JP5383370B2 - 解析用モデル作成装置及び解析用モデル作成方法 - Google Patents
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近年、樹脂、板金等の一定の厚み(いわゆる薄肉部)を基本として有する部品の構造解析、振動解析等をするときには、計算に要する時間、記憶容量等の観点を考慮した解析用モデルが用いられている。解析用モデルにおいては、部品モデルの中立面(シェル要素)を用いる技術が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ただし、「ボス」のようにシェル要素でモデル化できない厚肉部は、ソリッド要素でモデル化しないと解析の結果の精度が悪くなる。
故に、薄肉部を基本としながらも、厚肉部を有する部品に対しては、薄肉部はシェル要素でモデル化し、厚肉部はソリッド要素でモデル化し、シェル要素でモデル化した部分とソリッド要素でモデル化した部分とを結合した解析用モデルを作成することが行われる。
本解析用モデル作成装置は、部品の部品モデル(CADモデル)から、構造解析、振動解析等に利用される、シェル要素とソリッド要素とが混在した有限要素法(FEM:Finite Element Method)用の解析用モデルを作成する。
解析用モデル作成装置は、バス1、CPU2、第1の記憶装置(ROM)3、第2の記憶装置(RAM)4、入力インターフェース5、入力装置6、出力インターフェース7、出力装置8、外部記憶装置インターフェース9、及び第3の記憶装置10を有する。
バス1は、解析用モデル作成装置内のデータのやり取り、及びネットワーク上にある他の機器とのデータのやり取りを行なう。CPU2は、演算処理を行なう。例えば、CPU2は、ROM3に格納された処理プログラム3aの手順に従って処理を行なう。ROM3は、処理を行なう手順が規定された処理プログラム3aを格納する。なお、ROM3は、各種のデータを記憶する記憶手段の一例である。RAM4は、処理の対象とするデータを格納する領域(例えば、図形要素格納領域4a、属性情報格納領域4b、検索条件格納領域4c)を有する。なお、RAM4は、各種のデータを一時的に記憶する一時記憶手段の一例である。
入力インターフェース5は、バス1と入力装置6とを接続し、データのやり取りを行う。入力装置6は、キーボード、マウス等により構成される。なお、入力装置6は、各種の指示を入力する指示入力手段の一例である。出力インターフェース7は、バス1と出力装置8とを接続し、データのやり取りを行う。出力装置8は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置8a、プリンタ等の印刷機、プロッタ等の描画装置8b等を含んで構成される。なお、出力装置8は、各種の情報を出力する出力手段の一例である。外部記憶装置インターフェース9は、バス1と第3の記憶装置10とを接続し、データのやり取りを行う。第3の記憶装置10は、処理の対象及び結果となるデータを格納するハードディスクデバイス(HDD)、フレキシブルディスク装置(FDD)、コンパクトディスクROM(CDROM)、ミニディスク(MD)、光磁気記憶装置(MO)等を含んで構成される。
また、解析用モデル作成装置は、基本的には、一時的に必要なデータについてはRAM4に格納し、保存の必要なデータについては第3の記憶装置10に格納し、最終的な出力データについてはバス1を通じてネットワーク上のサーバ(図示せず。)に格納する。なお、本実施形態では、CPU2が、ROM3に格納された処理プログラム3aの手順に従って処理を行うことによって、解析用モデル作成装置の機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。
解析用モデル作成装置での処理の対象となる部品の部品モデルの情報は、CADシステム等で作成されるCAD情報であり、バス1を通じて、RAM4又は第3の記憶装置10に格納されているものとする。解析用モデル作成装置は、RAM4又は第3の記憶装置10に格納されているCAD情報を基に、外部記憶装置インターフェース9及び出力インターフェース7を通して、作業者がわかりやすいようにCAD情報を図等として表示装置8aに表示する。
ここで、本解析用モデル作成装置が扱うCAD情報は、各部品の形状情報の集合であり、多くの市販のCADソフトと同様に、部品モデルを構成する形状要素である面、稜線、頂点等の幾何情報及び各形状要素間の隣接関係を表す位相情報を有する。CPU2は、各形状要素を、全体のCAD情報の中で、各形状要素を識別するためのIDによって管理し、IDを指定することによって、各形状要素の幾何情報を抽出することができる。
面の幾何情報は、平面、円筒面、球面、円錐面、NURBS曲面等の面の種別を表す情報及び面の種別に応じた幾何情報を含んで構成される。面の種別に応じた幾何情報の例としては、以下のようなものがある。
形状要素が平面の場合の幾何情報の例としては、平面を通る任意の一点の座標値及び法線ベクトルの各成分がある。形状要素が球面の場合の幾何情報の例としては、球面の中心の座標値及び半径がある。形状要素が円筒面の場合の幾何情報の例としては、円筒面の軸の方向ベクトル及び軸が通る任意の一点の座標値がある。
形状要素が線分の場合の幾何情報としては、始点、終点の座標値がある。形状要素が円の場合の幾何情報としては、円の中心点の座標値、半径、円の存在する平面の法線ベクトルがある。形状要素が円弧の場合の幾何情報としては、円と同様の情報、始点、終点の座標値、円弧の中心点の座標値がある。
また、頂点の幾何情報は、頂点の座標値により表現される。なお、本実施形態では、形状要素の幾何情報としては、面は平面を扱い、稜線は線分を扱うが、他の幾何要素を有する形状(円筒面、円弧等)に対しても容易に拡張することができる。
部品を構成する各面は、境界情報として、複数の境界ループを有する。境界ループは、順番に並んだ稜線の列であり、隣接する稜線及び最初と最後の稜線は、頂点の一つを共有する。境界ループの一つは、外側ループであり、面の外側の境界を示す。すなわち、全ての面が必ず一つの外側ループを有する。また、各面は、外側ループ以外に内側ループを有することがある。内側ループは、各面にある穴の境界を示すものである。各ループは、順番に並んだ稜線の集合よりなり、隣接する稜線及び最初と最後の稜線は、頂点の一つを共有する。ループには回り向きがあり、例えば、回り向きに従って左側に部品の実体側があるように稜線を並べることで部品を表現できる。すなわち、部品の実体の外側から面をみた場合に、外側ループは反時計回りの向きを有し、内側ループは時計回りの向きを有する。
したがって、CPU2は、上記データ構造により、各境界ループの向きに従って順番に稜線及び頂点を取り出すことが可能となる。また、CPU2は、各面から面を構成する稜線、各稜線に接している面を取り出すことも可能となる。
また、本解析用モデル作成装置により出力される解析用モデル(より狭義には、有限要素モデル)は、メッシュデータと称され、ノード又は節点と称される頂点の情報とノードを頂点とするエレメント又は要素と称される情報とにより構成される。ノードの情報は、点の座標値及び各ノードが有する自由度として表現される。
各自由度は、シェル要素の場合、並進の自由度が3つ、回転の自由度が3つの計6つあり、ソリッド要素の場合、並進の自由度が3つあり、各ノードの情報には、各自由度が有効かどうかの情報が含まれる。要素の情報は、要素の種別及び各種別に必要な情報により構成される。
本実施形態で扱う要素は、シェル要素、ソリッド要素、及び拘束要素である。シェル要素は、面を表現するための要素であり、三角形シェル要素、四角形シェル要素等である。なお、シェル要素は、さらに厚み情報を有する。ソリッド要素は、立体を表現するための要素であり、四面体ソリッド要素、六面体ソリッド要素等である。拘束要素は、シェル要素とソリッド要素とのノード間の拘束関係を表現するもの(RBE2、MPC等)である。本実施形態では、CPU2は、薄肉部に位置すると判定したソリッド要素をシェル要素に変換し、変換したシェル要素のうち厚肉部に位置すると判定したソリッド要素に隣接するシェル要素と、隣接する当該ソリッド要素とを拘束要素で連結する。
まず、CPU2は、入力装置6を介して作業者による最大の肉厚値t0の入力を受け付け、肉厚値t0をRAM4に保存する(ステップS1)。その際、作業者は、シェル要素でモデルを作成したい薄肉部の肉厚値をt0と設定する。また、作業者は、部品モデルの中に薄肉部が複数あり、各々の肉厚値が異なる場合はその中で最も大きい値を肉厚値t0と設定する。入力の方法については、入力装置6の操作に応じてGUIを介して値が直接入力されてもよいし、出力装置8に表示された部品モデルにおける最大の肉厚値を有する稜線が入力装置6により指示(ピック)されてもよい。稜線が指示された場合には、解析用モデル作成装置は、その稜線の長さをCPU2が算出し、算出された値を肉厚値t0として用いる。
このとき、CPU2は、作成するメッシュデータについて、各四面体ソリッド要素を示すIDに対して、その四面体ソリッド要素を構成する節点のIDを格納する要素−節点対応テーブルを作成する。例えば、図4に示すメッシュデータが作成された場合、CPU2は、四面体ソリッド要素E1に対してその節点のID(この例では、N1、N2,N3、N4)を格納する要素−節点対応テーブルを作成する(図5を参照のこと。)。
まず、CPU2は、要素−節点対応テーブルを参照し、各節点のIDに対して、その節点を頂点として有する四面体ソリッド要素のIDを格納する節点−要素対応テーブルを作成する(例えば、図6を参照のこと)。より具体的に説明すると、CPU2は、要素−節点対応テーブルの各行を上から順番に走査して、節点−要素対応テーブルの各節点IDに対して対応する各要素IDを登録する処理を繰り返す。例えば、CPU2は、図5に示す要素−節点対応テーブルの一番目の行の情報から、図6に示す節点−要素対応テーブルの節点(N1、N2、N3、N4)の各行に対して、要素IDの欄に「E1」を登録する。
例えば、四面体ソリッド要素E1の節点N1、N2、N3から構成される面F1で隣接する四面体ソリッド要素は、以下のように求められる。まず、CPU2は、節点−要素対応テーブルを参照し、節点N1、N2、N3に対する各四面体ソリッド要素列、{E1,E2,E3}、{E1,E2,E4}、{E1,E2,E5,E6}を取り出す。次に、CPU2は、各四面体ソリッド要素列の積集合を取って{E1,E2}を算出し、N1、N2、N3から構成される面F1を構成面として有する四面体ソリッド要素E1、四面体ソリッド要素E2を取り出す。このように、CPU2は、四面体ソリッド要素E1の構成面F1で隣接する四面体ソリッド要素が四面体ソリッド要素E2であることを検出する。
そして、CPU2は、四面体ソリッド要素を構成する面F1に対して、隣接する四面体ソリッド要素を検出したときは、面F1が部品モデルの表面にないと判定し、隣接する四面体ソリッド要素を検出しないときは、面F1が部品モデルの表面にあると判定する。また、CPU2は、部品モデルの表面にある四面体ソリッド要素の面F1を構成する稜線及びその稜線を構成する節点を部品モデルの表面にあると判定する。
まず、CPU2は、ステップS3で作成したリストの中で部品モデルの表面にある面に対し、隣接している面の角度を計算し、その値が閾値より大きいか否かで境界稜線を識別する。なお、閾値は、第3の記憶装置10に予め保存されており、CPU2が随時取り出せるものとする。閾値より大きい場合は、CPU2は、該当する2つの面が隣接している稜線のIDを境界稜線リストとして第3の記憶装置10に保存する。なお、閾値は、予め決められている値に限られるものではなく、入力装置6を介して作業者により入力された値であってもよい。なお、この境界稜線を抽出する方法は、公知の方法であり、参考文献に記載されているものと同様の方法である。
参考文献:HEX-LAYER: LAYERED ALL-HEX MESH GENERATION ON THIN SECTION SOLIDS VIA CHORDAL SURFACE TRANSFORMATION, The 11th Inter National Meshing Roundtable, 2002
次に、判定手段の一例であるCPU2は、ステップS3及びステップS5で作成した各テーブルを基に、四面体ソリッド要素を分類する(ステップS6)。すなわち、CPU2は、シェル要素でモデル化する薄肉部に位置する四面体ソリッド要素(以下、薄肉部ソリッド要素と称する。)であるかソリッド要素でモデル化する厚肉部に位置する四面体ソリッド要素(以下、厚肉部ソリッド要素と称する。)であるかを分類する。分類する処理の詳細については後述する。
まず、CPU2は、1つ1つの薄肉部ソリッド要素に対して薄肉部ソリッド要素を構成する辺に対しての中間を表す点(中間点情報)を生成する。
続いて、CPU2は、中間点情報を利用して、薄肉部ソリッド要素に対し、部品モデルの厚さ方向を考慮して垂直な三角形シェル要素又は四角形シェル要素を生成する。ここで、部品モデルの厚さ方向の分割が1層になるように薄肉部ソリッド要素(四面体ソリッド要素)を生成しているので、厚さ方向の上の表面及び下の表面の間に生成される薄肉部ソリッド要素には、基本的に2つの形態がある。1つは、図7に示すように薄肉部ソリッド要素を構成する一の面と頂点とが部品モデルの上の表面又は下の表面に位置する場合である。もう1つは、図8に示すように薄肉部ソリッド要素を構成する2つの辺が上の表面又は下の表面に位置する場合である。前者の中立面シェル要素の形状は三角形となり、後者の中立面シェル要素の形状は四角形となる。中立面シェル要素は、薄肉部ソリッド要素の節点であって部品モデルの厚さ方向で対向する部品モデルの表面のうちの一方の表面にある節点と他方の表面にある節点との中間に位置する中間点を夫々結んで形成される。
まず、CPU2は、薄肉部シェル要素の節点と、同一座標点にある厚肉部ソリッド要素の節点との間で並進変位量を拘束するための剛体要素を作成する。続いて、CPU2は、拘束された厚肉部ソリッド要素の節点が存在する厚肉部ソリッド要素上の稜線の端点となる2つの節点の並進変位量と、薄肉部シェル要素の節点の回転変位量を拘束するための剛体要素を作成する。
例えば、CPU2は、図9に示す厚肉部ソリッド要素E101と薄肉部シェル要素E102との境界面上にある節点を接続する場合、まず、CPU2は、同一座標点にある節点N104と節点N106との節点間の並進変位量を拘束する剛体要素を作成する。続いて、CPU2は、節点N105の存在する稜線R101の端点となる節点N101及び節点N103の並進変位量を拘束すると共に節点N107の回転変位量を拘束する剛体要素を作成する。同様に、CPU2は、節点N105と節点N107との節点間の並進変位量を拘束する剛体要素と、節点N101及び節点N102の並進変位量を拘束すると共に節点N106の回転変位量を拘束する剛体要素を作成する。付言するならば、図9では、説明の便宜上、厚肉部ソリッド要素E101と薄肉部シェル要素E102とを離して示している。
なお、解析用モデル作成装置は、市販のCAEソルバーと同様の効果を得られる機能を有してもよい。例示するならば、MSC Software社のMSC Nastranに搭載されているRSSCON要素、DASSAULT SYSTEMES社のAbaqusに搭載さているSHELL TO SOLID COUPLING機能等がある。
まず、CPU2は、四面体ソリッド要素を構成する面のうち、一の面のみが部品モデルの表面にあり、且つ、四面体ソリッド要素を構成する節点の全てが部品モデルの表面にあるか否かを判定する(ステップS101)。このとき、CPU2は、条件に一致すると判定した場合には、続いて、ステップS102の処理を行い、条件に一致しないと判定した場合には、続いて、ステップS103の処理を行う。
ステップS102では、CPU2は、ステップS101の条件に一致した四面体ソリッド要素のうち、部品モデルの表面にある面を構成する節点が全て境界稜線上にあるか否かを判定する。ここで、図12に示す1203は、ステップS101において表面であると判定され、ステップS102において条件に一致しないと判定される要素の一例である。また、図13に示す1302は、ステップS102において条件に一致すると判定される要素の一例である。このとき、CPU2は、条件に一致すると判定した場合には、続いて、ステップS106の処理を行い、条件に一致しないと判定した場合には、続いて、ステップS107の処理を行う。
ステップS104では、CPU2は、四面体ソリッド要素を構成する面のうち、2面以上が部品モデルの表面にあるか否か(コーナーに位置する四面体ソリッド要素であるか否か)を判定する。このとき、CPU2は、条件に一致すると判定した場合には、続いて、ステップS105の処理を行い、条件に一致しないと判定した場合には、続いて、ステップS106の処理を行う。
ステップS105では、CPU2は、対象となる四面体ソリッド要素と隣接している四面体ソリッド要素の全てが薄肉部ソリッド要素であるか否か判定する。ここで、図12に示す1202は、ステップS105において条件に一致すると判定される要素の一例である。このとき、CPU2は、条件に一致すると判定した場合には、続いて、ステップS107の処理を行い、条件に一致しないと判定した場合には、続いて、ステップS106の処理を行う。
ステップS106では、CPU2は、四面体ソリッド要素が厚肉部に位置すると分類(判定)し、その結果をRAM4に保存する。
ステップS107では、CPU2は、四面体ソリッド要素が薄肉部に位置すると分類(判定)し、その結果をRAM4に保存する。
図11は、薄肉部と厚肉部とが混合した部品モデルの断面図である。薄肉部に位置すると判定された四面体ソリッド要素には、図に示すように稜線の中間点を利用してシェル要素が作成され、厚肉部に位置すると判定された四面体ソリッド要素との間に接続要素が作成される。
以上、解析用モデル作成装置が3次元の部品モデルから中立面シェル要素を生成し、解析用モデル(解析入力データ)を作成するまでの構成を説明した。
すなわち、本解析用モデル装置は、部品モデルに対して一律に作成した四面体ソリッド要素を分類し、薄肉部はシェル要素、厚肉部はソリッド要素でモデル化してこれらを結合する。この構成によれば、作業者による入力の機会を低減することができ、作業に要する時間を大幅に短縮することができる。また、この構成によれば、解析用モデルを作成する際に、作業者による入力の機会を低減することで人為的なミスを極力排除し、さらに精度の高い計算を行うことができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (6)
- 薄肉部と厚肉部とにより構成される3次元の部品モデルに対して複数のソリッド要素を生成するソリッド要素生成手段と、
前記ソリッド要素の各々を構成する面、稜線、及び節点の位置に基づいて、前記ソリッド要素の各々が前記薄肉部及び前記厚肉部の何れに位置するかを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記薄肉部に位置すると判定されたソリッド要素についてシェル要素を生成するシェル要素生成手段と、
一方が前記薄肉部に位置し、他方が前記厚肉部に位置する隣接するソリッド要素に対して、前記一方のソリッド要素について生成されたシェル要素と、前記他方のソリッド要素とを接続する接続要素を生成する接続要素生成手段と、
前記シェル要素生成手段で生成されたシェル要素と前記厚肉部に位置するソリッド要素と前記接続要素生成手段で生成された接続要素とを組み合わせて前記部品モデルの解析用モデルを作成する作成手段と、
を有する、解析用モデル作成装置。 - 前記ソリッド要素生成手段は、前記薄肉部では前記部品モデルの厚さ方向で一の層となり、前記厚肉部では前記厚さ方向で複数の層となるようにソリッド要素を生成し、
前記判定手段は、前記ソリッド要素の各々を構成する面、稜線、及び節点が前記部品モデルの表面にあるか否かを判別した結果に基づいて、前記ソリッド要素の各々が前記薄肉部及び前記厚肉部の何れに位置するかを判定する、請求項1記載の解析用モデル作成装置。 - 前記ソリッド要素生成手段は、前記薄肉部に係る最大の肉厚値を取得し、一辺の長さが最大でも前記肉厚値である四面体ソリッド要素を、前記薄肉部では前記部品モデルの厚さ方向で一の層となり、前記厚肉部では前記厚さ方向で複数の層となるように生成し、
前記判定手段は、前記四面体ソリッド要素の各々を構成する面、稜線、及び節点の夫々が前記部品モデルの表面にあるか否かを判別した結果に基づいて、前記四面体ソリッド要素の各々が前記薄肉部及び前記厚肉部の何れに位置するかを判定し、
前記シェル要素生成手段は、前記判定手段で前記薄肉部に位置すると判定された四面体ソリッド要素の節点であって、前記部品モデルの厚さ方向で対向する前記部品モデルの表面のうちの一方の表面にある節点と他方の表面にある節点との中間に位置する中間点を夫々結んで形成される三角形又は四角形のシェル要素を生成する、請求項2記載の解析用モデル作成装置。 - 前記接続要素生成手段は、前記一方のソリッド要素について生成されたシェル要素の節点の並進変位量と回転変位量とを前記他方のソリッド要素の節点の並進変位量に変換して、前記シェル要素と前記ソリッド要素とを接続する、請求項1乃至3の何れか1項記載の解析用モデル作成装置。
- 解析用モデル作成装置が実行する解析用モデル作成方法であって、
薄肉部と厚肉部とにより構成される3次元の部品モデルに対して複数のソリッド要素を生成するソリッド要素生成工程と、
前記ソリッド要素の各々を構成する面、稜線、及び節点の位置に基づいて、前記ソリッド要素の各々が前記薄肉部及び前記厚肉部の何れに位置するかを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記薄肉部に位置すると判定されたソリッド要素についてシェル要素を生成するシェル要素生成工程と、
一方が前記薄肉部に位置し、他方が前記厚肉部に位置する隣接するソリッド要素に対して、前記一方のソリッド要素について生成されたシェル要素と、前記他方のソリッド要素とを接続する接続要素を生成する接続要素生成工程と、
前記シェル要素生成工程で生成されたシェル要素と前記厚肉部に位置するソリッド要素と前記接続要素生成工程で生成された接続要素とを組み合わせて前記部品モデルの解析用モデルを作成する作成工程と、
を含む、解析用モデル作成方法。 - コンピュータを、
薄肉部と厚肉部とにより構成される3次元の部品モデルに対して複数のソリッド要素を生成するソリッド要素生成手段と、
前記ソリッド要素の各々を構成する面、稜線、及び節点の位置に基づいて、前記ソリッド要素の各々が前記薄肉部及び前記厚肉部の何れに位置するかを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記薄肉部に位置すると判定されたソリッド要素についてシェル要素を生成するシェル要素生成手段と、
一方が前記薄肉部に位置し、他方が前記厚肉部に位置する隣接するソリッド要素に対して、前記一方のソリッド要素について生成されたシェル要素と、前記他方のソリッド要素とを接続する接続要素を生成する接続要素生成手段と、
前記シェル要素生成手段で生成されたシェル要素と前記厚肉部に位置するソリッド要素と前記接続要素生成手段で生成された接続要素とを組み合わせて前記部品モデルの解析用モデルを作成する作成手段と、
して機能させるプログラム。
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