JP2008279370A - エアドライヤおよび圧縮空気供給システム - Google Patents

エアドライヤおよび圧縮空気供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来技術による乾燥剤の交換時期の判定は、乾燥剤を通過した後の圧縮空気の湿度を判定するものであるため、交換時期にあると判定された時点では侵入した水分により悪影響を生じる可能性がある。
【解決手段】本発明は、空気圧縮機の無負荷運転(アンロード)を電子制御するエアドライヤあるいは圧縮空気供給システムにおいて、空気圧縮機からエアドライヤの乾燥器内に至るオイルアップ量を推定し、この推定したオイルアップ量からエアドライヤの乾燥剤の交換時期を判定するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に装備されたエアブレーキ装置などの空圧回路で使用され、圧縮空気から水分等の異物を除去するためのエアドライヤにおいて、その内部に収納された乾燥剤の交換時期を判定するための技術に関する。特に本発明は、空気圧縮機の無負荷運転(アンロード)を電子制御するエアドライヤあるいは圧縮空気供給システムに採用できるものである。
一般的にエアドライヤを含む圧縮空気供給システムは、エアドライヤの上流に圧縮空気を吐出する空気圧縮機を備え、エアドライヤの下流に圧縮空気を貯えるエアタンクを備える。たとえば特許文献1は、こうした圧縮空気供給システムであって、さらに電子制御機能を付加したシステムを開示している。図3を参照しながらその内容を以下に説明する。
図3に示す圧縮空気供給システム10において、空気圧縮機12の出口16は、エアドライヤ26を介してエアタンク25に接続している。これにより、空気圧縮機12の出口16から吐出された圧縮空気は、エアドライヤ26で水分等の異物が除去された後、エアタンク25に貯えられる。空気圧縮機12は、圧縮空気の供給が不要の間、空気圧縮機12を無負荷運転状態へ切り換えるアンロード手段18を備えている。アンロード手段18は、管路20を介して伝わるアンロード指令圧に応じて、空気圧縮機12を負荷状態と無負荷状態とに切り換えるものである。一方、エアドライヤ26は、ハウジングの内部に乾燥剤30を備えている。エアドライヤ26の入口32から供給された圧縮空気は、乾燥剤30を通過することで水分等が除去され、出口34から排出される。乾燥剤30は、空気圧縮機12が活動不能となったときに合わせて、周期的な再生(パージ)を必要とする。この再生は、エアドライヤ26の下端部に設けたドレンバルブ35を開くことで行う。ドレンバルブ35は、制御ポート27を通して伝わるパージ指令圧に応じて開き、エアドライヤ26の内部を大気と連通する。このとき、エアドライヤ26内の乾燥された圧縮空気が乾燥剤30を逆流しながら大気に排気され、エアドライヤ26内のドレン等を放出しながら乾燥剤30を再生することになる。
空気圧縮機12のアンロード手段18に対するアンロード指令圧は、第一のソレノイドバルブ(アンロード制御バルブ)36から出力される。また、エアドライヤ26のドレンバルブに対するパージ指令圧は、第二のソレノイドバルブ(パージ制御バルブ)28から出力される。これら第一および第二のソレノイドバルブ36,28は、電子制御部38によって制御される。第一のソレノイドバルブ36は、電子制御部38からの電気信号に応じて開弁することでエアタンク25とアンロード手段18とを連通し、空気圧縮機12を無負荷状態とするためのアンロード指令圧をアンロード手段18へ送る。第二のソレノイドバルブ28は、電子制御部38からの電気信号に応じて開弁することでエアタンク25とドレンバルブ35とを連通し、ドレンバルブ35を開くためのパージ指令圧を送る。
特許2795944号公報
さて、従来のエアドライヤは、乾燥剤を再生利用することで長期間使用できるようにしているものの、乾燥剤を永久に使用することはできず、乾燥剤の能力が大幅に低下したとき(乾燥剤が劣化したとき)には乾燥剤を交換する必要がある。こうした中、特許文献2や特許文献3は、乾燥剤より下流の圧縮空気中の水分ないしは湿気を検知し、その検知結果に基づいて乾燥剤の交換時期を判定する技術を開示する。しかし、これら従来の技術はいずれも、乾燥剤を通過した後の圧縮空気の湿度等を検知するものである。乾燥剤を通過した後の圧縮空気が所定量の湿度をもつということはその下流にある程度の水分が既に浸入していることを示すものであり、下流の各空圧機器に悪影響(例えば腐食促進や凍結による作動不能など)を生じることになる。
特開昭60−075321号公報 実開平5−26136号公報
そこで発明者達は、別の手段によって乾燥剤の交換時期を判定することを考えた。そして、発明者達はこうした乾燥剤の劣化については空気圧縮機からのオイルアップが影響していることに注目した。空気圧縮機から吐出された圧縮空気は、空気圧縮機内の圧縮室に入り込んでしまった潤滑油(オイルミスト)を含んでいる。このオイルミストが圧縮空気とともに乾燥器内に導かれて乾燥剤に付着することで、乾燥剤の除湿能力は低下してしまう。通常、乾燥剤の上流側にはこうしたオイルミストを除去するためのオイルフィルタが設けられるが、オイルフィルタにも能力の限界がある。つまり、こうしたオイルフィルタは、オイルミストを完全に除去できるものではない(微小なオイルミストを除去できない)し、累積使用によって劣化する傾向にある。また、オイルフィルタは、通常、乾燥剤の再生と同時に逆流した圧縮空気によって付着したオイルミストを取り除くことで再生されるものの、一度に除去できるオイルミストの量に限界がある。
本発明は、空気圧縮機の無負荷運転(アンロード)を電子制御するエアドライヤあるいは圧縮空気供給システムにおいて、乾燥剤の交換時期を判定するために有効な技術を提供することを目的とする。この発明のさらにその他の目的については、以下の説明から明らかになるであろう。
本発明は、電子制御部による空気圧縮機のアンロード制御の履歴に基づいて、空気圧縮機からエアドライヤの乾燥器内に至るオイルアップ量(空気圧縮機から吐出された圧縮空気に含まれるオイルミストの量)を推定し、この推定したオイルアップ量からエアドライヤの乾燥剤の交換時期を判定するものである。より詳しくは、本発明のエアドライヤは、圧縮空気を吐出する空気圧縮機に連絡される入口と、圧縮空気を貯えるエアタンクに連絡される出口と、それら入口および出口に連絡し、内部に再生可能な乾燥剤を収容した乾燥器と、この乾燥器内を通過した後の圧縮空気の一部を貯えるパージエアタンクと、前記出口のエア圧力に応じて開弁し、パージエアタンク内の圧縮空気によって乾燥剤を再生するドレンバルブと、前記出口のエア圧力に応じて空気圧縮機を無負荷運転状態へ切り換えるアンロード指令圧を出力するソレノイドバルブと、このソレノイドバルブに対して電気的な動作指令信号を出力する電子制御部とを備える。そして、この電子制御部は、ソレノイドバルブへの動作指令信号の出力履歴に基づいて空気圧縮機から乾燥器内に至るオイルアップ量を推定し、その推定したオイルアップ量からエアドライヤ内の乾燥剤の交換時期を判定するものである。
本発明における電子制御部は、空気圧縮機のアンロード制御の履歴から、空気圧縮機の運転状態を認識できるため、エアドライヤの乾燥器内に至るオイルアップ量を推定することができる。本発明によれば、エアドライヤの電子制御部における制御内容から乾燥剤の交換時期を推定することが可能となり、乾燥剤の劣化による悪影響を生じる前に乾燥剤の交換を促すことができる。また、本発明によれば、湿度センサ等の特別なセンサを必要とすることなく、乾燥剤の交換時期を判定することができる。
より好適には、乾燥器よりも上流側に圧縮空気中のオイルミストを取り除くオイルフィルタを設け、電子制御部はこのオイルフィルタによるオイルミスト除去能力を加味して乾燥器内に至るオイルアップ量を推定する。これによれば、乾燥剤劣化の原因となるオイルアップ量をより厳密に推定することができ、乾燥剤の交換時期をより的確に判定することができる。
さらに、本発明は圧縮空気供給システムにも適用できる。本発明による圧縮空気供給システムは、圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、この空気圧縮機が吐出した圧縮空気から水分等の異物を除去するため内部に再生可能な乾燥剤を備えたエアドライヤと、このエアドライヤを通過した圧縮空気を貯えるエアタンクと、空気圧縮機を無負荷運転状態へ切り換えるアンロード指令圧を出力するソレノイドバルブと、このソレノイドバルブに対して電気的な動作指令信号を出力する電子制御部とを備える。そして、この電子制御部は、ソレノイドバルブへの動作指令信号の出力履歴に基づいて空気圧縮機から乾燥器内に至るオイルアップ量を推定し、その推定したオイルアップ量からエアドライヤ内の乾燥剤の交換時期を判定するものである。これによれば、圧縮空気供給システムの電子制御部における制御内容から乾燥剤の交換時期を推定することが可能となり、乾燥剤の劣化による悪影響を生じる前に乾燥剤の交換を促すことができる。また、本発明によれば、湿度センサ等の特別なセンサを必要とすることなく、乾燥剤の交換時期を判定することができる。
本発明によれば、空気圧縮機のアンロードを電子制御するエアドライヤあるいは圧縮空気供給システムにおいて、電子制御部の制御内容から乾燥剤の交換時期を有効に判定することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1は、本発明に係る第一の実施の形態であって、圧縮空気供給システム100の回路図を示す。この圧縮空気供給システム100は、圧縮空気を吐出する空気圧縮機112と、圧縮空気中の異物除去機能を含むエアドライヤ126と、圧縮空気を貯えるエアタンク125とを備える。空気圧縮機112は、圧縮空気の吐出機能を無能化する(空気圧縮機112を負荷状態と無負荷状態とに切り換える)アンロード手段118を備える。
空気圧縮機112の出口116は、エアドライヤ126の入口132に接続している。エアドライヤ126は、内部に再生可能な乾燥剤を収容した乾燥器139と、この乾燥器139内を通過した後の圧縮空気の一部を貯えるパージエアタンク133とを備える。入口132と乾燥器139との間には第一の逆止弁161を備える。この第一の逆止弁161は、エアドライヤ126内の圧縮空気が空気圧縮機112側へ逆流することを防止するものである。さらに、乾燥器139の一次側にはドレンバルブ135を備える。このドレンバルブ135は、パージ指令圧に応じて開弁し、パージエアタンク133内の圧縮空気を乾燥器139内に逆流させることで、乾燥器139内の乾燥剤を再生する。乾燥器139の下流側からパージエアタンク133へ接続された通路には、パージエアタンク133の圧縮空気が乾燥器139側へ逆流するのを防止する第二の逆止弁162と、この第二の逆止弁162をバイパスするように設けられ、パージエアの流量調整のための絞り通路163とを備える。パージエアタンク133の下流側は、第三の逆止弁164を介して出口134に接続している。第三の逆止弁164は、出口134の圧縮空気がパージエアタンク162側へ逆流することを防止するものである。なお、第三の逆止弁164と出口134との間から分岐した流路を車両のエアサスペンション用ポート188に接続している。
エアドライヤ126は、空気圧縮機112のアンロード手段118およびドレンバルブ135を制御するため、複数のソレノイドバルブ136,128および183と、これらソレノイドバルブ136,128および183に対して電気的な指令信号を出力する電子制御部138とを備えている。第一のソレノイドバルブ(以下、アンロード制御バルブ)136は、通常の無通電状態(消磁状態)では空気圧縮機112のアンロード手段118へつながるアンロード指令用の指令圧通路171を排気ポート181に接続しているが、電子制御部138により通電状態(励磁状態)へ切り換えられると、そのアンロード指令用の指令圧通路171をエアドライヤ126の出口134に接続する。第二のソレノイドバルブ(以下、パージ制御バルブ)128は、通常の無通電状態ではドレンバルブ135へつながるパージ指令用の指令圧通路172を排気ポート182に接続しているが、電子制御部138により通電状態へ切り換えられると、そのパージ指令用の指令圧通路172をエアドライヤ126の出口134に接続する。また、第三のソレノイドバルブ(以下、逆流制御バルブ)183は、エアドライヤ126の出口134近くに設けた第三の逆止弁164をバイパスするように、パージエアタンク133と出口134とを接続する逆流用通路173に設けられ、この逆流用通路173を開閉するものである。この逆流制御バルブ183は、通常の無通電状態では閉位置にあり、電子制御部138により通電されることで開位置に切り換えられる。
こうした圧縮空気供給システム100は、以下のとおり作用する。空気圧縮機112の出口116から吐出された圧縮空気は、エアドライヤ126の入口132および第一の逆止弁161を通して、乾燥器139内部へ導入される。乾燥器139内を通過することで水分等の異物が除去された圧縮空気は、エアドライヤ126の出口134およびエアサスペンション用ポート188から排出される。出口134から排出された圧縮空気は、マルチプロテクションバルブ190を通してエアタンク125に貯えられる。また、その乾燥器139を通過した圧縮空気の一部がパージエアタンク133にも貯えられている。
電子制御部138は、圧力センサ156を介してエアドライヤ126の出口134のエア圧が設定圧力に達するまで上昇したことを認識すると、アンロード制御バルブ136およびパージ制御バルブ128を通電状態へ切り換える。アンロード制御バルブ136が通電状態へ切り換えられると、そこにつながる指令圧通路171がエアドライヤ126の出口134に接続され、アンロード指令圧がアンロード手段118へ出力される。すると、この指令圧を受けたアンロード手段118が空気圧縮機112を無負荷状態にし、空気圧縮機112はアンロード状態(無負荷運転状態)となる。また、パージ制御バルブ128が通電状態へ切り換えられると、そこにつながる指令圧通路172がエアドライヤ126の出口134に接続され、パージ指令圧がドレンバルブ135へ出力される。この指令圧を受けたドレンバルブ135は、開位置に切り換えられ、乾燥器139の内部を大気と連通する。すると、パージエアタンク133内の圧縮空気が絞り通路163を通して乾燥器139内を逆流しながらドレンバルブ135から大気に排気される。この結果、乾燥器139内の乾燥剤が再生されることになる。
この後、エアタンク125内の圧縮空気が消費され、エアタンク125の内圧とともにエアドライヤ126の出口134のエア圧が降下していくと、アンロード制御バルブ136およびパージ制御バルブ128が無通電状態に戻される。すると、アンロード指令用の指令圧通路171が排気ポート181に接続されることでアンロード手段118へのアンロード指令圧が大気へ排出されるとともに、パージ指令用の指令圧通路172が排気ポート182に接続されることでドレンバルブ135へのパージ指令圧が大気へ排出される。これにより、図1に示す空気圧縮機112の稼動状態に戻る。
この圧縮空気供給システム100は、ドレンバルブ135へパージ指令圧を送るための指令圧通路として、パージ制御バルブ128を配した指令圧通路172とは別に、補助用の指令圧通路174を備えている。補助用の指令圧通路174は、パージ制御バルブ128をバイパスするようにエアドライヤ126の出口134とドレンバルブ135とを接続可能に設けられ、その接続状態を切り換える空圧作動式のプレッシャガバナ175を備えている。プレッシャガバナ175は、空気圧縮機112の稼動状態において補助用の指令圧通路174を排気ポート185に接続しており、エアドライヤ126の出口134のエア圧力が設定圧力に達すると、指令圧通路174をその出口134に接続することでパージ指令圧をドレンバルブ135へ出力する。その後、エアタンク125内の圧縮空気の消費に応じて出口134のエア圧が降下していくと、プレッシャガバナ175は、補助用の指令圧通路174を排気ポート185に接続する元の状態に戻り、ドレンバルブ135へのパージ指令圧が大気へ排出される。
例えば電子制御部138の故障等によってアンロード制御バルブ136およびパージ制御バルブ128を通電できない場合には、エアドライヤ126の出口134のエア圧力がプレッシャガバナ175の設定圧力にまで達して、プレッシャガバナ175が作動する。すると、補助用の指令圧通路174およびシャトル弁177を通したパージ指令圧に基づいてドレンバルブ135が開位置に切り換えられ、パージ作業が行われる。このとき、空気圧縮機112から吐出された圧縮空気もドレンバルブ135から大気に排気されるため、空気圧縮機112は実質的にアンロード状態となり、圧縮空気の供給が停止される。
さて、こうした電子制御部138は、アンロード制御バルブ136の制御による空気圧縮機112のアンロード制御の履歴に基づいて、空気圧縮機112からエアドライヤ126の乾燥器139内に至るオイルアップ量を推定する。ここで、電子制御部138は、空気圧縮機112が吐出した圧縮空気における単位容積あたりのオイルアップ量(Kn)を予め記憶している。したがって、空気圧縮機112の吐出量とこの単位容積あたりのオイルアップ量(Kn)との積から、全体のオイルアップ量(A)を算定することができる。レシプロ型である空気圧縮機112の吐出量は、空気圧縮機112の負荷運転時間(つまり、電子制御部138がアンロード制御バルブ136を無通電にする時間)において、シリンダ容積と回転数と容積効率との積から算出する。ここでの回転数はCAN等の車載ネットワークから取得する。なお、上述の単位容積あたりのオイルアップ量(Kn)は、空気圧縮機112の累積運転時間が長いほど多くなる傾向にあり、さらに空気圧縮機112の機種に応じても異なる。電子制御部138は、こうした傾向等も加味して単位容積あたりのオイルアップ量(Kn)を決定する。
乾燥器139の上流側には、圧縮空気中のオイルミストを取り除くオイルフィルタ(図示しない)を設けている。したがって、電子制御部138は、さらにこのオイルフィルタによるオイルミスト除去能力をも加味して、乾燥器139内に至るオイルアップ量を推定する。ここでの電子制御部138は、全体のオイルアップ量(A)からオイルフィルタによるオイル除去量(B)を差し引いた量(A−B)が、乾燥器139内に至るオイルアップ量(C)であると推定する。そして、電子制御部138は、この乾燥器138内に至るオイルアップ量(C)の累積が所定量を超えたとき、乾燥器139内の乾燥剤が劣化により交換時期であると判定する。この判定結果は、たとえば車両の運転席に設けた警報ランプ(図示しない)の点燈などによって報知することができる。なお、オイルフィルタによるオイルミストの除去能力は累積使用により劣化する傾向にあるので、電子制御部138はこの傾向も加味してオイルフィルタによるオイル除去量(C)を算定する。
図2は、本発明に係る第二の実施の形態であって、圧縮空気供給システム200の回路図を示す。この圧縮空気供給システム200は、図1に示すものとは異なり、空気圧縮機212がアンロード手段を備えておらず、その代わりに空気圧縮機212のアンロード機能をエアドライヤ226のドレンバルブ235に負わせるものである。したがって、圧縮空気供給システム200は、図1に示すアンロード制御バルブ136も備えていない。パージ制御バルブ228からのパージ指令圧に基づいてドレンバルブ235が開位置に切り換えられると、パージ作業が行われる。このとき、空気圧縮機212から吐出された圧縮空気もドレンバルブ235から大気に排気されるため、空気圧縮機212は実質的にアンロード状態となり、圧縮空気の供給を停止する。こうした点を除いて、この圧縮空気供給システム200は、図1に示した上記圧縮空気供給システム100と基本的に同じ構成である。この圧縮空気供給システム200においても、電子制御部238は、上述した第一の実施の形態(圧縮空気供給システム100)と同じように、空気圧縮機212のアンロード制御の履歴に基づいて乾燥剤の交換時期を判定することができる。
本発明に係る第一の実施の形態である圧縮空気供給システム100の回路図 本発明に係る第二の実施の形態である圧縮空気供給システム200の回路図 従来技術に係る圧縮空気供給システム10の回路図
符号の説明
100,200 圧縮空気供給システム
112,212 空気圧縮機
118 アンロード手段
125 エアタンク
126,226 エアドライヤ
128 パージ制御バルブ(第二のソレノイドバルブ)
130 乾燥剤
132 入口
133 パージエアタンク
134 出口
135,235 ドレンバルブ
136 アンロード制御バルブ(第一のソレノイドバルブ)
138 電子制御部
139 除湿器
171 指令圧通路(アンロード指令用)
172 指令圧通路(パージ指令用)
174 補助用の指令圧通路(パージ指令用)
175 プレッシャガバナ
185 逆流制御バルブ(第三のソレノイドバルブ)

Claims (3)

  1. 圧縮空気を吐出する空気圧縮機に連絡される入口と、圧縮空気を貯えるエアタンクに連絡される出口と、それら入口および出口に連絡し、内部に再生可能な乾燥剤を収容した乾燥器と、この乾燥器内を通過した後の圧縮空気の一部を貯えるパージエアタンクと、前記出口のエア圧力に応じて開弁し、前記パージエアタンク内の圧縮空気によって前記乾燥剤を再生するドレンバルブと、前記出口のエア圧力に応じて前記空気圧縮機を無負荷運転状態へ切り換えるアンロード指令圧を出力するソレノイドバルブと、このソレノイドバルブに対して電気的な動作指令信号を出力する電子制御部とを備えたエアドライヤにおいて、前記電子制御部は、前記ソレノイドバルブへの前記動作指令信号の出力履歴に基づいて前記空気圧縮機から前記乾燥器内に至るオイルアップ量を推定し、その推定したオイルアップ量から前記エアドライヤ内の前記乾燥剤の交換時期を判定することを特徴とするエアドライヤ。
  2. 前記乾燥器よりも上流側に前記圧縮空気中のオイルミストを取り除くオイルフィルタを設け、前記電子制御部はこのオイルフィルタによるオイルミスト除去能力を加味して前記乾燥器内に至るオイルアップ量を推定する、請求項1のエアドライヤ。
  3. 圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、この空気圧縮機が吐出した圧縮空気から水分等の異物を除去するため内部に再生可能な乾燥剤を備えたエアドライヤと、このエアドライヤを通過した圧縮空気を貯えるエアタンクと、前記空気圧縮機を無負荷運転状態へ切り換えるアンロード指令圧を出力するソレノイドバルブと、このソレノイドバルブに対して電気的な動作指令信号を出力する電子制御部とを備えた圧縮空気供給システムにおいて、前記電子制御部は、前記ソレノイドバルブへの前記動作指令信号の出力履歴に基づいて前記空気圧縮機から前記乾燥器内に至るオイルアップ量を推定し、その推定したオイルアップ量から前記エアドライヤ内の前記乾燥剤の交換時期を判定することを特徴とする圧縮空気供給システム。
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