JP5169114B2 - タイヤモデルの作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤのシミュレーションに用いるタイヤモデルの作成に関する。
従来の空気入りタイヤは、試作品を走行試験や搬送試験等に供して得られた結果を元に、さらに改良を加えて試作品を試作するという繰り返しによって開発されていた。このような開発手法は、試作と試験との繰り返しになるので、開発効率が悪いという問題点があった。この問題点を解決するために、近年では数値解析を用いたシミュレーションによって、試作品を製造しなくともタイヤの物理的性質、すなわちタイヤの性能を予測することができる手法が提案されている。
シミュレーションにおいては、解析に用いる解析手法に基づいて作成したタイヤの解析モデル(タイヤモデル)を作成する必要がある。特許文献1には、内部構造を含むタイヤの基本モデルを定め、この基本モデルを実測した外形のデータと合成してタイヤ断面のデータを作成し、これを周方向に展開してタイヤモデルを得る方法が提案されている。
特開2006−123644号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術は、タイヤモデルの外形形状を変更する毎に、外形のデータを実測し、基本モデルと合成する必要がある。また、外形のデータと基本モデルとを合成する際には、溝や装飾線等が一致するように重ね合わせる必要があり、合成の作業に手間を要する。このように、従来の技術では、タイヤモデルの作成に手間を要し、評価するタイヤモデルの数が多い場合には、タイヤモデルの作成に時間を要するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、形状を変更したタイヤモデルを簡易に作成して、多くのタイヤモデルを作成する際に要する時間を短縮することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤモデルの作成方法は、タイヤから、コンピュータで解析可能な基準タイヤモデルを作成する基準モデル作成手順と、前記基準タイヤモデルの外側形状を規定するとともに、前記基準タイヤモデルに対して所定の位置に配置される輪郭モデルを作成し、前記所定の位置に配置する輪郭モデル設定手順と、前記基準タイヤモデルの外側に前記輪郭モデルに向かう引っ張り力を作用させ、前記外側を前記輪郭モデルに向かって移動させる外力付与手順と、前記基準タイヤモデルの内部を、前記基準タイヤモデルの外側の移動に追従して変形させることにより、前記基準タイヤモデルの形状を変更したタイヤモデルを作成する変形手順と、を含むことを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記変形手順では、少なくとも、前記基準タイヤモデルの内部に設けられるコード層間の距離を保持した状態で、前記基準タイヤモデルの内部を変形させることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記基準タイヤモデルは、前記タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して構成され、
前記変形手順では、前記基準タイヤモデルの径方向における前記節点の相対変位を一定とすることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記変形手順では、所定の前記節点同士の距離を拘束し、前記節点を中心とした回転は許容することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記輪郭モデルを前記所定の位置に配置したときに、前記輪郭モデルの少なくとも一部が前記基準タイヤモデルの内部にある場合には、前記外力付与手順の前に、前記輪郭モデルを前記基準タイヤモデルと干渉しない位置に配置し、前記外力付与手順では、前記基準タイヤモデルの外側に前記輪郭モデルに向かう引っ張り力を作用させながら、前記輪郭モデルを前記所定の位置に移動させることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記タイヤモデルの作成方法において、前記輪郭モデルを規定の位置に配置したときに、前記輪郭モデルの少なくとも一部が前記基準タイヤモデルの内部にある場合には、前記外力付与手順の前に、前記輪郭モデルを前記基準タイヤモデルと干渉しない位置に配置した後、前記輪郭モデルを前記所定の位置に移動させてから、前記外力付与手順を実行することが好ましい。
この発明によれば、形状を変更したタイヤモデルを簡易に作成して、多くのタイヤモデルを作成する際に要する時間を短縮することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。下記実施形態において取り扱うタイヤは、いわゆる空気入りタイヤであるが、本発明の適用対象は空気入りタイヤに限定されるものではない。
図1は、タイヤの回転軸を通る子午断面を示す断面図である。タイヤ1の子午断面には、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4、ビードコア5が現れている。タイヤ1は、母材であるゴムを、強化材であるカーカス2、ベルト3、あるいはベルトカバー4等の補強コードによって補強した複合材料の構造体である。ここで、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4等の、金属繊維や有機繊維等のコード材料で構成される層を、コード層という。
カーカス2は、タイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たす強度メンバーであり、その内圧によって荷重を支え、走行中の動的荷重に耐えるようになっている。ベルト3は、キャップトレッドとカーカス2との間に配置されたゴム引きコードを束ねた補強コードの層である。なお、バイアスタイヤの場合にはブレーカと呼ぶ。ラジアルタイヤにおいて、ベルト3は形状保持及び強度メンバーとして重要な役割を担っている。
ベルト3の接地面側には、ベルトカバー4が配置されている。ベルトカバー4は、例えば有機繊維材料を層状に配置したものであり、ベルト3の保護層としての役割や、ベルト3の補強層としての役割を持つ。ビードコア5は、内圧によってカーカス2に発生するコード張力を支えているスチールワイヤの束である。ビードコア5は、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4及びトレッドとともに、タイヤ1の強度部材となる。次に、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を実行する装置について説明する。
図2は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法によって作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するタイヤモデル作成装置の構成例を示す図である。図3は、本実施形態に係るタイヤモデル作成装置の処理部の構成例を示す図である。本実施形態に係るタイヤモデル作成装置50は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を実行してタイヤモデルを作成するとともに、作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するものである。
図2に示すように、タイヤモデル作成装置50は、処理部52と記憶部54とにより構成されている。このタイヤモデル作成装置50には、入出力装置51が接続されており、この入出力装置51の入力手段53により、タイヤモデルを作成するために必要な情報、例えばタイヤ1を構成するゴムや繊維材料の物性値(質量密度ρ、弾性率E等)、あるいは境界条件等を処理部52や記憶部54へ入力する。
ここで、入力手段53には、キーボード、マウス、マイク等の入力デバイスを使用することができる。また、図3に示すように、処理部52は、後述するタイヤモデル10を作成する解析モデル作成部52aと、タイヤモデル10を用いてタイヤの諸性能を予測する解析部52bとにより構成されている。
記憶部54は、この発明に係るタイヤモデルの作成方法が組み込まれたタイヤモデルの作成用コンピュータプログラム(以下、「プログラム」と称する)が格納されている。ここで、記憶部54は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段等の組み合わせにより構成されている。
また、上記プログラムは、必ずしも単一に構成されるものに限られず、コンピュータシステムに既に記憶されているプログラム、例えばOS(Operating SyStem)に代表される別個のプログラムとともにその機能を達成するものであってもよい。また、図3に示す処理部52の機能、すなわち解析モデル作成部52a、解析部52bの機能を実現するための上記プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を実行してもよい。なお、「コンピュータシステム」とは、上記OSや周辺機器などのハードウェアを含むものである。
処理部52は、RAM、ROM等のメモリとCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)とにより構成されている。タイヤモデルを作成する際には、タイヤモデルを作成するための情報に基づいて、この処理部52が上記プログラムを処理部52が備えるメモリに読み込んで演算する。処理部52は、演算途中の数値を適宜記憶部54に格納し、格納した数値を適宜記憶部54から取り出して演算する。なお、この処理部52は、上記プログラムの代わりに専用のハードウェアにより、解析モデル作成部52a、解析部52bを実現するものであってもよい。
処理部52が演算することで求められたタイヤモデル10は、入出力装置51の表示手段55により表示される。記憶部54は、処理部52内に設けられていてもよいし、他の装置(例えば、データベースサーバ)内に設けられていてもよい。また、入出力装置51を備えた端末装置から、タイヤモデル作成装置50に有線、無線のいずれかの方法でアクセスすることができる構成であってもよい。次に、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法について説明する。ここで、タイヤモデルとは、有限要素法や有限差分法等の数値解析手法を用いて転動解析や変形解析等の解析を行うために用いるモデルで、コンピュータで解析可能なモデルである。
図4は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。図5は、タイヤをコンピュータで解析可能なモデルとしたタイヤモデルの子午断面を示す断面図である。図6は、タイヤをコンピュータで解析可能なモデルとしたタイヤモデル全体を示す斜視図である。図7は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。
本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を実行するにあたり、まず、タイヤモデル作成装置50が備える処理部52の解析モデル作成部52aは、性能評価の基準とするタイヤから、コンピュータで解析可能なタイヤモデルを作成する(ステップS101)。ステップS101は、基準モデル作成手順に相当する。タイヤモデル10は、図5に示すように、タイヤの子午断面をコンピュータで解析可能なモデルとしたものであるが、タイヤモデル10は、図6に示すような3次元形状であってもよい。3次元モデルである場合には、必ずしもタイヤの全周をモデル化する必要はなく、一部をモデル化してもよい。コンピュータで解析可能なモデルは、数学的モデルや数学的離散化モデルを含む。
図5、図6に示すように、処理部52の解析モデル作成部52aは、解析に用いる手法(本実施形態では有限要素法)に基づき、耐摩耗性や騒音、振動等の性能を評価するタイヤを有限個の要素10、10・・・10等に分割して、タイヤモデル10を作成する。このように、本実施形態において、タイヤモデル10は数学的離散化モデルである。タイヤモデル10を構成する要素には、例えば2次元平面では四辺形要素、3次元体では四面体ソリッド要素、五面体ソリッド要素、六面体ソリッド要素等のソリッド要素や三角形シェル要素、四角形シェル要素等のシェル要素等、コンピュータで用い得る要素とすることが望ましい。このようにして分割された要素は、解析の過程においては、2次元モデルでは2次元座標を用いて、3次元モデルでは3次元座標を用いて逐一特定される。
本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法では、ステップS101で作成したタイヤモデル10を元にして、形状(外側の形状)の異なるタイヤモデルを作成する。このように、ステップS101で作成したタイヤモデル10は、形状の異なるタイヤモデルの元になるものであり、以下の説明においては、タイヤモデル10を基準タイヤモデル10という。
基準タイヤモデル10が作成されたら、解析モデル作成部52aは基準タイヤモデル10の形状を変更する。このため、本実施形態では、基準タイヤモデル10の外側11の形状(以下外形状という)を変更する。基準タイヤモデル10の外形状を変更するため、変更したい外形状の輪郭を、コンピュータで解析可能なモデル化することにより、輪郭モデル20を作成する(ステップS102)。ステップS102は、輪郭モデル設定手順に相当する。本実施形態では、基準タイヤモデル10はタイヤの子午断面をモデル化した2次元モデルなので、変更したい外形状の輪郭は線で表される。一方、図6に示すように、基準タイヤモデル10が3次元モデルである場合、変更したい外形状の輪郭は面で表される。
輪郭モデル20は、例えば、タイヤを加硫する際に用いる加硫金型の内面形状を用いる。また、輪郭モデル20は、変更したい外形状の輪郭を表す数学的な線(2次元モデルの場合)や面(3次元モデルの場合)であってもよい。図5に示す基準タイヤモデル10の場合、ZをYの2次関数や3次関数等で表現したものを輪郭モデル20とすることができる。また、輪郭モデル20は、連続した形状に限定されるものではなく、離散化モデルであってもよい。
輪郭モデル20は、基準タイヤモデル10に対して所定の位置に配置される。すなわち輪郭モデル20は、基準タイヤモデル10の形状を変更した後に得られるタイヤモデルの外側の形状が輪郭モデル20となる位置に配置される。すなわち、輪郭モデル20が配置される位置は、基準タイヤモデル10と、基準タイヤモデル10の形状を変更した後に得られるタイヤモデルの外側の形状となる位置である。
次に、解析モデル作成部52aは、基準タイヤモデル10の外側11と、輪郭モデル20との相互作用を設定する(ステップS103)。ステップS103は、相互作用設定手順である。ここで、相互作用は、少なくとも一方は変形可能な2つの対象間における相対運動又は接触現象を表す。本実施形態において、2つの対象は、輪郭モデル20と基準タイヤモデル10の外側11であり、ステップS103においては、輪郭モデル20と基準タイヤモデル10の外側11との相対運動や、両者の接触が設定される。
本実施形態では、後述するように、基準タイヤモデル10の外側11へ引っ張り力を負荷することにより、輪郭モデル20と基準タイヤモデル10の外側11とが相対的に接近するように設定される。そして、輪郭モデル20と基準タイヤモデル10の外側11とが接触すると、輪郭モデル20の位置(座標)で基準タイヤモデル10の外側11は拘束され、輪郭モデル20に対する基準タイヤモデル10の外側11の動きは停止するように設定される。
次に、解析モデル作成部52aは、図7に示すように、基準タイヤモデル10の外側11に引っ張り力Ftを付与する(ステップS104)。ステップS104が、外力付与手順に相当する。本実施形態では、基準タイヤモデル10の外側11に負圧を与えて、基準タイヤモデル10の外側11に引っ張り力Ftを付与する。これによって、基準タイヤモデル10の外側11を輪郭モデル20に接近させる。
基準タイヤモデル10の外側11が輪郭モデル20に接触したら、基準タイヤモデル10の外側11が輪郭モデル20に拘束される。すなわち、輪郭モデル20の座標の位置で、基準タイヤモデル10の外側11が拘束され、その移動が停止する。このように、本実施形態では、基準タイヤモデル10の外側11に引っ張り力Ftを付与して輪郭モデル20に接触させ、基準タイヤモデル10の外側11の形状を輪郭モデル20の形状とする。これによって、基準タイヤモデル10の外側11に作用する引っ張り力Ftによって、基準タイヤモデル10の変形させたい部分を輪郭モデル20に向かって引っ張り、変形させることができるので、確実に基準タイヤモデル10の外側11の形状を輪郭モデルの形状に合わせることができる。なお、引っ張り力Ftは、基準タイヤモデル10の表面の法線方向に沿ってもよいが、これに限定されるものではなく、任意の方向であってもよい。また、引っ張り力Ftが作用する箇所は、点、線、面のいずれでもよい。
次に、解析モデル作成部52aは、図5に示す基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析を実行する(ステップS105)。ステップS105が、変形手順に相当する。この場合、例えば、基準タイヤモデル10の内側13は、基準タイヤモデル10の外側11との位置関係を保持した状態で移動することが好ましい。例えば、解析モデル作成部52aは、基準タイヤモデル10の内側13と外側11との距離を保持した状態で基準タイヤモデル10の内側13を移動させる。これによって、基準タイヤモデル10の形状を変更した新たなタイヤモデルが作成される。なお、このタイヤモデルは、2次元モデルなので、これを周方向に展開することによって、3次元のタイヤモデルが得られる(以下同様)。
変形解析が終了したら、タイヤモデル作成装置50が備える処理部52の解析部52bは、変形後の基準タイヤモデル10、すなわち新たなタイヤモデルの位置(座標)情報や形状に関する情報、あるいは構成材料の物性値に関する情報等を取得する(ステップS106)。解析部52bは、ステップS106で取得した情報を用いて、上記手法により作成したタイヤモデル、すなわち、基準タイヤモデル10の形状が変更されたタイヤモデルの性能を評価する。
図8は、本実施形態の第1変形例に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。図9、図10−1、図10−2は、本実施形態の第1変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。本変形例は、上述したタイヤモデルの作成方法において、変形手順では、少なくとも、基準タイヤモデル10の内部に設けられるコード層間の距離を保持した状態で、基準タイヤモデル10の内部12を変形させる点に特徴がある。
本変形例に係るタイヤモデルの作成方法のステップS201〜ステップS203は、上述した本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法のステップS101〜ステップS103と同一なので、説明を省略する。ステップS203で、基準タイヤモデル10の外側11と、輪郭モデル20との相互作用が設定されたら、解析モデル作成部52aは、少なくともコード層間の距離を保持するように設定する。これによって、後述する変形解析によって作成された新たなタイヤモデルは、基準タイヤモデル10の内部構造を維持しつつ、外側の形状のみを変更したものとなる。ここで、コード層とは、図1に示すタイヤ1を構成するカーカス2、ベルト3、ベルトカバー4等である。
図9は、基準タイヤモデル10の一部を拡大した断面図である。本変形例において、基準タイヤモデル10は、コード層L1、L2、L3、L4、L5を備えている。タイヤ内面の節点をA1、B1、C1・・・、コード層L1とL2との間の節点をA2、B2、C2・・・、コード層L3とL4との間の節点をA3、B3、C3・・・、コード層L5よりも基準タイヤモデル10の径方向外側の節点をA4、B4、C4・・・とする。また、基準タイヤモデル10のトレッドの表面における節点をA6、B6、C6・・・、トレッドの内部の所定位置における節点をA5、B5、C5とする。ここで、本実施形態において、コード層L1、L2はカーカスであり、コード層L3、L4はベルトであり、コード層L5はベルトカバーである。
本変形例では、基準タイヤモデル10の径方向(Z軸方向)、すなわち赤道面Pcの方向における節点間の距離を一定にして、基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析を実行する。本変形例では、赤道面Pcの方向における節点間の相対変位uが変化しないように設定する。これによって、赤道面Pcの方向における節点間の距離を一定に保持して基準タイヤモデル10を変形させる。節点A1〜A6において、それぞれの相対変位uをuA1、uA2、uA3、uA4、uA5、uA6とすると、これらは式(1)〜式(6)で表すことができる。
uA1=p1_a−p1_b・・・(1)
uA2=p2_a−p2_b・・・(2)
uA3=p3_a−p3_b・・・(3)
uA4=p4_a−p4_b・・・(4)
uA5=p5_a−p5_b・・・(5)
uA6=p6_a−p6_b・・・(6)
ここで、p1〜p6は、それぞれの節点A1〜A6の位置を表し、aは変形後を、bは変形前を意味する添字である。すなわち、相対変位は、変形後における節点間の距離と変形前における節点間の距離との差である。
本変形例では、uA1−uA2=0、uA2−uA3=0、uA3−uA4=0、uA4−uA5=0、uA5−uA6=0とする。すなわち、uA1=uA2=uA3=uA4=uA5=uA6である。これによって、赤道面Pcの方向における節点間の相対変位uが変化しないので、基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析の前後で、赤道面Pcの方向における節点間の距離を一定に保持して基準タイヤモデル10が変形する。その結果、ステップS206における変形解析では、コード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離を、基準タイヤモデル10の変形の前後で一定とすることができるので、基準タイヤモデル10の外形状のみを変更したタイヤモデルを作成できる。これによって、複数の異なる形状のタイヤモデルの間で、形状の変化の影響のみを評価できる。
例えば、図9の領域RAY1、RAY2に示すように、すべての節点が赤道面Pcの平行な直線上に存在しない場合、すべての節点を結んだときに直線により近くなる節点を選択することが好ましい。このようにすれば、基準タイヤモデルを変形させる前後において、コード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離をより一定に保持しやすくなる。図9に示す基準タイヤモデル10の領域RAZ1の節点B1〜B4や領域RAZ2の節点C1〜C4は、ほぼ赤道面Pcと平行な直線上に存在するが、領域RAY1、RAY2において、節点B1〜B4や節点C1〜C4が存在する直線上に節点は存在しない。この場合、領域RAY1においては、節点B1〜B4が存在する直線により近い直線Z2上に存在する節点B5、B6を選択する。
すなわち、図9に示す例では、節点B1〜B4が存在する直線と直線Z1との基準タイヤモデル10の幅方向における距離Y1よりも、節点B1〜B4が存在する直線と直線Z2との基準タイヤモデル10の幅方向における距離Y2の方が小さいので、直線Z2上に存在する節点B5、B6を選択する。領域RAY2でも、節点C1〜C4が存在する直線と領域RAZ2において隣接する2本の直線のうち、節点C1〜C4が存在する直線との基準タイヤモデル10の幅方向における距離が小さい方の直線(図9に示す例ではY3<Y4なので、前記距離がY3の直線)上に存在する節点C5、C6を選択する。また、コード層間の距離を保持するため、同じ補強層、あるいはそれに近い補強用上の節点を用いることが好ましい。例えば、コード層L1上においては、節点A1、B1、C1・・・を用いる。節点間の距離を一定とする節点は、代表的なものを用いてもよいし、同一の直線上に存在するあらゆる節点を用いてもよい。
赤道面Pcの方向における節点間の距離を一定にして、基準タイヤモデル10の内部12を変形させるため、図10−1、図10−2に示すように、赤道面Pcの方向に隣接する節点N_1、N_2においては、X、Y、Z軸周りの回転(図10−2の矢印Rx、Ry、Rz)及びX、Y方向の変化は許容する。節点N_1、N_2は、X、Y、Z軸周りの回転が許容されるので、節点N_1は節点N_2を中心として回転でき、また、節点N_2は、節点N_1を中心として回転できる。一方、隣接する節点N_1、N_2間の距離ΔLは拘束し、距離ΔLが変化しないようにする。これによって、基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析の前後において、コード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離ΔLを一定とすることができる。
ステップS204において、解析モデル作成部52aは、変形解析の前後において、基準タイヤモデル10の赤道面Pcの方向に並ぶ節点間における相対変位がそれぞれ等しくなるように設定することで、変形解析の前後においてコード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離を保持するように設定する。その後、解析モデル作成部52aは、ステップS205で引っ張り力を基準タイヤモデル10の外側11に引っ張り力Ftを付与し、ステップS206で基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析を実行する。ステップS206の変形解析では、変形解析の前後においてコード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離が保持される。これによって、基準タイヤモデル10の形状を変更した新たなタイヤモデルが作成される。解析部52bは、ステップS206で取得した情報を用いて、上記手法により作成したタイヤモデル、すなわち、基準タイヤモデル10の形状が変更されたタイヤモデルの性能を評価する。なお、上記説明では、変形解析の前後においてコード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離を保持するようにしたが、タイヤモデルの目的により、変形解析の前後において、コード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離を変更してもよい(以下同様)。この場合、一部のコード層間の距離や赤道面Pc方向の節点間の距離を変更してもよい。
図11は、本実施形態の第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。図12−1〜図12−3は、本実施形態の第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。本変形例は、上述したタイヤモデルの作成方法において、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に対して所定の位置に配置したときに、輪郭モデル20の少なくとも一部が基準タイヤモデル10の内部にある場合、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10と干渉しない位置に配置した上で、輪郭モデル20を所定の位置まで移動させる点に特徴がある。
本変形例に係るタイヤモデルの作成方法のステップS301、ステップS302は、上述した本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法のステップS101、ステップS102と同一なので、説明を省略する。図12−1に示すように、作成しようとするタイヤモデルの径方向における寸法が基準タイヤモデル10よりも小さい場合、作成しようとするタイヤモデルに対応する輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に対して所定の位置に配置すると、輪郭モデル20の一部が基準タイヤモデル10の内部12に干渉してしまう。
このため、本変形例では、図12−2に示すように、基準タイヤモデル10の外側に引っ張り力を負荷し、基準タイヤモデル10を変形させる前に、解析モデル作成部52aは、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10と干渉しない位置に配置する(ステップS303)。これによって、基準タイヤモデル10よりも径方向の寸法が小さいタイヤモデルを作成することができる。輪郭モデル20を基準タイヤモデル10と干渉しない位置に配置する場合、例えば、解析モデル作成部52aは、基準タイヤモデル10と干渉しない位置で輪郭モデル20を作成する。
次に、解析モデル作成部52aは、基準タイヤモデル10の外側11と、輪郭モデル20との相互作用を設定する(ステップS304)。そして、解析モデル作成部52aは、図12−2に示すように、基準タイヤモデル10の外側11に引っ張り力Ftを負荷しつつ、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に向かって図12−2の矢印Mの方向へ移動させ(ステップS305)、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に対して所定の位置に配置する。これによって、図12−3に示すように、基準タイヤモデル10の形状を変更した新たなタイヤモデル10Nが作成される。
本変形例に係る基準タイヤモデル10のように2次元モデルである場合、ステップS305で輪郭モデル20を移動させる方向は、図12−2に示すZ軸の方向の他、輪郭モデル20と基準タイヤモデル10との干渉の仕方によっては、Y軸の方向にも移動させる。また、ステップS305において、輪郭モデル20を移動させる際には、基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析を実行する。この場合、上述した第1変形例のように、赤道面Pcの方向における節点間の距離を一定に保持して基準タイヤモデル10を変形させることが好ましい。
上記手順によって、基準タイヤモデル10の形状を変更した新たなタイヤモデル10Nが作成される。その後、解析部52bは、ステップS306で取得した情報を用いて、上記手法により作成したタイヤモデル、すなわち、基準タイヤモデル10の形状を変更したタイヤモデルの性能を評価する。
図13は、本実施形態の第3変形例に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。本変形例は、上述した第2変形例において、輪郭モデル20の少なくとも一部が基準タイヤモデル10と干渉する場合、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に対して所定の位置に配置した後、基準タイヤモデル10の外側に引っ張り力を負荷する点が異なる。
本変形例に係るタイヤモデルの作成方法のステップS401〜ステップS404は、上述した第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法のステップS301〜ステップS304と同一なので、説明を省略する。ステップS405で、解析モデル作成部52aは、図12−1に示すように、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に向かって移動させ、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に対して所定の位置に配置する。
このとき、ステップS404では、輪郭モデル20と基準タイヤモデル10の外側11とが接すると、基準タイヤモデル10の外側11は、輪郭モデル20で接触拘束されるように設定されている。したがって、輪郭モデル20を基準タイヤモデル10に向かって移動させて輪郭モデル20と基準タイヤモデル10の外側11とが接すると、基準タイヤモデル10の外側11は、輪郭モデル20の形状に倣った形状となる。
ステップS406で、解析モデル作成部52aは、基準タイヤモデル10の外側11に引っ張り力Ftを負荷する。これによって、基準タイヤモデル10の外側11が輪郭モデル20の形状となっていない部分が輪郭モデル20に接するので、基準タイヤモデル10の外側11は、輪郭モデル20の形状に合った形状となる。この後、解析モデル作成部52aは、基準タイヤモデル10の内部12を変形させる変形解析を実行する。この場合、上述した第1変形例のように、赤道面Pcの方向における節点間の距離を一定に保持して基準タイヤモデル10を変形させることが好ましい。
上記手順によって、基準タイヤモデル10の形状を変更した新たなタイヤモデル10Nが作成される。その後、解析部52bは、ステップS407で取得した情報を用いて、上記手法により作成したタイヤモデル、すなわち、基準タイヤモデル10の形状を変更したタイヤモデルの性能を評価する。
図14は、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法により作成した新たなタイヤモデルを示す一部断面図である。図15−1は、基準タイヤモデルに内圧を負荷して輪郭モデルに押し付けるタイヤモデルの作成方法により作成した新たなタイヤモデルを示す一部断面図である。図15−2は、図15−1に示す領域RA3の拡大図である。図14、図15−1及び図15−2の結果は、いずれも本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法、基準タイヤモデルに内圧を負荷するタイヤモデルの作成方法を1回実行することにより得られたものである。
図14に示すように、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法により作成した新たなタイヤモデル10Nは、外側が輪郭モデル20とよく一致していることがわかる。また、タイヤモデル10Nを構成する要素の歪みも見られない。これは、引っ張り力によって、基準タイヤモデルの外側と輪郭モデルとの間で基準タイヤモデルの外側が変形するので、基準タイヤモデルの外側の変形に対する基準タイヤモデル内部の影響を排除できるからであると考えられる。
一方、図15−1、図15−2に示すように、基準タイヤモデルに内圧Pを負荷して輪郭モデル20に押し付けることにより作成した新たなタイヤモデル10Naは、領域RA1で内面形状に波打ちが発生しており、領域RA2で、タイヤモデル10Naを構成する要素に歪みが見られる。また、領域RA2では、タイヤモデル10Naの外側11Naと輪郭モデル20とが合っていない部分もある。これは、内圧によって基準タイヤモデルの外側を輪郭モデルへ押し付けるので、基準タイヤモデル内部の変形を介して基準タイヤモデルの外側が変形することになり、内部の変形等の影響を外側が受けるからであると考えられる。このように、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法によれば、少ない(1、2回)の処理によって、品質の高いタイヤモデルを作成できる。
以上、本実施形態及びその変形例では、基準タイヤモデルの形状を変更するにあたって、基準タイヤモデルの外側に輪郭モデルに向かう引っ張り力を作用させ、基準タイヤモデルの外側を輪郭モデルに向かって移動させ、その後、基準タイヤモデルの内部を基準タイヤモデルの外側の移動に追従して変形させる。これによって、引っ張り力によって基準タイヤモデルの外側が輪郭モデルに沿って変形する。すなわち、輪郭モデルと基準タイヤモデルの外側との間で変形するので、基準となる形状のタイヤモデルから、形状の異なる複数のタイヤモデルを簡易に、かつ精度よく作成することができる。その結果、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮することができる。
以上のように、この発明に係るタイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの性能予測方法、並びにタイヤの設計方法は、数値シミュレーションに用いるタイヤモデルを作成することに有用であり、特に、多くのタイヤモデルを作成する場合に要する時間を短縮することに適している。
タイヤの回転軸を通る子午断面を示す断面図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法によって作成したタイヤモデルを用いてタイヤの性能を予測するタイヤモデル作成装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係るタイヤモデル作成装置の処理部の構成例を示す図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。 タイヤをコンピュータで解析可能なモデルとしたタイヤモデルの子午断面を示す断面図である。 タイヤをコンピュータで解析可能なモデルとしたタイヤモデル全体を示す斜視図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第1変形例に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態の第1変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第1変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第1変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態の第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第2変形例に係るタイヤモデルの作成方法において、タイヤモデルの形状を変更する手法を説明するための模式図である。 本実施形態の第3変形例に係るタイヤモデルの作成方法の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法により作成した新たなタイヤモデルを示す一部断面図である。 基準タイヤモデルに内圧を負荷して輪郭モデルに押し付けるタイヤモデルの作成方法により作成した新たなタイヤモデルを示す一部断面図である。 図15−1に示す領域RA3の拡大図である。
符号の説明
1 タイヤ
2 カーカス
3 ベルト
4 ベルトカバー
5 ビードコア
10 基準タイヤモデル(タイヤモデル)
10N、10Na タイヤモデル
11、11Na 外側
12 内部
13 内側
20 輪郭モデル
50 タイヤモデル作成装置
51 入出力装置
52 処理部
52a 解析モデル作成部
52b 解析部

Claims (6)

  1. タイヤから、コンピュータで解析可能な基準タイヤモデルを作成する基準モデル作成手順と、
    前記基準タイヤモデルの外側形状を規定するとともに、前記基準タイヤモデルに対して所定の位置に配置される輪郭モデルを作成し、前記所定の位置に配置する輪郭モデル設定手順と、
    前記基準タイヤモデルの外側に前記輪郭モデルに向かう引っ張り力を作用させ、前記外側を前記輪郭モデルに向かって移動させる外力付与手順と、
    前記基準タイヤモデルの内部を、前記基準タイヤモデルの外側の移動に追従して変形させることにより、前記基準タイヤモデルの形状を変更したタイヤモデルを作成する変形手順と、
    を含むことを特徴とするタイヤモデルの作成方法。
  2. 前記変形手順では、少なくとも、前記基準タイヤモデルの内部に設けられるコード層間の距離を保持した状態で、前記基準タイヤモデルの内部を変形させることを特徴とする請求項1に記載のタイヤモデルの作成方法。
  3. 前記基準タイヤモデルは、前記タイヤを複数の節点で構成される有限個の要素に分割して構成され、
    前記変形手順では、前記基準タイヤモデルの径方向における前記節点の相対変位を一定とすることを特徴とする請求項2に記載のタイヤモデルの作成方法。
  4. 前記変形手順では、所定の前記節点同士の距離を拘束し、前記節点を中心とした回転は許容することを特徴とする請求項3に記載のタイヤモデルの作成方法。
  5. 前記輪郭モデルを前記所定の位置に配置したときに、前記輪郭モデルの少なくとも一部が前記基準タイヤモデルの内部にある場合には、
    前記外力付与手順の前に、前記輪郭モデルを前記基準タイヤモデルと干渉しない位置に配置し、
    前記外力付与手順では、前記基準タイヤモデルの外側に前記輪郭モデルに向かう引っ張り力を作用させながら、前記輪郭モデルを前記所定の位置に移動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
  6. 前記輪郭モデルを規定の位置に配置したときに、前記輪郭モデルの少なくとも一部が前記基準タイヤモデルの内部にある場合には、
    前記外力付与手順の前に、前記輪郭モデルを前記基準タイヤモデルと干渉しない位置に配置した後、前記輪郭モデルを前記所定の位置に移動させてから、前記外力付与手順を実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
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