JP2008280580A - 処理液再生方法及び処理液に含まれる金属の回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理用の処理液に含まれる金属成分を低コストで効率的に除去してこの処理液を再生することができる処理液再生方法などを提供する。
【解決手段】基板処理を行う処理エリアにおいて、金属イオンを吸着する吸着材が内部に充填された可搬容器1内に処理液を通液させ、この処理液中の金属成分を吸着材に吸着させて分離,除去する処理液再生工程と、処理液を通液させた可搬容器1を、処理エリアから離隔したエリアであって吸着材を再生する吸着材再生エリアに搬送する第1搬送工程と、吸着材再生エリアにおいて、処理エリアから搬送した可搬容器1内に溶離液を通液させ、吸着材に吸着された金属を溶離させてこの吸着材を再生する吸着材再生工程と、吸着材を再生した可搬容器1を吸着材再生エリアから処理エリアに回送する第2搬送工程とからなり、処理液再生工程では、吸着材再生後の可搬容器1を使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属イオンを吸着する吸着材が内部に充填された可搬容器を用いて、基板処理により金属成分が含まれるようになった処理液を再生する方法、及び基板処理により処理液中に含まれるようになった金属成分を回収する方法に関する。
例えば、半導体(シリコン)ウエハ,液晶ガラス基板,フォトマスク用ガラス基板,光ディスク用基板などの各種基板を製造する工程では、これらの基板にエッチング液や現像液、洗浄液といった各種の処理液を供給してこの基板を処理する工程がある。
エッチング液を用いた処理(エッチング処理)を一例に挙げると、このエッチング処理は、エッチング液を貯留する貯留槽と、基板をエッチングする基板処理機構と、貯留槽内のエッチング液を基板処理機構に供給し、供給したエッチング液をこの基板処理機構から回収して、貯留槽と基板処理機構との間でエッチング液を循環させるエッチング液循環機構とを備えたエッチング装置によって実施される(特開2000−96264号公報参照)。
前記基板処理機構は、閉塞空間を備えた処理チャンバと、処理チャンバ内に配設され、基板を水平に搬送する複数の搬送ローラと、処理チャンバ内に配設され、基板の上面に向けてエッチング液を吐出する複数のノズル体とからなり、前記エッチング液循環機構は、貯留槽と各ノズル体とを接続する供給管と、供給管を介して各ノズル体にエッチング液を供給する供給ポンプと、処理チャンバの底部と貯留槽とを接続する回収管とからなる。
このエッチング装置によれば、搬送ローラによって基板が所定方向に搬送されるとともに、供給ポンプによって供給管を介し各ノズル体に供給された貯留槽内のエッチング液がこれらの各ノズル体から基板の上面に向けて吐出され、かかるエッチング液によって基板がエッチングされる。そして、基板の上面に吐出されたエッチング液は、回収管を通って処理チャンバ内から貯留槽内に回収される。
ところで、例えば、基板の上面に形成された酸化インジウムスズ膜などの金属膜に対してエッチングを行うと、この金属膜を構成するインジウムやスズといった金属がエッチング液に溶解するため、エッチング液を貯留槽と基板処理機構との間で循環させるように構成された上記エッチング装置では、貯留槽内のエッチング液に含まれる金属成分が徐々に増えて、エッチング処理を効率的に実施することができないという問題や、精度の良いエッチング形状が得られないという問題を生じる。
したがって、上記エッチング装置では、貯留槽内のエッチング液を定期的に取り替えなければならず、エッチング液の取り替えにかかる費用(取り替えたエッチング液の廃棄処理費用や、取り替えるエッチング液の購入費用)によって処理コストが上昇する。
そこで、特開2005−325082号公報に開示されているように、イオン交換樹脂を用いて貯留槽内のエッチング液から金属成分を分離,除去してこのエッチング液を再利用可能にする方法が提案されている。
特開2000−96264号公報 特開2005−325082号公報
しかしながら、上記方法では、イオン交換樹脂によりエッチング液中の金属成分を分離,除去するのみで、分離した金属成分を回収していないという問題がある。前記金属膜には、例えば、インジウムなどの非常に高価な金属が使用されている場合があり、このようなときには、エッチング液に溶解した金属を回収することが好ましい。
また、エッチング液から金属成分を分離,除去する処理を行うには、相応の設備が必要であることから、基板製造業者が容易に実施することができない。一方、廃液処理業者などが実施する場合においても、使用後のエッチング液を基板製造業者側から廃液処理業者側にタンクローリで輸送し、処理後の廃液(再利用可能とされたエッチング液)を廃液処理業者側から基板製造業者側にタンクローリで輸送しなければならず、輸送コストが高いという問題や効率的でないという問題がある。
また、更に、廃液処理業者がエッチング液に溶解している金属を回収する場合、上記問題の他、エッチング液に含まれる金属の濃度が低いためにこのエッチング液中の金属成分を回収するのは容易でなく非常に手間がかかるという問題がある。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、基板処理用の処理液に含まれる金属成分を低コストで効率的に除去してこの処理液を再生し、環境保護に貢献することができる処理液再生方法、及び、基板処理用の処理液に含まれる金属成分を低コストで効率的に回収することができる、処理液に含まれる金属の回収方法の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
金属イオンを吸着する吸着材が内部に充填された可搬容器を用い、
基板処理を行う処理エリアと、この処理エリアから離隔したエリアであって、処理液中の金属成分を吸着した吸着材を再生する吸着材再生エリア又は吸着材に吸着された金属を回収する回収エリアとの間で前記可搬容器を搬送して行う処理液再生方法又は処理液に含まれる金属の回収方法に係る。
そして、前記処理液再生方法は、前記処理エリアにおいて、基板処理により金属成分が含まれるようになった処理液を前記可搬容器内に通液させ、この処理液中の金属成分を前記吸着材に吸着させて分離,除去する処理液再生工程と、前記処理液を通液させた可搬容器(使用後の可搬容器、即ち、吸着材に金属が吸着された可搬容器)を、前記処理エリアから前記吸着材再生エリアに搬送する第1搬送工程と、前記吸着材再生エリアにおいて、前記処理エリアから搬送した可搬容器内に溶離液を通液させ、前記吸着材に吸着された金属を溶離させてこの吸着材を再生する吸着材再生工程と、前記吸着材を再生した可搬容器(再生後の可搬容器、即ち、吸着材に金属が吸着されていない可搬容器)を前記吸着材再生エリアから前記処理エリアに回送する第2搬送工程とからなり、前記処理液再生工程では、吸着材再生後の可搬容器を使用する。尚、必要に応じて、可搬容器内に通液させた溶離液から、溶離された金属を回収するようにしても良い。
したがって、本発明に係る処理液再生方法によれば、処理エリアで処理液中の金属成分を可搬容器内の吸着材に吸着させて除去し、使用後の可搬容器を吸着材再生エリアに搬送して吸着材を再生し、再生後の可搬容器を処理エリアに回送して再使用するようにしたので、処理エリア側では、可搬容器内に処理液を通液させてこの処理液中の金属成分を吸着材に吸着させる設備のみを設置すれば良く、簡単且つ安価な設備で処理液を再生する(再利用可能な状態にする)ことができる。
また、搬送対象を処理液自体ではなく可搬容器としているので、重量が軽く取り扱いが容易であり、しかも、搬送コストがタンクローリに比べて非常に低い一般的なトラックで搬送することができる。また、更に、再生後の可搬容器を処理エリアに回送して再使用しているので、可搬容器(吸着材)を繰り返し使用することができる。これらのことから、基板処理によって金属成分が含まれるようになった処理液を低コストで効率的に再生することができる。
また、このようにして処理液を再生することで、処理液の延命化を図ってその取り替えサイクルを長くすることができるので、新しい処理液の購入費用や使用済の処理液の廃棄費用などを省いて処理液にかかる費用を抑えることや、処理液の交換のために停止させることなく連続的に基板処理を行うことができ、基板処理にかかるコストを低く抑えることができる。また、廃棄処分する処理液を減らすことや、基板処理によって減少した分だけしか新しい処理液を必要としないようにすることができるので、環境保護に貢献することもできる。
一方、前記処理液に含まれる金属の回収方法では、前記処理エリアにおいて、基板処理により金属成分が含まれるようになった処理液を前記可搬容器内に通液させてこの処理液中の金属成分を前記吸着材に吸着させ、ついで、前記可搬容器(吸着後の可搬容器、即ち、吸着材に金属が吸着された可搬容器)を前記回収エリアに搬送し、次に、前記回収エリアにおいて、前記可搬容器(処理エリアから搬送された可搬容器)内に溶離液を通液させて、前記吸着材に吸着された金属を溶離させる処理と、溶離させた金属を通液させた溶離液から回収する処理とを行い、この後、前記可搬容器(回収後の可搬容器、即ち、吸着材に金属が吸着されていない可搬容器)を前記処理エリアに回送して再使用する。
したがって、本発明に係る処理液に含まれる金属の回収方法によれば、処理エリアで処理液中の金属成分を可搬容器内の吸着材に吸着させ、吸着後の可搬容器を回収エリアに搬送して吸着材に吸着させた金属を回収し、回収後の可搬容器を処理エリアに回送して再使用するようにしたので、基板処理によって処理液に溶解した金属を効果的に回収することができる。
また、処理エリア側では、可搬容器内に処理液を通液させてこの処理液中の金属成分を吸着材に吸着させるだけで良いので、簡単且つ安価な設備で対応することができる。また、可搬容器内の吸着材に処理液中の金属成分を吸着させることで、この金属成分を可搬容器内に濃縮した状態に集めることができ、処理液に溶解した金属を回収し易くすることができる。また、搬送対象を処理液自体ではなく可搬容器としているので、重量が軽く取り扱いが容易であり、しかも、搬送コストがタンクローリに比べて非常に低い一般的なトラックで搬送することができる。また、更に、回収後の可搬容器を処理エリアに回送して再使用しているので、可搬容器(吸着材)を繰り返し使用することができる。これらのことから、基板処理によって処理液に溶解した金属を低コストで効率的に回収することができる。
尚、前記処理液再生方法又は処理液に含まれる金属の回収方法において、前記吸着材再生工程又は回収エリアでは、前記溶離液を通液させた後、前記可搬容器内に洗浄液を通液させてその内部を洗浄するようにしても良い。
可搬容器の内部に溶離液が残存していると、処理エリアで処理液が通液された際に処理液と溶離液とが混ざってこの処理液を用いた基板処理に悪影響を及ぼす恐れがあるが、溶離液を通液させた後、洗浄液を通液させることで、可搬容器内に残存している溶離液を洗い流して上記のような不都合が生じるのを防止することができる。
また、前記処理液再生方法又は処理液に含まれる金属の回収方法において、前記吸着材再生工程又は回収エリアで洗浄液を可搬容器内に通液させない場合には、この可搬容器に、前記処理液及び溶離液を内部に供給するための供給部と、この供給部から内部に供給された処理液及び溶離液を外部に排出するための排出部とを形成し、前記処理液再生工程又は処理エリアでは、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記処理液を供給する処理液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記処理液を回収する処理液回収管とを備えた第1通液装置を用い、前記処理液供給管を前記供給部に、前記処理液回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記処理液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記処理液供給管を前記供給部から、前記処理液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外し、前記吸着材再生工程又は回収エリアでは、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記溶離液を供給する溶離液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記溶離液を回収する溶離液回収管とを備えた第2通液装置を用い、前記溶離液供給管を前記供給部に、前記溶離液回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記溶離液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記溶離液供給管を前記供給部から、前記溶離液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外すようにしても良い。
このようにすれば、金属成分が含まれた処理液を可搬容器内に通液させる処理を第1通液装置によって、吸着材に金属が吸着された可搬容器内に溶離液を通液させる処理を第2通液装置によって実施することができ、効率的である。
一方、前記処理液再生方法又は処理液に含まれる金属の回収方法において、前記吸着材再生工程又は回収エリアで洗浄液を可搬容器内に通液させる場合には、この可搬容器に、前記処理液,溶離液及び洗浄液を内部に供給するための供給部と、この供給部から内部に供給された処理液,溶離液及び洗浄液を外部に排出するための排出部とを形成し、前記吸着材再生工程又は回収エリアでは、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記溶離液及び洗浄液を供給する供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記溶離液及び洗浄液を回収する回収管とを備えた第2通液装置を用い、前記供給管を前記供給部に、前記回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記溶離液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、次に、前記洗浄液を前記供給部から内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記供給管を前記供給部から、前記回収管を前記排出部からそれぞれ取り外すようにしたり、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記溶離液を供給する溶離液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記溶離液を回収する溶離液回収管とを備えた第2通液装置、及び、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記洗浄液を供給する洗浄液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記洗浄液を回収する洗浄液回収管とを備えた第3通液装置を用い、まず、前記溶離液供給管を前記供給部に、前記溶離液回収管を前記排出部にそれぞれ接続して、前記溶離液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させた後、前記溶離液供給管を前記供給部から、前記溶離液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外し、次に、前記洗浄液供給管を前記供給部に、前記洗浄液回収管を前記排出部にそれぞれ接続して、前記洗浄液を前記供給部から内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させた後、前記洗浄液供給管を前記供給部から、前記洗浄液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外すようにしても良い。このようにすれば、溶離液通液後の可搬容器の内部を洗浄する処理を第3通液装置によって実施することができ、効率的である。
尚、前記処理液としては、例えば、エッチング液,現像液及び洗浄液などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、可搬容器内の吸着材に吸着させる金属としては、例えば、インジウムなどを挙げることができるが、これに限定されるものではない。また、前記吸着材としては、例えば、キレート材やイオン交換樹脂などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、吸着材としてキレート材を用いたときには、前記溶離液には塩酸や硫酸あるいは苛性ソーダなどを、前記洗浄液には純水などを採用することができ、吸着材としてイオン交換樹脂を用いたときには、前記溶離液には塩酸や水酸化ナトリウムなどを、前記洗浄液には純水などを採用することができる。
以上のように、本発明に係る処理液再生方法によれば、内部に吸着材が充填された可搬容器を用い、この可搬容器を回収エリアと吸着材再生エリアとの間で搬送するようにしたので、基板処理用の処理液に含まれる金属成分を低コストで効率的に除去してこの処理液を再生し、環境保護に貢献することができる。また、本発明に係る処理液に含まれる金属の回収方法によれば、内部に吸着材が充填された可搬容器を用い、この可搬容器を回収エリアと吸着材再生エリアとの間で搬送するようにしたので、基板処理用の処理液に含まれる金属成分を低コストで効率的に回収することができる。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るエッチング液再生方法について、添付図面に基づき説明する。この第1実施形態では、基板をエッチングすることによって金属成分が含まれるようになったエッチング液を再生するものとして説明する。また、図1は、本発明の第1実施形態に係るエッチング液再生方法を説明するための説明図であり、図2は、第1実施形態に係るエッチング液再生方法を説明するためのフローチャートである。また、図3は、第1実施形態における基板処理装置などの概略構成を示した説明図であり、図4は、第1実施形態における吸着材再生装置などの概略構成を示した説明図である。
まず、図1、図3及び図4に基づいて、エッチング液L中の金属成分を吸着させるための可搬容器1について説明する。この可搬容器1は、金属イオン(後述するように、インジウムイオンやスズイオン)を吸着する、吸着材としてのキレート材(図示せず)が内部に充填され、可搬性を有するように構成される。また、可搬容器1は、エッチング液Lによって基板Kを処理する基板処装置10、及びキレート材(図示せず)を再生する吸着材再生装置40に対して着脱可能に構成される。更に、可搬容器1には、エッチング液Lや後述の溶離液及び洗浄液を内部に供給するための供給部(図示せず)と、この供給部(図示せず)から内部に供給されたエッチング液Lや溶離液、洗浄液を外部に排出するための排出部(図示せず)とが上端部に形成されている。
前記キレート材(図示せず)とは、一般的には、有機系のアミノカルボン酸塩を総称したものであり、金属イオンを吸着し、吸着された金属は特定の溶液によって溶離するという性質を備えたものである。具体的には、EDTA(エチレンジアミン四酢酸),NTA(ニトリロ三酢酸),DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸),GLDA(L−グルタミン酸二酢酸),HEDTA(ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸),GEDTA(グリコールエーテルジアミン四酢酸),TTHA(トリエチレンテトラミン六酢酸),HIDA(ヒドロキシエチルイミノ二酢酸)及びDHEG(ヒドロキシエチルグリシン)などが一例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。
次に、図3に基づいて前記基板処理装置10について説明する。この基板処理装置10は、同図3に示すように、例えば、蓚酸濃度(重量%)が約3%のエッチング液Lを貯留する貯留槽11と、エッチング液Lによって基板Kをエッチングする基板処理機構12と、貯留槽11と基板処理機構12との間でエッチング液Lを循環させるエッチング液循環機構20と、貯留槽11に貯留されたエッチング液Lを可搬容器1内に通液させるエッチング液通液機構30と、基板処理機構12,エッチング液循環機構20及びエッチング液通液機構30の作動を制御する制御装置25などから構成されており、処理エリアに配置されている(図1参照)。
前記基板処理機構12は、閉塞空間を備えた処理チャンバ13と、処理チャンバ13内の下部に配設され、例えば、上面に酸化インジウムスズ膜(金属膜)が形成された基板Kを水平に支持して所定方向(矢示方向)に搬送する複数の搬送ローラ14と、処理チャンバ13内の上部に配設され、エッチング液循環機構20によって供給されたエッチング液Lが流通する流通管15と、流通管15に固設され、搬送ローラ14によって搬送される基板Kの上面に向けてエッチング液Lを吐出する複数のノズル体16などからなり、処理チャンバ13内のエッチング液Lは、この処理チャンバ13の底面に形成された排出口13aから外部に排出されるようになっている。
前記エッチング液循環機構20は、一端側が貯留槽11に接続し、他端側が流通管15に接続した供給管21と、供給管21を介して流通管15内にエッチング液Lを供給する供給ポンプ22と、一端側が処理チャンバ13の排出口13aに接続し、他端側が貯留槽11に接続した回収管23などからなる。
前記エッチング液通液機構30は、可搬容器1が着脱可能に取り付けられる第1取付部31及び第2取付部32と、一端側が貯留槽11に接続し、他端側が分岐して各可搬容器1の供給部(図示せず)に接続可能となったエッチング液供給管33と、一端側が貯留槽11に接続し、他端側が分岐して各可搬容器1の排出部(図示せず)に接続可能となったエッチング液回収管34と、エッチング液供給管33を介して可搬容器1の内部にエッチング液Lを供給する供給ポンプ35と、エッチング液供給管33の他端側にそれぞれ設けられた第1供給側切換弁36及び第2供給側切換弁37と、エッチング液回収管34の他端側にそれぞれ設けられた第1排出側切換弁38及び第2排出側切換弁39などからなり、各取付部31,32に可搬容器1が取り付けられたときに、エッチング液供給管33の他端側が各可搬容器1の供給部(図示せず)に、エッチング液回収管34の他端側が各可搬容器1の排出部(図示せず)にそれぞれ接続するようになっている。
前記各切換弁36,37,38,39は、第1供給側切換弁36及び第1排出側切換弁38が開いているときには、第2供給側切換弁37及び第2排出側切換弁39が閉じるように、第2供給側切換弁37及び第2排出側切換弁39が開いているときには、第1供給側切換弁36及び第1排出側切換弁38が閉じるように、制御装置25によって制御される。
このエッチング液通液機構30では、供給ポンプ35により貯留槽11内のエッチング液Lがエッチング液供給管33を介して可搬容器1のいずれか一方に供給される。即ち、第1供給側切換弁36が開き、第2供給側切換弁37が閉じているときには、第1取付部31側の可搬容器1に、第1供給側切換弁36が閉じ、第2供給側切換弁37が開いているときには、第2取付部32側の可搬容器1にエッチング液Lが供給される。
そして、可搬容器1のいずれか一方に供給され、この可搬容器1内を流通したエッチング液Lは、エッチング液回収管34により貯留槽11内に回収される。このようにして、エッチング液Lが貯留槽11と可搬容器1のいずれか一方との間で循環する。
前記制御装置25は、供給ポンプ22を制御して、貯留槽11と基板処理機構12との間でエッチング液Lを循環させる処理と、供給ポンプ22を作動させると、供給ポンプ35及び各切換弁36,37,38,39を制御して、エッチング液Lの供給される可搬容器1を予め設定された時間間隔、即ち、可搬容器1内のキレート材(図示せず)が略飽和状態に達すると推定される時間間隔で交互に切り換えながら可搬容器1のいずれか一方に貯留槽11内のエッチング液Lを通液させる処理とを行う。
このように構成された基板処理装置10によれば、供給ポンプ22により、貯留槽11に貯留されたエッチング液Lが供給管21及び流通管15を介して各ノズル体16に供給され、これらの各ノズル体16から基板Kの上面に向けて吐出される。基板Kの上面に吐出されたエッチング液Lは、処理チャンバ13の排出口13aから回収管23内を流通して貯留槽11内に回収される。
前記基板Kは、搬送ローラ14によって所定方向に搬送されており、各ノズル体16から吐出されたエッチング液Lによってエッチングされる。尚、このエッチング処理により基板Kの酸化インジウムスズ膜がエッチング液Lに溶解し、このエッチング液Lにインジウムイオンやスズイオンが含まれるようになる。
また、貯留槽11に貯留されたエッチング液Lは、供給ポンプ35、各切換弁36,37,38,39、エッチング液供給管33及びエッチング液回収管34によって、通液対象となる可搬容器1が予め設定された時間間隔で交互に切り換えられながら可搬容器1のいずれか一方に選択的に通液され、これにより、エッチング液L中の金属成分たるインジウムイオンやスズイオンが可搬容器1内のキレート材(図示せず)によって吸着される。
ついで、図4に基づいて前記吸着材再生装置40について説明する。この吸着材再生装置40は、同図4に示すように、可搬容器1が着脱可能に取り付けられる取付部41と、可搬容器1内に溶離液を通液させる溶離液通液機構42と、可搬容器1内に洗浄液を通液させる洗浄液通液機構52と、可搬容器1内を流通した溶離液からインジウムやスズを取り出して回収する金属回収部(図示せず)と、溶離液通液機構42,洗浄液通液機構52及び金属回収部(図示せず)の作動を制御する制御装置65などから構成されており、前記処理エリアから離隔した吸着材再生エリアに配置されている(図1参照)。尚、取付部41,溶離液通液機構42,洗浄液通液機構52及び制御装置65が特許請求の範囲に言う第2通液装置としての役割を果たす。
前記溶離液通液機構42は、可搬容器1内のキレート材(図示せず)に吸着されたインジウムやスズを溶離させるための溶離液を供給する溶離液供給機構43と、可搬容器1内から溶離液を回収する溶離液回収機構48とを備える。尚、溶離液は、例えば、塩酸や硫酸あるいは苛性ソーダから構成される。
前記溶離液供給機構43は、前記溶離液を貯留する溶離液貯留タンク44と、一端側が溶離液貯留タンク44に接続し、他端側が可搬容器1の供給部(図示せず)に接続可能となった溶離液供給管45と、溶離液供給管45を介して可搬容器1の内部に溶離液を供給する供給ポンプ46と、溶離液供給管45の一端側であって供給ポンプ46よりも下流側に設けられた溶離液供給弁47などからなり、取付部41に可搬容器1が取り付けられたときに、溶離液供給管45の他端側が可搬容器1の供給部(図示せず)に接続するようになっている。
前記溶離液回収機構48は、回収された溶離液を貯留する溶離液回収タンク49と、一端側が溶離液回収タンク49に接続し、他端側が可搬容器1の排出部(図示せず)に接続可能となった溶離液回収管50と、溶離液回収管50の一端側に設けられた溶離液回収弁51などからなり、取付部41に可搬容器1が取り付けられたときに、溶離液回収管50の他端側が可搬容器1の排出部(図示せず)に接続するようになっている。
この溶離液供給機構43及び溶離液回収機構48では、供給ポンプ46により、溶離液貯留タンク44に貯留された溶離液が溶離液供給管45を介して可搬容器1内に供給される。そして、可搬容器1に供給され、この可搬容器1内を流通した溶離液は、溶離液回収管50により溶離液回収タンク49内に回収される。尚、このとき、溶離液供給弁47及び溶離液回収弁51は開いた状態に制御され、後述の洗浄液供給弁57及び洗浄液回収弁61は閉じた状態に制御される。
前記洗浄液通液機構52は、可搬容器1の内部を洗浄するための洗浄液を供給する洗浄液供給機構53と、可搬容器1内から洗浄液を回収する洗浄液回収機構58とを備える。尚、洗浄液は、例えば、純水から構成される。
前記洗浄液供給機構53は、前記洗浄液を貯留する洗浄液貯留タンク54と、一端側が洗浄液貯留タンク54に接続し、他端側が溶離液供給管45に溶離液供給弁47よりも下流側で接続して、この溶離液供給管45を介し可搬容器1の供給部(図示せず)に接続可能となった洗浄液供給管55と、洗浄液供給管55を介して可搬容器1の内部に洗浄液を供給する供給ポンプ56と、洗浄液供給管55の供給ポンプ56よりも下流側に設けられた洗浄液供給弁57などからなり、取付部41に可搬容器1が取り付けられたときに、洗浄液供給管55の他端側が溶離液供給管45を介して可搬容器1の供給部(図示せず)に接続するようになっている。
前記洗浄液回収機構58は、回収された洗浄液を貯留する洗浄液回収タンク59と、一端側が洗浄液回収タンク59に接続し、他端側が溶離液回収管50に溶離液回収弁51よりも上流側で接続して、この溶離液回収管50を介し可搬容器1の排出部(図示せず)に接続可能となった洗浄液回収管60と、洗浄液回収管60に設けられた洗浄液回収弁61などからなり、取付部41に可搬容器1が取り付けられたときに、洗浄液回収管60の他端側が溶離液回収管50を介して可搬容器1の排出部(図示せず)に接続するようになっている。
この洗浄液供給機構53及び洗浄液回収機構58では、供給ポンプ56により、洗浄液貯留タンク54に貯留された洗浄液が洗浄液供給管55及び溶離液供給管45を介して可搬容器1内に供給される。そして、可搬容器1に供給され、この可搬容器1内を流通した洗浄液は、溶離液回収管50及び洗浄液回収管60により洗浄液回収タンク59内に回収される。尚、このとき、洗浄液供給弁57及び洗浄液回収弁61は開いた状態に制御され、溶離液供給弁47及び溶離液回収弁51は閉じた状態に制御される。
前記金属回収部(図示せず)は、溶離液回収タンク49内に貯留された溶離液からインジウムやスズを取り出して回収するように構成される。
前記制御装置65は、供給ポンプ46,溶離液供給弁47及び溶離液回収弁51を制御して溶離液貯留タンク44内の溶離液を可搬容器1内に所定時間通液させる処理と、溶離液の通液処理後、供給ポンプ56,洗浄液供給弁57及び洗浄液回収弁61を制御して洗浄液貯留タンク54内の洗浄液を可搬容器1内に所定時間通液させる処理と、金属回収部(図示せず)により、溶離液回収タンク49内の溶離液からインジウムやスズを取り出して回収する処理とを行う。
このように構成された吸着材再生装置40によれば、まず、供給ポンプ46,溶離液供給弁47,溶離液回収弁51,溶離液供給管45及び溶離液回収管50により、溶離液貯留タンク44に貯留された溶離液が可搬容器1内に通液される。これにより、キレート材(図示せず)に吸着されたインジウムやスズがこの溶離液によって溶離し、溶離したインジウムイオンやスズイオンを含む溶離液が溶離液回収タンク49内に回収される。
この後、供給ポンプ56,洗浄液供給弁57,洗浄液回収弁61,洗浄液供給管55,溶離液供給管45,洗浄液回収管60及び溶離液回収管50により、洗浄液貯留タンク54に貯留された洗浄液が可搬容器1内に通液される。これにより、可搬容器1の内部に残存した溶離液がこの洗浄液によって洗い流され、残存した溶離液を含む洗浄液が洗浄液回収タンク59内に回収される。
また、金属回収部(図示せず)により、溶離液回収タンク49内に貯留された、インジウムイオンやスズイオンを含む溶離液からインジウムやスズが取り出されて回収される。これにより、可搬容器1のキレート材(図示せず)に吸着されたインジウムやスズ、即ち、基板処理機構12におけるエッチング処理でエッチング液Lに溶解したインジウムやスズが回収される。
そして、最後に、図1乃至図4に基づいて、エッチング処理によりインジウムやスズといった金属が溶解して含まれるようになったエッチング液Lを再生する方法について説明する。
基板処理機構12で貯留槽11内のエッチング液Lによって基板Kにエッチング処理が行われている間、通液対象となる可搬容器1を予め設定された時間間隔で交互に切り換えながら、貯留槽11内のエッチング液Lを、第1取付部31に取り付けた可搬容器1又は第2取付部32に取り付けた可搬容器1のいずれか一方に選択的に通液させる(ステップS1)。これにより、エッチング液L中の金属成分(インジウムイオンやスズイオン)が可搬容器1内のキレート材(図示せず)に吸着されて除去され、このエッチング液Lが再生される。尚、第1取付部31及び第2取付部32には、未使用の充填容器1(キレート材(図示せず)にインジウムやスズが吸着されていない可搬容器1)を予め取り付けている。
通液対象となる可搬容器1を切り換えると、使用後の可搬容器1(キレート材(図示せず)にインジウムやスズが吸着された可搬容器1)を未使用の可搬容器1と交換する(ステップS2)。即ち、第1取付部31の可搬容器1から第2取付部32の可搬容器1に切り換わったときには、第1取付部31から使用後の可搬容器1を取り外して未使用の可搬容器1を取り付け、第2取付部32の可搬容器1から第1取付部31の可搬容器1に切り換わったときには、第2取付部32から使用後の可搬容器1を取り外して未使用の可搬容器1を取り付ける。尚、上記ステップS1及びS2の処理が特許請求の範囲に言う処理液再生工程に相当する。
この後、第1取付部31又は第2取付部32から取り外した使用後の可搬容器1を、例えば、トラック2などの搬送手段によって処理エリア側から吸着材再生エリア側に搬送する(ステップS3)。
そして、吸着材再生エリア側に搬送した使用後の可搬容器1を取付部41に取り付けた後、溶離液を可搬容器1内に通液させる(ステップS4)。これにより、キレート材(図示せず)に吸着されたインジウムやスズが溶離してこのキレート材(図示せず)が再生されるとともに、溶離したインジウムイオンやスズイオンを含む溶離液が溶離液回収タンク49内に回収される。
この後、溶離液回収タンク49内の溶離液からインジウムやスズを取り出して回収する(ステップS5)。これにより、可搬容器1のキレート材(図示せず)に吸着された(基板処理機構12におけるエッチング処理でエッチング液Lに溶解した)インジウムやスズが回収される。
また、溶離液の通液後、洗浄液を可搬容器1内に通液させ、取付部41から取り外す(ステップS6)。これにより、可搬容器1の内部に残存した溶離液がこの洗浄液によって洗い流され、残存した溶離液を含む洗浄液が洗浄液回収タンク59内に回収される。尚、上記ステップS4及びS6の処理が特許請求の範囲に言う吸着材再生工程に相当する。
そして、ステップS4及びS6の処理を経た再生後の可搬容器1(キレート材(図示せず)にインジウムやスズが吸着されていない可搬容器1)を、例えば、トラック2などの搬送手段によって吸着材再生エリア側から処理エリア側に回送し(ステップS7)、処理エリア側で保管する(ステップS8)。尚、ステップS8で保管した再生後(未使用)の可搬容器1は、ステップS2で使用後の可搬容器1と交換する。
以上詳述したように、本例のエッチング液再生方法によれば、処理エリアでエッチング液L中のインジウムやスズを可搬容器1内のキレート材(図示せず)に吸着させて除去し、使用後の可搬容器1を吸着材再生エリアに搬送してキレート材(図示せず)を再生し、再生後の可搬容器1を処理エリアに回送して再使用するようにしたので、処理エリア側では、可搬容器1内にエッチング液Lを通液させてこのエッチング液L中のインジウムやスズをキレート材(図示せず)に吸着させる設備のみを設置すれば良く、簡単且つ安価な設備でエッチング液Lを再生する(再利用可能な状態にする)ことができる。
また、搬送対象をエッチング液L自体ではなく可搬容器1としているので、重量が軽く取り扱いが容易であり、しかも、搬送コストがタンクローリに比べて非常に低い一般的なトラックで搬送することができる。また、更に、再生後の可搬容器1を処理エリアに回送して再使用しているので、可搬容器1(キレート材(図示せず))を繰り返し使用することができる。これらのことから、エッチング処理によってインジウムやスズが含まれるようになったエッチング液Lを低コストで効率的に再生することができる。
また、このようにしてエッチング液Lを再生することで、エッチング液Lの延命化を図ってその取り替えサイクルを長くすることができるので、新しいエッチング液Lの購入費用や使用済のエッチング液Lの廃棄費用などを省いてエッチング液Lにかかる費用を抑えることや、エッチング液Lの交換のために停止させることなく連続的にエッチング処理を行うことができ、基板処理にかかるコストを低く抑えることができる。また、廃棄処分するエッチング液Lを減らすことや、エッチング処理によって減少した分だけしか新しいエッチング液Lを必要としないようにすることができるので、環境保護に貢献することもできる。更に、エッチング処理を行っている間、常時、可搬容器1内にエッチング液Lを通液させるようにしたので、貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンの濃度やスズイオンの濃度を常に一定レベル以下の低い状態に維持することができ、エッチング液Lを常に新品と同様の状態に保つことができる。
また、溶離液の通液後に洗浄液を通液し、可搬容器1の内部に残存した溶離液を洗い流すようにしたので、基板処理装置10でエッチング液Lが通液された際にエッチング液Lと溶離液とが混ざってエッチング液Lの成分が変わり、エッチング処理に悪影響を及ぼすのを有効に防止することができる。
また、可搬容器1内のキレート材(図示せず)にエッチング液L中のインジウムやスズを吸着させることで、このインジウムやスズを可搬容器1内に濃縮した状態に集めることができ、エッチング液Lに溶解したインジウムやスズを回収し易くすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る金属回収方法ついて、添付図面に基づき説明する。この第2実施形態では、基板をエッチング液によってエッチングすることによりこのエッチング液に含まれるようになった金属成分を回収するものとして説明する。また、図6は、本発明の第2実施形態に係る金属回収方法を説明するための説明図であり、図7は、第2実施形態に係る金属回収方法を説明するためのフローチャートである。
尚、図3及び図4並びに図6及び図7に示すように、前記可搬容器1は、前記基板処理装置10、及びエッチング液Lに溶解した金属を回収する金属回収装置70に対して着脱可能に構成される他は、上記と同様の構成を備える。また、前記金属回収装置70は、図4に示した前記吸着材再生装置40と同様の構成を備えるが、処理エリアから離隔した回収エリアに配置される点で異なっている(図6参照)。
基板処理機構12で貯留槽11内のエッチング液Lによって基板Kにエッチング処理が行われている間、通液対象となる可搬容器1を予め設定された時間間隔で交互に切り換えながら、貯留槽11内のエッチング液Lを、第1取付部31に取り付けた可搬容器1又は第2取付部32に取り付けた可搬容器1のいずれか一方に選択的に通液させる(ステップS11)。これにより、エッチング液L中の金属成分(インジウムイオンやスズイオン)が可搬容器1内のキレート材(図示せず)によって吸着される。尚、第1取付部31及び第2取付部32には、未吸着の充填容器1(キレート材(図示せず)にインジウムやスズが吸着されていない可搬容器1)を予め取り付けている。
通液対象となる可搬容器1を切り換えると、吸着後の可搬容器1(キレート材(図示せず)にインジウムやスズが吸着された可搬容器1)を未吸着の可搬容器1と交換する(ステップS12)。即ち、第1取付部31の可搬容器1から第2取付部32の可搬容器1に切り換わったときには、第1取付部31から吸着後の可搬容器1を取り外して未吸着の可搬容器1を取り付け、第2取付部32の可搬容器1から第1取付部31の可搬容器1に切り換わったときには、第2取付部32から吸着後の可搬容器1を取り外して未吸着の可搬容器1を取り付ける。
この後、第1取付部31又は第2取付部32から取り外した吸着後の可搬容器1を、例えば、トラック2などの搬送手段によって処理エリア側から回収エリア側に搬送する(ステップS13)。
そして、回収エリア側に搬送した吸着後の可搬容器1を取付部41に取り付けた後、溶離液を可搬容器1内に通液させる(ステップS14)。これにより、キレート材(図示せず)に吸着されたインジウムやスズが溶離し、溶離したインジウムイオンやスズイオンを含む溶離液が溶離液回収タンク49内に回収される。
この後、溶離液回収タンク49内の溶離液からインジウムやスズを取り出して回収する(ステップS15)。これにより、可搬容器1のキレート材(図示せず)に吸着された(基板処理機構12におけるエッチング処理でエッチング液Lに溶解した)インジウムやスズが回収される。
また、溶離液の通液後、洗浄液を可搬容器1内に通液させ、取付部41から取り外す(ステップS16)。これにより、可搬容器1の内部に残存した溶離液がこの洗浄液によって洗い流され、残存した溶離液を含む洗浄液が洗浄液回収タンク59内に回収される。
そして、ステップS14及びS16の処理を経た回収後の可搬容器1(キレート材(図示せず)にインジウムやスズが吸着されていない可搬容器1)を、例えば、トラック2などの搬送手段によって回収エリア側から処理エリア側に回送し(ステップS17)、処理エリア側で保管する(ステップS18)。尚、ステップS18で保管した回収後(未吸着)の可搬容器1は、ステップS12で吸着後の可搬容器1と交換する。
以上詳述したように、本例の金属回収方法によれば、処理エリアでエッチング液L中のインジウムやスズを可搬容器1内のキレート材(図示せず)に吸着させ、吸着後の可搬容器1を回収エリアに搬送してキレート材(図示せず)に吸着させたインジウムやスズを回収し、回収後の可搬容器1を処理エリアに回送して再使用するようにしたので、エッチング処理によってエッチング液Lに溶解したインジウムやスズを効果的に回収することができる。
また、処理エリア側では、可搬容器1内にエッチング液Lを通液させてこのエッチング液L中のインジウムやスズをキレート材(図示せず)に吸着させるだけで良いので、簡単且つ安価な設備で対応することができる。また、可搬容器1内のキレート材(図示せず)にエッチング液L中のインジウムやスズを吸着させることで、このインジウムやスズを可搬容器1内に濃縮した状態に集めることができ、エッチング液Lに溶解したインジウムやスズを回収し易くすることができる。また、搬送対象をエッチング液L自体ではなく可搬容器1としているので、重量が軽く取り扱いが容易であり、しかも、搬送コストがタンクローリに比べて非常に低い一般的なトラックで搬送することができる。また、更に、回収後の可搬容器1を処理エリアに回送して再使用しているので、可搬容器1(キレート材(図示せず))を繰り返し使用することができる。これらのことから、エッチング処理によってエッチング液Lに溶解したインジウムやスズを低コストで効率的に回収することができる。
また、可搬容器1内のキレート材(図示せず)にエッチング液L中のインジウムやスズを吸着させることで、このインジウムやスズを可搬容器1内に濃縮した状態に集めることができ、エッチング液Lに溶解したインジウムやスズを回収し易くすることができる。
また、溶離液の通液後に洗浄液を通液し、可搬容器1の内部に残存した溶離液を洗い流すようにしたので、基板処理装置10でエッチング液Lが通液された際にエッチング液Lと溶離液とが混ざってエッチング液Lの成分が変わり、エッチング処理に悪影響を及ぼすのを有効に防止することができる。
また、エッチング処理を行っている間、常時、可搬容器1内にエッチング液Lを通液させるようにしたので、貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンの濃度やスズイオンの濃度を常に一定レベル以下の低い状態に維持することができ、エッチング液Lを常に新品と同様の状態に保つことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例では、溶離液の通液後、洗浄液を可搬容器1内に通液させるようにしたが、この処理を省略するようにしても良い。但し、この場合、可搬容器1の内部に残存した溶離液によって貯留槽11内のエッチング液Lの成分が変わる恐れがある。
また、上記ステップS3やステップS13で可搬容器1を搬送する際、可搬容器1内のエッチング液Lを適宜抜くようにすれば、可搬容器1の重量を軽くして搬送の容易化を図ることができる。
また、前記吸着材再生装置40及び金属回収装置70は、図5に示すような吸着材再生装置66及び金属回収装置71として構成することもでき、この吸着材再生装置66及び金属回収装置71は、溶離液の通液時に可搬容器1が着脱可能に取り付けられる取付部67と、洗浄液の通液時に可搬容器1が着脱可能に取り付けられる取付部68とを備える。
この場合、溶離液供給機構43及び溶離液回収機構48は、取付部67に可搬容器1が取り付けられたときに、溶離液供給管45の他端側及び溶離液回収管50の他端側が可搬容器1の供給部(図示せず)及び排出部(図示せず)にそれぞれ接続するように構成される。また、洗浄液供給機構53及び洗浄液回収機構58は、取付部68に可搬容器1が取り付けられたときに、洗浄液供給管55の他端側及び洗浄液回収管60の他端側が可搬容器1の供給部(図示せず)及び排出部(図示せず)にそれぞれ接続するように構成される。また、溶離液供給弁47,溶離液回収弁51,洗浄液供給弁57及び洗浄液回収弁61が省略され得る。また、取付部67,溶離液通液機構42及び制御装置65が特許請求の範囲に言う第2通液装置としての役割を果たし、取付部68,洗浄液通液機構52及び制御装置65が特許請求の範囲に言う第3通液装置としての役割を果たす。
そして、上記ステップS4やステップS14では、処理エリアから搬送した可搬容器1を取付部67に取り付けた後、溶離液を可搬容器1内に通液させ、取付部67から取り外す。また、上記ステップS6やステップS16では、溶離液を通液させた可搬容器1を取付部68に取り付けた後、洗浄液を可搬容器1内に通液させ、取付部68から取り外す。
また、上例では、制御装置25を、これが、可搬容器1を予め設定された時間間隔で交互に切り換えながら可搬容器1のいずれか一方に貯留槽11内のエッチング液Lを通液させるように構成したが、これに限られるものではなく、例えば、基板処理機構12でエッチングされた基板Kの枚数や、貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンやスズイオンの濃度を基にエッチング液Lを通液させる可搬容器1を切り換えるように構成しても良い。
基板Kのエッチング枚数を基に切換制御を行う場合、前記基板処理機構12は、例えば、処理チャンバ13の外部又は内部などの適宜位置に配設され、処理チャンバ13内に搬入される基板K又は処理チャンバ13から搬出される基板Kを検出するセンサ(図示せず)を更に備え、前記制御装置25は、前記センサ(図示せず)から得られる出力信号を基に、処理チャンバ13内に搬入された基板Kの枚数又は処理チャンバ13から搬出された基板Kの枚数、即ち、基板処理機構12でエッチングされた基板Kの枚数を計数するとともに、計数した枚数が予め設定された枚数となったときに通液対象となる可搬容器1を交互に切り換えながら貯留槽11内のエッチング液Lを可搬容器1のいずれか一方に通液させる。尚、制御装置25は、計数した枚数が予め設定された枚数になると、計数値をリセットして再び予め設定された枚数まで計数する。
このようにすれば、計数した枚数が予め設定された枚数となったときに、即ち、エッチング枚数が所定枚数になってキレート材(図示せず)が略飽和状態に達すると推定される枚数となったときに、各切換弁36,37,38,39が切り換えられてエッチング液Lの通液される可搬容器1が切り換えられる。
したがって、このようにしても、可搬容器1の吸着能力が一定に維持され、エッチング液Lに含まれるインジウムイオンやスズイオンの濃度が一定レベル以下に抑えられる。
一方、インジウムイオン濃度やスズイオン濃度を基に切換制御を行う場合、前記基板処理装置10は、貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンの濃度及び/又はスズイオンの濃度を検出する金属イオン濃度検出センサ(図示せず)を更に備え、前記制御装置25は、金属イオン濃度検出センサ(図示せず)によって検出されるインジウムイオン濃度及び/又はスズイオン濃度が予め設定された基準値よりも高くなったときに通液対象となる可搬容器1を交互に切り換えながら貯留槽11内のエッチング液Lを可搬容器1のいずれか一方に通液させる。
このようにすれば、キレート材(図示せず)が略飽和状態に達してインジウムイオンやスズイオンの吸着能力が低下し、貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンやスズイオンの濃度が上昇して、金属イオン濃度検出センサ(図示せず)により検出されるインジウムイオン濃度及び/又はスズイオン濃度が所定の基準値よりも高くなったときに、各切換弁36,37,38,39が切り換えられてエッチング液Lの通液される可搬容器1が切り換えられる。
したがって、このようにしても、可搬容器1の吸着能力が一定に維持され、エッチング液Lに含まれるインジウムイオンやスズイオンの濃度が一定レベル以下に抑えられる。また、可搬容器1の切換制御を経過時間やエッチング枚数で行った場合には、基板処理機構12におけるエッチング条件やエッチング対象となる基板Kの種類などによってエッチング液Lに溶解するインジウムやスズの溶解量が異なることから、可搬容器1のキレート材(図示せず)が略飽和状態に達するまでの時間やエッチング枚数を設定し難いが、可搬容器1の切換制御を貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンの濃度及び/又はスズイオンの濃度を基に行うことで、この切換制御をより高精度に実施することができる。
また、エッチング液Lを通液させる可搬容器1は、いずれか一方にのみ通液させるのではなく、第1取付部31に取り付けられた可搬容器1と、第2取付部32に取り付けられた可搬容器1の両方に同時に通液させるようにしても良い。
また、上例では、基板処理機構12で基板Kをエッチングしている間、可搬容器1に絶えずエッチング液Lを通液させるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、エッチング処理を開始してからの経過時間が所定時間になったときや、基板Kのエッチング枚数が所定枚数になったとき、貯留槽11内のエッチング液Lに含まれるインジウムイオンやスズイオンの濃度が所定濃度を超えたときに、インジウムイオンやスズイオンを吸着すべく可搬容器1にエッチング液Lを通液させるようにしても良い。また、基板処理装置10は、可搬容器1を3つ以上取付可能に構成しても良い。
また、上例では、可搬容器1を基板処理装置10に着脱可能に取り付けるようにしたが、これに限られるものではなく、前記貯留槽11,エッチング液通液機構30及び制御装置25などからなるエッチング液処理装置に可搬容器1を着脱可能に取り付けるようにしても良い。このエッチング液処理装置では、エッチング処理に用いられたエッチング液Lが複数の適宜タンク内から貯留槽11内に集められた後、この貯留槽11内のエッチング液L中の金属成分が吸着される。尚、金属成分吸着後のエッチング液Lは前記各タンク内に戻される。
本発明の第1実施形態に係るエッチング液再生方法を説明するための説明図である。 第1実施形態に係るエッチング液再生方法を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における基板処理装置などの概略構成を示した説明図である。 第1実施形態における吸着材再生装置などの概略構成を示した説明図である。 本発明の他の実施形態における吸着材再生装置(金属回収装置)などの概略構成を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る金属回収方法を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る金属回収方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 可搬容器
10 基板処装置
11 貯留槽
12 基板処理機構
13 処理チャンバ
14 搬送ローラ
15 流通管
16 ノズル体
20 エッチング液循環機構
21 供給管
22 供給ポンプ
23 回収管
25 制御装置
30 エッチング液通液機構
31 第1取付部
32 第2取付部
33 エッチング液供給管
34 エッチング液回収管
40 吸着材再生装置
41 取付部
42 溶離液通液機構
43 溶離液供給機構
44 溶離液貯留タンク
45 溶離液供給管
46 供給ポンプ
48 溶離液回収機構
49 溶離液回収タンク
50 溶離液回収管
52 洗浄液通液機構
53 洗浄液供給機構
54 洗浄液貯留タンク
55 洗浄液供給管
56 供給ポンプ
58 洗浄液回収機構
59 洗浄液回収タンク
60 洗浄液回収管
65 制御装置
K 基板
L エッチング液

Claims (6)

  1. 基板処理により金属成分が含まれるようになった処理液を再生する方法であって、
    前記基板処理を行う処理エリアにおいて、金属イオンを吸着する吸着材が内部に充填された可搬容器内に前記処理液を通液させ、この処理液中の金属成分を前記吸着材に吸着させて分離,除去する処理液再生工程と、
    前記処理液を通液させた可搬容器を、前記処理エリアから離隔したエリアであって前記吸着材を再生する吸着材再生エリアに搬送する第1搬送工程と、
    前記吸着材再生エリアにおいて、前記処理エリアから搬送した可搬容器内に溶離液を通液させ、前記吸着材に吸着された金属を溶離させてこの吸着材を再生する吸着材再生工程と、
    前記吸着材を再生した可搬容器を前記吸着材再生エリアから前記処理エリアに回送する第2搬送工程とからなり、
    前記処理液再生工程では、吸着材再生後の可搬容器を使用するようにしたことを特徴とする処理液再生方法。
  2. 前記吸着材再生工程では、前記溶離液を通液させた後、前記可搬容器内に洗浄液を通液させてその内部を洗浄するようにしたことを特徴とする請求項1記載の処理液再生方法。
  3. 前記可搬容器に、前記処理液及び溶離液を内部に供給するための供給部と、この供給部から内部に供給された処理液及び溶離液を外部に排出するための排出部とを形成し、
    前記処理液再生工程では、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記処理液を供給する処理液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記処理液を回収する処理液回収管とを備えた第1通液装置を用い、前記処理液供給管を前記供給部に、前記処理液回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記処理液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記処理液供給管を前記供給部から、前記処理液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外し、
    前記吸着材再生工程では、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記溶離液を供給する溶離液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記溶離液を回収する溶離液回収管とを備えた第2通液装置を用い、前記溶離液供給管を前記供給部に、前記溶離液回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記溶離液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記溶離液供給管を前記供給部から、前記溶離液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外すようにしたことを特徴とする請求項1記載の処理液再生方法。
  4. 前記可搬容器に、前記処理液,溶離液及び洗浄液を内部に供給するための供給部と、この供給部から内部に供給された処理液,溶離液及び洗浄液を外部に排出するための排出部とを形成し、
    前記処理液再生工程は、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記処理液を供給する処理液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記処理液を回収する処理液回収管とを備えた第1通液装置を用い、前記処理液供給管を前記供給部に、前記処理液回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記処理液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記処理液供給管を前記供給部から、前記処理液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外し、
    前記吸着材再生工程では、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記溶離液及び洗浄液を供給する供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記溶離液及び洗浄液を回収する回収管とを備えた第2通液装置を用い、前記供給管を前記供給部に、前記回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記溶離液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、次に、前記洗浄液を前記供給部から内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記供給管を前記供給部から、前記回収管を前記排出部からそれぞれ取り外すようにしたことを特徴とする請求項2記載の処理液再生方法。
  5. 前記可搬容器に、前記処理液,溶離液及び洗浄液を内部に供給するための供給部と、この供給部から内部に供給された処理液,溶離液及び洗浄液を外部に排出するための排出部とを形成し、
    前記処理液再生工程では、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記処理液を供給する処理液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記処理液を回収する処理液回収管とを備えた第1通液装置を用い、前記処理液供給管を前記供給部に、前記処理液回収管を前記排出部にそれぞれ接続した後、前記処理液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させ、この後、前記処理液供給管を前記供給部から、前記処理液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外し、
    前記吸着材再生工程では、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記溶離液を供給する溶離液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記溶離液を回収する溶離液回収管とを備えた第2通液装置、及び、前記可搬容器の供給部に着脱可能に接続して前記洗浄液を供給する洗浄液供給管と、前記可搬容器の排出部に着脱可能に接続して前記洗浄液を回収する洗浄液回収管とを備えた第3通液装置を用い、まず、前記溶離液供給管を前記供給部に、前記溶離液回収管を前記排出部にそれぞれ接続して、前記溶離液を前記供給部から前記可搬容器の内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させた後、前記溶離液供給管を前記供給部から、前記溶離液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外し、次に、前記洗浄液供給管を前記供給部に、前記洗浄液回収管を前記排出部にそれぞれ接続して、前記洗浄液を前記供給部から内部に流入して前記排出部から排出されるように通液させた後、前記洗浄液供給管を前記供給部から、前記洗浄液回収管を前記排出部からそれぞれ取り外すようにしたことを特徴とする請求項2記載の処理液再生方法。
  6. 基板処理により処理液中に含まれるようになった金属成分を回収する方法であって、
    金属イオンを吸着する吸着材が内部に充填された可搬容器を用い、
    前記基板処理を行う処理エリアにおいて、前記可搬容器内に前記処理液を通液させてこの処理液中の金属成分を前記吸着材に吸着させ、
    ついで、前記処理エリアから離隔した、前記金属成分を回収する回収エリアに前記可搬容器を搬送し、
    次に、前記回収エリアにおいて、前記可搬容器内に溶離液を通液させて、前記吸着材に吸着された金属を溶離させる処理と、溶離させた金属を通液させた溶離液から回収する処理とを行い、
    この後、前記可搬容器を前記回収エリアから前記処理エリアに回送して再使用するようにしたことを特徴とする処理液に含まれる金属の回収方法。
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