JP2007061123A - 洗濯機 - Google Patents

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Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Hiroshi Takaso
高祖  洋
Masahito Kyo
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Abstract

【課題】ダンパのばね性をなくし適度な減衰力を得ると共に、摺動部がなく摺動抵抗が発生しない構成により振動伝達を最小限にして低振動化を実現する。
【解決手段】外槽33を支持する弾性体32は、圧縮ばね41と、前記圧縮ばね41を内包する伸縮自在な袋体42と、前記袋体42に設けた貫通孔46を有したものであり、摺動部をなくすことができると共に、袋体42内の流体が貫通孔46を通って出入りする時に発生する抵抗から適度な減衰力を得ることができるようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した外槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水(更に乾燥まで行う場合もある)を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、シリンダとピストンで構成されるエアーダンパを備え、シリンダ内の空気の流れを止めてピストンを動きにくくすることによって制動力を得ていた(例えば、特許文献1参照)。
図17は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の全体構成を示すものである。図17に示すように、洗濯機本体1内にばね2によって吊り下げ支持された水槽3と、この水槽3内で回転するドラム4と、このドラム4を駆動させる駆動手段5と、前記水槽3の下部と洗濯機本体1との間に設けられたダンパ6とを備え、このダンパ6は、シリンダ7とこのシリンダー7内を摺動するピストン8とからなり、さらに、このシリンダ7は、ピストン8によって分割されるシリンダ7内を連通させるバイパス9を有し、このバイパス9には、空気の流通を任意のタイミングで連通、遮断するバルブ10を設けている。
洗濯、すすぎを終えて脱水を行なおうとするとき、衣類が前記ドラム4の下部に偏った状態でドラム4を回転させる。このとき衣類による偏心荷重のため水槽3が起動時に大きく振動するが、このとき、バイパス9のバルブ10は閉じてあり、ピストン8をシリンダ7内で上下させることによって発生する空気圧によってダンパ力を得、起動時の大きな振動を抑える。さらに、ドラム4が高速回転に入ると水槽3の振動は脱水とともに徐々に小さくなるので、バイパス9のバルブ10を開放しシリンダ7内の空気圧を発生させないようにする。これによって振動が設置床に直接伝わり、床を大きく振動させることがなくなり、騒音や家屋の振動を引き起こすことがなくなるというものであった。
特開平5−84390号公報
しかしながら、前記従来の構成では、バイパス9のバルブ10を閉じ、ピストン8をシリンダ7内で上下させることによって発生する空気圧によってダンパ力を得、起動時の大きな振動を抑えようとしているが、空気が圧縮性流体なので、バルブ10を閉じるとシリンダ7内の空気は、空気ばねとして働き、ダンパ6の制振効果が少なくなるという問題があった。また、適度な空気圧を発生させるためにはシリンダ7とピストン8の気密性を良くする必要があり、必然的にシリンダ7とピストン8の間に摺動抵抗が発生する。この摺動抵抗が、水槽3の振動を洗濯機本体1に伝え、洗濯機本体1の振動や騒音が大きくなるという問題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ダンパのばね性をなくし適度な減衰力を得ると共に、摺動部がなく摺動抵抗が発生しない構成により振動伝達を最小限にして低振動化を実現する洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機外枠の底部に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、前記弾性体は圧縮ばねと、前記圧縮ばねを内包する伸縮自在な袋体と、前記袋体に設けた貫通孔で構成したものである。
これによって、摺動部をなくすことができると共に、袋体内の流体が貫通孔を通って出入りする時に発生する抵抗から適度な減衰力を得ることができる。従って、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の激しい振動を適度な減衰力を有する弾性体で確実に抑え、比較的振動の小さい定常時は、摺動抵抗がないので外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達が小さく、洗濯機外枠の振動ならびに振動に起因する騒音を小さくすることができる。
本発明の洗濯機は、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の激しい振動は適度な減衰力を有した弾性体で確実に抑え、定常時は摺動抵抗をなくして外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達を小さくすることで、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現することができる。
第1の発明は、洗濯機外枠の底部に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、前記弾性体は、圧縮ばねと、前記圧縮ばねを内包する伸縮自在な袋体と、前記袋体に設けた貫通孔を有したことにより、摺動部をなくすことができると共に、袋体内の流体が貫通孔を通って出入りする時に発生する抵抗から適度な減衰力を得ることができる。従って、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の激しい振動を適度な減衰力を有する弾性体で確実に抑え、比較的振動の小さい定常時は、摺動抵抗がないので外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達が小さく、洗濯機外枠の振動ならびに振動に起因する騒音を小さくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の弾性体の一端に支持体を設け、前記支持体に形成された空間と連通するように貫通孔を配置し、前記支持体には前記貫通孔より大きい排出口を設けたことにより、流体が貫通孔から噴出する音を空間で遮音し、開口面積の大きい排出口から流速を遅くして排出することにより、流体の排出音をなくすことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の弾性体の貫通孔の大きさを可変可能に構成したことにより、外槽の振動が大きい共振時に弾性体の減衰力を強くして、外槽の振動を抑え、外槽の振動が比較的小さい定常時に弾性体の減衰力を弱くして、外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達を小さくし、洗濯機外枠の振動を低減することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の弾性体を直列に設けられた第1の弾性体と第2の弾性体で構成し、前記いずれかの弾性体の貫通孔に開閉手段を設けたことにより、弾性体のばね定数を切り替えることができ、脱水起動時の共振の発生を防止することができる。
第5の発明は、特に、第1の発明の弾性体の第1の弾性体の第1の圧縮ばねのばね定数を第2の弾性体の第2の圧縮ばねのばね定数より大きくし、前記各弾性体の第1の貫通孔と第2の貫通孔に開閉手段を設けたことにより、弾性体のばね定数を切り替えることができる。また、各ばね定数の差を大きくすることにより切り替え区間を設定でき、より安全に脱水起動時の共振の発生を防止することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明に洗濯物の布量を検知する布量検知手段を設け、弾性体は布量の検知時に第1の貫通孔を閉じ、第2の貫通孔を開く構成としたことにより、よりばね定数の小さい第2の圧縮ばねを使用して布量の検知を行うことになり、検知精度を向上することができる。
第7の発明は、特に、第4の発明の弾性体の第1の弾性体の第1の圧縮ばねのばね定数を第2の弾性体の第2の圧縮ばねのばね定数より大きくし、第2の弾性体の第2の貫通孔に開閉手段を設けたことにより、1つの開閉手段で弾性体のばね定数を切り替えることができる。また、各ばね定数の差を大きくすることにより切り替え区間も設定でき、より安く、安全に脱水起動時の共振の発生を防止することができる。
第8の発明は、特に、第7の発明に洗濯物の布量を検知する布量検知手段を設け、弾性体は布量の検知時に第2の貫通孔を開く構成としたことにより、1つの開閉手段で弾性体のばね定数を小さくして布量の検知を行うことにより、安価に検知精度を向上することができる。
第9の発明は、特に、第2〜8のいずれかの発明の開閉手段を支持体に形成された空間内に収容したことにより、開閉手段を保護することができ、弾性体のばね定数の切り替えの信頼性を向上することができる。また、弾性体をコンパクトにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図、図2は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。
図1、図2において、洗濯機外枠30は、4本の引張りばね31と、2本の弾性体32により外槽33を弾性支持している。引張りばね31は外槽33の姿勢を維持するためのものであり、外槽33の重量は弾性体32が支えている。洗濯兼脱水槽34は、外槽33内に回転自在に配設している。モータ(駆動手段)35は、ブラシレス直流モータから成っており、インバータ制御され、回転速度が自在に変化されるようになっている。そして直接洗濯兼脱水槽34を駆動する。給水手段36は洗濯兼脱水槽34内に給水するものである。
水位検知手段37は、外糟33内の洗濯水位を検知する。排水手段38は、外槽33内の洗濯水を排水するものである。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面下部に設けられている。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面上部に設けられた操作表示手段40により入力された設定内容に基づいて洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、パワースイッチング手段(図示せず)を介してモータ35、給水手段36、排水手段38などを逐次制御する。
弾性体32は、圧縮ばね41、袋体42、貫通孔46から構成されている。袋体42はゴムを蛇腹状に成型した伸縮自在の側壁43と、側壁43の上部開口部を覆う金属製の上側支持部44と、側壁43の下部開口部を覆う金属製の支持部45で構成されている。側壁43と上側支持部44、支持部45は加硫接着されており、強度と気密性を確保している。圧縮ばね41は、上側支持部44に設けられた取り付け部44aと支持部45に設けられた取り付け部45aの間に設置されており、各取り付け部44a、45aが圧縮ばね41の横ずれを防止している。
支持部45には、貫通孔46が設けられており、袋体42内と外部を連通している。上側支持部44は防振体47を介して弾性体取り付け台48に防振支持されている。一方支持部45は、洗濯機外枠30の底部に固定された弾性体支持台49に防振体47を介して防振支持されている。弾性体取り付け台48は、外槽33を下方から支えるように外槽33の底部に固定されている。
袋体42が縮むと貫通孔46から空気が排気され、袋体42が伸びると貫通孔46から吸引する。この時の排気抵抗と吸引抵抗が減衰力となる。貫通孔46の開口径は大き過ぎると減衰力が弱くなり、小さ過ぎると空気ばねとして作用するようになり、いずれの場合も強い減衰力を得られない。実験では開口径1.5mmの時強い減衰力を得ることが判明しているので、貫通孔46の開口径を1.5mmに設定している。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、洗濯兼脱水槽34内に衣類と洗剤を投入後、操作表示手段40を操作して運転を開始する。これによって、給水手段36が動作し、洗濯兼脱水槽34内に洗濯水が供給されると共に洗濯兼脱水槽34も回転を開始する。規定量の洗濯水が供給されると給水手段36は給水を停止する。洗濯兼脱水槽34の回転によって、洗剤は洗濯水に溶かされ、洗濯液となって衣類に浸透する。洗濯兼脱水槽34は、30r/min程度の低速で回転して、衣類を持ち上げては落とすというたたき洗いを規定時間行う。
洗濯終了後、排水手段38が作動し、汚れを溶かし込んだ洗濯液は、外槽33の外に排水される。排水終了後、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなる。洗濯兼脱水槽34の回転による振動周波数が、外槽33の共振周波数に近づくと外槽33は、大きく振動するようになる。特に、衣類の偏荷重が大きくて弾性体32の減衰力が弱い場合、外槽33は洗濯機外枠30に衝突し、激しい時は、洗濯機外枠30が移動する。この共振時には、弾性体32の袋体42が大きく伸縮を繰り返すことになり、袋体42内の大量の空気が貫通孔46から吸排気される。この吸排気抵抗により弾性体32に大きな減衰力が発生し外槽33の振動が抑えられることになる。
共振時を通過すると外槽33の振動は小さくる。それに伴って袋体42の伸縮も小さくなり、発生する減衰力も減少する。従って、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達率も小さくなり、外槽33の振動による洗濯機外枠30の振動を小さくすることができる。また、弾性体32に摺動部がないので、摺動抵抗による振動伝達がなく、更に洗濯機外枠30の振動と、振動に起因する騒音を小さくすることができる。
以上のように本実施の形態においては、洗濯機外枠30の底部に設けられた弾性体32を適度な減衰力を有すると共に、摺動部のない構成にしたため、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽33の激しい振動は適度な減衰力を有した弾性体32で確実に抑え、定常時は摺動抵抗をなくして外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達を小さくすることで、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。図3において、弾性体32は、支持部45に支持体50を設け、支持体50に形成された空間50aと連通するように貫通孔46を配置し、支持体50には貫通孔46より大きい排出口50bを設けている。その他の構成は実施の形態1と同様である。これにより、流体(空気)が貫通孔46から噴出する音を空間50aで遮音し、開口面積の大きい排出口50bから流速を遅くして排出することにより、流体(空気)の排出音をなくすことができ、作動音を小さくすることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図、図5は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機のタイミングチャートを示すものである。
図4において、支持部45には貫通孔46より口径の大きいバイパス口51が設けられている。バイパス口51は、開閉手段52により開閉される。開閉手段52には電磁弁を使用しており、洗濯兼脱水槽34の回転数を検知した制御装置39により制御されている。開閉手段52が閉じると、袋体42内の流体(空気)は口径の小さい貫通孔46から吸排気され、吸排気抵抗が大きく減衰力が発生する。開閉手段52を開くと、袋体42内の流体(空気)は、口径の大きいバイパス口51から吸排気され、吸排気抵抗が小さく減衰力の発生も小さくなる。
図5において、開閉手段52は、外槽33の共振時53の時、閉じて弾性体32の減衰力を大きくし、定常時54の時、開いて弾性体32の減衰力を小さくしている。その他の構成は実施の形態1または2と同様である。このことにより、外槽33の振動が大きい共振時53に弾性体32の減衰力を大きくして、外槽33の振動を抑え、外槽33の振動が比較的小さい定常時54に弾性体32の減衰力を小さくして、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機外枠30の振動と振動に起因する騒音を確実に低減することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図、図7、図8は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフである。
図6において、弾性体32は、直列に設けられた第1の弾性体55と第2の弾性体56で構成されている。第2の弾性体56には、貫通孔46を開閉する開閉手段52が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
第1の弾性体55および第2の弾性体56の圧縮ばね41のばね定数をKとすると、直列に設けられているので、弾性体32のばね定数としてはK/2となる。開閉手段52を閉じると、第2の弾性体56の袋体56a内の流体(空気)は貫通孔46から吸排気されないので袋体56aは伸縮できず、結果として第1の弾性体55の圧縮ばね41のみが作用することになる。この時の弾性体32のばね定数はKということになり、開閉手段52の開閉で、弾性体32のばね定数を切り替えることができる。
外槽33と弾性体32の共振点は、弾性体32の1本当たりの負荷を20kg、弾性体32のばね定数をK=10N/mmとすると、約3.6Hzである。洗濯兼脱水槽34の回転数で言えば約214r/minとなる。K/2=5N/mmでは2.5Hz、約150r/minである。
図7、図8に示すように、洗濯兼脱水槽34の回転数が起動から200r/minまでは開閉手段52を閉じて弾性体32のばね定数をKにして共振前とし、200r/minを越えた時に開閉手段52を開いて弾性体32のばね定数をK/2にして共振通過後にすることにより、脱水起動時に発生する共振をなくすことができ、スムーズに脱水を開始することができる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図、図10、図11は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフである。
図9において、弾性体32は、第1の弾性体57の第1の圧縮ばね57aのばね定数K1を第2の弾性体58の第2の圧縮ばね58aのばね定数K2より大きくしている。各弾性体32の第1の貫通孔57bと第2の貫通孔58bにそれぞれ開閉手段52を設けている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
第1の貫通孔57bを閉じ、第2の貫通孔58bを開くと、第2の圧縮ばね58aが作用し、第1の貫通孔57bを開き、第2の貫通孔58bを閉じると、第1の圧縮ばね57aが作用する。外槽33と弾性体32の共振点は、弾性体32の1本当たりの負荷を20kg、弾性体32のばね定数をK1=20N/mmとすると、約5Hzである。洗濯兼脱水槽34の回転数で言えば約300r/minとなる。また、K2=5N/mmとすると、2.5Hz、約150r/minである。
図10、図11に示すように、洗濯兼脱水槽34の回転数が起動から200r/minまでは第1の弾性体57の開閉手段52を開き、第2の弾性体58の開閉手段52を閉じて弾性体32のばね定数をK1=20N/mmにして共振前とし、200〜250r/minで、第1の弾性体57の開閉手段52を閉じ、第2の弾性体58の開閉手段52を開いて弾性体32のばね定数をK2=5N/mmにして共振通過後にすることにより、脱水起動時に発生する共振をなくすことができ、スムーズに脱水を開始することができると共に、切り替え時期に幅を設けることができ、信頼性も向上することができる。
(実施の形態6)
図12は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の断面図を示すものである。図12において、外槽33の下部と洗濯機外枠30の底部との間に布量検知手段60を設けている。布量検知手段60は、コイル60aと前記コイル60aのインダクタンスを変化させる磁性体60bで構成されており、洗濯物の布量で外槽33が沈み、外槽33に取り付けた磁性体60bがコイル60aに挿入される量が増え、コイル60aのインダクタンスが変化する。この変化量を制御装置39で電気信号に変換し、洗濯物の布量を検知している。その他の構成は実施の形態5と同様である。
弾性体32は布量の検知時に第1の貫通孔57bを閉じ、第2の貫通孔58bを開くことにより、ばね定数の小さい第2の圧縮ばね58aを使用して布量検知を行っている。ばね定数が小さいので、磁性体60bの移動量が大きくなり、それに伴ってコイル60aのインダクタンスの変化量も大きくなるので、検知精度を向上することができる。
(実施の形態7)
図13は、本発明の第7の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図、図14、図15は、本発明の第7の実施の形態における洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフである。
図13において、弾性体32は、直列に設けられた第1の弾性体55と第2の弾性体56で構成されている。第1の弾性体55の第1の圧縮ばね55cのばね定数K3を第2の弾性体56の第2の圧縮ばね56cのばね定数K4より大きくしている。第2の弾性体56には、貫通孔56bを開閉する開閉手段52が設けられている。その他の構成は実施の形態4と同様である。
第1の弾性体55の圧縮ばね55cと第2の弾性体56の圧縮ばね56cは直列に設けられているので、弾性体32のばね定数としてはK3・K4/(K3+K4)となる。開閉手段52を閉じると、第2の弾性体56の袋体56a内の流体(空気)は貫通孔56bから吸排気されないので、袋体56aは伸縮できず、結果として第1の弾性体55の圧縮ばね55cのみが作用することになる。この時の弾性体32のばね定数はK3ということになり、開閉手段52の開閉で、弾性体32のばね定数を切り替えることができる。
外槽33と弾性体32の共振点は、弾性体32の1本当たりの負荷を20kg、弾性体32のばね定数をK3=20N/mmとすると、約5Hzである。洗濯兼脱水槽34の回転数で言えば約300r/minとなる。K4=7N/mmではK3・K4/(K3+K4)=5.2N/mmとなり、共振点は2.5Hz、約150r/minである。
図14、図15に示すように、洗濯兼脱水槽34の回転数が起動から200〜250r/minまでは開閉手段52を閉じて弾性体32のばね定数をK3にして共振前とし、200〜250r/minで開閉手段52を開いて弾性体32のばね定数をK3・K4/(K3+K4)にして共振通過後にすることにより、脱水起動時に発生する共振をなくすことができ、スムーズに脱水を開始することができる。また、1つの開閉手段52で切り替え時期に幅を設けることができ、信頼性を安価に向上することもできる。
(実施の形態8)
外槽33の下部と洗濯機外枠30の底部との間に布量検知手段60を設けている。布量検知手段60は、コイル60aと前記コイル60aのインダクタンスを変化させる磁性体60bで構成されており、洗濯物の布量で外槽33が沈み、外槽33に取り付けた磁性体60bがコイル60aに挿入される量が増え、コイル60aのインダクタンスが変化する。この変化量より洗濯物の布量を検知している。その他の構成は実施の形態7と同様である。
弾性体32は布量の検知時に第2の貫通孔56bを開くことにより、第1の弾性体55の圧縮ばね55cと第2の弾性体56の圧縮ばね56cを直列に接続し、弾性体32のばね定数をK3・K4/(K3+K4)で表されるばね定数とし、ばね定数を小さくして布量検知を行っている。布量によるコイル60aのインダクタンスの変化量が大きくなるので、検知精度を向上することができる。また、開閉手段52を1つだけ使用するので安価に行える。
(実施の形態9)
図16は、本発明の第9の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。図16において、支持部45に開閉手段52を取り付け、筒状に形成した支持体50を開閉手段52を覆うように支持部45にねじ61で固定している。これにより、開閉手段52を保護することができると共に、開閉手段52の動作音を遮断することができ、弾性体32のばね定数の切り替えの信頼性を向上することができる。また、弾性体32をコンパクトにすることもできる。
以上のように、本発明に関わる洗濯機は、弾性体の減衰力の強弱を切り替えることができるので、洗濯機以外の回転機械の防振にも応用可能である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 同洗濯機の弾性体の断面図 本発明の実施の形態2における洗濯機の弾性体の断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機の弾性体の断面図 同洗濯機のタイミングチャート 本発明の実施の形態4における洗濯機の弾性体の断面図 同洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフ 同洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフ 本発明の実施の形態5における洗濯機の弾性体の断面図 同洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフ 同洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフ 本発明の実施の形態6における洗濯機の断面図 本発明の実施の形態7における洗濯機の弾性体の断面図 同洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフ 同洗濯機の脱水時の洗濯兼脱水槽の回転数を示すグラフ 本発明の実施の形態9における洗濯機の弾性体の断面図 従来の洗濯機の断面図
符号の説明
30 洗濯機外枠
32 弾性体
33 外槽
34 洗濯兼脱水槽
35 駆動手段
41 圧縮ばね
42 袋体
46 貫通孔
50 支持体
50a 空間
50b 排出口
52 開閉手段
55 第1の弾性体
56 第2の弾性体
57a 第1の圧縮ばね
57b 第1の貫通孔
58a 第2の圧縮ばね
58b 第2の貫通孔
60 布量検知手段

Claims (9)

  1. 洗濯機外枠の底部に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、前記弾性体は、圧縮ばねと、前記圧縮ばねを内包する伸縮自在な袋体と、前記袋体に設けた貫通孔を有した洗濯機。
  2. 弾性体は、一端に支持体を設け、前記支持体に形成された空間と連通するように貫通孔を配置し、前記支持体には前記貫通孔より大きい排出口を設けた請求項1記載の洗濯機。
  3. 弾性体は、貫通孔の大きさを可変可能に構成した請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 弾性体は、直列に設けられた第1の弾性体と第2の弾性体で構成され、前記いずれかの弾性体の貫通孔に開閉手段を設けた請求項1記載の洗濯機。
  5. 弾性体は、第1の弾性体の第1の圧縮ばねのばね定数を、第2の弾性体の第2の圧縮ばねのばね定数より大きくし、前記各弾性体の第1の貫通孔と第2の貫通孔に開閉手段を設けた請求項1記載の洗濯機。
  6. 洗濯物の布量を検知する布量検知手段を設け、弾性体は、布量の検知時に第1の貫通孔を閉じ、第2の貫通孔を開く構成とした請求項5記載の洗濯機。
  7. 弾性体は、第1の弾性体の第1の圧縮ばねのばね定数を、第2の弾性体の第2の圧縮ばねのばね定数より大きくし、第2の弾性体の第2の貫通孔に開閉手段を設けた請求項4記載の洗濯機。
  8. 洗濯物の布量を検知する布量検知手段を設け、弾性体は、布量の検知時に第2の貫通孔を開く構成とした請求項7記載の洗濯機。
  9. 開閉手段は、支持体に形成された空間内に収容した請求項2〜8のいずれか1項に記載の洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009101167A (ja) * 2008-11-11 2009-05-14 Panasonic Corp ドラム式洗濯機
KR101398070B1 (ko) 2014-01-29 2014-06-19 주식회사 썬 프레인 코 세탁기용 다이나믹 댐퍼
CN112900000A (zh) * 2021-01-15 2021-06-04 珠海格力电器股份有限公司 一种滚筒洗衣机

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