JP2015049662A - Fem解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

Fem解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】開発に要する時間及び開発コストを低減できるFEM解析用モデルの生成装置を提供する。
【解決手段】CAD等の図面データに基づき新規モデルM2を生成する新規モデル生成部12と、新規モデルM2にて部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部13と、所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて既存モデルM1と新規モデルM2の部材及び部材境界線を対応付ける部材マッチング部14及び境界線マッチング部15と、新規モデルM2の部材に対し、既存モデルM1の材料物性を定義する物性データ定義部16と、既存FEMモデルM1の部材境界線30’上にある節点を、新規モデルM2の対応する部材境界線30’上にコピーする第1種節点複写部17と、既存FEMモデルM1において部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線40上にある節点を、新規モデルM2における対応する仮想直線40’上にコピーする第2種節点複写部18と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤやその他構造物をFEM(Finite Element Method;有限要素法)解析するために用いる、FEM解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラムに関する。
FEM解析用モデルは、解析対象となる構造物を複数の要素に分割したメッシュモデルであり、構造物を構成する部材、部材境界線、要素、節点、部材の材料物性などが定義されている。FEM解析用モデルは、一般的に手作業で生成される。
製品の開発には、製品のサイズを異ならせたり、製品の一部の形状を変更したりして、設計することが多い。この場合、サイズが異なるだけや一部の形状が異なるだけでも、当該製品のFEM解析用モデルを一つ一つ生成する必要が生じる。そうすると、例えば、3種類のサイズの製品を解析対象とする場合には、3個のFEM解析モデルを生成する必要が生じ、開発に長時間を要し、開発コストが増大してしまう。
開発に要する時間を低減するための一つの手段として、特許文献1には、既存FEMモデルの要素を移動させて形状変更を行う場合に、要素の移動に連動して周辺の要素の形状を変更することが開示されている。
特開2006−199155号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術を用いたとしても、結局のところ、所望の形状になるように、手作業で既存FEMモデルに定義されている複数の節点及び要素を移動させなければならない。一からFEMモデルを生成する場合よりは開発に要する時間を多少低減できるかもしれないが、形状変更に必要となる全ての節点及び要素の移動作業を手作業で行わないといけないのに変わりなく、開発に時間を要してしまう。
本発明の発明者は、製品の設計の場面では、二次元CADデータなど、解析対象物を部材境界線(ベクトルデータなど)で表現した図面データが存在することが多いことに着目し、図面データを有効利用するという新たな着想を得た。
本発明は、このような新たな着想に基づいてなされたものであって、その目的は、開発に要する時間及び開発コストを低減できるFEM解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
すなわち、本発明のFEM解析用モデルの生成装置は、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成する新規モデル生成部と、前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部と、前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付ける部材マッチング部と、前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを対応付ける境界線マッチング部と、前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する物性データ定義部と、前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上にコピーするにあたり、前記部材境界線の端から当該節点までの長さに対する前記部材境界線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーする第1種節点複写部と、前記既存FEMモデルにおいて部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上にコピーするにあたり、前記仮想直線の端から当該節点までの長さに対する前記仮想直線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーする第2種節点複写部と、を備える。
本発明のFEM解析用モデルの生成方法は、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成するステップと、前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識するステップと、前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップと、前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを対応付けるステップと、前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義するステップと、前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上にコピーするにあたり、前記部材境界線の端から当該節点までの長さに対する前記部材境界線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーするステップと、前記既存FEMモデルにおいて部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上にコピーするにあたり、前記仮想直線の端から当該節点までの長さに対する前記仮想直線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーするステップと、を含む。
所定基準線は、既存モデルと新規モデルで共通する線であって、構造物を貫通する線であればよい。例えば構造物の中心線が挙げられる。
このように、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データを用い、新規モデルと既存FEMモデルの部材及び部材境界線を対応付けて、既存FEMモデルに定義された部材の材料物性、節点及び要素のデータを新規モデルの部材境界線に合致するようにコピーするので、新規モデルを自動又は半自動で生成でき、モデル生成時間を大幅に低減して利便性を向上させることができると共に、開発コストを低減することが可能となる。
装置において、部材及び部材境界線の対応付けを十分且つ的確に行うためには、前記部材マッチング部及び前記境界線マッチング部は、前記新規モデルの部材のうち前記既存FEMモデルとの対応付けがなされていない未処理部材について、当該未処理部材と前記部材境界線を挟んで隣接する部材が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて前記未処理部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けることが好ましい。
方法において、部材及び部材境界線の対応付けを十分且つ的確に行うためには、前記新規モデルの部材のうち前記既存FEMモデルの部材との対応付けがなされていない未処理部材について、当該未処理部材と前記部材境界線を挟んで隣接する部材が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて前記未処理部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップ、を有することが好ましい。
装置において、前記既存FEMモデルにおいて前記部材境界線及び前記仮想直線のいずれにもない節点を前記新規モデルにコピーするにあたり、当該節点の周囲にある複数の節点を基準として当該節点の位置を表した正規化座標に形状関数を用いて変換し、前記新規モデルにおける対応する複数の節点の座標と前記正規化座標により算出される座標に当該節点をコピーする第3種節点複写部、を備えることが好ましい。
方法において、前記既存FEMモデルにおいて前記部材境界線及び前記仮想直線のいずれにもない節点を前記新規モデルにコピーするにあたり、当該節点の周囲にある複数の節点を基準として当該節点の位置を表した正規化座標に形状関数を用いて変換し、前記新規モデルにおける対応する複数の節点の位置と前記正規化座標により算出される座標に当該節点をコピーするステップ、を含むことが好ましい。
本発明の好適な適用例としては、前記既存FEMモデル及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、前記所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインであることが挙げられる。
装置において、部材及び部材境界線の対応付けの処理速度を向上させるためには、前記既存FEMモデル及び前記新規モデルは、タイヤサイズに関するデータを有し、前記部材マッチング部及び前記境界線マッチング部は、前記タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部を構成する部材及び部材境界線を対応付けることが好ましい。
方法において、部材及び部材境界線の対応付けの処理速度を向上させるためには、前記既存FEMモデル及び前記新規モデルは、タイヤサイズに関するデータを有し、前記タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部を構成する部材及び部材境界線の対応付けを行うステップ、を含むことが好ましい。
本発明は、上記方法を構成するステップを、プログラムの観点から特定することも可能である。すなわち、本発明のコンピュータプログラムは、上記FEM解析用モデルの生成方法を構成する各ステップをコンピュータに実行させるものである。このプログラムを実行することによっても、上記方法が奏する作用効果を得ることができる。
本発明のFEM解析用モデルの生成装置を示すブロック図。 節点、要素、部材境界線が定義された既存FEMモデルの一例を示す図。 既存FEMモデルの部材をハッチングにて示す図。 新たにモデル化する構造物を表す線図データを示す図。 新たにモデル化する構造物の部材をハッチングにて示す図。 第1〜第2の部材対応付け処理の結果を示す図。 第1〜第3の部材対応付け処理の結果を示す図。 既存FEMモデルの部材境界線上にある節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 既存FEMモデルの部材境界線上にある節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 既存FEMモデルの部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 既存FEMモデルの部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 既存FEMモデルの部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 FEMモデル生成処理を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
[FEM解析用モデルの生成装置]
本発明に係るFEM解析用モデルの生成装置1は、図2Aに示す既存FEMモデルM1と、図3Aに示す新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データと、を用いて、FEM解析用モデルを生成する装置である。図2A及び図3Aに示す構造物は、空気入りタイヤである。図2A及び図3Aは、トレッド部の端部の形状が異なる。
具体的に、図1に示すように、装置1は、既存FEMモデル記憶部10と、図面データ記憶部11と、新規モデル生成部12と、部材認識部13と、部材マッチング部14と、境界線マッチング部15と、物性データ定義部16と、第1種節点複写部17と、第2種節点複写部18と、第3種節点複写部19と、を有する。これら各部12〜19は、CPU、メモリ、各種インターフェイス等を備えたパソコン等の情報処理装置においてCPUが予め記憶されている図示しない処理ルーチンを実行することによりソフトウェア及びハードウェアが協働して実現される。
図1に示す既存FEMモデル記憶部10は、図2A及び図2Bに示すような既存のFEMモデルM1を記憶する。FEMモデルは、解析対象となる構造物を複数の要素で分割したメッシュモデルであり、構造物を構成する部材、部材の情報(部材名、部材の材料物性を含む)、節点、節点で構成される要素(メッシュ)などが定義され、FEM解析に用いられる。図2Aでは、節点を”○”で示し、4つの節点で構成される要素を点線で示し、部材境界線を実線で示している。図2Bでは、部材をハッチングで示し、部材境界線を実線で示している。本実施形態では、FEM解析用モデルは、タイヤモデルであり、タイヤ赤道ラインCL(図4A参照)、タイヤサイズに関するデータ(例えばリム径など)、境界条件、解析条件データなどが設定されている。
図1に示す図面データ記憶部11は、図3Aに示すような新たにモデル化する構造物を部材境界線(ベクトルデータなど)で表した図面データを記憶する。本実施形態では、図面データは、タイヤを部材境界線で表した線図データであり、部材境界線として直線又は曲線が用いられる。線分データの表現方法は、種々の形式を採用できる。
既存FEMモデル記憶部10及び図面データ記憶部11に記憶されるデータは、図示しない操作部を介してユーザーにより設定される。
図1に示す新規モデル生成部12は、図面データ記憶部11に記憶される図面データに基づき、部材境界線のデータを有する新規モデルM2を生成する。この新規モデルM2は、実線で示す部材境界線のデータが定義されているものの、部材、部材の材料特性、節点及び要素が定義されていないモデルである。これらの情報は、下記の各部によって新規モデルM2に定義される。
図1に示す部材認識部13は、新規モデルM2における部材境界線で包囲される閉領域を一つの部材として認識する。図3Bは、新規モデルM2において認識された部材をハッチングにて示す図である。
図1に示す部材マッチング部14は、図3Bに示す新規モデルM2の部材と、図2Bに示す既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける。部材マッチング部14が実行する第1の部材対応付け処理は、新規モデルM2と既存FEMモデルM1に共通する所定基準ラインに沿った並び順に基づいて行う。所定基準ラインは、構造物を貫通するラインであれば、適宜変更可能である。例えば中心線が挙げられる。本実施形態では、図4Aに示すように、構造物がタイヤであるので、タイヤ赤道ラインCLを所定基準ラインとしている。
部材マッチング部14が実行する第2の部材対応付け処理は、構造物(本実施形態ではタイヤ)の外形ラインに沿った並び順に基づいて行う。これら第1〜2の部材対応付け処理を実行すれば、タイヤの場合は、図4Aに示すように大半の部材の対応付けが可能となる。図4A及び図4Bでは、ハッチングがなされている部材は部材対応付けがなされていることを示し、ハッチングがなされていない部材(白抜き部分)は部材対応付け(部材マッチング)がなされてないことを示す。図4Aの例では、例えばビードコア20及びビードフィラー21など、タイヤの内部にある部材に対応付けがなされていないことを分かる。
部材マッチング部14は、第3の部材対応付け処理を実行可能である。第3の部材対応付け処理は、図4A及び図4Bに示すように、新規モデルM2及び既存FEMモデルM1が有するタイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材の対応付けを行う。本実施形態では、ビード部2を構成する部材として、ビードコア20及びビードフィラー21の対応付けを実行する。ビードコア20は四角形、六角形などの多角形、円形又は楕円形などの特徴を有し、ビードフィラー21は三角形の特徴を有する。ビード部2の他の部材は板状であるので、ビード部2の位置が特定できれば、部材形状の特徴によってビードコア20及びビードフィラー21を特定可能である。タイヤサイズに関する情報によってリム径が分かるので、ビード部2の位置を大まかであるが特定可能である。第1〜3の部材対応付け処理を実行すれば、図4Bに示すように部材の対応付けがなされる。この図を見れば、ビードコア20及びビードフィラー21の対応付けがなされていることが分かる。なお、本実施形態では、ビードコア20及びビードフィラー21の両方の対応付けを実行しているが、一方の対応付けだけを実装してもよい。
部材マッチング部14は、第4の部材対応付け処理を実行可能である。第4の部材対応付け処理は、図4Bにて拡大図で示すように、新規モデルM2の部材のうち既存FEMモデルM1との対応付けがなされていない未処理部材22について、未処理部材22と部材境界線を挟んで隣接する部材(23,24,25)が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて未処理部材22と既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける。具体的には、第1〜3の部材対応付け処理にて部材対応付けをしたときに隣接部材情報を記憶しておく。第3の部材対応付け処理が実行されると、新規モデルM2から対応付けがなされていない未処理部材22を抽出し、抽出した未処理部材22を、上記隣接部材情報から検索する。未処理部材22が隣接部材情報から見つかった場合には、隣接位置関係に応じて部材の対応付けを行う。第4の部材対応付け方法を繰り返し実行すれば、全ての部材を対応付けすることが可能となる。
図1に示す境界線マッチング部15は、図3Aに示す新規モデルの部材境界線と、図2Aに示す既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付ける。境界線マッチング部15は、第1〜3の境界線対応付け処理を実行可能である。第1の境界線対応付け処理は、所定基準ライン(タイヤ赤道ラインCL)に沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付ける。部材マッチング部14が実行する第1の部材対応付け処理において、対応付ける対象が部材ではなく部材境界線である点で共通であるので、詳細な説明を省略する。
第2の境界線対応付け処理は、構造物(本実施形態ではタイヤ)の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付ける。部材マッチング部14が実行する第2の部材対応付け処理において、対応付ける対象が部材ではなく部材境界線である点で共通であるので、詳細な説明を省略する。
第3の境界線対応付け処理は、新規モデルM2及び既存FEMモデルM1が有するタイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材(ビードコア20,ビードフィラー21)の境界線の対応付けを行う。部材マッチング部14が実行する第3の部材対応付け処理において、対応付ける対象が部材ではなく部材境界線である点で共通であるので、詳細な説明を省略する。
図1に示す物性データ定義部16は、部材マッチング部14により構築された対応関係データを用いて、新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する。これにより、新規モデルM2の全ての部材に対して、既存FEMモデルM1の部材の材料物性がコピーされ、定義されることになる。
図1に示す第1種節点複写部17は、図5Aに示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線上にコピーする。図5Aの例では、上部に既存FEMモデルM1を示し、下部に新規モデルM2を示している。同図に示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線30上にある節点(n1〜n8)を、新規モデルM2における対応する部材境界線30’上にコピーする。図5Bに示すように、例えば、既存FEMモデルM1の節点n7を新規モデルM2の節点n7’としてコピーする場合、部材の形状やサイズの変更に対応するために、部材境界線30の端から節点n7までの長さL2に対する部材境界線30の長さL1の比(L2/L1)に応じた位置に節点n7’をコピーする。具体的には、まず、既存FEMモデルM1における部材境界線30の端から節点n7までの長さL2と、部材境界線30の長さL1との比(L2/L1)を算出する。次に、新規モデルM2における対応する部材境界線30’の長さ(D1)を算出し、上記比(L2/L1)に基づき、新規モデルM2における部材境界線30’の端から節点n7’までの長さ(D2)を算出する。上記長さ(D2)を満たす座標位置に節点n7’をコピーする。この作業を部材境界線30上にある全ての節点(n1〜n8)について実行する。ここでいう長さは、線に沿った長さである。
図1に示す第2種節点複写部18は、図6Aに示すように、既存FEMモデルM1において部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を、新規モデルM2における対応する仮想直線上にコピーする。図6Aの例では、上部に既存FEMモデルM1を示し、下部に新規モデルM2を示している。同図に示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線40上にある節点(n8〜n11)を、新規モデルにおける対応する仮想直線上にコピーする。図6Bに示すように、例えば、既存FEMモデルM1における仮想直線40上にある節点n9を新規モデルM2における仮想直線40’上に節点n9’としてコピーする場合、部材の形状やサイズの変更に対応するために、図6Bに示すように、仮想直線40の端から節点n9までの長さL4に対する仮想直線40の長さL3の比(L4/L3)に応じた位置に節点n9’をコピーする。具体的には、まず、既存FEMモデルM1における仮想直線40の端から節点n9までの長さL4と、仮想直線40の長さL3との比(L4/L3)を算出する。次に、新規モデルM2における対応する仮想直線40’の長さ(D3)を算出し、上記比(L4/L3)に基づき、仮想直線40’の端から節点n9’までの長さ(D4)を算出する。上記長さ(D4)を満たす座標位置に節点n9’をコピーする。この作業を仮想直線40上にある全ての節点(n8〜n11)について実行する。ここでいう長さは、直線距離である。
図7は、ビード部周辺を示す図である。
図1に示す第3種節点複写部19は、図7に示すように、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n20を新規モデルM2にコピーする。第3種節点複写部19は、まず、図7の上部に示すように、節点n20の周囲にある複数(4つ)の節点P1〜P4を基準として節点n20の位置を表した正規化座標(r,s)に形状関数を用いて変換する。節点n20の座標を(P,P)とし、当該節点n20の周囲にある複数の節点P1〜P4の座標を(P1 X,P1 Y)、(P2 X,P2 Y)、(P3 X,P3 Y)、(P4 X,P4 Y)とした場合に、正規化座標(r,s)は、次の式により算出される。

=(P1 X+P2 X+P3 X+P4 X)/4
=(−P1 X+P2 X+P3 X−P4 X)/4
=(−P1 X−P2 X+P3 X+P4 X)/4
=(P1 X−P2 X+P3 X−P4 X)/4
=(P1 Y+P2 Y+P3 Y+P4 Y)/4
=(−P1 Y+P2 Y+P3 Y−P4 Y)/4
=(−P1 Y−P2 Y+P3 Y+P4 Y)/4
=(P1 Y−P2 Y+P3 Y−P4 Y)/4
第3種節点複写部19は、次に、図7の下部に示すように、新規モデルM2における対応する複数の節点Q1〜Q4の座標と正規化座標(r,s)により算出される位置に節点n20’をコピーする。コピー先となる節点n20’の座標を(Q,Q)とし、当該節点n20’の周囲にある複数の節点Q1〜Q4の座標を(Q1 X,Q1 Y)、(Q2 X,Q2 Y)、(Q3 X,Q3 Y)、(Q4 X,Q4 Y)とした場合に、次の式で算出される。[N]は形状関数である。

=(1−r)(1−s)/4
=(1+r)(1−s)/4
=(1+r)(1+s)/4
=(1−r)(1+s)/4
[FEM解析用モデルの生成方法]
上記装置1を用いて、FEM解析用モデルを生成する方法を、図8を用いて説明する。
まず、ステップS100において、新規モデル生成部12は、図3Aに示す図面データを用いて、部材境界線を有する新規モデルを生成する。この新規モデルには、要素、節点、部材情報(部材名、部材の材料特性など)が定義されていない。
次のステップS101において、部材認識部13は、新規モデルM2における部材境界線で区画される閉領域を1つの部材として認識する。
次のステップS102において、部材マッチング部14は、既存FEMモデルM1の部材と新規モデルM2の部材とを対応付ける。第1〜第4の部材対応付け処理を実行する。
次のステップS103において、境界線マッチング部15は、既存FEMモデルM1の部材境界線と新規モデルM2の部材境界線とを対応付ける。第1〜第3の境界線対応付け処理を実行する。本実施形態では、第4の部材対応付け処理を行う都合上、ステップS102の部材マッチング処理と、ステップS104の境界線マッチング処理を同時に行っている。
次のステップS104において、物性データ定義部16は、部材の対応付けに基づき、新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する。なお、S102〜104の処理順序は適宜変更可能である。例えばS102,S104,S103の順で処理してもよく、S102,S103,S104の順に処理してもよい。
次のステップS105において、第1種節点複写部17は、既存FEMモデルM1における部材境界線30上にある節点(n1〜n8)を、新規モデルM2における対応する部材境界線30’上にコピーする。
次のステップS106において、第2種節点複写部18は、既存FEMモデルM1において部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線40上にある節点(n8〜n11)を、新規モデルM2における対応する仮想直線40’上にコピーする。
次のステップS107において、第3種節点複写部19は、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n20を新規モデルM2にコピーする。
次のステップS108において、コピーした節点により要素を構築すると共に、可能であれば既存FEMモデルM1に設定されている境界条件(リム接触、内圧、接地候補点など)を新規モデルM2に定義する。そして、新規モデルM2の生成が終了する。
以上のように、本実施形態のFEM解析用モデルの生成装置1は、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、部材境界線のデータを有する新規モデルM2を生成する新規モデル生成部12と、新規モデルM2における部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部13と、新規モデルM2と既存FEMモデルM1に共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材と既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける部材マッチング部14と、所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付ける境界線マッチング部15と、新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する物性データ定義部16と、既存FEMモデルM1における部材境界線30上にある節点n7を、新規モデルM2における対応する部材境界線30’上にコピーするにあたり、部材境界線30の端から節点n7までの長さL2に対する部材境界線30の長さL1の比に応じた位置に節点n7’をコピーする第1種節点複写部17と、既存FEMモデルM1において部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線40上にある節点n9を、新規モデルM2における対応する仮想直線40’上にコピーするにあたり、仮想直線40の端から節点n9までの長さL4に対する仮想直線40の長さL3の比に応じた位置に節点n9’をコピーする第2種節点複写部18と、を備える。
また、本実施形態のFEM解析用モデルの生成方法は、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、部材境界線のデータを有する新規モデルM2を生成するステップ(S100)と、新規モデルM2における部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識するステップ(S101)と、新規モデルM2と既存FEMモデルM1に共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材と既存FEMモデルM1の部材とを対応付けるステップ(S102)と、所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付けるステップ(S103)と、新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義するステップ(S104)と、既存FEMモデルM1における部材境界線30上にある節点n7を、新規モデルM2における対応する部材境界線30’上にコピーするにあたり、部材境界線30の端から節点n7までの長さL2に対する部材境界線30の長さL1の比に応じた位置に節点n7’をコピーするステップ(S105)と、既存FEMモデルM1において部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線40上にある節点n9を、新規モデルM2における対応する仮想直線40’上にコピーするにあたり、仮想直線40の端から節点n9までの長さL4に対する仮想直線40の長さL3の比に応じた位置に節点n9’をコピーするステップ(S106)と、を含む。
このように、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データを用い、新規モデルM2と既存FEMモデルM1の部材及び部材境界線を対応付けて、既存FEMモデルM1に定義された部材の材料物性、節点及び要素のデータを新規モデルM2の部材境界線に合致するようにコピーするので、新規モデルを自動又は半自動で生成でき、モデル生成時間を大幅に低減して利便性を向上させることができると共に、開発コストを低減することが可能となる。
本実施形態の装置では、部材マッチング部14及び境界線マッチング部15は、新規モデルM2の部材のうち既存FEMモデルM1との対応付けがなされていない未処理部材22について、未処理部材22と部材境界線を挟んで隣接する部材(23,24,25)が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて未処理部材22と既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける。
本実施形態の方法では、新規モデルM2の部材のうち既存FEMモデルM1の部材との対応付けがなされていない未処理部材22について、未処理部材22と部材境界線を挟んで隣接する部材(23,24,25)が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて未処理部材22と既存FEMモデルM1の部材とを対応付けるステップ(S102)、を有する。
このように、隣接位置関係に応じて部材の対応付けを実施するので、構造物の構造が複雑で外形ライン及び所定基準ラインに沿った対応付け処理を行っても十分に対応付けができない場合であっても、十分且つ的確に対応付けが可能となる。
本実施形態の装置では、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n20を新規モデルM2にコピーするにあたり、節点n20の周囲にある複数の節点P1〜P4を基準として節点n20の位置を表した正規化座標(r,s)に形状関数を用いて変換し、新規モデルM2における対応する複数の節点Q1〜Q4の座標と正規化座標(r,s)により算出される座標に節点n20’をコピーする第3種節点複写部19、を備える。
本実施形態の方法では、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n20を新規モデルM2にコピーするにあたり、節点n20の周囲にある複数の節点P1〜P4を基準として節点n20の位置を表した正規化座標(r,s)に形状関数を用いて変換し、新規モデルM2における対応する複数の節点Q1〜Q4の座標と正規化座標(r,s)により算出される座標に節点n20’をコピーするステップ(S107)、を含む。
既存FEMモデルM1をツールを用いて自動生成した場合には、節点は、部材境界線上及び仮想直線上のいずれかに配置される。既存FEMモデルM1の節点は、原則として、部材境界線上か仮想直線上のいずれかに配置されることになる。しかし、ユーザーが手動で節点を追加又は変更した場合、部材境界線上及び仮想直線上のいずれにも配置されない節点が存在する可能性が生じる。そこで、本実施形態のようにすれば、既存FEMモデルにユーザーが手動で追加又は変更することにより部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点を適切に新規モデルに反映させることが可能となる。
本実施形態では、既存FEMモデルM1及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインCLである。
タイヤを対象とするFEM解析用モデルでは、複数の部材が積層され、構造が複雑になるので、自動又は半自動により新たなモデルを生成できることは、モデル生成時間を著しく低減でき、有用である。それでいて、タイヤ赤道ラインCLにはタイヤの骨格をなす部材が集中するので、タイヤを構成する大半の部材及び部材境界線の対応付けを的確に実現し、処理速度を向上でき、好ましい。
本実施形態の装置では、既存FEMモデルM1及び新規モデルM2は、タイヤサイズに関するデータを有し、部材マッチング部14及び境界線マッチング部15は、タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材及び部材境界線を対応付ける。
本実施形態の方法では、既存FEMモデルM1及び新規モデルM2は、タイヤサイズに関するデータを有し、タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材及び部材境界線の対応付けを行うステップ(S102,S103)、を含む。
タイヤサイズに応じてビード部2の位置が特定でき、さらに、ビード部2を構成するビードコア20等の形状は他の部材に比べて特徴があるので、タイヤ特有のデータを用いて、部材及び部材境界線の対応付けの処理速度を向上させることができ、スループットを向上させることが可能となる。
本実施形態に係るコンピュータプログラムは、上記FEM解析用モデルの生成方法を構成する各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
これらプログラムを実行することによっても、上記方法の奏する作用効果を得ることが可能となる。言い換えると、上記方法を使用しているとも言える。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、部材マッチング部14では、第1〜第4の部材対応付け処理を実行しているが、第1〜第2の部材対応付けを行えば、第3〜第4の処理は省略可能である。すなわち、第1〜第2の部材対応付け処理を実行する実施形態、第1,2,3の部材対応付け処理を実行する実施形態、第1〜4の部材対応付け処理を実行する実施形態、第1,2,4の部材対応付け処理を実行する実施形態が存在する。
境界線マッチング部15では、第1〜第3の境界線対応付け処理を実行しているが、第1〜第2の境界線対応付け処理を行えば、第3の処理は省略可能である。すなわち、第1〜第2の境界線対応付け処理を実行する実施形態、第1〜3の境界線対応付け処理を実行する実施形態が存在する。
上記では構造物が空気入りタイヤである例を挙げて説明したが、タイヤに限定されず、種々の構造物に適用可能である。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
12…新規モデル生成部
13…部材認識部
14…部材マッチング部
15…境界線マッチング部
16…物性データ定義部
17…第1種節点複写部
18…第2種節点複写部
19…第3種節点複写部
30,30’…部材境界線
40,40’…仮想直線
M1…既存FEMモデル
M2…新規モデル

Claims (11)

  1. 新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成する新規モデル生成部と、
    前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部と、
    前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付ける部材マッチング部と、
    前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを対応付ける境界線マッチング部と、
    前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する物性データ定義部と、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上にコピーするにあたり、前記部材境界線の端から当該節点までの長さに対する前記部材境界線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーする第1種節点複写部と、
    前記既存FEMモデルにおいて部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上にコピーするにあたり、前記仮想直線の端から当該節点までの長さに対する前記仮想直線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーする第2種節点複写部と、
    を備えるFEM解析用モデルの生成装置。
  2. 前記部材マッチング部及び前記境界線マッチング部は、前記新規モデルの部材のうち前記既存FEMモデルとの対応付けがなされていない未処理部材について、当該未処理部材と前記部材境界線を挟んで隣接する部材が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて前記未処理部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付ける請求項1に記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  3. 前記既存FEMモデルにおいて前記部材境界線及び前記仮想直線のいずれにもない節点を前記新規モデルにコピーするにあたり、当該節点の周囲にある複数の節点を基準として当該節点の位置を表した正規化座標に形状関数を用いて変換し、前記新規モデルにおける対応する複数の節点の座標と前記正規化座標により算出される座標に当該節点をコピーする第3種節点複写部、を備える請求項1又は2に記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  4. 前記既存FEMモデル及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、
    前記所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインである請求項1〜3のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  5. 前記既存FEMモデル及び前記新規モデルは、タイヤサイズに関するデータを有し、
    前記部材マッチング部及び前記境界線マッチング部は、前記タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部を構成する部材及び部材境界線を対応付ける、請求項4に記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  6. 新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成するステップと、
    前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識するステップと、
    前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップと、
    前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを対応付けるステップと、
    前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義するステップと、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上にコピーするにあたり、前記部材境界線の端から当該節点までの長さに対する前記部材境界線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーするステップと、
    前記既存FEMモデルにおいて部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線上にある節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上にコピーするにあたり、前記仮想直線の端から当該節点までの長さに対する前記仮想直線の長さの比に応じた位置に前記節点をコピーするステップと、
    を含むFEM解析用モデルの生成方法。
  7. 前記新規モデルの部材のうち前記既存FEMモデルの部材との対応付けがなされていない未処理部材について、当該未処理部材と前記部材境界線を挟んで隣接する部材が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて前記未処理部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップ、を有する請求項6に記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  8. 前記既存FEMモデルにおいて前記部材境界線及び前記仮想直線のいずれにもない節点を前記新規モデルにコピーするにあたり、当該節点の周囲にある複数の節点を基準として当該節点の位置を表した正規化座標に形状関数を用いて変換し、前記新規モデルにおける対応する複数の節点の位置と前記正規化座標により算出される座標に当該節点をコピーするステップ、を含む請求項6又は7に記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  9. 前記既存FEMモデル及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、
    前記所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインである請求項6〜8のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  10. 前記既存FEMモデル及び前記新規モデルは、タイヤサイズに関するデータを有し、
    前記タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部を構成する部材及び部材境界線の対応付けを行うステップ、を含む請求項9に記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  11. 請求項6〜10のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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