JP2008290473A - 補助電動機能付配膳車 - Google Patents

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Yoshitaka Adachi
吉隆 足立
Sonoo Kato
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Abstract

【課題】駆動手段により駆動輪を駆動させて自走しうる補助電動機能付配膳車に関し、機械式制動手段への制動操作の操作性を向上しつつ、安全走行を実現した補助電動機能付配膳車を提供する。
【解決手段】補助電動機能付配膳車1は、駆動輪7の駆動により自走し、メインブレーキ操作部45等の操作により、ホイルブレーキ90の制動力を駆動輪7に及ぼす。メインブレーキ操作部45にスペーサ部材80を取り付けることにより、ブレーキレバー46の回動範囲を制限し、手の小さな作業者でも、メインハンドル41とブレーキレバー46を共に握りこむことを可能とする。接続ボックス60内の主操作側カムプレート61を回動可能に軸支するプレート回動軸61Cを、プレート中心Cよりも、主操作側ブレーキワイヤ70が接続されるワイヤ接続部61A側に位置させ、ブレーキレバー46の回動量が制限された場合でも、ホイルブレーキ90の制動力を十分に発生させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、駆動手段により駆動輪を駆動させることで自走可能な補助電動機能付配膳車に関し、特に、制動操作の操作性を向上させた補助電動機能付配膳車に関するものである。
従来、病院や特別養護老人ホーム等においては、多人数に食事を配膳するため、補助電動機能が付加された配膳車が用いられている。この補助電動機能は、モータを搭載して駆動輪と連結し、使用者によりハンドル操作が行われた場合に、駆動輪を駆動することで自走させる機能である。
これらの補助電動機能を備える配膳車(以下、補助電動機能付配膳車)においては、機械式制動手段が配設されている。
機械式制動手段の用途としては、当該補助電動機能付配膳車を下り坂や狭い通路を走行させる場合の速度調整時及び走行停止時が挙げられる。つまり、機械式制動手段を使用可能にすることで、補助電動機能付配膳車は、ハンドル操作のみでは困難な速度調整を可能とし、不測の事態が生じた場合の緊急停止を可能とする。これにより、補助電動機能付配膳車は、安全な走行を実現している。
このような補助電動機能付配膳車に関する発明として、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1には、機械式制動手段を備える補助電動機能付配膳車が記載されている。
この特許文献1記載の補助電動機能付配膳車は、配膳車本体に回動自在に配設されたハンドルを所定方向に回動操作することで駆動モータを正方向に回転駆動するように構成されている。即ち、ハンドルの所定方向への回動操作によって、当該補助電動機能付配膳車を前方へ自走するように構成されている。尚、当該補助電動機能付配膳車では、ハンドルの回動量に応じて速度調整が行われる。
更に、特許文献1記載の補助電動機能付配膳車は、機械式制動手段として、ホイルブレーキを備えている。当該ホイルブレーキは、ブレーキワイヤを介して、ハンドルに配設されたハンドブレーキに接続されている。従って、当該補助電動機能付配膳車は、ハンドブレーキを操作することにより、ホイルブレーキによる制動を可能としている。
特開2005−059776号公報
しかしながら、特許文献1に係る補助電動機能付配膳車では、誰しもが容易に機械式制動手段を操作することができないという問題点を有している。具体的には、特許文献1に係るハンドブレーキは、ハンドルの握り部と、当該ハンドルの握り部に対して、回動可能に配設されたブレーキレバーと、により構成されている。
この場合、機械式制動手段を機能させるためには、ハンドルの握り部を保持しつつ、ブレーキレバーを握りこむ操作が必要となる。この操作は、片手で行われることが多く、一般に、親指によりハンドルの握り部を保持し、他の4本の指によりブレーキレバーを握りこむことで行われる。
そうすると、女性等の手の小さい作業者の場合、ハンドルの握り部の保持又はブレーキレバーの握りこみの何れかが困難な場合が生じる。この点、制動手段は、補助電動機能付配膳車の安全な走行に密接に関連しているので、迅速且つ容易に機能する必要がある。そして、補助電動機能付配膳車は、誰しもが安全に走行可能である必要がある。
つまり、特許文献1記載の補助電動機能付配膳車は、手の小さな作業者による機械式制動手段に対する操作の困難性という問題点があった。
又、単純にブレーキレバーの回動範囲を制限し、手の小さな作業者でも握りやすい位置にブレーキレバーを位置させただけでは、補助電動機能式配膳車の制動に係る安全性及び操作性に支障が生じうる。
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、駆動手段により駆動輪を駆動させることで自走可能な補助電動機能付配膳車に関し、特に、機械式制動手段に対する制動操作の操作性を向上させることで、安全な走行を実現した補助電動機能付配膳車を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る補助電動機能付配膳車は、駆動電源により駆動する駆動手段と、車両本体に配設され、前記駆動手段の駆動に基づいて駆動する駆動輪と、前記駆動輪の駆動を制動する機械式制動手段と、前記機械式制動手段に対する操作が行われる制動操作手段と、を備える補助電動機能付配膳車において、前記制動操作手段は、前記機械式制動手段に対する制動操作を行う際に把持される把持部材と、前記把持部材に回動自在に配設されたブレーキレバーと、前記把持部材に着脱自在に配設され、前記ブレーキレバーの回動量を規制する回動量規制部材と、を備え、前記機械式制動手段は、前記機械式制動手段の制動力を前記駆動輪に対して作用させるアーム部材と、前記アーム部材に接続される第1ブレーキワイヤと、前記ブレーキレバーに接続される第2ブレーキワイヤと、前記第1ブレーキワイヤの他端が接続される第1接続部と、前記第1接続部に対向し、前記第2ブレーキワイヤの他端が接続される第2接続部を有するカムプレートと、前記カムプレートの中心に対して第2接続部側の位置で、当該カムプレートを回動自在に軸支する回動軸と、前記カムプレートの回動により、駆動手段に対する電力供給を遮断する駆動スイッチと、前記第1ブレーキワイヤによるアーム部材の移動を規制する移動規制部材と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る補助電動機能付配膳車によれば、駆動手段により駆動輪を駆動させることで、補助電動機能付配膳車の自走が可能である。そして、当該補助電動機能付配膳車は、制動操作手段に対する操作に基づいて、機械式制動手段を機能させ、駆動輪の駆動を制動する。
ここで、前記制動操作手段は、把持部材と、ブレーキレバーと、回動量規制部材と、を備えて構成されている。つまり、当該制動操作手段によれば、回動量規制部材により、ブレーキレバーの回動量を規制することができるので、手の小さな作業者であっても、把持部材を保持しつつ、ブレーキレバーを握りこみやすい位置に、ブレーキレバーを位置させることができる。この結果、当該補助電動機能付配膳車によれば、手の小さな作業者であっても、機械式制動手段に対する操作を容易に行うことができ、安全な走行を実現することができる。
そして、前記機械式制動手段は、アーム部材と、第1ブレーキワイヤと、第2ブレーキワイヤと、カムプレートと、回動軸と、駆動スイッチと、移動規制部材と、を備えて構成されている。
制動操作によりブレーキレバーを回動させると、第2ブレーキワイヤによる張力が、カムプレートの第2接続部に作用する。そうすると、当該カムプレートは、回動軸を中心に回動する。カムプレートの回動により、制動操作に基づく張力は、第1接続部に接続されている第1ブレーキワイヤに作用する。この結果、第1ブレーキワイヤに接続されたアーム部材が移動するので、機械式制動手段の制動力を駆動輪に作用させることができる。
この点、当該カムプレートは、カムプレートの中心に対して第2接続部側の位置に配設された回動軸により、回動自在に軸支されている。即ち、カムプレート回動時における第1接続部側の移動量は、第2接続部側の移動量よりも大きくなる。この結果、回動量規制部材によりブレーキレバーの回動量が規制され、第2ブレーキワイヤの移動量が少なくなった場合であっても、前記アーム部材を十分に回動させることができる。即ち、制動操作手段に回動規制部材を配設した場合でも、駆動輪に十分な制動力を作用させることができる。
又、カムプレートの回動に伴い、駆動スイッチは、駆動手段に対する電力供給を遮断する。これにより、駆動輪の駆動と機械式制動手段による制動が同時に行われる時期を少なくすることができるので、機械式制動手段の制動力を効率良く、補助電動機能付配膳車の制動に用いることができる。そして、制動操作手段に回動量規制手段を配設することにより、ブレーキレバーが操作されると、迅速にカムプレートが回動する。即ち、回動量規制手段を配設することで、駆動手段に対する電力供給を迅速に遮断することができる。この結果、当該補助電動機能付配膳車は、機械式制動手段の制動力を更に効率良く制動に用いることができる。又、駆動輪の駆動と機械式制動手段による制動が同時に行われる時期を更に少なくできるので、当該補助電動機能付配膳車によれば、作業者は、制動操作を快適に行うことができる。
そして、移動規制部材はアーム部材の移動を規制しているので、第1ブレーキワイヤに生じた張力は、即座にアーム部材を介して、機械式制動手段に作用する。この結果、当該補助電動機能付配膳車によれば、より迅速に、機械式制動手段の制動力を発揮させることができる。
以下、本発明を補助電動機能付配膳車1に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、補助電動機能付配膳車1は、走行方向と交差する左右両側面(図2、図3中、左右方向の各外側面)が開放された全体として矩形箱状をなす断熱構造の本体2を備えている。
図2に示すように、当該本体2内部には、食品が載置された食膳用トレーを収納可能な収納部9が形成されており、当該収納部9は、前後方向に4室に仕切られている。即ち、当該収納部9は、その中央部に配設された中間壁と、不図示の断熱性の仕切壁(特開2001−28634号公報等参照)によって、第1冷蔵室11A、第1温蔵室12A、第2冷蔵室11B、第2温蔵室12Bに分画される
尚、仕切壁は、複数の単位仕切壁を上下方向に積重して構成されているので、各単位仕切壁間に食膳用トレーを挿入することにより、複数の食膳用トレーを支持しつつ収納できる。
そして、本体2の開放面(即ち、収納部9に対する開口面)には、第1温蔵室12A、第1冷蔵室11A、第2冷蔵室11B、第2温蔵室12Bの各室に対して、扉3が設けられている(図1参照)。従って、当該扉3を開け閉めすることにより、収納部9内に食膳用トレーを出し入れできる。
本体2底面には、主操作部側(図1中右側)の左右角部に、自在輪5が夫々回動可能に配設されている。自在輪5は、その方向を自在に変更可能に構成された車輪である。また、走行方向側の各自在輪5の間には、補助電動機能付配膳車1の移動を制動するペダルロック6が配設されている。
更に、本体2底面部には、走行方向後方の左右両側に、一対の駆動輪7が回転可能に配設されている。この駆動輪7には、後述する駆動モータ25の駆動力が伝達される。従って、駆動輪7当該駆動モータ25の駆動に伴って回転駆動する。
そして、左右の駆動輪7には、夫々、ホイルブレーキ90が配設されている(図7参照)。ホイルブレーキ90は、駆動輪7を制動する機械式の制動装置であり、ドラム式のブレーキである。尚、ホイルブレーキ90の内部構成については、既に公知であるので(例えば、特開2005−059776号公報、図5参照)、その詳細に関する説明は省略する。
そして、補助電動機能付配膳車1の走行方向にあたる本体2側面には、主操作部40、副操作部50が形成されている。
主操作部40内部には、バッテリ8が収納されている(図1、図2参照)。バッテリ8は、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能に係る駆動源である
又、図1に示すように、当該主操作部40には、メインハンドル41が上下方向に回動自在に配設されている。従って、補助電動機能付配膳車1を用いて配膳する場合、配膳作業者は、当該メインハンドル41を把持して、補助電動機能付配膳車1の移動操作(例えば、前進、後進、右折、左折)を行う。
そして、当該メインハンドル41には、メイン側可変抵抗器42(図4参照)が配設されている。メイン側可変抵抗器42は、メインハンドル41の回動量に応じた出力を行う。従って、補助電動機能付配膳車1では、当該メイン側可変抵抗器42の出力結果に応じて、補助電動機能付配膳車1の走行方向及び速度調整の制御がなされる。尚、このメインハンドル41の回動量に基づく走行方向及び速度調整に係る構成については、既に公知の構成であるため、詳細な説明は省略する。
そして、メインハンドル41には、メインブレーキ操作部45が取り付けられている(図2参照)。このメインブレーキ操作部45には、後述する主操作側ブレーキワイヤ70が接続されている。主操作側ブレーキワイヤ70は、本体2底面に配設された接続ボックス60(図7参照)に接続されており、ホイルブレーキ90による制動を行う為のブレーキワイヤである。つまり、当該メインブレーキ操作部45を操作することにより、駆動輪7に対して同時に制動力を付与することができ、補助電動機能付配膳車1を制動することができる。
尚、メインブレーキ操作部45の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
又、主操作部40上部表面には、補助電動機能付配膳車1の駆動系制御に関する操作を行うメイン操作パネル43が配設されている。このメイン操作パネル43には、補助電動機能のON・OFF切り換えを行う手動走行ボタンや、バッテリ8の残量を示すバッテリ残量LED等の各種操作手段及び報知手段が配設されている。
一方、副操作部50は、本体2の主操作部40に対向する側面に形成された操作部である。当該副操作部50には、主操作部40と同様に、サブハンドル51が上下方向に回動自在に配設されている。従って、補助電動機能付配膳車1を用いて配膳する場合、配膳作業者は、当該サブハンドル51を把持して、補助電動機能付配膳車1の移動操作を行うことも可能である。
そして、当該サブハンドル51には、サブ側可変抵抗器52(図4参照)が配設されている。サブ側可変抵抗器52は、サブハンドル51の回動量に対応した出力を行う。従って、補助電動機能付配膳車1では、当該サブ側可変抵抗器52の出力結果に応じて、補助電動機能付配膳車1の走行方向及び速度調整の制御を行うことも可能である。尚、このサブハンドル51の回動量に基づく走行方向及び速度調整に係る構成についても、公知の構成であるため、詳細な説明は省略する。
そして、サブハンドル51には、サブブレーキ操作部55が取り付けられている(図3参照)。このサブブレーキ操作部55には、後述する副操作側ブレーキワイヤ71が接続されている。副操作側ブレーキワイヤ71は、主操作側ブレーキワイヤ70と同様、本体2底面に配設された接続ボックス60(図7参照)に接続されており、ホイルブレーキ90による制動を行う為のブレーキワイヤである。つまり、当該サブブレーキ操作部55を操作することにより、駆動輪7に対して同時に制動力を付与することができ、補助電動機能付配膳車1を制動することができる。
尚、サブブレーキ操作部55の構成は、メインブレーキ操作部45と同一の構成であり、その詳細については、後に図面を参照しつつ説明する。
又、図3に示すように、副操作部50上部表面には、サブ操作パネル53が配設されている。当該サブ操作パネル53では、補助電動機能付配膳車1の駆動系制御に関する操作が行われる。そして、サブ操作パネル53には、補助電動機能のON・OFF切り換えを行う手動走行ボタン等の各種操作手段及び報知手段が配設されている。
そして、本体2上部には、機械室15が形成されている。この機械室15内部には、補助電動機能付配膳車1の温度制御等に関する各種ユニットが配設されている。即ち、当該機械室15には、冷蔵室11(第1冷蔵室11A、第2冷蔵室11B)を冷却する為の冷却ユニットや、暖気を温蔵室12(第1温蔵室12A、第2温蔵室12B)内で循環させる送風ユニット等の各種ユニットが配設されている。
又、図1に示すように、機械室15側面には、温度調整パネルが配設されている。この温度調整パネルには、冷蔵室11に対する温度調整のON・OFF操作が行われる冷蔵スイッチ、温蔵室12に対する温度調整のON・OFF操作が行われる温蔵スイッチ等が配設されている。
次に、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能に関する制御系について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能に関する制御ブロック図である。
図4に示すように、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能は、主操作部40内に配設されているコントロールユニット21により行われる。コントロールユニット21は、CPU22、ROM23、RAM24により構成されている。ROM23には、補助電動機能付配膳車1の走行速度制制御に関する走行速度制御プログラムや各種のデータ等、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能を制御するための各種制御プログラムやデータが記憶されている。CPU22は、ROM23に記憶されている制御プログラムを実行する演算処理装置である。CPU22が、ROM23に記憶されている制御プログラムを実行することにより、補助電動機能付配膳車1の走行速度等が制御される。そして、RAM24は、CPU22による制御プログラムの演算結果が一次的に記憶される記憶手段である。
コントロールユニット21には、メインハンドル41、サブハンドル51が接続されている。従って、当該メインハンドル41に配設されているメイン側可変抵抗器42の値は、コントロールユニット21に送信される。同様に、サブハンドル51に配設されているサブ側可変抵抗器52の値も、コントロールユニット21に送信される。ここで、メイン側可変抵抗器42の値はメインハンドル41の回動量に対応し、サブ側可変抵抗器52の値は、サブハンドル51の回動量に対応する。従って、補助電動機能付配膳車1では、メインハンドル41の回動操作に基づいて、補助電動機能付配膳車1の走行速度を制御可能である。
又、コントロールユニット21には、メイン操作パネル43、サブ操作パネル53が接続されている。上述したように、メイン操作パネル43、サブ操作パネル53には、補助電動機能のON・OFF切り換えを行う手動走行ボタン等の操作手段が配設されているので、コントロールユニット21は、操作手段の操作に基づいて、補助電動機能に関する制御を行うことができる。例えば、手動走行ボタンが操作された場合には、コントロールユニット21により、補助電動機能のON・OFF制御が行われる。
そして、コントロールユニット21には、補助電動機能付配膳車1の補助電動機能に係る駆動源であるバッテリ8が接続されている。このバッテリ8は、コントロールユニット21を介して、駆動モータ25等の各種装置に電力を供給する。
更に、コントロールユニット21には、モータ駆動回路26を介して、駆動モータ25が接続されている。上述したように、この駆動モータ25には、夫々、駆動輪7が接続されている。即ち、補助電動機能付配膳車1では、駆動モータ25の駆動に基づいて、駆動輪7が駆動することで、補助電動機能付配膳車1の自走を実現している。
そして、モータ駆動回路26は、CPU22からの制御信号に基づいて、駆動モータ25の駆動制御する回路である。又、モータ駆動回路26には、エンコーダ27が配設されている。このエンコーダ27は、補助電動機能により自走している補助電動機能付配膳車1の現在の走行速度を検知し、当該検知結果をコントロールユニット21に送信する。これにより、補助電動機能付配膳車1は、エンコーダ27で検知される現在の走行速度に基づいて、コントロールユニット21による走行速度制御を行うことができる。
又、モータ駆動回路26には、モータスイッチ28が配設されている。当該モータスイッチ28は、駆動モータ25に対するバッテリ8からの電源供給に関するスイッチであり、メインブレーキ操作部45又はサブブレーキ操作部55の操作に基づいて、オン・オフされる。モータスイッチ28がオフされた場合、バッテリ8から駆動モータ25への電力供給が遮断されるので、駆動モータ25の駆動は停止される。
次に、メインハンドル41、サブハンドル51に配設されているメインブレーキ操作部45及びサブブレーキ操作部55の構成について、メインブレーキ操作部45に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、メインブレーキ操作部の構成に関する説明図である。
図5に示すように、メインブレーキ操作部45は、ブレーキレバー46、取付部材47、弾性部材48により構成されている。取付部材47は、メインハンドル41を挟みつつ、当該メインハンドル41にネジ止め固定される(図5(A)〜(C)参照)。この取付部材47の内部には、レバー軸47Aが形成されており(図5(B)参照)、当該レバー軸47Aは、ブレーキレバー46を回動可能に軸支する。従って、取付部材47は、ブレーキレバー46を回動可能に軸支しつつ挟持する。
ブレーキレバー46は、ホイルブレーキ90による制動操作を行う際に、メインハンドル41とともに、作業者により握りこまれる部材である。上述したように、当該ブレーキレバー46は、取付部材47のレバー軸47Aにより回動可能に軸支されているので、作業者の制動操作(即ち、作業者による握りこみ操作)により、メインハンドル41方向に回動する(図5(A)参照)。そして、ブレーキレバー46には、主操作側ブレーキワイヤ70の一端が接続されている。従って、ブレーキレバー46がメインハンドル41方向に回動することにより、主操作側ブレーキワイヤ70は、メインブレーキ操作部45方向に引っ張られる。
そして、弾性部材48は、ブレーキレバー46に対して、メインハンドル41から離間する方向に付勢力を与える部材である。当該弾性部材48は、取付部材47内部において、ブレーキレバー46と、メインハンドル41の間に配設されている(図5(B)参照)。この弾性部材48の付勢力により、ブレーキレバー46は、取付部材47が許容する範囲で、最もメインハンドル41から離間した位置(以下、初期位置という)に位置する。従って、作業者は、制動操作を行う際に、弾性部材48の付勢力に抗して、当該ブレーキレバー46を初期位置からメインハンドル41方向に向かって握り込み、回動させる(図5(A)参照)。
一方、サブブレーキ操作部55は、ブレーキレバー56、取付部材57、弾性部材58により構成されている。当該サブブレーキ操作部55は、サブハンドル51に配設されている点、ブレーキレバー56に、副操作側ブレーキワイヤ71の一端が接続されている点を除き、上述したメインブレーキ操作部45の構成と同一である。従って、サブブレーキ操作部55の構成に関する詳細な説明は省略する。
ここで、補助電動機能付配膳車1のメインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55には、スペーサ部材80を配設することができる(図5(C)参照)。ここで、本実施形態に係るスペーサ部材80について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、スペーサ部材80の外観斜視図である。
図5(C)に示すように、スペーサ部材80は、ブレーキレバー46の回動量を規制する部材であり、前記ブレーキレバーの通常位置に相当する部分に配設される部材である。
スペーサ部材80には、取付凹部82が形成されている。この取付凹部82には、取付部材47端部が挿入される。上述したように、取付部材47はメインハンドル41、ブレーキレバー46を挟持するので、当該スペーサ部材80も、取付部材47により挟持される。
そして、スペーサ部材80の上面には、回動規制面81が形成されている。この回動規制面81は、スペーサ部材80をメインブレーキ操作部45に取り付けた場合に、ブレーキレバー46と当接し、当該ブレーキレバー46の回動を規制する面である。
従って、スペーサ部材80をメインブレーキ操作部45に取り付けることにより、ブレーキレバー46の初期位置を「ブレーキレバー46下面が回動規制面81に当接する位置」に調節することができる。即ち、スペーサ部材80の高さに相当する分、ブレーキレバー46の回動範囲を制限することができる。
この結果、ブレーキレバー46の初期位置を、よりメインハンドル41側に位置させることができるので、手の小さな作業者であっても、十分にブレーキレバー46を握りこむことが可能となる。
又、スペーサ部材80は、取付凹部82において、取付部材47により挟持されることで、メインブレーキ操作部45に取り付けられる。ここで、取付部材47は、メインハンドル41を挟持しつつ、当該メインハンドル41にネジ止め固定されている。従って、ネジを取りはずすことで、取付部材47により挟持されているスペーサ部材80を容易に取り外すことができる。尚、この点を考慮すれば、スペーサ部材80を容易にメインブレーキ操作部45に取付可能であることはいうまでもない。
又、図5においては、メインブレーキ操作部45に対して、スペーサ部材80を取り付けた場合について説明したが、メインブレーキ操作部45と同一の構成を備えるサブブレーキ操作部55にスペーサ部材80を取り付けることも可能である。
次に、補助電動機能付配膳車1における本体2底面の詳細な構成について、図面を参照しつつ説明する。図7は、補助電動機能付配膳車1の底面図である。
上述したように、本体2底面には、補助電動機能付配膳車1の主操作部40側の左右角部近傍に回転自在な自在輪5が配設されている。又、両自在輪5の間には、ペダルロック6が配設されている。補助電動機能付配膳車1が停止している場合に、このペダルロック6を踏み込むと、補助電動機能付配膳車1の停止状態が維持され、容易に移動することはない。
一方、補助電動機能付配膳車1の副操作部50側には、走行方向両側(図7中、左右両側)に駆動輪7が配設されている。駆動輪7は、本体2底面に配設されている駆動モータ25の駆動力によって駆動する。上述したように、この駆動モータ25は、バッテリ8から供給される電力により駆動する駆動手段である。
又、駆動輪7には、夫々、ホイルブレーキ90が配設されている。ホイルブレーキ90は、駆動輪7の駆動を制動するドラム式ブレーキである。そして、各ホイルブレーキ90には、アーム部材91が配設されている。このアーム部材91は、回動可能に軸支されており、所定方向に回動することで、ホイルブレーキ90による制動力を駆動輪7に付与する部材である(図12参照)。又、両アーム部材91には、夫々、駆動側ブレーキワイヤ72の一端が接続されている。
そして、両ホイルブレーキ90、アーム部材91の近傍には、夫々、アーム規制部材95が配設されている。このアーム規制部材95は、アーム部材91に当接することで、当該アーム部材91の回動範囲を所定範囲に規制する部材である。
尚、ホイルブレーキ90近傍の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明することとし、ここでの説明は省略する。
図7に示すように、本体2底面中央部には、接続ボックス60が配設されている。接続ボックス60には、主操作側ブレーキワイヤ70、副操作側ブレーキワイヤ71、駆動側ブレーキワイヤ72の4本のブレーキワイヤが接続されている。補助電動機能付配膳車1においては、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55の何れが操作された場合であっても、この接続ボックス60の内部機構により、駆動側ブレーキワイヤ72を同時に移動させることができる。駆動側ブレーキワイヤ72の移動により、アーム部材91を同時に所定方向へ回動させることができるので、補助電動機能付配膳車1は、左右のホイルブレーキ90の制動力を同時に駆動輪7に対して付与し得る。
尚、接続ボックス60の内部機構については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
次に、補助電動機能付配膳車1の底面に配設された接続ボックス60の内部構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図8〜図11は、接続ボックス60の内部構成に関する説明図である。
図8に示すように、接続ボックス60の内部には、モータスイッチ28、主操作側カムプレート61、副操作側カムプレート62、駆動側ワイヤ接続部材63、主操作側付勢部材64、副操作側付勢部材65が配設されている。
主操作側カムプレート61は、接続ボックス60内部に形成されたプレート回動軸61Cにより回動可能に軸支された板状部材である。この主操作側カムプレート61には、ワイヤ接続部61A、長孔61B、折曲部61Dが形成されている。
ワイヤ接続部61Aは、主操作側カムプレート61の端部に形成され、主操作側ブレーキワイヤ70の他端が接続される部分である。上述したように、主操作側ブレーキワイヤ70の一端は、メインブレーキ操作部45のブレーキレバー46に接続されている。従って、ブレーキレバー46を握りこむ制動操作を行うと、主操作側ブレーキワイヤ70が引っ張られるので、ワイヤ接続部61Aには、主操作側ブレーキワイヤ70の接続方向に引っ張られる力が加わる。この結果、メインブレーキ操作部45における制動操作が行われると、主操作側カムプレート61は、プレート回動軸61Cを中心に、所定方向(図8中、時計回り方向)へ回動する。
長孔61Bは、主操作側カムプレート61のワイヤ接続部61Aが形成された端部に対向する端部に穿設された長穴である。この長孔61Bには、後述する駆動側ワイヤ接続部材63に形成された取付軸63Aが挿通される。従って、メインブレーキ操作部45における制動操作に伴って、主操作側カムプレート61が所定方向に回動すると、駆動側ワイヤ接続部材63は、長孔61B、取付軸63Aの協働により、駆動側ワイヤ接続部材63に接続された駆動側ブレーキワイヤ72を引っ張る方向に移動する。即ち、主操作側カムプレート61は、ワイヤ接続部61Aの他端側において、駆動側ワイヤ接続部材63を介して、駆動側ブレーキワイヤ72に接続されている。
そして、折曲部61Dは、ワイヤ接続部61A側の端部を折曲加工することで形成された部分である。この折曲部61Dは、主操作側カムプレート61の回動に伴って、モータスイッチ28に配設されたスイッチレバー28Aに対して当接又は離間する。
副操作側カムプレート62は、主操作側カムプレート61と同様に、接続ボックス60内部に形成されたプレート回動軸62Cにより回動可能に軸支された板状部材である。また、副操作側カムプレート62は、主操作側カムプレート61と同様に、ワイヤ接続部62A、長孔62B、折曲部62Dを備えている。
ワイヤ接続部62Aは、副操作側カムプレート62の端部に形成され、副操作側ブレーキワイヤ71の他端が接続される部分である。そして、副操作側ブレーキワイヤ71の一端は、サブブレーキ操作部55のブレーキレバー56に接続されている。従って、副操作側カムプレート62は、サブブレーキ操作部55における制動操作により、プレート回動軸62Cを中心に、所定方向(図8中、反時計回り方向)へ回動する。
長孔62Bは、副操作側カムプレート62のワイヤ接続部62Aが形成された端部に対向する端部に穿設された長穴である。この長孔62Bに対しても、後述する駆動側ワイヤ接続部材63に形成された取付軸63Aが挿通される。従って、サブブレーキ操作部55における制動操作に伴って、副操作側カムプレート62が所定方向に回動した場合も、駆動側ワイヤ接続部材63は、長孔62B、取付軸63Aの協働により、駆動側ワイヤ接続部材63に接続された駆動側ブレーキワイヤ72を引っ張る方向に移動する。即ち、副操作側カムプレート62は、ワイヤ接続部62Aの他端側において、駆動側ワイヤ接続部材63を介して、駆動側ブレーキワイヤ72に接続されている。
そして、折曲部62Dは、ワイヤ接続部62A側の端部を折曲加工することで形成された部分である。この折曲部62Dは、副操作側カムプレート62の回動に伴って、モータスイッチ28に配設されたスイッチレバー28Aに対して当接又は離間する(図10、図11参照)。
駆動側ワイヤ接続部材63は、2本の駆動側ブレーキワイヤ72が接続された板状部材であり、取付軸63Aを備えている。上述したように、取付軸63Aは、主操作側カムプレート61の長孔61B及び副操作側カムプレート62の長孔62Bに挿通されている。従って、駆動側ワイヤ接続部材63は、長孔61B、長孔62Bと、取付軸63Aの協働により、主操作側カムプレート61又は副操作側カムプレート62の回動と共に移動可能に構成されている。
そして、駆動側ワイヤ接続部材63の移動により、当該駆動側ワイヤ接続部材63に固設されている2本の駆動側ブレーキワイヤ72を引っ張ることができる。
そして、主操作側カムプレート61の折曲部61D近傍、副操作側カムプレート62の折曲部62D近傍には、上述したモータスイッチ28が配設されている。このモータスイッチ28は、駆動モータ25に対するバッテリ8からの電源供給に関するスイッチである。そして、モータスイッチ28には、スイッチレバー28Aが回動可能に配設されている。このスイッチレバー28Aは、折曲部61D、折曲部62Dが当接することで回動し、駆動モータ25に対する電力供給を遮断する。
具体的に説明すると、例えば、主操作側カムプレート61が回動していない場合、図10に示すように、折曲部61Dが当接しているので、スイッチレバー28Aは、所定方向に回動した状態になる。この場合には、モータスイッチ28は、駆動モータ25に対して、バッテリ8から電力を供給する。一方、主操作側カムプレート61が回動している場合、図11に示すように、折曲部61Dは、スイッチレバー28Aから離間する。この結果、モータスイッチ28は、駆動モータ25に対するバッテリ8からの電力供給を遮断する。
図8、図10、図11に示すように、主操作側付勢部材64、副操作側付勢部材65は、ワイヤ接続部61A、ワイヤ接続部62Aに接続され、夫々、主操作側カムプレート61、副操作側カムプレート62に付勢力を付与する部材である。
従って、主操作側カムプレート61は、主操作側付勢部材64により付勢されているので、メインブレーキ操作部45の制動操作がなければ、モータスイッチ28をオンすると共に、ホイルブレーキ90の制動力が駆動輪7に作用することのない通常状態にすることができる(図10参照)。又、副操作側付勢部材65の付勢力により、副操作側カムプレート62も通常状態となる。
これにより、通常状態(即ち、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55における制動操作がない状態)においては、補助電動機能付配膳車1は、駆動モータ25に電力が供給されるので、補助電動機能による自走が可能である。又、この時に、駆動輪7にホイルブレーキ90の制動力が働くことはない。
ここで、主操作側カムプレート61におけるプレート回動軸61Cの位置関係及び、副操作側カムプレート62におけるプレート回動軸62Cの位置関係について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図9は、カムプレートにおけるプレート回動軸の位置関係に関する説明図である。
尚、主操作側カムプレート61に対するプレート回動軸61Cの位置関係と、副操作側カムプレート62におけるプレート回動軸62Cの位置関係は、同一である。従って、主操作側カムプレート61におけるプレート回動軸61Cの位置関係について詳細に説明することとし、副操作側カムプレート62におけるプレート回動軸62Cの位置関係についての説明は省略する。
主操作側カムプレート61は、プレート回動軸61Cにより、回動可能に軸支されている(図9〜図11参照)。ここで、図9に示すように、プレート回動軸61Cは、主操作側カムプレート61の中心(以下、プレート中心Cという)よりもワイヤ接続部61Aに近い位置で、主操作側カムプレート61を軸支している。
そうすると、プレート回動軸61Cから長孔61Bまでの距離は、プレート回動軸61Cからワイヤ接続部61Aまでの距離よりも大きくなる。この結果、メインブレーキ操作部45における制動操作により、主操作側カムプレート61が回動した場合、長孔61B側が移動する距離(以下、長孔側移動距離Dという)は、ワイヤ接続部61A側が移動する距離(以下、接続部側移動距離dという)よりも大きくなる。
この点、接続部側移動距離dは、主操作側ブレーキワイヤ70が移動する距離に相当する。そして、長孔側移動距離Dは、駆動側ブレーキワイヤ72が移動する距離に相当することになる。即ち、補助電動機能付配膳車1は、プレート回動軸61Cをプレート中心Cよりもワイヤ接続部61A側に位置させることにより、主操作側ブレーキワイヤ70の移動距離を短くした場合でも、駆動側ブレーキワイヤ72を十分に移動させることができる。
ここで、メインブレーキ操作部45にスペーサ部材80を配設した場合、ブレーキレバー46の回動範囲が狭くなるため、スペーサ部材80が配設されていない場合に比べ、主操作側ブレーキワイヤ70の移動距離は短くなる。しかしながら、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1においては、接続部側移動距離dが小さい場合でも、長孔側移動距離Dを大きくなるので、駆動側ブレーキワイヤ72を十分に移動させることができる。そして、駆動側ブレーキワイヤ72の移動距離の長短は、ホイルブレーキ90により駆動輪7に生じる制動力の大きさに対応する。
つまり、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1は、主操作側カムプレート61におけるプレート回動軸61Cの位置を図9に示すように構成することにより、メインブレーキ操作部45にスペーサ部材80を配設した場合であっても、十分な制動力を駆動輪7に作用させることができる。これにより、手の小さな作業者が配膳作業を行う場合であっても、制動操作に係る操作性を向上させつつ、補助電動機能付配膳車1の安全走行を実現しうる。
次に、補助電動機能付配膳車1に係るホイルブレーキ90近傍の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図12は、ホイルブレーキ近傍の構成を示す説明図である。
上述したように、ホイルブレーキ90は、各駆動輪7近傍に配設され(図7参照)、当該駆動輪7に対して制動力を付与する公知のドラム式ブレーキである。
このホイルブレーキ90には、アーム部材91が回動可能に配設されている(図7、図12参照)。そして、ホイルブレーキ90は、当該アーム部材91が回動すると、その回動量に対応する制動力を駆動輪7に対して付与する。
図7、図12に示すように、各ホイルブレーキ90に配設されたアーム部材91には、夫々、一本の駆動側ブレーキワイヤ72が接続されている。上述したように、駆動側ブレーキワイヤ72の端部は、接続ボックス60内の駆動側ワイヤ接続部材63に接続されている。従って、メインブレーキ操作部45又はサブブレーキ操作部55における制動操作に応じて、駆動側ワイヤ接続部材63が移動すると、両ホイルブレーキ90のアーム部材91は、駆動側ブレーキワイヤ72に引っ張られ、同時に所定方向(図12の場合、時計回り方向)に回動する。この結果、両ホイルブレーキ90の制動力が同時に両駆動輪7に付与されるので、補助電動機能付配膳車1の速度を調整することができ、停止させることが可能となる。
そして、ホイルブレーキ90、アーム部材91の近傍には、アーム規制部材95が配設されている。アーム規制部材95は、アーム部材91の回動範囲に配設されており、当該アーム部材91に当接することでアーム部材91の回動範囲を規制する部材である。
即ち、アーム規制部材95は、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55における制動操作がない場合に、アーム部材91が戻りきることを防止している。これにより、機械式制動手段(ドラム式ブレーキ)で必然的に生じる制動操作から制動力が付与されるまでの「アソビ」の大部分を殺すことができる。即ち、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1は、制動操作を行った場合に、駆動輪7に対して、迅速に制動力を付与することができ、もって、補助電動機能付配膳車1の安全な走行を実現しうる。
以上説明したように、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1によれば、駆動モータ25の駆動により、駆動輪7を駆動させることで、当該補助電動機能付配膳車1を自走させることができる。そして、補助電動機能付配膳車1は、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55に対する制動操作により、ホイルブレーキ90を機能させることができ、もって、駆動輪7の駆動を制動することができる。
ここで、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55は、ブレーキレバー46、取付部材47、弾性部材48により構成されている。ここで、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55には、スペーサ部材80を取り付けることができる。スペーサ部材80をメインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55に取り付けることにより、ブレーキレバーは、回動量が規制されるので、ハンドルに近い位置に位置する。この結果、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1は、手の小さな作業者であっても、ハンドルと共にブレーキレバーを握りこむことができる。即ち、補助電動機能付配膳車1は、より多くの作業者が容易にホイルブレーキ90に対する制動操作を行うことができ、安全な走行を実現しうる。
又、本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1は、主操作側カムプレート61、副操作側カムプレート62を回動自在に軸支している。そして、主操作側カムプレート61、副操作側カムプレート62は、プレート中心Cよりも、ワイヤ接続部61A、ワイヤ接続部62A側の位置で軸支されている。従って、ブレーキレバー46、ブレーキレバー56の回動量が少ない場合であっても、カムプレート、駆動側ワイヤ接続部材63の協働により、駆動側ブレーキワイヤ72を十分に引っ張ることができる。そして、駆動側ブレーキワイヤ72の移動量は、ホイルブレーキ90による制動力に密接に関連しているので、ホイルブレーキ90に、十分な制動力を生じさせる。
この結果、補助電動機能付配膳車1は、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55にスペーサ部材80を取り付けることで、ブレーキレバーの回動範囲が制限された場合であっても、ホイルブレーキ90による十分な制動力を得ることができる。つまり、補助電動機能付配膳車1は、手の小さな作業者であっても、容易に制動操作を行うことができ、且つ安全に走行しうる。
そして、アーム規制部材95は、アーム部材91の移動を規制しているので、ホイルブレーキ90における「アソビ」の大半を殺すことができる。これにより、メインブレーキ操作部45、サブブレーキ操作部55における制動操作が行われると、迅速にホイルブレーキ90による制動力が生じうる。従って、補助電動機能付配膳車1は、より安全な走行を実現することができる。
尚、本発明はこのような実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
本実施形態に係る補助電動機能付配膳車の側面図である 補助電動機能付配膳車の主操作部側側面を示す説明図である。 補助電動機能付配膳車の副操作部側側面を示す説明図である。 補助電動機能付配膳車の補助電動機能に関する制御ブロック図である。 ブレーキ操作部の構成を示す説明図である 本実施形態に係るスペーサ部材の説明図である。 本実施形態に係る補助電動機能付配膳車1の底面図である。 補助電動機能付配膳車に係る接続ボックスの内部構成の説明図である。 カムプレートとプレート回動軸の位置関係に関する説明図である。 制動操作がない場合の接続ボックス内部の説明図である。 制動操作がなされた場合の接続ボックス内部の説明図である。 ホイルブレーキ近傍の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 補助電動機能付配膳車
7 駆動輪
25 駆動モータ
28 モータスイッチ
41 メインハンドル
45 メインブレーキ操作部
46 ブレーキレバー
51 サブハンドル
55 サブブレーキ操作部
56 ブレーキレバー
61 主操作側カムプレート
61A ワイヤ接続部
61B 長孔
61C プレート回動軸
62 副操作側カムプレート
62A ワイヤ接続部
62B 長孔
62C プレート回動軸
63 駆動側ワイヤ接続部材
70 主操作側ブレーキワイヤ
71 副操作側ブレーキワイヤ
72 駆動側ブレーキワイヤ
80 スペーサ部材
90 ホイルブレーキ
91 アーム部材
95 アーム規制部材
C プレート中心

Claims (1)

  1. 駆動電源により駆動する駆動手段と、
    車両本体に配設され、前記駆動手段の駆動に基づいて駆動する駆動輪と、
    前記駆動輪の駆動を制動する機械式制動手段と、
    前記機械式制動手段に対する操作が行われる制動操作手段と、を備える補助電動機能付配膳車において、
    前記制動操作手段は、
    前記機械式制動手段に対する制動操作を行う際に把持される把持部材と、
    前記把持部材に回動自在に配設されたブレーキレバーと、
    前記把持部材に着脱自在に配設され、前記ブレーキレバーの回動量を規制する回動量規制部材と、を備え、
    前記機械式制動手段は、
    前記機械式制動手段の制動力を前記駆動輪に対して作用させるアーム部材と、
    前記アーム部材に接続される第1ブレーキワイヤと、
    前記ブレーキレバーに接続される第2ブレーキワイヤと、
    前記第1ブレーキワイヤの他端が接続される第1接続部と、前記第1接続部に対向し、前記第2ブレーキワイヤの他端が接続される第2接続部を有するカムプレートと、
    前記カムプレートの中心に対して第2接続部側の位置で、当該カムプレートを回動自在に軸支する回動軸と、
    前記カムプレートの回動により、駆動手段に対する電力供給を遮断する駆動スイッチと、
    前記第1ブレーキワイヤによるアーム部材の移動を規制する移動規制部材と、を備えることを特徴とする補助電動機能付配膳車
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