JP2002085472A - 電動カート - Google Patents

電動カート

Info

Publication number
JP2002085472A
JP2002085472A JP2000274972A JP2000274972A JP2002085472A JP 2002085472 A JP2002085472 A JP 2002085472A JP 2000274972 A JP2000274972 A JP 2000274972A JP 2000274972 A JP2000274972 A JP 2000274972A JP 2002085472 A JP2002085472 A JP 2002085472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maximum speed
switch
driver
electric cart
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000274972A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Morimune
伸一朗 森宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIURA KOGYO CO Ltd
Original Assignee
MIURA KOGYO CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIURA KOGYO CO Ltd filed Critical MIURA KOGYO CO Ltd
Priority to JP2000274972A priority Critical patent/JP2002085472A/ja
Publication of JP2002085472A publication Critical patent/JP2002085472A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえ最高速度設定スイッチの切換え操作で
最高速度が最大限になるように設定されても、この設定
された最高速度が、予め運転者の運転能力に応じた適性
な最高速度になるように抑制することができるようにす
る。 【解決手段】 バッテリー72からの電力供給による電
動モータ71の駆動により走行し、かつ、アクセルレバ
ー4の操作で電力供給量を制御することにより走行速度
を調節する電動カート1において、アクセルレバー4の
最大操作量における速度を設定する最高速度設定器と、
上記最高速度設定器によって設定される最高速度を規制
する最高速度規制手段とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者や身体障害
者等の使用に適した良好な操作性および安全性を有する
電動カートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高齢者や身体障害者等の歩行が困
難な人達を対象とした、自動走行可能な車椅子として使
用される電動カートが知られている。この電動カート
は、車体の前方に設けられた一輪または二輪の操舵輪
と、同後方に設けられた二輪の駆動輪と、上記操作輪を
操舵するハンドルと、ハンドルの近傍に設けられたアク
セルレバーと、車体に装着された電動モータおよびバッ
テリーと、車体に固定された一人用の運転席とを備えて
構成され、運転者は運転席に着座してアクセルレバーを
操作しながら操作パネルの計器類を視認しつつハンドル
操作を行うことにより、道路や通路を自在に走行させ得
るようになっている。
【0003】また、上記のような電動カートは、ハンド
ルの近傍に設けられたアクセルレバーを操作することに
より走行速度を調節し得るようになっている。また、こ
れとは別にアクセルレバーの最大操作量に応じた速度を
設定する最高速度設定スイッチが操作パネルに設けら
れ、この最高速度設定スイッチを切り換え操作して最高
速度を設定することにより、アクセルレバーを最大限に
操作しても、設定された速度以上に速く走行しないよう
になっている。
【0004】かかる最高速度設定スイッチが設けられる
のは、運転者の体力や運転能力に応じて最大速度を適正
に制限し、これによって電動カートをより安全に運転操
作し得るようにするためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な最高速度設定スイッチは、運転者が容易に操作するこ
とができるように、運転者に対向した操作パネル上に設
けられているため、運転者は任意にこのスイッチを操作
することができて便利である反面、運転者の健康上の理
由により、あまり速い最高速度を設定するのは好ましく
ないときがある。しかし、従来の電動カートにあって
は、運転者が任意に最高速度を設定することができるた
め、電動カートが運転者の対応能力を越えた速度で走行
してしまうことがあり、事故につながる場合があるとい
う問題点を有している。
【0006】本発明は、電動カートについての上記のよ
うな状況に鑑みなされたものであり、たとえ最高速度設
定スイッチの切換え操作で最高速度が最大限になるよう
に設定されても、この設定された最高速度が、運転者の
運転能力に応じた適性な最高速度になるように予め抑制
することができる速度モード変更構造を備えた電動カー
トを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
バッテリーからの電力供給による電動モータの駆動によ
り走行し、かつ、アクセルレバーの操作で電力供給量を
制御することにより走行速度を調節する電動カートにお
いて、上記アクセルレバーの最大操作量における速度を
設定する最高速度設定器と、上記最高速度設定器によっ
て設定される最高速度を規制する最高速度規制手段とが
設けられていることを特徴とするものである。
【0008】この発明によれば、運転者の体力や運転能
力等に応じて予め最高速度規制手段によって最高速度を
制限しておくことにより、運転者が運転操作中に最高速
度設定器に速い最高速度を設定しても、この最高速度は
最高速度規制手段によって予め設定された運転者の体力
や運転能力に応じたものになるため、電動カートが運転
者の運転能力を越えた速度で走行するような不都合を回
避することが可能になり、安全性が向上する。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記最高速度設定器は、運転者が運転しな
がら操作し易い位置に設けられている一方、上記最高速
度規制手段は、運転者が操作し難い位置に設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0010】この発明によれば、最高速度規制手段を電
動カートのボディ内部等の運転者が操作し難い場所に設
けることにより、運転者が運転操車中に最高速度規制手
段を操作し得なくなるため、最高速度の抑制効果が有効
に維持される。そして、例えば電動カートの出荷段階で
予め最高速度規制手段により抑制された最高速度を封印
しておくことで、電動カートを入手した運転者が最高速
度の抑制を任意に解除することができなくなるため、電
動カートの最高速度は、常に運転者の体力や運転能力に
応じた適正なものになり、電動カートが運転者の運転能
力を越えた速度で走行するような不都合が確実に回避さ
れる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記最高速度規制手段は、ディッ
プスイッチを備えて構成されていることを特徴とするも
のである。
【0012】この発明によれば、電動カートの受注段階
での最大限の最高速度の設定が、ディップスイッチの複
数ある操作端のオンオフ操作によって容易に行われる。
また、複数あるディップスイッチのオン・オフの組み合
わせで最高速度の抑制段階が増加し、汎用性が増す。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
電動カートの一実施形態を示す一部切欠き斜視図であ
り、図1は、リアカバーが車体後部に被された状態、図
2は、リアカバーが車体後部から外された状態をそれぞ
れ示している。これらの図に示すように、電動カート1
は、骨格としてのシャーシ2と、このシャーシ2の前部
に設けられた操舵機構3と、電動カート1の走行速度を
調節するアクセルレバー4と、上記シャーシ2の後部に
設けられた着座席としてのシート5と、上記操舵機構3
に付設された操作パネル6と、電動カート1を走行させ
る駆動手段7と、上記操作パネル6の裏面側に設けられ
た最高速度規制構造8とを備えた基本構成を有してい
る。
【0014】上記シャーシ2の前方部分には幅方向一対
の操舵輪W1が設けられているとともに、後方部分には
同一対の駆動輪W2が設けられ、電動カート1は、駆動
手段7による各駆動輪W2の回転駆動で走行するととも
に、操舵機構3の操作による各操舵輪W1の変向によっ
て旋回するようになっている。
【0015】上記シャーシ2には、その上面部に金属板
を所定の形状に成形処理して形成したフロア21が敷設
され、このフロア21の前方上部にフロントカバー22
が設けられているとともに、後方上面に箱型のリアカバ
ー23が設けられている。フロントカバー22の前面中
央部にはヘッドライト24が設けられているとともに、
フロントカバー22の幅方向両側部の泥除け25上には
ウインカー26が設けられている。
【0016】上記操舵機構3は、フロントカバー22の
中央部を貫通してフロア21の前方位置に立設されてい
る。また、上記駆動手段7は、リアカバー23内でフロ
ア21を介してシャーシ2に支持されている。リアカバ
ー23は、フロア21に対してねじ止めその他で着脱可
能に取り付けられ、所定の操作で、図2に示すように、
フロア21の後部から取り外し得るようになっている。
【0017】上記シート5は、シャーシ2の後端部が上
方に向けて折り返された部分に支持板を介して取り付け
られている。かかるシート5は、着座席であるシートボ
トム51と、このシートボトム51の後端部に結合され
た背凭れとしてのシートバック52と、シートバック5
2の上下方向の中間位置から前方に向けて突設された幅
方向一対の肘当てであるアームレスト53とからなって
いる。
【0018】上記駆動手段7は、図2に示すように、リ
アカバー23内の所定のフレームに支持された電動モー
タ71と、同電動モータ71に電力を供給するバッテリ
ー72と、バッテリー72からの電力を調節するための
各種の電気部品が配線された配線ボックス73と、上記
電動モータ71の駆動回転を減速して駆動輪W2に伝達
する減速機とを備えて構成されている。そして、バッテ
リー72からの上記アクセルレバー4の操作量に応じた
電力供給による電動モータ71の駆動は、減速機を介し
て駆動輪W2の回転駆動に伝達され、これによって電動
カート1が走行するようになっている。
【0019】従って、シートボトム51に着座した運転
者がアクセルレバー4を操作しながらハンドル操作を行
うことにより、電動カート1がアクセルレバー4の操作
量に応じた速度で走行することになる。
【0020】上記操舵機構3は、車体の前端部でシャー
シ2に自軸心回りに回動自在に立設されたステアリング
ロッド31と、このステアリングロッド31の上端部に
一体に接続された環状ハンドル32と、ステアリングロ
ッド31の下端部に連結された図略の操舵構造とを備え
て構成されている。ステアリングロッド31は、運転者
がシートボトム51に着座した状態で上端部が運転者の
略肘高さと等しくなるように上下寸法が設定されてい
る。そして、環状ハンドル32の操作によるステアリン
グロッド31の自軸心回りの正逆回動によって左右の操
舵輪W1が向きを変え、これによって電動カート1が環
状ハンドル32の操作方向に向けて旋回するようになっ
ている。
【0021】上記各環状ハンドル32は、平面視で略楕
円状に形状設定され、操舵輪W1が前方に向いた状態で
シート5側に幅方向に延びるように略直状に形成された
把持部33を有しているとともに、把持部33の反対側
(すなわち前方側)に中央部が上方に膨出して形成され
た円弧状のパネル装着部34を備えている。
【0022】上記把持部33は、長さ寸法がシートボト
ム51の幅寸法より若干短めに寸法設定されているとと
もに、把持した状態で親指と人差指の各先端が当接し得
る径寸法に設定され、シートボトム51に着座した運転
者が手を前に延ばすことにより把持部33を無理なく把
持し得るようになっている。
【0023】上記パネル装着部34は、操作パネル6を
装着するためのものであり、前方に向かって高さ寸法が
漸増するように前上がりに傾斜している。この傾斜に沿
って操作パネル6をパネル装着部34に装着することに
よって操作パネル6のパネル面を運転者の視線に対向さ
せ、これによってパネル面に設けられた各種の計器類を
視認し易い状態にしている。
【0024】上記アクセルレバー4は、ステアリングロ
ッド31と平行に上下方向に延びる幅方向一対のアクセ
ルロッド41と、これらアクセルロッド41の頂部間に
架設された環状ハンドル32内で把持部33と平行に幅
方向に延びる操作部42とを備えて構成されている。各
アクセルロッド41は、側面視でL字形状に設定され、
下部の前方に向かって延びる部分の先端がステアリング
ロッド31と一体の幅方向に延びる回動軸43回りに回
動自在に軸支され、図略の付勢手段の付勢力で把持部3
3から離間する方向に付勢されている。
【0025】従って、運転者が操作部42から手を離し
た状態では、アクセルレバー4は、付勢手段の付勢力に
よって、回動軸43回りに反時計方向に回動してゼロ速
度域に位置設定される一方、運転者が操作部42を手前
に向けて操作することにより、アクセルレバー4は、回
動軸43回りに時計方向に回動し、最大操作量で最大速
度域に設定されて操作部42が把持部33と一体化す
る。
【0026】また、アクセルレバー4の適所には、アク
セルレバー4の操作量を検出する図略の回動センサが設
けられている。この回動センサは、回動軸43の回動量
に基づいてアクセルレバー4の操作量を検出するように
なっており、操作量が「0」のときにはバッテリー72
からの電動モータ71に対する電力供給が停止されると
ともに、図略のブレーキが作動して電動カート1の走行
を強制的に停止させるようになされている。
【0027】一方、回動センサがアクセルレバー4の操
作を検出すると、その操作量に応じて電動モータ71に
対するバッテリー72からの電力供給量を増加させるよ
うに構成されており、これによって運転者は電動カート
1の走行速度を任意に調節し得るようになっている。
【0028】上記操作パネル6は、環状ハンドル32の
前方位置に斜めに形成されたパネル装着部34に取り付
けられて形成され、運転者の目視方向に対向することに
よって各種の操作ボタンの操作が行い易くなっていると
ともに、各種の計器類を視認し易くなっている。
【0029】かかる操作パネル6には、その前縁部から
後方に向かって斜め上方に延びるように突出した円弧状
の日除け板60(図3)が設けられ、この日除け板60
で直射日光が操作パネル6の表面を照射するのを防止
し、これによって操作パネル6表面の計器類を視認し易
くしている。
【0030】図3は、操作パネル6における操作ボタン
および計器類の配置レイアウトの一実施形態を示す平面
図である。この図に示すように、操作パネル6には、上
部の三角形状の領域に計器類を配列した表示ゾーン6a
が設定されているとともに、この表示ゾーン6aの下部
の領域に操作ボタン類を配設した操作ゾーン6bが設定
されている。
【0031】表示ゾーン6aには、左方位置にバッテリ
ー72の蓄電量の残量を表示する、LED(発光ダイオ
ード)からなる4つの残量表示灯(バッテリー残量計)
61が配設されている。これらの残量表示灯61は、右
のものから左のものに向けて縦寸法が漸減するように形
状設定されている。そして、右端の残量表示灯61が点
灯しているときは、蓄電量が所定の高レベル以上である
ことを示し、点灯が左の残量表示灯61に移るに従って
蓄電量が順次減少した所定の範囲内のものになっている
ことを表示する。そして、充電が必要であるまで蓄電量
が低下したときは、左端の残量表示灯61が点灯するよ
うになっている。
【0032】また、この残量表示灯61は、後述するタ
ーンボタン67の操作に応じて電動カート1の旋回方向
に向けて逆側のものから順次所定の短い時間差で点滅
し、この点滅が一巡した後にターンボタン67の操作が
継続されている限りこの一巡が繰り返されるようになさ
れている。そして残量表示灯61の点滅に同期してウイ
ンカー26も点滅するようになっている。
【0033】また、表示ゾーン6aには、残量表示灯6
1に隣接してLEDからなる走行距離計62が設けられ
ている。
【0034】上記操作ゾーン6bは、さらに上下に二分
されて上方位置に停車時操作ゾーン6cが設定されてい
るとともに、下方位置に走行時操作ゾーン6dが設定さ
れている。停車時操作ゾーン6cは、電動カート1が停
車している状態で操作する操作スイッチ等が設けられて
いる領域であり、走行時操作ゾーン6dは、電動カート
1が走行しているときに操作する操作ボタンが設けられ
ている領域である。
【0035】そして、停車時操作ゾーン6cには、その
中央位置に前後進切換えスイッチ63が設けられている
とともに、右側部に電源スイッチ64が、左側部に最高
速度設定スイッチ(最高速度設定器)65がそれぞれ設
けられている。
【0036】上記前後進切換えスイッチ63は、前方に
向けて操作することにより前進モードになる一方、後方
に向けて操作することにより後進モードになるようにな
されている。従って、電源スイッチ64オンした状態で
前後進切換えスイッチ63を「前進」に操作することに
より、アクセルレバー4の操作で電動カート1は前進す
る一方、同「後進」に操作することにより、アクセルレ
バー4の操作で電動カート1は後進することになる。
【0037】かかる前後進切換えスイッチ63の右側に
は、前後方向に向けて並設されたLEDからなる前後進
表示灯63a(前進表示灯63bおよび後進表示灯63
c)が設けられている。前進表示灯63bは、前後進切
換えスイッチ63が前進側に操作された状態で点灯する
ものであり、後進表示灯63cは、前後進切換えスイッ
チ63が後進側に向けて操作された状態で点灯するもの
である。
【0038】上記電源スイッチ64は、キー孔64aに
所定のキーを差し込んで回動操作を行う方式のものが採
用されている。「切」の状態に設定されたキー孔64a
にキーを挿し込んで「入」に向けて操作することにより
バッテリー72(図1)からの電力が電動モータ71に
供給可能な状態とされ、さらにランプ点灯の図柄の方向
に操作することによってヘッドライト24が点灯するよ
うになっている。
【0039】上記最高速度設定スイッチ65は、最高速
度を設定するためのものであり、クリック感を与えなが
ら回動するダイヤル方式のものが採用されている。かか
る最高速度設定スイッチ65は、円形のスイッチ本体6
5aと、このスイッチ本体65aに径方向に向けて横断
するように一体に付設された摘みバー65bとを有して
いる。一方、停車時操作ゾーン6cにはスイッチ本体6
5aの周面に沿うように目盛りが設けられ、摘みバー6
5bの先端をいずれかの目盛りに合わせることによっ
て、アクセルレバー4を最高速度位置にまで操作した状
態でその目盛りに対応した最高速度が得られるようにな
っている。
【0040】上記走行時操作ゾーン6dには、中央位置
にホーンボタン66が設けられているとともに、このホ
ーンボタン66の左右にそれぞれターンボタン67(左
ターンボタン67aおよび右ターンボタン67b)が設
けられている。ホーンボタン66は、電動カート1の適
所に設けられた図略の警笛を吹鳴させるものであり、タ
ーンボタン67は、上記ウインカー26を点滅させるも
のである。左ターンボタン67aがプッシュされたとき
は、左のウインカー26が点滅する一方、右ターンボタ
ン67bがプッシュされたときは右のウインカー26が
点滅することになる。また、ターンボタン67が操作さ
れたときは、合わせて残量表示灯61が点滅することに
ついては先に説明した通りである。
【0041】さらに、走行時操作ゾーン6dの右側部で
あって電源スイッチ64に隣接した位置にはマナースイ
ッチ68が設けられている一方、フロントカバー22内
には図略のブザーが設けられている。そして、マナース
イッチ68がオンされた状態で、かつ、前後進切換えス
イッチ63が「後進」に操作されるとブザーが吹鳴して
電動カート1の後進が警報されるのに対し、マナースイ
ッチ68がオフされた状態では、たとえ電動カート1が
後進してもブザーが鳴らないようになっている。
【0042】かかるマナースイッチ68を設けることに
より、電動カート1の走行場所が病院内や各種の公共的
な建物の中などである場合、マナースイッチ68をオフ
にすることにより電動カート1を後進させてもブザーが
鳴らない。従って、電動カート1を後進させる都度ブザ
ーが吹鳴し、これが室内に反響して騒音になり、周りに
不愉快な思いを起させて不興を買うような従来の不都合
が解消される。
【0043】上記最高速度規制構造8は、上記最高速度
設定スイッチ65によって設定された最高速度を所定の
割合で遅く設定し直すものであり、本実施形態において
は、図4に示すように、操作パネル6の裏面側に設けら
れた基板69に取り付けられるディップスイッチ器81
と、このディップスイッチ器81に隣接して設けられた
変速回路82とを備えて構成されている。
【0044】上記ディップスイッチ器81は、箱型のス
イッチボックス81aと、操作片がこのスイッチボック
ス81aの底板から外部に突出した5つのスイッチ81
b(第1スイッチ81c、第2スイッチ81d、第3ス
イッチ81e、第4スイッチ81fおよび第5スイッチ
81g)とを備えている。
【0045】そして、本実施形態においては、他のスイ
ッチをオフにした状態で第1スイッチ81cをオンにす
ることにより、最高速度設定スイッチ65によって設定
された最高速度の90%が補正後の最高速度として再設
定され、他のスイッチをオフにした状態で第2スイッチ
81dをオンにすることにより同80%が、他のスイッ
チをオフにした状態で第3スイッチ81eをオンにする
ことにより同70%が、他のスイッチをオフにした状態
で第4スイッチ81fをオンにすることにより同60%
が補正最高速度として再設定されるようになされてい
る。
【0046】また、他のスイッチをオフにした状態で第
5スイッチ81gのみをオンすることにより、最高速度
設定スイッチ65によって設定された最高速度がそのま
ま得られるようになされている。そして、通常は、電動
カート1は、予め第5スイッチ81gがオンされた状態
で出荷されるのであるが、運転者の体力や運転能力が通
常よりも劣ると判断される場合や、購入者からの依頼が
あった場合には、販売店サイドで予め第5スイッチ81
g以外のスイッチがオン操作され、この状態の電動カー
ト1が出荷される。
【0047】なお、各スイッチ81c,81d,81
e,81fの設定速度減少割合については、上記実施形
態の数値に限定されるものではなく、状況に応じて適宜
好適な数値を設定することができる。
【0048】図5は、変速回路82の一実施形態を示す
回路図である。この実施形態では、原理的な回路を示し
ている。この回路図に示すように、変速回路82は、バ
ッテリー72からの電力が、直列で最高速度設定スイッ
チ65のロータリー抵抗器83、アクセルレバー4の可
変抵抗器84および電動モータ71に供給されるように
構成されるとともに、可変抵抗器84と電動モータ71
との間には、各スイッチ81c,81d,81e,81
fにそれぞれ直列に抵抗器85(第1〜第5抵抗器8
5,85b,85c,85d)が接続された回路と、第
5スイッチ81gのみからなる回路とがそれぞれ並列で
配設されて構成されている。
【0049】そして、各抵抗器85a,85b,85
c,85dの抵抗値をR1、R2、R3およびR4とし
た場合、「R1<R2<R3<R4」と大小関係が設定
されるとともに、各抵抗器の具体的な値は、スイッチ8
1bの選択によって第1スイッチ81cがオンされた場
合は電動モータ71の回転数が最高速度設定スイッチ6
5で設定された最高速度の90%になるように、同第2
スイッチ81dの場合は同80%、同第3スイッチ81
eの場合は同70%および同第4スイッチ81fの場合
は同60%になるように、電動モータ71の抵抗値との
兼ね合いで設定される。
【0050】かかる変速回路82によれば、他のスイッ
チ81c,81d,81e,81fがオフにされ、第5
スイッチ81gのみがオンされた通常の状態では、アク
セルレバー4の操作量に応じて可変抵抗器84の抵抗値
が増減し、これによって電動モータ71の回転数は
「0」からロータリー抵抗器83によって設定された最
高速度にに見合う回転数までの範囲で増減する。
【0051】これに対し、例えば、第1スイッチ81c
をオンにするとともに、他のスイッチをオフにすれば、
可変抵抗器84と電動モータ71との間に第1抵抗器8
5aが介設された状態になってこの部分でも電圧降下が
起こるため、結局最高速度設定スイッチ65によって設
定された電動モータ71の最高回転数が第1抵抗器85
aによる電圧降下分だけ抑制されることになり、電動カ
ート1の最高速度が抑制されることになる。
【0052】なお、上記の実施形態においては、変速回
路82を図5を基に原理的なもので説明したが、本発明
は、変速回路82が図5に示すものに限定されるもので
はなく、各種の回路構成を採用することができる。例え
ばパルス電気信号のパルス幅を制御する、いわゆるデュ
ーティ制御で電動モータ71の回転数を制御するように
すれば、電力の消費量を抑えることが可能になる。
【0053】(1)上記の実施形態においては、電動カ
ート1は、操舵輪W1および駆動輪W2がそれぞれ2輪
設けらた四輪車が適用されているが、本発明は、電動カ
ート1が四輪車であることに限定されるものではなく、
操舵輪または駆動輪が2輪である、いわゆる三輪車に適
用してもよい。
【0054】(2)上記の実施形態においては、運転者
が把持して操作するハンドルとして環状ハンドル32が
適用されているが、本発明は、ハンドルが環状ハンドル
32であることに限定されるものではなく、自転車のハ
ンドルのような、いわゆるバーハンドルであってもよ
い。但し、バーハンドルを採用する場合、ハンドルの把
持部分を互いに対向する方向に折り曲げた構造にするこ
とが好ましい。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電動カー
トにアクセルレバーの最大操作量における速度を設定す
る最高速度設定器と、上記最高速度設定器によって設定
される最高速度を規制する最高速度規制手段とを設けた
ため、運転者の体力や運転能力等に応じて予め最高速度
規制手段によって最高速度を制限しておくことにより、
運転者が運転操作中に最高速度設定器に速い最高速度を
設定しても、この最高速度は最高速度規制手段によって
予め設定された運転者の体力や運転能力に応じたものに
なるため、電動カートが運転者の運転能力を越えた速度
で走行するような不都合を回避することができ、これに
よって電動カート走行の安全性を向上させることができ
る。
【0056】請求項2記載の発明によれば、最高速度設
定器を運転者が運転しながら操作し易い位置に設ける一
方、最高速度規制手段を運転者が操作し難い位置に設け
たため、運転者が運転操車中に最高速度規制手段を操作
し得なくなり、安全な最高速度を維持することができ
る。そして、例えば電動カートの出荷段階で予め最高速
度規制手段により抑制された最高速度を封印しておくこ
とで、電動カートを入手した運転者が最高速度の抑制を
任意に解除することができなくなるため、電動カートの
最高速度は、常に運転者の体力や運転能力に応じた適正
なものになり、電動カートが運転者の運転能力を越えた
速度で走行するような不都合を確実に回避することがで
きる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、最高速度規
制手段をディップスイッチを備えて構成したため、電動
カートの受注段階での抑制された最高速度の設定を、デ
ィップスイッチの複数ある操作端のオンオフ操作によっ
て容易に行うことができる。また、複数あるディップス
イッチのオン・オフの組み合わせで最高速度の抑制段階
を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動カートの一実施形態を示す一
部切欠き斜視図であり、リアカバーが車体後部に被され
た状態を示している。
【図2】本発明に係る電動カートの一実施形態を示す一
部切欠き斜視図であり、リアカバーが車体後部から外さ
れた状態を示している。
【図3】操作パネルにおける操作ボタンおよび計器類の
配置レイアウトの一実施形態を示す平面図である。
【図4】最高速度規制手段の取付け状態を示す操作パネ
ルの裏面側から見た部分斜視図である。
【図5】変速回路の一実施形態を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電動カート 2 シャーシ 21 フロア 22 フロントカバー 23 リアカバー 24 ヘッドライト 26 ウインカー 3 操舵機構 31 ステアリングロッド 32 環状ハンドル 33 把持部 34 パネル装着部 4 アクセルレバー 41 アクセルロッド 42 操作部 43 回動軸 5 シート 51 シートボトム 52 シートバック 53 アームレスト 6 操作パネル 6a 表示ゾーン 6b 操作ゾーン 6c 停車時操作ゾーン 6d 走行時操作ゾーン 60 日除け板 61 残量表示灯 62 走行距離計 63 前後進切換えスイッチ 63a 前後進表示灯 63b 前進表示灯 63c 後進表示灯 64 電源スイッチ 64a キー孔 65 最高速度設定スイッチ 65a スイッチ本体 65b 摘みバー 65 最高速度設定スイッチ 66 ホーンボタン 67 ターンボタン 67a 左ターンボタン 67b 右ターンボタン 68 マナースイッチ 69 基板 7 駆動手段 71 電動モータ 72 バッテリー 73 配線ボックス 8 最高速度規制構造 81 ディップスイッチ器 81a スイッチボックス 81b スイッチ 81c〜81g 第1〜第5スイッチ 82 変速回路 83 ロータリー抵抗器 84 可変抵抗器 85 抵抗器 85a〜85d 第1〜第4抵抗器 W1 操舵輪 W2 駆動輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーからの電力供給による電動モ
    ータの駆動により走行し、かつ、アクセルレバーの操作
    で電力供給量を制御することにより走行速度を調節する
    電動カートにおいて、上記アクセルレバーの最大操作量
    における速度を設定する最高速度設定器と、上記最高速
    度設定器によって設定される最高速度を規制する最高速
    度規制手段とが設けられていることを特徴とする電動カ
    ート。
  2. 【請求項2】 上記最高速度設定器は、運転者が運転し
    ながら操作し易い位置に設けられている一方、上記最高
    速度規制手段は、運転者が操作し難い位置に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の電動カート。
  3. 【請求項3】 上記最高速度規制手段は、ディップスイ
    ッチを備えて構成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の電動カート。
JP2000274972A 2000-09-11 2000-09-11 電動カート Withdrawn JP2002085472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274972A JP2002085472A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 電動カート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274972A JP2002085472A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 電動カート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002085472A true JP2002085472A (ja) 2002-03-26

Family

ID=18760663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000274972A Withdrawn JP2002085472A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 電動カート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002085472A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039772A (ja) * 2012-08-24 2014-03-06 Suzuki Motor Corp 電動車いすの制御装置
WO2016163035A1 (ja) * 2015-04-07 2016-10-13 株式会社Doog 移動筐体制御インタフェース
JP2017213189A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 パナソニック株式会社 電動車いす

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039772A (ja) * 2012-08-24 2014-03-06 Suzuki Motor Corp 電動車いすの制御装置
WO2016163035A1 (ja) * 2015-04-07 2016-10-13 株式会社Doog 移動筐体制御インタフェース
JP2017213189A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 パナソニック株式会社 電動車いす

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6894206B2 (ja) 電動補助車両
JP2002085472A (ja) 電動カート
JP2003339782A (ja) 車椅子の電動駆動装置及び電動式車椅子
JP2001070356A (ja) 歩行補助電動車椅子
JP2006103512A (ja) 小型電動車両の方向指示装置
JP2002233007A (ja) 電動車両
JP6848343B2 (ja) 電動車両
JP2002085477A (ja) 電動カート
JP2002095115A (ja) 電動カート
JPH0788136A (ja) 電動車両
JP3124825U (ja) 車椅子
JP2018061305A (ja) 電動車両のアクセル装置
JP2006130302A (ja) 小型電動車両及びハンドルユニット
JP2000051279A (ja) 電動車椅子
JP2006304541A (ja) 電動車両の車両情報入出力装置
JP7063366B2 (ja) 電動車両
JP2000126242A (ja) 電動車椅子
JP7282333B2 (ja) リハビリテーション機能を備えた電動車椅子
JP2002085475A (ja) 電動カート
JPH11216214A (ja) ゴルフカート
JP2001030917A (ja) 車 両
JP6880716B2 (ja) 小型電動車両のアクセル装置
JP3605814B2 (ja) 歩行型電動走行車の操縦装置
JP2002113049A (ja) 自走式車椅子
JP3038789B2 (ja) フートレスト付電動三輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204