JP5404109B2 - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5404109B2
JP5404109B2 JP2009058491A JP2009058491A JP5404109B2 JP 5404109 B2 JP5404109 B2 JP 5404109B2 JP 2009058491 A JP2009058491 A JP 2009058491A JP 2009058491 A JP2009058491 A JP 2009058491A JP 5404109 B2 JP5404109 B2 JP 5404109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate thickness
candidate
component
ridge
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009058491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010211629A (ja
JP2010211629A5 (ja
Inventor
貴行 松浦
勝 影浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009058491A priority Critical patent/JP5404109B2/ja
Publication of JP2010211629A publication Critical patent/JP2010211629A/ja
Publication of JP2010211629A5 publication Critical patent/JP2010211629A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5404109B2 publication Critical patent/JP5404109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
従来、設計業務においては、設計された製品に対して計算機により数値解析シミュレーションを行い、解析結果から設計内容を検討することが行われている。特に、樹脂、板金等の一定の厚みを有する薄肉形状を基本として有するような薄肉部品の構造解析、振動解析等をするときに、解析結果から設計内容が検討される。このとき、計算時間や記憶容量の観点から部品形状の中立面又は片側面等の代表面が作成され、代表面にシェル要素と称される面を表現するための三角形要素や四角形要素が作成されて、解析の対象とする方法が広く用いられている。
近年、このような代表面を作成する作業を軽減するために部品のCAD形状から代表面を抽出する方法として、次のような方法が提案されている。
形状モデルを構成する任意の2面の面間距離がユーザにより入力された基準板厚の寸法以下であり、且つその2面の角度がある閾値以内の場合に2面をペア面として認識することで中立面を作成する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
また、薄板状の形状部分を指示した時に、指示された形状に接続する面の中で平行な幾何的特徴を有する面を抽出し、この面に平行で且つ距離が最も短い面をペアとして特定し、この面のペアに対して中立面を作成する方法が提案されている(例えば特許文献2)。
特開2004−287701号公報 特開平6−259505号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、1部品に面が多数存在する場合、それらの面の中から基準板厚以内の距離にある面のペアを抽出するため、処理に時間がかかってしまうという問題がある。また、特許文献2に記載の方法では、1部品に面が多数存在する場合、それらの面の中から基準板厚以内の距離にある面のペアを抽出するため、処理に時間がかかってしまうという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、代表面の抽出に要する時間を極力低減することを目的とする。
そこで、本発明の情報処理装置は、一定の厚さを有する部品の体積と前記部品の表面積とに基づいて、前記部品の板厚を近似した値である近似板厚を算出する算出手段と、前記部品を構成する稜線の稜線長さを記憶する記憶部で記憶されている稜線長さのうち前記算出手段で算出された近似板厚より長い稜線長さの1つを板厚候補して決定する決定手段と、前記部品を構成する面群のうち前記決定手段で決定された板厚候補と一致する稜線長さの稜線を有する面を側面候補として抽出する抽出手段と、前記部品の体積と前記部品を構成する面群から前記抽出手段で抽出された側面候補を除いた面の面積と前記決定手段で決定された板厚候補とに基づいて、前記抽出手段で抽出された側面候補から側面を確定する確定手段と、前記部品を構成する面群のうち前記確定手段で確定された側面以外の面について接続関係がある面を一の面とする片側面に基づいて代表面を抽出する代表面抽出手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、代表面の抽出に要する時間を極力低減することができる。
代表面抽出処理の流れの一例を説明するためのフローチャートを示す図である。 解析用モデル作成装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。 モデル化対象部品の斜視図である。 板厚候補リストを説明する図である。 側面以外の面の接続状態を検出した面接続グラフを示す図である。 代表面選択手順の画面構成を示す図である。 代表面抽出の例を示す図である。 代表面のシェルモデルを説明する図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る情報処理装置(本実施形態の一例として、以下「解析用モデル作成装置」と称する。)が形状モデルの数値情報を利用して代表面を見つけるための処理について説明する。
図1は、解析用モデル作成装置における代表面抽出処理の流れの一例を説明するためのフローチャートを示す図である。図1には、部品のCADモデルから、構造解析や振動解析に利用される、シェル要素を使用した有限要素法(Finite Element Method)用の解析用モデルを作成する処理の一例が示されている。なお、各処理の詳細については後述する。
図2は、本発明を実施するために用いられる解析用モデル作成装置のハードウェア構成の好適な一例を示すハードウェア構成図である。本解析用モデル作成装置は、バス1、CPU2、第1の記憶装置(ROM)3、第2の記憶装置(RAM)4、入力装置用インターフェース5、入力装置6、出力装置用インターフェース7、及び出力装置8を有する。さらに、本解析用モデル作成装置は、記憶装置用インターフェース9、及び第3の記憶装置10を有する。
バス1は、解析用モデル作成装置内のデータのやり取り、及びネットワーク上につながっている他の機器とのデータのやり取りを行なう。CPU2は、演算処理を行なう。ROM3は、処理を行なう手順が規定された処理プログラム3aを格納する。なお、ROM3は、各種のデータを記憶する記憶部の一例である。RAM4は、処理の対象とするデータを格納する領域(例えば、図形要素格納領域4a、属性情報格納領域4b、検索条件格納領域4c)を有する。なお、RAM4は、各種のデータを一時的に記憶する一時記憶部の一例である。
入力装置用インターフェース5は、バス1と入力装置6とを接続し、データのやり取りを行う。入力装置6は、キーボード、マウス等により構成される。なお、入力装置6は、各種の指示を入力する指示入力手段の一例である。出力装置用インターフェース7は、バス1と出力装置8とを接続し、データのやり取りを行う。出力装置8は、CRTや液晶ディスプレイ等の表示装置8aやプリンタのような印刷機、プロッタ等の描画装置8b等を含んで構成される。なお、出力装置8は、各種の情報を出力する出力手段の一例である。記憶装置用インターフェース9は、バス1と第3の記憶装置10とを接続し、データのやり取りを行う。第3の記憶装置10は、処理の対象及び結果となるデータを格納するハードディスクデバイス(HDD)、フレキシブルディスク装置(FDD)、コンパクトディスクROM(CDROM)、ミニディスク(MD)、光磁気記憶装置(MO)等を含んで構成される。
ここで、第3の記憶装置は、解析用モデル作成装置本体内に内蔵されてもよいし、記憶装置用インターフェース9を通して外部デバイスとして接続されてもよい。作業者の指示は、入力装置6を用いて入力され、途中の処理状況や最終的な結果は、出力装置8を通じて出力される。処理上必要なデータは、例えば、データバス1を介して、同一の装置上の入力装置6や第3の記憶装置10等から入力装置用インターフェース5や記憶装置用インターフェース9を通じて、又はネットワークを介してRAM4に格納される。また、CPU2は、ROM3に格納された処理プログラム3aの手順に従って処理を行なう。本実施形態では、基本的には、一時的に必要なデータはRAM4に格納され、出力されて保存の必要なデータは第3の記憶装置10に格納され、最終的な出力データはデータバス1を通じてネットワーク上の必要なサーバ(図示せず。)に格納される。CPU2が、ROM3に格納された処理プログラム3aの手順に従って処理を行うことによって、解析用モデル作成装置の機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。
ここで、代表面抽出処理の対象となる部品の形状モデルの構成について説明する。
代表面抽出処理の対象となる部品の形状モデルの情報は、CADシステム等で作成されるCAD情報であり、データバス1を通じて、RAM4又は第3の記憶装置10に格納されるものとする。解析用モデル作成装置は、RAM4又は第3の記憶装置10に格納されているCAD情報を基に、記憶装置用インターフェース9及び出力装置用インターフェース7を通して、作業者がわかりやすいようにCAD情報を図等として表示装置8aに表示する。
すなわち、本解析用モデル作成装置が扱うCAD情報は、各部品の形状情報の集合であり、多くの市販のCADソフトと同様に、部品形状を構成する形状要素である面、稜線、頂点等の幾何情報及び各形状要素間の隣接関係を表す位相情報を有する。ここで、各形状要素は、全体のCAD情報の中で、各形状要素を識別するためのIDによって管理されており、IDを指定することによって、CPU2は、各形状要素の幾何情報を抽出することができる。
また、各形状情報は、各部品の形状要素である面、稜線、頂点のIDのリストを保持するとともに、以下のような幾何情報及び位相情報を有するものである。
面の幾何情報は、平面や円筒面、球面、円錐面、NURBS曲面等の面の種別を表す情報及び面の種別に応じた幾何情報を含んで構成される。面の種別に応じた幾何情報の例としては、以下のようなものがある。
形状要素が平面の場合の幾何情報の例としては、平面を通る任意の一点の座標値及び法線ベクトルの各成分がある。形状要素が球面の場合の幾何情報の例としては、球面の中心の座標値及び半径がある。形状要素が円筒面の場合の幾何情報の例としては、円筒面の軸の方向ベクトル及び軸が通る任意の一点の座標値がある。
稜線の幾何情報は、線分や円、円弧、楕円弧、NURBUS曲線等の稜線の種別を表す情報及び稜線の種類に応じた幾何情報を含んで構成される。稜線の種類に応じた幾何情報の例としては、以下のようなものがある。
形状要素が線分の場合の幾何情報としては、始点、終点の座標値がある。形状要素が円の場合の幾何情報としては、円の中心点の座標値、半径、円の存在する平面の法線ベクトルがある。形状要素が円弧の場合の幾何情報としては、円と同様の情報、或いは、始点、終点の座標値、及び円弧の中心点の座標値がある。
また、頂点の幾何情報は、頂点の座標値により表現される。なお、本実施形態では、形状要素の幾何情報としては、面は平面と円筒面とを扱い、稜線は線分と円弧とを扱うが、他の幾何要素を有する形状に対しても容易に拡張することができる。
次に形状要素間の隣接関係を表す位相情報について説明する。
部品を構成する各面は、境界情報として、複数の境界ループを有する。境界ループは、順番に並んだ稜線の列であり、隣接する稜線及び最初と最後の稜線は、頂点の一つを共有する。境界ループの一つは、外側ループであり、面の外側の境界を示す。すなわち、全ての面が必ず一つの外側ループを有する。また、各面は、外側ループ以外に内側ループを有することがある。内側ループは、各面にある穴の境界を示すものである。各ループは、順番に並んだ稜線の集合よりなり、隣接する稜線及び最初と最後の稜線は、頂点の一つを共有する。ループには回り向きがあり、回り向きに従って左側に部品の実体側があるように稜線を並べることで部品を表現できる。したがって、部品の実体の外側から面をみた場合に、外側ループは反時計回りの向きを有し、内側ループは時計回りの向きを有する。
したがって、面は、平面や曲面の形、大きさ、位置を表現する幾何情報及びその面を囲む境界情報である境界ループ情報を含んで構成される。
CPU2は、上記データ構造により、各境界ループの向きに従って順番に稜線及び頂点を取り出すことが可能となる。また、CPU2は、各面から面を構成する稜線、各稜線に接している面を取り出すことも可能となる。
本解析用モデル作成装置に入力する「部品形状」は、多くの市販のCADソフトと同様に、上記で説明した各面の幾何情報に加え、「ソリッド」を表現するための隣接情報を位相情報として有する。なお、ソリッドは、コンピュータ上で3次元グラフィックスを扱う場合に使われる立体表現方法の一つである。
また、本解析用モデル作成装置により出力される「代表面」は、通常のCADで扱われるような面を表現する幾何情報と、その面の厚みの情報とを有する。代表面は、複数の隣接する面から構成される場合もある。
また、本解析用モデル作成装置により出力される解析用モデル(より狭義には、有限要素モデル)は、メッシュデータと称され、ノード又は節点と称される頂点の情報とノードを頂点とするエレメント又は要素と称される情報とにより構成される。ノードの情報は、点の座標値及び各ノードが有する自由度として表現される。各ノードの自由度は、3次元の場合、並進の自由度が3つ、回転の自由度が3つの計6つあり、各ノードは、各自由度が有効かどうかの情報を有する。要素の情報は、要素の種別及び各種別に必要な情報により構成される。本実施形態で扱う要素は、シェル要素と称される面を表現するための三角形要素又は四角形要素により構成される。ここで、シェル要素は、さらに厚み情報を有する。本実施形態では、CPU2は、作成した代表面を、シェル要素に変換する。
また、本実施形態では、RAM4又は第3の記憶装置10に格納されているCAD情報に基づいて表示装置8aに部品形状の一覧が表示され、作業者が入力装置6により所望の部品形状を選択することでCPU2により各種の処理が実行される。なお、処理するCAD情報が作業者により指定されると、解析用モデル作成装置がCAD情報に含まれる部品形状の全て又は一部(例えば、薄板形状を有する部品形状)を自動的に選択して処理を行う構成を採用してもよい。そして、処理の結果となる解析用モデルデータがRAM4又は第3の記憶装置10に格納されるとともに、表示装置8aに結果が表示される。また、解析用モデル作成装置は、処理の過程で適宜、表示装置8aによる途中結果を表示し、作業者への入力の指示を受け付けるとともに、入力装置6による作業者の入力値を取得して、RAM4又は第3の記憶装置10に格納する。
次に、図1のフローチャートに従って、本解析用モデル作成装置に係る処理の詳細について説明する。なお、図3(a)は、本処理が適用される部品(いわゆるモデル化対象部品)を正面から見た斜視図であり、同様に図3(b)は、モデル化対象部品を背面から見た斜視図である。
まず、CPU2は、部品の板厚を予測するために部品の体積Vと表面積Sから近似板厚t0を計算する(ステップS1)。ここで、CPU2は、部品の体積Vと表面積Sの計算をCADシステムの周知の機能により行ない、計算の結果をRAM4に格納する。次に、CPU2は、計算した体積Vと表面積Sを読み出し、側面の面積が、部品が有する全表面積に占める割合が小さいことを利用して近似板厚t0の計算を行なう。次式は、近似板厚t0を求めるための計算式である。
Figure 0005404109
すなわち、解析用モデル作成装置は、一定の厚さを有する部品の体積と部品の表面積とに基づいて、部品の板厚を近似した値である近似板厚を算出する算出手段(一例としては、CPU2)を有している。
次に、CPU2は、求めた近似板厚t0を基に、部品の板厚が登録されている板厚データベースから近似板厚t0以上の値を抽出し(ステップS2)、その値をtd1、td2、td3、・・・・・・としてRAM4に格納する。なお、板厚データベースは、部品で使われる可能性のある板厚の情報(いわゆる板厚情報)が予め登録されているデータベースであり、データベースに登録されているデータの全部又は一部がROM3、RAM4、又は第3の記憶装置10に格納されている。なお、板厚データベースに登録されている部品の板厚には、部品を形成する内側ループを構成する稜線の稜線長さが含まれず、部品の板厚とは、部品を形成する外側ループを構成する稜線の稜線長さのことを示す。
ステップS1で算出された近似板厚t0は、側面の面積を含めた計算が行われているため、本来の板厚Tよりも必ず小さくなる。そこで、CPU2が式(2)のtdに板厚データベース内の数値td1、td2、td3、・・・・・・を順に代入して計算し、条件を満たす値をリスト化してRAM4に格納する。また、eps1は、許容誤差であり、予め第3の記憶装置10に格納されておりCPU2が随時取り出せるものである。
Figure 0005404109
次に、CPU2は、処理の対象となる部品が有する稜線の長さ(以下「稜線長さ」という。)を全てRAM4から読み込み(ステップS3)、図4に示すように稜線長さをリスト化し、板厚候補リストとしてRAM4に格納する。
次に、CPU2は、ステップS2で作成したリストとステップS3で作成した板厚候補リストをRAM4から取り出し、値が一致するもののみを板厚候補リストに残して稜線長さの短い順にソートする(ステップS4)。換言するならば、CPU2は、値が一致しないものを板厚候補リストから取り除く。
すなわち、解析用モデル作成装置は、部品を構成する全ての稜線の稜線長さのうち、部品がとり得る板厚情報を予め記憶した板厚情報記憶部に記憶されている板厚情報と一致する稜線長さを選択してRAM4に記憶させる選択手段を有している。ここで、板厚情報記憶部の一例として、実施形態では、板厚データベースを採用している。選択手段の一例として、実施形態では、CPU2を採用している。
次に、CPU2は、現在RAM4に格納されている板厚候補リストの中で最小の値を有するものを板厚候補tcとしてRAM4に格納する(ステップS5)。
ここで、CPU2は、RAM4に格納されている板厚候補リストの中で最小の値を有するものを板厚候補tcとしてRAM4に格納する構成を採用しているが、これに限られるものではない。例えば、RAM4に格納されている板厚候補リストの中で中央の値を有するものを板厚候補tcとしてRAM4に格納する構成を採用してもよい。すなわち、解析用モデル作成装置は、部品を構成する稜線の稜線長さを記憶する記憶部(一例としては、RAM4)で記憶されている稜線長さのうちステップS1で算出された近似板厚より長い稜線長さの1つを板厚候補して決定する決定手段を有している。決定手段の一例として、実施形態では、CPU2を採用している。
次に、CPU2は、部品を構成する各面のうち、稜線長さが板厚候補tcと同じ値を有する面を全て側面候補として抽出する(ステップS6)。すなわち、解析用モデル作成装置は、部品を構成する面群のうち板厚候補と一致する稜線長さの稜線を有する面を側面候補として抽出する抽出手段(一例としては、CPU2)を有している。そして、CPU2は、その側面候補の面積の合計Ssideを算出する(ステップS7)。
次に、CPU2は、式(3)を計算して条件を満たすか否かを判別する(ステップS8)。条件を満たす場合、CPU2は、板厚候補tcを板厚T、側面候補を側面と確定してRAM4に格納してステップS10に処理を進める。なお、eps2は許容誤差であり、予め第3の記憶装置10に格納されておりCPU2が随時取り出せるものである。
Figure 0005404109
ここで、式(3)の内容は、適宜変更することができる。すなわち、解析用モデル作成装置は、部品の体積と部品を構成する面群から側面候補を除いた面の面積と板厚候補とに基づいて、側面候補から側面を確定する確定手段(一例としては、CPU2)を有している。
他方、条件を満たさない場合、CPU2は、現在のtcをRAM4に格納されている板厚候補リストの中から除外し(ステップS9)、ステップS5からの処理を繰り返す。
すなわち、解析用モデル作成装置は、部品を構成する面群から側面候補を除いた面の面積で部品の体積を除した値と板厚候補との差が許容誤差の範囲を超えるならば、RAM4で記憶される稜線長さから板厚候補と一致する稜線長さを除去する除去手段を有する。除去手段の一例として、実施形態では、CPU2を採用している。
次に、CPU2は、ステップS10の処理において、部品を構成する面のうち、側面以外の面の接続状態を検出し、片側面を2つ抽出する。ここで、CPU2は、面をノードとし、面と隣接関係がある場合にノード間をエッジにより結んだグラフを作成し、RAM4に格納する。このグラフを「面接続グラフ」と称する。図5は、図3の形状モデルに対する面接続グラフを示している。
図3の形状モデルにおいて、面T1−面T2と面T2−面T3はそれぞれ隣接しているので、図5のノードT1−ノードT2とノードT2−ノードT3は、エッジにより結ばれる。また、図3の面B1−面B2と面B2−面B3はそれぞれ隣接しているので、図5のノードB1−ノードB2とノードB2−ノードB3は、エッジにより結ばれる。この面接続グラフにより、側面以外の面群が2つに分けられる。これらの面群の一方を片側面1とし、他方の面群を片側面2とする。例えば、上述の例では、面T1,面T2,面T3からなる面群を片側面1とし、面B1,面B2,面B3からなる面群を片側面2とする。
次に、CPU2は、ステップS10で認識された2つの片側面から代表面を抽出する(ステップS11)。その際、CPU2は、中立面、片側面1、片側面2の何れを代表面とするか自動的に決定する構成を採用してもよいし、作業者に対してどれを対象にするかを選択させる構成にしてもよい。例えば、図6に示すように、CPU2は、表示装置8aに代表面選択ボックス11を表示させ、作業者に何れの代表面を使用するかの選択を受け付ける。作業者は、入力装置6により所望の種類を選択することによりCPU2によって処理が実施される。
すなわち、解析用モデル作成装置は、部品を構成する面群のうち確定された側面以外の面について接続関係がある面を一の面とする片側面に基づいて代表面を抽出する代表面抽出手段(一例としては、CPU2)を有している。
図6において、作業者が「中立面」を選択した際には、CPU2は、片側面1と片側面2の各面群の中心距離の位置に新たな面群である面M1、面M2、面M3を作成し、代表面とする。また、「片側面1」又は「片側面2」を選択した場合には、CPU2は、選択された面群を代表面とする。
図7(a)は、中立面を選択したときに作成される面群、図7(b)は、片側面1を選択したときに抽出される面群、図7(c)は、片側面2を選択したときに抽出される面群である。なお、図7(a)と図7(b)と図7(c)との違いが分かりやすいように、各図には、代表面が選択される前の形状モデルに属する形状要素が破線で示されている。なお、本実施形態では、片側面1が代表面として選択された場合の処理について説明している。
次に、CPU2は、ステップS11で出力された代表面のシェルモデルを作成する(ステップS12)。その際、CPU2は、まずステップS11で選択された代表面以外の面やそれを構成する形状要素を全て削除する。そして、CPU2は、代表面を単純な形状を有する部分(例えば、四角形要素)として分割する。これにより、図7(b)に示す代表面は、図8に示すようなシェルモデルになる。また、CPU2は、板厚TをRAM4から読み出し、シェルモデルに対して板厚属性値として設定する。
すなわち、解析用モデル作成装置は、側面が確定されたときの板厚候補(一例としては、板厚T)を厚み属性とする、代表面を多角形要素の集まりとして近似したデータである、解析モデル(一例としては、シェルモデル)を作成する作成手段を有している。作成手段の一例として、実施形態では、CPU2を採用している。
以上説明したように、本実施形態によれば、部品の体積や部品の表面積といった計算負荷の少ないデータより解析用モデルを作成するため、部品を構成する面の数が膨大になっても処理時間に与える影響を低減できる。また、代表面を自動的に決定する構成を採用したならば、作業者に面の選択や基準板厚の入力を一切させることなく代表面の抽出を行なうことができる。すなわち、非常に多くの部品で構成され、その板厚値も部品ごとにバラバラであるようなアッセンブリモデルにおいては一部品ずつ板厚を確認し、入力するという膨大な作業が不要となる。また、部品ごとにユーザが代表的な面を選択する必要がないため、部品点数が多い場合でも、作業に要する時間を極力低減できる。
したがって、本解析用モデル作成装置の構成によれば、板厚が均一な板金部品や樹脂部品等の薄肉部品のCAD情報から代表面を抽出し、有限要素法用の解析用モデルを、少ない工数と計算量で容易に作成することができる。また、本解析用モデル作成装置の構成によれば、板厚候補リストに挙がる候補数を絞ることができるので、さらに処理時間を短縮できる。また、本解析用モデル作成装置の構成によれば、シェルモデルへの板厚属性値が自動的に付与されるため、解析用モデル作成にかかる工数を短くすることができるという効果も奏する。
<その他の実施形態>
また、上述した実施形態の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は上述した実施形態を構成することになる。なお、記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
上述した実施形態を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
以上、上述した各実施形態によれば、代表面の抽出に要する時間を極力低減することができるようになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 データバス、2 CPU、3 ROM、4 RAM、5 入力装置用インターフェース、6 入力装置、7 出力装置用インターフェース、8 出力装置、9 記憶装置用インターフェース、10 第3の記憶装置、11 代表面選択画面

Claims (5)

  1. 一定の厚さを有する部品の体積と前記部品の表面積とに基づいて、前記部品の板厚を近似した値である近似板厚を算出する算出手段と、
    前記部品を構成する稜線の稜線長さを記憶する記憶部で記憶されている稜線長さのうち前記算出手段で算出された近似板厚より長い稜線長さの1つを板厚候補して決定する決定手段と、
    前記部品を構成する面群のうち前記決定手段で決定された板厚候補と一致する稜線長さの稜線を有する面を側面候補として抽出する抽出手段と、
    前記部品の体積と前記部品を構成する面群から前記抽出手段で抽出された側面候補を除いた面の面積と前記決定手段で決定された板厚候補とに基づいて、前記抽出手段で抽出された側面候補から側面を確定する確定手段と、
    前記部品を構成する面群のうち前記確定手段で確定された側面以外の面について接続関係がある面を一の面とする片側面に基づいて代表面を抽出する代表面抽出手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記部品を構成する全ての稜線の稜線長さのうち、前記部品がとり得る板厚情報を予め記憶した板厚情報記憶部に記憶されている前記板厚情報のうち前記近似板厚より大きい板厚情報と一致する稜線長さを選択して前記記憶部に記憶させる選択手段を更に有し、
    前記決定手段は、前記選択手段により選択され前記記憶部に記憶された稜線長さのうち1つを前記板厚候補として決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記確定手段で側面が確定されたときの板厚候補を厚み属性とする、前記代表面抽出手段で抽出された代表面を多角形要素の集まりとして近似したデータである、解析モデルを作成する作成手段を更に有すること特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    一定の厚さを有する部品の体積と前記部品の表面積とに基づいて、前記部品の板厚を近似した値である近似板厚を算出する算出ステップと、
    前記部品を構成する稜線の稜線長さを記憶する記憶部で記憶されている稜線長さのうち前記算出ステップで算出された近似板厚より長い稜線長さの1つを板厚候補として決定する決定ステップと、
    前記部品を構成する面群のうち前記決定ステップで決定された板厚候補と一致する稜線長さの稜線を有する面を側面候補として抽出する抽出ステップと、
    前記部品の体積と前記部品を構成する面群から前記抽出ステップで抽出された側面候補を除いた面の面積と前記決定ステップで決定された板厚候補とに基づいて、前記抽出ステップで抽出された側面候補から側面を確定する確定ステップと、
    前記部品を構成する面群のうち前記確定ステップで確定された側面以外の面について接続関係がある面を一の面とする片側面に基づいて代表面を抽出する代表面抽出ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  5. コンピュータを、請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるプログラム。
JP2009058491A 2009-03-11 2009-03-11 情報処理装置及び情報処理方法 Active JP5404109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009058491A JP5404109B2 (ja) 2009-03-11 2009-03-11 情報処理装置及び情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009058491A JP5404109B2 (ja) 2009-03-11 2009-03-11 情報処理装置及び情報処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010211629A JP2010211629A (ja) 2010-09-24
JP2010211629A5 JP2010211629A5 (ja) 2012-04-19
JP5404109B2 true JP5404109B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=42971695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009058491A Active JP5404109B2 (ja) 2009-03-11 2009-03-11 情報処理装置及び情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5404109B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3098735A1 (en) * 2015-05-28 2016-11-30 Dassault Systèmes Querying a database with thickness criterion
EP3264286B1 (en) 2016-06-28 2020-11-18 Dassault Systèmes Querying a database with morphology criterion
EP3340084A1 (en) 2016-12-22 2018-06-27 Dassault Systèmes Replica selection
US11281824B2 (en) 2017-12-13 2022-03-22 Dassault Systemes Simulia Corp. Authoring loading and boundary conditions for simulation scenarios

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3641882B2 (ja) * 1995-09-26 2005-04-27 東レ株式会社 流体流動過程の解析方法および射出成形品の製造方法
JPH10307857A (ja) * 1997-05-09 1998-11-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 板金部品に対する加工工程見積装置
JP4068487B2 (ja) * 2003-03-20 2008-03-26 株式会社日立製作所 解析用シェルモデル作成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010211629A (ja) 2010-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090271156A1 (en) Apparatus and method for generating analysis model
US20180345647A1 (en) Topology optimization for subtractive manufacturing techniques
JP4893148B2 (ja) 形状簡略化装置及びそれに用いられるプログラム
JP4381743B2 (ja) 境界表現データからボリュームデータを生成する方法及びそのプログラム
JP5830004B2 (ja) 3次元モデル生成装置、3次元モデル生成方法及び3次元モデル生成プログラム
US10521527B2 (en) Modeling and analysis of leading edge ribs of an aircraft wing
WO2017088134A1 (en) System and method for modeling of parts with lattice structures
JP2013515993A (ja) コンピュータにより実施される形状特徴を検出する改良された方法
Palágyi et al. Topology preserving parallel 3D thinning algorithms
JP5404109B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
Kwon et al. Graph-based simplification of feature-based three-dimensional computer-aided design models for preserving connectivity
JP4973447B2 (ja) 差異強調プログラム、差異強調処理方法及び差異強調処理装置
JP2010146224A (ja) 解析モデルの変形方法および計算機
JP5473566B2 (ja) 形状簡略化装置、形状簡略化方法及びプログラム
Muraleedharan et al. Random cutting plane approach for identifying volumetric features in a CAD mesh model
JP5625700B2 (ja) 三次元cadプログラム、装置および三次元cadの処理方法
EP3104335A1 (en) Analysis model creation assistance system, analysis model creation assistance device and analysis model creation assistance program
Pai et al. New aspects of the CISAMR algorithm for meshing domain geometries with sharp edges and corners
KR20110072462A (ko) 3차원 곡면 모델 스케치를 위한 모델링 방법 및 시스템 , 및 기록 매체
JP2008217708A (ja) 設計方法及びプログラム
JP5164808B2 (ja) 解析メッシュ作成装置
JP2010211629A5 (ja)
JP4790580B2 (ja) モデル作成装置、モデル作成方法、およびモデル作成プログラム
US10042962B2 (en) Mid-surface extraction for finite element analysis
JP2010152863A (ja) 境界節点抽出システム、境界節点抽出方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120306

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131029

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5404109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151