JPH0788136A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JPH0788136A
JPH0788136A JP5262880A JP26288093A JPH0788136A JP H0788136 A JPH0788136 A JP H0788136A JP 5262880 A JP5262880 A JP 5262880A JP 26288093 A JP26288093 A JP 26288093A JP H0788136 A JPH0788136 A JP H0788136A
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JP
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accelerator lever
lever
accelerator
driver
drive motor
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JP5262880A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Kaneko
満 金子
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行時にアクセルレバーを長時間にわたって
握り続ける操作を不要とすると共にブレーキレバーの操
作性を向上させ、運転者の負担を軽減する。 【構成】 車体の発進及び車速を指示するアクセルレバ
ー19と、後輪3を駆動する後輪駆動用モータ29と、
アクセルレバー19が予め設定した所定時間(N秒)継
続して操作されているか否かを判定するアクセルレバー
操作状態判定機能,及びアクセルレバー19が所定時間
継続して操作されている場合は,後輪駆動用モータ29
の回転速度をアクセルレバー19の所定時間経過時点に
おける操作量に対応した回転速度に保ち,アクセルレバ
ー19が所定時間継続して操作されていない場合は,後
輪駆動用モータ29の回転速度をアクセルレバー19の
操作量に応じて可変制御する制御用マイクロコンピュー
タ26とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリを駆動源とし
た電動車両に係り、特に、オートクルーズ走行制御機能
を備えた電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バッテリを駆動源とした電動
車両の開発が進展しているが、電動車両の一種として、
最高速度が数Km/h(例えば6Km/h程度)の低速
に設定された電動三輪車がある。当該電動三輪車は、1
個の前輪(操向輪)及び2個の後輪(駆動輪)、後輪駆
動用モータ、該モータへ電力を供給するバッテリ,走行
制御を行うコントローラ等を収納した車体本体部、車体
本体部の上部に設置された座席、座席の前面側に設置さ
れた操作ハンドル部等から構成されている。
【0003】更に、操作ハンドル部は、支柱の上部に装
備されたスイッチボックス、スイッチボックスに各々装
備されたハンドルバー,アクセルレバー,緊急時用のマ
ニュアルブレーキレバー等から構成されている。アクセ
ルレバーを手で握るとオン状態となり、モータが駆動す
るため電動三輪車の走行が開始され、アクセルレバーか
ら手を離すとオフ状態となり、モータへの通電が停止し
て(電気式ブレーキ作動状態)当該モータの駆動が停止
するため電動三輪車の走行が停止する。この場合、アク
セルレバーの握り加減を調節することにより、車速を調
整するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の電動三輪車においては、最高速度が例えば6K
m/h程度の低速に設定されているという機構上の問題
から、通常走行時には運転者は殆んどアクセルレバーを
握ったままで全開状態にして走行する必要があるため、
走行時間が長時間に及ぶと、運転者にとってはアクセル
レバーを握った手が疲れるなど疲労感が増すという問題
があった。また、マニュアルブレーキレバーの操作によ
り電動三輪車を緊急停止させる場合には、アクセルレバ
ーから手を離すと同時にハンドルバーを持ち代えてマニ
ュアルブレーキレバーを握る操作が必要となるため、運
転が不慣れな者にとっては、前述した操作を円滑に行う
ことが難しいという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、オートクルーズ機構を装備することによ
り走行時にアクセルレバーを長時間にわたって握り続け
る操作を不要とすると共に、ブレーキレバーの操作性を
向上させることにより、運転者の負担を軽減した電動車
両を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体の発進及
び車速を指示するアクセルレバーと、車輪を駆動する車
輪駆動用モータと、前記アクセルレバーの操作に応じて
前記車輪駆動用モータの動作を制御する制御手段とを備
えた電動車両において、該制御手段が、前記アクセルレ
バーが予め設定した所定時間継続して操作されているか
否かを判定するアクセルレバー操作状態判定機能と、前
記アクセルレバーが前記所定時間継続して操作されてい
る場合に,前記車輪駆動用モータの回転速度を当該アク
セルレバーの前記所定時間経過時点における操作量に対
応した回転速度に保つオートクルーズ走行制御機能とを
具備する、という構成を採っている。これによって前述
した目的を達成しようとするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、電動車両の制御手段は、運転
者がアクセルレバーを所定時間継続して操作している場
合に,車輪駆動用モータの回転速度をアクセルレバーの
所定時間経過時点における操作量に対応した回転速度に
保つオートクルーズ走行制御機能を備えているため、所
定時間経過後に運転者がアクセルレバーの操作を解除し
ても、電動車両をオートクルーズ走行させることができ
る。従って、従来のようにアクセルレバーを握った状態
で走行することが不要となるため、運転者の負担を大幅
に軽減することができる。また、電動車両のオートクル
ーズ走行時に当該電動車両に予め装備されているブレー
キレバーの操作により停止させる場合には、運転者はア
クセルレバーを握っていないためにブレーキレバーを楽
に操作することが可能となるため、従来のようにアクセ
ルレバーから手を離すと同時にブレーキレバーを握る等
の煩雑な操作が不要となり、運転者の負担を軽減するこ
とができる。また、前記の如く車輪駆動用モータの回転
速度をアクセルレバーの所定時間経過時点における操作
量に対応した回転速度に保つため、運転者が所望する車
速で電動車両をオートクルーズ走行させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の電動車両を電動三輪車に適用
してなる実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】先ず、本実施例の電動三輪車の全体構成を
図2に基づき説明すると、電動三輪車1は、1個の前輪
(操向輪)2と、2個の後輪(駆動輪)3と、電力供給
源としてのバッテリや,制御用マイクロコンピュータ2
6(図1参照)等を収納したメインコントロールボック
スをバッテリカバー4で覆った車体本体部5と、メイン
コントロールボックスの後方に設置された後輪駆動用モ
ータ29(図1参照)等を有する駆動機構と、車体本体
部5の上部に固定された運転席6と、運転席6の前面側
に支柱7を介して設置された操作ハンドル部8とを備え
る構成となっている。図中符号9はフットレスト、符号
10は物入れ籠を示す。
【0010】電動三輪車1の走行時には、後述の後輪駆
動用モータ29により後輪3を駆動して車両を走行させ
ると共に、運転席6に腰掛けた運転者による操作ハンド
ル部8の操作により前輪2を操舵して車両の走行方向を
制御するようになっている。本実施例の電動三輪車は、
通常走行モードとオートクルーズ走行モードとの2つの
走行モードを備えている点が特徴となっており、オート
クルーズ走行では、運転者がアクセルレバーから手を離
しても電動三輪車1が一定車速で走行するようになって
いる。これについては後述する。
【0011】次に、操作ハンドル部8の構成を図3に基
づき説明すると、操作ハンドル部8は、電源投入用のキ
ースイッチ11等を有するスイッチボックス12と、ス
イッチボックス12の両側に略コ字状に各々固定された
右側ハンドルバー13,左側ハンドルバー14と、右側
及び左側ハンドルバー13,14に各々装着された例え
ばゴム製の通常走行時用グリップ15,16,オートク
ルーズ走行時用グリップ17,18と、アクセルレバー
19と、マニュアルブレーキレバー20と、マニュアル
ブレーキ用ケーブル21と、ブレーキスイッチ22等と
を備える構成となっている。
【0012】キースイッチ11は、電動三輪車1の電源
投入用のスイッチであり、キースイッチ11を投入する
と電動三輪車1が走行可能状態となるようになってい
る。通常走行時用グリップ15,16は、電動三輪車1
の通常走行(アクセルレバー19で車速を調整しながら
の走行)時に運転者が両手で保持するグリップであり、
オートクルーズ走行時用グリップ17,18は、電動三
輪車1のオートクルーズ走行(アクセルレバー19から
手を離しても一定車速で走行)時に運転者が両手で保持
するグリップである。
【0013】アクセルレバー19は、後述の後輪駆動用
モータ29の駆動/停止,車速調整,及び通常走行/オ
ートクルーズ走行指示等を行うためのレバーであり、ス
イッチボックス12の内部には、アクセルレバー19の
基端部に装着されたギヤ19Aと、ギヤ19Aに噛合し
たギヤ19Bと、ギヤ19Bに軸30Aを介して装着さ
れると共に制御用マイクロコンピュータ26へ配線30
Bを介して接続されたアクセルボリウム30が装備され
ている。アクセルレバー19の操作時には、ギヤ19A
の回動に連動してギヤ19Bが回動するため、アクセル
ボリウム30の軸30Aが回動するようになっている。
【0014】アクセルレバー19を握ると(オン状
態)、後述の後輪駆動用モータ29が駆動して電動三輪
車1が走行を開始するようになっており、アクセルレバ
ー19の操作量(握り加減)によって車速調整を行うよ
うになっている。他方、アクセルレバー19から手を離
すと(オフ状態)、後述の後輪駆動用モータ29への通
電が停止することにより(電気式ブレーキ作動状態)当
該モータ29が停止し、電動三輪車1が走行を停止する
ようになっている。
【0015】ここで、本実施例の特徴を説明すると、運
転者がアクセルレバー19を握った状態を所定時間(N
秒間:Nは任意の数値)ホールドした場合には、後述の
制御用マイクロコンピュータ26がオートクルーズ走行
制御機能を作動させるため、その後は運転者がアクセル
レバー19から手を離しても電動三輪車1は前記ホール
ド時の車速で一定走行(オートクルーズ走行)するよう
になっている。電動三輪車1のオートクルーズ走行状態
への切替時には、後述のアラーム31から信号音が発生
し、オートクルーズ走行状態に切替わった旨を運転者に
報知するようになっている。
【0016】他方、運転者がアクセルレバー19を握っ
た状態が所定時間(N秒間:Nは任意の数値)以内の場
合には、後述の制御用マイクロコンピュータ26がオー
トクルーズ走行制御機能を作動させないため、運転者は
アクセルレバー19の握り加減で車速を調整できると共
に、アクセルレバー19から手を離せば電動三輪車1を
停止させることができるようになっている。
【0017】マニュアルブレーキレバー20は、電動三
輪車1の走行時に緊急停止させる場合あるいは電動三輪
車1の非走行時にパーキング状態とする場合のレバーで
あり、マニュアルブレーキ用ケーブル21等を介して後
輪3(または前輪2)のホイールに装備された機械式ブ
レーキへ接続されている。マニュアルブレーキレバー2
0を握ると、後輪3(または前輪2)の機械式ブレーキ
が作動して電動三輪車1が停止し、マニュアルブレーキ
レバー20と後述のホルダ23との間にパーキングレバ
ー24を挟むと、電動三輪車1がパーキング状態となる
ようになっている。
【0018】前述したパーキングブレーキ機構を図5及
び図6に基づき説明すると、マニュアルブレーキレバー
20は、右側ハンドルバー13のスイッチボックス12
取付部分側に固定されたホルダ23に対し図中矢印方向
へ回動自在に装備されており、マニュアルブレーキレバ
ー20の基端部とホルダ23との間には、パーキングレ
バー24がホルダ23の上部に設けられた取付軸24A
を介して図中矢印方向へ回動自在に装備されている。マ
ニュアルブレーキレバー20の非作動時には、マニュア
ルブレーキレバー20の基端部とホルダ23とが当接状
態となり、マニュアルブレーキレバー20の作動時に
は、マニュアルブレーキレバー20の基端部とホルダ2
3との間にパーキングレバー24の介在が可能な間隙が
生ずるようになっている。
【0019】パーキングブレーキ機構を作動させる場合
(電動三輪車1を駐車させる場合)には、マニュアルブ
レーキレバー20を握ってオートクルーズ走行時用グリ
ップ17側へ引くと、マニュアルブレーキレバー20の
基端部側とホルダ23との間に間隙が生ずるため、当該
間隙にパーキングレバー24を車両前方側へ回動させて
挟み込めば(パーキングブレーキ24がオン状態)、後
輪3(または前輪2)の機械式ブレーキが作動し、パー
キング状態となるようになっている。
【0020】他方、パーキングブレーキ機構の作動を解
除させる場合(電動三輪車1を走行させる場合)には、
マニュアルブレーキレバー20を強く握れば当該レバー
20の基端部とホルダ23との間の間隙が若干広がるた
め、当該間隙からパーキングブレーキ24を退避させれ
ば、マニュアルブレーキレバー20がオートクルーズ走
行時用グリップ17側から車両前方側へ戻るため、パー
キング状態が解除されるようになっている。
【0021】この場合、パーキング機構の作動時には、
ブレーキスイッチ22が常時作動状態となるため、運転
者がアクセルレバー19を操作しても後輪駆動用モータ
29が作動しないようになっている。これにより、電動
三輪車1を確実にパーキングさせることができるように
なっている。
【0022】次に、本実施例の電動三輪車における制御
系の構成を図1に基づき説明すると、電動三輪車1の車
体本体部5の内部には、バッテリ25及びメインコント
ロールボックス等が収納されており、メインコントロー
ルボックスの内部には、オートクルーズ走行制御機能を
有する制御用マイクロコンピュータ26,モータドライ
バ27,アラームドライバ28等が装備されている。更
に、メインコントロールボックスの後方には、後輪駆動
用モータ29が装備され、スイッチボックス12の内部
には、アクセルレバー19の操作と連動するアクセルボ
リウム30が装備され、車体の所定箇所には、アラーム
31が装備されている。
【0023】制御用マイクロコンピュータ26は、アク
セルボリウム30から入力したアクセル信号(後述)に
基づき、モータドライバ27へモータ駆動/停止信号を
出力し、アラームドライバ28へアラーム駆動/停止信
号を出力するようになっている。モータドライバ27
は、モータ駆動信号に基づき後輪駆動用モータ29を駆
動すると共に回転速度を調整し、モータ停止信号に基づ
き後輪駆動用モータ29を停止(電気式ブレーキ作動状
態)するようになっている。アラームドライバ28は、
アラーム駆動信号に基づき電動三輪車1がオートクルー
ズ走行状態に切替わった旨を示す信号音をアラーム31
から発生させ、アラーム停止信号に基づきアラーム31
からの信号音の発生を停止させるようになっている。
【0024】これを詳述すると、運転者が通常走行時用
グリップ15に手をかけた状態でアクセルレバー19を
握ると(オン状態)、アクセルレバー19の操作量がス
イッチボックス12の内部に装備されたアクセルボリウ
ム30の軸30Aの回動動作に変換され、アクセルボリ
ウム30の抵抗値変化に対応したアクセル信号がブレー
キスイッチ22を介して制御用マイクロコンピュータ2
6へ入力されるようになっている。この場合、ブレーキ
スイッチ22は、マニュアルブレーキレバー20の非操
作時には閉じ、マニュアルブレーキレバー20の操作時
には開くようになっている。
【0025】制御用マイクロコンピュータ26は、アク
セルボリウム30から入力したアクセル信号に基づき,
運転者がアクセルレバー19を所定時間(N秒間:Nは
任意の数値)握った状態をホールドしているか否かを判
定し、アクセルレバー19を握っている状態が所定時間
(N秒間:Nは任意の数値)以内の場合には、モータド
ライバ27を介して後輪駆動用モータ29の回転速度が
アクセルレバー19の操作量に対応するように制御し、
電動三輪車1を通常走行させるようになっている。
【0026】他方、制御用マイクロコンピュータ26
は、アクセルボリウム30から入力したアクセル信号に
基づき,運転者がアクセルレバー19を握った状態を所
定時間(N秒間:Nは任意の数値)ホールドしている場
合には、モータドライバ27を介して後輪駆動用モータ
29の回転速度が一定となるように制御し、電動三輪車
1を通常走行からオートクルーズ走行へ切替えるように
なっている。この場合、運転者がアクセルレバー19か
ら手を離しても、電動三輪車1は前記ホールド時の車速
で一定走行(オートクルーズ走行)するようになってい
る。
【0027】更に、制御用マイクロコンピュータ26
は、運転者が前記所定時間ホールドしてから手を離した
アクセルレバー19を再度握って操作した場合には、モ
ータドライバ27を介して後輪駆動用モータ29の回転
速度がアクセルレバー19の操作量に対応するように制
御するようになっている。これにより、電動三輪車1の
オートクルーズ走行が解除され、通常走行へ切替わるよ
うになっている。
【0028】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を図7を中心に説明する。
【0029】電動三輪車1のマニュアルブレーキレバー
20がオフの状態(非操作状態)において(ステップS
1)、車両本体部5内部のメインコントロールボックス
に装備された制御用マイクロコンピュータ26は、アク
セルボリウム30から入力したアクセル信号に基づき、
運転者がアクセルレバー19を握った状態を所定時間
(N秒間:Nは任意の数値)ホールドしているか否かを
判定する(ステップS2)。
【0030】制御用マイクロコンピュータ26は、運転
者がアクセルレバー19を握った状態が所定時間(N秒
間)以内の場合は、ステップS3以降の処理を実行する
一方、運転者がアクセルレバー19を握った状態を所定
時間(N秒間)ホールドした場合は、ステップS7以降
の処理を実行する。
【0031】即ち、制御用マイクロコンピュータ26
は、運転者がアクセルレバー19を握った状態が所定時
間(N秒間)以内の場合は、モータドライバ27を介し
て後輪駆動用モータ29をアクセルレバー19の操作量
に対応した回転速度で駆動させ、電動三輪車1を通常走
行状態とした後(ステップS3)、アクセルレバー19
がオン(握った状態)かオフ(握っていない状態)とな
ったかを判定し(ステップS4)、アクセルレバー19
がオフとなった場合は、運転者がマニュアルブレーキレ
バー20を握ったか否かを判定する(ステップS5)。
【0032】次に、制御用マイクロコンピュータ26
は、運転者がマニュアルブレーキレバー20を握った場
合は、ステップS11以降の処理を実行する一方、運転
者がマニュアルブレーキレバー20を握っていない場合
は、モータドライバ27を介して後輪駆動用モータ29
への通電を停止させて当該モータ29を停止させる(電
気式ブレーキ作動状態)。これにより、電動三輪車1は
緩やかに停止する(ステップS6)。
【0033】他方、制御用マイクロコンピュータ26
は、運転者がアクセルレバー19を握った状態を所定時
間(N秒間)ホールドした場合は、モータドライバ27
を介して後輪駆動用モータ29を,運転者がアクセルレ
バー19を前記所定時間ホールドした時の任意のアクセ
ル開度に対応した回転速度で駆動させる。これにより、
電動三輪車1は、オートクルーズ走行状態に切替わる。
この場合、運転者がアクセルレバー19から手を離して
も、電動三輪車1は前記ホールド時の車速でオートクル
ーズ走行を継続する(ステップS7)。
【0034】次いで、制御用マイクロコンピュータ26
は、アラームドライバ28を介してアラーム31から信
号音を発生させ、電動三輪車1がオートクルーズ走行状
態に切替わった旨を運転者へ報知させた後(ステップS
8)、運転者がアクセルレバー19を再度操作したか否
かを判定し(ステップS9)、アクセルレバー19を再
度操作した場合は、モータドライバ27を介して後輪駆
動用モータ29をアクセルレバー19の操作量に対応し
た回転速度で駆動させ、電動三輪車1をオートクルーズ
走行状態から通常走行状態へ切替える(ステップS
3)。
【0035】他方、制御用マイクロコンピュータ26
は、運転者がアクセルレバー19を再度操作していない
場合は、運転者がマニュアルブレーキレバー20を握っ
たか否かを判定し(ステップS10)、マニュアルブレ
ーキレバー20を握っていない場合は、上記ステップS
9の判定を再度行う一方、マニュアルブレーキレバー2
0を握った場合は、マニュアルブレーキレバー20の握
り具合が「弱くゆっくり」か「強く早い」かを判定する
(ステップS11)。
【0036】マニュアルブレーキレバー20の握り具合
が「弱くゆっくり」の場合は、マニュアルブレーキレバ
ー20の弱くゆっくりな操作に伴い後輪3のホイールに
装備された機械式ブレーキが徐々に作動すると共に、制
御用マイクロコンピュータ26は、モータドライバ27
を介して後輪駆動用モータ29への通電を停止させて当
該モータ29を停止させ電気式ブレーキ作動状態とす
る。これにより、電動三輪車1はやや緩やかに停止する
(ステップS12)。
【0037】他方、マニュアルブレーキレバー20の握
り具合が「強く早い」場合は、マニュアルブレーキレバ
ー20の強く早い操作に伴い後輪3のホイールに装備さ
れた機械式ブレーキが即座に作動すると共に、制御用マ
イクロコンピュータ26は、モータドライバ27を介し
て後輪駆動用モータ29への通電を停止させて当該モー
タ29を停止させ電気式ブレーキ作動状態とする。これ
により、電動三輪車1は迅速に停止する(ステップS1
3)。以上が、本実施例における制御の流れである。
【0038】上述したように、本実施例によれば、電動
三輪車1の運転者がアクセルレバー19を握った状態を
所定時間(N秒間:Nは任意の数値)ホールドした場合
は、後輪駆動用モータ29を運転者がアクセルレバー1
9を前記所定時間ホールドした時の任意のアクセル開度
に対応した回転速度で駆動させることにより、電動三輪
車1をオートクルーズ走行状態に切替えると共に、運転
者がアクセルレバー19から手を離しても電動三輪車1
を前記ホールド時の車速でオートクルーズ走行を継続さ
せるため、従来のようにアクセルレバーを握った状態で
走行することが不要となり、この結果、運転者の負担を
大幅に軽減することができる。
【0039】また、本実施例によれば、運転者のアクセ
ルレバー19の操作量(アクセル開度)の程度如何に拘
らず,アクセルレバー19を握った状態を所定時間ホー
ルドしたかに基づき電動三輪車1をオートクルーズ走行
状態に切替えるため、運転者が所望する車速で電動三輪
車1をオートクルーズ走行させることができる。
【0040】更に、本実施例によれば、電動三輪車1の
オートクルーズ走行時に停車させる場合には、運転者は
アクセルレバー19を握っていないためにマニュアルブ
レーキレバー20を楽に操作することが可能となり、こ
の結果、従来のようにアクセルレバーから手を離すと同
時にハンドルバーを持ち代えてマニュアルブレーキレバ
ーを握る煩雑な操作が不要となり、運転者の負担を軽減
することができる。
【0041】更に、本実施例によれば、電動三輪車1の
マニュアルブレーキ20にはパーキング機構を装備して
いるため、パーキング時には常時ブレーキスイッチ22
が作動状態となり、これによりアクセルレバー19を操
作しても後輪駆動用モータ29が作動しないため、電動
三輪車1を確実にパーキング状態とすることができる。
【0042】更にまた、本実施例によれば、オートクル
ーズ走行の他に通常走行(通常のアクセル操作)も可能
な機構としているため、電動三輪車1のUターン動作や
切り返し動作も円滑に行うことができる。
【0043】次に、上述した電動三輪車の変形例につい
て説明する。図8は変形例による電動三輪車における操
作ハンドル部40の構成を示す図であり、変形例の電動
三輪車は、上記実施例の電動三輪車と基本的には同様で
あり、変形例の電動三輪車が上記実施例の電動三輪車と
相異する点は、マニュアルブレーキレバー41を運転者
に近い側に装備した点である。
【0044】操作ハンドル部40の構成を詳述すると、
操作ハンドル部40は、始動用のキースイッチ42等を
有するスイッチボックス43と、スイッチボックス43
の両側にコ字状に各々固定された右側ハンドルバー4
4,左側ハンドルバー45と、右側及び左側ハンドルバ
ー44,45に各々装着されたグリップ46,47と、
アクセルレバー48と、マニュアルブレーキレバー41
と、ブレーキレバー用ケーブル49と、ブレーキスイッ
チ50等とを備える構成となっている。
【0045】右側ハンドルバー44の屈曲部分には、ブ
レーキレバーホルダ51が固定されており、ブレーキレ
バーホルダ51には、マニュアルブレーキレバー41が
図中矢印方向へ操作可能に装着されている。また、マニ
ュアルブレーキレバー41のブレーキレバーホルダ51
取付部分には、ブレーキスイッチ50が装備されてい
る。更に、マニュアルブレーキレバー41は、マニュア
ルブレーキ用ケーブル49等を介し電動三輪車の後輪に
装備された機械式ブレーキへ接続されている。
【0046】変形例によれば、上記実施例と同様の効果
を上げることができると共に、特にマニュアルブレーキ
レバー41を運転者に近い側に装備した構造であるた
め、マニュアルブレーキレバー41の操作を楽に行うこ
とが可能となり、運転者の負担を軽減することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電動車両
によれば、アクセルレバーが所定時間継続して操作され
ている場合は,車輪駆動用モータの回転速度をアクセル
レバーの所定時間経過時点における操作量に対応した回
転速度に保つオートクルーズ走行制御機能を備えている
ため、所定時間経過後に運転者がアクセルレバーの操作
を解除しても、電動車両を継続して走行(オートクルー
ズ走行)させることができ、従って、従来のように運転
者がアクセルレバーを握った状態で走行することが不要
となり、この結果、運転者の負担を大幅に軽減すること
ができる、という効果を奏することができる。
【0048】また、本発明の電動車両によれば、電動車
両のオートクルーズ走行時に当該電動車両に予め装備さ
れているブレーキレバーの操作により停止させる場合に
は、運転者はアクセルレバーを握っていないためにブレ
ーキレバーを楽に操作することが可能となり、この結
果、従来のように運転者がアクセルレバーから手を離す
と同時にブレーキレバーを握る等の煩雑な操作が不要と
なり、運転者の負担を軽減することができる、という効
果がある。
【0049】更に、本発明の電動車両によれば、前記の
如く車輪駆動用モータの回転速度をアクセルレバーの所
定時間経過時点における操作量に対応した回転速度に保
つため、運転者が所望する車速で電動車両をオートクル
ーズ走行させることができる、という効果がある。
【0050】また、本発明の電動車両において、アクセ
ルレバーが所定時間継続して操作されていない場合に
は,車輪駆動用モータの回転速度をアクセルレバーの操
作量に応じて可変制御する通常走行制御機能を備えた場
合には、例えば電動車両のUターン動作や切り返し動作
も円滑に行うことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例の電動三輪車におけ
る制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の電動三輪車の外観図である。
【図3】本実施例における操作ハンドル部の構成を示す
説明図である。
【図4】本実施例におけるアクセルレバー及びアクセル
ボリウム等の取付構造を示す説明図である。
【図5】本実施例におけるパーキングブレーキの非作動
状態を示す説明図である。
【図6】本実施例におけるパーキングブレーキの作動状
態を示す説明図である。
【図7】本実施例におけるアクセルレバー操作に基づく
制御を示す流れ図である。
【図8】変形例における操作ハンドル部の構成を示す説
明図である。
【符号の説明】 1 電動三輪車 8,40 操作ハンドル部 19,48 アクセルレバー 20,41 ブレーキレバー 26 制御手段としての制御用マイクロコンピュータ 29 車輪駆動用モータとしての後輪駆動用モータ 31 アラーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の発進及び車速を指示するアクセル
    レバーと、車輪を駆動する車輪駆動用モータと、前記ア
    クセルレバーの操作に応じて前記車輪駆動用モータの動
    作を制御する制御手段とを備えた電動車両において、 該制御手段が、 前記アクセルレバーが予め設定した所定時間継続して操
    作されているか否かを判定するアクセルレバー操作状態
    判定機能と、 前記アクセルレバーが前記所定時間継続して操作されて
    いる場合に,前記車輪駆動用モータの回転速度を当該ア
    クセルレバーの前記所定時間経過時点における操作量に
    対応した回転速度に保つオートクルーズ走行制御機能と
    を具備したことを特徴とする電動車両。
  2. 【請求項2】 車体の発進及び車速を指示するアクセル
    レバーと、車輪を駆動する車輪駆動用モータと、前記ア
    クセルレバーの操作に応じて前記車輪駆動用モータの動
    作を制御する制御手段とを備えた電動車両において、 該制御手段が、 前記アクセルレバーが予め設定した所定時間継続して操
    作されているか否かを判定するアクセルレバー操作状態
    判定機能と、 前記アクセルレバーが前記所定時間継続して操作されて
    いる場合に,前記車輪駆動用モータの回転速度を当該ア
    クセルレバーの前記所定時間経過時点における操作量に
    対応した回転速度に保つオートクルーズ走行制御機能
    と、 前記アクセルレバーが前記所定時間継続して操作されて
    いない場合には,前記車輪駆動用モータの回転速度を当
    該アクセルレバーの操作量に応じて可変制御する通常走
    行制御機能とを具備したことを特徴とする電動車両。
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