JP2015204873A - 電動車椅子及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】快適かつ円滑な走行が可能で、リハビリテーション効果が期待できる電動車椅子及び電動車椅子の駆動方法を提供する。
【解決手段】電動車椅子1は、操作量が調整可能な操作部6と、足で操作されるペダル5と、このペダル5の駆動操作量を検出するセンサ53と、モータ8に連結された駆動輪3と、前記操作部6の操作量によって、前記ペダル5の駆動操作量に対するモータ8の速度を変更する制御手段7とを備えている。制御手段7は、操作部6の操作量によって、ペダル5の駆動操作の負荷量を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、足で操作可能なペダルを有し、このペダルの操作によりリハビリテーション効果が期待できる電動車椅子及びその駆動方法に関する。
電動車椅子は、下肢障害者や下肢の衰えた高齢者等に移動の自由をもたらす機器として普及が進んでいる。電動車椅子は、モータを駆動源としているため、ほとんど乗員(利用者)の体力を必要とすることなく負担なしに移動が可能となっている。
しかしながら、このような電動車椅子の利用者は、下肢をほとんど使わなくなるため、使われない下肢はますます衰え、機能回復の観点からは好ましくはないという問題が生じる。
そこで、機能回復の観点からリハビリテーション効果を高める車椅子が知られている(特許文献1乃至特許文献4参照)。これらは、ペダルを足で漕いだり、踏んだりして、その人力により車椅子を移動させる機能を有するものであり、ペダルと駆動輪が機械的に直結又は間接的に結合されるようになっている。したがって、構造的に複雑となる可能性があり、また、構造上のレイアウトにも制約を受けるという問題が生じる。
一方、自動車において、運転者が足漕ぎペダルを回転すると、発電機がその回転に応じた電圧を発生し、この電圧をレベル変換して速度制御するものが提案されている(特許文献5参照)。
実用新案登録第3122503号公報 実用新案登録第3163683号公報 特開2003−102794号公報 特開2003−199795号公報 特開2008−213802号公報
しかしながら、上記特許文献5に示されたものは、リハビリテーション効果が得られるものの、利用者の下肢の能力に応じた快適かつ円滑な走行が得にくいという課題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、快適かつ円滑な走行が可能で、リハビリテーション効果が期待できる電動車椅子及び電動車椅子の駆動方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の電動車椅子は、操作量が調整可能な操作部と、足で操作されるペダルと、このペダルの駆動操作量を検出するセンサと、モータに連結された駆動輪と、前記操作部の操作量によって、前記ペダルの駆動操作量に対するモータの速度を変更する制御手段と、を具備することを特徴とする。
かかる発明によれば、快適かつ円滑な走行が可能で、リハビリテーション効果が期待できる電動車椅子を提供することができる。
操作部は、例えば、ジョイスティック型、スライドレバー方式や回転ダイヤル方式を用いることができ、格別特定のものに限定されるものではない。
また、足で操作されるペダルは、回転式に限らず、例えば、足を踏み込んでペダルを上下動させる踏み込み式のものであってもよく、その形式が特段限定されるものではない。
請求項2に記載の電動車椅子は、請求項1に記載の電動車椅子において、前記制御手段は、前記操作部の操作量によって、前記ペダルの駆動操作の負荷量を変更することを特徴とする。
負荷量を変更する手段としては、回生ブレーキ、渦電流ブレーキ、電磁ブレーキ等の電気的ブレーキを用いることができる。また、機械式ブレーキを用いることも可能である。
請求項3に記載の電動車椅子は、請求項1又は請求項2に記載の電動車椅子において、通常の電動車椅子として走行するモードと、ペダルの操作に応じて走行速度が設定されるモードと、を具備することを特徴とする。
請求項4に記載の電動車椅子は、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電動車椅子において、前記操作部は、ジョイスティック型であることを特徴とする。
請求項5に記載の電動車椅子は、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の電動車椅子において、前記操作部が所定量に調整された状態において、ペダルが操作されていない場合は、ペダルは微速で駆動されることを特徴とする。
請求項6に記載の電動車椅子の駆動方法は、操作量が調整可能な操作部と、足で操作されるペダルと、モータに連結された駆動輪とを有する電動車椅子の駆動方法であって、 前記ペダルの駆動操作量を検出する工程と、前記操作部の操作量によって、前記ペダルの駆動操作量に対するモータの速度を変更する工程と、この変更された速度に基づいてモータを制御して駆動輪を回転駆動する工程と、を具備することを特徴とする。
かかる発明によれば、快適かつ円滑な走行が可能で、リハビリテーション効果が期待できる電動車椅子の駆動方法を提供することができる。
本発明によれば、快適かつ円滑な走行が可能で、リハビリテーション効果が期待できる電動車椅子及び電動車椅子の駆動方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電動車椅子を示す概略の斜視図である。 同電動車椅子を示すブロック構成図である。 同電動車椅子の操作部を示す斜視図である。 同電動車椅子の操作部における操作レバーの傾倒角度と速度との関係を示すグラフである。 同じく、電動車椅子の操作部における操作レバーの傾倒角度と速度との関係を示すグラフである。 同電動車椅子のペダルの回転数と速度との関係を示すグラフである。 同電動車椅子の走行状態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る電動車椅子について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、電動車椅子を示す概略の斜視図であり、図2は、電動車椅子を示すブロック構成図であり、図3は、操作部(ジョイスティック)を示す斜視図である。図4及び図5は、操作レバーの傾倒角度と速度との関係を示すグラフ、図6は、ペダルの回転数と速度との関係を示すグラフであり、図7は、走行状態を示すフローチャートである。なお、配線接続関係は適宜省略して示している。
本実施形態の電動車椅子1は、通常の電動車椅子と、ペダル5を使用するリハビリテーション(以下、「リハビリ」という)用の電動車椅子と、手動で操作する車椅子との三つの態様での使用が可能となっている。
図1に示すように、電動車椅子1は、フレーム2、駆動輪3、キャスタ4、ペダル5、操作部6、制御手段7、電動モータ8及びバッテリ9を備えている。
フレーム2は、金属製のパイプ状の材料から形成され、電動車椅子1の本体の骨組みを構成するものである。このフレーム2には、乗員が座るためのシート21、バックシート22、一対のサイドガード23が設けられており、サイドガード23の上部には、一対のアームサポート24が設けられている。さらに、バックシート22の上部には、後方側に延出する一対のハンドル25が設けられている。ハンドル25は、手押しハンドルであり、介助者が走行操作するために用いられる。
駆動輪3は、後輪であり、電動車椅子1の後部両側にフレーム2に支持されて一対設けられている。この駆動輪3の中心部には、ハブ31が設けられていて、ハブ31には電動モータ8及び制御手段7が収容されるようになっている。
電動モータ8は、ブラシレスDCモータであり、永久磁石を回転子内に埋め込んだIPMSM(interior permanent magnet synchronous motor)構造であって、駆動輪3のハブ31の中に組込まれたダイレクトドライブ方式のものである。電動モータ8は、駆動輪3に連結されており、駆動輪3を回転駆動する駆動力発生源として機能する。
なお、電動モータ8は、インナーロータ型のものであってもアウターロータ型のものであってもよく、適宜採用が可能である。
制御手段7は、回路基板及びこの回路基板に実装されたマイクロコンピュータやIC等の電子部品から構成されており、電動モータ8を初めとして電気系を全体的に制御する機能を有している。また、駆動輪3の外側には、駆動輪3の外径より若干小径に形成されたハンドリム32が設けられている。
キャスタ4は、前輪であり、電動車椅子1の前部両側にフレーム2に支持されて一対設けられている。
ペダル5は、乗員の足で操作されるものであり、電動車椅子1の前部にフレーム2に支持されて設けられている。詳しくは、ペダル5は、クランク51に連結されている。乗員によってペダル5が踏まれ回転されると、その回転力がクランク51に伝達されクランク51が回転される。
また、クランク51の回転軸は、ペダル支持装置52に配設されるようになっている。このペダル支持装置52は、円盤状に形成されており、その内側には、回転速度センサ53及びモータ54が配設されている。この回転速度センサ53は、ペダル5の回転駆動操作量、すなわち、ペダル5のクランク軸の回転速度を検知するようになっている。モータ54は、負荷装置であり、回生ブレーキとして機能する。
なお、回転速度センサ53は、ペダル5のクランク軸の回転を直接検知するものでなくてもよい。例えば、モータ54の回転軸の回転を検知するようにしてもよく、ペダル5の回転を検知できれば、その構成が格別限定されるものではない。
また、回転速度センサ53には、磁気パルス方式やスリット方式等が適用でき、負荷装置には、機械式ブレーキ、渦電流ブレーキや電磁ブレーキ等を適用することができる。これらは特定のものに限定されるものではない。
操作部6は、ジョイスティック型の操作部であり、操作ボックス61に操作レバー62が立設されており、この操作部6は、一方のアームサポート24に取り付けられている。
図3に示すように、操作レバー62は、電動車椅子1の走行状態を操作するものであり、前後左右に傾倒可能となっており、前へ倒せば前進、後ろへ倒せば後進、左右に倒せばその方向に旋回できるようになっている。また、操作レバー62が中立の場合には停止状態となる。
このような操作レバー62は、その操作量が調整可能であり、すなわち、傾倒角度が調整可能であり、この傾倒角度によって走行速度が調整できるようになっている。具体的には、傾倒角度が大きければ走行速度が速くなり、傾倒角度が小さければ走行速度が遅くなる。操作レバー62の傾倒角度は、操作ボックス61内に配設された角度センサ63によって検出されるようになっており、この検出出力が制御手段7に入力され、電動モータ8が制御される。
また、操作ボックス61には、ON/OFF電源スイッチ64、車椅子/リハビリモード切換えスイッチ65、両足操作と片足操作との場合を切換えるフル/ハーフモード切換えスイッチ66が設けられている。
バッテリ9は、電動車椅子1の後部に着脱可能に取付けられる電池ケースに収納されている。バッテリ9は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の充電可能な二次電池である。バッテリ9は、前記電動モータ8や制御手段7に接続されて、これらに電力を供給する。また、電動車椅子1の一側には、手動によって前記駆動輪3にブレーキをかける駐車用ブレーキ26が設けられている。
次に、図2を参照して電動車椅子1の制御ブロック構成の概要を説明する。
図2に示すように、電動車椅子1の制御構成は、制御手段7としてのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)を中心に構成されており、メモリに記憶された動作プログラムに従って種々の制御を実行する。このマイコンには、操作部6が角度センサ63を介して接続されている。また、マイコンには、モータドライバ81を介して一対の電動モータ8が接続されている。
さらに、マイコンには、ペダル5の回転数を検出する回転速度センサ53及び回生ブレーキとして機能する負荷装置であるモータ54がモータドライバ55を介して接続されている。
本実施形態では、全体の制御をマイコンが実行するようになっており、マイコンは、概略的には、演算部及び制御部を有するCPU71と、記憶手段であるROM72及びRAM73と、入出力制御手段74とから構成されている。そして、入出力制御手段74には、前記モータドライバ81、角度センサ63、回転速度センサ53及びモータ54が接続されている。
続いて、電動車椅子1の動作について図2乃至図7を参照して説明する。本実施形態の電動車椅子1は、通常の電動車椅子としての電動車椅子モードと、リハビリ用の電動車椅子としてのリハビリモードとに切換え可能となっている。また、リハビリモードにおいて、両足を用いてペダル5を漕ぐフルモードと、片足を用いてペダル5を漕ぐハーフモードとに切換え可能となっている。これらの各モードにおける動作は、制御手段7のメモリに記憶された動作プログラムに従って実行される。
[電動車椅子モード]
通常の電動車椅子として走行し使用する場合のモードである。この場合には、まず、電源スイッチ64をON操作し、切換えスイッチ65を車椅子モードとする。この状態で操作レバー62が前後左右に傾倒されると、この傾倒角度が角度センサ63によって検出され、この検出信号が制御手段7に入力される。制御手段7では検出信号に基づいて電動モータ8の各回転速度を算出し、この算出結果をモータドライバ81に送信する。次いで、モータドライバ8からの出力が電動モータ8に送信され、電動モータ8は、算出された回転速度で回転駆動され駆動輪3が駆動される。これにより、電動車椅子1は、所定の速度、方向で走行されるようになる。
図4は、操作レバー62の傾倒角度と電動車椅子1の速度との関係を示すグラフであり、横軸は、前進方向及び後進方向の傾倒角度を示し、縦軸は、速度を示している。
図中、略中央部に表わされている速度「0」の部分は、操作レバー62が略中立状態であり、操作しても電動モータ8が駆動されない不感帯(遊び領域)である。図に示すように、操作レバー62の前後方向の傾倒角度が大きくなると、前進方向及び後進方向において速度が上昇するようになる。なお、不感帯で操作レバー62を横に倒した場合には、両側の駆動輪3は互いに逆方向に回転駆動され、超信地回転することが可能となる。
[リハビリモード]
機能回復の観点からリハビリテーション効果を高めるため、ペダル5を漕ぐ動作に応じて電動車椅子1の走行速度が決定され設定されるモードである。
(フルモード)両足を用いてペダル5を漕いで回転させるモードである。まず、電源スイッチ64をON操作し、切換えスイッチ65をリハビリモードとし、さらに、切換えスイッチ66をフルモードとする。
基本的な動作は、足でペダル5を回転させると、その駆動操作量、すなわち、回転速度(回転数)を回転速度センサ53が検出し、この検出信号が制御手段7に入力される。制御手段7では検出信号に基づいて回転速度に応じた電動モータ8の回転速度を算出し、この算出結果をモータドライバ81に送信する。そして、モータドライバ8からの出力が電動モータ8に送信され、電動モータ8は、算出された回転速度で回転駆動され駆動輪3が駆動される。このような電動車椅子1によれば、ペダル5の回転速度に応じてその走行速度を変えることができる。
また、ペダル5の回転動作には、負荷装置のモータ54によって負荷を付与することができ、この負荷の大きさは適宜調整できるようになっている。したがって、乗員の下肢の残存機能に応じて付与する負荷の調整が可能となる。
次に、ペダル5の回転動作は、操作レバー62の操作量、すなわち、操作レバー62の傾倒角度と関連付けられている。操作レバー62の傾倒角度が角度センサ63によって検出されると、この検出信号が制御手段7に送信され、制御手段7においては、前記検出信号に応じて負荷量を変更する変更信号をモータドライバ55を介して負荷装置(モータ54)へ送信する。同時に前記検出信号に応じてペダル5の回転速度に対する電動モータ8の速度を変更する変更信号が制御手段7で生成される。この変更信号と回転速度センサ53から入力される回転速度検出信号とが制御手段7にて演算されて速度が設定され、モータドライバ81を介して速度設定信号が電動モータ8へ送信される。これにより電動モータ8が設定された速度で回転し、駆動輪3が駆動して電動車椅子1を走行させることができる。
図5は、操作レバー62の傾倒角度と電動車椅子1の速度、ペダル5の回転動作との関係を示すグラフであり、横軸は、前進方向及び後進方向の傾倒角度を示し、縦軸は、左側の目盛りが速度、右側の目盛りがペダル5の負荷の大きさ及びペダル5の1回転あたりの車椅子1の移動量を示している。
本実施形態において、後進方向の走行については、前記電動車椅子モードと同様である。つまり、後進方向の走行では、ペダル5の回転動作とは無関係に走行し、図5において符号A線でに示すように、操作レバー62の傾倒角度が大きくなると、後進方向の速度が上昇するようになる(横軸の後進方向の傾倒角度と縦軸の左側の速度目盛りを参照)。
操作レバー62を前方に傾倒した場合において、ペダル5の回転動作を行わないときには、所定の走行は行われない。具体的には、ペダル5の回転動作を行わない限り、操作レバー62を前方に傾倒しても所定の走行は行われず、符号B線で示すように車椅子1はゆっくりと微速で走行するようになり、ペダル5も微速でモータ54によって回転するようになる(横軸の前進方向の傾倒角度と縦軸の右側のペダルの負荷及びペダルの1回転あたりの車椅子の移動量の目盛りを参照)。このようにペダル5を微速で回転させることにより、乗員にペダル5を回転するように誘導することができる。
操作レバー62を前方に傾倒した場合において、ペダル5の回転動作が行われると所定の走行が行われるようになる。この場合には、ペダル5の回転速度に応じてその走行速度が変わると同時に、符号C線で示すように操作レバー62の傾倒角度が大きくなると、ペダル5の負荷の大きさが増加し、ペダル5の1回転あたりの車椅子1の移動量が増加することとなる(横軸の前進方向の傾倒角度と縦軸の右側のペダルの負荷及びペダルの1回転あたりの車椅子の移動量の目盛りを参照)。つまり、ペダル5の回転操作が重くなるとともに車椅子1の前進走行量が大きくなり、変速機を付加したと同様な効果が得られる。
図6は、操作レバー62の前進方向の傾倒角度と電動車椅子1の速度、ペダル5の回転動作との関係を別の形式で表したものであり、横軸は、ペダル5の回転速度を示し、縦軸は、速度を示している。
図中、右側の矢印で示すように操作レバー62の傾倒角度を大きくすると、ペダル5の負荷の大きさが増加し、例えば、微速、中速、高速というようなラインを描くことができる。これは、操作レバー62の傾倒角度が同じ場合には(例えば、微速、中速、高速の各ラインで示す)、ペダル5の回転速度が上昇すると、速度が上昇するという比例関係にあることを示し、操作レバー62の傾倒角度が大きくなると、同じペダル5の回転速度であっても速度が上昇することを示している。すなわち、操作レバー62の傾倒角度によって、ペダル5の回転速度に対する電動モータ8の速度が変更され、速度変化率が変更されることを意味している。
なお、図中、原点付近の領域Rdは、操作レバー62を前方に傾倒した場合において、ペダル5の回転動作を行っていない状態を表わしている。したがって、車椅子1は微速で走行し、ペダル5も微速で回転する状態となる。
次に、電動車椅子1の動作を図7に示すフローチャートを参照して説明する。電源スイッチ64をON操作し(S1)、切換えスイッチ65をリハビリモードとし(S2)、切換えスイッチ66をフルモードとする(S3)。この状態で操作レバー62の傾倒方向が検知され、操作レバー62が前進方向に傾倒されている場合(S4)、その傾倒角度が角度センサ63によって検出される(S5)。次いで、ペダル5が乗員によって足で踏まれ、ペダル5が回転状態か否かが回転速度センサ53によって検出される(S6)。ペダル5が回転状態である場合には、傾倒角度の検出結果と回転速度センサ53の回転速度検出信号に基づいて電動モータ8の速度が設定される(S7)。これにより電動モータ8が回転駆動され(S8)、駆動輪3が駆動して電動車椅子1が前進走行する(S9)。
また、ペダル5が踏まれず回転動作が行われていない場合は(S6)、ペダル5は微速でモータ54によって回転するとともに車椅子1は微速で走行する(S10)。
操作レバー62が後進方向に傾倒されている場合(S11)、その傾倒角度が角度センサ63によって検出される(S12)。この場合には、ペダル5の回転動作とは無関係に電動モータ8は回転駆動される。操作レバー62の傾倒角度の検出結果に基づいて電動モータ8の速度が設定される(S13)。これにより電動モータ8が回転駆動され(S14)、駆動輪3が駆動して電動車椅子1が後進走行する(S15)。
操作レバー62が中立状態の場合には(S16)、その傾倒角度が角度センサ63によって検出され(S17)、この場合には、電動モータ8は回転駆動されることなく電動車椅子1は停止状態となる(S18)。
(ハーフモード)片麻痺等の場合に適用される片足を用いてペダル5を漕いで回転させるモードである。まず、電源スイッチ64をON操作し、切換えスイッチ65をリハビリモードとし、さらに、切換えスイッチ66をハーフモードとする。
基本的な動作は、前記フルモードと同様である。操作レバー62が前進方向に傾倒され、ペダル5の回転動作が行われていない場合は、ペダル5は微速で回転するとともに車椅子1は微速で走行する。この場合、ペダル5が乗員によって足で踏まれ、ペダル5が回転状態であるときには、電動モータ8が回転駆動され、電動車椅子1が前進走行する。
また、操作レバー62の傾倒角度が大きくなると、ペダル5の負荷の大きさが増加し、ペダル5の1回転あたりの車椅子1の移動量が増加する。
片足を用いてペダル5を漕いで回転させる場合、ペダル5に半回転程度の踏力しか加えることができない。このため、踏力の半回転に、残余の半回転をモータ54の駆動力によって補い1回転を完成するように動作する。
具体的には、乗員がペダルを踏んで所定時間後、例えば、0.03〜0.3秒後にモータ54によって、乗員がペダルを踏んだ回転速度に応じてペダル5を回転させる。このペダル5の回転が回転速度センサ53によって検出され、電動モータ8が回転駆動される。このような動作が繰り返して実行され、ペダル5の回転がモータ54によってアシストされる。
なお、乗員による最初のスタート時のペダルを踏む動作は不完全な場合があるため、2度目、3度目の検出信号で複数回検出し、検出結果を修正するのが好ましい。
以上のように各モードで電動車椅子1を走行することができるが、手動によってハンドリム32を回転させることによる走行も可能となっている。
以上のように本実施形態によれば、ペダル5の回転速度が上昇すると、電動モータ8の回転速度が上昇するという比例関係にあるとともに、操作レバー62の傾倒角度が大きくなると、ペダル5の負荷の大きさが増加し、ペダル5の1回転あたりの車椅子1の移動量が増加することとなるため自然な自力走行感を得ることが可能となる。
よって、快適かつ円滑な走行が可能で、リハビリテーション効果が期待できる電動車椅子及び電動車椅子の駆動方法を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
例えば、操作部6は、ジョイスティック型、スライドレバー方式や回転ダイヤル方式を用いることができる。また、足で操作されるペダルは、回転式に限らず、例えば、足を踏み込んでペダルを上下動させる踏み込み式のものであってもよい。
1・・・電動車椅子
2・・・フレーム
3・・・駆動輪
4・・・キャスタ
5・・・ペダル
6・・・操作部
7・・・制御手段
8・・・電動モータ
9・・・バッテリ
53・・・回転速度センサ
54・・・負荷装置(モータ)
62・・・操作レバー

Claims (6)

  1. 操作量が調整可能な操作部と、
    足で操作されるペダルと、
    このペダルの駆動操作量を検出するセンサと、
    モータに連結された駆動輪と、
    前記操作部の操作量によって、前記ペダルの駆動操作量に対するモータの速度を変更する制御手段と、
    を具備することを特徴とする電動車椅子。
  2. 前記制御手段は、前記操作部の操作量によって、前記ペダルの駆動操作の負荷量を変更することを特徴とする請求項1に記載の電動車椅子。
  3. 通常の電動車椅子として走行するモードと、
    ペダルの操作に応じて走行速度が設定されるモードと、
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動車椅子。
  4. 前記操作部は、ジョイスティック型であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電動車椅子。
  5. 前記操作部が所定量に調整された状態において、ペダルが操作されていない場合は、ペダルは微速で駆動されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の電動車椅子。
  6. 操作量が調整可能な操作部と、足で操作されるペダルと、モータに連結された駆動輪とを有する電動車椅子の駆動方法であって、
    前記ペダルの駆動操作量を検出する工程と、
    前記操作部の操作量によって、前記ペダルの駆動操作量に対するモータの速度を変更する工程と、
    この変更された速度に基づいてモータを制御して駆動輪を回転駆動する工程と、
    を具備することを特徴とする電動車椅子の駆動方法。
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