JP2008290506A - タイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの性能予測方法、並びにタイヤの設計方法 - Google Patents

タイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの性能予測方法、並びにタイヤの設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】形状を変更したタイヤモデルを簡易に作成して、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮すること。
【解決手段】基準となるタイヤモデル(基準タイヤモデル)を作成し(ステップS101)、成形金型の内面形状を設定する(ステップS102)。次に、基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、基準タイヤモデルの内面に存在して基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める(ステップS105)。その後、設定した外形形状に外側節点を合わせ(ステップS106)、この外側節点に対応する内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、内側節点を移動する(ステップS107)。そして、外側節点と内側節点以外の節点を移動する(ステップS108)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タイヤのシミュレーションに用いるタイヤモデルの作成に関する。
従来の空気入りタイヤは、試作品を走行試験や搬送試験等に供して得られた結果を元に、さらに改良を加えて試作品を試作するという繰り返しによって開発されていた。このような開発手法は、試作と試験との繰り返しになるので、開発効率が悪いという問題点があった。この問題点を解決するために、近年では数値解析を用いたシミュレーションによって、試作品を製造しなくともタイヤの物理的性質、すなわちタイヤの性能を予測することができる手法が提案されている。
シミュレーションにおいては、解析に用いる解析手法に基づいて作成したタイヤの解析モデル(タイヤモデル)を作成する必要がある。特許文献1には、常温状態において予め計測した解析対象のタイヤの外側形状を基準として、内部に基本モデルを設定して解析に用いるタイヤモデルを作成する方法が提案されている。
特開2002−350294号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術は、タイヤモデルの外形形状を変更する毎に、内部に基本モデルを設定するので、タイヤモデルの作成に手間を要し、評価するタイヤモデルの数が多い場合には、タイヤモデルの作成に時間を要するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、形状を変更したタイヤモデルを簡易に作成して、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤモデルの作成方法は、タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して基準タイヤモデルを作成する手順と、前記基準タイヤモデルの外形形状を設定する手順と、前記基準タイヤモデルにおいて形状を変更する領域を設定する手順と、前記基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、前記基準タイヤモデルの内面に存在して前記基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める手順と、前記外形形状に前記外側節点を合わせるとともに、前記外側節点と当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、当該内側節点を移動する手順と、移動させた前記外側節点及び前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルを構成する節点を移動する手順と、を含むことを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、設定した前記外形形状に前記外側節点を合わせる場合、設定した前記外形形状に前記外側節点を合わせた後における、隣接する前記外側節点間の距離と前記基準タイヤモデルの外側形状の全体長さとの比が、前記外形形状に合わせる前における、隣接する前記外側節点間の距離と前記基準タイヤモデルの外側形状の全体長さとの比に所定の係数を乗じた値となるようにすることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記基準タイヤモデルの形状を変更する領域は、少なくとも2個の領域からなることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記外側節点と、当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら前記内側節点を移動する場合においては、移動する前記内側節点を、当該内側節点に対応する前記外側節点と同様に移動させ、設定した外形形状と、移動後における外側節点と当該外側節点に対応する内側節点とを結ぶ直線とのなす二つの角度の比が、前記基準タイヤモデルの外形形状と、前記基準タイヤモデルの外側節点と当該外側節点に対応する内側節点とを結ぶ直線との二つの角度の比と等しくなるように、前記内側節点を、当該内側節点に対応する前記外側節点の周りに回転させることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、移動させた前記外側節点と前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルの節点を移動させる場合、前記基準タイヤモデルにおいて、前記外側節点と、当該外側節点に対応する内側節点とで囲まれる領域を変形領域として定義し、前記変形領域に属する節点を抽出するとともに、前記変形領域に属する異なる節点同士の相対的な節点位置関係を求め、前記節点位置関係を維持して、抽出した前記変形領域に属する節点を移動することが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤモデルの性能予測方法は、タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して基準タイヤモデルを作成する手順と、前記基準タイヤモデルの外形形状を設定する手順と、前記基準タイヤモデルにおいて形状を変更する領域を設定する手順と、前記基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、前記基準タイヤモデルの内面に存在して前記基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める手順と、前記外形形状に前記外側節点を合わせるとともに、前記外側節点と当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、当該内側節点を移動する手順と、移動させた前記外側節点及び前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルを構成する節点を移動させて、前記基準タイヤモデルの形状を変更する手順と、形状を変更した前記タイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するシミュレーションを実行する手順と、を含むことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤの設計方法は、タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して基準タイヤモデルを作成する手順と、前記基準タイヤモデルの外形形状を設定する手順と、前記基準タイヤモデルにおいて形状を変更する領域を設定する手順と、前記基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、前記基準タイヤモデルの内面に存在して前記基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める手順と、前記外形形状に前記外側節点を合わせるとともに、前記外側節点と当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、当該内側節点を移動する手順と、移動させた前記外側節点及び前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルを構成する節点を移動させて、前記基準タイヤモデルの形状を変更する手順と、形状を変更した前記タイヤモデルを用いた性能シミュレーションを実行する手順と、前記性能シミュレーションの結果に基づき、タイヤを設計する手順と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、形状を変更したタイヤモデルを簡易に作成して、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。下記実施形態において取り扱うタイヤは、いわゆる空気入りタイヤであるが、本発明の適用対象は空気入りタイヤに限定されるものではない。
図1は、タイヤの回転軸を通る子午断面を示す断面図である。タイヤ1の子午断面には、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4、ビードコア5が現れている。タイヤ1は、母材であるゴムを、強化材であるカーカス2、ベルト3、あるいはベルトカバー4等の補強コードによって補強した複合材料の構造体である。
カーカス2は、タイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たす強度メンバーであり、その内圧によって荷重を支え、走行中の動的荷重に耐えるようになっている。ベルト3は、キャップトレッドとカーカス2との間に配置されたゴム引きコードを束ねた補強コードの層である。なお、バイアスタイヤの場合にはブレーカと呼ぶ。ラジアルタイヤにおいて、ベルト3は形状保持及び強度メンバーとして重要な役割を担っている。
ベルト3の接地面側には、ベルトカバー4が配置されている。ベルトカバー4は、例えば有機繊維材料を層状に配置したものであり、ベルト3の保護層としての役割や、ベルト3の補強層としての役割を持つ。ビードコア5は、内圧によってカーカス2に発生するコード張力を支えているスチールワイヤの束である。ビードコア5は、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4及びトレッドとともに、タイヤ1の強度部材となる。次に、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を実行する装置について説明する。
図2は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法によって作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するタイヤの性能予測装置の構成例を示す図である。図3は、本実施形態に係るタイヤの性能予測装置の処理部の構成例を示す図である。本実施形態に係るタイヤの性能予測装置50は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を実行してタイヤモデルを作成するとともに、作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するものである。
図2に示すように、タイヤの性能予測装置50は、処理部52と記憶部54とにより構成されている。このタイヤの性能予測装置50には、入出力装置51が接続されており、この入出力装置51の入力手段53により、タイヤモデルを作成するのに必要な値、例えばタイヤ1を構成するゴムや繊維材料の物性値(質量密度ρ、弾性率E)、及びタイヤの性能の予測に必要な境界条件や走行条件等を処理部52や記憶部54へ入力する。
ここで、入力手段53には、キーボード、マウス、マイク等の入力デバイスを使用することができる。また、図3に示すように、処理部52は、後述するタイヤモデル10を作成する解析モデル作成部52aと、タイヤモデル10を用いてタイヤの諸性能を予測する解析部52bとにより構成されている。
記憶部54は、この発明に係るタイヤの性能予測用方法が組み込まれたタイヤの性能予測用コンピュータプログラム(以下、「プログラム」と称する)が格納されている。ここで、記憶部54は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段等の組み合わせにより構成されている。
また、上記プログラムは、必ずしも単一的に構成されるものに限られず、コンピュータシステムにすでに記憶されているプログラム、例えばOS(Operating System)に代表される別個のプログラムとともにその機能を達成するものであってもよい。また、図3に示す処理部52の機能、すなわち解析モデル作成部52a、解析部52bの機能を実現するための上記プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本実施形態に係るタイヤモデル作成方法及びタイヤモデルの作成方法を実行してもよい。なお、「コンピュータシステム」とは、上記OSや周辺機器などのハードウェアを含むものである。
処理部52は、RAM、ROM等のメモリとCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)とにより構成されている。タイヤの性能を予測する際には、後述するタイヤモデルを作成するためのデータに基づいて、この処理部52が上記プログラムを処理部52が備えるメモリに読み込んで演算する。処理部52は、演算途中の数値を適宜記憶部54に格納し、格納した数値を適宜記憶部54から取り出して演算する。なお、この処理部52は、上記プログラムの代わりに専用のハードウェアにより、解析モデル作成部52a、解析部52bを実現するものであってもよい。
処理部52が演算することで求められたタイヤモデル10やタイヤの性能の予測結果は、入出力装置51の表示手段55により表示される。記憶部54は、処理部52内に設けられていてもよいし、他の装置(例えば、データベースサーバ)内に設けられていてもよい。また、入出力装置51を備えた端末装置から、タイヤの性能予測装置50に有線、無線のいずれかの方法でアクセスすることができる構成であってもよい。次に、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法について説明する。
図4は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。図5は、タイヤを解析モデル化した例を示す斜視図である。図6は、図5に示すタイヤモデルの子午断面を示す断面図である。図7は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの外形形状を変更する手法を説明するための模式図である。本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法では、まず、解析に用いるタイヤモデル(解析モデル)10を作成する(ステップS101)。
図5、図6に示すように、処理部52の解析モデル作成部52aは、解析に用いる手法(本実施形態では有限要素法)に基づき、性能を予測するタイヤを有限個の要素10、10・・・10等に分割して、タイヤモデル10を作成する。タイヤモデル10を構成する要素には、例えば2次元平面では四辺形要素、3次元体では四面体ソリッド要素、五面体ソリッド要素、六面体ソリッド要素等のソリッド要素や三角形シェル要素、四角形シェル要素等のシェル要素等、コンピュータで用い得る要素とすることが望ましい。このようにして分割された要素は、解析の過程においては、3次元座標を用いて逐一特定される。
本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法では、ステップS101で作成したタイヤモデル10を元にして、形状の異なるタイヤモデルを作成する。このように、ステップS101で作成したタイヤモデル10は、形状の異なるタイヤモデルの元になるものであり、以下の説明においては、タイヤモデル10を基準タイヤモデル10という。
基準タイヤモデル10を作成したら、基準タイヤモデル10の形状を変更する。このため、本実施形態では、基準タイヤモデル10の外形形状を変更する。そして、変更前における基準タイヤモデル10の外形形状と内形形状との相対的な位置関係を維持しつつ、基準タイヤモデル10の内面形状を、変更した外形形状に追従させる。
基準タイヤモデル10の外形形状を変更するため、タイヤの製造に用いる成形金型の内面形状を設定する(ステップS102)。すなわち、タイヤの外形形状はタイヤの加硫に用いる成形金型の内面形状になるため、本実施形態においては、成形金型の内面形状(成形金型内面形状)を変更して、基準タイヤモデル10の外形形状を変更する。変更後における成形金型内面形状は、例えば、子午断面形状では、図7の実線LIで示すようになる。
次に、基準タイヤモデル10の形状を変更する領域(形状変更領域)を設定する(ステップS103)。基準タイヤモデル10の形状変更領域は、例えば、図7に示すAで示す領域とする。本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法では、形状変更領域A内の節点CPを移動させることにより、形状変更領域A内で基準タイヤモデル10の形状を変更する。したがって、形状変更領域A外においては、基準タイヤモデル10の形状は変更しない。ここで、形状変更領域Aは、任意に設定する。
図8−1、図8−2は、基準タイヤモデルの形状を変更する領域を設定する他の手法を説明する模式図である。図7に示す例では、基準タイヤモデル10の形状変更領域を一つの領域として取り扱っている。しかし、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法では、一つの領域として設定した基準タイヤモデル10の形状変更領域を複数の領域に分割して、基準タイヤモデル10の形状変更領域を複数としてもよい。すなわち、形状変更領域を少なくとも2個にしてもよい。このようにすることで、基準タイヤモデル10の形状を変更する前後において、寸法を維持したい部分や寸法を変更したい部分を、形状の変更により確実に反映させることができる。
例えば、タイヤの幅方向(タイヤの回転軸Y軸と平行な方向)中心からの溝の位置、溝の幅、あるいはベルト3(図1参照)の寸法等を維持したまま、基準タイヤモデル10の形状を変更したい場合、一つの領域として設定した基準タイヤモデル10の形状変更領域を、寸法等を維持したい部分を含む領域と、寸法等を維持したい部分を含まない領域とに分割して、基準タイヤモデル10の形状を変更する。このようにすれば、寸法等を維持したい部分を含む領域では寸法等を維持して、基準タイヤモデル10の形状を変更することができる。
図8−1は、溝幅を維持したまま基準タイヤモデル10の形状を変更する例を示している。この場合、溝11の幅(タイヤ幅方向における寸法)を維持したいので、溝11の周辺は寸法を維持する領域(第1形状変更領域)Bとし、溝11を含まない領域を第2形状変更領域Cとして設定する。そして、第1形状変更領域Bにおいては、節点CP間の相対的な位置関係(例えば節点間の距離)を維持して、基準タイヤモデル10の形状を変更する。
図8−2は、ベルト3の長さを維持したまま基準タイヤモデル10の形状を変更する例を示している。この場合、ベルト3の長さを維持したいので、ベルト3を含む部分を、寸法を維持する領域(第1形状変更領域)Bとし、ベルト3を含まない領域を第2形状変更領域Cとして設定する。そして、第1形状変更領域Bにおいては、節点CP間の相対的な位置関係を維持して、基準タイヤモデル10の形状を変更する。
ステップS103で形状変更領域を設定したら、基準タイヤモデル10の外面(すなわちトレッド面)に位置する節点(外側節点)CPOを抽出する(ステップS104)。そして、抽出した外側節点CPOを、図7に示す成形金型内面形状LIに合わせることにより、基準タイヤモデル10の外形形状を変更する。次に、ステップS104で抽出した外側節点CPOと、基準タイヤモデル10の厚さを決定する内側の節点(内側節点)CPIとの対応関係を求める(ステップS105)。これによって抽出された内側節点CPIを、対応する外側節点CPOとともに移動させる。例えば、外側節点CPO1に対応する内側節点CPI1は、外側節点CPO1との相対的な位置関係(例えば、両節点の距離)を保持したまま、外側節点CPO1とともに移動する。
外側節点CPOと内側節点CPIとは、図6、図7に示すタイヤ幅方向中心CLを基準とし、タイヤ幅方向中心CLにおける外側節点CPOと内側節点CPIとを、ともに移動させる一組の節点として対応付ける。そして、基準タイヤモデル10のタイヤ幅方向中心CLから幅方向外側に向かって順に存在する、一組の外側節点CPOと内側節点CPIとを、ともに移動させる一組の節点として対応付ける。また、例えば、溝11のような特徴的な形状を基準とし、このような特徴的な形状を構成する外側節点CPOと内側節点CPIとを、ともに移動させる一組の節点として対応付ける。また、通常、隣接する内側節点CPI同士の距離は、隣接する外側節点CPO同士の距離以下になるので、この関係を利用して、ともに移動させる一組の外側節点CPOと内側節点CPIとを対応付けてもよい。
次に、外側節点CPOを移動させて、ステップS102で設定した成形金型内面形状(図7の実線LI)に合わせる(ステップS106)。この場合、次に説明するような手法によって、外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせる。
図9−1、図9−2は、外側節点を成形金型内面形状に合わせる手法を説明するための模式図である。図9−3は、タイヤモデルの外側形状の基準長さを説明するための模式図である。ここで、図9−1は、基準タイヤモデル10の外側節点CPOを示しており、図9−2は、成形金型内面形状LIに合わせた後における基準タイヤモデル10の外側節点CPOを示している。
本実施形態においては、式(1)、式(2)に示すように、外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせた後における基準タイヤモデル10の隣接する外側節点CPO間の距離w1又はw2と、外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせた後における全体長さwとの比を、基準タイヤモデル10の外側節点CPO間の距離L1又はL2と、基準タイヤモデル10の全体長さLとの比に、所定の係数a1又はa2を乗じたものとする。
ここで、Lは、基準タイヤモデル10の外側形状の全体長さであり、基準タイヤモデル10の形状を変更する領域において基準タイヤモデル10の外側形状LIBに沿って測った外側節点CPOの距離(外側節点CPOaと外側節点CPObとの距離)である。また、wは、外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせた後における基準タイヤモデル10の外側形状の全体長さであり、基準タイヤモデル10の形状を変更する領域において、成形金型内面形状LIに沿って測った外側節点CPOの距離(外側節点CPOaと外側節点CPObとの距離)である。
w1/w=a1×(L1/L)・・(1)
w2/w=a2×(L2/L)・・(2)
ここで、係数a1、係数a2は、場所毎に異なっていてもよい。係数a1、係数a2を場所毎に適切な値とすることで、基準タイヤモデル10と、外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせた後におけるタイヤモデル(形状変更タイヤモデル)10Mとの間で、寸法や位置等を維持したい部分(例えば溝幅、溝位置、ベルト幅等)の寸法や位置等を維持させて、外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせることができる。
例えば、係数a1、係数a2を1よりも大きく設定することで、形状変更タイヤモデル10Mでは、基準タイヤモデル10における隣接する外側節点CPO同士の距離L1、L2よりも、隣接する外側節点CPO同士の距離w1、w2を大きくすることができる。また、係数a1、係数a2を1よりも小さく設定することで、形状変更タイヤモデル10Mでは、基準タイヤモデル10における隣接する外側節点CPO同士の距離L1、L2よりも、隣接する外側節点CPO同士の距離w1、w2の距離を小さくすることができる。さらに、係数a1を1よりも大きく、係数a2を1よりも小さく設定すれば、形状変更タイヤモデル10Mにおける隣接する外側節点CPO同士の距離w1を基準タイヤモデル10における隣接する外側節点CPO同士の距離L1よりも大きく、形状変更タイヤモデル10Mにおける隣接する外側節点CPO同士の距離w2を基準タイヤモデル10における隣接する外側節点CPO同士の距離L2よりも小さくすることができる。
このように、係数a1、a2を調整することによって、基準タイヤモデル10の外側節点CPOを成形金型内面形状LIに合わせる前後において、寸法や位置を維持したい部分の寸法や位置等を維持することができる。例えば、図8−1に示す例では、第1形状変更領域Bにおいては、節点CP間の距離を維持して、基準タイヤモデル10の形状を変更する。このため、第1形状変更領域Bにおいては、係数a1、a2を1に設定する。一方、図8−1に示す第2形状変更領域Cは、形状を変更した後において全体の寸法を調整するために節点CP間の距離を変化させる。このため、第2形状変更領域Bにおいては、係数a1、a2を1よりも大きい値、あるいは1よりも小さい値に設定する。
ステップS106において、外側節点CPOを成形金型内面形状に合わせたら、ステップS105で設定した内側節点CPIを、それぞれの内側節点CPIと対応する外側節点CPOとの相対的な位置関係を保持したまま、移動させる(ステップS107)。これによって、内側節点CPIを移動させる前後において、基準タイヤモデル10の厚さを維持することができる。このとき、基準タイヤモデル10の外面と、内側節点CPI及びこの内側節点CPIに対応する外側節点CPOとを結ぶ線分とのなす二つの角度の比が、成形金型内面形状LIと、移動後における内側節点CPI及びこの内側節点CPIに対応する外側節点CPOとを結ぶ線分とのなす二つの角度の比と等しくなるように、内側節点CPIを、対応する外側節点CPOを中心として回転させる。次に、この手法を説明する。
図10−1〜図10−3は、外側節点を移動させた後において、内側節点を、この内側節点に対応する外側節点を中心として回転させる手法を説明するための模式図である。解析に用いるタイヤモデルは、子午断面において、タイヤの回転軸の幅方向中心位置から外側に向かって放射状にメッシュが切られることが多い。この場合、放射線の長さ、すなわち、外側節点CPOと内側節点CPIとを結ぶ線分の長さを外側節点CPO及び内側節点CPIの移動の前後で維持することで、基準タイヤモデル10の形状を変更しても基準タイヤモデル10の厚さと形状を変更した後におけるタイヤモデルの厚さとを同じ大きさに維持することができる。
しかし、成形金型内面形状によって、基準タイヤモデル10の形状を変更した後におけるタイヤモデルのメッシュを切る放射線の方向と、基準タイヤモデル10のメッシュを切る放射線の方向とは異なることがあり、このような場合には、内側節点CPIを移動させる前後において、基準タイヤモデル10の厚さを維持することができない。そこで、本実施形態では、内側節点CPIと、これに対応する外側節点CPOとの相対的な位置関係を保持したまま、外側節点CPO及び内側節点CPIを移動させるとともに、内側節点CPIを対応する外側節点CPOを中心として上述したように回転させる。
図10−1は、基準タイヤモデル10を示している。外側節点CPOをBとし、この外側節点CPOに対応する内側節点CPIをDとする。また、外側節点CPOに隣接する節点をそれぞれA、Cとする。このとき、A、B、Cを結んで構成される外側形状LIBは、基準タイヤモデル10の外形形状を表す。
図10−2は、基準タイヤモデル10の外側節点CPO(B)を、成形金型内面形状LIに合わせて移動させるとともに、前記外側節点CPO(B)に対応する内側節点CPI(D)を、両者の相対的な位置関係を保持したまま移動させた状態を示している。図10−2において、移動前の外側節点CPO(B)に対応する移動後の外側節点はCPO(B’)となり、移動後の内側節点CPI(D)に対応する移動後の内側節点はCPI(D’)となる。また、移動前の外側節点A、Cに対応する移動後の外側節点は、それぞれA’、C’となる。
内側節点CPI(D)と、これに対応する外側節点CPO(B)とを結ぶ線分BDの長さを保持しながら内側節点CPI(D)を移動させることにより、内側節点CPI(D)と外側節点CPO(B)との相対的な位置関係を保持したまま、内側節点CPI(D)を移動させることができる。すなわち、線分BDと線分B’D’とが等しくなるようにすることで、内側節点CPI(D)と外側節点CPO(B)との相対的な位置関係を保持することができる。
このとき、基準タイヤモデル10における∠ABDと∠CBDとの角度比∠ABD/∠CBDが、形状を変更した後のタイヤモデル、すなわち形状変更タイヤモデル10Mにおける∠A’B’D’と∠C’B’D’との角度比∠A’B’D’/∠C’B’D’に等しくなるように、移動後における内側節点CPI(D’)を、これに対応する外側節点CPO(B’)の周りに回転させる。その結果、形状変更タイヤモデル10Mは、図10−3に示すようになる。これによって、基準タイヤモデル10の形状を変更しつつ、形状を変更する前後において、タイヤモデルの厚さを同じ大きさに維持することができる。なお、対応する外側節点CPOへ向かう内側節点CPIの移動と内側節点CPIの回転とは、順序は問わない。すなわち、内側節点CPIを移動させてから回転してもよいし、内側節点CPIを回転させてから移動してもよい。なお、角度比∠ABD/∠CBDは、角度比∠A’B’D’/∠C’B’D’と等しくなることが好ましいが、±10%の範囲で、より好ましくは±5%の範囲で等しくなればよい。
ステップS107において内側節点CPIを移動させたら、移動させた外側節点CPO及び内側節点CPI以外の節点(すなわち、基準タイヤモデルの内部に存在する節点)を、基準タイヤモデル10の厚さを維持したまま移動させる(ステップS108)。次に、この手法を説明する。
図11−1、図11−2は、基準タイヤモデルの外側節点と内側節点とで構成される変形領域の説明図である。ここで、図11−2は、図11−1のBで囲んだ領域を示している。図12−1〜図12−3は、外側節点と内側節点とで構成される変形領域の内部に存在する節点を移動させる例を示す説明図である。ステップS107までで、基準タイヤモデル10の外側節点CPO及び内側節点CPIを移動させた。ステップS108では、基準タイヤモデル10の内部に存在する節点を移動させる。まず、基準タイヤモデル10において、隣接する2個の外側節点CPOと、隣接する2個の内側節点CPIとで囲まれる領域を定義する。この領域を変形領域という。
図11−2において、隣接する2個の外側節点CPO1、CPO2、及び隣接する2個の内側節点CPI1、CPI2で囲まれる領域は変形領域e1、隣接する2個の外側節点CPO2、CPO3、及び隣接する2個の内側節点CPI2、CPI3で囲まれる領域は変形領域e2、隣接する2個の外側節点CPO3、CPO4、及び隣接する2個の内側節点CPI3、CPI4で囲まれる領域は変形領域e3となる。変形領域e1〜e3は、基準タイヤモデル10において、移動させる内部の節点を漏れなく包含するように設定する。なお、本実施形態において、変形領域e1〜e3は四角形であるが、変形領域e1〜e3は三角形であってもよい。基準タイヤモデル10の内部に存在する節点を移動させる手法について、変形領域e2を例に説明する。
図12−1に示すように、基準タイヤモデル10で定義された変形領域e2は、移動させる節点(内部節点)CPNa、CPNbを包含している。本実施形態において、変形領域e2内における内部節点CPNa及び内部節点CPNbは、基準タイヤモデル10における他の節点(内部節点CPNaに対しては、内部節点CPNb、外側節点CPO2、CPO3及び内側節点CPI2、CPI3)との相対的な位置関係を維持して、形状を変更した後のタイヤモデルで移動する。この手法の一例を説明する。
本実施形態では、図12−1に示す変形領域e2と、変形領域e2に含まれる節点(すなわち、外側節点CPO2、CPO3、内部節点CPNa、CPNb及び内側節点CPI2、CPI3)とを正規化する。正規化は、変形領域e2に含まれるすべての節点同士の位置関係を求めた後、前記位置関係を維持したまま変形領域e2を正方形(あるいは長方形)に変形する。図12−2は正規化した変形領域e2_Pを示している。
次に、ステップS107までの手順で、基準タイヤモデル10の外側節点CPO2、CPO3、及び内側節点CPI2、CPI3を移動したら、正規化したものを、移動後における変形領域e2_Fに変換する。これによって、変形領域e2に含まれる節点の相対的な位置関係を保持しながら、変形領域e2の内部節点CPNa、CPNbを移動することができる。
ステップS108までの手順により、基準タイヤモデル10の形状を変更したタイヤモデル(形状変更タイヤモデル)を得ることができる。上述した手順から分かるように、形状変更タイヤモデルは、有限要素法の計算を伴わずに作成できる。形状変更後タイヤモデルを作成したら、図2に示すタイヤの性能予測装置50の処理部52は、作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能をシミュレーションする(ステップS109)。タイヤの性能シミュレーションは、例えば、転動シミュレーションや振動シミュレーション等がある。
タイヤの性能をシミュレーションしたら、その結果を評価し(ステップS110)、必要があれば設計変更をする(ステップS111)。タイヤの設計変更をすることによって、タイヤの形状の変更が必要になった場合には、形状を変更した成形金型内面形状を設定し、上述したステップS102〜ステップS108を用いて新たな形状変更タイヤモデルを作成し、評価する。
以上、本実施形態では、基準タイヤモデルの形状を変更するにあたって、変更する外形形状、すなわち成形金型の内面形状を設定し、基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、基準タイヤモデルの内面に存在して基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める。そして、設定した外形形状に外側節点を合わせるとともに、この外側節点に対応する内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、内側節点を移動することにより、基準タイヤモデルの形状を変更したタイヤモデルを作成する。これによって、解析に用いるタイヤモデルを作成するにあたって、例えば、有限要素法等の解析手法を用いることなく、基準となる形状のタイヤモデルから、形状の異なる複数のタイヤモデルを簡易に作成することができる。その結果、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮することができる。
以上のように、この発明に係るタイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの性能予測方法、並びにタイヤの設計方法は、数値シミュレーションに用いるタイヤモデルを作成することに有用であり、特に、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮することに適している。
タイヤの回転軸を通る子午断面を示す断面図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法によって作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するタイヤの性能予測装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係るタイヤの性能予測装置の処理部の構成例を示す図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。 タイヤを解析モデル化した例を示す斜視図である。 図5に示すタイヤモデルの子午断面を示す断面図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの外形形状を変更する手法を説明するための模式図である。 基準タイヤモデルの形状を変更する領域を設定する他の手法を説明する模式図である。 基準タイヤモデルの形状を変更する領域を設定する他の手法を説明する模式図である。 外側節点を成形金型内面形状に合わせる手法を説明するための模式図である。 外側節点を成形金型内面形状に合わせる手法を説明するための模式図である。 タイヤモデルの外側形状の基準長さを説明するための模式図である。 外側節点を移動させた後において、内側節点を、この内側節点に対応する外側節点を中心として回転させる手法を説明するための模式図である。 外側節点を移動させた後において、内側節点を、この内側節点に対応する外側節点を中心として回転させる手法を説明するための模式図である。 外側節点を移動させた後において、内側節点を、この内側節点に対応する外側節点を中心として回転させる手法を説明するための模式図である。 基準タイヤモデルの外側節点と内側節点とで構成される変形領域の説明図である。 基準タイヤモデルの外側節点と内側節点とで構成される変形領域の説明図である。 外側節点と内側節点とで構成される変形領域の内部に存在する節点を移動させる例を示す説明図である。 外側節点と内側節点とで構成される変形領域の内部に存在する節点を移動させる例を示す説明図である。 外側節点と内側節点とで構成される変形領域の内部に存在する節点を移動させる例を示す説明図である。
符号の説明
1 タイヤ
2 カーカス
3 ベルト
4 ベルトカバー
5 ビードコア
10 基準タイヤモデル(タイヤモデル)
10M 形状変更タイヤモデル
11 溝
50 タイヤの性能予測装置
52 処理部

Claims (7)

  1. タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して基準タイヤモデルを作成する手順と、
    前記基準タイヤモデルの外形形状を設定する手順と、
    前記基準タイヤモデルにおいて形状を変更する領域を設定する手順と、
    前記基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、前記基準タイヤモデルの内面に存在して前記基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める手順と、
    前記外形形状に前記外側節点を合わせるとともに、前記外側節点と当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、当該内側節点を移動する手順と、
    移動させた前記外側節点及び前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルを構成する節点を移動する手順と、
    を含むことを特徴とするタイヤモデルの作成方法。
  2. 設定した前記外形形状に前記外側節点を合わせる場合、
    設定した前記外形形状に前記外側節点を合わせた後における、隣接する前記外側節点間の距離と前記基準タイヤモデルの外側形状の全体長さとの比が、前記外形形状に合わせる前における、隣接する前記外側節点間の距離と前記基準タイヤモデルの外側形状の全体長さとの比に所定の係数を乗じた値となるようにすることを特徴とする請求項1に記載のタイヤモデルの作成方法。
  3. 前記基準タイヤモデルの形状を変更する領域は、
    少なくとも2個の領域からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤモデルの作成方法。
  4. 前記外側節点と、当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら前記内側節点を移動する場合においては、
    移動する前記内側節点を、当該内側節点に対応する前記外側節点と同様に移動させ、
    設定した外形形状と、移動後における外側節点と当該外側節点に対応する内側節点とを結ぶ直線とのなす二つの角度の比が、
    前記基準タイヤモデルの外形形状と、前記基準タイヤモデルの外側節点と当該外側節点に対応する内側節点とを結ぶ直線との二つの角度の比と等しくなるように、前記内側節点を、当該内側節点に対応する前記外側節点の周りに回転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
  5. 移動させた前記外側節点と前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルの節点を移動させる場合、
    前記基準タイヤモデルにおいて、前記外側節点と、当該外側節点に対応する内側節点とで囲まれる領域を変形領域として定義し、
    前記変形領域に属する節点を抽出するとともに、前記変形領域に属する異なる節点同士の相対的な節点位置関係を求め、
    前記節点位置関係を維持して、抽出した前記変形領域に属する節点を移動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
  6. タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して基準タイヤモデルを作成する手順と、
    前記基準タイヤモデルの外形形状を設定する手順と、
    前記基準タイヤモデルにおいて形状を変更する領域を設定する手順と、
    前記基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、前記基準タイヤモデルの内面に存在して前記基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める手順と、
    前記外形形状に前記外側節点を合わせるとともに、前記外側節点と当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、当該内側節点を移動する手順と、
    移動させた前記外側節点及び前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルを構成する節点を移動させて、前記基準タイヤモデルの形状を変更する手順と、
    形状を変更した前記タイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するシミュレーションを実行する手順と、
    を含むことを特徴とするタイヤモデルの性能予測方法。
  7. タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して基準タイヤモデルを作成する手順と、
    前記基準タイヤモデルの外形形状を設定する手順と、
    前記基準タイヤモデルにおいて形状を変更する領域を設定する手順と、
    前記基準タイヤモデルの外面に存在する外側節点と、前記基準タイヤモデルの内面に存在して前記基準タイヤモデルの厚さを規定する内側節点との対応関係を求める手順と、
    前記外形形状に前記外側節点を合わせるとともに、前記外側節点と当該外側節点に対応する前記内側節点との相対的な位置関係を維持しながら、当該内側節点を移動する手順と、
    移動させた前記外側節点及び前記内側節点以外の前記基準タイヤモデルを構成する節点を移動させて、前記基準タイヤモデルの形状を変更する手順と、
    形状を変更した前記タイヤモデルを用いた性能シミュレーションを実行する手順と、
    前記性能シミュレーションの結果に基づき、タイヤを設計する手順と、
    を含むことを特徴とするタイヤの設計方法。
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