JP2008279523A - 差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー - Google Patents

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Abstract

【目的】 テレスコピックカバーの解体と組み直し、溶接等をしたブレードの除去、新しいブレードの溶接等の交換作業を行うことなく、ワンタッチ、短時間でブレードの着脱を行う。
【構成】 差込型ブレードに差込部分とブレード部分を形成し、テレスコピックカバーの各パーツカバーの先端部分を折り曲げてストッパーを形成し、各パーツカバーにホールダーの厚板部分を固定するとともに、ホールダーの薄板部分の先端を各パーツカバーのストッパーの先端より若干突出させて、各パーツカバーとホールダーの薄板部分の間にスリットを形成し、このスリットに差込型ブレードの差込部分を挿入して、ストッパーとホールダーの薄板部分とによって差込部分を保持してブレード部分をブレードとして使用し、差込型ブレードを取り出はストッパーとホールダーの薄板部分に抗して差込部分を引き抜く差込型ブレードの着脱可能なテレスコピックカバー。
【選択図】 図6

Description

本発明は、工作機械を覆うとともに、工作機械の主軸頭、ベッド、テーブル、コラム、ピストン、シリンダー、ATCカバー等の移動機構に従って摺動する極薄金属板の差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバーに関するものである。
切削機械で金属の切削を行う場合、金属を切削することによって発生する切り粉やスパッター(以下切り粉という)が、主軸頭等の移動機構を有する工作機械の移動機構に侵入すると、工作機械の移動機構のスムースな摺動に支障が発生することが多く、場合によると移動機構に摩耗が生じて、工作機械の性能の悪化や故障の問題があった。
特に、超高速切削機械で金属の切削を行う場合、切り粉を排除や金属の発熱の抑えるために、切削機械の上部より切削個所に切削用水を供給しており、大量の切削用水が付近の工作機械の主軸頭等の移動機構に流入すると、工作機械の移動機構に錆や腐食が発生して摺動性が悪化し、工作機械の性能の低下等の問題もあった。
前述した問題の対処するために、出願人会社としては、図1と図2に示すように、金属薄板のパーツカバー2a〜2gを積層して左右に摺動するように構成したテレスコピックカバー1を開発し、このテレスコピックカバー1のパーツカバー2a〜2gの先端部分であって、他のパーツカバー2a〜2gに接地する個所にブレード3を固定したテレスコピックカバー1を開発して多数の工作機械メーカー等に販売した。
そして、このレスコピックカバー1は、工作機械を覆うとともに、その一端のパーツカバー2aを工作機械の移動機構4に固定し、その他端のパーツカバー2gを工作機械の固定機構5に固定し、工作機械の移動機構4の左右の動きに応じて各パーツカバー2a〜2gを左右に摺動させるようにしたものであり、図2に示すように、このテレスコピックカバー1のパーツカバー2bに固定したブレード3は、パーツカバー2aの被摺動面を押圧して摺動し、また、パーツカバーの2cに固定したブレード3は、パーツカバーの2bの被摺動面を押圧して摺動し、以下、パーツカバーの2dブレード3はパーツカバーの2cの被摺動面を押圧して摺動するように構成したものであり(以下パーツカバー2e〜2gも同様)、このブレード3の摺動ことによって、切り粉や切削用水等を外部に排出して、切り粉や切削用水等がテレスコピックカバー1の各パーツカバー2a〜2gの隙間より内部の工作機械の移動機構4へ浸入することを防止したものである。
ブレード3としては、以前はゴム製のものを使用していたが、ゴム製のものは板厚が厚く(3〜10mm)て、重い(3〜10g)ために、テレスコピックカバー1が大型になり、重量が嵩む欠点があるばかりか、ブレード3としても摩耗し易く、摺動性が悪く、耐久性にも問題があり、ブレード3のライフが短く、ブレード3の交換、すなわち、テレスコピックカバーの修理を頻繁に行わなければならなく、切削作業効率が著しく悪かったために、出願人会社においては、最近の高性能の工作機械に取り付ける金属薄板のテレスコピックカバーのブレードについて鋭意研究を重ねた結果、これまで全くブレードとして使用することが考えられなかった金属薄板をブレードとしてテレスコピックカバーの摺動個所に取り付ける新規な技術を開発し、これについて特許出願を行った。
特開平10−180587号は、出願人会社において、金属薄板のブレードについて研究を進めた結果として開発した極薄金属板のブレードであって、板厚0.01〜0.3mmのバネ用ステンレス、焼き入れリボン鋼等の弾力性、物理的強度等の強い金属薄板のブレードテレスコピックカバー1のパーツカバーの摺動個所に固定したテレスコピックカバーに関するものである。
ブレードをテレスコピックカバーのパーツカバーに固定する手段としては溶接が一般的であるが、ブレードをテレスコピックカバーに溶接またはネジ止めしたホールダーのスリットに差し込むものもあり、その際にブレードに切り込みを設けたものもあり、これらのテレスコピックカバーを新製品として市場に提供して、多数の工作機械メーカーにおいて各分野に使用される状態になった。
しかし、ブレードをテレスコピックカバーにスポット溶接をしたり、リベットやネジで止めて固定したものは、ブレードに大きな力がかかったり、異常なショックを受けると、溶接個所の亀裂、破損、または、取り付けネジの緩み、ガタが起き、ブレード3摺動性、シール性、切り子の排除性等の性能低下の問題を引き起こすので、このような事態になる都度、テレスコピックカバーの解体を行い、ブレードを取り除いて、再度、新しいブレードをスポット溶接したり、リベットやネジで止めてブレードを付け直した後、テレスコピックカバーの組み直すという面倒な修理作業を行う必要があった。
また、ブレードをテレスコピックカバーに溶接またはネジ止めしたホールダーのスリットに差し込むものは、たとえブレードに切り込みを設けたものもであっても、単に差し込んだものであって、摩擦作用で保持するだけで、ストッパーや支持具による確りした機構がないために、テレスコピックカバーの摺動作業中に抜け落ちたりすることが多く、ブレードの保持については改善する必要があるものであった。
特開平10−180587号
本発明は、ブレードをテレスコピックカバーに固定することなく、テレスコピックカバーにワンタッチで簡単に着脱することを目的とする。
また、本発明は、テレスコピックカバーへのブレードの着脱を行う際に、従来のように、テレスコピックカバーの解体、溶接またはリベットやネジで止め等を行ったブレードの除去、新しいブレードをスポット溶接またはリベットやネジで止め、テレスコピックカバーの組み直し、という面倒な一連の作業を行うことなく、短時間で、安価な費用でブレードの着脱を行うことを目的とする。
さらに、本発明は、ブレードを単にスリットに差し込んだものではなく、ストッパーや支持具による確固とした保持機構によって、ブレードをテレスコピックカバーの摺動作業中に抜け落ちたりすることなく、ブレードをテレスコピックカバーに安定的に保持することに目的がある。
本発明は、差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバーに関するもので、板厚0.5〜3mmのハイテンション鋼製または17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼製の金属薄板で形成したテレスコピックカバーの各パーツカバーに、板厚0.01〜0.3mmのバネ用ステンレス鋼製または焼き入れリボン鋼製の極薄金属板の差込型ブレードを取り付けるについて、差込型ブレードの幅を各パーツカバーの幅と同じにし、長さをパーツカバーの長さより短くして長板状にし、この差込型ブレードに差込部分とブレード部分を形成し、また、各パーツカバーの先端部分を下方に折り曲げてストッパーを形成し、各パーツカバーの裏面の中央部分に、バネ用ステンレス鋼または焼き入れリボン鋼製のホールダーの厚板部分を固定するとともに、ホールダーの薄板部分の先端を各パーツカバーのストッパーの先端より0.5〜2mm突出させて、各パーツカバーの裏面とホールダーの薄板部分の表面の間にスリットを形成し、このスリットに差込型ブレードの差込部分を挿入して、ストッパーの押圧力とホールダーの薄板部分の弾力とによって差込部分を保持して、ブレード部分をブレードとして使用し、差込型ブレードを各パーツカバーより取り出すについては、ストッパーの押圧力とホールダーの薄板部分の弾力とに抗して差込型ブレードの差込部分引き抜いて各パーツカバーより取り出すことに特徴がある。
また、本発明は、前述した差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバーにおいて、各パーツカバーの裏面の中央部分と、ホールダーの厚板部分とをエポシキ系接着剤で固定して、テレスコピックカバーの各パーツカバーに対するホールダーの固定作業を容易にするとともに、テレスコピックカバーの各パーツカバーの平滑性、平面性を維持することに特徴がある。
さらに、本発明は、前述した差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバーにおいて、ホールダーの薄板部分の表面の一部分にスペサーを貼り付けてホールダーの厚板部分とすることによって、テレスコピックカバーの各パーツカバーへのホールダーの固定作業を容易にすることに特徴がある。
本発明によると、従来のように、テレスコピックカバーの解体、ブレードの除去、新しいブレードの付け直し、テレスコピックカバーの組み直しという面倒な一連の作業を行うことなく、ブレードをテレスコピックカバーの各パーツカバーとホールダーで形成したスリットに差し抜きするだけという、ワンタッチで、簡単な作業で、しかも、短時間で、安価な費用で、ブレードを着脱できる利点がある。
また、本発明によると、ブレードを単にスリットに差し込んだものとは異なり、ブレードをスリットに挿入する際に発生するストッパーの押圧力とホールダーの弾性力によってブレードを確固として挟み込むという保持機構によって、ブレードをテレスコピックカバーの摺動作業中に抜け落ちたりすることなく、ブレードをテレスコピックカバーに安定に保持することが可能であり、このようなブレードによって、切り粉と切削用水等を確実に排出でき、工作機械の移動機構に切り粉と切削用水等の侵入を防止でき、ひいては、工作機械の移動機構の円滑な摺動性を保持して、工作機械の性能を十分に発揮させることができる利点がある。
さらに、本発明によると、各パーツカバーの裏面の中央部分と、ホールダーの厚板部分とをエポシキ系接着剤で固定して、テレスコピックカバーの各パーツカバーに対するホールダーの固定作業を容易にするとともに、テレスコピックカバーの各パーツカバーの平滑性、平面性を維持できる長所がある。
さらに、本発明によると、バネ用ステンレス鋼、焼き入れリボン鋼製の極薄金属板のフレードは、硬度、弾力性、物理的強度等が、従来の場合に比較して、格段と高く、かつ、薄くて、接地面積が小さく、摩擦抵抗が小さいという特性があるために、ブレードの耐久性、摺動性、シール性、スイーピング性を、従来の場合に比較して、数段に向上させることができるメリットがある。
本発明の極薄金属板のバネ用ステンレス鋼製の差込型ブレードを設けたテレスコピックカバーの一例を工作機械に取り付けた場合について説明すると、テレスコピックカバー1の基本的構成は、図1と2に示す従来のテレスコピックカバーと同じであり、板厚0.5〜3mmのハイテンション鋼製(または17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼製)の金属薄板で形成した各パーツカバー2a〜2gを摺動可能に積層してテレスコピックカバー1を構成する。
板厚0.01〜0.3mmのバネ用ステンレス鋼(または焼き入れリボン鋼製)の極薄金属板の差込型ブレード3は、図3に示すように、その幅を各パーツカバーの幅と同じにし、長さをパーツカバーの長さより短くして長板状にし、この差込型ブレード3を長手方向に10〜45度、望ましくは20〜30度折り曲げて差込部分7とブレード部分8を形成する。
各パーツカバー2a〜2gは、図4に示すように、その先端部分を下方に折り曲げてストッパー9を形成し、各パーツカバー2a〜2gの裏面の中央部分10に、バネ用ステンレス鋼製(または焼き入れリボン鋼製)のホールダー11の厚板部分12を固定し、さらに、ホールダー11の薄板部分13の先端を、各パーツカバー2a〜2gのストッパー9の先端より0.5〜2mm突出させてガイド15を形成し、各パーツカバー2a〜2gの裏面とホールダーの薄板部分13の表面の間にスリット14を形成する。
各パーツカバー2a〜2gの裏面の中央部分10に、バネ用ステンレス鋼製のホールダー11の厚板部分12を固定するについては、溶接またはリベットやネジで止め等の公知の手段でよいが、各パーツカバー2a〜2gの裏面の中央部分10とホールダー11の厚板部分12とエポシキ系接着剤で接着して、テレスコピックカバーの各パーツカバー2a〜2gに対するホールダーの固定作業を容易にするとともに、テレスコピックカバーの各パーツカバー2a〜2gの平滑性、平面性を維持してもよい。
また、前述した各パーツカバー2a〜2gの裏面の中央部分10とホールダー11の厚板部分12とエポシキ系接着剤で接着するについて、ホールダー11の薄板部分13の表面の一部分にスペサー17を接着してホールダー11の厚板部分12とすることによって、テレスコピックカバー1の各パーツカバー2a〜2gへのホールダーの固定作業を容易にしてもよい。
なお、ホールダー11の薄板部分13の先端を、各パーツカバー2a〜2gのストッパー9の先端より0.5〜2mm突出させるのは、この薄板部分13の先端を、差込型ブレード3の差込部分7のスリット14への挿入の際のガイド15とするためであって、このガイド15があると、差込部分7の薄板部分13の先端より挿入は容易になり、スリット14への差込は可能になるが、薄板部分13の先端を各パーツカバー2a〜2gのストッパー9の先端より0.5〜2mm突出させないと、薄板部分13の先端はストッパー9の裏面に隠れてしまうために、差込部分7の薄板部分13の先端より挿入は困難になり、スリット14への差込はできなくなる。
スリット14に差込型ブレード3の差込部分7を挿入すると、図5に示すように、ストッパー9の押圧力とホールダー11の薄板部分13の先端のガイド15が下方に折り曲げられて発生する強い弾力とによって差込部分7を確り保持し、各パーツカバー2a〜2gが摺動しても、差込部分7は抜け落ちることはなく、ブレード部分8はブレードとしての機能を十分発揮する。
差込型ブレード3を各パーツカバー2a〜2gより取り出すについては、ストッパー9の押圧力とホールダー11の薄板部分の13の先端のガイド15弾力とに抗して、差込型ブレード3のブレード部分8を引っぱって、差込部分7をスリット14より引き抜くことによって、各パーツカバー2a〜2gより取り出せばよい。
テレスコピックカバー1のパーツカバー2aに、工作機械の主軸頭等の移動機構4を取り付けるとともに、パーツカバー2gに工作機械の固定機構5を取り付け、これらのパーツカバー2a〜2gの端部を摺動可能にガイト8に挿入するが、パーツカバー2aに工作機械の固定機構5を取り付け、パーツカバー2gに工作機械の移動機構49を取り付けてもかまわない。
差込型ブレード3を固定した各パーツカバー2a〜2gは、テレスコピックカバーとして、パーツカバー2bに固定した差込型ブレード3は、パーツカバー2aの被摺動面を押圧して摺動し、また、パーツカバーの2cに固定した差込型ブレード3は、パーツカバー2bの被摺動面を押圧して摺動し、以下、パーツカバー2d〜gのブレード3も同様にパーツカバー2c〜fの被摺動面を、それぞれ押圧して摺動するように構成する。
テレスコピックカバー1の作動状態を5に従って説明すると、工作機械の移動機構4の左方向への移動にしたがって、テレスコピックカバー1の各パーツカバー2a〜2gを左方向に伸展させて、各差込型ブレード3を左方向に摺動させることによって、切り粉や切削用水等を外部に排出し、次いで、工作機械の移動機構4の右方向への移動にしたがって、各パーツカバー2a〜2gを右方向に収縮させて、各差込型ブレード3を右方向に摺動させることによって、切り粉や切削用水等を外部に排出する。
テレスコピックカバー1の各パーツカバー2の材質としては、板厚0.5〜3mmのハイテンション鋼を使用してもよいが、17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を使用することによって、パーツカバー2の物理的強度を一段と高めてもよい。
テレスコピックカバー1の金属薄板の各パーツカバー2の枚数は3〜30枚でよく、また、各パーツカバー2の幅は5〜200cm、長さは1.5〜3cmが適当であり(各パーツカバー2の幅と長さについては1〜10cmの差を付けてもよい)、さらに、パーツカバー2の形状は前述した長方形以外に、楕円形や円形でもよい。
差込型ブレード3の材質としては、弾力性があって、物理的強度が強く、耐摩耗性に富んだ素材であることを要し、板厚が0.01〜0.3mmのバネ用ステンレス鋼、焼き入れリボン鋼を使用するとよく、その幅は各パーツカバー2の幅と同じ5〜200cmで、長さが1.5〜3cmものを使用するが、これらの素材以外にも、炭素量0.03〜0.1%、クロム量10〜20%を含む鉄鋼またはステンレス鋼(以下単に低炭素含有量で高クロム含有量のステンレス鋼、たとえば、日新製鋼(株)の高強度ステンレス鋼として、SUS631、NSSHT1770、NSSHT1960、NSSHT2000を用いると、高強度(引張強さ2000〜2000N/mm2 )と硬度(耐摩耗性)の優れた特性を発揮する。
差込型ブレード3の板厚を0.01〜0.3mm(望ましくは0.05〜0.1mm)の極薄金属板にするのは、差込型ブレード3として使用する際の引っ張り強度を強くするとともに、差込型ブレード3を薄く、小型、軽量、コンパクトにするとともに、テレスコピックカバー1の被摺動面との接地面積を小さくし、摩擦抵抗を軽減して、テレスコピックカバー1の摺動個所または移動機構に余分な荷重、負担をかけず、テレスコピックカバー1の駆動電力を節減するためである。
ホールダー11の材質としては、弾力性があって、物理的強度が強い素材であることを要し、バネ用ステンレス鋼または焼き入れリボン鋼を使用するとよく、ホールダー11の幅は各パーツカバー2の幅と同じ5〜200cm、長さが1.5〜3cmであって、厚板部分の板厚は0.2〜1mm、薄板部分の板厚0.1〜0.5mm、長さ1.5〜3cmとし、スリットの幅は5〜200cm、長さは1.5〜3cm、スリットのスリット幅は0.02〜0.4mmにするとよい。
前述した差込型ブレード3を固定したテレスコピックカバー1に工作機械の主軸頭等の移動機構4を装填する他の機構としては、テレスコピックカバー1のパーツカバー2に、図7に示すような設置口16を設けて、この設置口16に工作機械の主軸頭等の移動機構4を挿填してもよい。
なお、バネ用ステンレス鋼(または焼き入れリボン鋼製)の極薄金属板の差込型ブレード3は、図8に示すように、その幅を各パーツカバー2の幅と同じにし、長さをパーツカバー2の長さより短くして長板状にし、この差込型ブレード3を、その幅の方向に湾曲させて巻尺状にし、湾曲させた部分の一方部分を差込部分6とし、他方部分をブレード部分7として形成するが、最近の金属製巻尺の素材として用いられているコンベックス材はそのまま差込型ブレード3として使用できる。
以下に述べる(A)本発明のテレスコピックカバー、(B)従来の簡単差込型のテレスコピックカバー1、(C)従来の溶接型のテレスコピックカバー2(いずれも7枚のパーツカバーより構成)を超高速金属切削機械に取り付けて、各々のテレスコピックカバーのブレードについて性能比較を行った。
(A)本発明のテレスコピックカバー、
(1)ハイテンション鋼製のパーツカバー(板厚0.5mm、幅5cm、長さ1.7cm)の先端部分の0.3cmを下方20度に折り曲げてストッパーを形成、
(2)バネ用ステンレス鋼製のホールダー(幅5cm、長さ1.7cm)の厚板部分(板厚0.2mm、幅50cm、長さ0.8cm)の表面をエポシキ系接着剤によってパーツカバーの裏面の中央部分に接着し、その薄板部分(板厚0.1mm、幅50cm、長さ0.85cm)の先端を、パーツカバーのストッパーの先端より0.5mm突出してガイドを形成、
(3)パーツカバーの裏面とホールダーの薄板部分の表面の間にスリット(幅50cm、長さ0.85cm、スリット幅0.25mm、)を形成、
(4)バネ用ステンレス鋼製の差込型ブレード(板厚0.1mm、幅50cm、長さ1.7cm)を長手方向に30度折り曲げて差込部分(幅50cm、長さ0.85cm)とブレード部分(幅50cm、長さ0.85cm)を形成、
(5)バネ用ステンレス鋼製の差込型ブレードの差込部分のパーツカバーへの着脱は、前述したので省略、
(B)従来のテレスコピックカバー1(簡単差込型)
(1)ハイテンション鋼製のパーツカバー(板厚0.5mm、幅5cm、長さ1.7cm)は、その先端部分を下方に折り曲げてなく、平板状に形成、
(2)バネ用ステンレス鋼製のコの字状の形状のホールダー(板厚0.2mm、幅50cm、長さ2cm)であって、ホールダーの中の空隙をスリット(幅50cm、長さ0.85cm、スリット幅0.15mm、)として形成し、ホールダーの表面とパーツカバーの裏面を溶接、
(3)前述した(4)バネ用ステンレス鋼製の差込型ブレードの差込部分をコの字状の形状のホールダーのスリットに着脱、
(C)従来のテレスコピックカバー2(溶接型)
(1)ハイテンション鋼製のパーツカバー(板厚0.5mm、幅50cm、長さ1.7cm)は、その先端部分を下方に折り曲げてなく、平板状に形成、
(2)前述した(4)バネ用ステンレス鋼製の差込型ブレードの差込部分の表面をパーツカバーの裏面に溶接、
A)のブレード (B)のブレード (C)のブレード
引張強度(kg) 300 150 200
使用期間(時間) 9.000 30 4.380
交換作業時間(分) 18 90 180
製作コスト(円) 1.836 9.450 3.672
交換コスト 1.125 3.000 4.350
本発明は、工作機械を覆うとともに、工作機械の主軸頭、ベッド、テーブル、コラム、ピストン、シリンダー、ATCカバー等の移動機構に従って摺動する極薄金属板のブレードを接着したテレスコピックカバーとして利用でき、特に
昨今の高性能の高速摺動の工作機械に取り付ける極薄金属板のブレードを接着したテレスコピックカバーとして利用できる。
パーツカバーを摺動可能に積層した従来のテレスコピックカバーの平面図である。 パーツカバーを摺動可能に積層した従来のテレスコピックカバーの側面図である。 長手方向に折り曲げて差込部分とブレード部分を形成した本発明の差込型ブレードの斜視図である。 先端部分にストッパーを形成したパーツカバーの裏面の中央部分に、ホールダーの厚板部分を固定するとともに、ホールダーの薄板部分の先端を、各パーツカバーのストッパーの先端より突出させてガイドを形成した本発明のパーツカバーの側面図である。 パーツカバー裏面とホールダーの薄板部分の表面の間に形成したスリットに、差込部分を挿入して、ブレード部分をパーツカバーのストッパーの押圧力とホールダーの薄板部分とによって保持した状態を示す本発明のパーツカバーの側面図である。 本発明のテレスコピックカバーの側面図である。 パーツカバーの一端部に設けた設置口に、工作機械の移動機構を装填した状態を示す本発明のテレスコピックカバーの平面図である。 幅方向に湾曲させて差込部分とブレード部分を形成した本発明の差込型ブレードの斜視図である。
符号の説明
1 テレスコピックカバー
2 パーツカバー
3 ブレード
4 移動機構
5 固定機構
6 フレーム
7 差込部
8 折曲部
9 ストッパー
10 中央部分
11 ホールダー
12 厚板部分
13 薄板部分
14 スリット
15 ガイド
16 パンタグラフ
17 スペーサー
18 設置口


Claims (4)

  1. 板厚0.5〜3mmのハイテンション鋼製または17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼製の金属薄板で形成したテレスコピックカバーの各パーツカバーに、板厚0.01〜0.3mmのバネ用ステンレス鋼製または焼き入れリボン鋼製の極薄金属板の差込型ブレードを取り付けるについて、差込型ブレードの幅を各パーツカバーの幅と同じにし、長さをパーツカバーの長さより短くして長板状にし、この差込型ブレードを長手方向に10〜45度折り曲げて差込部分とブレード部分を形成し、また、各パーツカバーの先端部分を下方に折り曲げてストッパーを形成し、各パーツカバーの裏面の中央部分に、バネ用ステンレス鋼または焼き入れリボン鋼製のホールダーの厚板部分を固定するとともに、ホールダーの薄板部分の先端を各パーツカバーのストッパーの先端より0.5〜2mm突出させて、各パーツカバーの裏面とホールダーの薄板部分の表面の間にスリットを形成し、このスリットに差込型ブレードの差込部分を挿入して、ストッパーの押圧力とホールダーの薄板部分の弾力とによって差込部分を保持して、ブレード部分をブレードとして使用し、差込型ブレードを各パーツカバーより取り出すについては、ストッパーの押圧力とホールダーの薄板部分の弾力とに抗して差込型ブレードの差込部分を引き抜いて各パーツカバーより取り出すことを特徴とする差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー。
  2. 各パーツカバーの裏面の中央部分と、ホールダーの厚板部分とをエポシキ系接着剤で固定した請求項1記載の差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー。
  3. バネ用ステンレス鋼または焼き入れリボン鋼製のホールダーの薄板部分の表面の一部分に鉄製、ステンレス製のスペサーを貼り付けてホールダーの厚板部分とした請求項1記載の差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー。
  4. 差込型ブレードを幅方向に湾曲させて差込部分とブレード部分とを形成した請求項1記載の差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー。
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