JP2008280572A - 溶鋼の吹錬方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転炉における脱炭処理により生成されたスラグを再利用する溶鋼の吹錬方法において、コスト増大や熱の損失などを生じることなく、脱燐処理時の新たなCaO添加に伴う未滓化CaOの発生を抑制する。
【解決手段】溶銑が装入された転炉内にCaOを含むフラックスを添加し脱珪及び脱燐を行う溶銑予備処理工程と、溶銑予備処理工程後のスラグを転炉から排出する中間排滓工程と、転炉内にCaOを含むフラックスを新たに添加し脱炭及び仕上げ脱燐を行う脱炭処理工程と、を順に繰り返し行い、nチャージ目の脱炭処理工程で生成されたスラグの全量を(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程のフラックスとして再利用する溶鋼の吹錬方法において、nチャージ目の脱炭処理工程では、該脱炭処理工程で生成されたスラグ中に含まれるCaO量が(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程で使用するCaO量を確保可能なように、CaOの添加量を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転炉における脱炭処理により生成されたスラグを再利用する溶鋼の吹錬方法に関する。
転炉における溶鋼の吹錬方法として、脱炭処理により生成されたスラグを次チャージの脱燐処理に再利用することにより、鋼の純度を高めるとともに、スラグの排出量を抑制する方法がある。この脱炭スラグを再利用する方法では、転炉での溶銑予備処理後、燐濃度が高くなったスラグを1度転炉外に排出し(中間排滓)、脱珪・脱燐済みの溶銑を転炉内に残し、新たなスラグを追加し、わずかに残った燐の除去(仕上げ脱燐)及び脱炭吹錬を行う。脱炭吹錬後、溶鋼のみを出鋼し、転炉内に残った燐濃度が低いスラグを、次チャージの溶銑予備処理に再利用する。
脱炭スラグを再利用する方法においては、脱炭吹錬時に仕上げ脱燐に必要な量のCaOを添加するが、高炉から出銑される溶銑中のSi濃度が高い場合、溶銑予備処理時に必要な塩基度を確保するためには、脱炭後のスラグ中に含まれるCaOだけでは足りず、スラグ中にCaOを新たに添加する必要が生じる。
ところが、溶銑予備処理時に新たにCaOを添加すると、溶銑予備処理の処理時間、すなわち、脱珪・脱燐の吹錬時間が短いため、スラグ中に添加したCaOが完全に溶解せず、一部のCaOが未滓化CaOとしてスラグ中に残存してしまう。スラグ中に残存した未滓化CaOは水和反応を起こすため、スラグの体積膨張の原因となり、スラグ品質が低下する、という問題がある。
このような問題を解決するために、前回の転炉吹錬での脱炭滓を転炉内に残留させ、脱炭滓を次チャージの脱燐処理に再利用するに際し、脱炭滓中に存在する有効CaO量に応じ、転炉に装入する溶銑のSi量を調整することを特徴とする脱炭滓(以下、脱炭スラグとも称する)を再利用する転炉製鋼法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1の製鋼法は、脱燐吹錬時に、前チャージの脱炭スラグを用いる際に、新規に塊状のCaO分を添加することなく所定の塩基度となるよう、事前に、転炉に装入される溶銑を脱珪しておく、という技術である。
特開2001−123214号公報
しかしながら、特許文献1の製鋼法のように、事前に溶銑を脱珪するためには、脱珪処理設備を新たに設置しなければならず、設備投資のためのコストが増大する、という問題があった。また、脱珪が行われる反応容器によっては、脱珪用の酸素源として、酸化鉄などの固体酸素分を使用する必要があり、酸化鉄などの還元熱による熱の損失が発生する、という問題もあった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、転炉における脱炭処理により生成されたスラグを再利用する溶鋼の吹錬方法において、コスト増大や熱の損失などを生じることなく、溶銑予備処理時の新たなCaO添加に伴う未滓化CaOの発生を抑制することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、あるチャージの脱炭吹錬を行う際に、次チャージの溶銑のSi濃度や塩基度等の条件を考慮し、次チャージの溶銑予備処理で追加することが必要と予想されるCaOの量を求めておき、求めた量のCaOを、そのチャージの脱炭吹錬時に予め転炉に添加しておくことにより、次チャージの溶銑予備処理時に新たなCaOを添加する必要がなくなり、未滓化CaOの発生を抑制できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明がその要旨とするところは、以下の通りである。
(1) スラグの塩基度を目標塩基度となる量のCaOを装入している転炉内で、溶銑を吹錬することにより脱珪及び脱燐を行う溶銑予備処理工程と、前記溶銑予備処理工程後のスラグを前記転炉から排出する中間排滓工程と、前記転炉内にCaOを添加して吹錬することにより脱炭及び仕上げ脱燐を行う脱炭処理工程と、を順に繰り返し行い、nチャージ目の前記脱炭処理工程後のスラグを(n+1)チャージ目の前記溶銑予備処理工程に再利用する溶鋼の吹錬方法であって、前記nチャージ目の前記脱炭処理工程で添加するCaO量を、少なくとも前記(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程での前記目標塩基度を確保可能なCaO量とすることを特徴とする、溶鋼の吹錬方法。
(2) 前記nチャージ目の脱炭処理工程で添加するCaO量が、該nチャージ目の脱炭処理工程の仕上げ脱燐に必要なCaO量と前記(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程で目標塩基度を得るために必要なCaO量をいずれも満足する量であることを特徴とする、(1)に記載の溶鋼の吹錬方法。
(3) 前記nチャージ目の中間排滓工程でのスラグ排出量を、該nチャージ目の前記脱炭処理工程の仕上げ脱燐に必要なCaOの添加量と前記(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程で目標塩基度を得るために必要なCaOの添加量が同等となるようにすることを特徴とする、(1)または(2)に記載の溶鋼の吹錬方法。
(4) 前記nチャージ目の脱炭処理工程におけるCaOの添加量は、下記(I)式または(II)式で計算されるCaO量のうち多い方のCaO量であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれに記載の溶鋼の吹錬方法。
P,CaO = 1000/Lp<n>×(B2[P]i<n>/目標[P]f<n>+1)×(%CaO)B2<n>−RB1,CaO<n> ・・・(I)
Si,CaO = (HM[Si]<n+1>×60/28×10+RSiO2<n>)×(B1C/S<n+1>)−R’CaO<n> ・・・(II)
ただし、前記式(I)、(II)中の各パラメータは以下の通りである。
P,CaO ・・・nチャージ目の第4工程で、脱燐に必要なCaO量
Lp<n> ・・・nチャージ目の第4工程における推定燐分配
B2[P]i<n> ・・・nチャージ目の第4工程に持ち越される燐濃度(溶鉄中の燐濃度に換算したもの)
目標[P]f<n> ・・・nチャージ目の第4工程処理後の目標燐濃度
(%CaO)B2<n> ・・・nチャージ目の第4工程処理後のスラグ中のCaOの推定濃度
B1,CaO<n> ・・・nチャージ目の第2工程から、第3工程を経て、第4工程に持ち越されるCaO量
Si,CaO ・・・(n+1)チャージ目の第2工程で塩基度目標値を確保するために必要な、nチャージ目の第4工程で添加すべきCaO量
HM[Si]<n+1> ・・・(n+1)チャージ目で転炉に装入する溶銑中のSiの濃度
SiO2<n> ・・・nチャージ目から、(n+1)チャージ目へリサイクルされるSiO
B1C/S<n+1> ・・・(n+1)チャージ目の第2工程での塩基度目標値
R’CaO<n> ・・・nチャージ目から、(n+1)チャージ目へリサイクルされるCaO量のうち、nチャージ目の第4工程で添加する分を除いたCaO量
本発明によれば、転炉における脱炭処理により生成されたスラグを再利用する溶鋼の吹錬方法において、次チャージの溶銑のSi濃度や塩基度等の条件を考慮し、次チャージの溶銑予備処理で追加することが必要と予想されるCaOの量を求めておき、求めた量のCaOを、前のチャージの脱炭吹錬時に予め転炉に添加しておくことにより、次チャージの溶銑予備処理時に新たなCaOを添加する必要がなくなるので、未滓化CaOの発生を抑制することが可能である。したがって、本発明によれば、スラグ中の未滓化CaOの水和反応も抑制でき、スラグの品質を向上させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明の一実施形態に係る溶鋼の吹錬方法を説明するに先立ち、その前提となるいわゆる脱炭スラグを再利用する方法による転炉の操業方法の概要について説明する。なお、図1は、脱炭スラグを再利用する方法による転炉の操業方法の概要を示す説明図である。
図1に示すように、脱炭スラグを再利用する方法による転炉の操業方法では、脱硫処理を施した高炉溶銑を吹錬して溶鋼を製造する際に、以下に説明する第1工程〜第6工程を、順に繰り返し行う。以下では、着目するチャージをnチャージ目(nは、自然数)、その次のチャージを(n+1)チャージ目として説明する。
第1工程(nチャージ目)では、例えば、鉄スクラップ120が装入された転炉10に、取鍋20から脱硫処理を施した溶銑110を装入する。使用される転炉10としては、現在では、上底吹き転炉が一般的である。
第2工程(nチャージ目)では、溶銑110が装入された転炉10内にCaO等のフラックスを添加し、低塩基度(例えば、塩基度2以下)のスラグ130を用いて低温条件(例えば、1250〜1400℃)で、上吹きランス30等から酸素または空気を吹き込みながら、短時間(例えば、3〜8分程度)で脱珪・脱燐吹錬(溶銑予備処理)を行う(Blow1)。この溶銑予備処理により、溶銑110中のSiは完全にスラグ130中に除去されるが、Pの一部は溶銑110中に残留する。
第3工程(nチャージ目)では、第2工程の溶銑予備処理により発生したスラグ130を、転炉10から、台車50に設置された排滓鍋40等に排出する(中間排滓)。このとき、溶銑110を転炉10内に残したまま、転炉10を傾動させることによりスラグ130のみを排出するため、転炉10からスラグ130を完全に排出することは困難であるが、転炉10内のスラグ130の70〜80%程度を炉外に排出することができる(以下、溶銑予備処理後のスラグ量に対する中間排滓時に排出したスラグ量の比を「排滓率(%)」という場合がある)。ここで、転炉10内に残留したスラグ130は、次の第4工程に持ち越される。
第4工程(nチャージ目)では、転炉10内にフラックスを新たに添加し、溶鋼110中のC濃度が所望の濃度となるように、所定の温度(例えば、1600〜1700℃)で、上吹きランス30及び底吹ノズル(図示せず)から酸素を吹き込みながら、脱炭吹錬を行う(Blow2)。この際、溶鋼110中のP濃度が所望の濃度(例えば、0.01〜0.03質量%程度)となるように、CaO等のフラックスを転炉10に添加して仕上げ脱燐(溶鋼110中に残留したわずかなPの除去)も行う。
ここで、上記第3工程で残留したスラグ130中のP分(主にPとして存在)は、脱炭吹錬中に溶鋼110に復燐する。よって、第3工程で残留するスラグ130の量を低下、すなわち、中間排滓時のスラグ130の排滓量を増加させることで、復燐するPの量が減るので、CaO等のフラックスの添加量を低減することが可能となる。ただし、第2工程の脱炭・脱燐吹錬での温度条件と比較して、第4工程の脱炭吹錬の温度条件は、脱燐に不利な高温の条件であるため、CaOを多量に添加してスラグ130の塩基度を高くする必要がある。
第5工程(nチャージ目)では、第4工程の脱炭吹錬で生成した脱炭スラグ130を転炉10内に残留させたまま、転炉10を傾動させることにより溶鋼110の出鋼を行う。
第6工程(nチャージ目)では、第5工程で傾動させた転炉10を正立させた後に、第4工程で生成した脱炭スラグ130を転炉10内で固化させてリサイクルする。なお、スラグ130の固化の際に鉄スクラップを転炉10に装入してもよい。
このようにしてスラグ130を固化させた後に、再び第1工程((n+1)チャージ目)に戻って、固化したスラグ130が残留した転炉10内に溶銑110を装入し、nチャージ目の第4工程で生成し第6工程で転炉10内で固化されたスラグ130の全量を、(n+1)チャージ目の第2工程における脱珪・脱燐用のフラックスとして再利用する。第4工程の脱炭スラグは、脱燐吹錬の条件においては更なる脱燐能を有していることから、脱燐吹錬時に使用するCaO等のフラックスの量を削減することができる。
次に、図2〜図4に基づき、本発明の第1及び第2の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法を説明する。なお、図2は、第3工程の中間排滓時におけるスラグ排滓率(%)と第4工程における脱炭吹錬(Blow2)時におけるCaO添加量(kg/t)との関係の一例を示すグラフであり、横軸がスラグ排滓率(%)、縦軸が脱炭吹錬時におけるCaO添加量(kg/t)を示している。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法のフローを示す説明図である。また、図4は、本発明の第2の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法のフローを示す説明図である。
ここで、図2における実験条件は以下のようにして行った。すなわち、nチャージ目の第4工程における目標P濃度を20×0.001質量%、同工程における吹止P濃度の分配を86、同工程における処理後のCaO濃度を47%、(n+1)チャージ目における第2工程の目標塩基度を1.4、溶銑中のSi濃度を41×0.01質量%として行った。また、第2工程から持ち越したCaO量及び第4工程で装入するP濃度は排滓率により変動し、リサイクルしたSiO量が3.7kg/t、第4工程で添加した分を除いたリサイクルしたCaO量が1kg/tであった。
(第1の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法)
上述したような脱炭スラグを再利用する方法において、脱珪や脱燐用のフラックスとして用いられるCaOは、一般的には、以下のようにして転炉に添加している。すなわち、nチャージ目の第3工程における中間排滓時のスラグの排滓率を例えば70%とすると、図2の[1]で示したプロットのように、nチャージ目の第4工程においては、仕上げ脱燐に必要な分のCaO量(約15.7kg/t)のみを添加する。このnチャージ目の第4工程で生成されたスラグは、(n+1)チャージ目の第2工程において、脱珪・脱燐用のフラックスとして再利用される。ここで、通常は、再利用されたnチャージ目の第4工程で生成された脱炭スラグのみでは、(n+1)チャージ目の第2工程における脱珪・脱燐で必要とされる塩基度に達せず、図2の[2]で示したプロットのように、(n+1)チャージ目の第2工程で必要なCaO量(約16.5kg/t)に達するように、新たにCaOを添加する必要がある。
しかし、このような操業では、第2工程の脱珪・脱燐が短時間で行われるため、新たに添加したCaOがスラグ中に完全に溶解せず、未滓化CaOとしてスラグ中に残存してしまう。すると、この未滓化CaOが水和反応を起こしてスラグが体積膨張し、スラグの品質が低下してしまう。
そこで、本発明の第1の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法においては、図3に示すように、(n+1)チャージ目の溶銑中のSi濃度や目標とする塩基度等の条件を考慮し、(n+1)チャージ目の第2工程で必要となることが予想されるCaOの量を予め算出しておき、算出された量のCaOを、nチャージ目の第4工程で必要な量のCaOと併せて同時に添加している。
ここで、CaO量の算出方法の具体例について説明する。本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法においては、例えば、nチャージ目の第4工程におけるCaOの添加量は、下記(I)式または(II)式で計算されるCaO量のうち多い方のCaO量とすることができる。
P,CaO = 1000/Lp<n>×(B2[P]i<n>/目標[P]f<n>+1)×(%CaO)B2<n>−RB1,CaO<n> ・・・(I)
Si,CaO = (HM[Si]<n+1>×60/28×10+RSiO2<n>)×(B1C/S<n+1>)−R’CaO<n> ・・・(II)
ここで、上記式(I)、(II)中の各パラメータの意味は以下の通りである。
P,CaO ・・・nチャージ目の第4工程で、脱燐に必要なCaO量
Lp<n> ・・・nチャージ目の第4工程における推定燐分配
B2[P]i<n> ・・・nチャージ目の第4工程に持ち越される燐濃度(溶鉄中の燐濃度に換算したもの)
目標[P]f<n> ・・・nチャージ目の第4工程処理後の目標燐濃度
(%CaO)B2<n> ・・・nチャージ目の第4工程処理後のスラグ中のCaOの推定濃度
B1,CaO<n> ・・・nチャージ目の第2工程から、第3工程を経て、第4工程に持ち越されるCaO量
Si,CaO ・・・(n+1)チャージ目の第2工程で塩基度目標値を確保するために必要な、nチャージ目の第4工程で添加すべきCaO量
HM[Si]<n+1> ・・・(n+1)チャージ目で転炉に装入する溶銑中のSiの濃度
SiO2<n> ・・・nチャージ目から、(n+1)チャージ目へリサイクルされるSiO
B1C/S<n+1> ・・・(n+1)チャージ目の第2工程での塩基度目標値
R’CaO<n> ・・・nチャージ目から、(n+1)チャージ目へリサイクルされるCaO量のうち、nチャージ目の第4工程で添加する分を除いたCaO量
図2の例では、排滓率が70%であるので、nチャージ目の第4工程に先立って[2]のCaO量を添加することになる。これにより、nチャージ目の第4工程と(n+1)チャージ目の第2工程で転炉内に装入されるCaOの合計量を変化させることなく、(n+1)チャージ目の第2工程では新たにCaOを添加しないようにすることができる。すなわち、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法では、nチャージ目の第4工程における脱炭吹錬では、該脱炭吹錬で生成されたスラグ中に含まれるCaO量が(n+1)チャージ目の第2工程における溶銑予備処理工程で使用するCaO量を確保可能なように、CaOの添加量を予め決定しておき、決定された量のCaOをnチャージ目の第4工程で添加する点が従来と大きく異なる点である。
次に、図3に基づいて、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法について、より具体的に説明する。まず、具体的な説明をする前に、図3で用いられている略号について説明する。「BI」、「BII」は、Blow1(脱珪・脱燐吹錬)、Blow2(脱炭吹錬)のことを意味する。「W1CaO」「W2CaO」は、それぞれ、Blow1(脱珪・脱燐吹錬)で添加されるCaO量、Blow2(脱炭吹錬)で添加されるCaO量を示す。HM[Si]は溶銑中のSi濃度を指し、C/Sは塩基度(CaO/SiO)を指し、[P]fは吹錬終了時における溶鋼中のP濃度の目標値を指す。また、〈1〉、〈2〉等は、1チャージ目、2チャージ目等であることを示す。
1チャージ目の脱珪・脱燐吹錬(BI)を開始する際には、1チャージ目の脱珪・脱燐吹錬に必要な量のCaOが添加するアクションがなされる(W1CaO〈1〉)。この脱珪・脱燐吹錬の結果、その実績が判明情報として得られ、また、この時点で2チャージ目の高炉溶銑中のSi濃度(HM[Si]〈2〉)も判明情報として得られていることから、これらの情報と、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で目標とするスラグの塩基度(BI C/S〈2〉)の情報等から、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で必要なCaO量も含めた1チャージ目の脱炭吹錬で添加するCaOの量(次ch必要W2CaO〈1〉)を算出する。この計算は、ともに中間排滓の前に行われる。
次に、1チャージ目の中間排滓が行われる。この中間排滓により、1チャージ目の排滓率(排滓率〈1〉)の情報が判明する。
中間排滓終了後、脱炭吹錬(BII)が開始されるが、このとき添加されるCaO量は、上述したようにして算出された次ch必要W2CaO〈1〉と、脱炭吹錬終了時のP濃度の目標値や吹止温度の目標値等から算出することができる。脱炭吹錬での脱燐を担保するために必要なCaO量(当該ch必要W2CaO<1>)との比較により、決定することができる。脱炭吹錬(BII)終了後、生成された脱炭スラグは炉内でリサイクルされる。その際に、2チャージ目の脱珪・脱燐に再利用するスラグ量(リサイクル量)及びそのスラグの成分の情報が判明する。
次いで、この1チャージ目の脱炭スラグを再利用して、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬(BI)が開始される。このときに必要なCaOは、すでに、1チャージ目の脱炭吹錬の際に添加されているので、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬時に添加するCaO量(W1CaO〈2〉)をゼロとすることができる。また、この時点で、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬の実績、3チャージ目の高炉溶銑中のSi濃度(HM[Si]〈3〉)、及び3チャージ目の脱珪・脱燐吹錬目標とするスラグの塩基度(BI C/S〈3〉)の情報等から、3チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で必要なCaO量も含めた2チャージ目の脱炭吹錬で添加するCaOの量(次ch必要W2CaO〈2〉)を算出することは1チャージ目の場合と同様である。このようにして、脱珪・脱燐処理〜リサイクルまでの工程を繰り返すことにより、未滓化CaOの発生を抑制しつつ、スラグを有効利用することができる。
なお、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法においては、中間排滓時のスラグ排滓量を調整する際に、排滓鍋40を載量する台車50に秤量器を設けて、スラグの排出量の秤量を行ってその実績値を利用することで、中間排滓したスラグの未滓化CaOの発生抑制の精度をさらに向上させることができる。
このように、従来とは異なり、長時間を要する第4工程の脱炭吹錬時からCaOを添加しておくことにより、転炉に添加されたCaOを完全にスラグ中に溶解させることができ、(n+1)チャージ目の第2工程時には、スラグ中に完全に溶解したCaOを用いて脱珪・脱燐処理を行うことができ、未滓化CaOの発生を抑制することができる。
(第2の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法)
ただし、上記のような操業は、(n+1)チャージ目の第2工程で新たにCaOを添加する必要がなく、未滓化CaOの発生を抑制できる点では優れているが、nチャージ目の第4工程で添加されるCaOの量は、該第4工程における脱燐処理に対しては、過剰に添加されていることとなり、過脱燐が起こる可能性もある。
そこで、本発明の第2の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法においては、(n+1)チャージ目の第2工程における溶銑予備処理(脱珪・脱燐)に必要なCaO量とnチャージ目の第4工程における仕上げ脱燐に必要なCaO量とが等しくなるように、nチャージ目の第3工程における中間排滓のスラグ排滓率を決定している。図2の例では、同図の[3]に示すように、nチャージ目の第3工程における中間排滓のスラグ排滓率を、(n+1)チャージ目の第2工程における脱珪・脱燐に必要なCaO量とnチャージ目の第4工程における脱燐に必要なCaO量とが一致する条件を満たすスラグ排滓率である55%としている。これにより、nチャージ目の第4工程においても仕上げ脱燐に必要なCaO量と一致するので、過脱燐が起こることもない。
また、このように、中間排滓のスラグ排滓率を決定することで、通常は、上述した第1の実施形態の場合よりも排滓率が低下する、すなわち、スラグの排出量が少なくなるため、第3工程における中間排滓時間も大きく短縮することができる。すなわち、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法によれば、nチャージ目の第4工程と(n+1)チャージ目の第2工程で転炉内に装入されるCaOの合計量を変化させることなく、未滓化CaOの発生を抑制しつつ、さらに、排滓率の低下により、中間排滓時間も大きく短縮することができる。
ここで、図5に基づいて、上述した第1の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法による場合と、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法による場合との中間排滓時における排滓時間を比較した結果について説明する。なお、図5は、中間排滓時におけるスラグ排滓量(ton)とスラグ排滓時間(分)との関係の一例を示すグラフであり、縦軸がスラグ排滓量(ton)、横軸がスラグ排滓時間(分)を示している。なお、図5においては、第2工程での炉内スラグ量は約17t/チャージであった。
図5においては、●が第1実施形態の場合を示し、▲が本実施形態の場合を示しているが、これからわかるように、(n+1)チャージ目の第2工程における脱珪・脱燐に必要なCaO量とnチャージ目の第4工程における脱燐に必要なCaO量とが一致するように、nチャージ目の第3工程における中間排滓のスラグ排滓率を決定することにより、スラグ排滓時間が約4分から約1分30秒へと大きく短縮されていることがわかる。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法について、より具体的に説明する。図4で用いられている略号は、上記図3で用いられているものと同様である。
1チャージ目の脱珪・脱燐吹錬(BI)を開始する際には、1チャージ目の脱珪・脱燐吹錬に必要な量のCaOが添加するアクションがなされる(W1CaO〈1〉)。この脱珪・脱燐吹錬の結果、その実績が判明情報として得られ、また、この時点で2チャージ目の高炉溶銑中のSi濃度(HM[Si]〈2〉)も判明情報として得られていることから、これらの情報と、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で目標とするスラグ塩基度(BI C/S〈2〉)の情報等から、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で必要なCaO量も含めた1チャージ目の脱炭吹錬で添加するCaOの量(次ch必要W2CaO〈1〉)を算出する。この計算とともに、1チャージ目の溶鋼中のP濃度の目標値([P]f〈1〉)と1チャージ目の吹き止め温度目標等の情報から、1チャージ目の中間排滓において排滓すべき排滓量(必要排滓量〈1〉)を算出しておく。この必要排滓量〈1〉は、2チャージ目の脱珪・脱燐に必要なCaO量と1チャージ目の脱炭吹錬時の脱燐に必要なCaO量とが一致するような条件を満たすように算出される。これらの計算は、ともに中間排滓の前に行われる。
次に、1チャージ目の中間排滓が行われる。このときの排滓量(排滓量〈1〉)は、上記のようにして算出された必要排滓量〈1〉と一致するように調整される。この中間排滓により、1チャージ目の排滓率(排滓率〈1〉)の情報が判明する。
中間排滓終了後、脱炭吹錬(BII)が開始されるが、このとき添加されるCaO量(W2CaO〈1〉)は、上述したようにして算出された次ch必要W2CaO〈1〉に基づいて決定される。脱炭吹錬(BII)終了後、2チャージ目の脱珪・脱燐に再利用するスラグ量(リサイクル量)及びそのスラグの成分の情報が判明する。
次いで、この1チャージ目の脱炭スラグを再利用して、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬(BI)が開始される。このときに必要なCaOは、すでに、1チャージ目の脱炭吹錬の際に添加されているので、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬時に添加するCaO量(W1CaO〈2〉)をゼロとすることができる。また、この時点で、2チャージ目の脱珪・脱燐吹錬の実績、3チャージ目の高炉溶銑中のSi濃度(HM[Si]〈3〉)、及び3チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で目標とするスラグの塩基度(BI C/S〈3〉)の情報等から、3チャージ目の脱珪・脱燐吹錬で必要なCaO量も含めた2チャージ目の脱炭吹錬で添加するCaOの量(次ch必要W2CaO〈2〉)を算出することは1チャージ目の場合と同様である。このようにして、脱珪・脱燐処理〜スラグ固化までの工程を繰り返すことにより、未滓化CaOの発生を抑制しつつ、スラグを有効利用することができる。
なお、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法においては、中間排滓時のスラグ排滓量を調整する際に、スラグの排出量のその場秤量を利用することで、未滓化CaOの発生抑制の精度をさらに向上させることができる点については、上述した第1の実施形態の場合と同様である。
次に、図6に基づいて、本実施形態に係る溶鋼の吹錬方法が奏する効果について説明する。なお、図6は、脱珪・脱燐吹錬時に新たなCaOの添加の有無による当該吹錬後のスラグ中の未滓化CaO分の含有率(%)の例を示すグラフであり、縦軸に未滓化CaO分の含有率(%)をとり、横軸に塩基度(CaO/SiO)をとってこれらの関係を調べたものである。
一般に、スラグを路盤材として使用する場合には、スラグの膨張率が2.5%以下であることが必要とされるが、2.5%以下の膨張率を確保するためには、スラグ中の未滓化CaO分は1%程度であることが必要であるとされている。これに対して、図6に示すように、脱珪・脱燐吹錬時で通常必要条件とされる1.0〜2.0の塩基度の範囲内のおいては、脱珪・脱燐吹錬時に新たなCaOの添加が無い場合に関しては、いずれも未滓化CaO分が1%未満となり、路盤材として使用することができるほどスラグの品質が優れることがわかった。一方、脱珪・脱燐吹錬時に新たなCaOの添加が有る場合に関しては、ほとんどの場合において、スラグ中の未滓化CaO分が1%を超えており、スラグの品質が低下することがわかった。これらの結果から、脱珪・脱燐吹錬時に、新たにCaOを添加しないようにすることで、脱燐スラグ中の未滓化CaOを低減することができ、これにより、スラグの品質を向上させることができることが示唆された。
下記の表1に示す操業条件で、nチャージ目の第3工程における排滓率及び第4工程における添加CaO量を変化させて、排滓スラグ中の未溶解CaOの量を調べた。その結果を表1に示す。なお、必要CaO量は、上述した式(I)、(II)で算出した量のうち多い方の値を採用して、nチャージ目の第4工程におけるCaOの添加量とした。
Figure 2008280572
表1に示すように、本発明例1〜4については、(n+1)チャージ目の排滓スラグ中の未溶解CaOを0.5質量%以下にすることができた。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
脱炭スラグを再利用する方法による転炉の操業方法の概要を示す説明図である。 中間排滓時におけるスラグ排滓率(%)と脱炭吹錬時におけるCaO添加量(kg/t)との関係の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法のフローを示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る溶鋼の吹錬方法のフローを示す説明図である。 中間排滓時におけるスラグ排滓量(ton)とスラグ排滓時間(分)との関係の一例を示すグラフである。 脱珪・脱燐吹錬時に新たなCaOの添加の有無による当該吹錬後のスラグ中の未滓化CaO分の含有率(%)の例を示すグラフである。
符号の説明
10 転炉
20 取鍋
30 上吹きランス
40 排滓鍋
50 台車
110 溶銑(溶鋼)
130 スラグ

Claims (4)

  1. スラグの塩基度を目標塩基度となる量のCaOを装入している転炉内で、溶銑を吹錬することにより脱珪及び脱燐を行う溶銑予備処理工程と、前記溶銑予備処理工程後のスラグを前記転炉から排出する中間排滓工程と、前記転炉内にCaOを添加して吹錬することにより脱炭及び仕上げ脱燐を行う脱炭処理工程と、を順に繰り返し行い、nチャージ目の前記脱炭処理工程後のスラグを(n+1)チャージ目の前記溶銑予備処理工程に再利用する溶鋼の吹錬方法であって、
    前記nチャージ目の前記脱炭処理工程で添加するCaO量を、少なくとも前記(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程での前記目標塩基度を確保可能なCaO量とすることを特徴とする、溶鋼の吹錬方法。
  2. 前記nチャージ目の脱炭処理工程で添加するCaO量が、該nチャージ目の脱炭処理工程の仕上げ脱燐に必要なCaO量と前記(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程で目標塩基度を得るために必要なCaO量をいずれも満足する量であることを特徴とする、請求項1に記載の溶鋼の吹錬方法。
  3. 前記nチャージ目の中間排滓工程でのスラグ排出量を、該nチャージ目の前記脱炭処理工程の仕上げ脱燐に必要なCaOの添加量と前記(n+1)チャージ目の溶銑予備処理工程で目標塩基度を得るために必要なCaOの添加量が同等となるようにすることを特徴とする、請求項1または2に記載の溶鋼の吹錬方法。
  4. 前記nチャージ目の脱炭処理工程におけるCaOの添加量は、下記(I)式または(II)式で計算されるCaO量のうち多い方のCaO量であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶鋼の吹錬方法。
    P,CaO = 1000/Lp<n>×(B2[P]i<n>/目標[P]f<n>+1)×(%CaO)B2<n>−RB1,CaO<n> ・・・(I)
    Si,CaO = (HM[Si]<n+1>×60/28×10+RSiO2<n>)×(B1C/S<n+1>)−R’CaO<n> ・・・(II)
    ただし、前記式(I)、(II)中の各パラメータは以下の通りである。
    P,CaO ・・・nチャージ目の第4工程で、脱燐に必要なCaO量
    Lp<n> ・・・nチャージ目の第4工程における推定燐分配
    B2[P]i<n> ・・・nチャージ目の第4工程に持ち越される燐濃度(溶鉄中の燐濃度に換算したもの)
    目標[P]f<n> ・・・nチャージ目の第4工程処理後の目標燐濃度
    (%CaO)B2<n> ・・・nチャージ目の第4工程処理後のスラグ中のCaOの推定濃度
    B1,CaO<n> ・・・nチャージ目の第2工程から、第3工程を経て、第4工程に持ち越されるCaO量
    Si,CaO ・・・(n+1)チャージ目の第2工程で塩基度目標値を確保するために必要な、nチャージ目の第4工程で添加すべきCaO量
    HM[Si]<n+1> ・・・(n+1)チャージ目で転炉に装入する溶銑中のSiの濃度
    SiO2<n> ・・・nチャージ目から、(n+1)チャージ目へリサイクルされるSiO
    B1C/S<n+1> ・・・(n+1)チャージ目の第2工程での塩基度目標値
    R’CaO<n> ・・・nチャージ目から、(n+1)チャージ目へリサイクルされるCaO量のうち、nチャージ目の第4工程で添加する分を除いたCaO量
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