JP2008290102A - レーザー加工方法、および、それを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

レーザー加工方法、および、それを用いた半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー光線を照射する光学系へのレーザー反応物質の付着を防止し得るレーザー加工方法を提供する。
【解決手段】本発明のレーザー加工方法では、保護基材装着工程において、レーザー光線3のエネルギーに対して耐加工性を有する保護基材5を、レーザー光線3のエネルギーに対して耐加工性のない粘着剤4を介して被加工物1の加工面1aに装着し、レーザー光線照射工程において、加工面1aにレーザー光線3を照射して被加工物1を加工するときに、粘着剤4に、被加工物1から発生するレーザー反応物質7を捕らえるための空隙100を、レーザー光線3のエネルギーによって形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー加工方法、および、それを用いた半導体装置の製造方法に関するものであり、特に、シリコンなどのウェハ表面に形成された半導体デバイスを区画するストリートに沿って、ウェハを加工するレーザー加工方法、および、それを用いた半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体デバイス製造工程では、シリコンなどからなる半導体基板の表面に集積回路(半導体チップ)をマトリクス状に形成した半導体ウェハから個々の半導体チップが製造される。このような半導体ウェハでは、上記集積回路がストリートと呼ばれる分割ラインによって区画されており、このストリートに沿って半導体ウェハに加工溝の形成や切断がなされる。
一般に、半導体ウェハのストリートに沿った加工溝の形成や切断の方法としては、円板の円周部分にダイヤモンド砥粒を付着させたブレードを高速回転させるダイシングが知られている。このダイシングによって加工された加工面には、チッピングと称される微細なクラックが生じる。
近年、半導体デバイスの微細化・高速化・高性能化に伴い、半導体ウェハは、アルミや銅などの金属配線と金属配線間を絶縁する絶縁膜などとが積層された積層体の層数が多層化している。また、配線間容量を減少させ、電気信号の遅延を低減するために、機械的強度および密着力の低いLow−kと称される低誘電率の絶縁体被膜が採用されるようになっている。さらに、高密度実装を実現するため、複数の半導体デバイスを多段に積層するチップスタック技術において、限られた寸法内に多数の半導体デバイスを組み込むことが要求されており、元厚700〜800μm程度の半導体ウェハを、20〜100μm程度にまで薄く研削または研磨するため、ウェハ厚の薄型化によってウェハ強度が低下している。
以上の諸事情によって、従来のダイシングを用いた加工方法のみでは、チッピングを低減することが困難な現状である。
上記問題を解決する手段の一つに、レーザー光線を照射する加工方法として、半導体ウェハのストリートに沿って、溝形成をするレーザーグルービングやレーザーのみでフルカットするレーザーダイシングが知られている。
図4は、従来のレーザー加工方法の一例を示す説明図であり、図4(a)は被加工物のストリートにレーザー照射した状態を示す断面図であり、図4(b)は加工溝Gの形成後の状態を示す断面図である。
図4(a)に示すとおり、被加工物21の上面21aには、複数の集積回路22が形成されており、集積回路22は、ストリート26によって区画されている。そして、ストリート6には、集光器28から、対物集光レンズ28aを介してレーザー光線23が照射されている。
レーザー光線照射を用いた加工方法では、レーザー光線が照射された領域においてレーザー光線の光エネルギーが吸収されると、吸収された光エネルギーが瞬間的に熱エネルギーに変換される。そのため、レーザー光線が照射された領域には熱エネルギーが集中し、局所的に発生する溶融、蒸発、熱分解などの現象を利用して加工することができる。
図4(b)に示すとおり、レーザー光線23が照射された領域には、加工溝Gが形成されている。しかしながら、同時に、溶融、蒸発、熱分解によって発生した物質同士が衝突し合い、冷えて凝集する結果、レーザー反応物質27が生成され、このレーザー反応物質がレーザー照射領域の両側付近に付着物として残ってしまうという課題がある。図4(b)に示す例では、レーザー反応物質27が集積回路22に付着している。
特許文献1〜3には、このようなレーザー反応物質の付着残の課題を解決するためのレーザー加工技術が提案されている。
特許文献1、および、特許文献2には、半導体ウェハの回路形成面を保護膜によって被覆してレーザー加工を行う方法が開示されている。図5を参照して、特許文献1、および、特許文献2に開示されているレーザー加工方法について説明する。図5は、保護膜を用いたレーザー加工方法を示す図であり、図5(a)はポリビニルアルコールによって被膜した半導体ウェハの回路形成面にレーザー照射した状態を示す断面図でありであり、図5(b)は加工溝G形成後の状態を示す断面図である。
図5(a)に示すように、半導体ウェハ31の回路形成面31aには、集積回路32が形成されており、集積回路32は、ストリート36によって区画されている。さらに、回路形成面31aには、ポリビニルアルコールを主成分とする水溶性保護溶液(保護膜35)が、スピンコーターによって0.1〜5μm程度の膜厚で被膜されている。そして、ストリート36には、集光器38から、対物集光レンズ38aを介してレーザー光線33が照射されている。
保護膜35によって被膜された回路形成面31aでは、レーザー光線が照射されると、図5(b)に示すように、レーザー照射によって発生した反応物質37は、上記保護膜35の表面に付着する。しかしながら、反応物質37は、半導体ウェハの回路形成面31aには付着しない。しかも、保護膜35は、水溶性であるため、水洗浄によって除去できる。そのため、保護膜35を水洗浄すると同時に、レーザー反応物質37も洗い流すことができる。これにより、特許文献1、および、特許文献2に記載の構成によれば、レーザー反応物質がレーザー照射領域の両側付近に付着物として残ってしまうという問題を解決することができる。
一方で、特許文献1、および、特許文献2の構成では、半導体ウェハ表面に水溶性保護溶液をスピンコーターによって塗布する場合、実際の塗布供給量に対し、ウェハ表面上に0.1〜5μm程度被覆に必要な正味の量の割合は、1%以下であり、材料ロスが大きいため、材料コストが高くなる。また、ポリビニルアルコールを主成分とする水溶性保護膜を水洗浄した廃液は、専用の廃液処理設備を必要になり、さらにコストがかかるという側面もある。
また、特許文献3には、半導体ウェハの回路形成面に接着剤を介して金属箔の保護シートを装着してレーザー加工を行う方法が開示されている。図6を参照して、特許文献3に開示されているレーザー加工方法について説明する。図6は、金属箔の保護シートを用いたレーザー加工方法を示す図である。図6に示すように、半導体ウェハ41の回路形成面41aには、集積回路42が形成されており、集積回路42は、ストリート46によって区画されている。さらに、上述したとおり、回路形成面41aには、接着剤44を介して保護シート45が装着されている。そして、ストリート46には、集光器48から、対物レンズ48aを介してレーザー光線43が照射されている。
図6に示すとおり、レーザー光線43はガウス分布を示し、エネルギーの高い中心領域Aと中心領域に比べてエネルギーの低い外周側領域Bとからなる。そして、特許文献3に記載のレーザー加工方法では、エネルギーの高い中心領域Aを半導体ウェハ41の溝加工に利用する。特許文献3に記載の構成について、より詳細に説明すれば、以下のとおりである。レーザー光線43の中心領域Aは、エネルギーが高いため、接着剤44、および、保護シート45を溶融して、半導体ウェハ41に達する。これにより、半導体ウェハ41には、加工溝Gが形成される。しかしながら、外周側領域Bは、エネルギーが低いため、保護シート45を加工することができない。換言すれば、保護シート45は、レーザー光線43の外周側領域Bに対して、耐加工性を有している。そのため、特許文献3に記載の構成によれば、加工溝Gの両側において保護シート45と接着剤44とは溶融されない。したがって、レーザー照射領域の両側において、レーザー反応物質47の付着を保護シート45によって防止することができる。
一方で、特許文献3に記載の構成では、保護シートとして金属箔を装着する構成のため、一般に材料コストが高くなる。また、被加工物に金属箔の保護シートを装着した状態では、光が遮断されるため、被加工物のストリートまたは位置合わせパターンマークを認識することができず、レーザー光線照射のための位置合わせ(アライメント)を遂行できない。そこで、予め被加工物のストリートまたは位置合わせパターンマークを検出し、検出したデータを任意の電子制御メモリに記憶する。そして、被加工物に接着剤を介して金属箔の保護シートを装着した後、上記の電子制御メモリに記憶されたアライメント位置情報に基づいて、ストリートまたは位置合わせパターンマークに沿って加工を実施することになる。そのため、通常のレーザー加工装置のみで対応することができず、接着剤と保護基材の装着機能を付加した専用の高価なレーザー加工装置を用いなければならないという側面もある。
また、特許文献4には、レーザー光線の照射時にレーザー光線の照射位置にガスを噴出するレーザー加工方法が開示されている。特許文献5に記載の構成によれば、レーザー反応物質は、噴出されるガスによって直ちに冷却されて吹き飛ばされて塵となるため、半導体ウェハの表面に強固に付着することがない。また、ガスは、レーザー光線照射位置に向けて噴出されるため吹き飛ばされた塵が切断溝に入り込むこともない。
また、特許文献5には、半導体ウェハの表面に対して鋭角をなしてレーザー光線を照射する構成が開示されている。特許文献5に記載の構成によれば、レーザーの照射によって生成されるレーザー反応物質を未加工領域に飛散させることなく加工することができる。これにより、未加工領域にレーザー反応物質が付着することを防止できる。
特開平5−211381号公報(1993年8月20日公開) 特開2006−140311号公報(2006年6月1日公開) 特開2005−313188号公報(2005年11月10日公開) 特開2004−223542号公報(2004年8月12日公開) 特開2005−353935号公報(2005年12月22日公開)
ところで、レーザー加工を行う場合、生成されるレーザー反応物質は、被加工物のレーザー照射領域の両側付近以外に、レーザー光線を照射する集光器の対物集光レンズにも付着する。そして、対物集光レンズにレーザー反応物質が付着している状態においてレーザーを照射した場合、エネルギーロスを生じてしまい、加工状態が不均一になってしまう。
上述したとおり、特許文献1〜3の構成によれば、半導体ウェハなどのレーザー加工を行う場合において、レーザー反応物質が被加工物のレーザー照射領域の両側付近に付着するという問題を解決することが可能となる。
しかしながら、上記従来の構成では、対物集光レンズへのレーザー反応物質の付着を防止することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザー光線を照射する光学系へのレーザー反応物質の付着を防止することができるレーザー加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係るレーザー加工方法は、レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有する保護基材を、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性のない粘着剤を介して被加工物の加工面に装着する保護基材装着工程と、上記保護基材装着工程によって上記保護基材が装着された状態において、上記加工面に上記レーザー光線を照射して上記被加工物を加工するレーザー光線照射工程とを含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、保護基材装着工程では、レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有する保護基材(すなわち、該レーザー光線に対して光透過性を有する保護基材)を、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性のない粘着剤を介して被加工物の加工面に装着する。このとき、粘着剤を被加工物の加工面に塗布した後、保護基材を貼付する構成であってもよいし、保護基材と粘着剤とが一体化したもの(例えば、あらかじめ保護基材に粘着剤が塗布された状態の保護テープなど)を被加工物の加工面に装着する構成であってもよく、特に限定はされない。
また、上記の構成によれば、レーザー光線照射工程では、上記保護基材装着工程によって上記保護基材が装着された状態において、上記加工面に上記レーザー光線を照射して上記被加工物を加工する。このとき、保護基材は上記レーザー光線を透過する。そのため、レーザー光線は、保護基材の下層の粘着剤に到達する。ここで、粘着剤には、上記レーザー光線のエネルギーに対する耐加工性がなく、上記レーザー光線の照射によって気化するなどして空隙が形成される。そして、粘着剤に空隙が形成されると、レーザー光線は被加工物に到達し、被加工物を加工して溝などを形成する。この結果、被加工物の溶融などによってレーザー反応物質が生成される。ここで、粘着剤には空隙が形成されているが、保護基材は上記レーザー光線を透過するため加工されずに該空隙を覆っており、生成されたレーザー反応物質は、該空隙の内部において捕らえられる。
これにより、レーザー反応物質は、該空隙の外部に飛び散ることがなく、レーザー反応物質が上記レーザー光線を照射するレンズなどの光学系に付着することはない。したがって、上記レンズへのレーザー反応物質の付着などに起因して、レーザーエネルギーのロスは発生しないため、加工状態を均一にすることができる。また、上記レンズなどに付着するレーザー反応物質を除去する工程も不要となり、レーザー加工の効率を向上させることができる。さらに、被加工物の加工領域の周辺部においては、被加工物の表面に粘着剤が密着しているためレーザー反応物質が付着することはない。しかも、保護基材は光透過性を有するため、特殊な照明や撮像カメラを用いず、通常のレーザー加工装置をそのまま適用して、容易に被加工物の位置合わせ(アライメント)を実現することができる。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記保護基材は、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有する樹脂であることが好ましい。
上記の構成によれば、保護基材の装着、および、剥離を容易に行える。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記樹脂は、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、または、ポリエステル系樹脂であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記樹脂の光透過率は高いため、保護基材を損傷することなく、被加工物を効率よく加工できる。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記保護基材は、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有するガラスであることが好ましい。
上記の構成によれば、被加工物(例えば、半導体ウェハなど)を薄く研削した場合であっても、ガラスの剛性によって被加工物を支持することができる。これにより、被加工物の撓みを抑制し、ハンドリング性を向上させて、被加工物の割れを防止することができる。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記粘着剤は、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性のない樹脂であることが好ましい。
上記の構成によれば、保護基材の装着、および、剥離を容易に行える。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記樹脂は、アクリル系樹脂、または、紫外線硬化型樹脂、または、熱硬化型樹脂であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記樹脂はレーザー光線を吸収し易いため、粘着剤に空隙を容易に形成することができる。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記レーザー光線の波長は、280nm〜400nmであることが好ましい。
上記の構成によれば、上記レーザー光線の波長はUV光線の波長の範囲内にあり、例えば、半導体ウェハの絶縁層や金属配線層を除去(アブレーション)するなど、被加工物に所望の加工を施す場合、可視光や赤外光と比較して、熱的影響(炭化や熱ひずみなど)を抑制することができる。例えば、エキシマレーザーを用いれば、常温、常圧の条件下において、短時間で、被加工物にサブミクロン〜ミクロンオーダーの精度の、熱歪みなどのない加工溝を形成することができる。
本発明に係るレーザー加工方法では、上記レーザー光線は、YVO4レーザーであることが好ましい。
上記の構成によれば、レーザーダイオード(LD)励起のYVO4レーザーの波長は、355nmであり、UV光線の波長の範囲内にあるため、アブレーションに好適である。さらに、YVO4レーザーを用いれば、エキシマレーザーなどと比較して、安価な構成とすることができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記被加工物としての半導体ウェハを加工することによって、当該半導体ウェハから半導体装置を製造する製造工程を含んでいることを特徴としている。
上記の製造方法によれば、レーザー光線を照射するレンズなどの光学系にレーザー反応物質が付着することがない。そのため、レーザーエネルギーのロスを発生することなく半導体装置を製造することができる。また、レンズからレーザー反応物質を除去する必要もない。したがって、加工状態の均一な半導体装置を効率よく製造することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記半導体ウェハの回路形成面とは反対の面を研削、または、研磨する研削研磨工程と、上記研削研磨工程の前に、上記回路形成面に、上記粘着剤を介して上記保護基材を装着する保護基材装着工程とをさらに含んでいることが好ましい。
上記の構成によれば、上記研削研磨工程の前に、上記保護基材を上記回路形成面に装着することによって、上記回路形成面とは反対の面を研削、または、研磨するときに、上記回路形成面に形成されている半導体素子の損傷や半導体ウェハの割れを防止することができる。
本発明に係るレーザー加工方法は、レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有する保護基材を、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性のない粘着剤を介して被加工物の加工面に装着する保護基材装着工程と、上記保護基材装着工程によって上記保護基材が装着された状態において、上記加工面に上記レーザー光線を照射して上記被加工物を加工するレーザー光線照射工程とを含んでいることを特徴としている。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記被加工物としての半導体ウェハを加工することによって、当該半導体ウェハから半導体装置を製造する製造工程を含んでいることを特徴としている。
これにより、レーザー反応物質は、該空隙の外部に飛び散ることがなく、レーザー反応物質が上記レーザー光線を照射するレンズなどの光学系に付着することはない。したがって、上記レンズへのレーザー反応物質の付着などに起因して、レーザーエネルギーのロスは発生しないため、加工状態を均一にすることができる。
本発明の一実施形態について図1および図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本発明は、レーザー光線を加工対象物に照射して、当該加工対象物に加工を施す技術であり、特に、加工対象物が半導体ウェハであって、当該半導体ウェハの表面にマトリクス状に集積回路が形成されている場合に、該集積回路間のストリートに沿って加工溝を形成する加工に好適に用いられる技術である。しかしながら、本発明に係るレーザー加工方法は、上記ストリートに沿った溝加工に限定されるものではなく、所望の加工を施すために用いられてよく、特に限定はされない。また、本発明において加工対称物となる半導体ウェハの具体的な形状は特に限定されるものではなく、かつ、半導体ウェハの用途も特に限定されるものではない。
(レーザー加工方法)
図1は、本発明に係るレーザー加工方法によって被加工物が加工される場合の各工程の様子を示す図である。以下では、図1を参照して、本発明に係るレーザー加工方法について詳細に説明する。
図1(a)は被加工物のストリートにレーザー照射された状態を示す断面図である。図1(a)に示すとおり、被加工物1の上面1aには、複数の集積回路2が形成されており、集積回路2は、ストリート6によって区画されている。なお、被加工物の平面図は図示されていないが、図1(a)に示される被加工物1の上面1aには、ストリート6によってマトリクス状に領域が区画されており、各領域に集積回路2が配置されている。本実施の形態においては、被加工物1の上面1aに集積回路2が形成されている場合について説明しているが、必ずしも被加工物1の上面に集積回路2が形成されている必要はなく、特に限定はされない。
本発明に係るレーザー加工方法では、図1(a)に示すとおり、被加工物1の上面1aに、粘着剤4を介して保護基材5を装着する。粘着剤4と保護基材5とは、保護テープ9を構成している。保護基材5を装着する場合、最初に被加工物1の上面1aに粘着剤4を塗布してから、保護基材5を装着する構成であってもよいし、あらかじめ保護基材5に粘着剤4が塗布されて保護テープ9として用意されたものを装着する構成であってもよく、特に限定はされない。
そして、本発明に係るレーザー加工方法では、図1(a)に示すとおり、粘着剤4を介して保護基材5が装着された被加工物1の上面1aに、集光器8からレーザー光線3を照射する。これにより、レーザー光線が照射された領域には熱エネルギーが集中し、局所的に発生する溶融、蒸発、熱分解などの現象によって、被加工物1に加工溝Gを形成することができる。
ここで、保護基材5は、レーザー光線3のエネルギーに対して耐加工性を有している。すなわち、保護基材5は、レーザー光線3の照射によって加工されることはない。レーザー光線3に対する耐加工性は、レーザー光線3の波長を透過する特性によって実現することができる。一方、粘着剤4は、レーザー光線3のエネルギーに対して耐加工性を有さない。そのため、粘着剤4は、レーザー光線3の照射によって加工される。なお、保護基材5は、複数層からなる構成であってもよく、特に限定はされない。
例えば、レーザー光線3としてYVO4パルスレーザー(波長355nm)を用いる場合、保護基材5としては、波長355nmのレーザー光に対して光透過性を有するポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタラート系、ポリエステル系の樹脂(光透過度は約90%)を用いることができる。本実施の形態では、保護基材5の厚みは、25〜300μm程度である。また、レーザー光線3としてYVO4パルスレーザー(波長355nm)を用いる場合、粘着剤4としては、波長355nmのレーザー光に対して光透過性のない一般的な粘着材料(例えば、アクリル系粘着剤、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂など)を用いることができる。
なお、半導体ウェハ上の絶縁層や金属配線層を除去(アブレーション)するレーザー光としては、熱的影響の少ないUV(紫外)光(波長が280nm〜400nm)のほか、短パルス(数〜数百ns)、高周波数(数十kHz〜数百kHz)のレーザー光が好適である。そのため、集光器8から照射されるレーザー光線としては、レーザーダイオード(LD)励起のYVO4パルスレーザー(波長355nm)が好ましい。しかしながら、集光器8から照射されるレーザー光線としては、YVO4パルスレーザーに限定されることなく、適宜、公知のレーザー光を用いることができる。例えば、集光器8から照射されるレーザー光線として、代表的なUVレーザーであるエキシマレーザーが用いられてもよい。エキシマレーザーを用いれば、常温、常圧の条件下において、短時間で、サブミクロン〜ミクロンオーダーの精度の、熱歪みやバリのない溝を加工できる。上記エキシマレーザーの発振波長も特に限定されないが、XeCl(波長308nm)やKrF(波長248nm)であることが好ましい。
図1(b)は被加工物のストリートに加工溝が形成された状態を示す断面図である。本発明に係るレーザー加工方法によれば、図1(b)に示すとおり、被加工物1には、レーザー光線3の照射によって加工溝Gが形成されている。ここで、粘着剤4にはレーザー光線3の照射によって空隙100が形成されるが、保護基材5は、加工されることなくその空隙100を塞いでいる。
空隙100、および、加工溝Gの形成について、より詳細に説明すれば次のとおりである。上述したとおり、粘着剤4としては、レーザー光線3に対して耐加工性を有していない一般的な粘着剤が用いられる。例えば、粘着剤4としてアクリル系粘着剤が用いられた場合、粘着剤4は、保護基材5を透過したレーザー光線3を吸収する。そして、粘着剤4は、熱エネルギーによって一部炭化するが、粘着剤4の厚みは、2〜50μm程度と非常に薄いため、アクリル系粘着剤の構成元素C−O−Hの重合体はほとんど気化し、局所的に空隙100が形成される。局所的に空隙100が形成された後、レーザー光線3は、被加工物1の上面1aに到達し、ストリート6に加工溝Gを形成する。一方、保護基材5は、照射されるレーザー光線3に対して透過性を有しているため、加工されることなく空隙100を覆っている。そのため、加工溝Gの形成によって発生するレーザー反応物質7は、空隙100の外部に飛び散ることはない。つまり、レーザー反応物質7は、空隙100内において粘着剤4にトラップされる。これにより、集光器8に備えられた対物集光レンズ8aにレーザー反応物質7が付着することはない。したがって、レーザーエネルギーのロスは発生しないため、加工状態を均一にすることができる。また、加工溝Gの両側では、被加工物1の表面1aには粘着剤4が密着しているため、被加工物1の表面1aにレーザー反応物7が付着することもない。
そして、レーザー光線3に対して被加工物1を相対的に移動させて、ストリート6上に加工溝Gを連続的に形成するなどして所望のレーザー加工を施した後、被加工物1から保護テープ9を剥がす。このとき、粘着剤4の界面において剥がすことによって、粘着剤4にトラップされたレーザー反応物質7も同時に除去することができる。図1(c)は加工溝の形成後、被加工物1から保護テープ9が剥がされた状態を示す断面図である。その後、加工溝Gに沿って最適な厚みのブレードを用いてダイシングを実施する。図1(d)は加工溝Gに沿って、ダイシングが実施された状態を示す断面図である。
(半導体装置の製造方法)
以下では、図2、および、図3を参照して、図1に示すレーザー加工方法を用いた半導体装置の製造方法について説明する。
図2は、本発明に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程のフローチャートである。図3は、本発明に係る各工程を示す断面図である。なお、図3では、図1と同一の部材には同一の符号、または、記号を付している。図3に示す半導体装置の製造方法では、上記のレーザー加工方法を半導体ウェハ10の溝加工に用いる。つまり、半導体ウェハ10は、図1における被加工物1に相当する。なお、図3には、半導体ウェハ10の平面図は図示されていないが、半導体ウェハ10の上面10aには、マトリクス状に領域が区画されており、各領域に集積回路が配置されている。
以下では、図2に示すフローチャートに沿って、本発明に係る半導体装置の製造方法の各工程について図3を参照しながら説明する。
はじめに、図3(a)に示すように、半導体ウェハ10に保護テープ9を貼り付ける(S201)。保護テープ9は、粘着剤4と保護基材5とによって構成されており、保護基材5は、粘着剤4を介して半導体ウェハ10の上面10aに配置される。保護基材5を装着する場合、最初に半導体ウェハ10の上面10aに粘着剤4を塗布してから、保護基材5を装着する構成であってもよく、特に限定はされない。
本実施の形態では、加工用のレーザー光線としてYVO4パルスレーザー(波長355nm)を用いる。また、保護基材5としては、波長355nmのレーザー光に対して光透過性を有するポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリエステル系の樹脂(光透過度は約90%)を用いる。保護基材5の厚みは、25〜300μm程度である。また、粘着剤4としては、波長355nmのレーザー光に対して光透過性のないアクリル系粘着剤、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などを用いる。
なお、保護基材5としては、加工に用いるレーザー光線の波長に対して光透過特性を有する材料であれば、上述した樹脂系材料以外であってもよく、例えば、ガラスでもよい。保護基材5としてガラスを用いる場合のメリットについては後述する。
次に、図3(b)に示すように、半導体ウェハ10の裏面10bを研削する(S202)。本実施の形態では、砥石11を回転させて所望の厚さになるまで研削する。このとき、保護基材5の上面5aを図示しないチャックテーブルに吸着チャックしている。つまり、保護テープ9を介して半導体ウェハ10をチャックテーブルに吸着させている。そして、チャックテーブルを自転させると共に、回転する砥石11を半導体ウェハ10の裏面10bに接触させて、研削水を供給しながら研削を行い、砥石11を半導体ウェハ10の上面10aの方向へ移動させて、研削面10cを形成していく。なお、半導体ウェハ10aには半導体素子が形成されており、回路形成面2が形成されている。
S202において半導体ウェハ10の裏面を研削するときに、裏面研削装置の図示しないチャックテーブルに半導体ウェハ10の回路形成面2を直接接触(吸着チャック)させた場合、回路形成面2に形成されている半導体素子が破壊され、半導体ウェハ10の割れが生じてしまう。そのため、S201において保護テープ9を半導体ウェハ10に貼り付けておくことによって、回路形成面2に形成されている半導体素子を保護し、半導体ウェハの割れを防止し、さらに、研削後の半導体ウェハを支持することができる。
また、保護基材5とガラスを用いた場合、S202において半導体ウェハ10の厚さを100μm以下の薄さに研削しても、半導体ウェハ10はガラスの剛性によって支持されるため、以降の工程において、ウェハ撓みがなくなり、ハンドリング性が向上し、ウェハ割れを防止することができる。保護基材5としてのガラス厚は、0.2〜1.0mm程度が適正である。
図3(c)に示すとおり、裏面の研削が完了すると、半導体ウェハ10aの反対の面に研削面10cが形成される(S203)。
次に、図3(d)に示すように、半導体ウェハ10に研削面10cを、図示しない粘着剤と基材とからなるダイシングテープ12に貼り付けて、ウェハマウントを行う(S204)。さらに、半導体ウェハ10を環状フレーム13によって支持する。
次に、図3(e)に示すように、粘着剤4を介して保護基材5が装着された半導体ウェハ10の上面10a(すなわち、回路形成面2)に、集光器8からレーザー光線3を照射して、レーザーグルービングを行う(S205)。これにより、レーザー光線が照射された領域には熱エネルギーが集中し、局所的に発生する溶融、蒸発、熱分解などの現象によって、半導体ウェハ10に加工溝Gを形成することができる。
図3(f)に示すように、レーザーグルービングが終了すると、半導体素子を区画するストリートに沿って、加工溝が形成されている。なお、レーザーのみで半導体ウェハ10を完全に切断してもよく、特に限定はされない。
ここで、保護基材5は、上述したとおり、波長355nmのレーザー光線に対して光透過性を有するポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタラート系、ポリエステル系の樹脂(光透過度は約90%)を用いているため、レーザー光線3の照射によって加工されることはない。また、上述したとおり、粘着剤4としては、波長355nmのレーザー光に対して光透過性のないアクリル系粘着剤、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などを用いる。そのため、粘着剤4は、保護基材5を透過したレーザー光線3を吸収し、熱エネルギーによって一部炭化するものの、ほとんどが気化し、局所的に空隙が形成される。そして、局所的に空隙が形成された後、レーザー光線3は、半導体ウェハ10の上面10aに到達して加工溝Gを形成する。これに対して、保護基材5は、照射されるレーザー光線3に対して透過性を有しているため、加工されることなく、空隙を覆っている。したがって、加工溝Gの形成によって発生するレーザー反応物質は、空隙の外部に飛び散ることなく粘着剤4にトラップされる。これにより、集光器8に備えられた対物集光レンズ8aにレーザー反応物質が付着することはない。したがって、レーザーエネルギーのロスは発生しないため、加工状態を均一にすることができる。また、加工溝Gの両側では、半導体ウェハ10の表面10aには粘着剤4が密着しているため、半導体ウェハ10の表面10aにレーザー反応物が付着することもない。
次に、図3(g)に示すように、保護テープ9を剥がす(S207)。ここで、保護テープ9においては、粘着剤4はレーザー光線3によって局所的に加工されているが、保護基材5は加工されることなくそのまま残っている。これにより、粘着剤4と保護基材5とを一体的に引き剥がすことができるため、保護テープ9の引き剥がしは容易である。
最後に、図3(h)に示すように、レーザーグルービングによって形成した加工溝Gに沿って、ダイシングを行う(S208)。本実施の形態では、加工溝Gの幅に比して最適な厚みのブレード14を高速回転させて、ブレードに対して半導体ウェハ10を相対的に移動することによって、ストリートに沿って切断する。
以上の方法によれば、半導体ウェハなどのレーザー加工を行う場合、レーザー光を照射する集光器に備えられた対物集光レンズに、被加工物のレーザー反応物質が付着するのを防止することができる。さらに、保護テープ貼り付け工程(S201)から保護テープ剥がし工程(S207)まで、保護テープ9を一度も剥がすことはないため、被加工物に形成される加工溝の両側は粘着剤が密着しているため、被加工物の表面にレーザー反応物質が付着するのを防止することができる。しかも、従来の半導体製造インフラを活用しながら、新たに必要な材料コストを付加することがなく、半導体装置を安価に製造することができる。
本発明は、上述の工程フローに従った実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて、適宜工程の追加、または、削除をしても良く、各種半導体装置の製造に適した工程フローを適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、本発明を、以下のように表現することも可能である。
(第1の構成)
被加工物にレーザー光線を照射する手段に対して、被加工物の加工面に粘着剤を介してレーザー光線のエネルギーに対して、耐加工性を有する保護基材を具備し、上記保護テープと被加工物をレーザー光線に対して相対的に移動して、被加工物の加工面にレーザー光線のエネルギーによって、レーザー加工物を形成するレーザー照射工程と、レーザー照射工程終了後、上記保護テープを剥離する保護テープ剥離工程を含むことを特徴とするレーザー加工方法。
(第2の構成)
半導体ウェハの回路形成面に、粘着剤を介して保護基材を具備した保護テープ貼付工程と、半導体ウェハの回路形成面とは反対の面を研削または研磨する研磨工程と、上記工程で形成された研削面に接着剤を介して基材を具備するマウント工程と、半導体ウェハの回路形成面をレーザー光線に対して相対的に移動して、半導体ウェハの回路形成面にレーザー光線のエネルギーによって、レーザー加工物を形成するレーザー照射工程と、上記レーザー光線に対して耐加工性を有する上記保護基材であって、レーザー照射工程終了後、上記保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、保護テープ貼付工程からレーザー照射工程終了後まで、一貫して上記保護テープを具備していることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(第3の構成)
レーザー光線は、波長355nmである第1の構成、または、第2の構成に記載の加工方法。
(第4の構成)
保護基材は、樹脂であり、レーザー光線に対して、耐加工性または透過を有する第1の構成、または、第2の構成に記載の加工方法。
(第5の構成)
保護基材は、ポリオレフィン系、または、ポリエチレンテレフタレート系、または、ポリエステル系である第4の構成に記載の加工方法。
(第6の構成)
保護基材は、ガラスであり、レーザー光線に対して、耐加工性または透過を有する第1の構成、または、第2の構成に記載の加工方法。
(第7の構成)
粘着剤は、樹脂である第1の構成、または、第2の構成に記載の加工方法。
(第8の構成)
粘着剤は、アクリル系樹脂、または、紫外線硬化型樹脂、または、熱硬化型樹脂である第7の構成に記載の加工方法。
本発明に係るレーザー加工方法は、レーザー光線を用いて行う各種の加工に利用することができ、特に、半導体ウェハのグルービングなどに好適である。
本発明に係るレーザー加工方法によって被加工物が加工される場合の各工程の様子を示す図であり、(a)は被加工物のストリートにレーザー照射された状態を示す断面図であり、(b)は被加工物のストリートに加工溝が形成された状態を示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程のフローチャートである。 本発明に係る各工程を示す断面図であり、(a)は保護テープ貼り付けの工程を示す図であり、(b)は裏面研削の工程を示す図であり、(c)は裏面研削完了時の様子を示す図であり、(d)はウェハマウントの工程を示す図であり、(e)はレーザーグルービングの工程を示す図であり、(f)はレーザーグルービング完了時の様子を示す図であり、(g)保護テープを剥がす工程を示す図であり、(h)ダイシングの工程を示す図である。 従来のレーザー加工方法の一例を示す説明図であり、(a)は被加工物のストリートにレーザー照射した状態を示す断面図であり、(b)は加工溝Gの形成後の状態を示す断面図である。 保護膜を用いたレーザー加工方法を示す図であり、(a)はポリビニルアルコールによって被膜した半導体ウェハの回路形成面にレーザー照射した状態を示す断面図でありであり、(b)は加工溝G形成後の状態を示す断面図である。 金属箔の保護シートを用いたレーザー加工方法を示す図である。
符号の説明
1 被加工物
1a 上面
2 集積回路
3 レーザー光線
4 粘着剤
5 保護基材
6 ストリート
7 レーザー反応物質
8 集光器
8a 対物集光レンズ
9 保護テープ
10 半導体ウェハ
10a 上面
10b 裏面
10c 研削面
11 砥石
12 ダイシングテープ
13 環状フレーム
14 ブレード
100 空隙

Claims (10)

  1. レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有する保護基材を、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性のない粘着剤を介して被加工物の加工面に装着する保護基材装着工程と、
    上記保護基材装着工程によって上記保護基材が装着された状態において、上記加工面に上記レーザー光線を照射して上記被加工物を加工するレーザー光線照射工程とを含んでいることを特徴とするレーザー加工方法。
  2. 上記保護基材は、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有する樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー加工方法。
  3. 上記樹脂は、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、または、ポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のレーザー加工方法。
  4. 上記保護基材は、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性を有するガラスであることを特徴とする請求項1に記載のレーザー加工方法。
  5. 上記粘着剤は、上記レーザー光線のエネルギーに対して耐加工性のない樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー加工方法。
  6. 上記樹脂は、アクリル系樹脂、紫外線硬化型樹脂、または、熱硬化型樹脂であることを特徴とする請求項5に記載のレーザー加工方法。
  7. 上記レーザー光線の波長は、280nm〜400nmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザー加工方法。
  8. 上記レーザー光線は、YVO4レーザーであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザー加工方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のレーザー加工方法を用いて上記被加工物としての半導体ウェハを加工することによって、当該半導体ウェハから半導体装置を製造する製造工程を含んでいることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  10. 上記半導体ウェハの回路形成面とは反対の面を研削、または、研磨する研削研磨工程と、
    上記研削研磨工程の前に、上記回路形成面に、上記粘着剤を介して上記保護基材を装着する保護基材装着工程とをさらに含んでいることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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