JP2653301B2 - 低p転炉滓の再利用方法 - Google Patents

低p転炉滓の再利用方法

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敬太 中川
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  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱燐処理のなされた溶
銑を転炉精錬した際に得られる低P転炉滓の再利用方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、転炉脱炭精錬においては、燐また
は硫黄の低含有化に伴い、前記転炉脱炭精錬に先立ち、
溶銑段階において脱燐予備処理が行われている。この溶
銑予備脱燐処理の普及により、転炉精錬の際に発生する
転炉スラグは、非常に含有燐量の低いものとなり、また
生石灰等を多量に含んでいるため、前記脱燐処理におけ
る造滓剤として再利用されている。
【0003】たとえば、特願平1−18193号、特願
平1−250939号などにおいては、図3に示される
ように、脱燐炉1と脱炭炉2からなる2基の転炉を用い
た予備脱燐→脱炭プロセスにおいて、前記脱炭炉2で発
生した転炉滓を再び脱燐炉1における脱燐処理の造滓剤
として使用している。
【0004】前記脱燐炉1での脱燐に際しては、脱燐に
有利な1300〜1350℃の比較的低温域の温度条件
の下で、酸素吹錬が行われることから、媒溶剤の滓化が
進行しにくいという問題点があるため、大量のホタル石
を投入し、スラグ中のF(フッ素)濃度を約10%以上
に保ちながら精錬を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、脱燐炉
1にホタル石を大量投入すると、ホタル石が溶解する前
に、その一部が炉口より遺失し、転炉排ガスとともに除
塵処理工程へ導かれる。
【0006】前記除塵処理工程では、スプレー噴射など
により除塵が行われるが、ホタル石成分中のフッ素が溶
解し、フッ素濃度の高い水となって流出する。フッ素分
の高い水は、金属に対する浸食性が強く、除塵系または
排ガス処理系の配管の腐食を促進するため、管理上大き
な問題となっているとともに、環境上の見地からも好ま
しくない。また、ホタル石は資源的にも枯渇してきてお
り、使用に際しても節減が望まれる。
【0007】そこで、本発明の主たる課題は、低P転炉
滓を脱燐炉において造滓剤として利用するに当り、ホタ
ル石の使用量および遺失量の減少を図り、除塵系配管等
の腐食、環境汚染の防止を図るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、脱燐処理の
なされた溶銑を転炉で脱炭精錬した際に得られる、低P
転炉滓を造滓剤として前記脱燐処理に再利用するに当
り、前記転炉から排滓される転炉滓を滓鍋で受滓する
際、予め前記滓鍋中に少なくともホタル石を含む副材の
一種以上を装入した状態で前記転炉滓を受滓し、前記副
材を転炉滓中に溶融・混合した後、前記脱燐処理に供す
ることで解決できる。
【0009】前記低P転炉滓を転炉脱燐処理に再利用す
る場合には、滓鍋中にホタル石を装入した状態で転炉滓
を受滓し、塩基度2〜4、フッ素濃度10〜20%、ス
ラグ中T.Fe5〜15%に調整し、また取鍋脱燐処理
に再利用する場合には、滓鍋中にホタル石および酸化鉄
を装入した状態で転炉滓を受滓し、塩基度2〜4、フッ
素濃度10〜20%、スラグ中T.Fe25〜35%に
調整するのがよい。
【0010】
【作用】図3に示される従来法においては、転炉脱炭で
得られた低P転炉滓をそのまま脱燐炉に投入し、ホタル
石については、別途単独に炉中に投入していたため、一
部のホタル石が炉口より遺失していた。本発明において
は、転炉から転炉滓を取り出す際に、予め滓鍋に前記ホ
タル石を装入したままで受滓することで、転炉滓中に前
記ホタル石を溶融混入させる。
【0011】したがって、脱燐炉に投入された際に、炉
外に遺失することなく、転炉滓とともに効率良く溶解す
るため、ホタル石の使用量を大幅に低減できるととも
に、炉外にフッ素分が排出されることがなくなり、もっ
て除塵系配管等の腐食、環境汚染が防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳説する。図
1に基づき、本発明法に係る転炉精錬プロセスについて
述べる。1は転炉による脱燐炉で、高炉から出銑された
溶銑は、溶銑予備処理として、前記脱燐炉1において脱
燐処理がなされる。前記予備脱燐処理においては、造滓
材として後述の本発明に係る低P転炉滓を使用し、脱燐
条件としては、たとえば上底吹き転炉を用い、上吹きO
2 量を1.0〜1.4Nm3/min.t 、底吹き不活性ガス量
を0.08〜0.15Nm3/min.t 、吹き止め温度130
0〜1350℃の条件の下で脱燐処理が行われる。
【0013】前記溶銑予備処理(脱燐処理)を終えた溶
銑は、転炉2において脱炭処理が行われる。脱炭処理に
際しては、生石灰、石灰石、ドロマイト、ホタル石、酸
化鉄等の媒溶剤が投入され、目的に応じた成分範囲とな
るまで適宜の吹錬条件の下で脱炭処理が行われる。
【0014】前記脱炭処理を終えたならば、溶鋼6につ
いては出鋼し造塊、または連続鋳造等の工程に送られ
る。一方、転炉滓5については、図2に示されるよう
に、滓鍋3にホタル石4を含む副材の一種以上を装入し
た状態で受滓されることにより、転炉滓5中に前記副材
4が均一に溶融混入される。受滓された転炉滓5は、安
全上の問題より、一旦冷却された後、脱燐炉1または取
鍋6により脱燐処理において造滓材として使用される。
【0015】前記低P転炉滓5を脱燐炉1における予備
脱燐処理に再利用する場合、好ましくは、塩基度2〜
4、フッ素濃度10〜20%、スラグ中T.Fe5〜1
5%となるように調整される。塩基度が2未満の場合に
は、脱P能が低いため、生石灰の追加が必要となり、4
を超えると塩基度が高いため滓化不良となる。また、フ
ッ素濃度が10%未満の場合にはスラグ融点が高いため
滓化不良となり、20%を超えると炉況の悪化および遺
失ホタル分による除塵系の腐食となる。スラグ中T.F
eが5%未満の場合には転炉滓の滓化進行が遅れる。
【0016】また、取鍋脱燐処理に再利用する場合に
は、好ましくは、滓鍋中にホタル石および酸化鉄を装入
した状態で転炉滓5を受滓し、塩基度2〜4、フッ素濃
度10〜20%、スラグ中T.Fe25〜35%に調整
するのがよい。取鍋6による予備脱燐に際し、酸化鉄を
加えるのは、転炉滓中T.Feを高めるためであり、前
記スラグ中T.Feが25%未満の場合には酸化度が低
く脱P不良となり、35%を超えると含有生石灰が低く
なるため脱P不良となる。
【0017】(実施例)以下、本発明の効果を実施例に
より明らかにする。上底吹転炉における溶銑予備処理に
際し、本発明法と従来法とで脱燐処理を行い、ホタル石
の使用量および除塵水のフッ素濃度について比較を行っ
た。その結果を表1に示す。なお、脱燐処理条件等につ
いては表1に示す値とした。
【0018】
【表1】
【0019】表1より明らかなように、本発明法によれ
ば、従来法に比較して、ホタル石使用量については、約
1/5〜1/10に低減することができた。また、除塵
水のフッ素濃度については従来法に比較して約1/6に
低減することができた。
【0020】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、低
P転炉滓を脱燐炉において造滓剤として利用するに当
り、ホタル石の使用量および遺失量の減少を図り、除塵
系配管等の腐食、環境汚染の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法に係る精錬プロセスの概要図である。
【図2】本発明に係る転炉滓の受滓要領を示した図であ
る。
【図3】従来の精錬プロセスの概要図である。
【符号の説明】
1…脱燐炉、2…脱炭炉、3…滓鍋、4…ホタル石、5
…転炉滓、6…取鍋

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱燐処理のなされた溶銑を転炉で脱炭精錬
    した際に得られる、低P転炉滓を造滓剤として前記脱燐
    処理に再利用するに当り、 前記転炉から排滓される転炉滓を滓鍋で受滓する際、予
    め前記滓鍋中に少なくともホタル石を含む副材の一種以
    上を装入した状態で前記転炉滓を受滓し、前記副材を転
    炉滓中に溶融・混合した後、前記脱燐処理に供すること
    を特徴とする低P転炉滓の再利用方法。
  2. 【請求項2】滓鍋中にホタル石を装入した状態で転炉滓
    を受滓し、塩基度2〜4、フッ素濃度10〜20%、ス
    ラグ中T.Fe5〜15%に調整した後、転炉脱燐処理
    に供する請求項1記載の低P転炉滓の再利用方法。
  3. 【請求項3】滓鍋中にホタル石および酸化鉄を装入した
    状態で転炉滓を受滓し、塩基度2〜4、フッ素濃度10
    〜20%、スラグ中T.Fe25〜35%に調整した
    後、取鍋脱燐処理に供する請求項1記載の低P転炉滓の
    再利用方法。
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