JPH10113843A - 金属薄板製のブレード材 - Google Patents
金属薄板製のブレード材Info
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- JPH10113843A JPH10113843A JP28585396A JP28585396A JPH10113843A JP H10113843 A JPH10113843 A JP H10113843A JP 28585396 A JP28585396 A JP 28585396A JP 28585396 A JP28585396 A JP 28585396A JP H10113843 A JPH10113843 A JP H10113843A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作機械等の機器の摺動機構のブレード材と
して、長期間使用を可能にし、ガタと抜け落ちを防止
し、シール性とワイピング性を改善し、耐摩耗性等の物
理的強度を向上させ、被摺動面との接触面積との摩擦抵
抗を軽減する。 【構成】 板厚0.01〜0.3mmの弾力性が強く、
物理的強度のある金属薄板製のブレード材の一端(切れ
込みや突起を設けてもよい)を、板状ホールダーのスリ
ットに嵌め込み、この金属薄板製ブレード材の一端を取
り付けた板状のホールダーを工作機械等の機器の摺動個
所に取り付けるとともに、板状のホールダーより露出さ
せた金属薄板製のブレード材の他端を、工作機械等の機
器の被摺動面に押圧して摺動するように構成した金属薄
板製のブレード材。
して、長期間使用を可能にし、ガタと抜け落ちを防止
し、シール性とワイピング性を改善し、耐摩耗性等の物
理的強度を向上させ、被摺動面との接触面積との摩擦抵
抗を軽減する。 【構成】 板厚0.01〜0.3mmの弾力性が強く、
物理的強度のある金属薄板製のブレード材の一端(切れ
込みや突起を設けてもよい)を、板状ホールダーのスリ
ットに嵌め込み、この金属薄板製ブレード材の一端を取
り付けた板状のホールダーを工作機械等の機器の摺動個
所に取り付けるとともに、板状のホールダーより露出さ
せた金属薄板製のブレード材の他端を、工作機械等の機
器の被摺動面に押圧して摺動するように構成した金属薄
板製のブレード材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械や産業機械等
の機器(以下工作機械等の機器という)の摺動個所を、
切粉等の狭雑物よりシールする各種の金属薄板製のブレ
ード材に関するもので、弾力性が強く、物理的強度のあ
る金属の薄板をブレード材をホールダーに固定すること
に特徴がある。
の機器(以下工作機械等の機器という)の摺動個所を、
切粉等の狭雑物よりシールする各種の金属薄板製のブレ
ード材に関するもので、弾力性が強く、物理的強度のあ
る金属の薄板をブレード材をホールダーに固定すること
に特徴がある。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械等の機器には種々の摺動
個所があり、これらの機器の摺動個所に取り付けるブレ
ード材、例えばスライドシール、テレスコシール、カバ
ーシール、リップシールとして、ゴムや合成ゴム製のも
のが使用されており、これらのものは安価で、使用初期
の流体のシール性やワイピング性はよいが、耐摩耗性や
耐油性、耐薬品性等に問題があった。
個所があり、これらの機器の摺動個所に取り付けるブレ
ード材、例えばスライドシール、テレスコシール、カバ
ーシール、リップシールとして、ゴムや合成ゴム製のも
のが使用されており、これらのものは安価で、使用初期
の流体のシール性やワイピング性はよいが、耐摩耗性や
耐油性、耐薬品性等に問題があった。
【0003】最近の工作機械等の機器には、超高速運転
や超高速回転処理を行うものが多く、摺動個所のブレー
ド材がゴムや合成ゴム製のものであると、物理的強度が
あまりないために直ぐに摩耗する欠点があり、特に流体
中に切粉等の狭雑物が混入していると、摩耗の度合いが
早く、頻繁にブレード材の交換を行わなければならず、
作業効率の低下を招き、保守管理に手間がかかる難点が
あった。
や超高速回転処理を行うものが多く、摺動個所のブレー
ド材がゴムや合成ゴム製のものであると、物理的強度が
あまりないために直ぐに摩耗する欠点があり、特に流体
中に切粉等の狭雑物が混入していると、摩耗の度合いが
早く、頻繁にブレード材の交換を行わなければならず、
作業効率の低下を招き、保守管理に手間がかかる難点が
あった。
【0004】前述した超高速運転や超高速回転処理を行
う工作機械等の機器に使用するゴムや合成ゴム製のブレ
ード材の物理的強度を持たせるために、ゴムや合成ゴム
製のブレード材の板厚を厚くすることも行われている
が、ブレード材の板厚を厚くすることによって、摩擦抵
抗が増大して工作機械等の機器の摺動個所に余分な荷
重、負担をかける問題があるばかりか、シール機構が大
型化するために、スペースの少ない機器の摺動個所にブ
レード材を取り付けられない不都合もあった。
う工作機械等の機器に使用するゴムや合成ゴム製のブレ
ード材の物理的強度を持たせるために、ゴムや合成ゴム
製のブレード材の板厚を厚くすることも行われている
が、ブレード材の板厚を厚くすることによって、摩擦抵
抗が増大して工作機械等の機器の摺動個所に余分な荷
重、負担をかける問題があるばかりか、シール機構が大
型化するために、スペースの少ない機器の摺動個所にブ
レード材を取り付けられない不都合もあった。
【0005】また、ゴムや合成ゴム製のブレード材は、
熱や摩擦等によって固化して弾力性を失い、工作機械等
の機器の摺動個所や被摺動面に異変が生じた場合、ブレ
ード材の持つ弾力性によって、これらの変動に対処でき
ず、流体のシール性やワイピング性が悪くなり、流体中
の切粉等の狭雑物が混入する欠点もあった。
熱や摩擦等によって固化して弾力性を失い、工作機械等
の機器の摺動個所や被摺動面に異変が生じた場合、ブレ
ード材の持つ弾力性によって、これらの変動に対処でき
ず、流体のシール性やワイピング性が悪くなり、流体中
の切粉等の狭雑物が混入する欠点もあった。
【0006】さらに、最近の工作機械等の機器において
は、油類や薬品類を処理することが多く、ゴムや合成ゴ
ム製のブレード材の場合、油類や薬品類による劣化が早
く、ブレード材の交換を頻繁に行わなければならないば
かりか、ブレード材の交換時に作業者の人や工場の床を
汚したり、場合によると労働災害等を起こす欠点もあっ
た。
は、油類や薬品類を処理することが多く、ゴムや合成ゴ
ム製のブレード材の場合、油類や薬品類による劣化が早
く、ブレード材の交換を頻繁に行わなければならないば
かりか、ブレード材の交換時に作業者の人や工場の床を
汚したり、場合によると労働災害等を起こす欠点もあっ
た。
【0007】そこで、出願人は、前述したゴムや合成ゴ
ム製のブレード材の代わりに、板厚0.01〜0.3m
mのバネ用ステンレス、焼き入れリボン鋼等の弾力性が
強く、物理的強度のある金属薄板製のシール材を開発
し、この金属薄板製のシール材の上部を、工作機械等の
機器の摺動個所に取り付けるとともに、この金属薄板製
のシール材の下部先端を、機器の被摺動面に対して押圧
して摺動するように構成した機器の摺動個所に取り付け
る金属薄板製のシール材について特許出願(特開平8−
61509)を行った。
ム製のブレード材の代わりに、板厚0.01〜0.3m
mのバネ用ステンレス、焼き入れリボン鋼等の弾力性が
強く、物理的強度のある金属薄板製のシール材を開発
し、この金属薄板製のシール材の上部を、工作機械等の
機器の摺動個所に取り付けるとともに、この金属薄板製
のシール材の下部先端を、機器の被摺動面に対して押圧
して摺動するように構成した機器の摺動個所に取り付け
る金属薄板製のシール材について特許出願(特開平8−
61509)を行った。
【0008】しかし、この金属薄板製のシール材は、シ
ール材の上部を直接に工作機械等の機器の摺動個所に取
り付けたり、シール材の上部を簡単な固定板によって機
器の摺動個所に取り付けたりする機構であるために、前
者の場合には、シール材の取付部分にガタが生じ易い欠
点があり、後者の場合には、シール材が固定板より外れ
易いという欠点があった。
ール材の上部を直接に工作機械等の機器の摺動個所に取
り付けたり、シール材の上部を簡単な固定板によって機
器の摺動個所に取り付けたりする機構であるために、前
者の場合には、シール材の取付部分にガタが生じ易い欠
点があり、後者の場合には、シール材が固定板より外れ
易いという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来の機器の摺動個所に設けるゴムや合成ゴム製のブレー
ド材または金属薄板製のシール材の欠点を改善するもの
で、特異な材質、支持機構の金属薄板製のブレード材を
ホールダーのスリットにはめ込んで、工作機械等の機器
の摺動機構のブレード材として長期間使用することを可
能にするとともに、ホールダーにはめ込んだブレード材
のガタ、抜け落ちを防止し、さらに、ブレード材の流体
のシール性とワイピング性を改善し、かつ、ブレード材
としての耐摩耗性、耐油性、耐薬品性等の物理的強度を
向上させることに目的がある。
来の機器の摺動個所に設けるゴムや合成ゴム製のブレー
ド材または金属薄板製のシール材の欠点を改善するもの
で、特異な材質、支持機構の金属薄板製のブレード材を
ホールダーのスリットにはめ込んで、工作機械等の機器
の摺動機構のブレード材として長期間使用することを可
能にするとともに、ホールダーにはめ込んだブレード材
のガタ、抜け落ちを防止し、さらに、ブレード材の流体
のシール性とワイピング性を改善し、かつ、ブレード材
としての耐摩耗性、耐油性、耐薬品性等の物理的強度を
向上させることに目的がある。
【0010】特に、最近の超高速運転や超高速回転処理
を行う工作機械等の機器の摺動個所に使用するブレード
材として、また、切粉等の狭雑物が混入している流体を
処理している機器の摺動個所に使用するブレード材とし
て、最適なブレード材を提供することに目的がある。
を行う工作機械等の機器の摺動個所に使用するブレード
材として、また、切粉等の狭雑物が混入している流体を
処理している機器の摺動個所に使用するブレード材とし
て、最適なブレード材を提供することに目的がある。
【0011】また、本発明は、工作機械等の機器の摺動
個所に使用する金属薄板製のブレード材の板厚を薄くす
ることによって、機器の被摺動面との接触面積を小さく
し、摩擦抵抗を軽減して、工作機械等の機器の摺動個所
に余分な荷重、負担をかけず、工作機械等の機器の駆動
電力を節減することに目的がある。
個所に使用する金属薄板製のブレード材の板厚を薄くす
ることによって、機器の被摺動面との接触面積を小さく
し、摩擦抵抗を軽減して、工作機械等の機器の摺動個所
に余分な荷重、負担をかけず、工作機械等の機器の駆動
電力を節減することに目的がある。
【0012】さらに、本発明は、工作機械等の機器の摺
動個所に使用するブレード材を頻繁に交換せず、作業効
率を向上させ、保守管理の手間を省き、さらに、ブレー
ド材の交換時の作業者の人や工場の床の汚染を防止する
とともに、労働災害等の発生を防止することに目的があ
る。
動個所に使用するブレード材を頻繁に交換せず、作業効
率を向上させ、保守管理の手間を省き、さらに、ブレー
ド材の交換時の作業者の人や工場の床の汚染を防止する
とともに、労働災害等の発生を防止することに目的があ
る。
【0013】さらに、本発明は、工作機械等の機器の摺
動個所や被摺動面に異変が生じた場合、熱や摩擦等に影
響をうけず、金属薄板製のブレード材が本来持っている
特有の弾力性によって対処して、流体のシール性やワイ
ピング性を維持し、切粉等の狭雑物の混入を防止するこ
とに目的がある。
動個所や被摺動面に異変が生じた場合、熱や摩擦等に影
響をうけず、金属薄板製のブレード材が本来持っている
特有の弾力性によって対処して、流体のシール性やワイ
ピング性を維持し、切粉等の狭雑物の混入を防止するこ
とに目的がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属薄板製の
ブレード材に関するもので、板厚0.01〜0.3mm
の弾力性が強く、物理的強度のある金属薄板製のブレー
ド材の一端を、板状ホールダーのスリットに嵌め込み、
この金属薄板製ブレード材の一端を取り付けた板状のホ
ールダーを工作機械等の機器の摺動個所に取り付けると
ともに、板状のホールダーより露出させた金属薄板製の
ブレード材の他端を、工作機械等の機器の被摺動面に押
圧して摺動するように構成したことに特徴がある。
ブレード材に関するもので、板厚0.01〜0.3mm
の弾力性が強く、物理的強度のある金属薄板製のブレー
ド材の一端を、板状ホールダーのスリットに嵌め込み、
この金属薄板製ブレード材の一端を取り付けた板状のホ
ールダーを工作機械等の機器の摺動個所に取り付けると
ともに、板状のホールダーより露出させた金属薄板製の
ブレード材の他端を、工作機械等の機器の被摺動面に押
圧して摺動するように構成したことに特徴がある。
【0015】また、本発明は、前述した金属薄板製のブ
レード材の一端部分に切れ込みや突起を設けた部分を、
板状ホールダーのスリットに確りと嵌め込み、この金属
薄板製ブレード材の一端を取り付けた板状のホールダー
を工作機械等の機器の摺動個所に取り付けるとともに、
板状のホールダーより露出させた金属薄板製のブレード
材の他端を、工作機械等の機器の被摺動面に押圧して摺
動するように構成したことに特徴がある。
レード材の一端部分に切れ込みや突起を設けた部分を、
板状ホールダーのスリットに確りと嵌め込み、この金属
薄板製ブレード材の一端を取り付けた板状のホールダー
を工作機械等の機器の摺動個所に取り付けるとともに、
板状のホールダーより露出させた金属薄板製のブレード
材の他端を、工作機械等の機器の被摺動面に押圧して摺
動するように構成したことに特徴がある。
【0016】さらに、本発明は、前述した金属薄板製の
ブレード材において、板状のホールダーにスリットを設
けるについて、二枚の板状のホールダーの間に、金属薄
板製のブレード材と同様の厚さであって、ホールダーの
長さより短いスペーサーを挟み込み、二枚の板状のホー
ルダーをリベット等の支持具で固定して形成したスリッ
トに、切れ込みや突起を設けた金属薄板製ブレード材の
一端部分を確固に取り付けることに特徴がある。
ブレード材において、板状のホールダーにスリットを設
けるについて、二枚の板状のホールダーの間に、金属薄
板製のブレード材と同様の厚さであって、ホールダーの
長さより短いスペーサーを挟み込み、二枚の板状のホー
ルダーをリベット等の支持具で固定して形成したスリッ
トに、切れ込みや突起を設けた金属薄板製ブレード材の
一端部分を確固に取り付けることに特徴がある。
【0017】さらに、本発明は、前述した金属薄板製の
ブレード材において、金属薄板製のブレード材の、板状
のホールダーより露出させた他端部分を、内側方向に、
くの字状またはへの字状に折り曲げて、金属薄板製ブレ
ード材の他端部分に安定した弾力性を保持させることに
特徴がある。
ブレード材において、金属薄板製のブレード材の、板状
のホールダーより露出させた他端部分を、内側方向に、
くの字状またはへの字状に折り曲げて、金属薄板製ブレ
ード材の他端部分に安定した弾力性を保持させることに
特徴がある。
【0018】さらに、本発明は、前述した金属薄板製の
ブレード材において、二枚の板状のホールダーのうち、
上方の板状のホールダーの先端を下方の板状のホールダ
ーより長くするとともに、この部分を内側に湾曲させる
ことによって、金属薄板製のブレード材の他端部分を湾
曲させて取り付けて、金属薄板製ブレード材の他端部分
に一段と強力で安定した弾力性を保持させることに特徴
がある。
ブレード材において、二枚の板状のホールダーのうち、
上方の板状のホールダーの先端を下方の板状のホールダ
ーより長くするとともに、この部分を内側に湾曲させる
ことによって、金属薄板製のブレード材の他端部分を湾
曲させて取り付けて、金属薄板製ブレード材の他端部分
に一段と強力で安定した弾力性を保持させることに特徴
がある。
【0019】
【発明の実施形態】図1に示すように、本発明の金属薄
板製のブレード材1は、板厚を0.01〜0.3mm、
望ましくは0.05〜0.1mmにするが、板厚が0.
3mmを超すと、ブレード材1の物理的強度は強くなる
が、弾力性に難点がでるために不適当であり、また板厚
を0.01mm未満であると、金属薄板製のブレード材
1の弾力性の腰が弱くなり、物理的強度にも難点がでる
ために不適当である。
板製のブレード材1は、板厚を0.01〜0.3mm、
望ましくは0.05〜0.1mmにするが、板厚が0.
3mmを超すと、ブレード材1の物理的強度は強くなる
が、弾力性に難点がでるために不適当であり、また板厚
を0.01mm未満であると、金属薄板製のブレード材
1の弾力性の腰が弱くなり、物理的強度にも難点がでる
ために不適当である。
【0020】金属薄板製のブレード材1の材質として
は、前述したバネ用ステンレス以外に、焼き入れリボン
鋼、サブゼロ硬化型ステンレス、ベリデュームカッパー
等の弾力性が強く、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性等の物
理的強度のある金属の薄板であればどのようなものでも
よく、金属薄板製のブレード材1の形状は、工作機械等
の機器の摺動個所の形状や寸法および機器の被摺動面等
に合わせて適宜の形状にすればよい。
は、前述したバネ用ステンレス以外に、焼き入れリボン
鋼、サブゼロ硬化型ステンレス、ベリデュームカッパー
等の弾力性が強く、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性等の物
理的強度のある金属の薄板であればどのようなものでも
よく、金属薄板製のブレード材1の形状は、工作機械等
の機器の摺動個所の形状や寸法および機器の被摺動面等
に合わせて適宜の形状にすればよい。
【0021】本発明の特徴の一つは、金属薄板製のブレ
ード材1の一端を、板状のホールダー2に設けたスリッ
ト3に確りと抜け落ちないように嵌め込むことにある
が、このスリット3は金属薄板製のブレード材の板厚
(0.05〜1mm)より若干厚い間隔(0.02〜
0.5mm)とし、板状のホールダー2の材質として
は、金属薄板製のブレード材1と同じ材質でもよいし、
また一般鋼材でもよい。
ード材1の一端を、板状のホールダー2に設けたスリッ
ト3に確りと抜け落ちないように嵌め込むことにある
が、このスリット3は金属薄板製のブレード材の板厚
(0.05〜1mm)より若干厚い間隔(0.02〜
0.5mm)とし、板状のホールダー2の材質として
は、金属薄板製のブレード材1と同じ材質でもよいし、
また一般鋼材でもよい。
【0022】本発明の特徴の他の一つは、図2に示すよ
うに、金属薄板製のブレード材1の一端にV字状の切れ
込み4を間隔を置いて複数個打ち出し、この切れ込み4
の部分をブレード材1の平面より突出(0.05〜1m
m)させて小さな板バネとするが、この切れ込み4の形
状としては、V字状の以外に、C字状等のブレード材1
の平面を打ち抜かずに、ブレード材1の平面より突出さ
せるものであればいかなる形状でもかまわない。
うに、金属薄板製のブレード材1の一端にV字状の切れ
込み4を間隔を置いて複数個打ち出し、この切れ込み4
の部分をブレード材1の平面より突出(0.05〜1m
m)させて小さな板バネとするが、この切れ込み4の形
状としては、V字状の以外に、C字状等のブレード材1
の平面を打ち抜かずに、ブレード材1の平面より突出さ
せるものであればいかなる形状でもかまわない。
【0023】金属薄板製のブレード材1に設けるもの
は、前述した切れ込み4以外にも、O字状の突起(図示
せず)を間隔を置いて複数個打ち出し、この突起の部分
をブレード材1の平面より突出(0.01〜0.3m
m)させて小さなバネとするが、この突起の形状として
は、O字状の以外に、D字状等のブレード材1の平面を
打ち抜かずに、ブレード材1の平面より突出させるもの
であればいかなる形状でもかまわない。
は、前述した切れ込み4以外にも、O字状の突起(図示
せず)を間隔を置いて複数個打ち出し、この突起の部分
をブレード材1の平面より突出(0.01〜0.3m
m)させて小さなバネとするが、この突起の形状として
は、O字状の以外に、D字状等のブレード材1の平面を
打ち抜かずに、ブレード材1の平面より突出させるもの
であればいかなる形状でもかまわない。
【0024】すなわち、板状のホールダー2に設けたス
リット3に金属薄板製のブレード材1の一端の切れ込み
4を設けた部分を嵌め込むについて、前述した金属薄板
製のブレード材1の一端にV字状の切れ込み4が小さな
板バネとして働き、板状のホールダー2に設けたスリッ
ト3の内面を押圧して、抜け落ちないようにする。
リット3に金属薄板製のブレード材1の一端の切れ込み
4を設けた部分を嵌め込むについて、前述した金属薄板
製のブレード材1の一端にV字状の切れ込み4が小さな
板バネとして働き、板状のホールダー2に設けたスリッ
ト3の内面を押圧して、抜け落ちないようにする。
【0025】板状のホールダー2に設けるスリット3と
しては、板状のホールダー2の側面にスリット3を切っ
てもよいが、薄い板状のホールダー2に間隔の小さいス
リットを均一に切ることは工作的に難しいので、図3に
示すように、二枚の板状のホールダー2aと2bの間
に、金属薄板製のブレード材1と同様の厚さであって、
ホールダー2aと2bの長さより短いスペーサー5を挟
み込み、二枚の板状のホールダー2aと2bをリベット
6で固定することによってスリット3を形成して、金属
薄板製のブレード材1の一端の切れ込み4を設けた部分
を嵌め込むようにすると工作が容易となる。
しては、板状のホールダー2の側面にスリット3を切っ
てもよいが、薄い板状のホールダー2に間隔の小さいス
リットを均一に切ることは工作的に難しいので、図3に
示すように、二枚の板状のホールダー2aと2bの間
に、金属薄板製のブレード材1と同様の厚さであって、
ホールダー2aと2bの長さより短いスペーサー5を挟
み込み、二枚の板状のホールダー2aと2bをリベット
6で固定することによってスリット3を形成して、金属
薄板製のブレード材1の一端の切れ込み4を設けた部分
を嵌め込むようにすると工作が容易となる。
【0026】なお、金属薄板製のブレード材1は、ホル
ダー3によって工作機械等の機器の摺動個所7にネジ等
の公知の手段によって確固に取り付けることによって、
金属薄板製のブレード材1を機器の摺動個所7に、ガタ
が生じさせることなく、安定的に固定し、さらに、板状
のホールダー2より露出させた金属薄板製のブレード材
1の他端の先端を、機器の被摺動面8に軽く押圧して摺
動する機構にすることにより、機器の被摺動面8の流体
や狭雑物のシール性、ワイピング性を確実にする。
ダー3によって工作機械等の機器の摺動個所7にネジ等
の公知の手段によって確固に取り付けることによって、
金属薄板製のブレード材1を機器の摺動個所7に、ガタ
が生じさせることなく、安定的に固定し、さらに、板状
のホールダー2より露出させた金属薄板製のブレード材
1の他端の先端を、機器の被摺動面8に軽く押圧して摺
動する機構にすることにより、機器の被摺動面8の流体
や狭雑物のシール性、ワイピング性を確実にする。
【0027】金属薄板製のブレード材1の他端を、機器
の被摺動面8に押圧する際の圧力は、50〜600g
(100mm当たり)の軽い圧力で、流体のシール性や
ワイピング性を確保でき、従来のゴムや合成ゴムのブレ
ード材のように、2kg前後(100mm当たり)の重
い圧力を必要としないために、摩擦抵抗が少なく、機械
等の機器の摺動部に余分な荷重、負担がかからない。
の被摺動面8に押圧する際の圧力は、50〜600g
(100mm当たり)の軽い圧力で、流体のシール性や
ワイピング性を確保でき、従来のゴムや合成ゴムのブレ
ード材のように、2kg前後(100mm当たり)の重
い圧力を必要としないために、摩擦抵抗が少なく、機械
等の機器の摺動部に余分な荷重、負担がかからない。
【0028】なお、金属薄板製のブレード材1の、板状
のホールダー2より露出させた他端部分を、内側方向
に、くの字状またはへの字状に折り曲げることによっ
て、安定した弾力性を保持し、流体や狭雑物のシール性
やワイピング性を向上させてもよい。
のホールダー2より露出させた他端部分を、内側方向
に、くの字状またはへの字状に折り曲げることによっ
て、安定した弾力性を保持し、流体や狭雑物のシール性
やワイピング性を向上させてもよい。
【0029】板状のホールダー2としては、二枚の板状
のホールダー2aと2bのうち、上方の板状のホールダ
ー2aの先端を、下方の板状のホールダー2bより長く
するとともに、この部分を内側に湾曲させることによっ
て、板状のホールダー2bより露出させた金属薄板製の
ブレード材1の他端部分を湾曲させて取り付けることに
よって、より安定した弾力性を保持し、一段とクーラン
ト廃液や切粉等の狭雑物のシール性やワイピング性を向
上させてもよい。
のホールダー2aと2bのうち、上方の板状のホールダ
ー2aの先端を、下方の板状のホールダー2bより長く
するとともに、この部分を内側に湾曲させることによっ
て、板状のホールダー2bより露出させた金属薄板製の
ブレード材1の他端部分を湾曲させて取り付けることに
よって、より安定した弾力性を保持し、一段とクーラン
ト廃液や切粉等の狭雑物のシール性やワイピング性を向
上させてもよい。
【0030】また、本発明の金属薄板製のブレード材1
の外側に、プロテクトカバー(図示せず)を付設して、
機器の被摺動面8に存在する切屑や石等の挟雑物がブレ
ード材1に衝突して起こるブレード材1の毀損または破
損を防止してもよく、プロテクトカバーは、金属薄板製
のブレード材1と同じ材質で製造してもよいし、また一
般鋼材で製造してもよい。
の外側に、プロテクトカバー(図示せず)を付設して、
機器の被摺動面8に存在する切屑や石等の挟雑物がブレ
ード材1に衝突して起こるブレード材1の毀損または破
損を防止してもよく、プロテクトカバーは、金属薄板製
のブレード材1と同じ材質で製造してもよいし、また一
般鋼材で製造してもよい。
【0031】
【実験例】切粉を含むクーラント廃液の処理装置に付設
した切粉搬送トラフのスクレーパーの形状に合わせて、
板厚0.1mm、長さ80cm、幅5cmのバネ用ステ
ンレス薄板製のブレード材を製作し、このブレード材の
上方部に3mmの切り込みを5cmの間隔を置いて打ち
込み、このようなブレード材を、図3に示すような、二
枚のステンレス製の板状のホールダーのうち、上方の板
状のホールダーの先端を、下方の板状のホールダーより
1cm長くするとともに、この部分を内側に湾曲させて
形成したホールダーのスリットに、ブレード材の他端部
分を湾曲させて取り付け、このブレード材の先端を、被
摺動面である切粉搬送トラフの内面に、圧力1kg(巾
100mm当たり)の状態で押圧して摺動するように構
成し、両装置のスクレーパーを1m/秒の速度で移動
(距離300cm)させて切粉を含むクーラント廃液の
搬送を行った。
した切粉搬送トラフのスクレーパーの形状に合わせて、
板厚0.1mm、長さ80cm、幅5cmのバネ用ステ
ンレス薄板製のブレード材を製作し、このブレード材の
上方部に3mmの切り込みを5cmの間隔を置いて打ち
込み、このようなブレード材を、図3に示すような、二
枚のステンレス製の板状のホールダーのうち、上方の板
状のホールダーの先端を、下方の板状のホールダーより
1cm長くするとともに、この部分を内側に湾曲させて
形成したホールダーのスリットに、ブレード材の他端部
分を湾曲させて取り付け、このブレード材の先端を、被
摺動面である切粉搬送トラフの内面に、圧力1kg(巾
100mm当たり)の状態で押圧して摺動するように構
成し、両装置のスクレーパーを1m/秒の速度で移動
(距離300cm)させて切粉を含むクーラント廃液の
搬送を行った。
【0032】また、比較例1として、切粉を含むクーラ
ント廃液の処理装置に付設した切粉搬送トラフのスクレ
ーパーのブレード材として、前述した実施例と同様のバ
ネ用ステンレス薄板製のブレード材であるが、切り込み
を打ち出していないものを使用し、同様な二枚のステン
レス製の板状のホールダーのスリットにブレード材の他
端部分を湾曲させて取り付け、このブレード材の先端
を、被摺動面である切粉搬送トラフの内面に、同様な圧
力で押圧して摺動するように構成し、スクレーパーを同
様の速度で移動させて切粉を含むクーラント廃液の搬送
を行った。
ント廃液の処理装置に付設した切粉搬送トラフのスクレ
ーパーのブレード材として、前述した実施例と同様のバ
ネ用ステンレス薄板製のブレード材であるが、切り込み
を打ち出していないものを使用し、同様な二枚のステン
レス製の板状のホールダーのスリットにブレード材の他
端部分を湾曲させて取り付け、このブレード材の先端
を、被摺動面である切粉搬送トラフの内面に、同様な圧
力で押圧して摺動するように構成し、スクレーパーを同
様の速度で移動させて切粉を含むクーラント廃液の搬送
を行った。
【0033】さらに、比較例2として、切粉を含むクー
ラント廃液の処理装置に付設した切粉搬送トラフのスク
レーパーのブレード材として、公知の板厚3mmの前述
した実施例と同様な形状のゴム板製のブレード材を使用
し、このゴム板製のブレード材の先端を、被摺動面であ
る切粉搬送トラフの内面に、同様な圧力で押圧して摺動
するように構成し、同様なの速度で移動させて切粉を含
むクーラント廃液の搬送を行った。
ラント廃液の処理装置に付設した切粉搬送トラフのスク
レーパーのブレード材として、公知の板厚3mmの前述
した実施例と同様な形状のゴム板製のブレード材を使用
し、このゴム板製のブレード材の先端を、被摺動面であ
る切粉搬送トラフの内面に、同様な圧力で押圧して摺動
するように構成し、同様なの速度で移動させて切粉を含
むクーラント廃液の搬送を行った。
【0034】以上述べたようなスクレーパーによる切粉
を含むクーラント廃液の搬送を行ったところ、本発明の
切り込みを設けた金属薄板製のブレード材を板状のホー
ルダーにはめ込んだ場合は、5年を経過しても、ブレー
ド材のガタを生じたり、抜け落ちることなく、切粉とク
ーラント廃液のシール性とワイピング性に支障がなく、
ブレード材の摩耗と劣化は起こらず、約6年毎にブレー
ド材の交換を行えばよく、切粉の搬送作業効率が格段に
向上し、ブレード材の交換頻度回数が少ない分だけ保守
管理に手間がかからず、人手や工場の床を汚したり、危
険や災害を伴う度合いを少なくできる。
を含むクーラント廃液の搬送を行ったところ、本発明の
切り込みを設けた金属薄板製のブレード材を板状のホー
ルダーにはめ込んだ場合は、5年を経過しても、ブレー
ド材のガタを生じたり、抜け落ちることなく、切粉とク
ーラント廃液のシール性とワイピング性に支障がなく、
ブレード材の摩耗と劣化は起こらず、約6年毎にブレー
ド材の交換を行えばよく、切粉の搬送作業効率が格段に
向上し、ブレード材の交換頻度回数が少ない分だけ保守
管理に手間がかからず、人手や工場の床を汚したり、危
険や災害を伴う度合いを少なくできる。
【0035】しかし、比較例2の切り込みを設けている
金属薄板製のブレード材を板状のホールダーにはめ込ん
だ場合は、3年を経過した時点で、ブレード材のガタを
生じ、時たまブレード材の抜け落ちることがあり、切粉
とクーラント廃液のシール性とワイピング性に障害が発
生し、3年毎にブレード材の交換を行う必要があり、切
粉の搬送作業効率の低下、ブレード材の頻繁な交換によ
る保守管理の手間の増加、作業者の手や工場の床の汚
染、労働災害等の増加、等の問題が発生した。
金属薄板製のブレード材を板状のホールダーにはめ込ん
だ場合は、3年を経過した時点で、ブレード材のガタを
生じ、時たまブレード材の抜け落ちることがあり、切粉
とクーラント廃液のシール性とワイピング性に障害が発
生し、3年毎にブレード材の交換を行う必要があり、切
粉の搬送作業効率の低下、ブレード材の頻繁な交換によ
る保守管理の手間の増加、作業者の手や工場の床の汚
染、労働災害等の増加、等の問題が発生した。
【0036】さらに、比較例2のゴム板製のブレード材
の場合は、1年を経過した時点で、切粉によるブレード
材の摩耗とクーラントによる劣化も起き、切粉の混入と
クーラント廃液の漏洩等のシール性とワイピング性に障
害が発生し、1年毎にブレード材の交換を行う必要があ
り、切粉の搬送作業効率の低下、ブレード材の頻繁な交
換による保守管理の手間の増加、作業者の手や工場の床
の汚染、労働災害等の増加、さらに、本発明の金属薄板
製のブレード材を使用した場合に比較して、被摺動面で
ある切粉搬送トラフの内面との接触面積の増大による摩
擦抵抗の増加、スクレーパーを駆動させるモーターの電
力費の増加(50%)、またスクレーパーへの荷重や負
担の増大による故障の増加(50%)等の問題が発生し
た。
の場合は、1年を経過した時点で、切粉によるブレード
材の摩耗とクーラントによる劣化も起き、切粉の混入と
クーラント廃液の漏洩等のシール性とワイピング性に障
害が発生し、1年毎にブレード材の交換を行う必要があ
り、切粉の搬送作業効率の低下、ブレード材の頻繁な交
換による保守管理の手間の増加、作業者の手や工場の床
の汚染、労働災害等の増加、さらに、本発明の金属薄板
製のブレード材を使用した場合に比較して、被摺動面で
ある切粉搬送トラフの内面との接触面積の増大による摩
擦抵抗の増加、スクレーパーを駆動させるモーターの電
力費の増加(50%)、またスクレーパーへの荷重や負
担の増大による故障の増加(50%)等の問題が発生し
た。
【0037】
【発明の効果】本発明の金属薄板製のブレード材は、そ
の材質、支持機構、シール機構において特異なものであ
るため、工作機械等の機器の摺動機構のブレード材とし
て長時間使用することが可能であり、ホールダーにはめ
込んだブレード材にガタが生じたり、抜け落ちることな
く、さらに、流体のシール性とワイピング性に障害が発
生することもなく、かつ、ブレード材として耐摩耗性、
耐油性、耐薬品性等の物理的強度が強いという種々の優
れた効果を具備している。
の材質、支持機構、シール機構において特異なものであ
るため、工作機械等の機器の摺動機構のブレード材とし
て長時間使用することが可能であり、ホールダーにはめ
込んだブレード材にガタが生じたり、抜け落ちることな
く、さらに、流体のシール性とワイピング性に障害が発
生することもなく、かつ、ブレード材として耐摩耗性、
耐油性、耐薬品性等の物理的強度が強いという種々の優
れた効果を具備している。
【0038】また、本発明の金属薄板製のブレード材
は、機器の被摺動面との接触面積が小さいために、摩擦
抵抗が軽減されて摩耗が少なく、工作機械等の機器の摺
動個所に余分な荷重、負担がかからず、工作機械等の機
器における駆動電力を節減することが可能であり、か
つ、故障が起きにくい利点がある。
は、機器の被摺動面との接触面積が小さいために、摩擦
抵抗が軽減されて摩耗が少なく、工作機械等の機器の摺
動個所に余分な荷重、負担がかからず、工作機械等の機
器における駆動電力を節減することが可能であり、か
つ、故障が起きにくい利点がある。
【0039 さらに、本発明の金属薄板製のブレード材は、頻繁にブ
レード材の交換を行う必要がないので、作業効率が向上
し、保守管理に手間がかからず、またブレード材の交換
時に起こる作業者の手や工場の床を汚したり、労働災害
等が発生することも少なくなり、労働環境、衛生面で産
業的に益することが多い。 【0040】本発明の金属薄板製のブレード材には、以
上述べたような特徴があるので、最近の超高速運転や超
高速回転処理を行う工作機械等の機器の摺動個所または
切粉等の挟雑物が混入している流体を処理している機器
の摺動個所に使用するブレード材として最適である。
レード材の交換を行う必要がないので、作業効率が向上
し、保守管理に手間がかからず、またブレード材の交換
時に起こる作業者の手や工場の床を汚したり、労働災害
等が発生することも少なくなり、労働環境、衛生面で産
業的に益することが多い。 【0040】本発明の金属薄板製のブレード材には、以
上述べたような特徴があるので、最近の超高速運転や超
高速回転処理を行う工作機械等の機器の摺動個所または
切粉等の挟雑物が混入している流体を処理している機器
の摺動個所に使用するブレード材として最適である。
【図1】金属薄板製のブレード材の一端を板状のホール
ダーに設けたスリットに嵌め込んだ状態を示す断面図で
ある。
ダーに設けたスリットに嵌め込んだ状態を示す断面図で
ある。
【図2】金属薄板製のブレード材の一端にV字状の切れ
込みを設けた状態を示す斜視図である。
込みを設けた状態を示す斜視図である。
【図3】上方の板状のホールダーを下方の板状のホール
ダーより長して内側に湾曲させた二枚の板状のホールダ
ーの間に、スペーサーを挟み込んで形成したスリット
に、金属薄板製のブレード材の一端部分を嵌め込むとと
もに、他端部分を湾曲させて取り付けた状態を示す断面
図である。
ダーより長して内側に湾曲させた二枚の板状のホールダ
ーの間に、スペーサーを挟み込んで形成したスリット
に、金属薄板製のブレード材の一端部分を嵌め込むとと
もに、他端部分を湾曲させて取り付けた状態を示す断面
図である。
1 金属薄板製のブレード材 2 板状のホールダー 3 スリット 4 切れ込み 5 スペーサー 6 リベット 7 機器の摺動個所 8 機器の被摺動面
Claims (5)
- 【請求項1】 板厚0.01〜0.3mmのバネ用ステ
ンレス、焼き入れリボン鋼等の弾力性が強く、物理的強
度のある金属薄板によって形成した金属薄板製のブレー
ド材の一端を、板状のホールダーに設けたスリットに嵌
め込み、この金属薄板製のブレード材を取り付けた板状
のホールダーを工作機械等の機器の摺動個所に取り付け
るとともに、板状のホールダーより露出させた金属薄板
製のブレード材の他端を、工作機械等の機器の被摺動面
に押圧して摺動するように構成する金属薄板製のブレー
ド材。 - 【請求項2】 金属薄板製のブレード材の一端の、板状
のホールダーに設けたスリットに嵌め込む部分に、V字
状、C字状等の切れ込みまたはO字状、D字状の突起を
設けた請求項1記載の金属薄板製のブレード材。 - 【請求項3】 板状のホールダーにスリットを設けるに
ついて、二枚の板状のホールダーの間に、金属薄板製の
ブレード材と同様の厚さであって、ホールダーの長さよ
り短いスペーサーを挟み込み、二枚の板状のホールダー
をリベット等の支持具で固定することによって、スリッ
トを形成した請求項1記載または請求項2の金属薄板製
のブレード材。 - 【請求項4】 金属薄板製のブレード材の、板状のホー
ルダーより露出させた他端部分を、内側方向に、くの字
状またはへの字状に折り曲げた請求項1または請求項2
あるいは請求項3記載の金属薄板製のブレード材。 - 【請求項5】 二枚の板状のホールダーのうち、上方の
板状のホールダーの先端を下方の板状のホールダーより
長くするとともに、この部分を内側に湾曲させることに
よって、金属薄板製のブレード材の先端部分を湾曲させ
て取り付ける請求項3記載の金属薄板製のブレード材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28585396A JPH10113843A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 金属薄板製のブレード材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28585396A JPH10113843A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 金属薄板製のブレード材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10113843A true JPH10113843A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17696912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28585396A Withdrawn JPH10113843A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 金属薄板製のブレード材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10113843A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11320321A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Tokyo Seimitsu Hatsujo Kk | 十字方向に摺動するテレスコピックカバー |
JP2008279523A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Tekutowan:Kk | 差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー |
CN106239243A (zh) * | 2015-06-11 | 2016-12-21 | 霓达株式会社 | 工业用擦拭器以及擦拭方法 |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP28585396A patent/JPH10113843A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11320321A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Tokyo Seimitsu Hatsujo Kk | 十字方向に摺動するテレスコピックカバー |
JP2008279523A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Tekutowan:Kk | 差込型ブレードを着脱可能に取り付けたテレスコピックカバー |
CN106239243A (zh) * | 2015-06-11 | 2016-12-21 | 霓达株式会社 | 工业用擦拭器以及擦拭方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20061218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061219 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20070424 |