JP2006204563A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現する。
【解決手段】洗濯機外枠30の底部71に弾性体32を設け、外槽33を下方より支持する構成とし、弾性体32にエアーダンパを用いたものである。これによって、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽33の激しい振動をエアーダンパから成る弾性体32で確実に抑え、定常時は、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達を少なくして、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した外槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で、洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、エアーダンパの機能を有するサスペンションを備え、各サスペンション間にエアーの流れを設け、前記各サスペンション間の相互作用で制動力を効果的に得ていた(例えば、特許文献1参照)。
図14は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の全体構成を示すものである。図14に示すように、脱水槽を兼ねた洗濯槽1の外側に位置して脱水時の水を受ける外槽2と、この外槽2を洗濯機本体3の四隅からから弾性支持するサスペンション4とを備え、前記各サスペンション4は、吊り棒5と、この吊り棒5の下端に取付けられたバネ支持板6と、前記吊り棒5に挿通されバネ支持板6を覆う、内径がストレートに成型され上部排気口7を有するバネ押え8と、バネ支持板6とバネ押え8との間に介装された圧縮バネ9と、底面を密閉する下部排気口10を有する底板11とで構成している。
対角に位置するサスペンション同志の上部排気口7と下部排気口10とを接続した洗濯機とすることによって、対角に位置するサスペンションがお互いに制動し合うようになり、脱水起動時のように大きな振動が発生する時は、バネ支持板6の動きも大きく移動するエアーも多くなるので、お互いのバネ支持板6の動きを抑えようとする力が強くなり、結果として制動力が大きくなるようにし、バネ支持板6の動きが少ない定常回転時には、制動力が小さくなるようにしたため、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を図り、バネ支持板6とバネ押さえ8との摩擦を減らして耐久性に優れた洗濯機を提供することができるというものである。
特開平3−106394号公報
しかしながら、前記従来の構成では、サスペンション4が外槽2に取り付けられているため、脱水時の外槽2の振動でサスペンション4も振動し、対角に位置するサスペンション4同士を接続している接続部材も振動し、騒音や接続部材の耐久性が問題となっていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、外槽が振動しても接続部材が振動せず、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現する洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機外枠の底部に弾性体を設け、外槽を下方より支持する構成とし、弾性体にエアーダンパを用いたものである。
これによって、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の激しい振動をエアーダンパから成る弾性体で確実に抑え、定常時は、外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達を少なくして、脱水起動時と定常時の両方の低振動と低騒音化を実現し、かつ弾性体は洗濯機外枠の底部に設けられているので、外槽の振動が直接弾性体に伝わることがなく、弾性体が振動することによって発生する騒音をなくすと共に、弾性体の耐久性も向上させることができる。
本発明の洗濯機は、洗濯機外枠に弾性体を設け、下方より外槽を支持したため、外槽の振動が直接弾性体に伝わることがなく、弾性体が振動することによって発生する騒音がなくなり、低振動と低騒音化を実現すると共に弾性体の耐久性も向上させることができる。
第1の発明は、洗濯機外枠の底部に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、前記弾性体をエアーダンパとし、前記外槽を下方より支持する構成としたことにより、外槽の振動が直接弾性体に伝わることがなく、弾性体が振動することによって発生する騒音がなくなり、低振動と低騒音化を実現すると共に弾性体の耐久性も向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の弾性体は、シリンダと、ピストンと、前記シリンダの側部に前記ピストンを挟んで設けた第1の排気口および第2の排気口を有し、前記第1の排気口と前記第2の排気口を繋ぐ連通管を設け、前記連通管に開閉手段を設けたことにより、開閉手段の開閉でピストンの動き易さを変えることができ、結果として弾性体の減衰力を切り替えることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の開閉手段は、外槽の共振時に閉じ、定常時に開くようにしたことにより、外槽の振動が大きい共振時に弾性体の減衰力を強くして、外槽の振動を抑え、外槽の振動が比較的小さい定常時に弾性体の減衰力を弱くして、外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機外枠の振動を低減することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の弾性体は、第1の弾性体と第2の弾性体を有し、前記第1の弾性体の第1の排気口と前記第2の弾性体の第2の排気口を連通管で接続し、前記第1の弾性体の第2の排気口と前記第2の弾性体の第1の排気口を連通管で接続したことにより、双方のピストンの動きをお互いに制動するようになり、大きなピストンの動きに対して減衰力を強くすることができ、共振時の外槽の振動を更に小さくすることができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明の弾性体は、第1の弾性体と第2の弾性体を有し、前記第1の弾性体の排気口と前記第2の弾性体の排気口を連通管で接続し、前記連通管に接続経路切り替え手段を設けたことにより、双方のピストンの動きに対応して相互にピストンの動きを制動することができ、脱水起動時の外槽の振動を確実に低減することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の接続経路切り替え手段は、交差接続と並行接続を有したことにより、第1の弾性体のピストンと第2の弾性体のピストンが同相で動いている時と、逆相で動いている時の両方で強い減衰力を得ることができる。
第7の発明は、特に、第5の発明または第6の発明の接続経路切り替え手段は、排水手段と連動して動作するように構成したことにより、新たに切り替え装置を必要としないので、安価に接続経路を切り替えることができる。
第8の発明は、特に、第5〜第7のいずれか1つの発明の接続経路切り替え手段は、共振点を通過した後に作動するようにしたことにより、外槽の振動が大きい共振時に弾性体の減衰力を強くして、外槽の振動を抑え、外槽の振動が比較的小さい定常時に弾性体の減衰力を弱くして、外槽の洗濯機外枠に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機外枠の振動を低減することができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明の弾性体は、シリンダを洗濯機外枠の底部に固定したことにより、外槽の振動がピストンの動きとして吸収され、シリンダ自体の振動が小さくなるため、シリンダに設けられた連通管の振動も小さくなり、騒音の発生がなく、耐久性も向上することができる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれか1つの発明の弾性体は、上部装着部で外槽を支持し、前記外槽の支持位置を前記外槽の重心位置より上にしたことにより、外槽を安定に支持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図、図2は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。図1、図2において、洗濯機外枠30は、4本の引張りばね31と、2本の弾性体32により外槽33を弾性支持している。洗濯兼脱水槽34は、外槽33内に回転自在に配設している。モータ(駆動手段)35は、ブラシレス直流モータから成っており、インバータ制御され、回転速度が自在に変化されるようになっている。そして直接洗濯兼脱水槽34を駆動する。給水手段36は洗濯兼脱水槽34内に給水するものである。水位検知手段37は、外糟33内の洗濯水位を検知する。排水手段38は、外槽33内の洗濯水を排水するものである。
制御装置39は、洗濯機外枠30の前面下部に設けられている。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面上部に設けられた操作表示手段40により入力された設定内容に基づいて、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、パワースイッチング手段(図示せず)を介してモータ35、給水手段36、排水手段38などを逐次制御する。
弾性体32は、シリンダ41、ピストン42、ピストンリング42a、ピストンロッド43から構成されている。シリンダ41には、シリンダ取り付け部41aが設けられており、防振体44を介してシリンダ取り付け台45に防振支持されている。ピストンロッド43の一端には、ピストン42が取り付けられ、もう一方の端にはピストンロッド取り付け部43aが設けられており、防振体44を介してピストンロッド取り付け台46に防振支持されている。
シリンダ取り付け台45は、洗濯機外枠30の底部に固定されている。ピストンロッド取り付け台46は、外槽33を下方から支えるように外槽33の底部に固定されている。ピストンリング42aは、低摩擦係数で耐磨耗性に優れた材質(例えば、フッソ樹脂等)で形成されており、気密性を確保しながらシリンダ41内を滑らかに摺動する。シリンダ41の側壁にはピストン42を挟んで、その摺動方向の両側に排気口41bが設けられており、ピストン42が移動する方向の排気口41bから空気が排気され、逆側の排気口41bから空気が吸引される。この時の排気抵抗と吸引抵抗が減衰力となる。
どちらか片方の排気口41bだけでも減衰力を発生させることができるが、より大きな減衰力を得るためには、排気口41bを2箇所設けた方がよい。排気口41bの開口径は大き過ぎると減衰力が弱くなり、小さ過ぎると空気ばねとして作用するようになり、いずれの場合も強い減衰力を得られない。実験では開口径2mmの時強い減衰力を得ることが判明しているので、排気口41bの開口径を2mmに設定している。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、洗濯兼脱水槽34内に衣類と洗剤を投入後、操作表示手段40を操作して運転を開始する。これによって、給水手段36が動作し、洗濯兼脱水槽34内に洗濯水が供給されると共に洗濯兼脱水槽34も回転を開始する。規定量の洗濯水が供給されると給水手段36は給水を停止する。洗濯兼脱水槽34の回転によって、洗剤は洗濯水に溶かされ、洗濯液となって衣類に浸透する。洗濯兼脱水槽34は、30r/min程度の低速で回転して、衣類を持ち上げては落とすというたたき洗いを規定時間行う。
洗濯終了後、排水手段38が作動し、汚れを溶かし込んだ洗濯液は、外槽33の外に排水される。排水終了後、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなる。洗濯兼脱水槽34の回転による振動周波数が、外槽33の共振周波数に近づくと外槽33は、大きく振動するようになる。特に、衣類の偏荷重が大きくて弾性体32の減衰力が弱い場合、外槽33は洗濯機外枠30に衝突し、激しい時は、洗濯機外枠30が移動する。この共振時には、外槽33に連結したピストンロッド43に取り付けられたピストン42もシリンダ41内を大きく往復運動しようとするが、シリンダ41内の空気の排気抵抗と吸引抵抗が作用して、ピストン42の往復運動を抑えるため、外槽33の振動も抑えられることになる。
以上のように本実施の形態においては、洗濯機外枠30の底部に設けられた弾性体32をエアーダンパとし、外槽33を下方より支持する構成としたことにより、外槽33の振動がピストンロッド43とピストン42を伝わってシリンダ41に伝わり、シリンダ41が振動することによって発生する騒音がなくなり、低振動と低騒音化を実現すると共に弾性体32をエアーダンパとしているため、オイルダンパと比較して摺動部の密着が弱いので摺動部の磨耗が少なく、耐久性も向上させることができる。また、オイル漏れを考慮する必要がなく、シール部品が必要ないので構成部品を少なくすることができる。
(実施の形態2)
図3、図4は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。図3、図4において、弾性体32はシリンダ41と、ピストン42とで構成され、シリンダ41の側部にピストン42を挟んで一対の第1の排気口47と、第2の排気口48を設けている。連通管49は、第1の排気口47と第2の排気口48を接続する管で、ピストン42の動きに応じてシリンダ41内の空気を行き来させる。開閉手段50は連通管49に設けられており、開閉弁51、開閉弁駆動モータ52で構成される。開閉弁51には開口径の異なる弁穴開51aと弁穴閉51bが設けられいる。
弁穴開51aの開口径は空気の流れ抵抗で減衰力が発生しない6mm以上に設定され、弁穴閉51bの開口径は最高の減衰力が得られる2mmに設定している。開閉弁駆動モータ52を回転させて、開閉弁51の弁穴開51aと弁穴閉51bの切り替えを行うものである。その他の構成は実施の形態1と同様である。
これにより、開閉手段50の開閉でピストン42の動き易さを変えることができ、結果として弾性体32の減衰力を切り替えることができる。よって、外槽33の振動が大きい時は、弾性体32の減衰力を強くして振動を低減し、外槽33の振動が小さい時は弾性体32の減衰力を弱くして洗濯機外枠30への振動伝達を少なくして、洗濯機外枠30の振動を低減することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機のタイミングチャートを示すものである。図5において、開閉手段50は、外槽33の共振時53に閉じ、定常時54に開くように開閉弁駆動モータ52を作動させている。その他の構成は実施の形態2と同様である。
このことにより、外槽33の振動が大きい共振時53に弾性体32の減衰力を強くして、外槽33の振動を抑え、外槽33の振動が比較的小さい定常時54に弾性体32の減衰力を弱くして、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機外枠30の振動を低減することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。図6において、弾性体32は一対の第1の弾性体55と、第2の弾性体56で構成されている。第1の弾性体55の第1の排気口55aと第2の弾性体56の第2の排気口56bを連通管49aで接続し、第1の弾性体55の第2の排気口55bと第2の弾性体56の第1の排気口56aを連通管49bで接続している。その他の構成は実施の形態1と同様である。
洗濯兼脱水槽34の回転により第1の弾性体55と第2の弾性体56は交互に上下動する。すなわち、衣類の偏荷重が回ってきた側の弾性体が沈み、偏荷重が通り過ぎると引張りばね31により外槽33が引っ張り上げられるので、弾性体が伸びる。洗濯兼脱水槽34が右回転していると第2の弾性体56のピストン58が先に下方へ移動し、第2のシリンダ60の空間60a内の空気は連通管49aを通って第1のシリンダ59の空間59bに流れ込み、第1の弾性体55のピストン57を下方へ移動させようとする。引張りばね31は、外槽33を引っ張り上げており、第1の弾性体55のピストン57は上方へ移動しようとする。この一連の動作により、双方のピストンの動きはお互いに制動し合うようになる。
また、第1の弾性体55の上を偏荷重が通り過ぎると、第1の弾性体55のピストン57が下方へ移動し、第1のシリンダ59の空間59a内の空気は連通管49bを通って第2のシリンダ60の空間60bに流れ込み、第2の弾性体56のピストン58を下方へ移動させようとする。引張りばね31は、外槽33を引っ張り上げており、第2の弾性体56のピストン58は上方へ移動しようとする。この一連の動作により、双方のピストンの動きは、お互いに制動し合うようになる。
このことにより、大きなピストンの動きに対して減衰力を強くすることができ、共振時の外槽33振動を更に小さくすることができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の弾性体の断面図を示すものである。図7において、連通管49a、49bは接続経路切り替え手段61を介して第1の弾性体55および第2の弾性体56に接続されている。接続経路切り替え手段61は、第1の弾性体55の第1の排気口55aと第2の弾性体56の第2の排気口56bを連通管49aで接続し、第1の弾性体55の第2の排気口55bと第2の弾性体56の第1の排気口56aを連通管49bで接続する第1のモードと、第1の弾性体55の第1の排気口55aと第2の弾性体56の第1の排気口56aを連通管49aで接続し、第1の弾性体55の第2の排気口55bと第2の弾性体56の第2の排気口56bを連通管49bで接続する第2のモードを切り替えている。その他の構成は実施の形態4と同様である。
このことにより、第1の弾性体55と第2の弾性体56が交互に上下する振動モードだけでなく他の振動モードに対しても接続経路を切り替えることで対応することができ、脱水起動時の外槽33の振動を確実に低減することができる。
(実施の形態6)
図8、図9は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の弾性体の接続経路切り替え手段の断面図を示すものである。図8、図9において、接続経路切り替え手段61を連通管49aと49bに設けている。接続経路切り替え手段61は、切り替え弁63、ソレノイド64、切り替え弁ケース65で構成されている。切り替え弁63には、接続経路63a〜63dが設けられ、切り替え弁ケース65には接続口65a〜65gが設けられている。切り替え弁63はソレノイド64によって切り替え弁ケース65内をスライドする。切り替え弁63がスライドすることによって、接続経路63a〜63dを接続口65a〜65gのどこに接続するかを選択することができる。
接続経路63aが接続口65aと65eを接続し、接続経路63dが接続口65dと65gを接続することにより、第1の弾性体55と第2の弾性体56の第1の排気口同士を接続し、第1の弾性体55と第2の弾性体56の第2の排気口同士を接続する並行接続を実現している。また、接続経路63bが接続口65bと65eを接続し、接続経路63cが接続口65cと65fを接続することにより、第1の弾性体55の第1の排気口と第2の弾性体56の第2の排気口を接続し、第1の弾性体55の第2の排気口と第2の弾性体56の第1の排気口を接続する交差接続を実現している。その他の構成は実施の形態5と同様である。
このことにより、第1の弾性体55と第2の弾性体56が交互に上下する振動モードと同時に上下する振動モードに対応して、連通管49aと49bの接続経路を替えて、双方のピストンの動きをお互いに制動するようにでき、脱水起動時の外槽33の振動を確実に低減することができる。
(実施の形態7)
図10は、本発明の第7の実施の形態における洗濯機の要部の断面図を示すものである。図10において、排水手段操作モータ66には、操作円板67が設けられている。操作円板67には排水手段操作部67aと接続経路切り替え手段操作部67bが設けられており、排水手段操作モータ66が動作して、操作円板67が回転すると、排水弁開閉ワイヤー38aと接続経路切り替えワイヤー68が引っ張られ、排水手段開閉弁38bが移動して排水手段38は開状態、切り替え弁63が移動して接続経路切り替え手段61は並行接続状態になる。操作円板67が元の状態に戻ると、圧縮ばね38cと引っ張りばね69の力で排水手段開閉弁38bと切り替え弁63は元の位置に移動し、排水手段38は閉状態、接続経路切り替え手段61は交差接続になる。その他の構成は実施の形態5、6と同様である。
このことにより、接続経路切り替え手段61を排水手段38と連動して動作するようにでき、新たに切り替え装置を必要としないので、安価に接続経路を切り替えることができる。
(実施の形態8)
図11は、本発明の第8の実施の形態における洗濯機のタイミングチャートを示すものである。図11において、排水終了後の脱水起動時は排水手段38を閉じ、接続経路切り替え手段61を交差接続に設定し、第1の弾性体55と第2の弾性体56の減衰力を強くして、共振点70を通過する時の外槽33の大きな振動を低減し、脱水定常時は、衣類から分離した洗濯水を排水するために排水手段38を開くと同時に接続経路切り替え手段61は並行接続に移行し、ピストンの制動がなくなるので、第1の弾性体55と第2の弾性体56の減衰力が弱くなり、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達率が弱くなり、洗濯機外枠30の振動が低減される。
このように、接続経路切り替え手段61を共振点を通過した後に作動するようにしたことにより、外槽33の振動が大きい脱水起動時に第1の弾性体55および第2の弾性体56の減衰力を強くして、外槽33の振動を抑え、外槽33の振動が比較的小さい脱水定常時に第1の弾性体55および第2の弾性体56の減衰力を弱くして、外槽33の洗濯機外枠30に対する振動伝達率を小さくし、洗濯機外枠30の振動を低減することができる。
(実施の形態9)
図12は、本発明の第9の実施の形態における洗濯機の要部を示す断面図である。図12において、第1の弾性体55および第2の弾性体56は、シリンダ41、ピストン42、ピストンリング42a、ピストンロッド43から構成されている。シリンダ41には、シリンダ取り付け部41aが設けられており、防振体44を介してシリンダ取り付け台45に防振支持されている。ピストンロッド43の一端には、ピストン42が取り付けられ、もう一方の端にはピストンロッド取り付け部43aが設けられており、防振体44を介してピストンロッド取り付け台46に防振支持されている。シリンダ取り付け台45は、洗濯機外枠30の底部71に固定されている。ピストンロッド取り付け台46は、外槽33を下方から支えるように外槽33の底部に固定されている。第1の弾性体55および第2の弾性体56はお互いに発生する空気の力で減衰し合うように連通管49a、49bで接続されている。連通管49a、49bには作業性をよくするために可撓性を有するゴム等を材料としたチューブが使用されている。
外槽33を下方より支持し、シリンダ41を洗濯機外枠30の底部に取り付けたことにより、外槽33の振動が直接シリンダ41に伝わらないので、シリンダ41の振動は小さいものとなり、シリンダ41に接続された連通管49a、49bの振動も小さく、それによって発生する騒音がなくなり、低騒音を実現できる。また、振動による連通管49a、49bの機械的疲労も少ないので耐久性も向上することができる。
(実施の形態10)
図13は、本発明の第10の実施の形態における洗濯機の要部を示す断面図である。図13において、弾性体32は、シリンダ41、ピストン42、ピストンリング42a、ピストンロッド43から構成されている。シリンダ41には、シリンダ取り付け部41aが設けられており、防振体44を介してシリンダ取り付け台45に防振支持されている。ピストンロッド43の一端には、ピストン42が取り付けられ、もう一方の端にはピストンロッド取り付け部43aが設けられており、防振体44を介してピストンロッド取り付け台46に防振支持されている。シリンダ取り付け台45は、洗濯機外枠30の底部71に固定されている。ピストンロッド取り付け台46は、外槽33を下方から支えるように外槽33の底部に固定されている。ピストンロッド取り付け台46に設けられた上部装着部46aの上下方向の位置は外槽の重心33aより上方に設定している。
このことにより、外槽33の支持位置よりも下方に重心が存在するようになるので、外槽33を安定に支持することができる。
以上のように、本発明に関わる洗濯機は、複数の弾性体で外槽を下方より支持し、弾性体が他の弾性体と相互に制動し合って強い減衰力を発生させることでより大きな振動に対応することができる。また、相互の制動効果を無くすことで減衰力を弱くして、振動伝達率を小さくし、本体振動の低減も可能にする。したがって、起動時だけでなく定常時の振動も低減することができる洗濯機として有用である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 同洗濯機の弾性体の断面図 本発明の実施の形態2における洗濯機の弾性体の断面図 同洗濯機の弾性体の断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機のタイミングチャート 本発明の実施の形態4における洗濯機の弾性体の断面図 本発明の実施の形態5における洗濯機の弾性体の断面図 本発明の実施の形態6における洗濯機の弾性体の接続経路切り替え手段の断面図 同洗濯機の弾性体の接続経路切り替え手段の断面図 本発明の実施の形態7における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態8における洗濯機のタイミングチャート 本発明の実施の形態9における洗濯機の要部の断面図 本発明の実施の形態10における洗濯機の要部の断面図 従来の洗濯機の断面図
符号の説明
30 洗濯機外枠
32 弾性体
33 外槽
34 洗濯兼脱水槽
35 駆動手段
38 排水手段
41 シリンダ
42 ピストン
47 第1の排気口
48 第2の排気口
49 連通管
49a 連通管
49b 連通管
50 開閉手段
55 第1の弾性体
55a 第1の弾性体の第1の排気口
55b 第1の弾性体の第2の排気口
56 第2の弾性体
56a 第2の弾性体の第1の排気口
56b 第2の弾性体の第2の排気口
61 接続経路切り替え手段

Claims (10)

  1. 洗濯機外枠の底部に設けられた弾性体に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段とを備え、前記弾性体をエアーダンパとし、前記外槽を下方より支持する構成とした洗濯機。
  2. 弾性体は、シリンダと、ピストンと、前記シリンダの側部に前記ピストンを挟んで設けた第1の排気口および第2の排気口を有し、前記第1の排気口と前記第2の排気口を繋ぐ連通管を設け、前記連通管に開閉手段を設けた請求項1記載の洗濯機。
  3. 開閉手段は、外槽の共振時に閉じ、定常時に開くようにした請求項2記載の洗濯機。
  4. 弾性体は、第1の弾性体と第2の弾性体を有し、前記第1の弾性体の第1の排気口と前記第2の弾性体の第2の排気口を連通管で接続し、前記第1の弾性体の第2の排気口と前記第2の弾性体の第1の排気口を連通管で接続した請求項1記載の洗濯機。
  5. 弾性体は、第1の弾性体と第2の弾性体を有し、前記第1の弾性体の排気口と前記第2の弾性体の排気口を連通管で接続し、前記連通管に接続経路切り替え手段を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 接続経路切り替え手段は、交差接続と並行接続を有した請求項5記載の洗濯機。
  7. 接続経路切り替え手段は、排水手段と連動して動作するように構成した請求項5または6記載の洗濯機。
  8. 接続経路切り替え手段は、共振点を通過した後に作動するようにした請求項5〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。
  9. 弾性体は、シリンダを洗濯機外枠の底部に固定した請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗濯機。
  10. 弾性体は、上部装着部で外槽を支持し、前記外槽の支持位置を前記外槽の重心位置より上にした請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗濯機。
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