JP7282333B2 - リハビリテーション機能を備えた電動車椅子 - Google Patents
リハビリテーション機能を備えた電動車椅子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7282333B2 JP7282333B2 JP2020204253A JP2020204253A JP7282333B2 JP 7282333 B2 JP7282333 B2 JP 7282333B2 JP 2020204253 A JP2020204253 A JP 2020204253A JP 2020204253 A JP2020204253 A JP 2020204253A JP 7282333 B2 JP7282333 B2 JP 7282333B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pedal
- rehabilitation
- drive
- rate
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Handcart (AREA)
- Rehabilitation Tools (AREA)
Description
そこで、機能回復の観点からリハビリ効果を高める電動車椅子が提案されている( 特許文献1参照)。
更に、この改良によれば、運転者が操作指示する電動車椅子駆動信号と、リハビリのペダル足踏み量を検出するペダル駆動センサ信号とを備え、前記運転者が指示する電動車椅子駆動信号に前記ペダル駆動センサ信号を指定割合で重畳させて電動車椅子の駆動操作信号とすることによって、安全性の高い車椅子の操作を可能にしている。即ち、運転者が足踏みペダルを踏まなければ通常の電動車椅子として動作し、足踏みペダルを踏めばその踏力が一定割合で自動的に車椅子の動作に反映するリハビリ機能を有する電動車椅子として動作する。公知の車椅子の操作に習熟するだけで、その延長としてスムーズにリハビリ操作に入ることができる。
請求項1に記載の電動車椅子は、ペダル足踏み動作によるリハビリテーション機能を備えた電動車椅子であって、左右の駆動輪と、前記駆動輪に連結された電動モータと、運転者の足で操作されるペダルと、前記ペダルによるペダル駆動量を検出するセンサと、前記ペダルの駆動に負荷又は駆動補助を与えるペダル負荷/駆動補助装置と、前記電動車椅子の走行に関する指示を行う操作部と、前記操作部により指示された操作量と、前記センサで検出したペダル駆動量と、に基づき、モータ駆動信号を算出し、該モータ駆動信号を前記電動モータに伝達する制御手段と、を備え、
前記操作部は、リハビリ負荷率/リハビリ補助率の切り替えの設定を行う第1指定部と、前記制御手段が前記モータ駆動信号を算出する際の前記ペダル駆動量の加算割合をリハビリモード率として設定する第2指定部と、を備え、
前記制御手段は、前記第1指定部においてリハビリ負荷率が設定された場合に、前記リハビリ負荷率に応じて、前記ペダルの負荷量を調整するように前記ペダル負荷/駆動補助装置に指示するとともに、前記操作部により指示された操作量に、前記ペダル駆動量を前記リハビリモード率に応じた割合で加算重畳させて、前記モータ駆動信号として算出し、該モータ駆動信号を前記電動モータに伝達し、さらに
前記第1指定部においてリハビリ補助率が設定された場合に、前記リハビリ補助率に応じて、前記ペダルの駆動補助量を調整するように前記ペダル負荷/駆動補助装置に指示することを特徴とする。
特に、上記ペダルの足踏み駆動が困難な利用者にたいしては、足踏みペダルに付設されたペダル駆動補助機能を起動して、足踏み動作を誘導し、動作を促してリハビリ効果を実現する。利用者の足踏み駆動の可動域に応じて適切にプログラムした駆動補助を行う。利用者が受け入れられる範囲で、電動車椅子の動作に連動するプログラム駆動補助が望まれる。
前記第1指定部においてリハビリ負荷率が設定された場合に、前記リハビリ負荷率に基づき前記モータの回生電力を制御して前記ペダルの負荷量を調整するとともに、
前記第1指定部においてリハビリ補助率が設定された場合に、前記リハビリ補助率に基づき前記モータを駆動させて前記ペダルの駆動補助量を調整する
ことを特徴とする。
前記ペダル負荷/駆動補助装置の負荷はブレーキ機構などペダル操作の制動負荷とする手段であればよく、駆動補助はモータ回転補助などのペダル回転を補助する手段であればよく、他に特に限定するものではない。
図5はペダル回転数とペダル駆動センサの出力を、図6はジョイスティックの傾斜角度量とその駆動力出力の関係を、図7は合成したモータ駆動信号の例1を、図8は合成したモータ駆動信号の例2を示す。なお、配線接続 関係は適宜省略して示している。
この電動車椅子は図4に示すように、利用者の足踏み機能の能力に従って大きく二つの動作モードを持ち、この切り替えはリハビリ負荷率(ペダル負荷量)/ペダル補助駆動率切換えスイッチ65で行う。一つは、足踏み駆動の可能な利用者(図4の(1))に対してリハビリの足踏みペダルに買い手制動負荷を設定する動作モードで、負荷量の大きさの選択もスイッチ65で行う。 もう一つは足踏み駆動の出来ない利用者に対して足踏みペダルに駆動補助(図4にAsとして示した)を与える動作モードである。
足踏み駆動の可能な利用者(図4の(1))に対してリハビリ負荷で利用する場合の動作について、図4から図8を用いて電動車椅子1の動作制御方法を説明する。
運転者の操作するジョイスティック62の操作量から角度センサ63を経て制御手段7で生成されるモータ駆動信号(4)を図6に示す。一方、運転者のリハビリ作業(1)によって生成されるペダル回転量(2)の関係を模式的に図4に示す。リハビリ作業に対する負荷の割合、即ちリハビリ負荷率が切り替えスイッチ65で指示された大きさが制御手段7とモータドライバ55を介して負荷モータ54に与えられる。リハビリ負荷率が低く、小負荷量ならば軽いリハビリ作業量でもペダル回転数はおおきく、リハビリ負荷率が大きく、大負荷ならばリハビリ作業量を大きくしなければ十分なペダル回転量が得られない。図5はペダル回転数にたいする回転速度センサ53の出力(3)を示す。この出力信号(3)はペダル回転数(2)に比例し、従ってリハビリ作業量(1)に比例している。
●モータ駆動信号(5)=ジョイスティック操作量(4)
+(ペダル駆動量(3)×リハビリモード率)
●モータ駆動信号(5)=ジョイスティック操作量(4)
+((リハビリ作業量(1)×リハビリ負荷率)×リハビリモード率)
ここで、リハビリモード率は切り替えスイッチ66で設定され、電動車椅子1の動作速度がジョイスティックで指定される速度に対してリハビリ操作(ペダル回転数)による速度増加の割合を決める。率を高く設定すれば電動車椅子1はペダル操作に敏感に反応し、低くすればペダル回転操作からの寄与は低くなり、より電動車椅子としての動作に近くなる。
ここではリハビリモード率を定率として説明したが、必ずしもその必要はない。例えば、ジョイスティック操作量による駆動量(4)が小さい状態でペダル駆動量(3)の寄与が相対的に大きくなりすぎるのを好まない場合がある。例えば、ペダル作業量によるモータ駆動信号(3)がジョイスティックの操作量による駆動量(4)を上回らないように設定するのが自然である。図8にその状態を示した。
リハビリ負荷率はその名前の通り、運転者のリハビリ操作の負荷量を決める脚力の弱い運転者は負荷率を低く設定すれば、リハビリ駆動量が小さくてもペダル回転数が大きいので、電動車椅子1は軽快に運転できる。この反対に脚力のある運転者はリハビリ負荷率を上げることで有効なリハビリが可能となる。
この図からこの駆動方法による利点も明らかである。リハビリ操作をしていない時は、モータ駆動信号(3)は生ぜず、ジョイスティック操作による通常の電動車椅子のモードとして機能する。一方、電動車椅子1がどんな駆動状態にあっても、ペダルを駆動させさえすれば、その駆動量に応じて回転速度センサ出力であるモータ駆動信号(3)がモータ駆動に寄与して電動車椅子1が加速されるので、自動的にリハビリモードとなる。また逆に、電動車椅子1がどんな駆動状態にあっても、ペダル駆動を止めれば自動的に通常の電動車椅子のモードの動作に戻る。即ち、電動車椅子モードとリハビリモードとを意識することなく、電動車椅子を動作させている状態で、様々な走行状態で、運転者の希望するタイミングで、適宜リハビリ行動をとることができる。
例えば、操作部6は、ジョイスティック型、スライドレバー方式や回転ダイヤル方式を 用いることができる。また、足で操作されるペダルは、回転式に限らず、例えば、足を踏 み込んでペダルを上下動させる踏み込み式のものであってもよい。
2・・・フレーム
3・・・駆動輪
4・・・キャスタ
5・・・ペダル
6・・・操作部
7・・・制御手段
8・・・電動モータ
65・・切換えスイッチ(第1指定部)
66・・切換えスイッチ(第2指定部)
Claims (2)
- ペダル足踏み動作によるリハビリテーション機能を備えた電動車椅子であって、
左右の駆動輪と、
前記駆動輪に連結された電動モータと、
運転者の足で操作されるペダルと、
前記ペダルによるペダル駆動量を検出するセンサと、
前記ペダルの駆動に負荷又は駆動補助を与えるペダル負荷/駆動補助装置と、
前記電動車椅子の走行に関する指示を行う操作部と、
前記操作部により指示された操作量と、前記センサで検出したペダル駆動量と、に基づき、モータ駆動信号を算出し、該モータ駆動信号を前記電動モータに伝達する制御手段と、
を備え、
前記操作部は、リハビリ負荷率/リハビリ補助率の切り替えの設定を行う第1指定部と、前記制御手段が前記モータ駆動信号を算出する際の前記ペダル駆動量の加算割合をリハビリモード率として設定する第2指定部と、を備え、
前記制御手段は、前記第1指定部においてリハビリ負荷率が設定された場合に、前記リハビリ負荷率に応じて、前記ペダルの負荷量を調整するように前記ペダル負荷/駆動補助装置に指示するとともに、前記操作部により指示された操作量に、前記ペダル駆動量を前記リハビリモード率に応じた割合で加算重畳させて、前記モータ駆動信号として算出し、該モータ駆動信号を前記電動モータに伝達し、さらに
前記第1指定部においてリハビリ補助率が設定された場合に、前記リハビリ補助率に応じて、前記ペダルの駆動補助量を調整するように前記ペダル負荷/駆動補助装置に指示する
ことを特徴とする電動車椅子。 - 請求項1に記載の電動車椅子において、
前記ペダル負荷/駆動補助装置は、前記ペダルに配設されたモータで構成され、
前記第1指定部においてリハビリ負荷率が設定された場合に、前記リハビリ負荷率に基づき前記モータの回生電力を制御して前記ペダルの負荷量を調整するとともに、
前記第1指定部においてリハビリ補助率が設定された場合に、前記リハビリ補助率に基づき前記モータを駆動させて前記ペダルの駆動補助量を調整する
ことを特徴とする電動車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020204253A JP7282333B2 (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | リハビリテーション機能を備えた電動車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020204253A JP7282333B2 (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | リハビリテーション機能を備えた電動車椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022091423A JP2022091423A (ja) | 2022-06-21 |
JP7282333B2 true JP7282333B2 (ja) | 2023-05-29 |
Family
ID=82067319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020204253A Active JP7282333B2 (ja) | 2020-12-09 | 2020-12-09 | リハビリテーション機能を備えた電動車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7282333B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000333311A (ja) | 1999-05-20 | 2000-11-30 | Japan Em Kk | 移動用電動車両 |
JP2001212183A (ja) | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Japan Em Kk | 電動車椅子 |
JP2004113572A (ja) | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Kibi Kagi Kofun Yugenkoshi | リハビリ用エクササイズマシンの電動補助力制御システム |
JP2007330513A (ja) | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Hakui Katsumi | 電動アシアストサイクル型健康器具 |
JP2015204873A (ja) | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社イーバイク | 電動車椅子及びその駆動方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2821573B2 (ja) * | 1996-05-17 | 1998-11-05 | 科学技術庁長官官房会計課長 | ペダル付き電動車両 |
-
2020
- 2020-12-09 JP JP2020204253A patent/JP7282333B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000333311A (ja) | 1999-05-20 | 2000-11-30 | Japan Em Kk | 移動用電動車両 |
JP2001212183A (ja) | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Japan Em Kk | 電動車椅子 |
JP2004113572A (ja) | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Kibi Kagi Kofun Yugenkoshi | リハビリ用エクササイズマシンの電動補助力制御システム |
JP2007330513A (ja) | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Hakui Katsumi | 電動アシアストサイクル型健康器具 |
JP2015204873A (ja) | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社イーバイク | 電動車椅子及びその駆動方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022091423A (ja) | 2022-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6449554B2 (en) | Travel speed controller for electrically powered light weight vehicle, and electrically powered light weight vehicle | |
JP3785095B2 (ja) | 足踏式発電健康装置 | |
US20120145469A1 (en) | Wheeled device with lever pedal mechanism | |
JP6150200B2 (ja) | 電動車両 | |
JP4765826B2 (ja) | 電動アシスト車両 | |
JP2001212181A (ja) | 車椅子の段差乗り越え装置 | |
JP4352361B2 (ja) | 歩行補助電動車椅子 | |
JP2010187820A (ja) | 回診用x線撮影装置 | |
JP6377944B2 (ja) | 電動車椅子及びその駆動方法 | |
JP2000333311A (ja) | 移動用電動車両 | |
WO2010103666A1 (ja) | 電動車両 | |
JP7282333B2 (ja) | リハビリテーション機能を備えた電動車椅子 | |
JP4636662B2 (ja) | 電動車椅子 | |
JP2003320935A (ja) | 電動車 | |
JP2019123476A (ja) | 電動自転車及びその制御方法 | |
JP2014193683A (ja) | 電動車両 | |
JP2001212183A (ja) | 電動車椅子 | |
JP2003164492A (ja) | 電動車椅子 | |
JP2008213802A (ja) | 自動車など人が運転する乗り物におけるエンジンや電気モータのパワー制御信号入力装置 | |
JP2012197038A (ja) | 二輪電動車 | |
JP3605811B2 (ja) | 介護用電動車椅子の安全装置 | |
JP2000024048A (ja) | 電動車いす | |
JP6880716B2 (ja) | 小型電動車両のアクセル装置 | |
JP2000060904A (ja) | 電動車椅子 | |
JP2000210337A (ja) | 自力走行車椅子及び補助電動機付自力走行車椅子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221101 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230425 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230508 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7282333 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |