JP2008284933A - ドアウェザーストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車ルーフ側にて、外表部11A,係止部11Baが形成された第一取付部11B,第二取付部11Cを有するドアサッシュ11に取付けられ、ドア車外側で上下に延びボディパネル13に弾接し付け根部1aが第一取付部11B上方に位置するアウターリップ1と、連設部3を介しアウターリップ1車内側にクリップ14で取付けられ、ボディパネル13に弾接する中空シール部2と、アウターリップ1下方に設けられ第一取付部11Bに弾接する背面リップ部4と、連設部3下部に設けられ係止部11Baに嵌合するフック5と、フック5下方に設けられ第二取付部11Cに弾接するシールリップ6を備え、アウターリップ1の付け根部1aの車外側面と背面リップ部4との間に、弾接時にアウターリップ1が付け根部1aから車外側に撓み可能な空間Pを設けた。
【選択図】図1
Description
このドアウェザーストリップ20は、図3乃至図5に示すように、ボディパネル13とサッシュモール12(またはドアサッシュ11)とで上下から挟持されるアウターリップ21と、それより車内側に位置する中空シール部2と、アウターリップ21と中空シール部2を連設する連設部25を備えている。
ドアサッシュ11は、ドア上部で車外側に立設された外表部11Aと、その略上端部から車内側へ横設され車内側端部に下向きの係止部11Baが形成された第一取付部11Bと、該第一取付部11Bより下位部分で車外側から車内側へ横設された第二取付部11Cとを有している。
また、フック22の付け根部に、シールリップ23を下向きに一体成形して先端部をドアサッシュ11の第二取付部11Cに弾接させ、その部分のシール性を確保している。このシールリップ23は、フック22の係止部11Baに対する組付き力を補うために、斜め車内側に向けて形成している。
なお、アウターリップ21は、走行時における異音の発生を抑えるために付け根部の剛性を大きくする必要があることから、ドア閉じ性を考慮して軟質材料で形成している。
(1)アウターリップ21は軟質材料で形成され、しかもアウターリップ21の付け根部21aはサッシュモール12(サッシュモール12が設けられない場合にはドアサッシュ11)に当接するようにドアサッシュ11に取付けられているため、サッシュモール12(またはドアサッシュ11)とボディパネル13とで上下から挟持されることによって、アウターリップ21に皺が発生し、外観性が低下する。
(2)フック22を、アウターリップ21と同様の軟質材料で形成しているため、第一取付部11Bの係止部11Baに対する組付き力が充分でなく、組付け作業性が悪い。
(3)シールリップ23を車内側に向けて形成しているので、車外から侵入してきた水Wを、車内側へ誘い込む結果となり、シール性に劣る。これは、図6に示すように、アウターリップ21の付け根部21aとドアサッシュ11との間から、フック22とドアサッシュ11との間を介して、シールリップ23の下端部とドアサッシュ11の第二取付部11Cとの間に浸入した水Wが表面張力によって溜まってしまう空隙Sが形成されることによるものである。
前記ドアの車外側で上下に延び、上部が前記自動車のボディパネル(13)に弾接し、付け根部(1a)となる下部が前記第一取付部(11B)の上方に位置するアウターリップ(1)と、
前記アウターリップ(1)より車内側に配置され、基底部(2a)が前記第二取付部(11C)の車内側にクリップ(14)で取付けられると共に、上部が前記ボディパネル(13)に弾接する中空シール部(2)と、
前記アウターリップ(1)と前記中空シール部(2)を連設する連設部(3)と、
前記アウターリップ(1)の付け根部(1a)より下方に設けられ、車外側に延びて前記第一取付部(11B)の横設部位の上面に弾接する背面リップ部(4)と、
前記連設部(3)の下部に設けられ、前記第一取付部(11B)の係止部(11Ba)に下から嵌合するフック(5)と、
前記フック(5)の付け根部(5a)から下向きに設けられ、先端部(6a)が前記第二取付部(11C)の車外側に弾接するシールリップ(6)と、を備え、
前記アウターリップ(1)の付け根部(1a)の車外側面と前記背面リップ部(4)との間に、前記弾接時に前記アウターリップ(1)がその付け根部(1a)から車外側に向けて撓むことが可能な空間(P)を設けたことを特徴とする。
また、アウターリップの付け根部は、背面リップと設けられた空間を介してドアサッシュの上方に位置させられ、アウターリップの付け根部がドアサッシュに直接当接するといった、アウターリップのいわゆる底付きも発生しないので、アウターリップにかかる荷重がアップすることはない。よって、アウターリップに対して軟質材料を必ずしも使用する必要はないので、皺が発生せず外観性に優れる材料を選択することができる。
さらに、背面リップを設けることによって、ドアサッシュとアウターリップの付け根部との間から車内側に水が浸入することを防止するのでシール性に優れる。
これにより、係止部に対する組付き力を高めることができ、取付け作業性を向上させることができる。
これは、そのシールリップを、水の侵入する方向と逆行する車外側の方向に設けたことにより、シールリップの先端部とドアアッシュとの間に、表面張力によって水が溜まってしまう空隙が形成されないので、車外から侵入した水はシールリップの長手方向に沿って車外へ円滑に排出されることによるものである。
すなわち、ドアウェザーストリップは、図2の矢印Xで示す方向に動かしながら取付けられるが、この際、シールリップが背面リップ部と略平行でなく、例えば、それより車内側へ向いていると、その先端部がドアサッシュの表面を円滑に移動せず、その結果、シールリップの先端部が車内側へ反転する。そのため、取付けに手間取ってしまい、取付け作業性が低下するが、略平行であればこのような問題はない。
特にフック5は、他の部分よりも硬質の材料で形成され、その剛性を高め、係止部11Baに対する組付き力を向上させている。それに加え、係止部11Baの上部には背面リップ部4が弾接され、係止部11Baは背面リップ部4とフック5によって覆うようにして組付けられるので、組付け強度は大きい。
また、シールリップ6の長さは、背面リップ部4の略2倍で、背面リップ部4と略平行になるように設けられている。これによれば、ドアウェザーストリップ10は、図2の矢印Xで示す方向に、車内側から車外側に斜め下向きに動かしながら取付けられるが、この際、シールリップ6は背面リップ部4と略平行であるので、取付け作業性が容易であり、取付け時に、シールリップ6の先端部6aがドアサッシュ11の第二取付部11Cの上面で車内側に反転し、取付けに手間取るといった問題は発生しない。
また、シールリップ6を、車外側へ斜め下向きに設けているので、シールリップ6の先端部6aとドアアッシュ11との間に表面張力によって水Wが溜まってしまう空隙S(図6)の形成を阻止することによって、車外から侵入した水Wをシールリップ6の長手方向に沿って車外へ円滑に排出することができる。これにより、水Wが車内側に侵入するのを防止して、シール性を高めることができる。
なお、本実施形態では、図2に示すように、フック5の底辺の長さLを、シールリップ6の上面幅Mの1/2より大きく設定し、これにより、フック5の剛性を充分なものとすると共に、シールリップ6の弾性変形を適度に抑制し、ドアサッシュ11に対する弾接力を高めている。
その空間Pの大きさは、アウターリップ1の弾接時にアウターリップ1の車外側面がドア側の部材であるドアサッシュ11の外表部11Aや第一取付部11B並びにサッシュモール12といった部材に接することがない程度の大きさに設定してある。例えば、図2に示すように、アウターリップ1の付け根部1aの車外側面とサッシュモール12の上部車内側との間隔Hを背面リップ部4の長さ程度とした。
また、ここでは、空間Pを、サッシュモール12の上端より下位に形成して、空間Pを車外側から視覚されることを防止し、見栄えよくしている。
すなわち、アウターリップ1は、ドアの閉時にボディパネル13とドアサッシュ11間で上下から挟持されるために圧縮力が作用するが、その圧縮力は、アウターリップ1がその付け根部1aから車外側に向けて空間Pを設けない場合と比較して容易に撓むことが可能なように設けられた空間Pによって吸収されるため、アウターリップ1には皺が発生しない。
また、アウターリップ1の付け根部1aは、背面リップ4と設けられた空間Pを介してドアサッシュ11の上方に位置させられ、アウターリップ1の付け根部1aがドアサッシュ11に直接当接するといった、アウターリップ1のいわゆる底付きも発生しないので、アウターリップ1にかかる荷重がアップすることはない。よって、アウターリップ1に対して軟質材料を必ずしも使用する必要はないので、皺が発生せず外観性に優れる材料を選択することができる。
1a 付け根部
2 中空シール部
2a 基底部
2b シール部
2c 突部
3 連設部
4 背面リップ部
5 フック
5a 付け根部
6 シールリップ
6a 先端部
10 ドアウェザーストリップ
11 ドアサッシュ
11A 外表部
11B 第一取付部
11Ba 係止部
11C 第二取付部
12 サッシュモール
13 ボディパネル
14 クリップ
15 グラスラン
16 ドアガラス
20 ドアウェザーストリップ
21 アウターリップ
21a 付け根部
22 フック
23 シールリップ
25 連設部
H 間隔
L フックの底辺の長さ
M シールリップの上面幅
P 空間
S 空隙
W 水
Claims (6)
- 自動車のルーフ側において、ドア上部で車外側に立設された外表部と、その略上端部から車内側へ横設され車内側端部に下向きの係止部が形成された第一取付部と、該第一取付部より下位部分で車外側から車内側へ横設された第二取付部とを有するドアサッシュに取付けられるドアウェザーストリップであって、
前記ドアの車外側で上下に延び、上部が前記自動車のボディパネルに弾接し、付け根部となる下部が前記第一取付部の上方に位置するアウターリップと、
前記アウターリップより車内側に配置され、基底部が前記第二取付部の車内側にクリップで取付けられると共に、上部が前記ボディパネルに弾接する中空シール部と、
前記アウターリップと前記中空シール部を連設する連設部と、
前記アウターリップの付け根部より下方に設けられ、車外側に延びて前記第一取付部の横設部位の上面に弾接する背面リップ部と、
前記連設部の下部に設けられ、前記第一取付部の係止部に下から嵌合するフックと、
前記フックの付け根部から下向きに設けられ、先端部が前記第二取付部の車外側に弾接するシールリップと、を備え、
前記アウターリップの付け根部の車外側面と前記背面リップ部との間に、前記弾接時に前記アウターリップがその付け根部から車外側に向けて撓むことが可能な空間を設けたことを特徴とするドアウェザーストリップ。 - 前記空間は、前記弾接時に前記アウターリップの車外側面が前記ドア側の部材に接することがない程度の大きさであることを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップ。
- 前記ドア側の部材は、前記ドアサッシュまたは、前記ドアサッシュの外表部に取付けられたサッシュモールであることを特徴とする請求項2に記載のドアウェザーストリップ。
- 前記フックを他の部分よりも硬質の材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
- 前記シールリップを車外側へ斜め下向きに設けたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
- 前記背面リップ部を車外側へ斜め下向きに設け、前記シールリップを前記背面リップと略平行に設けたことを特徴とする請求項5に記載のドアウェザーストリップ。
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