JP6427395B2 - Fem解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

Fem解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、空気入りタイヤやその他構造物をFEM(Finite Element Method;有限要素法)解析するために用いる、FEM解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラムに関する。
FEM解析用モデルは、解析対象となる構造物を複数の要素に分割したメッシュモデルであり、構造物を構成する部材、部材境界線、要素、節点、部材の材料物性などが定義されている。FEM解析用モデルは、一般的に手作業で生成される。
製品の開発には、製品のサイズを異ならせたり、製品の一部の形状を変更したりして、設計することが多い。この場合、サイズが異なるだけや一部の形状が異なるだけでも、当該製品のFEM解析用モデルを一つ一つ生成する必要が生じる。そうすると、例えば、3種類のサイズの製品を解析対象とする場合には、3個のFEM解析モデルを生成する必要が生じ、開発に長時間を要し、開発コストが増大してしまう。
開発に要する時間を低減するための一つの手段として、特許文献1には、既存FEMモデルの要素を移動させて形状変更を行う場合に、要素の移動に連動して周辺の要素の形状を変更することが開示されている。
特開2006−199155号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術を用いたとしても、結局のところ、所望の形状になるように、手作業で既存FEMモデルに定義されている複数の節点及び要素を移動させなければならない。一からFEMモデルを生成する場合よりは開発に要する時間を多少低減できるかもしれないが、形状変更に必要となる全ての節点及び要素の移動作業を手作業で行わないといけないのに変わりなく、開発に時間を要してしまう。
本発明の発明者は、製品の設計の場面では、二次元CADデータなど、解析対象物を部材境界線(ベクトルデータなど)で表現した図面データが存在することが多いことに着目し、図面データを有効利用するという新たな着想を得た。
図面データを参照して既存FEMモデルを新たなモデルにするにあたり、サイズが変わることに伴う設計変更によって、部材(例えばチェーハー)における或る部分の長さと他の部分の長さとの関係が異なる場合(例えば既存FEMモデルに対するチェーハーの内側の変化率と外側の変化率が異なる場合)には、モデルを構成する要素が引き延ばされて又は縮むことで要素が歪むことが考えられる。歪んだ要素は修正しなければならないために、要素が歪むことを抑制しつつ、新たなモデルを生成することが望まれる。
本発明は、このような新たな着想に基づいてなされたものであって、その目的は、要素が歪むことを抑制し、開発に要する時間及び開発コストを低減できるFEM解析用モデルの生成装置、方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
すなわち、本発明のFEM解析用モデルの生成装置は、
新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成する新規モデル生成部と、
前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部と、
前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付ける部材マッチング部と、
前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを1対1に対応付ける境界線マッチング部と、
前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する物性データ定義部と、
前記既存FEMモデルにおける部材境界線の端にある境界線端節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線の端に定義する境界線端節点定義部と、
前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち前記境界線端節点を通る第1仮想直線を前記新規モデルに対して定義するにあたり、前記既存FEMモデルにおける前記部材境界線と前記第1仮想直線との角度の比を維持するように、前記第1仮想直線を定義する第1仮想直線定義部と、
前記新規モデルにおいて、前記第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義する第1種節点定義部と、
前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点のうち、前記新規モデルにて定義済の節点間にくる未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点した部材境界線に沿った長さの比に応じた位置に第2種節点として定義する第2種節点定義部と、
前記既存FEMモデルにおいて仮想直線上にある節点のうち、前記新規モデルにて未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に当該節点を定義する第3種節点定義部と、を備える。
本発明のFEM解析用モデルの生成方法は、
新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成するステップと、
前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識するステップと、
前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップと、
前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを1対1に対応付けるステップと、
前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義するステップと、
前記既存FEMモデルにおける部材境界線の端にある境界線端節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線の端に定義するステップと、
前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち前記境界線端節点を通る第1仮想直線を前記新規モデルに対して定義するにあたり、前記既存FEMモデルにおける前記部材境界線と前記第1仮想直線との角度の比を維持するように、前記第1仮想直線を定義するステップと、
前記新規モデルにおいて、前記第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義するステップと、
前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点のうち、前記新規モデルにて定義済の節点間にくる未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点した部材境界線に沿った長さの比に応じた位置に第2種節点として定義するステップと、
前記既存FEMモデルにおいて仮想直線上にある節点のうち、前記新規モデルにて未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に当該節点を定義するステップと、を含む。
所定基準線は、既存モデルと新規モデルで共通する線であって、構造物を貫通する線であればよい。例えば構造物の中心線が挙げられる。
このように、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データを用い、新規モデルと既存FEMモデルの部材及び部材境界線を対応付けて、既存FEMモデルに定義された部材の材料物性、節点及び要素のデータを新規モデルの部材境界線に合致するようにコピーするので、新規モデルを自動又は半自動で生成でき、モデル生成時間を大幅に低減して利便性を向上させることができると共に、開発コストを低減することが可能となる。それでいて、部材境界線の端にある境界線端節点及び当該節点を通る仮想直線を、他の節点及び他の仮想直線よりも優先して新規モデルに定義するので、全ての節点を境界線に沿った長さ比で一様にコピーする場合に比べて、境界線端節点毎に区切って定義することになるので、要素が歪むことを抑制することができる。
本発明のFEM解析用モデルの生成装置を示すブロック図。 節点、要素、部材境界線が定義された既存FEMモデルの一例を示す図。 既存FEMモデルの部材をハッチングにて示す図。 新たにモデル化する構造物を表す線図データを示す図。 新たにモデル化する構造物の部材をハッチングにて示す図。 第1〜第2の部材対応付け処理の結果を示す図。 第1〜第3の部材対応付け処理の結果を示す図。 既存FEMモデルの部材境界線の端にある境界線端節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 境界線端を通る第1仮想直線の定義に関する説明図。 第1仮想直線と部材境界線との交点に第1種節点を定義する処理に関する説明図。 部材境界線上にある節点のうち定義済の節点間にくる未定義の節点を第2種節点として定義する処理に関する説明図。 部材境界線上にある節点のうち定義済の節点間にくる未定義の節点を第2種節点として定義する処理に関する説明図。 部材境界線上にある節点のうち定義済の節点間にくる未定義の節点を第2種節点として定義する処理に関する説明図。 仮想直線上にある節点のうち未定義の節点を第3種節点として定義する処理に関する説明図。 既存FEMモデルの部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点を新規モデルにコピーする処理に関する説明図。 不良要素に関する説明図。 不良要素の再定義処理に関する説明図。 不良要素の再定義処理に関する説明図。 不良要素の再定義処理に関する説明図。 FEMモデル生成処理を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
[FEM解析用モデルの生成装置]
本発明に係るFEM解析用モデルの生成装置1は、図2Aに示す既存FEMモデルM1と、図3Aに示す新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データと、を用いて、FEM解析用モデルを生成する装置である。図2A及び図3Aに示す構造物は、空気入りタイヤのビード部である。図2A及び図3Aは、構造が同じであるが、サイズが異なると共に、設計変更により、チェーハーの内側の長さと外側の長さの比が異なる例である。図2Aは、タイヤサイズが175/65R14であり、図3Aは、タイヤサイズが155/65/R13である。
具体的に、図1に示すように、装置1は、既存FEMモデル記憶部10と、図面データ記憶部11と、新規モデル生成部12と、部材認識部13と、部材マッチング部14と、境界線マッチング部15と、物性データ定義部16と、境界線端節点定義部17と、第1仮想直線定義部18と、第1種節点定義部19と、第2種節点定義部20と、第3種節点定義部21と、第4種節点定義部22と、不良要素判定部23と、要素再定義部24と、を有する。これら各部12〜24は、CPU、メモリ、各種インターフェイス等を備えたパソコン等の情報処理装置においてCPUが予め記憶されている図示しない処理ルーチンを実行することによりソフトウェア及びハードウェアが協働して実現される。
図1に示す既存FEMモデル記憶部10は、図2A及び図2Bに示すような既存のFEMモデルM1を記憶する。FEMモデルは、解析対象となる構造物を複数の要素で分割したメッシュモデルであり、構造物を構成する部材、部材の情報(部材名、部材の材料物性を含む)、節点、節点で構成される要素(メッシュ)などが定義され、FEM解析に用いられる。図2Aでは、節点を”○”で示し、3つ又は4つの節点で構成される要素を点線で示し、部材境界線を実線で示している。図2Bでは、部材をハッチングで示し、部材境界線を実線で示している。本実施形態では、FEM解析用モデルは、タイヤモデルであり、タイヤ赤道ラインCL(図4A参照)、タイヤサイズに関するデータ(例えばリム径など)、境界条件、解析条件データなどが設定されている。
図1に示す図面データ記憶部11は、図3Aに示すような新たにモデル化する構造物を部材境界線(ベクトルデータなど)で表した図面データを記憶する。本実施形態では、図面データは、タイヤを部材境界線で表した線図データであり、部材境界線として直線又は曲線が用いられる。線分データの表現方法は、種々の形式を採用できる。
既存FEMモデル記憶部10及び図面データ記憶部11に記憶されるデータは、図示しない操作部を介してユーザーにより設定される。
図1に示す新規モデル生成部12は、図面データ記憶部11に記憶される図面データに基づき、部材境界線のデータを有する新規モデルM2を生成する。この新規モデルM2は、実線で示す部材境界線のデータが定義されているものの、部材、部材の材料特性、節点及び要素が定義されていないモデルである。これらの情報は、下記の各部によって新規モデルM2に定義される。
図1に示す部材認識部13は、新規モデルM2における部材境界線で包囲される閉領域を一つの部材として認識する。図3Bは、新規モデルM2において認識された部材をハッチングにて示す図である。
図1に示す部材マッチング部14は、図3Bに示す新規モデルM2の部材と、図2Bに示す既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける。部材マッチング部14が実行する第1の部材対応付け処理は、新規モデルM2と既存FEMモデルM1に共通する所定基準ラインに沿った並び順に基づいて行う。所定基準ラインは、構造物を貫通するラインであれば、適宜変更可能である。例えば中心線が挙げられる。本実施形態では、図4A(タイヤ子午線半断面図)に示すように、構造物がタイヤであるので、タイヤ赤道ラインCLを所定基準ラインとしている。
部材マッチング部14が実行する第2の部材対応付け処理は、構造物(本実施形態ではタイヤ)の外形ラインに沿った並び順に基づいて行う。これら第1〜2の部材対応付け処理を実行すれば、タイヤの場合は、図4Aに示すように大半の部材の対応付けが可能となる。図4A及び図4Bでは、ハッチングがなされている部材は部材対応付けがなされていることを示し、ハッチングがなされていない部材(白抜き部分)は部材対応付け(部材マッチング)がなされてないことを示す。図4Aの例では、例えばビードコア2a及びビードフィラー2bなど、タイヤの内部にある部材に対応付けがなされていないことを分かる。
部材マッチング部14は、第3の部材対応付け処理を実行可能である。第3の部材対応付け処理は、図4A及び図4Bに示すように、新規モデルM2及び既存FEMモデルM1が有するタイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材の対応付けを行う。本実施形態では、ビード部2を構成する部材として、ビードコア2a及びビードフィラー2bの対応付けを実行する。ビードコア2aは四角形、六角形などの多角形、円形又は楕円形などの特徴を有し、ビードフィラー2bは三角形の特徴を有する。ビード部2の他の部材は板状であるので、ビード部2の位置が特定できれば、部材形状の特徴によってビードコア2a及びビードフィラー2bを特定可能である。タイヤサイズに関する情報によってリム径が分かるので、ビード部2の位置を大まかであるが特定可能である。第1〜3の部材対応付け処理を実行すれば、図4Bに示すように部材の対応付けがなされる。この図を見れば、ビードコア2a及びビードフィラー2bの対応付けがなされていることが分かる。なお、本実施形態では、ビードコア2a及びビードフィラー2bの両方の対応付けを実行しているが、一方の対応付けだけを実装してもよい。
部材マッチング部14は、第4の部材対応付け処理を実行可能である。第4の部材対応付け処理は、図4Bにて拡大図で示すように、新規モデルM2の部材のうち既存FEMモデルM1との対応付けがなされていない未処理部材2cについて、未処理部材2cと部材境界線を挟んで隣接する部材(2d,2e,2f)が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて未処理部材2cと既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける。具体的には、第1〜3の部材対応付け処理にて部材対応付けをしたときに隣接部材情報を記憶しておく。第3の部材対応付け処理が実行されると、新規モデルM2から対応付けがなされていない未処理部材2cを抽出し、抽出した未処理部材2cを、上記隣接部材情報から検索する。未処理部材2cが隣接部材情報から見つかった場合には、隣接位置関係に応じて部材の対応付けを行う。第4の部材対応付け方法を繰り返し実行すれば、全ての部材を対応付けすることが可能となる。
図1に示す境界線マッチング部15は、図3Aに示す新規モデルの部材境界線と、図2Aに示す既存FEMモデルM1の部材境界線とを1対1に対応付ける。部材の境界は、1本の部材境界線だけでも表現でき、複数本の部材境界線でも表現できるため、既存FEMモデルにおいて1本の線として取り扱われている線をこの明細書では1本の部材境界線とする。境界線マッチング部15は、第1〜3の境界線対応付け処理を実行可能である。第1の境界線対応付け処理は、所定基準ライン(タイヤ赤道ラインCL)に沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付ける。部材マッチング部14が実行する第1の部材対応付け処理において、対応付ける対象が部材ではなく部材境界線である点で共通であるので、詳細な説明を省略する。
第2の境界線対応付け処理は、構造物(本実施形態ではタイヤ)の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを対応付ける。部材マッチング部14が実行する第2の部材対応付け処理において、対応付ける対象が部材ではなく部材境界線である点で共通であるので、詳細な説明を省略する。
第3の境界線対応付け処理は、新規モデルM2及び既存FEMモデルM1が有するタイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材(ビードコア2a,ビードフィラー2b)の境界線の対応付けを行う。部材マッチング部14が実行する第3の部材対応付け処理において、対応付ける対象が部材ではなく部材境界線である点で共通であるので、詳細な説明を省略する。
図1に示す物性データ定義部16は、部材マッチング部14により構築された対応関係データを用いて、新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する。これにより、新規モデルM2の全ての部材に対して、既存FEMモデルM1の部材の材料物性がコピーされ、定義されることになる。
図1に示す境界線端節点定義部17は、図5に示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線の端にある境界線端節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線の端に定義する。図5の例では、上部に既存FEMモデルM1を示し、下部に新規モデルM2を示している。同図に示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線30の端にある境界線端節点(n1,n2)を、新規モデルM2における対応する部材境界線30’の端に境界線端節点(n1’,n2’)としてコピーする。図中で示す部材境界線30以外の部材境界線の端にある境界線端節点についても同様に定義する。図5の下部は、新規モデルM2に境界線端節点を定義した様子を示す。なお、図5の下部におけるビード中心部にある×(バツ)で示す節点はモデルに特有の特異点である。FEMモデルが空気入りタイヤであれば、ビードメッシュの中心点が挙げられる。このような特異点は、モデルに応じて予め定められたルールに従って新規モデルM2に定義される。特異点の定義は、図1に示す部材マッチング部14の処理後の所定タイミングで行われる。本実施形態では、境界線端節点定義部17による境界線端節点のコピーの直前で実行するようにしているが、これに限定されない。特異点の定義ルールとしては、ビードコア内部であれば任意に設定することができるが、例えば、多角形の重心、円形の中心、四角形や六角形の対角を結んだ交点などが考えられる。本実施形態では、重心を算出して重心位置に特異点を定義している。
図1に示す第1仮想直線定義部18は、図6に示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線(図6上部にて点線で示す)のうち境界線端節点を通る第1仮想直線(図6下部にて点線で示す)を、新規モデルM2に対してコピーする。例えば、図6に示すように、既存FEMモデルM1の第1仮想直線40を新規モデルM2へ第1仮想直線40’としてコピーする場合、部材形状及びサイズの変更に対応しつつ且つ元のFEMモデルにおける要素が潰れてコピーされないように、既存FEMモデルM1における部材境界線31と第1仮想直線40との角度の比を維持するように(θ:θ=θ’:θ’)、第1仮想直線40を第1仮想直線40’としてコピーする。同様に、既存FEMモデルM1の第1仮想直線41を新規モデルM2へ第1仮想直線41’としてコピーする場合、既存FEMモデルM1における部材境界線32と第1仮想直線41との角度の比を維持するように(θ:θ=θ’:θ’)、第1仮想直線41を第1仮想直線41’としてコピーする。ここで、既存FEMモデルM1における角度の関係を逐次参照してもよいが、原則として、部材境界線に対して法線方向に第1仮想直線があるとして、第1仮想直線をコピーしてもよい。例外的に、部材境界線が分岐して接続されている場合に、既存FEMモデルM1における角度の関係を参照するように構成してもよい。
図1に示す第1種節点定義部19は、図7に示すように、新規モデルM2において、第1仮想直線(図7にて点線で示す)と部材境界線(図7にて実線で示す)との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義する。図7では、境界線端節点を○(丸)で示し、第1種節点を△(三角)で示している。
図1に示すように第2種節点定義部20は、図8Aに示すように、既存FEMモデルM1における部材境界線30上にある節点(n1〜n10)のうち、新規モデルM2に定義済の節点(n1,n5,n7,n2)間にくる未定義の節点(n3,n4,n6,n8,n9,n10)を、新規モデルM2における対応する部材境界線30上に第2種節点(n3’,n4’,n6’,n8’,n9’,n10’)としてコピーする。図8Bに示すように、例えば、既存FEMモデルM1の節点n3を新規モデルM2の節点n3’としてコピーする場合、部材の形状やサイズの変更に対応するために、定義済の節点(n1,n5)を基点とした部材境界線30の長さの比(L2/L1)に応じた位置(D2/D1)に第2種節点n3’としてコピーする。具体的には、まず、既存FEMモデルM1における定義済の節点n1,n5間の長さL1と、定義済の節点n1から未定義の節点n3までの長さL2との比(L2/L1)を算出する。次に、新規モデルM2における対応する定義済の節点n1’,n5’間の長さD1を算出し、上記比(L2/L1)に基づき、新規モデルM2の基点となる定義済の節点n1’から節点n3’までの長さ(D2)を算出する。上記長さ(D2)を満たす座標位置に節点n3’をコピーする。この作業を部材境界線上にある全ての未定義の節点(n3’,n4’,n6’,n8’,n9’,n10’)について実行する。ここでいう長さは、部材境界線に沿った長さである。図8Aは、部材境界線30’上にある第2種節点を四角(□)で示す図である。図8Cは、全ての部材境界線上にある第2種節点を四角(□)で示す図である。
図1に示す第3種節点定義部21は、図9に示すように、既存FEMモデルM1において仮想直線上にある節点のうち、新規モデルM2にて未定義の節点(n20〜n24)を、新規モデルM2における対応する仮想直線上にコピーするにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に第3種節点(n20’〜n24’)としてコピーする。図9において、第3種節点を黒丸(●)で示している。第3種節点のコピー方法は仮想直線に沿った長さの比を使う点で、第2種節点の部材境界線に沿った長さの比とは異なるが、その他は同じであるので、説明を省略する。
図10は、他のモデルにおけるビード部周辺を示す図である。
図1に示す第4種節点定義部22は、図10に示すように、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n30を新規モデルM2にコピーする。第4種節点定義部22は、まず、図10の上部に示すように、節点n30の周囲にある複数(4つ)の節点P1〜P4を基準として節点n30の位置を表した正規化座標(r,s)に形状関数を用いて変換する。節点n30の座標を(P,P)とし、当該節点n30の周囲にある複数の節点P1〜P4の座標を(P1 X,P1 Y)、(P2 X,P2 Y)、(P3 X,P3 Y)、(P4 X,P4 Y)とした場合に、正規化座標(r,s)は、次の式により算出される。

Figure 0006427395
=(P1 X+P2 X+P3 X+P4 X)/4
=(−P1 X+P2 X+P3 X−P4 X)/4
=(−P1 X−P2 X+P3 X+P4 X)/4
=(P1 X−P2 X+P3 X−P4 X)/4
=(P1 Y+P2 Y+P3 Y+P4 Y)/4
=(−P1 Y+P2 Y+P3 Y−P4 Y)/4
=(−P1 Y−P2 Y+P3 Y+P4 Y)/4
=(P1 Y−P2 Y+P3 Y−P4 Y)/4
第4種節点定義部22は、次に、図10の下部に示すように、新規モデルM2における対応する複数の節点Q1〜Q4の座標と正規化座標(r,s)により算出される位置に節点n30’をコピーする。コピー先となる節点n30’の座標を(Q,Q)とし、当該節点n30’の周囲にある複数の節点Q1〜Q4の座標を(Q1 X,Q1 Y)、(Q2 X,Q2 Y)、(Q3 X,Q3 Y)、(Q4 X,Q4 Y)とした場合に、次の式で算出される。[N]は形状関数である。

Figure 0006427395
=(1−r)(1−s)/4
=(1+r)(1−s)/4
=(1+r)(1+s)/4
=(1−r)(1+s)/4
上記各部17〜20によれば、境界線端節点と当該節点を通る仮想直線を、他の節点及び仮想直線に比べて優先的にコピーすることで、要素が歪むのを回避しようとする。しかし、図11Aに示すように、既存FEMモデルM1において1つの仮想直線42に複数の境界線端節点n40,n41,n42が存在する場合には、新規モデルM2においても対応する各境界線端節点(n40’,n41’,n42’)を1つの仮想直線42’上に再現しようとして、要素が不自然に歪む場合がある。図11Aの既存FEMモデルM1では、ベルト端とテープ端が共に同じ仮想直線上にあったが、同図の新規モデルM2では、ベルト端とテープ端の位置が異なるため、テープ端に関する要素(斜線で示す)が潰れている。
そこで、本実勢形態では、かかる不具合を修正するために、不良要素判定部23及び要素再定義部24を設けている。
図1に示す不良要素判定部23は、要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定する。不良要素条件としては、次の4つの条件(1)〜(4)が挙げられる。
条件(1):要素を構成する節点のうち2節点間距離が許容値(例えば0.01mm)以下である(近い)ものが2箇所以上あること(1箇所であれば三角要素とみなせるため)、
条件(2):要素が反転していること(節点が通常は反時計回りであるところ、時計回りに並んでいること)
条件(3):要素がねじれていること(節点を結ぶ線が交差していること)
条件(4):要素を構成する3つの節点が作る内側の角度が所定値(例えば170°)を超える(大きい)こと、
条件(4)は、要素剛性マトリックスを計算するためにヤコビアンがプラスでなければならず、そのために、要素の内側の角度は180°未満でなければならないからである。
図1に示す要素再定義部24は、不良要素判定部23により不良要素と判定された要素を構成する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を境界線端節点を通るように再定義し、要素を再定義する。具体的には、図11Bに示すように、不良要素(図中斜線で示す)に関する仮想直線42’,43’及び当該線42’,43’上にある境界線端節点(n40’,n41’,n42’,n43’)以外の節点を削除する。次に、所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、削除した本数と同数(この例では2本)の仮想直線42’’,43’’を境界線端節点(n40’,n41’,n42’,n43’)を通るように定義する。図11Cの例では、所定基準ライン(タイヤ赤道線)に近い順で且つタイヤ外形ラインに沿って内側から順に、節点n41’と節点n42’を基点として2本の仮想直線42’’,43’’を法線方向になるように再定義した。次に、図11Dに示すように、仮想直線42’’,43’’から外れている境界線端節点n43’を抽出し、当該境界線端節点n43’を通るように仮想直線42’’を微調整する。次に、再定義した仮想直線42’’,43’’と部材境界線との交点に節点が未定義の場合には節点を定義する。
このように、不良要素の存在が判明した場合には、不良要素に関する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を再定義することで、要素数の大幅な変化を抑制しつつ、不良要素を無くすように要素を再定義することができる。
[FEM解析用モデルの生成方法]
上記装置1を用いて、FEM解析用モデルを生成する方法を、図12を用いて説明する。
まず、ステップS100において、新規モデル生成部12は、図3Aに示す図面データを用いて、部材境界線を有する新規モデルを生成する。この新規モデルには、要素、節点、部材情報(部材名、部材の材料特性など)が定義されていない。
次のステップS101において、部材認識部13は、新規モデルM2における部材境界線で区画される閉領域を1つの部材として認識する。
次のステップS102において、部材マッチング部14は、既存FEMモデルM1の部材と新規モデルM2の部材とを対応付ける。第1〜第4の部材対応付け処理を実行する。
次のステップS103において、境界線マッチング部15は、既存FEMモデルM1の部材境界線と新規モデルM2の部材境界線とを対応付ける。第1〜第3の境界線対応付け処理を実行する。本実施形態では、第4の部材対応付け処理を行う都合上、ステップS102の部材マッチング処理と、ステップS104の境界線マッチング処理を同時に行っている。
次のステップS104において、物性データ定義部16は、部材の対応付けに基づき、新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する。なお、S102〜104の処理順序は適宜変更可能である。例えばS102,S104,S103の順で処理してもよく、S102,S103,S104の順に処理してもよい。
次のステップS105において、境界線端節点定義部17は、既存FEMモデルM1における部材境界線の端にある境界線端節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線の端に定義する。
次のステップS106において、第1仮想直線定義部18は、既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち境界線端節点を通る第1仮想直線を新規モデルに対して定義する。
次のステップS107において、第1種節点定義部19は、新規モデルM2において、第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義する。
次のステップS108において、第2種節点定義部20は、既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点のうち、上記ステップS105〜S107によって新規モデルM2に定義した節点間にくる未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上に定義する。
次のステップS109において、第3種節点定義部21は、既存FEMモデルM1において仮想直線上にある節点のうち、上記ステップS105〜S108によって新規モデルM2に定義した節点以外の未定義の節点を、新規モデルM2における対応する仮想直線上に定義する。
次のステップS110において、第4種節点定義部22は、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点を新規モデルM2にコピーする。
次のステップS111において、不良要素判定部23は、要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定する。
次のステップS112において、要素再定義部24は、不良要素判定部23により不良要素と判定された要素を構成する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を境界線端節点を通るように再定義し、要素を再定義する。
次のステップS113において、コピーした節点により要素を構築すると共に、可能であれば既存FEMモデルM1に設定されている境界条件(リム接触、内圧、接地候補点など)を新規モデルM2に定義する。そして、新規モデルM2の生成が終了する。
以上のように、本実施形態のFEM解析用モデルの生成装置1は、
新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、部材境界線のデータを有する新規モデルM2を生成する新規モデル生成部12と、
新規モデルM2における部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部13と、
新規モデルM2と既存FEMモデルM1に共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材と既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける部材マッチング部14と、
所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを1対1に対応付ける境界線マッチング部15と、
新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する物性データ定義部16と
既存FEMモデルM1における部材境界線の端にある境界線端節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線の端に定義する境界線端節点定義部17と、
既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち境界線端節点を通る第1仮想直線を前記新規モデルに対して定義するにあたり、既存FEMモデルM1における部材境界線と第1仮想直線との角度の比を維持するように、第1仮想直線を定義する第1仮想直線定義部18と、
新規モデルM2において、第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義する第1種節点定義部19と、
既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点のうち、新規モデルM2にて定義済の節点間にくる未定義の節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点した部材境界線に沿った長さの比に応じた位置に第2種節点として定義する第2種節点定義部20と、
既存FEMモデルM1において仮想直線上にある節点のうち、新規モデルM2にて未定義の節点を、新規モデルM2における対応する仮想直線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に当該節点を定義する第3種節点定義部21と、を備える。
また、本実施形態のFEM解析用モデルの生成方法は、
新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、部材境界線のデータを有する新規モデルM2を生成するステップ(S100)と、
新規モデルM2における部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識するステップ(S101)と、
新規モデルM2と既存FEMモデルM1に共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材と既存FEMモデルM1の部材とを対応付けるステップ(S102)と、
所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、新規モデルM2の部材境界線と既存FEMモデルM1の部材境界線とを1対1に対応付けるステップ(S103)と、
新規モデルM2における部材に対し、既存FEMモデルM1における対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義するステップ(S104)と、
既存FEMモデルM1における部材境界線の端にある境界線端節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線の端に定義するステップ(S105)と、
既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち境界線端節点を通る第1仮想直線を前記新規モデルに対して定義するにあたり、既存FEMモデルM1における部材境界線と第1仮想直線との角度の比を維持するように、第1仮想直線を定義するステップ(S106)と、
新規モデルM2において、第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義するステップ(S107)と、
既存FEMモデルM1における部材境界線上にある節点のうち、新規モデルM2にて定義済の節点間にくる未定義の節点を、新規モデルM2における対応する部材境界線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点した部材境界線に沿った長さの比に応じた位置に第2種節点として定義するステップ(S108)と、
既存FEMモデルM1において仮想直線上にある節点のうち、新規モデルM2にて未定義の節点を、新規モデルM2における対応する仮想直線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に当該節点を定義するステップ(S109)と、を含む。
このように、新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データを用い、新規モデルM2と既存FEMモデルM1の部材及び部材境界線を対応付けて、既存FEMモデルM1に定義された部材の材料物性、節点及び要素のデータを新規モデルM2の部材境界線に合致するようにコピーするので、新規モデルを自動又は半自動で生成でき、モデル生成時間を大幅に低減して利便性を向上させることができると共に、開発コストを低減することが可能となる。それでいて、部材境界線の端にある境界線端節点及び当該節点を通る仮想直線を、他の節点及び他の仮想直線よりも優先して新規モデルに定義するので、全ての節点を境界線に沿った長さ比で一様にコピーする場合に比べて、境界線端節点毎に区切って定義することになるので、要素が歪むことを抑制することができる。
本実施形態の装置では、要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定する不良要素判定部23と、不良要素判定部23により不良要素と判定された要素を構成する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を前記境界線端節点を通るように再定義し、要素を再定義する要素再定義部24と、を有する。
本実施形態の方法では、要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定するステップ(S111)と、ステップS111により不良要素と判定された要素を構成する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を前記境界線端節点を通るように再定義し、要素を再定義するステップ(S112)と、を有する。
このように、予め設定された不良要素条件に合致するか否かを、要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度によって自動的に判定し修正するので、既存FEMモデルから新規モデルへのコピーの際に生じる不良要素を低減することが可能となる。
本実施形態の装置では、部材マッチング部14及び境界線マッチング部15は、新規モデルM2の部材のうち既存FEMモデルM1との対応付けがなされていない未処理部材2cについて、未処理部材2cと部材境界線を挟んで隣接する部材(2d,2e,2f)が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて未処理部材2cと既存FEMモデルM1の部材とを対応付ける。
本実施形態の方法では、新規モデルM2の部材のうち既存FEMモデルM1の部材との対応付けがなされていない未処理部材2cについて、未処理部材2cと部材境界線を挟んで隣接する部材(2d,2e,2f)が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて未処理部材2cと既存FEMモデルM1の部材とを対応付けるステップ(S102)、を有する。
このように、隣接位置関係に応じて部材の対応付けを実施するので、構造物の構造が複雑で外形ライン及び所定基準ラインに沿った対応付け処理を行っても十分に対応付けができない場合であっても、十分且つ的確に対応付けが可能となる。
本実施形態の装置では、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n30を新規モデルM2にコピーするにあたり、節点n30の周囲にある複数の節点P1〜P4を基準として節点n30の位置を表した正規化座標(r,s)に形状関数を用いて変換し、新規モデルM2における対応する複数の節点Q1〜Q4の座標と正規化座標(r,s)により算出される座標に節点n30’をコピーする第4種節点定義部22、を備える。
本実施形態の方法では、既存FEMモデルM1において部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点n30を新規モデルM2にコピーするにあたり、節点n30の周囲にある複数の節点P1〜P4を基準として節点n30の位置を表した正規化座標(r,s)に形状関数を用いて変換し、新規モデルM2における対応する複数の節点Q1〜Q4の座標と正規化座標(r,s)により算出される座標に節点n30’をコピーするステップ(S110)、を含む。
既存FEMモデルM1をツールを用いて自動生成した場合には、節点は、部材境界線上及び仮想直線上のいずれかに配置される。既存FEMモデルM1の節点は、原則として、部材境界線上か仮想直線上のいずれかに配置されることになる。しかし、ユーザーが手動で節点を追加又は変更した場合、部材境界線上及び仮想直線上のいずれにも配置されない節点が存在する可能性が生じる。そこで、本実施形態のようにすれば、既存FEMモデルにユーザーが手動で追加又は変更することにより部材境界線及び仮想直線のいずれにもない節点を適切に新規モデルに反映させることが可能となる。
本実施形態では、既存FEMモデルM1及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインCLである。
タイヤを対象とするFEM解析用モデルでは、複数の部材が積層され、構造が複雑になるので、自動又は半自動により新たなモデルを生成できることは、モデル生成時間を著しく低減でき、有用である。それでいて、タイヤ赤道ラインCLにはタイヤの骨格をなす部材が集中するので、タイヤを構成する大半の部材及び部材境界線の対応付けを的確に実現し、処理速度を向上でき、好ましい。
本実施形態の装置では、既存FEMモデルM1及び新規モデルM2は、タイヤサイズに関するデータを有し、部材マッチング部14及び境界線マッチング部15は、タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材及び部材境界線を対応付ける。
本実施形態の方法では、既存FEMモデルM1及び新規モデルM2は、タイヤサイズに関するデータを有し、タイヤサイズ及び予め定めた部材形状に応じてビード部2を構成する部材及び部材境界線の対応付けを行うステップ(S102,S103)、を含む。
タイヤサイズに応じてビード部2の位置が特定でき、さらに、ビード部2を構成するビードコア2a等の形状は他の部材に比べて特徴があるので、タイヤ特有のデータを用いて、部材及び部材境界線の対応付けの処理速度を向上させることができ、スループットを向上させることが可能となる。
本実施形態に係るコンピュータプログラムは、上記FEM解析用モデルの生成方法を構成する各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
これらプログラムを実行することによっても、上記方法の奏する作用効果を得ることが可能となる。言い換えると、上記方法を使用しているとも言える。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本実施形態の装置は、第4種節点定義部22と、不良要素判定部23と、要素再定義部24とを備えるが、これらは適宜省略可能である。従って、方法においてもステップS110,S111,S112は適宜省略可能である。
例えば、部材マッチング部14では、第1〜第4の部材対応付け処理を実行しているが、第1〜第2の部材対応付けを行えば、第3〜第4の処理は省略可能である。すなわち、第1〜第2の部材対応付け処理を実行する実施形態、第1,2,3の部材対応付け処理を実行する実施形態、第1〜4の部材対応付け処理を実行する実施形態、第1,2,4の部材対応付け処理を実行する実施形態が存在する。
境界線マッチング部15では、第1〜第3の境界線対応付け処理を実行しているが、第1〜第2の境界線対応付け処理を行えば、第3の処理は省略可能である。すなわち、第1〜第2の境界線対応付け処理を実行する実施形態、第1〜3の境界線対応付け処理を実行する実施形態が存在する。
上記では構造物が空気入りタイヤである例を挙げて説明したが、タイヤに限定されず、種々の構造物に適用可能である。

上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
12…新規モデル生成部
13…部材認識部
14…部材マッチング部
15…境界線マッチング部
16…物性データ定義部
17…境界線端節点定義部
18…第1仮想直線定義部
19…第1種節点定義部
20…第2種節点定義部
21…第3種節点定義部
22…第4種節点定義部
23…不良要素判定部
24…要素再定義部
M1…既存FEMモデル
M2…新規モデル

Claims (11)

  1. 新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成する新規モデル生成部と、
    前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識する部材認識部と、
    前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付ける部材マッチング部と、
    前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを1対1に対応付ける境界線マッチング部と、
    前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義する物性データ定義部と、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線の端にある境界線端節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線の端に定義する境界線端節点定義部と、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち前記境界線端節点を通る第1仮想直線を前記新規モデルに対して定義するにあたり、前記既存FEMモデルにおける前記部材境界線と前記第1仮想直線との角度の比を維持するように、前記第1仮想直線を定義する第1仮想直線定義部と、
    前記新規モデルにおいて、前記第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義する第1種節点定義部と、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点のうち、前記新規モデルにて定義済の節点間にくる未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点した部材境界線に沿った長さの比に応じた位置に第2種節点として定義する第2種節点定義部と、
    前記既存FEMモデルにおいて仮想直線上にある節点のうち、前記新規モデルにて未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に当該節点を定義する第3種節点定義部と、を備えるFEM解析用モデルの生成装置。
  2. 要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定する不良要素判定部と、
    前記不良要素判定部により不良要素と判定された要素を構成する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を前記境界線端節点を通るように再定義し、要素を再定義する要素再定義部と、を備える請求項1に記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  3. 前記部材マッチング部及び前記境界線マッチング部は、前記新規モデルの部材のうち前記既存FEMモデルとの対応付けがなされていない未処理部材について、当該未処理部材と前記部材境界線を挟んで隣接する部材が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて前記未処理部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付ける請求項1又は2に記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  4. 前記既存FEMモデルにおいて前記部材境界線及び前記仮想直線のいずれにもない節点を前記新規モデルにコピーするにあたり、当該節点の周囲にある複数の節点を基準として当該節点の位置を表した正規化座標に形状関数を用いて変換し、前記新規モデルにおける対応する複数の節点の座標と前記正規化座標により算出される座標に当該節点をコピーする第4種節点定義部、を備える請求項1〜3のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  5. 前記既存FEMモデル及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、
    前記所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインである請求項1〜4のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成装置。
  6. 新たにモデル化する構造物を部材境界線で表した図面データに基づき、前記部材境界線のデータを有する新規モデルを生成するステップと、
    前記新規モデルにおける前記部材境界線で包囲される閉領域を1つの部材として認識するステップと、
    前記新規モデルと既存FEMモデルに共通する所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップと、
    前記所定基準ライン及び構造物の外形ラインに沿った並び順に基づいて、前記新規モデルの部材境界線と前記既存FEMモデルの部材境界線とを1対1に対応付けるステップと、
    前記新規モデルにおける部材に対し、前記既存FEMモデルにおける対応する部材の材料物性と同じ材料物性データを定義するステップと、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線の端にある境界線端節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線の端に定義するステップと、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点同士を結ぶ仮想直線のうち前記境界線端節点を通る第1仮想直線を前記新規モデルに対して定義するにあたり、前記既存FEMモデルにおける前記部材境界線と前記第1仮想直線との角度の比を維持するように、前記第1仮想直線を定義するステップと、
    前記新規モデルにおいて、前記第1仮想直線と部材境界線との交点に節点が定義されていない場合に第1種節点を定義するステップと、
    前記既存FEMモデルにおける部材境界線上にある節点のうち、前記新規モデルにて定義済の節点間にくる未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する部材境界線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点した部材境界線に沿った長さの比に応じた位置に第2種節点として定義するステップと、
    前記既存FEMモデルにおいて仮想直線上にある節点のうち、前記新規モデルにて未定義の節点を、前記新規モデルにおける対応する仮想直線上に定義するにあたり、定義済の節点を基点とした仮想直線に沿った長さの比に応じた位置に当該節点を定義するステップと、をコンピュータが実行する、FEM解析用モデルの生成方法。
  7. 要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定するステップと、
    前記要素を構成する節点同士の位置関係または節点同士を結ぶ線の角度が予め設定された不良要素条件に一致するかを判定するステップにより不良要素と判定された要素を構成する仮想直線を削除し、削除した本数と同数の仮想直線を前記境界線端節点を通るように再定義し、要素を再定義するステップと、を有する請求項6に記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  8. 前記新規モデルの部材のうち前記既存FEMモデルの部材との対応付けがなされていない未処理部材について、当該未処理部材と前記部材境界線を挟んで隣接する部材が既に対応付けされている場合には、隣接位置関係に応じて前記未処理部材と前記既存FEMモデルの部材とを対応付けるステップ、を有する請求項6又は7に記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  9. 前記既存FEMモデルにおいて前記部材境界線及び前記仮想直線のいずれにもない節点を前記新規モデルにコピーするにあたり、当該節点の周囲にある複数の節点を基準として当該節点の位置を表した正規化座標に形状関数を用いて変換し、前記新規モデルにおける対応する複数の節点の位置と前記正規化座標により算出される座標に当該節点をコピーするステップ、を含む請求項6〜8のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  10. 前記既存FEMモデル及び新たにモデル化する構造物はタイヤであり、
    前記所定基準ラインは、タイヤ赤道ラインである請求項6〜9のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成方法。
  11. 請求項6〜10のいずれかに記載のFEM解析用モデルの生成方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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