JP2008290514A - 制動装置 - Google Patents

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園生 加藤
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Abstract

【課題】 ブレーキレバーの操作開始後ブレーキ機構が作動するまでの間、小さい操作力でブレーキレバーの操作を可能とし、握力の小さい操作者でも迅速で安全にブレーキ機構を作動させることが可能な制動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る制動装置においては、第1アーム30が規制部材31に規制され、且つ、第2アーム26が弾性部材32により付勢された第1状態で、第2アーム26は、その当接片26Aと第1アーム30の側端縁との間に所定角度αが形成されるように支持軸に支持され、第2アーム26の当接片26Aは、ブレーキレバー8を操作した際に、弾性部材32の付勢力に抗して支持軸の周りに所定角度α作動方向に回動された後の第2状態で、第1アーム30の側端縁に当接される。
【選択図】 図4

Description

本発明は制動装置に関し、さらに詳細には、配膳車等のハンドルに配設されたブレーキレバーの操作によってブレーキワイヤを引っ張ることで、配膳車等の底面に配設した車輪に制動力を付与するよう構成した制動装置に関するものである。
従来、病院や特別養護老人ホーム等においては、多人数に食事を配膳するため、配膳車が大型化し、非常に重量のあるものとなっていた。この配膳作業者の負担を軽減するために、現在では、補助電動機能が付加された配膳車が用いられている。この補助電動機能は、モータを搭載して駆動輪と連結し、使用者によりハンドル操作が行われた場合に、駆動輪を駆動することで自走させる機能である。
このような補助電動機能を備える配膳車(以下、補助電動機能付配膳車)に関する発明として、特許文献1記載の発明が知られている。この特許文献1記載の補助電動機能付配膳車は、配膳車本体に回動自在に配設されたハンドルを所定方向に回動操作することで補助電動機能付配膳車を前方へ自走するように構成されている。
補助電動機能付配膳車における制動装置は、本体の底面に配設した車輪に制動力を付与可能な制動機構と、この本体の操作面に設けられたハンドルに配設されたブレーキレバーとが、可撓性を有するチューブに摺動可能に挿通されたワイヤで連結され、このブレーキレバーの操作によりワイヤを引張して該制動機構を作動することで車輪に制動力を付与するよう構成されている。
特開2005−59776号公報
しかしながら、上記制動装置においては、ブレーキレバーを握ると、直ちにブレーキアームを引っ張り、まずリミットスイッチにより電気的にギアモータを止め、その後、ドラムブレーキにより、物理的にタイヤの回転を止めるように構成されているため、レバーを握り始めてから、ドラムブレーキが効くまでの間、継続して動作の重いブレーキアームを引っ張らなければならない。これより大きい力でブレーキレバーを握り続ける必要があった。
また、急ブレーキをかける場合など、動作の重いブレーキアームは操作しにくいため、反応が遅れるという問題がある。さらに、レバーを握り始めてから、ドラムブレーキが効くまで継続してレバーを握るに大きな力が必要であるため、握力の小さい操作者には安全に走行させることできない虞がある。
そこで、本発明は、前記従来における問題点を解決するためになされたものであり、ブレーキレバーの操作開始後ブレーキ機構が作動するまでの間、小さい操作力でブレーキレバーの操作を可能とし、この後には握力の小さい操作者でも通常の操作力で安全にブレーキ機構を作動させることが可能な制動装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る制動装置は、車輪に付設されたブレーキ機構と、作動方向へ移動して、前記ブレーキ機構を作動させる第1アームと、前記作動方向とは反対方向への第1アームの移動を規制する規制部材と、支持軸を介して前記第1アームに回動自在に支持されると共に、当接片が形成された第2アームと、前記第2アームの係止部に係止され、第2アームを前記反対方向に付勢する弾性部材と、一端が前記第2アームに固着されると共に、他端がブレーキレバーに連結されたブレーキワイヤとを備え、前記第1アームが規制部材に規制され、且つ、前記第2アームが弾性部材により付勢された状態で、第2アームは、その当接片と第1アームの側端縁との間に所定角度が形成されるように支持軸に支持され、前記第2アームの当接片は、前記ブレーキレバーを操作した際に、前記弾性部材の付勢力に抗して支持軸の周りに所定角度作動方向に回動された後、第1アームの側端縁に当接されることを特徴とする。
また、請求項2に係る制動装置は、請求項1に記載の制動装置において、前記第1アームは、第2アームの当接片と第1アームの側端縁とが当接した状態で、ブレーキレバーの操作に基づき作動方向へ移動してブレーキ機構を作動させることを特徴とする。
また、請求項3に係る制動装置は、運搬車本体と、運搬車本体に付設された車輪と、前記車輪を駆動するモータと、前記モータの作動をON、OFFにするスイッチとを備え、前記モータは、前記スイッチが第1状態でONされることに基づきONされ、前記モータは、前記第2アームが回動されて、第1状態から第2状態に至る間で、前記スイッチがOFFされることに基づきOFFされることを特徴とする。
請求項1に係る制動装置においては、前記第1アームが規制部材に規制され、且つ、前記第2アームが弾性部材により付勢された第1状態で、第2アームは、その当接片と第1アームの側端縁との間に所定角度が形成されるように支持軸に支持され、第2アームの当接片は、ブレーキレバーを操作した際に、弾性部材の付勢力に抗して支持軸の周りに所定角度作動方向に回動された後の第2状態で、第1アームの側端縁に当接される。
このように、第2アームが所定角度回動されるまでは、ブレーキレバーを握ると、ブレーキレバーに連結されたブレーキワイヤが引っ張られて、まず第2アームのみが作動開始し、第1アームは規制部材の規制によりまだ移動されることはない。
従って、ブレーキレバーの操作開始からブレーキ機構が作動するまでの間、動作の重い第1アームを作動されることはない。即ち、ブレーキレバーの操作開始からブレーキ機構が作動するまでの間、動作の軽い第2アームだけを作動させればよいことから、レバー操作の余裕ができ、レバー握るに必要な力を大幅に低減できる。これより、握力の小さい操作者でもブレーキレバーを操作しやすくなる。
請求項2に係る制動装置においては、第1アームは、第2アームの当接片と第1アームの側端縁とが当接した状態で、ブレーキレバーの操作に基づき作動方向へ移動してブレーキ機構を作動させることから、ブレーキの握り始めからブレーキ機構が作動するまで、継続して大きい握力でブレーキレバーを操作しなくてもよく、制動装置の操作性を向上することができる。
請求項3に係る制動装置においては、モータは、スイッチが第1状態でONされることに基づきONされ、また、モータは、第2アームが回動されて、第1状態から第2状態に至る間で、スイッチがOFFされることに基づきOFFされることにより、第2アームの作動開始により、握りの軽い領域で簡単にモータを停止させられるようになる。
また、レバーの握り力を軽くしたことにより、モータの停止位置まですばやく達することができる。急ブレーキを掛ける場合でも、反応がすばやくなり、少しだけ大きい力を加えることにより、ブレーキ機構を簡単に作動させることができ、急ブレーキを行う場合でも、簡単に停止させることができる。
さらに、ブレーキレバーの握り始めは、レバーが開いているので、力が掛けにくい場合がある。しかし、本発明の制動装置では、軽い握りで簡単にモータを止められるようになったため、ブレーキレバーが使いやすくなり、握力の小さい操作者でも安全に走行できるようになる。
以下、本発明に係る制動装置を具体化した補助電動機能付配膳車の一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、補助電動機能付配膳車1は、走行方向と交差する左右両側面(図2中、左右方向の各外側面)が開放された全体として矩形箱状をなす断熱構造の本体2を備え、該本体2の内部には、複数の温蔵室および冷蔵室が画成され、本体2に配設した図示しない加熱装置で生成した暖気を温蔵室に循環することで、該温蔵室に収納されている食品を温蔵し、また本体2に配設した図示しない冷却装置で生成した冷気を冷蔵室に循環することで、該冷蔵室に収納されている食品を冷蔵するよう構成されている。また、本体2の開放される左右両側面には、各室を開閉可能に各扉3が設けられ、該本体2内に食品を出し入れできるように構成されている。
また、本体2の底面外周部にはバンパー4が設けられると共に、本体2の底面部には、走行方向の後側の左右角部に、向きが自在に変更可能に構成された各自在車輪5がそれぞれ回動可能に配設されている。また、走行方向側の各自在車輪5の間には、補助電動機能付配膳車1の移動を制動するペダルロック6(図2を参照)が配設されている。さらに、本体2の底面部の走行方向後方の左右両側には、一対の駆動車輪7が駆動軸9(図3を参照)に支持され回動可能に配設されている。
本体2上部には、機械室15が形成されている。この機械室15内部には、補助電動機能付配膳車1の温度制御等に関する各種ユニットが配設されている。さらに、図1に示すように、機械室15側面には、温度調整パネル16が配設されている。この温度調整パネル16には、冷蔵室に対する温度調整のON・OFF操作が行われる冷蔵スイッチ、温蔵室に対する温度調整のON・OFF操作が行われる温蔵スイッチ等が配設されている。
また、補助電動機能付配膳車1の走行方向側にあたる本体2側面には、制御ボックス12が形成されている。この制御ボックス12には、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能に係る駆動源であるバッテリ11が収納されている(図2を参照)。
また、図1に示すように、当該制御ボックス12には、ハンドル17が上下方向に回動自在に配設されている。従って、補助電動機能付配膳車1を用いて配膳する場合、配膳作業者は、当該ハンドル17を把持して、補助電動機能付配膳車1の移動操作(例えば、前進、後進、右折、左折)を行う。
尚、当該ハンドル17には、ハンドル17の回動量を検知する可変抵抗器(図示せず)が配設されており、当該可変抵抗器の検知結果に応じて、補助電動機能付配膳車1の走行方向及び速度調整がなされる。尚、このハンドル17の回動量に基づく走行方向及び速度調整に係る構成については、既に公知の構成であるため、詳細な説明は省略する。
また、制御ボックス12上部表面には、補助電動機能付配膳車1の駆動系制御に関する操作を行う操作パネル10が配設されている。この操作パネル10には、補助電動機能のON・OFF切り換えを行う手動走行ボタンや、バッテリ11の残量を示すバッテリ残量LED等の各種操作手段及び報知手段が配設されている。
次に、補助電動機能付配膳車1の制御ボックス12周辺の構成について図2を参照しつつ詳細に説明する。
図1、図2に示すように、ハンドル17は、制御ボックス12を横方向に貫通するハンドル軸17Bを中心として上下方向に回動可能に取り付けられている。そして、ハンドル17は、コの字形に折り曲げられた円筒状部材であり、ハンドル軸17Bの両端に取り付けられる。
また、ハンドル軸17Bは、走行方向側にあたる本体2の側面(以下、「操作面」という)に形成された長穴から突出している(図1参照)。当該長穴は、補助電動機能付配膳車1の走行方向が長手方向となるように形成されており、ハンドル軸17Bの揺動を許容している。
図2に示すように、本体2の操作面には、前記ハンドル17における直線部17Aの略中央部には、図示しないレバーブラケットが取り付けられると共に、該ブラケットにブレーキレバー8が回動可能に枢着されている。ブレーキレバー8のグリップ部8A側にワイヤ連結部13が形成されている。該ワイヤ連結部13に操作ケーブル19におけるワイヤ19Aが接続されるようになっている。
この操作ケーブル19は、可撓性を有するチューブ19Bにワイヤ19Aを摺動可能に挿通したものであって、チューブ19Bの一端部からワイヤ19Aがブレーキレバー8のワイヤ連結部13に接続されると共に、他端部から延出するワイヤ19Aが後述するワイヤ接続部材25に接続されており、ブレーキレバー8のグリップ部8Aを握って操作することによって、ワイヤ19A(図3を参照)が引っ張られ、これにより前記ワイヤ接続部材25が運転ハンドル側の位置(以下、「作動位置」という)に向けて(図3における右方向)移動するようになっている。
次に、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車における本体の底面部の概略構成について、図3に基づき説明する。図3は本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の底面図である。図3に示すように、本体2の底面部の走行方向後方の左右両側には、一対の駆動車輪7が駆動軸9に支持され回動可能に配設されている。駆動軸9の上方には、駆動輪7を正逆両方向に駆動可能な可逆ギアモータ21が装備されている。ギアモータ21は、本体2の制御ボックス12に収納されている制御部(図示せず)からの信号によって駆動制御されるように構成されている。かかる構成については、既に公知の構成であるため、詳細な説明は省略する。
また、図3に示すように、前記一対の駆動車輪7、7に制動力を付与する制動機構18が配設されている。この制動機構18は、各駆動車輪7に対して近接離間可能なドラムブレーキ22と、該ドラムブレーキ22を駆動車輪7に押し付けるべく機能する2つの駆動ケーブル20と、両駆動ケーブル20が共通に連結されるワイヤ接続部材25とから基本的に構成される。
また、かかる両駆動ケーブル20は、可撓性を有するチューブ20Bにワイヤ20Aを摺動可能に挿通したものであって、各チューブ20Bの一端部からワイヤ20A,20Aが各ドラムブレーキ22の後述するブレーキアーム30に固定されると共に、他端部から延出するワイヤ20A、20Aが前記のワイヤ接続部材25の両端部に接続されている。なお、各ドラムブレーキ22は、図示しないばねによって常に駆動車輪7から離間するよう設定されている。
また、図3に示すように、本体2の底面におけるほぼ中央部に、操作ケーブル19のチューブ19B及び両駆動ケーブル20のチューブ20B、20Bが接続される連結機構24が設けられている。連結機構24は、補助電動機能付配膳車1の走行方向側の前板24Aと補助電動機能付配膳車1の走行方向後方側の後板24Bから構成されている。
図3に示すように、両駆動ケーブル20におけるチューブ20Bは、ワイヤ20Aを介して連結機構24の後板24Bに接続されているが、一方、操作ケーブル19のチューブ19Bは、ワイヤ19Aを介して連結機構24の前板24Aに接続されている。
また、ワイヤ接続部材25は、前記の連結機構24内において、操作ケーブル19のワイヤ19A及び両駆動ケーブル20、20のワイヤ20A,20Aが接続される軽量の板状部材である。ワイヤ接続部材25における両端部では、駆動ケーブル20の各ワイヤ20Aが接続されている。中央部では操作ケーブル19のワイヤ19Aが接続されている。各ブレーキワイヤには張力がかかっているため、連結機構24内部の所定位置(以下、通常位置Sという)に吊り上げられた状態で配設される。
従って、ブレーキレバー8のグリップ部8Aを握ると、操作ケーブル19のワイヤ19Aが引っ張られることにより、ワイヤ接続部材25は、連結機構24内を通常位置Sから運転ハンドル方向に引っ張られて作動位置に向けて(図3における右方向)移動する。これによって、両駆動ケーブル20、20のワイヤ20A、20Aが共通に図3の矢線E方向に引っ張られ、両ドラムブレーキ22が駆動車輪7に押し付けられ、制動機構18を介して制動力を付与するよう構成される。
次に、図4及び図5に基づいて、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の具体的の作動過程につき説明する。図4は本実施形態のブレーキレバーを放した状態におけるドラムブレーキの構成拡大図である。図5は本実施形態のブレーキレバーを途中まで握った状態におけるドラムブレーキの制動機構を示す説明図である。
ドラムブレーキ22において、ブレーキアーム30が支持軸を中心して回動することにより、ドラムブレーキ22に制動力を与える制動機構は既に公知になっているため、ここでは説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のブレーキアーム30において、支持軸を介して回動自由になっているジョイントアーム26が支持されている。ジョイントアーム26の一端は、係止部26Bを介して、後述する付勢ばね32の弾力により反時計回り方向に付勢されるように固定されている。ブレーキアーム30の近傍では、ブレーキアーム30作動方向(図5のE方向を参照)と反対方向への移動を規制するアームストッパ31が取り付けられている。かかるアームストッパ31の規制により、ブレーキレバー8を放した状態では、ブレーキアーム30はジョイントアーム26との間に一定の角度αをなすように固定されている。
また、ジョイントアーム26は、支持軸を介して回動自由になっているとともに、ブレーキアーム30との間に角度αをなすように支持されている。さらに、ジョイントアーム26の片側に当接片26Aが形成されている。ブレーキレバー8が握られていない状態では、ジョイントアーム26は、当接片26Aを介して、後述するアクチュエータ28に当接するようになっている。
また、ジョイントアーム26のほぼ中央部において、駆動ケーブル20におけるワイヤ20Aの一端に配設されたストッパ20Cが固定されている。駆動ケーブル20におけるワイヤ20Aが図4に示すE方向に引っ張られると、ジョイントアーム26は支持軸を中心に時計回り方向に回動するようになっている。
また、図4に示すように、付勢ばね32の一端部は取付板29に固定され、他端部はジョイントアーム26の係止部26Bに連結されている。また、両ブレーキアーム30の近傍には、それぞれギアモータ21のON/OFFを制御するリミットスイッチ27が設けられ、リミットスイッチ27とジョイントアーム26の間に、リミットスイッチ27のON/OFFを調節するアクチュエータ28が配置されている。
前記補助電動機能付配膳車1を走行させている場合は、操作者が待機位置の前記ハンドル17の直線部17Aを把持して上方に回動し、引く又は押すことで行われる。この場合において、ブレーキレバー8は握られていない状態にあって、図4に示すように、駆動ケーブル20におけるワイヤ20Aが引っ張られていないため、ジョイントアーム26は、付勢ばね32の付勢弾力により反時計回り方向に付勢され、当接片26Aを介して、アクチュエータ28に当接するようになっている。このように、ジョイントアーム26がアクチュエータ28を押すことでリミットスイッチ27はON状態にあり、ギアモータ21がONの状態にあり、補助電動機能付配膳車1はギアモータ21の補助で走行を続けている状態にある。
また、前記走行中の前記補助電動機能付配膳車1に制動を掛ける場合は、ブレーキレバー8のグリップ部8Aを握ることで、該グリップ部8Aを枢支軸を中心としてハンドル17に近接する方向に回動させる。これにより、操作ケーブル19のワイヤ19Aが矢印E方向(図3を参照)に沿って引っ張られ、前記ワイヤ接続部材25が作動位置に向けて(図3における右方向)移動することにより、ワイヤ接続部材25の両端部に接続されている駆動ケーブル20のワイヤ20Aが引っ張られることになる。
また、図5に示すように、駆動ケーブル20のワイヤ20Aが図4の矢印E方向に引っ張られることにより、ワイヤ20Aの一端に配設されたストッパ20Cを介して、まずジョイントアーム26だけが付勢ばね32の付勢力に抗し、時計回り方向に回転し始めることになる。この際、アームストッパ31がブレーキアーム30と接触箇所34を介して、ブレーキアーム30を支えることにより、図5のE方向と反対方向(図5においては左方向)への移動を規制することになっている。これより、ブレーキアーム30はまだ作動開始されていない状態にある。
このように、ジョイントアーム26は、ワイヤ20Aの引っ張りによりアクチュエータ28から離れるため、アクチュエータ28への押圧力が除去され、リミットスイッチ27が切れる状態になり、リミットスイッチ27により走行をコントロールされているギアモータ21は電気的に止められるようになる。
また、ブレーキレバー8のグリップ部8Aをさらに握ると、ジョイントアーム26は、ワイヤ20Aの引っ張りによって、さらに時計回り方向に回動することにより、ブレーキアーム30との間になす角度αがさらに小さくなるが、このときにおいてもブレーキアーム30は依然として移動されることはない。
このように、ブレーキレバーを握り始めから、重いブレーキアーム30が作動開始する前まで、軽くて且つ回動自由になっているジョイントアーム26が、ワイヤ20Aの一端に配設されたストッパ20Cを介して、付勢ばね32の復元弾力に抗し時計回り方向に回動することで、簡単にギアモータ21を電気的に止めることができる。しかし、この状態では、ギアモータ21は止まっているが、補助電動機能付配膳車1はまだ完全に止まっていない。
ブレーキレバー8のグリップ部8Aをさらに握り、駆動ケーブル20のワイヤ20Aが、ジョイントアーム26がブレーキアーム30との間になす角度αがゼロになるまで引っ張られると、ジョイントアーム26の当接片26Aははじめてブレーキアーム30に当接するようになり、ジョイントアーム26はブレーキアーム30と一直線上になる。この際、駆動ケーブル20のワイヤ20Aをさらに引っ張ると、ブレーキアーム30は、当接片26Aを介して、ジョイントアーム26と連動して回動し始めるようになる。ブレーキアーム30の回動により、ドラムブレーキ22がはじめて効くようになり、即ち、ドラムブレーキ22が駆動車輪7に押し付けられ、駆動車輪7に制動力を付与し、物理的に止められるようになる。
このように、補助電動機能付配膳車1のブレーキレバー8のグリップ部8Aを握ると、付勢ばね32で付勢されていたジョイントアーム26は、ブレーキワイヤ20Aの引張りにより付勢ばね32の付勢力を抗して時計回り方向にまず動き始めるが、その際、ブレーキアーム30は、アームストッパ31の接触箇所34を介しての支えにより、まだ作動開始されていない状態にある。一方、ジョイントアーム26は前記の時計回りの回動により、アクチュエータ28から離れるようになるため、リミットスイッチ27が切れ、リミットスイッチ27により走行をコントロールされているギアモータ21は電気的に止められる。
ブレーキレバー8をさらに握ると、ジョイントアーム26は、ストッパ20Cを介して、支持軸を中心にして時計回り方向に回動することにより、ジョイントアーム26とブレーキアーム30との間になす角度αが小さくなる。この角度αがゼロになった際、ジョイントアーム26の当接片26Aはブレーキアーム30に当接し、ブレーキアーム30を連動して動き出すことにより、ドラムブレーキ22が効くようになり、駆動車輪7に制動力を付与し、物理的に止められるようになる。
この制動を解除する場合は、前記ブレーキレバー8のグリップ部8Aを放せば、ジョイントアーム26は再び付勢ばね32の復元弾性力によって、図5の反時計回り方向に付勢されることになり、ドラムブレーキ22が駆動車輪7から離間すると共に、駆動ケーブル20のワイヤ20Aは図5に示すE方向と逆方向に引き戻されることにより、ワイヤ接続部材25及び操作ケーブル19のワイヤ19Aも逆方向に引き戻される。このように、ジョイントアーム26の当接片26Aは再びアクチュエータ28を押すようになり、リミットスイッチ27が再び入り、ギアモータ21がONになり、補助電動機能付配膳車1の走行を再び補助する状態に入る。
また、図6は本実施形態のブレーキレバー握り量とレバーを握るのに必要な力との関係を示す説明図である。図6のグラフAとBは、それぞれ従来の制動装置と本実施形態の制動装置におけるブレーキレバー握り量とレバーを握るのに必要な力との関係を示す図である。図6のグラフAに示すように、従来の制動装置では、ブレーキレバーを握り始めから、ドラムブレーキが効くまでの間、ずっと動作の重いブレーキアームを引っ張らなければならないため、レバーを握る力は最初から大きくしなければならない。一方、本実施形態の制動装置は、図6のグラフBに示すように、ブレーキレバーを握り始めから、ドラムブレーキが効くまでの間、レバーを軽く握るだけで、まず軽いジョイントアーム26を回動させることで、簡単にギアモータ21を電気的に停止させることができる。
また、図6において、Dは制動装置におけるアームが回り始める位置である。図6においてC1は、従来の制動措置において、アームが回り始めるためにレバーを握るに必要な力を示しており、C2は本実施形態において、アームが回り始めるためにレバーを握るに必要な力を示している。C2には、C1の上に本実施形態のおける弾性バネの力Fだけを加算されることになっている。
しかし、アームが回り始める位置Dまで必要な握力は、従来の制動装置と比べて、格段に小さくなったことがわかる。従って、ブレーキレバーを握り始めから、アームが回り始める位置までの間、ずっと動作の重いブレーキアームを引っ張らなければならない必要がなく、レバーの操作性及び安全性の向上を図ることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
図1は本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の概略構成を示す正面図である。 図2は本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の概略構成を示す側面図である。 図3は本実施形態に係る補助電動機能付配膳車における底面部の概略構成を示す底面図である。 図4は本実施形態のブレーキレバーを放した状態におけるドラムブレーキの構成拡大図である。 図5は本実施形態のブレーキレバーを途中まで握った状態におけるドラムブレーキの制動機構を示す説明図である。 図6は本実施形態のブレーキレバー握り量とレバーを握るのに必要な力との関係を示す説明図である。
符号の説明
7 駆動車輪
8 ブレーキレバー
20 駆動ケーブル
20A 駆動ケーブル20のブレーキワイヤ
22 ドラムブレーキ
26 ジョイントアーム
26A 当接片
26B 係止部
27 リミットスイッチ
28 アクチュエータ
29 支持壁
30 ブレーキアーム
31 アームストッパ
32 付勢ばね
α 所定角度

Claims (3)

  1. 車輪に付設されたブレーキ機構と、
    作動方向へ移動して、前記ブレーキ機構を作動させる第1アームと、
    前記作動方向とは反対方向への第1アームの移動を規制する規制部材と、
    支持軸を介して前記第1アームに回動自在に支持されると共に、当接片が形成された第2アームと、
    前記第2アームの係止部に係止され、第2アームを前記反対方向に付勢する弾性部材と、
    一端が前記第2アームに固着されると共に、他端がブレーキレバーに連結されたブレーキワイヤとを備え、
    前記第1アームが規制部材に規制され、且つ、前記第2アームが弾性部材により付勢された第1状態で、第2アームは、その当接片と第1アームの側端縁との間に所定角度が形成されるように支持軸に支持され、
    前記第2アームの当接片は、前記ブレーキレバーを操作した際に、前記弾性部材の付勢力に抗して支持軸の周りに所定角度作動方向に回動された後の第2状態で、第1アームの側端縁に当接されることを特徴とする制動装置。
  2. 前記第1アームは、第2アームの当接片と第1アームの側端縁とが当接した状態で、ブレーキレバーの操作に基づき作動方向へ移動してブレーキ機構を作動させることを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
  3. 運搬車本体と、
    運搬車本体に付設された車輪と、
    前記車輪を駆動するモータと、
    前記モータの作動をON、OFFにするスイッチとを備え、
    前記モータは、前記スイッチが第1状態でONされることに基づきONされ、
    前記モータは、前記第2アームが回動されて、第1状態から第2状態に至る間で、前記スイッチがOFFされることに基づきOFFされることを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
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