JP2000070309A - 電動車両の安全装置 - Google Patents

電動車両の安全装置

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JP2000070309A
JP2000070309A JP10246085A JP24608598A JP2000070309A JP 2000070309 A JP2000070309 A JP 2000070309A JP 10246085 A JP10246085 A JP 10246085A JP 24608598 A JP24608598 A JP 24608598A JP 2000070309 A JP2000070309 A JP 2000070309A
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Japan
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clutch
clutch lever
lever
turned
clutch mechanism
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Masayuki Harakawa
正行 原川
Seiwa Takahashi
生和 高橋
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 坂道等で停止中にクラッチ機構を不用意にO
FF状態として電動車両が坂道等に沿って暴走する可能
性を解消した電動車両の安全装置の提供。 【構成】 電動モータ15のOFF時にONして電動モ
ータ15の回転をロックする電磁ブレーキを備え、クラ
ッチレバー44によってON/OFFされるクラッチ機
構を介して電動モータ15の駆動力を駆動輪(車輪)4
に伝達して走行する電動車両に設けられる安全装置を、
前記クラッチレバー44を操作してOFFし、これを手
で保持しているときのみ前記クラッチ機構をOFF状態
に維持することができ、クラッチレバー44から手を離
すとクラッチ機構がON状態に戻るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁ブレーキとク
ラッチ機構を備えた電動車両の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ブレーキとクラッチ機構を備え、電
動モータの駆動力をクラッチ機構を介して車輪に伝達し
て走行する電動車両としては例えば電動車椅子が知られ
ているが、斯かる電動車両の電磁ブレーキは電動モータ
OFF時にONして電動モータの回転をロックして車両
を停止状態に保持するとともに、必要により人力で車両
を移動できるようクラッチ機構はクラッチレバーによっ
てON/OFFされるようになっている。
【0003】而して、電動車両の走行時には電磁ブレー
キはOFF状態に保持され、クラッチ機構はON状態に
保たれて電動モータの駆動力が車輪に伝達され、電動車
両の停止時には電磁ブレーキとクラッチ機構は共にON
状態に保持される。
【0004】従って、電動車両が例えば坂道で停止して
いる場合には、クラッチ機構をON状態にしている限り
電磁ブレーキによって車輪の回転はロックされているた
めに電動車両が不用意に坂道を下ってしまうことはな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電動
車両においては、クラッチレバーはクラッチ機構のON
/OFF状態の何れの状態にも切換可能であって、しか
も、切り換えた後に手を離せば何れの状態にも保持可能
に構成されていたため、電動車両が坂道で停止している
場合にうっかりクラッチレバーを操作してクラッチ機構
をOFF状態に切り換えてしまい、車輪が自由回転して
車両が重力で下がり始めてしまう可能性があり、このよ
うな場合、乗員は慌てるためにクラッチレバーをON状
態に戻す操作を忘れ、電動車両が不用意に坂道を下り続
けてしまうという問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、坂道等で停止中にクラッチ機
構を不用意にOFF状態としても電動車両がそのまま坂
道等に沿って下がり続けてしまう可能性を解消した電動
車両の安全装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、電動モータOFF時にON
して電動モータの回転をロックする電磁ブレーキを備
え、クラッチレバーによってON/OFFされるクラッ
チ機構を介して電動モータの駆動力を車輪に伝達して走
行する電動車両に設けられる安全装置を、前記クラッチ
レバーを操作してOFFとし、これを手で保持している
ときのみ前記クラッチ機構をOFF状態に維持すること
ができ、クラッチレバーから手を離すとクラッチ機構が
ON状態に戻るよう構成したことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記クラッチレバーを前記クラッチ機構が
ON状態となる方向に付勢する付勢手段を設けたことを
特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記クラッチレバーを前輪操舵車両
の前輪操舵ハンドルのグリップ又は電動車椅子の介護用
グリップに設けたことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、電動車椅子の介護者用グリップの左右何れ
か一方に前記クラッチレバーを設け、他方にブレーキレ
バーを設けたことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明において、前記クラッチレバーの形状を前記ク
ラッチ機構がOFF状態にあるときに把持部が略全長に
亘ってグリップに密着するようにしたことを特徴とす
る。
【0012】従って、請求項1又は2記載の発明によれ
ば、クラッチ機構はクラッチレバーを操作してOFFと
しても、これを手で保持していない限りON状態に自動
的に戻るため、電動車両が例えば坂道で停止している場
合にうっかりクラッチレバーをOFFしても、これを手
で保持し続けていない限りクラッチ機構はON状態に戻
り、従って、駆動輪はON状態にある電磁ブレーキによ
って回転がロックされることとなり、電動車両が坂道に
沿って不用意に下がり続けてしまうという不具合が確実
に解消される。
【0013】請求項3記載の発明によれば、クラッチレ
バーを握ったままの状態で電動車両を操作性良く移動さ
せることができる。
【0014】請求項4記載の発明によれば、電動車椅子
の介護者用グリップの左右何れか一方にクラッチレバー
を設け、他方にブレーキレバーを設けたため、例えば介
護時に下り坂をクラッチ機構をOFFした状態で手動で
移動したい場合にクラッチレバーとは反対側の手でブレ
ーキレバーを操作することによって移動速度を楽に調整
することができる。
【0015】請求項5記載の発明によれば、クラッチレ
バーの形状をクラッチ機構がOFF状態にあるときに把
持部が略全長に亘ってグリップと密着するようにしたた
め、該クラッチレバーをグリップと共に握ってクラッチ
機構をOFFした場合にクラッチレバーとグリップを一
体的に握ることができ、電動車両を手動で移動させる際
のクラッチレバーの保持が容易となって手の疲労が軽減
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明に係る安全装置を備える電動
車椅子の側面図、図2は同電動車椅子の介護者用グリッ
プ部分の平面図、図3は同電動車椅子後部(左側駆動輪
部分)の破断側面図、図4は図3のA−A線拡大断面
図、図5は同電動車椅子後部(右側駆動輪部分)の内側
面図、図6は図5の矢視B方向の拡大図である。
【0018】図1に示す電動車椅子1においては、パイ
プ枠状の車体フレーム2の前後部が左右一対(図1には
一方のみ図示)のキャスタ3と駆動輪4によって移動自
在に支持されている。そして、この車体フレーム2の後
部には左右一対のバックパイプ(図1には一方のみ図
示)5が立設されており、各バックパイプ5の上部から
車体後方へ向かって延出するパイプ6の各端部には介護
者用グリップ7がそれぞれ被着されている。
【0019】ここで、図2に示すように、上記左右の介
護者用グリップ7はその間隔が後方に向かって広くなる
ように平面視ハの字状に配置されている。
【0020】ところで、走行中の揺れに伴って乗員(障
害者)の座り位置が徐々に前方にずれてしまい、このよ
うな場合には介護者が後から乗員の脇へ後から手を入れ
て乗員を元の位置へ戻すが、前述のように左右の介護者
用グリップ7を平面視ハの字状(後方に向かって開くよ
う)に配置することによって介護者は出来るだけ乗員の
背に近づくことができ、前記介助を容易に行うことがで
きる。又、介護者が左、右へと操舵する際及び後述のブ
レーキレバー40やクラッチレバー44を操作する際に
手首がより自然な状態になり、これらの操作を楽に行う
ことができる。
【0021】又、各バックパイプ5の中間高さ位置から
はステー8が車体前方に向かって略水平に延設されてお
り、この各ステー8のには肘掛け46が設けられてい
る。そして、右側(前方に向かって右側)のステー8の
先端部には操作ボックス9が取り付けられており、この
操作ボックス9にはジョイスティック10とメインスイ
ッチ11が設けられている。
【0022】更に、車体フレーム2の左側中央部分には
バッテリホルダー12が取り付けられており、このバッ
テリホルダー12には充電可能なバッテリ13が着脱自
在に装着されている。
【0023】ところで、前記各駆動輪4はハブ4aの外
周にタイヤ4bを装着して構成され、車軸14によって
車体フレーム2に回転自在に支承されているが、これら
は各内側に固設された電動モータ15(図3〜図5参
照)によって回転駆動される。
【0024】ここで、各駆動輪4の駆動系の構成を図4
に基づいて説明する。尚、図4は左側の駆動輪4の駆動
系の構成を示すが、右側の駆動輪4の駆動系の構成も同
様であるため、これについての図示及び説明は省略す
る。
【0025】図4に示すように、駆動輪4のハブ4aは
外側方に向かって膨出しており、その内部には車体フレ
ーム2側に固定された固定プレート16によって閉塞さ
れた空間が形成されている。そして、固定プレート16
の外端面には駆動源である前記電動モータ15がボルト
17によって水平に取り付けられており、この電動モー
タ15のハブ4a内の空間に臨む出力軸15aの端部に
は小径のギヤ18が結着されている。又、電動モータ1
5には、該電動モータ15がOFF(非駆動)のときに
ONして電動モータ15の出力軸15aの回転をロック
する電磁ブレーキ19が並設されている。
【0026】ところで、前記ギヤ18は大小異径のギヤ
20a,20bを一体に有する2段ギヤ20の大径ギヤ
20aに噛合しており、2段ギヤ20の小径ギヤ20b
はこれよりも大径のギヤ21に噛合している。このギヤ
21は固定プレート16に回転自在に支承されており、
その軸心部には中空状の中間軸22が回転自在に挿通し
ており、該中間軸22の一端には小径のギヤ23が結着
されている。そして、ギヤ23は後述のリングギヤ33
に噛合している。
【0027】又、上記中間軸22には軸方向に長い一対
の長孔22aが形成されており、同中間軸22の内部に
は内側からロッド24が摺動自在に挿通している。そし
て、このロッド24は中間軸22内に縮装されたスプリ
ング25によって内側方に常時付勢されており、その一
端には中間軸22に形成された前記長孔22aを貫通す
るピン26が挿通保持されている。従って、ロッド24
はピン26が長孔22a内で移動し得る範囲で軸方向に
摺動することができ、このロッド24の摺動によってピ
ン26が前記ギヤ21の端面に形成された溝21aに対
して係脱される。
【0028】而して、上記ロッド24とこれを付勢する
スプリング25、ロッド24に挿通保持されたピン26
及び該ピン26が係合する溝21a等はクラッチ機構2
7を構成しており、このクラッチ機構27は後述のクラ
ッチレバー44(図5参照)の操作によってON/OF
Fされる。
【0029】一方、前記固定プレート16にはドラムブ
レーキ28が固設されており、このドラムブレーキ28
のハウジング29の筒状部29aは駆動輪4のハブ4a
内の空間に延出しており、その内部には制動軸30が回
転自在に挿通支持されている。そして、この制動軸30
の一端には小径のギヤ31が結着されており、このギヤ
31はハブ4aの内側にボルト32によって結着された
大径のリングギヤ(内歯ギヤ)33に噛合している。
【0030】ところで、前記ドラムブレーキ28は、前
記駆動軸30の他端にナット34によって結着されたブ
レーキドラム35と該ブレーキドラム35の外周側に設
けられて軸36を中心として回動する2つのブレーキシ
ュー37を含んで構成されており、図3に示すように、
両ブレーキシュー37間にはこれらを押し開くスプリン
グ38が縮装され、一方のブレーキシュー37にはブレ
ーキワイヤー39のインナーが取り付けられ、又、他方
のブレーキシュー37にはブレーキワイヤー39のアウ
ターが取り付けられている。そして、ブレーキワイヤー
39の他端は左側の前記介護用グリップ7の近傍に回動
可能に設けられたブレーキレバー40に連結されてい
る。尚、ブレーキレバー40には他方(右側)の駆動輪
4側からのブレーキワイヤー39も連結されている。
【0031】而して、ブレーキレバー40が図3に実線
にて示すように非操作状態にあるときには、ブレーキシ
ュー37は図示のようにスプリング39によって押し開
かれているためにドラムブレーキ28はOFF状態にあ
り、介護者がブレーキレバー40を握ってこれを図3に
鎖線にて示す位置まで操作すると、ブレーキワイヤー3
9によって両ブレーキシュー37が閉じられて前記ブレ
ーキドラム35の外周に不図示のブレーキライニングが
押し付けられるため、左右のドラムブレーキ28が同時
にON状態となって左右の駆動輪4に同時に制動が掛け
られる。
【0032】他方、図5に示すように、左右の駆動輪
(図は右側のみ図示)4の内側にはレバー41がその中
間部を車軸14によって回動自在に軸支されて設けられ
ており、該レバー41の一端には、クラッチ機構27を
構成する前記ロッド24(図4参照)の先端に係合する
カム42が取り付けられている。又、このレバー41の
他端にはクラッチワイヤー43の一端が取り付けられて
おり、該クラッチワイヤー43の他端は右側の前記介護
用グリップ7の近傍に回動可能に設けられたクラッチレ
バー44に連結されている。尚、クラッチレバー44に
は他方(左側)の駆動輪4側からのクラッチワイヤー4
3も連結されている。
【0033】ところで、レバー41はスプリング45に
よって車軸14を中心として図5の反時計方向(クラッ
チ機構27をONする方向)に常時付勢されており、ク
ラッチレバー44を操作しない状態ではクラッチレバー
44及びレバー41は図5の実線位置にあり、このと
き、図4に示すクラッチ機構27はON状態にあって、
図示のようにピン26はギヤ21の溝21aに係合して
いる。
【0034】而して、クラッチ機構27がON状態にあ
るとき、乗員が操作ボックス9に設けられたメインスイ
ッチ11をONし、続いてジョイスティック10を操作
すると電磁ブレーキ19に通電されて該電磁ブレーキ1
9がOFFされるとともに、電動モータ15は前記バッ
テリ13(図1参照)から電力供給を受けて駆動され、
その出力軸15aの回転はギヤ18、2段ギヤ20、ピ
ン26、中間軸22及びギヤ23,33を経て駆動輪4
のハブ4aに伝達され、左右の駆動輪4が回転駆動され
て当該電動車椅子1が所定の速度で走行せしめられる。
尚、走行中に乗員が操作ボックス9に設けられた前記ジ
ョイスティック10を左右に傾倒操作することによって
左右の駆動輪4の回転速度が制御されて所望の操舵がな
される。
【0035】一方、手動で移動したい場合、介護者がク
ラッチレバー44を握ってこれを図5に鎖線にて示す位
置まで操作してその状態を保持すると、クラッチワイヤ
ー43によってレバー41が引かれ、該レバー41がス
プリング45の付勢力に抗して車軸14を中心として図
5の時計方向に回動して鎖線位置まで移動するため、こ
れの一端に取り付けられた前記カム42が図4に示すク
ラッチ機構27のロッド24をスプリング25の付勢力
に抗して外側方に押圧する。この結果、ピン26がギヤ
21の溝21aから外れてクラッチ機構27がOFFさ
れ、手動で移動が可能となる。
【0036】尚、図6に示すように、本実施の形態では
クラッチレバー44の形状を該クラッチレバー44を握
ったときに把持部が略全長に亘って介護者用グリップ7
に密着するようにするとともに、断面形状も介護者用グ
リップ7の断面形状に沿う形状とし、該クラッチレバー
44をグリップ7と共に握ってクラッチ機構27をOF
Fした場合に該クラッチレバー44とグリップ7がコン
パクトにまとまり、これらを一体的に握ることができる
よう工夫されている。
【0037】而して、クラッチレバー44から手を離す
と、該クラッチレバー44とレバー41はスプリング4
5の付勢力によって図5の実線位置に戻り、クラッチ機
構27がON状態に維持される。
【0038】以上のように、クラッチ機構27はクラッ
チレバー44を握ってこれを手で保持していない限りO
N状態に自動的に戻るため、電動車椅子1が例えば坂道
で停止している場合にうっかりクラッチレバー44をO
FFしても、手で保持し続けていない限りクラッチ機構
27はON状態に戻り、従って、駆動系は連結状態にあ
って駆動輪4はON状態にある電磁ブレーキ19によっ
て回転がロックされることとなり、電動車椅子1が坂道
に沿って不用意に下がり続けてしまうという不具合が確
実に解消される。
【0039】そして、電動車椅子1を手動で移動させた
い場合には、クラッチレバー44を握り続ければクラッ
チ機構27がOFFされて駆動系の連結状態が解除さ
れ、駆動輪4は自由回転可能となるため、電動車椅子1
を手動で容易に移動させることができる。この場合、ク
ラッチレバー44は介護者用グリップ7の近傍に設けら
れているため、クラッチレバー44を握ったままの状態
で電動車椅子1を操作性良く移動させることができる。
又、前述のようにクラッチ機構27がOFF状態にある
ときにクラッチレバー44の把持部が略全長に亘って介
護者用グリップ7と密着するようにしたため、該クラッ
チレバー44をグリップ7と共に握ってクラッチ機構2
7をOFFした場合にクラッチレバー44とグリップ7
を一体的に握ることができ、電動車両1を手動で移動さ
せる際のクラッチレバー44の保持が容易となって手の
疲労が軽減される。
【0040】更に、本実施の形態では、クラッチレバー
44を右側のグリップ7に設け、ブレーキレバー40を
反対側の左側のグリップ7に設けたため、例えば介護時
に下り坂をクラッチ機構27をOFFした状態で手動で
移動したい場合にクラッチレバー44とは反対側の手で
ブレーキレバー40を操作することによって移動速度を
楽に調整することができる。
【0041】ところで、図7に示すようにバーハンドル
106によって前輪103を操舵操作するタイプの電動
車椅子(シニアカー)101においては、ハンドル10
6の一方(図示例では左側)のグリップ107にクラッ
チレバー144を設ければ、前述と同様にクラッチレバ
ー144を握ったままの状態で電動車椅子101を操作
性良く手動で移動させることができる。尚、図7におい
て、104は駆動輪である左右一対の後輪、150は乗
員が着座するためのシートである。
【0042】以上は本発明を電動車椅子に適用した場合
について述べたが、本発明は他の任意の電動車両に対し
ても同様に適用可能であることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
又は2記載の発明によれば、クラッチ機構はクラッチレ
バーを操作してOFFとしても、これを手で保持してい
ない限りON状態に自動的に戻るため、電動車両が例え
ば坂道で停止している場合にうっかりクラッチレバーを
OFFしても、これを手で保持し続けていない限りクラ
ッチ機構はON状態に戻り、従って、駆動輪はON状態
にある電磁ブレーキによって回転がロックされることと
なり、電動車両が坂道に沿って不用意に下がり続けてし
まうという不具合が確実に解消されるという効果が得ら
れる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、クラッチレ
バーを握ったままの状態で電動車両を操作性良く移動さ
せることができるという効果が得られる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、電動車椅子
の介護者用グリップの左右何れか一方にクラッチレバー
を設け、他方にブレーキレバーを設けたため、例えば介
護時に下り坂をクラッチ機構をOFFした状態で手動で
移動したい場合にクラッチレバーとは反対側の手でブレ
ーキレバーを操作することによって移動速度を楽に調整
することができるという効果が得られる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、クラッチレ
バーの形状をクラッチ機構がOFF状態にあるときに把
持部が略全長に亘ってグリップと密着するようにしたた
め、該クラッチレバーをグリップと共に握ってクラッチ
機構をOFFした場合にクラッチレバーとグリップを一
体的に握ることができ、電動車両を手動で移動させる際
のクラッチレバーの保持が容易となって手の疲労が軽減
されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置を備える電動車椅子の側
面図である。
【図2】本発明に係る安全装置を備える電動車椅子の介
護用グリップ部分の平面図である。
【図3】本発明に係る安全装置を備える電動車椅子後部
(左側駆動輪部分)の破断側面図である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】本発明に係る安全装置を備える電動車椅子後部
(右側駆動輪部分)の内側面図である。
【図6】図5の矢視B方向の拡大図である。
【図7】本発明の別実施形態に係る電動車椅子の斜視図
である。
【符号の説明】
1 電動車椅子(電動車両) 4 駆動輪(車輪) 7 介護用グリップ 15 電動モータ 19 電磁ブレーキ 27 クラッチ機構 40 ブレーキレバー 44 クラッチレバー 45 スプリング(付勢手段) 101 電動車椅子(前輪操舵車両) 106 バーハンドル(前輪操舵ハンドル) 107 グリップ 144 クラッチレバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータOFF時にONして電動モー
    タの回転をロックする電磁ブレーキを備え、クラッチレ
    バーによってON/OFFされるクラッチ機構を介して
    電動モータの駆動力を車輪に伝達して走行する電動車両
    に設けられる装置であって、 前記クラッチレバーを操作してOFFとし、これを手で
    保持しているときのみ前記クラッチ機構をOFF状態に
    維持することができ、クラッチレバーから手を離すとク
    ラッチ機構がON状態に戻るよう構成したことを特徴と
    する電動車両の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチレバーを前記クラッチ機構
    がON状態となる方向に付勢する付勢手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の電動車両の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチレバーを前輪操舵車両の前
    輪操舵ハンドルのグリップ又は電動車椅子の介護用グリ
    ップに設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の電
    動車両の安全装置。
  4. 【請求項4】 電動車椅子の介護者用グリップの左右何
    れか一方に前記クラッチレバーを設け、他方にブレーキ
    レバーを設けたことを特徴とする請求項3記載の電動車
    両の安全装置。
  5. 【請求項5】 前記クラッチレバーの形状を前記クラッ
    チ機構がOFF状態にあるときに把持部が略全長に亘っ
    てグリップと密着するようにしたことを特徴とする請求
    項3又は4記載の電動車両の安全装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007116888A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Sanyo Electric Co Ltd 電動車両用駆動装置及びこれを具えた電動車椅子
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