記のように下端にバネ受け34が固定されている。非
金属で形成されたロッド受け32と水槽受け36は共に
アングル31、35と球面接触しており、ロッド33を
前後左右に自由に揺動できるように支持している。
【0059】第2懸架装置39の水槽受け36は、圧縮
バネ38を覆うように下端を開口した釣り鐘状のスリー
ブ部36aを有している。圧縮バネ38の下端を受ける
バネ受け34の外周の摺動部34aは外径をスリーブ部
36aの内径に略等しくし、両者を嵌め合わせてスリー
ブ部36a内に密封空気室37を形成している。この構
成により、水槽4が上下動すると、スリーブ部36aが
摺動部34aの外径に沿って上下動する。
【0060】また、スリーブ部36aの内面と摺動部3
4aの外面には、潤滑剤塗布やテフロン加工等の保護が
なされて摺動性を向上させている。そして、水槽4の上
下動に伴い密封空気室37の空気が圧縮、膨張する。従
って、スリーブ部36aと摺動部34aにより水槽4の
揺動を減衰させる減衰部が構成されている。
【0061】第1、第2懸架装置6、39に懸架される
揺動体40は、水槽4の底板4d、ドラム5の底板5
f、駆動装置9等によって前部より後部の重量が重くな
る。このため、揺動体40の重心Wは第1、第2懸架装
置6、39の懸架位置(アングル30a、35)の水平
方向の中点よりも後方に配される(この時、L1>L2
となる)。
【0062】第1懸架装置6の引張りバネ6a及び第2
懸架装置39の圧縮バネ38のバネ定数k1、k2は、
k2>k1の関係になっており、重量の大きい揺動体4
0の後部をバネ定数の大きな第2懸架装置39で懸架し
ている。これにより、第1実施形態と同様に、同程度の
長さの引張りバネ6a及び圧縮バネ38により、所定の
位置に水槽4を配することができる。
【0063】また、ドラム5を回転させた際に、揺動体
40が揺動すると、前部より重い揺動体40の後部を第
1懸架装置6のバネ定数k1よりも大きなバネ定数k2
を有する第2懸架装置39により懸架しているので、揺
動体40の後部の振幅を抑えることができる。このた
め、揺動体40の周囲に衝突を回避するための大きなス
ペースを必要としない。
【0064】従って、ドラム式洗濯機を大型にすること
なく、重量が低減される。これにより、床面の耐荷重が
小さくてもドラム式洗濯機を設置することができるとと
もに、運搬時の労力の軽減を図ることができる。コイル
バネ(引張りバネ及び圧縮バネ)のバネ定数は、バネ材
の種類、線径、巻き径、巻き数等により容易に可変する
ことができる。
【0065】以上の説明において、本発明の構成は上記
構成に限られるものではない。例えば、水槽4の前後に
おいて懸架する第1、第2懸架装置はいずれも圧縮バネ
から構成してもよいし、引張りバネや圧縮バネのコイル
バネ以外に、他の弾性体を使用してもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によると、第1、第2懸架装置に
懸架される揺動体は、水槽の底板、ドラムの底板、駆動
装置等によって前部より後部の重量が重くなるが、第
1、第2懸架装置のバネ定数k1、k2を、k2>k1
の関係にし、揺動体の後部をバネ定数の大きな第2懸架
装置で懸架することで、従来のようなウエイトを設けな
くても、所定の位置に水槽を配することができる。ま
た、第2懸架装置の伸長量や収縮量を大きくしなくて
も、懸架のための大きな弾性力が得られるので、第2懸
架装置を配する大きなスペースを必要としない。
【0067】また、ドラムを回転させた際に、揺動体が
揺動すると、前部より重い後部を第1懸架装置のバネ定
数k1よりも大きいバネ定数k2を有する第2懸架装置
により懸架しているので、揺動体40の後部の振幅を抑
えることができ、揺動体40の周囲に衝突を回避するた
めの大きなスペースを必要としない。従って、ドラム式
洗濯機を大型にすることなく重量が低減される。これに
より、第1、第2懸架装置を安価に構成でき、床面の耐
荷重が小さくてもドラム式洗濯機を設置することができ
るとともに、運搬時の労力の軽減を図ることができる。
【0068】また、弾性体からなるパッキンが鉛直方向
のバネ定数kpを有するため、k2≧k1+kpの関係
にすると、揺動体の揺動を抑制し、安定して揺動させる
ことができるので、衝突を回避するために揺動体の周囲
に設けられるスペースをより削減することができる。
【0069】また、第1、第2懸架装置のコイルバネを
色分けしているので、コイルバネを第1、第2懸架装置
の夫々に組み込む際や、第1、第2懸架装置をドラム式
洗濯機に組み込む際に視覚的に容易に判別でき、組み込
みの誤りを簡単に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機を
示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機を
示す側面断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の
他の切断面の側面断面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の
更に他の切断面の側面断面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の
洗濯動作を示すチャート図である。
【図6】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の
懸架状態を示す側面図である。
【図7】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の
懸架状態を示す正面図である。
【図8】 本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の
懸架状態を示す背面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態のドラム式洗濯機の
懸架状態を示す側面図である。
【図10】 本発明の第2実施形態のドラム式洗濯機の
第2懸架装置を示す断面図である。
【図11】 従来のドラム式洗濯機を示す側面図であ
る。
【図12】 従来のドラム式洗濯機の懸架状態を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 本体外装部 2 制御装置 3 開閉扉 4 水槽 5 ドラム 6 第1懸架装置 7、39 第2懸架装置 8、8a、8b 減衰装置 9 駆動機構 10 パッキン 12 給水パイプ 13 給水弁 16 排水ダクト 17 接続ケース 18 排水ポンプ 20 循環ポンプ 23 水位センサー 24 乾燥ユニット 25 送風ファン 26 ヒータ 27 冷却ダクト 28 ウエイト 29a、29b、30a、30b、35 アングル 33 ロッド 34 バネ受け 37 密封空気室 38 圧縮バネ 40 揺動体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口した洗濯物投入口を有する本
    体外装部と、前記本体外装部内に横設されるとともに前
    記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部
    を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開
    口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から
    成るパッキンと、前記水槽内に同心に配されて回転自在
    に支持される有底筒状のドラムと、前記水槽の底面に取
    り付けられて前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、前
    記水槽を揺動自在に懸架する第1懸架装置と、第1懸架
    装置よりも後方において前記水槽を揺動自在に懸架する
    第2懸架装置とを備え、第1、第2懸架装置のバネ定数
    をそれぞれk1、k2としたときに、 k2>k1 の関係にしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記パッキンの鉛直方向のバネ定数をk
    pとしたときに、 k2≧k1+kp の関係にしたことを特徴とする請求項1に記載のドラム
    式洗濯機。
  3. 【請求項3】 第1懸架装置及び第2懸架装置はそれぞ
    れコイルバネを有し、第1懸架装置のコイルバネと、第
    2懸架装置のコイルバネとを色分けしたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のドラム式洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017144008A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
CN107916532A (zh) * 2016-10-11 2018-04-17 日立空调·家用电器株式会社 滚筒式洗衣机以及滚筒式洗涤烘干机

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JP2017144008A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
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