JP4912756B2 - ポリゴンデータ分割方法およびポリゴンデータ分割装置 - Google Patents

ポリゴンデータ分割方法およびポリゴンデータ分割装置 Download PDF

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Description

本発明は、対象物の表面形状を表す表面形状モデルを記述しているポリゴンデータを分割して、数値解析用の高精度な表面形状モデルを作成するポリゴンデータ分割方法およびポリゴンデータ分割装置に関する。
設計製造プロセスの効率化手段の1つとして、対象物(実際の構造物など)から作成したデジタルデータに基づいて、熱,振動,応力,流体解析等の数値解析を行い、その結果を設計製造プロセスにフィードバックするという手法がある。こうした手法をより有効に活かすには、X線CT装置,3次元レーザ計測器,CCDカメラ等の3次元計測器から得られる対象物の計測データを、対象物の表面形状へ精度良くモデル化する技術が不可欠である。
対象物の表面形状モデルを記述するデータ形式としては、微小な3角形面(ポリゴン)を単位として表面形状を記述するポリゴンデータが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。一方、3次元計測器で得られる対象物の計測データのデータ形式としては、3次元ビットマップデータと点群データの2種類が存在する。
3次元ビットマップデータからポリゴンデータを作成する技術としては、例えば、特許文献2に開示の例などがあり、点群データからポリゴンデータを作成する技術としては、例えば、非特許文献1に記載の例などがある。
ところで、数値解析の目的によっては、対象物の表面形状を記述するポリゴンデータを分割し、表面形状の一部を取り出すことが必要となる場合がある。例えば、対象物が内部に流路形状を有していて、この内部流路形状に対して流体解析を行う場合には、対象物のポリゴンデータを分割して内部流路形状を取り出す必要がある。
ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出す際には、取り出した表面形状の境界部位での形状精度が特に重要となる。ポリゴンデータは微小なポリゴンで構成されているが、例えばこのポリゴンを単位としてポリゴンデータを分割して、表面形状の一部を取り出すと、取り出した表面形状の境界部位は凹凸状の形状になる。このように凹凸状の境界部位を含む表面形状に対して数値解析を行うと、次のような問題を生じる。例えば流体解析を行う場合、境界部位が凹凸状の形状になっていると、その凹凸に起因する渦が発生することにより、解析精度が著しく低下する場合がある。
境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出す方法としては、これまで2つの方法が主なものとして知られている。
第1の方法では、まず利用者が取り出すポリゴン群を選択してポリゴンデータを分割する。この処理を行った時点では、取り出す表面形状の境界部位は、凹凸状の形状になっている。次に、対象物の3D−CADデータをもとに、境界部位が滑らかになるように修正する。具体的には、境界部位において、3D−CADデータからポリゴンデータを作成し、このポリゴンデータに含まれるポリゴン群を使って、もともとの凹凸状のポリゴン群を置き換えることで、境界部位を滑らかにする。
第2の方法では、利用者が取り出す表面形状の境界部位において曲面を作成し、作成した曲面でポリゴンデータを構成するポリゴン群を切断して、ポリゴンデータを分割する。ポリゴン群の切断処理を確実に行うためには、曲面と表面形状が交わることが条件である。この条件を満たすように、対象物の表面から内部に入った位置に曲面を作成する。この処理を全ての境界部位に対して行うことにより表面形状を取り出すものである。
特開2002−230056号公報 特開昭62−37782号公報 「Modeling scattered function data on curved surfaces」(C.Bajaj/G.Xu)
上述したポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出す方法は有効性が高い。しかし、ポリゴンデータのデータサイズが大きい場合、あるいは表面形状が境界部位を多く含む場合に関して課題を残している。具体的には、第1の方法は、ポリゴンデータのデータサイズが大きい場合に、利用者が微小三角形群を指定する操作が煩雑になる。また、表面形状が境界部位を多く含む場合にも、3D−CADデータをもとに境界部位が滑らかになるように修正する操作が煩雑になる。また、対象物の3D−CADデータが存在しない場合には適用できないものである。
同様に、第2の方法は、表面形状が境界部位を多く含む場合に、利用者が境界部位に曲面を作成する操作が煩雑になる。
本発明の目的は、簡単な操作で、境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出すことができるポリゴンデータ分割方法およびポリゴンデータ分割装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、対象物の表面形状に含まれる幾何学的に特徴な形状であるフィーチャをポリゴンデータから抽出するフィーチャ生成手段と、前記フィーチャ生成手段により抽出された前記フィーチャを、前記対象物の内側方向に移動させた形状であるオフセットフィーチャを求めるオフセットフィーチャ生成手段と、前記オフセットフィーチャ生成手段により求められた前記オフセットフィーチャで、前記ポリゴンデータを分割するポリゴン分割手段を備えるポリゴンデータ分割装置を用いて、前記対象物の表面形状を記述するポリゴンデータを分割して分割ポリゴンデータを得るポリゴンデータ分割方法において、前記フィーチャ生成手段は、前記ポリゴンデータから、前記対象物の表面形状に含まれる幾何学的に特徴な形状であるフィーチャを抽出し、前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記フィーチャ生成手段により抽出された前記フィーチャを前記フィーチャの法線方向に沿って前記対象物の内側方向に移動させた形状であるオフセットフィーチャを求め、前記ポリゴン分割手段は、前記オフセットフィーチャ生成手段により求められた前記オフセットフィーチャで前記ポリゴンデータを分割するようにしたものである。
かかる方法により、簡単な操作で、境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出すことができるものとなる。
)上記()において、好ましくは、前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記オフセットフィーチャ、前記ポリゴンデータと前記フィーチャ間の距離に基づいて移動距離を求め、前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記フィーチャを前記移動距離だけ前記対象物の内側方向に移動させることで求めるようにしたものである。
)また、上記目的を達成するために、本発明は、対象物の表面形状を記述するポリゴンデータを分割して分割ポリゴンデータを得るポリゴンデータ分割装置であって、前記対象物の表面形状に含まれる幾何学的に特徴な形状であるフィーチャを前記ポリゴンデータから抽出するフィーチャ生成手段と、前記フィーチャ生成手段により抽出された前記フィーチャを、前記フィーチャの法線方向に沿って前記対象物の内側方向に移動させた形状であるオフセットフィーチャを求めるオフセットフィーチャ生成手段と、前記オフセットフィーチャ生成手段により求められた前記オフセットフィーチャで、前記ポリゴンデータを分割するポリゴン分割手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、簡単な操作で、境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出すことができるものとなる。
)上記()において、好ましくは、前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記ポリゴンデータと前記フィーチャ間の距離に基づいて移動距離を求め、前記フィーチャを前記移動距離だけ前記対象物の内側方向に移動させることで、前記オフセットフィーチャを求めるようにしたものである。
本発明によれば、簡単な操作で、境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出すことができるものとなる。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置のシステム構成及び処理内容について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態によるポリゴンデータ分割装置のシステム構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置のシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態のポリゴンデータ分割装置Cは、入力されたポリゴンデータD1から分割ポリゴンデータD4を作成して、これを出力する。そのために、ポリゴン記憶手段C1と、フィーチャ生成手段C2と、フィーチャ記憶手段C3と、オフセットフィーチャ生成手段C4と、オフセットフィーチャ記憶手段C5と、ポリゴン分割手段C6と、入力手段C7と、表示手段C8を備えている。
ポリゴン記憶手段C1は、メモリやハードディスクで構成され、入力されたポリゴンデータD1を記憶し、必要時に出力する機能を持つ。ポリゴンデータD1には、各ポリゴンの頂点座標が記述されている。
フィーチャ生成手段C2は、入力手段C7からのフィーチャ生成コマンドD5に基づいて、ポリゴン記憶手段C1に記憶されたポリゴンデータD1から、境界部位にフィーチャデータD2を作成して、フィーチャ記憶手段C3に送る。具体的には、ポリゴンデータD1からフィーチャを抽出するとともに、そのフィーチャに所属するポリゴンを検索することでフィーチャ所属ポリゴンデータを得てフィーチャデータD2を作成し、そのフィーチャデータD2をフィーチャ記憶手段C3に送る。ここで、「フィーチャ」とは、対象物の表面形状に含まれる幾何学的な特徴な形状のことであり、フィーチャの例としては、平面,円筒面などが挙げられる。また、「フィーチャ所属ポリゴンデータ」とは、ポリゴンデータD1から抽出したフィーチャに所定の判断基準に基づいて含まれると判断されたポリゴンつまりフィーチャ所属ポリゴン(これはポリゴンデータD1のポリゴンの一部である)の集合である。フィーチャデータD2の作成については、図3を用いて、後述する。
フィーチャ生成手段C2が作成するフィーチャデータD2は、フィーチャ定義情報と、フィーチャ所属ポリゴンリストとが記述されたデータである。フィーチャ定義情報は、フィーチャ生成手段C2で抽出されたフィーチャを定義する情報であり、平面,円筒面といったフィーチャの形態(形状)の分類を表す種別情報と、フィーチャの形態(曲面形状)を詳細に規定する特徴量から構成される。ここで、特徴量とは、平面についての法線ベクトルや基準点,円筒面についての半径や中心軸などである。一方、フィーチャ所属ポリゴンリストは、フィーチャ所属ポリゴンデータに含まれるポリゴンのリストである。
フィーチャ記憶手段C3は、メモリやハードディスクで構成され、入力されたフィーチャデータD2を記憶し、必要時に出力する。
オフセットフィーチャ生成手段C4は、入力手段C7からのオフセットフィーチャ生成コマンドD6に基づいて、フィーチャ記憶手段C3に記憶されたフィーチャデータD2から、オフセットフィーチャデータD3を作成して、オフセットフィーチャ記憶手段C5に送る。「オフセットフィーチャ」とは、フィーチャを対象物の内側方向に一定の距離だけ移動することにより定義される形状のことである。オフセットフィーチャ生成手段C4の詳細については、図4を用いて後述する。
オフセットフィーチャ生成手段C4が作成するオフセットフィーチャデータD3は、オフセットフィーチャが記述されたデータである。オフセットフィーチャ定義情報は、オフセットフィーチャ生成手段C4で抽出されたオフセットフィーチャを定義する情報であり、フィーチャ定義情報と同様に、オフセットフィーチャの形態(形状)の分類を表す種別情報と、オフセットフィーチャの形態(曲面形状)を詳細に規定する特徴量から構成される。
オフセットフィーチャ記憶手段C5は、メモリやハードディスクで構成され、入力されたオフセットフィーチャデータD3を記憶し、必要時に出力する。
ポリゴン分割手段C6は、入力手段C7からのポリゴン分割コマンドD7に基づいて、ポリゴン記憶手段C1に記憶されたポリゴンデータD1と、フィーチャ記憶手段C3に記憶されたオフセットフィーチャデータD3とから、分割ポリゴンデータD4を作成して出力する。具体的には、オフセットフィーチャデータD3で定義されているオフセットフィーチャの曲面形状でポリゴンデータD1を構成するポリゴン群を切断して分割ポリゴンデータD4を作成し、その分割ポリゴンデータD4を出力する。
分割ポリゴンデータD4には、ポリゴンデータD1と同様に、各ポリゴンの頂点座標が記述されている。
入力手段C7は、キーボードやマウスなどで構成され、ポリゴンデータD1から分割ポリゴンデータD4を作成して、これを出力するまでの処理に必要なコマンドなどを利用者が入力する。すなわち、利用者は、入力手段C7を介して、フィーチャ生成コマンドD5,オフセットフィーチャ生成コマンドD6,ポリゴン分割コマンドD7などのコマンドを入力する。
表示手段C8は、ポリゴン記憶手段C2からポリゴンデータD1を、フィーチャ記憶手段C3からフィーチャデータD2を、オフセットフィーチャ記憶手段C5からオフセットフィーチャデータD3を、分割ポリゴン記憶手段C7から分割ポリゴンデータD4をそれぞれ取り出して(入力して)、利用者に視覚的に表示する。
次に、図2〜図5を用いて、本実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行内容について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行内容を示すフローチャートである。図3は、本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行時の表示例の説明図である。図4は、本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によって生成されたポリゴンデータの一例の説明図である。図5は、本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行内容の要部の詳細フローチャートである。
図2のステップS1(フィーチャ作成過程)において、フィーチャ生成手段C2は、境界部位にポリゴンデータD1からフィーチャデータD2を作成する。
ここで、図3を用いて、フィーチャデータ作成方法の一例について説明する。図3に示すように、利用者が選択可能な複数のフィーチャ種別情報(平面,円筒面,円錐面)が、表示手段C8の表示画面の左上側に表示されており、利用者は選択したいフィーチャ種別情報をマウスでクリックする。図3の例では、フィーチャ種別情報として「平面」が選択されている。さらに、表示画面の右側にはポリゴンデータD1で記述される表面形状が表示されており、利用者は境界部位近くの表面形状の1点をマウスでクリックすることによりシードポリゴンを選択する。図3では、白抜きの三角形で記した部分がユーザーが指定したシードポリゴンである。
ポリゴンデータD1は、X線CT装置等の3次元計測器から得られるため、その計測誤差により、平面の場合でも、計測データは平面に対して直交する方向に多少の凹凸のあるデータとなっている。そこで、核となるシードポリゴンが指定されると、フィーチャ生成手段C2は、シードポリゴンに隣接するポリゴンを順次選択するとともに、シードポリゴンに対してある幅を有する範囲,すなわち、シードポリゴンの平面に対して厚みを有する直方体の領域内のポリゴンを平面を構成するフィーチャ所属ポリゴンとして選択して、フィーチャデータD1を作成する。
例えば、フィーチャ種別情報として、円筒面を選択し、黒三角形の部分をシードポリゴンとして指定すると、フィーチャ生成手段C2は、このシードポリゴンに対して、隣接するポリゴンを順次選択するとともに、シードポリゴンに対して円筒面内でかつ、半径方向の外周方向と内周方向にある幅を有する範囲のパイプ状の領域内のポリゴンを円筒面を構成するフィーチャ所属ポリゴンとして選択して、フィーチャデータD1を作成する。
次に、図2のステップS2(オフセットフィーチャ作成過程)において、オフセットフィーチャ生成手段C4は、フィーチャデータD2からオフセットフィーチャD3を作成する。
ここで、図4を用いて、フィーチャデータD2の一例について説明する。
図4に示すように、フィーチャデータD2は、複数の隣接するポリゴンP1,P2,P3,P4,P5,P6…からなっている。ポリゴンデータD1は、3頂点の座標で定義される。例えば、ポリゴンP1=(頂点1の座標(X1,Y1,Z1),頂点2の座標(X2,Y2,Z2),頂点3の座標(X3,Y3,Z3)),ポリゴンP4=(頂点1の座標(X2,Y2,Z2),頂点2の座標(X3,Y3,Z3)),頂31の座標(X4,Y4,Z4)のように定義される。
ここで、ポリゴンP1は、境界部位の凸部であり、このような凸部や凹部がある凹凸になっていると、その凹凸に起因する渦が発生することにより、解析精度が著しく低下する場合がある。この境界の凹凸をなくす処理が、ステップS2のオフセットフィーチャ生成過程である。
ここで、図5を用いて、オフセットフィーチャ生成過程S2における処理内容の詳細について説明する。
図5のステップS21(移動方向設定過程)において、オフセットフィーチャ生成手段C4は、オフセットフィーチャを生成するために必要となるフィーチャの移動方向を設定する。フィーチャの移動方向としては、例えばフィーチャの法線の向きに設定する。例えば、図4において、直線F1がフィーチャの面を示すとすると、この面の法線方向を移動方向とする。
次に、ステップS21(移動距離設定過程)において、オフセットフィーチャ生成手段C4は、オフセットフィーチャを生成するために必要となるフィーチャの移動距離を設定する。後述のステップS4(ポリゴン分割過程)において実施するオフセットフィーチャとポリゴン群の切断処理を確実に行うためには、オフセットフィーチャと表面形状が交わることが条件であり、この条件を満足する移動距離を設定する必要がある。統計的な観点より、フィーチャとフィーチャ所属ポリゴン群の間の距離分布、および距離分布の標準偏差σを計算し、移動距離を3σに設定すれば、上で述べた条件が十分に満足されるとみなすことでできる。例えば、図4に示す例では、移動距離をL1とする。
次に、ステップS23(フィーチャ移動過程)において、オフセットフィーチャ生成手段C4は、ステップS21,ステップS22で設定した移動方向,移動距離に従ってフィーチャを移動させてオフセットフィーチャを生成する。図4に示す例では、直線OF1を含む平面がオフセットフィーチャである。
次に、図2のステップS3において、オフセットフィーチャ生成手段C4は、全ての境界部位に対して、オフセットフィーチャが生成されたか否かを判断し、その判断結果が否定的であれば、ステップS1に戻ってステップS2までを残りの境界部位について繰り返し、その判断結果が肯定的になればステップS4(ポリゴンデータ分割過程)に進む。
次に、ステップS4において、ポリゴン分割手段C6は、ポリゴンデータD1とオフセットフィーチャデータD3から分割ポリゴンデータD4を作成する。具体的には、境界部位に作成されたオフセットフィーチャそれぞれについて、オフセットフィーチャの曲面形状でポリゴンデータD1を構成するポリゴン群を切断することによって、ポリゴンデータD1を分割し、分割ポリゴンデータD4を作成する。
図4に示す例では、オフセットフィーチャOF1で切断した場合、ポリゴンP4(頂点1の座標(X2,Y2,Z2),頂点2の座標(X3,Y3,Z3),頂点3の座標(X4,Y4,Z4))から、ポリゴンP4’(頂点1の座標(X5,Y5,Z5),頂点2の座標(X6,Y6,Z6),頂点3の座標(X4,Y4,Z4))のデータが生成される。ポリゴンP3(頂点1の座標(X2,Y2,Z2),頂点2の座標(X4,Y4,Z4),頂点3の座標(X8,Y8,Z8))は、切断後四角形になるため、新たに2つのポリゴンP3’(頂点1の座標(X4,Y4,Z4),頂点2の座標(X7,Y7,Z7),頂点3の座標(X8,Y8,Z8))と、ポリゴンP3”(頂点1の座標(X4,Y4,Z4),頂点2の座標(X6,Y6,Z6),頂点3の座標(X8,Y8,Z8))のデータが生成される。
以上説明したように、本実施形態では、対象物の表面形状に含まれるフィーチャをポリゴンデータから抽出し、そのフィーチャを対象物の内側方向に移動させてオフセットフィーチャを求め、そのオフセットフィーチャでポリゴンデータを分割することにより、表面形状の一部を取り出している。利用者は、境界部位でフィーチャを抽出するための情報を指定することにより、ポリゴンデータを分割することができる。また、オフセットフィーチャでポリゴンデータを構成するポリゴン群を切断するので、境界部位は滑らかものとなる。従って、ポリゴンデータのデータサイズが大きい場合、あるいは表面形状が境界部位を多く含む場合でも、簡単な操作で、境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出すことができる。
なお、本発明は、3次元計測機から得られるポリゴンデータについて、簡単な操作で、境界部位での形状精度を低下させることなく、ポリゴンデータを分割して表面形状の一部を取り出すようにするものであり、表面形状モデル作成分野や表面形状モデルを利用しての解析分野において有用なものとして広く利用することができる。
本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行時の表示例の説明図である。 本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によって生成されたポリゴンデータの一例の説明図である。 本発明の一実施形態によるポリゴンデータ分割装置によるポリゴンデータ分割方法の実行内容の要部の詳細フローチャートである。
符号の説明
C…ポリゴンデータ分割装置
C1…ポリゴン記憶手段
C2…フィーチャ生成手段
C3…フィーチャ記憶手段
C4…オフセットフィーチャ生成手段
C5…オフセットフィーチャ記憶手段
C6…ポリゴン分割手段
C7…入力手段
C8…表示手段
D1…ポリゴンデータ
D2…フィーチャデータ
D3…オフセットフィーチャデータ
D4…分割ポリゴンデータ

Claims (4)

  1. 対象物の表面形状に含まれる幾何学的に特徴な形状であるフィーチャをポリゴンデータから抽出するフィーチャ生成手段と、
    前記フィーチャ生成手段により抽出された前記フィーチャを、前記対象物の内側方向に移動させた形状であるオフセットフィーチャを求めるオフセットフィーチャ生成手段と、
    前記オフセットフィーチャ生成手段により求められた前記オフセットフィーチャで、前記ポリゴンデータを分割するポリゴン分割手段を備えるポリゴンデータ分割装置を用いて、前記対象物の表面形状を記述するポリゴンデータを分割して分割ポリゴンデータを得るポリゴンデータ分割方法において、
    前記フィーチャ生成手段は、前記ポリゴンデータから、前記対象物の表面形状に含まれる幾何学的に特徴な形状であるフィーチャを抽出し、
    前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記フィーチャ生成手段により抽出された前記フィーチャを前記フィーチャの法線方向に沿って前記対象物の内側方向に移動させた形状であるオフセットフィーチャを求め、
    前記ポリゴン分割手段は、前記オフセットフィーチャ生成手段により求められた前記オフセットフィーチャで前記ポリゴンデータを分割することを特徴とするポリゴンデータ分割方法。
  2. 請求項記載のポリゴンデータ分割方法において、
    前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記オフセットフィーチャ、前記ポリゴンデータと前記フィーチャ間の距離に基づいて移動距離を求め、
    前記オフセットフィーチャ生成手段は、前記フィーチャを前記移動距離だけ前記対象物の内側方向に移動させることで求めることを特徴とするポリゴンデータ分割方法。
  3. 対象物の表面形状を記述するポリゴンデータを分割して分割ポリゴンデータを得るポリゴンデータ分割装置であって、
    前記対象物の表面形状に含まれる幾何学的に特徴な形状であるフィーチャを前記ポリゴンデータから抽出するフィーチャ生成手段と、
    前記フィーチャ生成手段により抽出された前記フィーチャを、前記フィーチャの法線方向に沿って前記対象物の内側方向に移動させた形状であるオフセットフィーチャを求めるオフセットフィーチャ生成手段と、
    前記オフセットフィーチャ生成手段により求められた前記オフセットフィーチャで、前記ポリゴンデータを分割するポリゴン分割手段を備えることを特徴とするポリゴンデータ分割装置。
  4. 請求項記載のポリゴンデータ分割装置において、
    前記オフセットフィーチャ生成手段は、
    前記ポリゴンデータと前記フィーチャ間の距離に基づいて移動距離を求め、
    前記フィーチャを前記移動距離だけ前記対象物の内側方向に移動させることで、前記オフセットフィーチャを求めることを特徴とするポリゴンデータ分割装置。
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