JPH11216214A - ゴルフカート - Google Patents

ゴルフカート

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Publication number
JPH11216214A
JPH11216214A JP10034145A JP3414598A JPH11216214A JP H11216214 A JPH11216214 A JP H11216214A JP 10034145 A JP10034145 A JP 10034145A JP 3414598 A JP3414598 A JP 3414598A JP H11216214 A JPH11216214 A JP H11216214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
seat
golf cart
steering
front seat
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Pending
Application number
JP10034145A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Sugiura
義和 杉浦
Koji Moriyama
孝治 森山
Setsuji Yamaguchi
節二 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10034145A priority Critical patent/JPH11216214A/ja
Publication of JPH11216214A publication Critical patent/JPH11216214A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動走行中の停止及び発進のためのスイッチ
が、前,後座席のいずれに乗車した場合においても容易
に操作し得るようにする。 【解決手段】 前座席2の背もたれ部22の上側の車幅方
向の略中央部に取り付けたスイッチボックス8に、後方
に操作端を向けた押釦スイッチとして構成された第2の
走行スイッチ8bを備える。また背もたれ部22の上部に、
第2の走行スイッチ8bよりも後側に張り出す手すり24を
設置し、この手すり24により、第2の走行スイッチ8bへ
の不用意な接触を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場内での物
品の搬送に用いられるゴルフカートに関し、更に詳しく
は、所定の走行路での自動走行中の停止及び発進をスイ
ッチ操作により行わせ得るようにしたゴルフカートに関
する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場内で、利用者、物品の搬送のた
めに用いられるゴルフカートは、利用者による無謀な運
転による事故の発生を防ぐと共に、コース上の芝生を保
護することを目的として、コースに沿って設けられた所
定の走行路(カート路)上を自動走行するものが主流と
なっている。
【0003】このゴルフカートは、車体前部に配された
左右一対の検出コイルにより構成された誘導線センサ
と、車体前部の略中央に配された一つの検出コイルによ
り構成された標識センサとを備えると共に、走行速度の
変更のため、走行用原動機の出力調整を行う原動機制御
手段、及びブレーキによる制動力を調節するブレーキ制
御手段を備え、更に、車体の操向のための操向手段を備
えて構成されている。一方、走行路となるカート路に
は、交流電流が通電された誘導線が連続的に埋設してあ
り、また、速度の変更、停止等、走行条件の変更が必要
な各位置に、これらの変更を指示するための標識マグネ
ットが埋設してある。
【0004】以上の構成によりゴルフカートの自動走行
は、誘導線の周囲に形成される磁界の作用により前記誘
導線センサの一対の検出コイルに誘起される電圧を検出
し、両検出コイルの誘起電圧の偏差を解消すべく操向手
段を動作させると共に、前記標識マグネットの埋設位置
において標識センサの検出コイルに誘起される電圧を検
出し、検出された標識マグネットの種別に応じた走行条
件を実現すべく原動機制御手段及びブレーキ制御手段を
動作させて行われる。
【0005】以上の如き自動走行を行うゴルフカート
は、ティーグラウンドの近傍、グリーンの近傍等、コー
ス上の定点に設置された標識マグネット(定点標識)の
検出に応じて自動停止せしめられるが、これらの定点以
外での停止が必要な場合も生じることから、乗車中の利
用者により操作可能な位置にスイッチ(走行スイッチ)
を設け、この走行スイッチの操作により、走行路上の適
宜位置での停止、及びその後の発進を行わせ得るように
構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方近年においては、
原動機として高出力のエンジンを使用することにより乗
車可能な人数及び物品の積載可能量を増し、4〜6人乗
りとしたゴルフカートが用いられるようになっており、
この種のゴルフカートにおいては、車幅を増すことなく
多人数の乗車を可能とするため、車体の上部に前後に並
設された前座席及び後座席が備えられている。
【0007】ところが、従来の4〜6人乗りのゴルフカ
ートにおいて前記走行スイッチは、前座席での操作を前
提として、ステアリングホイールの近傍に配置されてい
ることから、このゴルフカートを1〜3人の少人数にて
利用し、利用者の全てが後座席に着座した場合、自動走
行中の必要時、又は緊急時に前記走行スイッチの操作が
行い難く、使い勝手が悪いという問題があった。
【0008】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、前座席及び後座席のいずれに乗車した場合にお
いても停止及び発進のためのスイッチ操作を容易に行わ
せることができ、使い勝手に優れたゴルフカートを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゴルフカー
トは、車体の前後に並設された前座席及び後座席を備
え、所定の走行路に沿った自動走行中の停止及び発進を
スイッチの操作により行えるようにしたゴルフカートに
おいて、前記スイッチは、前座席の後側の車幅方向の略
中央部に、後座席に面して配設してあることを特徴とす
る。
【0010】本発明においては、停止及び発進操作のた
めの走行スイッチが前座席の後側中央部に後座席に面し
て配設してあり、この走行スイッチは、前座席に着座し
た利用者による操作が可能である上、後座席に着座した
利用者によっても容易に操作可能であり、乗車位置の如
何に拘わらず停止及び発進操作が容易に行える。更に、
従来設置されていたステアリングホイール近傍の走行ス
イッチと併せて設けることにより、なお一層の操作性の
向上が図れる。
【0011】更に加えて、前記前座席の後側に、前記ス
イッチよりも後上方に張り出して設けられ、前記スイッ
チへの接触を阻止するガード部材を備え、またこのガー
ド部材が、後座席からの把持が可能な手すりとして構成
してあることを特徴とする。
【0012】この発明においては、前座席の後側に後上
側に張り出して設けたガード部材が、例えば、後座席に
乗降する利用者の体又は衣服の一部が走行スイッチに不
用意に接触することを阻止する作用をなし、この接触に
より誤った停止又は発進動作がなされることを未然に防
止する。また前記ガード部材が、後座席に乗車した利用
者により把持が可能な手すりとして兼用し、前記接触の
阻止を専用部品を追加することなく実現する。
【0013】また前記スイッチは、その操作端を後方に
向けて配された押釦スイッチであることを特徴とする。
【0014】この発明においては、走行スイッチの操作
端を後方に向け、後座席からの操作を容易に行わせると
共に、例えば、上方からの落下物が走行スイッチに接触
し、誤った停止又は発進動作がなされることを防止す
る。更に走行スイッチを押釦スイッチとし、前方に向か
う力によってのみ操作が行えるようにして、後座席に乗
降する利用者の体又は衣服の一部が走行スイッチに接触
することにより誤ったスイッチ操作がなされることを緩
和する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るゴル
フカートの外観斜視図である。
【0016】図示の如くゴルフカートは、左右各一対の
前輪10,10及び後輪11,11(片側のみ図示)により支え
られた車体1の前上部及び後上部を、フロントカウル4a
及びリアカウル4bにより覆うと共に、これらの間に架設
されたステップ5上に、前後に並べて前座席2及び後座
席3を夫々設置し、フロントカウル4aの後側に斜め後方
に向けて突設されたステアリングシャフト6aの上端部
に、前座席2への着座姿勢での操作可能にステアリング
ホイール6を取付けて構成されている。
【0017】フロントカウル4aとリアカウル4bとの間に
は、これらの夫々から上方に立ち上げた縦フレームを、
適宜の高さ位置にて略水平な横フレームにより連結して
構成された左右一対のサポートフレーム7a,7aが架設さ
れている。これらのサポートフレーム7a,7aは、夫々の
横フレーム間に前座席2及び後座席3の上方を覆うルー
フ板7bを支持し、またフロントカウル4a側の縦フレーム
間に透明樹脂製の風防板7cを前方の透視が可能に支持し
ており、ステップ5上に乗車した利用者を風雨から保護
するようになしてある。
【0018】このゴルフカートは、リアカウル4bの下側
に搭載された図示しないエンジンにより後輪11,11を駆
動し、フロントカウル4aの下側に搭載された図示しない
舵取り機構の動作により前輪10,10を舵取りして走行す
る。前記ステアリングホイール6は、手動走行時におけ
る前輪10,10の操向手段として用いられる。
【0019】一方、コース内に設定された所定の走行路
(カート路)に沿った自動走行中における前輪10,10の
操向は、カート路に埋設された誘導線の検出結果に応じ
て前記舵取り機構を動作させて行われる。また自動走行
中の速度の変更、又は走行路上に設定された定点での停
止は、走行路に設置された標識マグネットの検出結果に
基づいて、後輪3,3を駆動するエンジン、及び後輪
3,3に付設されたブレーキを制御することによって行
われる。
【0020】前記風防板7cの前側のフロントカウル4aに
は、開閉及び着脱自在にカバー板4cが取り付けてある。
図2はカバー板4cを取り外した状態を示す斜視図であ
り、これにより開口する点検口4dの下部には、図示の如
く、防水構造とされた制御ボックスBが配してあり、自
動走行中の前述した制御は、該制御ボックスB内に収納
された図示しない制御部の動作により行われるようにな
してある。
【0021】このように制御部を収納する制御ボックス
Bがフロントカウル4aの下部に配設されていることか
ら、リアカウル4bの下部に配設されたエンジンの振動、
エンジンから発せられる電磁ノイズの影響を受けること
なく確実な制御が行える。また制御ボックスB内部の制
御部に対しては、定期的に各種の調整作業を行う必要が
あるが、この調整作業は、カバー板4cの取り外しにより
大きく開口する点検口4cを介して容易に行える。
【0022】図3は、前座席2の前方のステアリングホ
イール6の配設位置の近傍を後側から見た斜視図であ
る。図示の如くステアリングホイール6は、フロントカ
ウル4aの後面上部に連設されたダッシュボード60から斜
め後方に向けて突設されたステアリングシャフト6aの上
端に取り付けてある。前座席2に対向するように傾斜し
て設けられたダッシュボード60の後面には、ステアリン
グシャフト6aの突設位置の一側に適長離れた位置に、第
1の走行スイッチ8aが配置されている。
【0023】この第1の走行スイッチ8aは、図示の如
く、スイッチ端の押圧によりオンオフ動作する押釦スイ
ッチとして構成されており、該走行スイッチ8aが走行中
に押圧操作された場合、前記制御ボックスB内部の制御
部の動作によりゴルフカートは停止せしめられ、停止中
に押圧操作された場合、同じくゴルフカートは発進せし
められるようになしてある。
【0024】またステアリングホイール6の一側には、
上下に揺動操作可能に前後進切換えレバー61が横向きに
突設されている。この前後進切換えレバー61の基部は、
ワイヤ等の機械的な連結手段によりエンジンに付設され
たトランスミッションに接続されており、前後進切換え
レバー61が上下に揺動操作されたとき、この操作に応じ
た前記トランスミッションの切換え動作により、ゴルフ
カートの進行方向を変更し得るようになしてある。なお
この操作は、手動走行中にのみ有効である。
【0025】図4は、図3の逆側から見たダッシュボー
ド60の斜視図である。図示の側のダッシュボード60の前
面には、手動及び自動走行の切換えのための走行モード
切換えスイッチ62と、走行モードを含めて各種の表示を
行う表示部63とが並設されている。
【0026】走行モード切換えスイッチ62は、これに差
し込まれたキーKによりオンオフ操作可能なキースイッ
チとして、図示しないエンジンの起動スイッチと兼用さ
れている。また表示部63には、走行モード切換えスイッ
チ62の切換え位置に応じて現状の走行モードを表示する
自動及び手動の表示ランプと共に、自動走行時に車体1
が誘導線上に位置しているか否かを示す表示ランプ、各
部の異常を表示するアラームランプ、及びエンジンのオ
イル不足を表示するオイルランプが夫々設けてある。
【0027】前記ステアリングホイール6は、手動走行
時における前輪10,10の操向手段として用いられるもの
であり、手動走行時にのみ前輪10,10の舵取り機構に連
結され、自動走行中にはこの連結を解除して、ステアリ
ングホイール6を回転不可に拘束するのが望ましく、こ
の実施の形態に示すゴルフカートは、前記連結及び連結
解除を走行モード切換えスイッチ62の切換え操作に応じ
て自動的に行う切換えクラッチを備えている。
【0028】図5は、前記連結及び連結解除動作を行わ
せるための切換えクラッチの構成を模式的に示す縦断面
図である。図中6bは、ステアリングシャフト6aを回転自
在に支持するステアリングコラムであり、図示の如く切
換えクラッチは、ステアリングコラム6bの下端部にその
一側を固設されたハウジングHの内部に構成されてい
る。前記ステアリングシャフト6aの下部は、ハウジング
Hの内部に適長進入させてあり、この進入端には、その
外周にスプラインが形成された大径部41が連設されてい
る。
【0029】また、図示しない舵取り機構への伝動のた
めの操舵軸40は、ハウジングHの内部に下方から進入せ
しめステアリングシャフト6aの下端部に突き合わせてあ
り、この突き合わせ端部には、ステアリングシャフト6a
側の大径部41と同径であり、その外周にスプラインが形
成された大径部42が連設されている。
【0030】一方ステアリングコラム6bの下部は、ハウ
ジングHの内部に適長進入され、ステアリングシャフト
6aの下端の大径部41に突き合わせてあり、この突き合わ
せ端には、前記大径部41,42と同径であり、その外周に
スプラインが形成された小径部43が設けてあり、該小径
部43及び前記大径部41,42の外側には、夫々の外周のス
プラインに噛合し、これらの間にて摺動自在に筒形をな
すスライダ44が外嵌されている。
【0031】ハウジングHの内部には、前記ステアリン
グシャフト6a及び操舵軸40の進入位置の一側にこれらと
平行をなし、軸長方向への摺動自在にフォーク軸45が支
持されており、このフォーク軸45の中途部には、前記ス
ライダ44の外周の凹所に係合するフォーク46が取り付け
てあり、前記スライダ44は、フォーク軸45の摺動に応じ
てフォーク46と共に上下動し、図中に実線にて示す摺動
位置にあるとき、前記大径部41,42間に架け渡される態
様に噛合する。このとき、大径部41を備えるステアリン
グシャフト6aは、大径部42を備える操舵軸40と前記スラ
イダ44を介して一体回転可能に連結される。このときス
テアリングホイール6は舵取り機構に連結され、該ステ
アリングホイール6の操作による手動操向が可能とな
る。
【0032】ハウジングHの内部には、この連結位置が
実現されたとき、スライダ44と共に動作するフォーク46
の下面に当接してオン又はオフ動作する連結検出スイッ
チSが取り付けてある。この連結検出スイッチSのオン
オフ出力は、切換えクラッチが連結位置にあるか否か、
即ち、ステアリングホイール6の操作による手動操向が
可能であるかを認識すべく用いられる。
【0033】一方、スライダ44が、図中に2点鎖線にて
示す摺動位置にあるとき、前記大径部41と小径部43との
間に架け渡される態様に噛合する。このとき、大径部41
を備えるステアリングシャフト6aは、操舵軸40との連結
が解除されると共に、前記小径部43を備えるステアリン
グコラム6bとスライダ44を介して連結される。このと
き、ステアリングシャフト6aの上端に連結されたステア
リングホイール6は回転不能に拘束され、舵取り機構側
の操舵軸40は自在に回転し得る状態にある。
【0034】前記フォーク軸45の下部は、ハウジングH
の下方に適長突出せしめてあり、この突出部には、操舵
軸40と逆側に延びる連結アーム47が固定されている。ま
た、フォーク軸45の他側のハウジングHの下部には、該
フォーク軸45と平行をなし、軸長方向への摺動自在にフ
ォロワ軸48が支持されており、該フォロワ軸48は、ハウ
ジングHの下方において前記連結アーム47の他側に設け
た挿通孔に遊挿されている。該連結アーム47の上下面
と、これらの夫々に対向するハウジングHの外下面、及
びフォロワ軸48の下端に周設されたばね座環 48aとの間
には、略同一の強さを有する中立ばね 47a,47bが介装さ
れており、連結アーム47は、これらの中立ばね 47a,47b
のばね力が平衡する位置を保つようになしてある。
【0035】またハウジングHの内部に進入するフォロ
ワ軸48の上部には、フォロワ環 48bが周設され、フォロ
ワ軸48は、前記フォロワ環 48bの下面とハウジングHの
内側下面との間に介装された押しばね 48aにより上方に
付勢されている。また同側のハウジングHの外側には、
クラッチモータMが固設されている。該クラッチモータ
Mは、出力側に連設された減速機Gによりその回転を適
宜に減速して出力するギヤードモータとして構成されて
おり、ハウジングHの内部に突出するクラッチモータM
の出力軸49には偏心カムCが固設され、該偏心カムCの
外周面が前記フォロワ環 48bの上面に当接させてある。
【0036】以上の構成により、クラッチモータMが回
転すると、この回転に伴って回転する偏心カムCによる
上方からの押圧と、付勢ばね 48aのばね力による下方か
らの押圧とによってフォロワ軸48が上下動し、この上下
動に応じて連結アーム47が、上下の中立ばね 47a,47bの
ばね力の平衡を保ってフォーク軸45と共に上下動すると
なり、該フォーク軸45の上下動により、前述の如く、連
結位置と連結解除位置とが実現される。
【0037】而して、前記走行モード切換えスイッチ62
の切換え操作に応じてクラッチモータMを駆動すること
により、ステアリングホイール6と舵取り機構との連結
及び連結解除を自動的に行なわせることができる。なお
連結解除時における前輪10,10の操向は、舵取り機構に
付設された図示しないステアリングモータを駆動して行
われ、このときステアリングホイール6は、回転不能に
拘束されているから、利用者は、該ステアリングホイー
ル6を体を支えるための把手として使用することができ
る。
【0038】また図4に示す如く、ダッシュボード60の
下方のステップ5上には、アクセルペダルAP及びブレー
キペダルBPが配してある。アクセルペダルAPは、手動走
行中の踏み込みによりエンジンの出力調節を行うべく操
作される。一方、ブレーキペダルBPは、手動走行中の踏
み込みにより後輪11,11に制動力を加えるべく操作され
ると共に、自動走行中の踏込みによっても制動作用を行
わせ得るようになしてあり、緊急時における制動を可能
としてある。
【0039】図6は、アクセルペダルAP及びブレーキペ
ダルBPの取り付け態様を示す斜視図である。本図に示す
如く、ステップ5の前壁50に枢支ブラケット51が固定さ
れ、該枢支ブラケット51には、軸長方向を車幅方向とし
て回動自在に枢支軸52が横架されており、アクセルペダ
ルAPは、前記枢支軸52に基部を連結され、後方に延設さ
れたペダルレバー53の先端に取り付けられている。ペダ
ルレバー53は、枢支軸52の外側に巻装されたつる巻きば
ね54により、アクセルペダルAPの取り付け側を上方に向
けて回動させるべく付勢されており、アクセルペダルAP
が踏圧操作は、前記復帰ばね54のばね力に抗してペダル
レバー53を枢支軸52回りに揺動せしめるべく行われる構
成となっている。
【0040】枢支ブラケット51の一側には、ロータリエ
ンコーダを用いてなるアクセルセンサ55が取り付けてあ
り、これのセンサ軸に嵌着された小歯車56が、枢支軸52
の中途部に嵌着された大歯車57に噛合させ、該枢支軸52
の回転、即ち、アクセルペダルAPの踏み込み量がアクセ
ルセンサ55の出力として得られるようになしてある。こ
の出力は、アクセルペダルAPの操作量を示す信号として
前記制御部に与えられ、手動走行中のエンジンの出力調
整は、アクセルセンサ55の出力に基づく前記制御部の動
作により行われている。一方自動走行中には、アクセル
センサ55の出力を用いずにエンジンの出力調整が行われ
ており、アクセルペダルAPの操作を無効としている。な
お、以上の如きアクセルペダルAPの支持部は、前座席2
に着座した利用者の足先が当たらないように、その全幅
に亘って図示しないカバー部材により覆われている。
【0041】一方、ブレーキペダルBPは、ステップ5の
上方から斜め後向きに垂下されたペダルレバー58の下端
部に取り付けてある。図示しないペダルレバー58の上部
は、車幅方向に延設された枢軸により揺動自在に枢支し
てあり、ペダルレバー58は、ブレーキペダルBPの踏込み
に応じて前記枢軸回りに揺動するようになしてある。ペ
ダルレバー58の上端は、図示しないブレーキワイヤを介
して後輪11,11に付設されたブレーキに連結されてお
り、ブレーキペダルBPの踏込みは、ブレーキレバー58の
揺動により前記ブレーキに機械的に伝達され、該ブレー
キが制動動作を行う構成となっている。
【0042】このように、アクセルペダルAP及びブレー
キペダルBPは、上方に枢支部を有するペダルレバー53,
58の先端に取り付けてあることから、これらの下部に空
間が確保され、アクセルペダルAP及びブレーキペダルBP
の後方の前座席2に着座した利用者に十分な足下空間を
与えることができ、またステップ5に孔を設ける必要が
なく、該ステップ5上の水洗いを含めた清掃が容易に行
える。
【0043】図1に示す如く、ステップ5上に設けられ
た前座席2及び後座席3は、車幅方向に連続するベンチ
形のシートであり、これら夫々への2人〜3人の着座が
可能に構成されている。
【0044】ここで後座席3の着座部は、車体1の後側
を覆うリアカウル4bの上面に設けてあるのに対し、前座
席2の着座部は、車幅方向に適長離隔してステップ5に
立設された各2本の支持脚20,20…の上部に架け渡され
る態様に支持されており、該着座部の下方に空間が確保
されている。これにより、後座席3に着座した利用者に
十分な足下空間を与えることができ、乗り心地が改善さ
れると共に、前記着座部の下側を各種の物品の載置空間
として使用することができ、利用者にとって好便であ
る。
【0045】図7は、前座席2の近傍を前方から見た斜
視図、図8は、同じく後方から見た斜視図である。図7
に示す如く、前座席2は、幅方向の両端部及び中央部を
3本の縦フレーム21,21,21により支えられた背もたれ
部22を、前記支持脚20,20…(図1参照)により支えら
れた着座のためのシート部23の後上方に備えている。前
記縦フレーム21,21,21の上部は、背もたれ部22の上方
に適長延長され、これらの延長端を横フレームにより連
結して、後座席3に着座した利用者により把持可能に手
すり24が設けてあり、この手すり24の下部には、中央の
縦フレーム21の一側に、背もたれ部22の上部との間の隙
間に位置させてスイッチボックス8が取り付けてある。
【0046】図8に示す如くスイッチボックス8には、
押釦スイッチとして構成された第2の走行スイッチ8b
が、その操作端を後方に、即ち、後座席3の側に向けて
内蔵されている。この第2の走行スイッチ8bは、スイッ
チボックス8の一側の縦フレーム21の内部を通し、シー
ト部23の下部及び支持脚20に沿わせてステップ5の下部
に導かれ、更に、ステップ5下において前方に導かれた
図示しない信号線により、フロントカウル4aの内側の制
御ボックスBに収納された前記制御部に接続されてお
り、ステアリングホイール6の一側に、図3に示す如く
配された第1の走行スイッチ8aと同様、走行中に押圧操
作することによりゴルフカートを停止させ、また停止中
に押圧操作することにより、ゴルフカートを発進させ得
るようになしてある。
【0047】このように配置された第2の走行スイッチ
8bは、後座席3の着座した利用者の正面中央に位置し、
これらの利用者による操作が容易であり、乗車位置の如
何に拘わらず停止及び発進操作が可能となる。また、車
幅方向の略中央に位置することから、雨天時の走行中に
内部に降り込む雨水に曝されることがない。なお第2の
走行スイッチ8bは、前座席2に着座した利用者にとって
も操作可能であるが、後座席3側からの操作に比してや
や難しいことから、ステアリングホイール6一側の前記
第1の走行スイッチ8aと併せて設けるのが望ましい。
【0048】図8に示す如く、第2の走行スイッチ8bを
内蔵するスイッチボックス8は、中央の縦フレーム21の
一側にて、これの上端に架設された手すり24の下部に配
置されており、該手すり24は、スイッチボックス8の後
側に露出する第2の走行スイッチ8bの操作端よりも後上
方に張り出すように位置させてある。この構成により第
2の走行スイッチ8bを操作するためには、手すり24の下
部に意識的に手指を差し込むことが必要であり、後座席
5bからの乗降に際して利用者の体又は衣服の一部が第2
の走行スイッチ8bに誤って接触することが前記手すり24
により阻止される。従って、乗降中の誤った接触により
ゴルフカートが急発進する危険性を回避することができ
る。
【0049】また第2の走行スイッチ8bは、操作端を後
方に向けた押釦スイッチとして構成され、前記操作端の
前方への押圧によってのみ操作可能であるから、例え
ば、上方から落下した物品が走行スイッチに接触し、誤
った停止又は発進動作がなされることがなく、また、後
座席5bからの乗降に際して利用者の体又は衣服の一部が
誤って接触した場合においても、この接触によりスイッ
チ操作がなされる虞れが小さくなり、前記手すり24の作
用と併せて、乗降中にゴルフカートが急発進する危険性
をより有効に回避することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るゴルフカ
ートにおいては、自動走行中の停止及び発進操作のため
のスイッチを、前座席の後側中央部に後座席に面して配
設してあるから、このスイッチを操作することにより、
前座席に着座した利用者と同様に、後座席に着座した利
用者によっても停止及び発進操作を容易に行わせること
ができ、使い勝手が向上する。
【0051】また、前座席の後側に前記スイッチよりも
後上方に張り出す態様に車幅方向に延設されたガード部
材を備えたから、このガード部材が、後座席に乗降する
利用者の体又は衣服の一部が走前記スイッチに接触する
ことを阻止する作用をなし、この接触による誤った停止
又は発進動作がなされることがなく、安全性を高めるこ
とができ、更には、前記ガード部材を後座席から把持さ
れる手すりにより構成したから、前記スイッチへの接触
阻止を部品点数の増加を伴うことなく実現することがで
きる。
【0052】更に、停止及び発進操作のためのスイッチ
を、操作端を後方に向けた押釦スイッチとしたから、前
方への意識的な押圧によってのみ操作が可能となり、上
方からの落下物との接触、後座席に乗降する利用者によ
る不容易な接触により操作される虞れが緩和され、これ
による誤った停止又は発進動作を未然に防止することが
できる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフカートの外観斜視図であ
る。
【図2】フロントカウル前部のカバー板を取り外した状
態を示す斜視図である。
【図3】前座席の前方のステアリングホイールの配設位
置の近傍を後側から見た斜視図である。
【図4】図3の逆側から見たダッシュボードの斜視図で
ある。
【図5】ステアリングホイールの連結及び連結解除動作
を行わせるための切換えクラッチの構成を模式的に示す
縦断面図である。
【図6】アクセルペダル及びブレーキペダルの取り付け
態様を示す斜視図である。
【図7】前座席の近傍を前方から見た斜視図である。
【図8】前座席の近傍を後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 前座席 3 後座席 5 ステップ 6 ステアリングホイール 8 スイッチボックス 8a 第1の走行スイッチ 8b 第2の走行スイッチ 10 前輪 11 後輪 20 支持脚 21 縦フレーム 22 背もたれ部 23 シート部 24 手すり

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後に並設された前座席及び後座
    席を備え、所定の走行路に沿った自動走行中の停止及び
    発進をスイッチの操作により行えるようにしたゴルフカ
    ートにおいて、前記スイッチは、前座席の後側の車幅方
    向の略中央部に、後座席に面して配設してあることを特
    徴とするゴルフカート。
  2. 【請求項2】 前記前座席の後側に、前記スイッチより
    も後上方に張り出して設けられ、前記スイッチへの接触
    を阻止するガード部材を備える請求項1記載のゴルフカ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記ガード部材は、後座席からの把持が
    可能な手すりとして構成してある請求項2記載のゴルフ
    カート。
  4. 【請求項4】 前記スイッチは、その操作端を後方に向
    けて配された押釦スイッチである請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載のゴルフカート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268086A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Sanyo Electric Co Ltd 乗用型ゴルフカート
WO2018180390A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 ヤンマー株式会社 作業機
WO2020152786A1 (ja) * 2019-01-22 2020-07-30 ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社 オフハイウェイ車両

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