JP2000306111A - 輪郭線抽出装置、輪郭線抽出方法、輪郭線抽出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び輪郭線データを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

輪郭線抽出装置、輪郭線抽出方法、輪郭線抽出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び輪郭線データを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2000306111A
JP2000306111A JP11108885A JP10888599A JP2000306111A JP 2000306111 A JP2000306111 A JP 2000306111A JP 11108885 A JP11108885 A JP 11108885A JP 10888599 A JP10888599 A JP 10888599A JP 2000306111 A JP2000306111 A JP 2000306111A
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JP11108885A
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English (en)
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Shigeki Morikawa
滋己 森川
Taizo Nakamura
泰三 中村
Nobuaki Yoshida
信明 吉田
Koichi Motoyama
浩一 本山
Toshihiro Kaneo
利宏 兼尾
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Armonicos Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Armonicos Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非接触計測点データのバラツキによる影響を抑
え、より正確な輪郭抽出ができ、鋭角を有する角部の輪
郭線を正確に抽出することが可能な輪郭線抽出装置、輪
郭線抽出方法、輪郭線抽出プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体及び抽出した輪郭線デー
タを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供することにある。 【解決手段】CADデータ及びCADデータと予め位置
合わせされた非接触計測点データを記録する抽出元デー
タ記録手段と、所定形状を有する解析面をCADデータ
から抽出する解析面抽出手段と、解析面と非接触計測点
データとを用いて面生成を行う面生成手段と、面生成手
段で生成された面同士の交線を輪郭線として抽出する交
線抽出手段とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD(Computer
Aided Design)データと物体を非接触計測することに
より得られた非接触計測点データとにより、物体の輪郭
線を抽出する輪郭線抽出装置、輪郭線抽出方法、輪郭線
抽出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体及び輪郭線データを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元スキャナ等の非接触計測器
を用いて計測し、物体の外観をコンピュータ上に抽出す
る方法として、非接触計測点データである点群同士を直
線で接続する方法が用いられている。この方法は、図1
3に示すような被検査物30を3次元スキャナで非接触
計測することにより点群データを取得し、図14に示す
ように、取得した点群同士を直線で接続し、複数の三角
形の連結を形成させる。この連結された複数の三角形に
より面を形成し、物体の外観を抽出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
物体の外観をコンピュータ上に抽出する方法では、被検
査物30の側面31は凹凸の無い平面であるにもかかわ
らず、抽出された面は、図14の一点鎖線n部に示すよ
うに波打った状態となる。これは、非接触計測器の誤差
によって点群データにバラツキが生じているためであ
り、従来の物体の外観をコンピュータ上に抽出する方法
では、なめらかな面を抽出することは困難である。
【0004】また、被検査物30の上面32と側面31
とで形成される輪郭33、及び斜面34と側面31とで
形成される輪郭35は、図14の一点鎖線m部に示すよ
うに、丸みをおびた形状となり、実際の輪郭33,35
の鋭角を有する輪郭とは異なった形状となってしまう。
これは、点群データが必ずしも輪郭線上に存在しないこ
とによるもので、従来の物体の外観をコンピュータ上に
抽出する方法では、鋭角を有する角部の輪郭線を正確に
抽出することは困難である。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、非接触計測点データのバラツキによる影響を
抑え、より正確な輪郭抽出ができ、鋭角を有する角部の
輪郭線を正確に抽出することが可能な輪郭線抽出装置、
輪郭線抽出方法、輪郭線抽出プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体及び抽出した輪郭線デ
ータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の輪郭線抽
出装置は、CADデータ及びCADデータと予め位置合
わせされた非接触計測点データを記録する抽出元データ
記録手段と、所定形状を有する解析面をCADデータか
ら抽出する解析面抽出手段と、解析面と非接触計測点デ
ータとを用いて面生成を行う面生成手段と、面生成手段
で生成された面同士の交線を輪郭線として抽出する交線
抽出手段とからなることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の輪郭線抽出装置は、解析面
との距離が所定以内の非接触計測点データを抽出し、抽
出された非接触計測点データを面生成手段で用いる非接
触計測点データにする近傍点抽出手段を有することを特
徴とする。
【0008】請求項3記載の輪郭線抽出方法は、CAD
データ及びCADデータと予め位置合わせされた非接触
計測点データを入力し、その後、CADデータから所定
形状を有する解析面を抽出し、解析面と非接触計測点デ
ータとを用いて面生成を行い、生成された面同士の交線
を輪郭線として抽出することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の輪郭線抽出方法は、解析面
との距離が所定以内の非接触計測点データを抽出する近
傍点処理を行い、近傍点処理済みの非接触計測点データ
と解析面とにより面生成を行うことを特徴とする。
【0010】請求項5記載のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、所定形状を有する解析面をCADデータ
から抽出する解析面抽出手段と、解析面と非接触計測点
データとを用いて面生成を行う面生成手段と、面生成手
段で生成された面同士の交線を輪郭線として抽出する交
線抽出手段とをコンピュータに実行させるプログラムを
記録したことを特徴とする。
【0011】請求項6記載のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、所定形状を有する解析面をCADデータ
から抽出する解析面抽出手段と、解析面との距離が所定
以内の非接触計測点データを抽出する近傍点処理手段
と、解析面と近傍点処理手段で抽出された非接触計測点
データとを用いて面生成を行う面生成手段と、面生成手
段で生成された面同士の交線を輪郭線として抽出する交
線抽出手段とをコンピュータに実行させるプログラムを
記録したことを特徴とする。
【0012】請求項7記載のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、CADデータから所定形状を有する解析
面を抽出し、解析面と非接触計測点データとを用いて面
生成を行い、生成された面同士の交線である輪郭線のデ
ータが記録されたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態について図面
を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係わ
る輪郭線抽出に係る構成図、図2は本発明に係る輪郭線
抽出装置の構成の一例を示す構成図、図3は同輪郭線抽
出装置の動作を示すフローチャートである。図4はCA
Dデータの一例を示す斜視図、図5は被検査物の点群デ
ータを示す側面図、図6は図5のVI線部拡大図である。
図7は近傍点の様子を示す説明図、図8は図6における
近傍点処理後の要部側面図である。図9は面生成の様子
を示す斜視図、図10は面生成の様子を示す説明図、図
11は交線の様子を示す斜視図、図12は輪郭線の様子
を示す斜視図である。
【0014】図1〜図12において、輪郭線抽出装置1
は、CAD入力装置3で生成されたCADデータ6と、
点群データ入力装置4で計測された被検査物2の非接触
計測点データである点群データ7とにより、被検査物2
の輪郭線26を抽出するための装置である。輪郭線抽出
装置1はコンピュータであり、図2に示すように、装置
内部の制御を行うCPU(Central Processing Unit:
中央演算装置)10、表示装置14や入力装置15等と
CPU10とを接続する入出力制御部11及びデータの
記録媒体であるメモリ12等を備えている。
【0015】尚、本実施例におけるCADデータ6は、
CAD入力装置3で入力・生成された3次元の図形デー
タのことであり、図1の矢印dで示すように、被検査物
2を製造するための基となる図面データでもある。即
ち、被検査物2は、CADデータ6により製造されたも
のである。CADデータ6の形式としては、IGES
(Initial Graphics Exchange Specification)が主に
用いられているがこれに限られるものではない。そし
て、CADデータ6は、図1の矢印eの流れで、CAD
入力装置3から輪郭線抽出装置1に送られる。矢印eの
CADデータ6の引き渡しは、フレキシブルディスクや
MO(光磁気ディスク)などの記録媒体により行っても
いいし、CAD入力装置3と輪郭線抽出装置1とをケー
ブルで接続し、シリアル方式やパラレル方式による通信
で行ってもよく、引き渡しの方法が限定されるものでは
ない。
【0016】また、点群データ7は、コンピュータであ
る点群データ入力装置4に接続されたレーザー等を用い
た3次元スキャナ13により、被検査物2の輪郭をスキ
ャンし、その情報を点の集まりとしてデータ化したもの
である。点群データ7の形式としては、IGESが主に
用いられているがこれに限られるものではない。そし
て、点群データ7は、図1の矢印fの流れで、点群デー
タ入力装置4から輪郭線抽出装置1に送られる。矢印f
の点群データ7の引き渡しは、フレキシブルディスクや
MOなどの記録媒体により行ってもいいし、点群データ
入力装置4と輪郭線抽出装置1とをケーブルで接続し、
シリアル方式やパラレル方式による通信で行ってもよ
く、引き渡しの方法が限定されるものではない。
【0017】CPU10は、図3のフローチャートに示
すような動作を行うようにプログラミングされている。
尚、以下の説明において、括弧内の符号は図3のフロー
チャートの符号に対応している。図3のフローチャート
でも明らかであるが、輪郭線抽出装置1の機能として、
CADデータ6から所定形状の解析面を抽出する解析面
抽出手段(S104)、点群データ7に近傍点処理を施
す近傍点抽出手段(S105)、解析面と点群データ7
から面生成を行う面生成手段(S106)及び生成面同
士の交線25を輪郭線26として抽出する交線抽出手段
(S107)を備えている。
【0018】メモリ12は、CADデータ6及び点群デ
ータ7とにより構成される抽出元データ5を記録する抽
出元データ記録手段であると共に、抽出された輪郭線デ
ータ8を記録する輪郭線データ記録手段でもある。
【0019】次に、本実施例における輪郭線抽出装置1
の動作を説明する。まず、輪郭線抽出装置1は、CAD
入力装置3から送られてきたCADデータ6をメモリ1
2内に入力する(S101)。次に、点群データ入力装
置4から送られてきた点群データ7をメモリ12内に入
力する(S102)。そして、CADデータ6と点群デ
ータ7の位置合わせを行う(S103)。位置合わせを
行うことにより、図5及び図6に示すように、CADデ
ータ6と点群データ7とが重なり合った状態となる。
尚、本実施例の説明においては、輪郭線抽出装置1の動
作の1つとして位置合わせを行っている。しかしなが
ら、これに限られるものではなく、例えば、他の装置で
予め位置合わせを行い、CADデータ6と点群データ7
とを一体で、輪郭線抽出装置1に入力する方法であって
もよい。
【0020】次に、CADデータ6の中から、輪郭線2
6を抽出するために必要な解析面を抽出する(S10
4)。抽出する解析面の形状は、例えば平面、円柱面、
円錐面、球面等である。以下、平面の場合を例にして、
解析面である解析平面6aの抽出方法を説明する。
【0021】まず、CADデータ6に含まれる複数の自
由曲面であるNURBS曲面(NonUniform Rational B-
Spline)から横方向及び縦方向のアイソパラメトリック
カーブの情報を取得する。この横方向のアイソパラメト
リックカーブ(以下「Cu」)と縦方向のアイソパラメ
トリックカーブ(以下「Cv」)が両方とも平行直線群
である面を、平面すなわち解析平面6aと認識する。そ
のCu及びCvの情報を、下記の平面式である数1に代
入し、解析平面6aの位置を表す3次元ベクトルP
解析平面6aの横方向を表す3次元ベクトルU,解析平
面6aの縦方向を表す3次元ベクトルVを求める。尚、
数1中のu,vは長さを表すスカラ値である。また、抽
出した解析面の中で点群データ7が跨ってしまうような
微小幅の面は削除し、残った面を輪郭線抽出のための解
析面とする。
【0022】
【数1】
【0023】尚、Cv及びCuの一方が平行直線群で、
他方が中心を同軸上に置き半径が等しい円群である場合
には、円柱面と見なし円柱面式である数2にCu及びC
vの情報を代入し、3次元ベクトルP,U,V、解析
円柱面6bの高さ方向を表す3次元ベクトルN、解析円
柱面6bの半径値rを求める。尚、数2中のθは俯角、
hは高さを表すスカラ値である。
【0024】
【数2】
【0025】また、Cv及びCuの一方が直線群で、他
方が中心を同軸上に置き半径が徐々に変わる円群である
場合には、円錐面と見なし円錐面式である数3にCu及
びCvの情報を代入し、3次元ベクトルP,U,V、
N、解析円錐面の仰角値φを求める。
【0026】
【数3】
【0027】また、Cv及びCuの一方が半径の等しい
円群で、他方が中心を同軸上に置き半径が徐々に変わる
円群である場合には、球面と見なし球面式である数4に
Cu及びCvの情報を代入し、3次元ベクトルP
U,V、N、半径rを求める。
【0028】
【数4】
【0029】次に、近傍点処理を行う(S105)。近
傍点処理では、ある解析面に対してもっとも近い点20
を最近距離計算により割り出し、抽出した点20をその
解析面を構成する点群データ7として位置づける。次
に、図7に示すように、解析面との距離に応じて、予め
入力された敷居値を基に、点群データ7をA,B,C等
のグループ分けを行う。そして、必要に応じて、解析面
から距離的に離れたグループを点群データ7から削除し
てしまう。図8はグループAのみを残し、グループB,
Cを取り除いた状態を示している。この作業により、点
群データ7に含まれる3次元スキャナ13の誤差による
バラツキを取り除くことができる。尚、近傍点処理を行
わない場合には、解析面と点20との位置づけを、後述
する面生成手段の中で、面生成に先立って行う。
【0030】次に、解析面の情報と解析面に位置づけら
れた点群データ7とにより、面生成を行う(S10
6)。以下、解析面が平面である解析平面6aの場合に
ついて説明する。まず、解析平面6aに位置づけられた
点群データ7は、あくまでも平面を構成する点群である
ことから、無条件に、この点群データ7を用いて、数5
に示す平面式の各値を求めればよい。
【0031】
【数5】
【0032】具体的には、図10に示すように、各点2
0の情報に最小二乗法による計算を加え、例えばh1+
h3+h5とh2+h4の均衡がもっともとれた漸近面
の情報である、平面の位置を表す3次元ベクトルP
3次元ベクトルU外積3次元ベクトルVを求める。そし
て、3次元ベクトルU外積3次元ベクトルVを、3次元
ベクトルUと3次元ベクトルVとが直交であるという条
件を満足するように解き、3次元ベクトルUと3次元ベ
クトルVとを求める。これにより、生成平面22の平面
式が完成し、生成平面22が生成されることになる。
【0033】尚、解析面が円柱面である解析円柱面6b
の場合には、解析円柱6bに位置づけられた点群データ
7は、あくまでも円柱面を構成する点群であることか
ら、無条件に、この点群データ7を用いて、数6に示す
円柱面式の各値を求める。
【0034】
【数6】
【0035】具体的には、生成平面22と同様に、最小
二乗法を用いて、3次元ベクトルP ,N及び半径rを
求める。尚、3次元ベクトルUと3次元ベクトルVは、
3次元ベクトルNの値から、3次元ベクトルUと3次元
ベクトルVとが直交であるという条件を満足するように
解くことにより求める。これにより、生成円柱面23の
円柱面式が完成し、生成円柱面23が生成されることに
なる。
【0036】また、解析面が円錐面である解析円錐面の
場合には、解析円錐面に位置づけられた点群データ7
は、あくまでも円錐面を構成する点群であることから、
無条件に、この点群データ7を用いて、数7に示す円錐
面式の各値を求める。
【0037】
【数7】
【0038】具体的には、生成平面22と同様に、最小
二乗法を用いて、3次元ベクトルP ,N及び仰角φを
求める。尚、3次元ベクトルUと3次元ベクトルVは、
3次元ベクトルNの値から、3次元ベクトルUと3次元
ベクトルVとが直交であるという条件を満足するように
解くことにより求める。
【0039】また、解析面が球面である解析球面の場合
には、解析球面に位置づけられた点群データ7は、あく
までも球面を構成する点群であることから、無条件に、
この点群データ7を用いて、数8に示す球面式の各値を
求める。
【0040】
【数8】
【0041】具体的には、生成平面22と同様に、最小
二乗法を用いて、3次元ベクトルP ,及び半径rを求
める。
【0042】次に、生成した生成面同士の交線25を求
め、その交線25を輪郭線26として抽出する(S10
7)。具体的には、例えば図11に示すように、生成平
面22と生成円柱面23の交線計算を行い、両者の交わ
る交線25を抽出する。そして、図12に示すように、
生成平面22、生成円柱面23及び交線25によって構
成される輪郭を輪郭線26として確定させる。これによ
り、被検査物2の輪郭線26が抽出されたことになる。
【0043】抽出された輪郭線26のデータである輪郭
線データ8とCADデータ6とを比較することにより、
被検査物2がCADデータ6通りに作られているかどう
かの検査をすることができる。また、図2に示すよう
に、フレキシブルディスク16などのコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に輪郭線データ8を記録し、他の検
査装置等に輪郭線データ8を受け渡すことも可能であ
る。また、この受け渡しの方法としては、記録媒体を用
いず、配線や通信回線を介して行うことも可能である。
【0044】本実施例の発明によれば、CADデータ6
から平面、円柱面、円錐面や球面等の所定形状を有する
解析面を抽出し、解析面と点群データ7とを用いて面生
成を行い、生成された面同士の交線25を輪郭線26と
して抽出している。このため、抽出される物体の外観
は、面生成手段によって生成されたなめらかな面で構成
され、点群データ7のバラツキによる影響を抑え、より
正確な輪郭抽出が可能である。また、面同士の交線25
を輪郭線26としていることから、鋭角を有する角部の
輪郭線26を正確に抽出することが可能である。
【0045】また、解析面から所定距離以内の点群デー
タ7のみを抽出していることから、誤差の大きい点群デ
ータ7を排除することができ、より正確な面生成が可能
である。
【0046】尚、本実施例においては、CADデータ6
は、輪郭線抽出装置1とは異なるコンピュータにより生
成し、輪郭線抽出装置1に受け渡されている。しかしこ
れに限られるものではなく、CADデータ6の生成と輪
郭線抽出とを同一のコンピュータで行わせることも可能
である。
【0047】また、図2の波線で示すように、輪郭線抽
出装置1に直接非接触計測器である3次元スキャナ13
を接続し、点群データ7を取得することも可能である。
さらに、3次元スキャナ13が接続された輪郭線抽出装
置1上で、CADデータ6の生成を行うことも可能で、
CAD入力装置3及び点群データ入力装置4の機能を併
せ持った輪郭線抽出装置1を実現することも可能であ
る。
【0048】また、本実施例において、輪郭線抽出装置
1を輪郭線抽出のための専用装置のように説明した。し
かしながら、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に、
所定形状を有する解析面をCADデータ6から抽出する
解析面抽出手段と、解析面との距離が所定以内の点群デ
ータ7を抽出する近傍点処理手段と、解析面と近傍点処
理手段で抽出された点群データ7とを用いて面生成を行
う面生成手段と、面生成手段で生成された面同士の交線
25を輪郭線26として抽出する交線抽出手段とをコン
ピュータに実行させるプログラムを記録し、他のコンピ
ュータにこのプログラムを読み込ませ実行することで、
そのコンピュータに、点群データ7のバラツキによる影
響を抑え、より正確な輪郭抽出を行わせることが可能と
なる。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所定形状を有
する解析面をCADデータから抽出する解析面抽出手段
と、解析面と非接触計測点データとにより面生成を行う
面生成手段と、生成された面同士の交線を輪郭線として
抽出する交線抽出手段とを備えている。このため、抽出
される物体の外観は、面生成手段によって生成されたな
めらかな面で構成され、非接触計測点データのバラツキ
による影響を抑え、より正確な輪郭抽出が可能である。
また、面同士の交線を輪郭線としていることから、鋭角
を有する角部の輪郭線を正確に抽出することが可能であ
る。
【0050】請求項2の発明によれば、解析面から所定
距離以内の非接触計測点データのみを抽出する近傍点抽
出手段を備えていることから、誤差の大きい非接触計測
点データを排除することができ、より正確な面生成が可
能である。
【0051】請求項3の発明によれば、CADデータか
ら所定形状を有する解析面を抽出し、解析面と非接触計
測点データとを用いて面生成を行い、生成された面同士
の交線を輪郭線として抽出している。このため、抽出さ
れる物体の外観は、面生成手段によって生成されたなめ
らかな面で構成され、非接触計測点データのバラツキに
よる影響を抑え、より正確な輪郭抽出が可能である。ま
た、面同士の交線を輪郭線としていることから、鋭角を
有する角部の輪郭線を正確に抽出することが可能であ
る。
【0052】請求項4の発明によれば、解析面から所定
距離以内の非接触計測点データのみを抽出していること
から、誤差の大きい非接触計測点データを排除すること
ができ、より正確な面生成が可能である。
【0053】請求項5の発明に係る記録媒体は、所定形
状を有する解析面をCADデータから抽出する解析面抽
出手段と、解析面と非接触計測点データとを用いて面生
成を行う面生成手段と、面生成手段で生成された面同士
の交線を輪郭線として抽出する交線抽出手段とをコンピ
ュータに実行させるプログラムを記録したものである。
これにより、コンピュータに、非接触計測点データのバ
ラツキによる影響を抑え、より正確な輪郭抽出を行わせ
ることが可能である。また、コンピュータに、鋭角を有
する角部の輪郭線を正確に抽出させることも可能であ
る。
【0054】請求項6の発明に係る記録媒体は、所定形
状を有する解析面をCADデータから抽出する解析面抽
出手段と、解析面との距離が所定以内の非接触計測点デ
ータを抽出する近傍点処理手段と、解析面と近傍点処理
手段で抽出された非接触計測点データとを用いて面生成
を行う面生成手段と、面生成手段で生成された面同士の
交線を輪郭線として抽出する交線抽出手段とをコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録したものである。こ
れにより、請求項6の発明に係る効果に加え、コンピュ
ータに、誤差の大きい非接触計測点データを排除し、よ
り正確な面生成を行わせることが可能である。
【0055】請求項7の発明に係る記録媒体は、CAD
データから所定形状を有する解析面を抽出し、該解析面
と非接触計測点データとを用いて面生成を行い、生成さ
れた面同士の交線である輪郭線のデータを記録したもの
である。これにより、コンピュータに、非接触計測点デ
ータのバラツキによる影響を抑た、より正確な輪郭線の
データを供給可能である。また、コンピュータに、鋭角
を有する角部の輪郭線のデータを供給することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる輪郭線抽出に係る構成図であ
る。
【図2】本発明に係る輪郭線抽出装置の構成の一例を示
す構成図である。
【図3】同輪郭線抽出装置の動作を示すフローチャート
である。
【図4】CADデータの一例を示す斜視図である。
【図5】被検査物の点群データを示す側面図である。
【図6】図5のVI線部拡大図である。
【図7】近傍点の様子を示す説明図である。
【図8】図6における近傍点処理後の要部側面図であ
る。
【図9】面生成の様子を示す斜視図である。
【図10】面生成の様子を示す説明図である。
【図11】交線の様子を示す斜視図である。
【図12】輪郭線の様子を示す斜視図である。
【図13】従来の輪郭線抽出装置のための被検査物の斜
視図である。
【図14】図13の被検査物をXIV線部を従来の輪郭線
抽出装置で輪郭線検出した様子を示す輪郭線図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・輪郭線抽出装置 2・・・・・・・被検査物 3・・・・・・・CAD入力装置 4・・・・・・・点群データ入力装置 5・・・・・・・抽出元データ 6・・・・・・・CADデータ 10・・・・・・CPU 13・・・・・・3次元スキャナ 20・・・・・・点 22・・・・・・生成平面 23・・・・・・生成円柱面 24・・・・・・輪郭線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 泰三 静岡県浜松市旭町11−1 株式会社アルモ ニコス内 (72)発明者 吉田 信明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 本山 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 兼尾 利宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5L096 AA09 CA18 FA06 GA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CADデータと非接触計測点データとによ
    り、物体の輪郭線を抽出する輪郭線抽出装置において、
    該CADデータ及び該CADデータと予め位置合わせさ
    れた該非接触計測点データを記録する抽出元データ記録
    手段と、所定形状を有する解析面を該CADデータから
    抽出する解析面抽出手段と、該解析面と該非接触計測点
    データとを用いて面生成を行う面生成手段と、該面生成
    手段で生成された面同士の交線を輪郭線として抽出する
    交線抽出手段とからなる輪郭線抽出装置。
  2. 【請求項2】前記解析面との距離が所定以内の前記非接
    触計測点データを抽出し、抽出された該非接触計測点デ
    ータを前記面生成手段で用いる前記非接触計測点データ
    にする近傍点抽出手段を有する請求項1記載の輪郭線抽
    出装置。
  3. 【請求項3】CADデータと非接触計測点データとによ
    り、物体の輪郭線を抽出する輪郭線抽出方法において、
    該CADデータ及び該CADデータと予め位置合わせさ
    れた該非接触計測点データを入力し、その後、該CAD
    データから所定形状を有する解析面を抽出し、該解析面
    と該非接触計測点データとを用いて面生成を行い、生成
    された面同士の交線を輪郭線として抽出することを特徴
    とする輪郭線抽出方法。
  4. 【請求項4】前記解析面との距離が所定以内の前記非接
    触計測点データを抽出する近傍点処理を行い、近傍点処
    理済みの該非接触計測点データと該解析面とにより面生
    成を行うことを特徴とする請求項3記載の輪郭線抽出方
    法。
  5. 【請求項5】CADデータと非接触計測点データとによ
    り、物体の輪郭線を抽出するプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、所定形状を
    有する解析面を該CADデータから抽出する解析面抽出
    手段と、該解析面と該非接触計測点データとを用いて面
    生成を行う面生成手段と、該面生成手段で生成された面
    同士の交線を輪郭線として抽出する交線抽出手段とをコ
    ンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】CADデータと非接触計測点データとによ
    り、物体の輪郭線を抽出するプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、所定形状を
    有する解析面を該CADデータから抽出する解析面抽出
    手段と、該解析面との距離が所定以内の該非接触計測点
    データを抽出する近傍点処理手段と、該解析面と該近傍
    点処理手段で抽出された該非接触計測点データとを用い
    て面生成を行う面生成手段と、該面生成手段で生成され
    た面同士の交線を輪郭線として抽出する交線抽出手段と
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】CADデータから所定形状を有する解析面
    を抽出し、該解析面と非接触計測点データとを用いて面
    生成を行い、生成された面同士の交線である輪郭線のデ
    ータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
JP11108885A 1999-04-16 1999-04-16 輪郭線抽出装置、輪郭線抽出方法、輪郭線抽出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び輪郭線データを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2000306111A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007323585A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Hitachi Ltd ポリゴンデータ分割方法およびポリゴンデータ分割装置
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CN113724313A (zh) * 2021-09-01 2021-11-30 河北工业大学 一种基于相关分析的深度图像直线段的识别与提取方法

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