JP2821573B2 - ペダル付き電動車両 - Google Patents

ペダル付き電動車両

Info

Publication number
JP2821573B2
JP2821573B2 JP8147965A JP14796596A JP2821573B2 JP 2821573 B2 JP2821573 B2 JP 2821573B2 JP 8147965 A JP8147965 A JP 8147965A JP 14796596 A JP14796596 A JP 14796596A JP 2821573 B2 JP2821573 B2 JP 2821573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
vehicle
force
motor
electric vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8147965A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09299412A (ja
Inventor
功 菊谷
好伸 石田
博之 井上
Original Assignee
科学技術庁長官官房会計課長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 科学技術庁長官官房会計課長 filed Critical 科学技術庁長官官房会計課長
Priority to JP8147965A priority Critical patent/JP2821573B2/ja
Publication of JPH09299412A publication Critical patent/JPH09299412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2821573B2 publication Critical patent/JP2821573B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、足腰の運動機能を回復
することができ、例えば、リハビリテーションに適用で
きるペダル付き電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】足腰を運動させてその機能を維持させる
ことを目的としたペダル付き電動車両としては、特開平
7−132878号公報記載のものがある。
【0003】この従来技術のペダル付き電動車両は、車
軸を回転させるモータと、車両の速度設定を行なう速度
設定部の操作状態に応じてモータを回転させる駆動部
と、ワンウエイクラッチを介して一方向の回転を車軸に
伝達する足こぎ用のペダルと、モータから車軸への回転
の伝達を切断接続するクラッチと、クラッチの切断接続
する制御を行なう制御部とを備えている。そして、この
制御部は、ペダルの回転に対応する速度、又は走行速度
と速度設定部の設定速度とを比較判断するもので、ペダ
ルによる速度がほぼ設定速度以上であると判断すると、
クラッチでモータと車軸とを切断することで、モータに
よる影響を受けずに、ペダルをこぐことのみにより車両
を走行させ、またペダル速度がほぼ設定速度以下である
と判断すると、クラッチで車軸とモータとを接続するこ
とで、モータによって車両を走行させるものである。
【0004】すなわち、従来技術のペダル付き電動車両
は、ペダルの回転速度によってモータのクラッチを入切
する、または、走行速度に応じてモータの駆動力を増減
する構成であり、足腰の機能が衰えた高齢者等に対し、
車両を走行させる楽しみを付与しながら足腰の運動も行
なうことができる電動車両である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ペ
ダル付き電動車両は、ペダルの回転に対応する速度又は
走行速度が設定速度に達したか否かに基づいて、モータ
の駆動を入切する構成となっているため、モータの入切
によりペダルに加わる力の変動が生じ、骨折や長期入院
等により足腰の運動機能が衰えた人に対し、その機能を
回復させる目的で行わせるリハビリテーションには適用
できない問題があった。
【0006】また、モータの駆動のみで車両を走行させ
ペダルが自由回転となっている状態、およびモータの駆
動が切断され、ペダルの回転のみで車両を走行させる状
態のいずれか一方の場合でも、ペダルを回転させる際の
足腰に加わる力を考慮することができず、足腰に加わる
力を考慮しながら進められるリハビリテーションには適
用できないものであった。
【0007】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、走行状態にかかわらず足腰に加わる力を変
動させることなく、車両本体を推進させることができ、
リハビリテーションにも使用することができるペダル付
き電動車両を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のペダル付き電動車両では、請求項1におい
ては、車両搭乗者の足が載置され、往復動自在に設けら
れる一対のペダルを有し、前記一方のペダルと他方のペ
ダルとを接続して、これらのペダルを互いに相反する方
向に移動させる往復動伝達手段と、この往復動伝達手段
に接続され、前記ペダルの一方向への運動を回転運動と
して駆動軸に伝達するクラッチ手段と、前記駆動軸に取
付けられ、前記ペダルの往復運動に連動して車両を推進
させる駆動輪と、前記往復動伝達手段、または前記駆動
軸のいずれかに設けられ、前記駆動輪に前記回転運動方
向への駆動力を付与するモータ手段と、前記ペダルに設
けられ、ペダルの踏力を検出する圧力センサ手段と、前
記踏力としての目標値が入力されるとともに、圧力セン
サ手段からの検出値が入力され、この目標値と検出値と
の比較によりモータ手段の駆動力を制御する制御手段と
を備え、この制御手段は、前記目標値に対し検出値が大
きいとき、モータ手段の駆動力を増大させ、前記目標値
よりも検出値が小さいとき、モータ手段の駆動力を低減
させるものである。このように、一対のペダルを互いに
相反する方向に移動させる往復動伝達手段と、ペダルの
一方向への運動を回転運動として駆動軸に伝達するクラ
ッチ手段と、ペダルの往復運動に連動して車両を推進さ
せる駆動輪に回転運動方向への駆動力を付与するモータ
手段と、ペダルの踏力を検出する圧力センサ手段と、踏
力としての目標値および圧力センサ手段からの検出値と
の比較によりモータ手段の駆動力を制御する制御手段と
を有する構成としたので、モータ手段が駆動輪を推進さ
せる駆動力は、駆動軸からクラッチ手段及び往復動伝達
手段を介してペダルに伝達され、ペダルを移動させる力
となる。一方、制御手段は、踏力として予め定めた目標
値と、圧力センサ手段の検出値との比較により、モータ
手段の駆動力を増減させる。従って、走行状態の変動が
生じて場合、例えば、走行抵抗が増大し、必要なペダル
踏力が増大した場合でも、その力をモータ手段の駆動力
で補完できるので、ペダルに対する踏力を変動させるこ
とがなく、車両本体を推進させることができ、足腰に加
わる力を考慮して進められるリハビリテーションにも使
用が可能となる。
【0009】請求項2においては、請求項1のものに、
前記ペダルは、車両本体から地上に向かって直線上に延
設されるデッキ部に載置されており、このデッキ部上を
往復動されるものである。これにより、ペダルの往復を
直線運動とすることにより、ペダルの踏み込みによる足
腰の負担を最小限とし、当該車両を利用することによる
他の身体部分への負担を極力防止できる。
【0010】請求項3においては、請求項2のものに、
前記車両本体は、車椅子のフレームと係止して、車椅子
本体を前記車両本体の上部に位置させるものである。こ
れにより、ペダル付き電動車両に乗り移ることなく、車
椅子利用者が車椅子に座ったままの状態で足腰の運動を
行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のペダル付き電動車
両について、図1乃至図8を参照して説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明のペダル付き電動
車両X(以下、「電動車両X」という)が、車椅子Yに
連結された状態を示している。図1及び図2において、
車椅子Yは、左右一対のハンドル60を有するフレーム
61の周縁に沿って取付けられた背もたれ付き椅子62
と、フレーム61の左右側に回転自在に軸支された大型
の左右車輪63と、前方側に左右のキャスタ64とを有
し、このフレーム61と地上Aとの空間に車椅子Yを上
部に位置させる状態で電動車両Xの車両本体1が挿入さ
れている。そして、電動車両Xは、車両本体1と車椅子
Yのフレーム61とをボルト・ナット等で構成される複
数の連結部材65で係止することで、車椅子Yに対して
連結されている。
【0013】電動車両Xの車両本体1は、駆動輪2の他
に、前方側Bに回転自在に軸支された左右のキャスタ3
と操舵輪4とを有しており、車両本体1の右側に設けら
れた操舵レバー5の左右の傾斜操作により操舵輪4が回
転されて走行方向の変更を可能にすると共に、図3にも
示すように、車両本体1の前方側Bに突出するクラッチ
レバー6の上下の傾斜操作により駆動輪2が地上Aから
持ち上げられ、又は地上Aに設置されるクラッチ機能を
有している。また、車両本体1には、図3にも示すよう
に、車椅子Yの前方側Bから地上側Aに向かって直線上
に傾斜するデッキ部7が延設されていると共に、往復動
伝達手段8、クラッチ手段9、駆動輪2を駆動させるモ
ータ手段10(図7に示す)、モータ手段10の駆動を
制御する制御手段11(図8に示す)等が配置されてい
る。
【0014】往復動伝達手段9は、図4及び図5にも示
すように、車椅子Yの搭乗者の左右の足が載置される左
右一対のペダル15を有し、この各ペダル15は車両本
体1のデッキ部7の延設方向に往復動自在に設けられて
いる。各ペダル15は、デッキ部7に直交して上側に延
びる踏込板部15Aとデッキ部7に並行して延びる載置
板部15BとからなるL字形状にされ、デッキ部7の延
設方向に亘って延びる複数のリニアガイド機構16に載
置板部15Bを連結することで、往復動自在とされてい
る。17はデッキ部7の先端側に取付けられたストッパ
部材であって、各ペダル15がデッキ部7から外れない
ようにしている。
【0015】各ペダル15の載置板部15Bには、各ペ
ダル15の相互を接続する伝達ベルト18が取付けられ
ており、この伝達ベルト18は車両本体1の前方側Bお
よび後方側Cの左右にそれぞれ回転自在に軸支された4
つの伝達プーリ19の外周に張設されている。また、各
ペダル15の踏込板部15Aには、搭乗者の両足による
踏力を検出する圧力センサ手段20が設けられており、
この圧力センサ手段20は、例えば、ロードセル等が用
いられて、駆動輪2の駆動を制御する制御手段11(図
8に示す)に接続されている。
【0016】これにより、車椅子Yの搭乗者が、例え
ば、右足を伸ばして右のペダル15をデッキ部7の先端
側に向けて踏み込むと、伝達ベルト18を介して左のペ
ダル15が右のペダル15の移動とは相反する方向に移
動されて搭乗者の左足が屈曲状態にされる。このよう
に、搭乗者が両足を交互に伸縮して各ペダル15を直線
運動することで、各ペダル15の踏み込みによる足腰の
負担を最小限としつつ、他の身体部分への負担を極力防
止して、各ペダル15が相反する方向に往復動されるよ
うになっている。また、搭乗者により各ペダル15が踏
み込まれるとその踏込板部15Aに作用する踏力が圧力
センサ手段20で、所定の経時毎に検出されて検出値
(踏力信号a)として制御手段11(図8に示す)に出
力される。尚、この圧力センサ手段20は、各ペダル1
5の踏込板部15Aの全面に亘って設けたものであって
もよい。
【0017】また、往復動伝達手段8の伝達ベルト18
には、図4及び図6に示すように、クラッチ手段9が連
結されている。クラッチ手段9は、伝達ベルト18の途
中に2箇所設けられたタイミングベルト21に噛み合う
ピニオン22を有して車両本体1に回転自在に設けられ
たワンウエイ・クラッチであって、各ペダル15をデッ
キ部7先端側へ移動させようとするモータ手段10の駆
動力のみを伝達ベルト18を介して各ペダル15に伝達
する機能を有するものである。
【0018】各クラッチ手段9は、図6及び図7に示す
ように、ピニオン22と反対側にクラッチ用傘歯車23
をそれぞれ有しており、この各クラッチ用傘歯車23は
車両本体1を横切るように軸支された第1伝達軸24の
両端側に固定された各伝達用傘歯車25の各々に噛み合
っている。また、第1伝達軸24の一端には、大型の伝
達用平歯車26が固定されており、この平歯車26は第
1伝達軸24に並行にして車両本体1に回転自在に軸支
された第2伝達軸27の一方の連動用平歯車28に噛み
合っている。そして、第2伝達軸27の他方の連動用平
歯車28が車両本体1に回転自在に軸支された駆動軸3
0に連結されている。駆動軸30には、駆動輪2を保持
するホイール31が外嵌固定されていると共に、第2伝
達軸27の他方の連動用平歯車28と、減速機35の出
力軸36の一端側に固定された減速用歯車37とにそれ
ぞれ噛み合う駆動用平歯車32が固定されている。
【0019】減速機35には、図7に示すように、この
出力軸36の他端側に駆動用プーリ38が固定されてお
り、この駆動用プーリ38とモータ手段10となる駆動
モータの出力軸39に固定された駆動用プーリ40との
間に駆動ベルト41が張設されて、駆動モータ10から
伝達される駆動力による回転を減速して駆動軸30を回
転させるものである。また、駆動モータ10は図示しな
いバッテリに接続されていると共に、制御手段11(図
8に示す)からの駆動信号bに基づいて駆動、又は停止
されるようになっている。
【0020】これにより、駆動モータ10が駆動される
と、この駆動力による回転が各駆動用プーリ40、38
と駆動ベルト41を介して減速機35で減速されて駆動
軸30に伝達されると共に、この駆動軸30に伝達され
る駆動力が第2伝達軸27−第1伝達軸24−各クラッ
チ手段9および伝達ベルト18を介して各ペダル15に
伝達されて、各ペダル15を交互にデッキ部7先端側に
向けて移動させるようになっている。
【0021】また、制御手段11は、図8に示すよう
に、予め設定自在にされた各ペダル15の設定踏力値f
と、各圧力センサ手段20(ロードセル)から一定の経
時毎に出力される踏力信号aとの比較・演算において駆
動モータ10に駆動信号bを送出するコントロール部4
0を有している。
【0022】そして、電動車両Xの搭乗者が、その足腰
の機能の回復を図るために両足を交互に伸縮させること
により各ペダル15を踏み込んで、この各ペダル15を
直線的に往復移動させると、各ペダル15に設けられた
各圧力センサ手段20(ロードセル)が各踏込板部15
Aに作用する踏力を検出して、検出値(踏力信号a)と
して制御手段11に出力される。
【0023】制御手段9が各圧力センサ手段20から踏
力信号aを入力すると、このコントロール部40は、以
下の手順に従って、一般的に知られているPID制御を
行なって、常に搭乗者の足腰による各ペダル15の踏力
を一定の負荷状態にするように、駆動モータ10に対す
る駆動信号bを決定する。
【0024】(1)設定踏力値fと、所定の経時毎に入
力された踏力信号aとの差分±M0,±M1,±M2…
を演算した後(図8に示すステップA)、各ペダル15
が踏み込まれる間において、逐次、目標値K0,K1,
K2…を算出するもので(図8に示すステップB)、具
体的には、 先ず、各ペダル15が踏み込まれて、最初の踏力信号
aが入力されると、設定踏力値fと踏力信号aとの差分
±M0を演算して、設定踏力値fに対して上記差分±M
0を加減算して目標値K0を設定すると共に、この目標
値K0を記憶する。すなわち、各圧力センサ手段20の
踏力信号aが、設定踏力値fより大きい場合(搭乗者に
よる各ペダル15の踏込力が設定踏力値fより大きい場
合)には、目標値K0=設定踏力値f+差分Mとして駆
動モータの駆動力を増大させるようにし、また各圧力セ
ンサ手段20の踏力信号aが、設定踏力値fより小さい
場合(搭乗者による各ペダル15の踏込力が設定踏力値
fより小さい場合)には、目標値K0=設定踏力値f−
差分Mとして駆動モータの駆動力を減少させるように目
標値K0を算出する。 その後、再び各圧力センサ手段20からの踏力信号a
を入力すると、設定踏力値fと踏力信号aとの差分±M
1を演算した後、前回の目標値K0に差分±M1を加減
算して、今回の目標値K1(K1=K0+M1、又はK
1=K0−M1)を算出すると共に、次回の目標値K2
の算出のためにこの目標値K1を記憶する。このように
して、今回の目標値Knは、前回の目標値K(n−1)
に今回の差分±Mnを加減算することで、逐次、算出さ
れるものである。
【0025】(2)そして、目標値K0,K1,K2,
…が算出されると、指令値S0,S1,S2,…を算出
した後に(図8に示すステップD)、この指令値S0を
換算してドライバ41に入力した後に駆動モータ10に
駆動信号bを出力すると共に(図8に示すステップ
E)、これらの指令値S0,S1,S2…がフィードバ
ックするもので(図8に示すステップC)、具体的に
は、 先ず、目標値K0が算出されると、これを指令値S0
として記憶し、この指令値S0に応じた駆動信号bを駆
動モータ10に送出すると共に、この駆動信号bを換算
値R0としてフィードバックすることで、駆動モータ1
0を指令値S0に応じた駆動信号bで駆動させるように
管理している。 その後、目標値K1が算出されると、この目標値K1
とフィードバックされる前回の換算値R0との差分±P
1を演算した後、前回の指令値S0に差分±P1を加減
算して、今回の指令値S1(S1=S0+P1、又はS
1=S0−P1)を算出すると共に、次回の指令値S2
の算出のためにこの指令値S1を記憶する。このように
して、今回の指令値Snは、前回の指令値S(n−1)
に今回の差分±Pnを加減算することで、逐次、算出さ
れると共に、算出された各指令値S0,S1,S2…に
基づく駆動信号bで駆動モータ10が駆動するようにフ
ィードバックするものである。
【0026】(3)上記の如く、制御手段9で算出さ
れ、逐次送出される駆動信号bに基づいて駆動モータ1
0が駆動すると、この駆動力による回転が各駆動用プー
リ40、38と駆動ベルト41を介して減速機35で減
速されて駆動軸30に伝達されるので、電動車両Xが推
進(走行)する。また、駆動軸30に駆動モータ10の
駆動力が伝達されると、この駆動力が第2伝達軸27−
第1伝達軸24−各クラッチ手段9および伝達ベルト1
8を介して各ペダル15に伝達されるので、各ペダル1
5は、制御手段9から送出される駆動信号bで駆動する
駆動モータ10の駆動力を減速機35、および各歯車2
5,26,28等により減速された速度で交互にデッキ
部7先端側に向けて移動させる。
【0027】このように、制御手段11は、搭乗者の足
の踏み込みにより各ペダル15に作用する踏力(各圧力
センサ手段20で検出される踏力信号a)が、車両本体
1の走行抵抗に伴って設定踏力値fより大きくなると、
駆動モータ10に対する駆動信号bを増加させてその駆
動力を増大させて、各ペダル15を速く往復動すること
で、設定踏力値fを超える搭乗者の踏力を補完して、搭
乗者の踏み込みを設定踏力値fで行なえるようにし、こ
の逆に、搭乗者の足の踏込みにより各ペダル15に作用
する踏力(各圧力センサ手段20で検出される踏力信号
a)が、設定踏力値fより小さくなると、駆動モータ1
0に対する駆動信号bを低減させてその駆動力を減少さ
せて、各ペダル15を遅く往復動することで、搭乗者に
よる各ペダル15の踏み込みを設定踏力値fで行なえる
ようにして、搭乗者の足腰の屈伸運動による踏力を、常
に一定の負荷状態とすることができる。また、駆動信号
bの入力に基づく駆動モータ10の駆動により駆動輪2
を回転して車両本体1を推進(走行)させることができ
る。
【0028】尚、本発明のペダル付き電動車両Xでは、
車椅子Yに連結した状態を示したが、これに限定される
ものでなく、電動車両Xの車両本体1上に直接、椅子を
固定したようなものであってもよい。
【0029】また、本発明のペダル付き電動車両Xで
は、モータ手段となる駆動モータ10の駆動力を、減速
機35、駆動軸10、各種歯車25、26、28等、ク
ラッチ手段9および往復動伝達手段8を介して各ペダル
15に伝達する構成を示したが、これに限定されるもの
でなく、モータ手段となる駆動モータ10を往復動伝達
手段8の伝達ベルト18に直接に噛み噛み合わせて、制
御手段11からの駆動信号bに基づいて各ペダル15を
移動させるようにしたものであってもよい。これによ
り、クラッチ手段9、およびクラッチ手段9と駆動軸3
0を伝達する各種歯車25、26、28等の応答の遅れ
を防止でき、制御性を向上できる。
【0030】
【発明の効果】このように本発明のペダル付き電動車両
によれば、請求項1では、一対のペダルを互いに相反す
る方向に移動させる往復動伝達手段と、ペダルの一方向
への運動を回転運動として駆動軸に伝達するクラッチ手
段と、ペダルの往復運動に連動して車両を推進させる駆
動輪に回転運動方向への駆動力を付与するモータ手段
と、ペダルの踏力を検出する圧力センサ手段と、踏力と
しての目標値および圧力センサ手段からの検出値との比
較によりモータ手段の駆動力を制御する制御手段とを有
する構成としたので、モータ手段が駆動輪を推進させる
駆動力は、駆動軸からクラッチ手段及び往復動伝達手段
を介してペダルに伝達され、ペダルを移動させる力とな
る。一方、制御手段は、踏力として予め定めた目標値
と、圧力センサ手段の検出値との比較により、モータ手
段の駆動力を増減させる。従って、走行抵抗の増大等に
よる走行状態の変動が生じた場合でも、その力をモータ
手段の駆動力で補完できるので、ペダルに対する踏力を
変動させることがなく、車両本体を推進させることがで
き、足腰に加わる力を考慮して進められるリハビリテー
ションにも使用が可能となる。
【0031】請求項2では、請求項1の効果に加えて、
ペダルの往復を直線運動とすることにより、ペダルの踏
み込みによる足腰の負担を最小限とし、当該車両を利用
することによる他の身体部分への負担を極力防止でき
る。
【0032】請求項3では、請求項2の効果に加えて、
ペダル付き電動車両に乗り移ることなく、車椅子利用者
が車椅子に座ったままの状態で足腰の運動を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるペダル付き電動車両の全体構成
で、車椅子に係止した状態を示す側面図である。
【図2】本発明におけるペダル付き電動車両の全体構成
で、車椅子に係止した状態を示す後面図である。
【図3】本発明におけるペダル付き電動車両の断面側面
図である。
【図4】本発明におけるペダル付き電動車両の往復動伝
達手段の構成を示す上面図である。
【図5】本発明におけるペダル付き電動車両の往復動伝
達手段を構成を示す正面拡大図である。
【図6】本発明におけるペダル付き電動車両のクラッチ
手段の構成を示す断面図である。
【図7】本発明におけるペダル付き電動車両のクラッチ
手段とモータ手段の駆動軸との伝達機構を示す断面図で
ある。
【図8】本発明におけるペダル付き電動車両の制御手段
における制御手順を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車両本体 2 駆動輪 8 往復動伝達手段 9 クラッチ手段 10 モータ手段 11 制御手段 15 ペダル 20 圧力センサ手段 30 駆動軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61G 1/00 - 5/14 A61H 1/00 - 3/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭乗者の足が載置され、往復動自在
    に設けられる一対のペダルを有し、前記一方のペダルと
    他方のペダルとを接続して、これらのペダルを互いに相
    反する方向に移動させる往復動伝達手段と、 この往復動伝達手段に接続され、前記ペダルの一方向へ
    の運動を回転運動として駆動軸に伝達するクラッチ手段
    と、 前記駆動軸に取付けられ、前記ペダルの往復運動に連動
    して車両を推進させる駆動輪と、 前記往復動伝達手段、または前記駆動軸のいずれかに設
    けられ、前記駆動輪に前記回転運動方向への駆動力を付
    与するモータ手段と、 前記ペダルに設けられ、ペダルの踏力を検出する圧力セ
    ンサ手段と、 前記踏力としての目標値が入力されるとともに、圧力セ
    ンサ手段からの検出値が入力され、この目標値と検出値
    との比較によりモータ手段の駆動力を制御する制御手段
    とを備え、 この制御手段は、前記目標値に対し検出値が大きいと
    き、モータ手段の駆動力を増大させ、前記目標値よりも
    検出値が小さいとき、モータ手段の駆動力を低減させる
    ものであるペダル付き電動車両。
  2. 【請求項2】 前記ペダルは、車体本体から地上に向か
    って直線上に延設されるデッキ部に載置されており、こ
    のデッキ部上を往復動されるものである請求項1記載の
    ペダル付き電動車両。
  3. 【請求項3】 前記車両本体は、車椅子のフレームと係
    止して、車椅子本体を前記車両本体の上部に位置させる
    請求項2記載のペダル付き電動車両。
JP8147965A 1996-05-17 1996-05-17 ペダル付き電動車両 Expired - Lifetime JP2821573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8147965A JP2821573B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 ペダル付き電動車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8147965A JP2821573B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 ペダル付き電動車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09299412A JPH09299412A (ja) 1997-11-25
JP2821573B2 true JP2821573B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=15442104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8147965A Expired - Lifetime JP2821573B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 ペダル付き電動車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2821573B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4584750B2 (ja) * 2005-03-31 2010-11-24 学校法人 関西大学 足踏み駆動式車椅子
JP5499413B2 (ja) * 2009-02-13 2014-05-21 株式会社 神崎高級工機製作所 乗用型作業車両
ES2445652B1 (es) * 2012-08-03 2015-03-02 Comexi Group Ind Sau Maquina para perforacion de banda de film
JP6377944B2 (ja) * 2014-04-17 2018-08-22 株式会社イーバイク 電動車椅子及びその駆動方法
WO2016035734A1 (ja) * 2014-09-01 2016-03-10 住友電気工業株式会社 電動車椅子、その制御方法、その制御プログラム、および、電子機器を操作するためのコントローラ
CN106264909B (zh) * 2016-08-30 2018-06-08 彭子桂 一种健身康复轮椅
KR101885157B1 (ko) * 2016-10-24 2018-09-11 (주) 한호기술 접이식 휠체어
CN110279556A (zh) * 2019-06-21 2019-09-27 天津大学 可调节椭圆轨迹下肢康复轮椅
JP7282333B2 (ja) * 2020-12-09 2023-05-29 株式会社イーバイク リハビリテーション機能を備えた電動車椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09299412A (ja) 1997-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3661882B2 (ja) 補助動力式ビークル
JP3086475B2 (ja) 電動モータ付き人力駆動装置
JP3463494B2 (ja) 走行型健康機
US5778996A (en) Combination power wheelchair and walker
US5242179A (en) Four-line exercising attachment for wheelchairs
US6354390B1 (en) Power assisted wheelchair
US6960155B2 (en) Cycling-type physical therapy apparatus with an electrical stimulation device
JP2821573B2 (ja) ペダル付き電動車両
JPH07163607A (ja) 階段歩行等の電動補助装置
CN104997597A (zh) 一种脚踏式下肢外骨骼运动康复轮椅
JP2004510498A (ja) 車椅子とリクライニングサイクルとのアセンブリ
JP2012223527A (ja) 三輪型足漕ぎ式車椅子
JP4765826B2 (ja) 電動アシスト車両
US20150298764A1 (en) Vehicle with a driving device thats engages when the operator sits
JP5576855B2 (ja) 電動車両
JP3831907B2 (ja) リハビリ用車椅子
JP2000333311A (ja) 移動用電動車両
Lahr et al. Servomotor assistance in the improvement of manual wheelchair mobility
JPH06304205A (ja) 電動車両
KR101059394B1 (ko) 수동 킥보드
JP3470139B2 (ja) 手動式電動車椅子
JPH10113368A (ja) 歩行訓練装置
JP2001212183A (ja) 電動車椅子
JP2023083183A (ja) 電動車両
JP2008018885A (ja) 電動アシスト車両とその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term