JP7436388B2 - 空気供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、機器に圧縮空気を供給する空気供給システムに関する。
トラック、バス、建機等の自動車においては、コンプレッサから送られる圧縮空気を利用して、ブレーキ及びサスペンション等を含む、空気圧システムが制御されている。この圧縮空気には、大気中に含まれる水分及びコンプレッサ内を潤滑する油分等、液状の不純物が含まれている。水分及び油分を多く含む圧縮空気が空気圧システム内に入ると、錆の発生及びゴム部材の膨潤等を招き、作動不良の原因となる。このため、コンプレッサの下流には、圧縮空気中の水分及び油分等の不純物を除去するエアドライヤが設けられている。
エアドライヤは、圧縮空気から油分及び水分を除去する除湿動作と、乾燥剤に吸着された油分及び水分を乾燥剤から取り除き、ドレンとして放出する再生動作とを行う。例えば、エアドライヤが再生動作を行うための技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の空気供給システムは、コンプレッサによって圧縮された空気をエアタンクに貯留する。空気供給システムは、エアタンク内の空気圧が第1圧力以下であるとき、空気圧が上昇して第2圧力に到達するまで、コンプレッサを駆動して圧縮空気をエアタンクに供給する。空気供給システムは、空気圧が第2圧力に到達したとき、コンプレッサによる圧縮空気のエアタンクへの供給を停止するとともに、ドレン排出弁(パージバルブ)を開弁する。空気供給システムは、その後、空気圧が第3圧力に低下するまでこの開弁状態を維持することによってエアタンク内の圧縮空気をエアドライヤに通過させて大気に排出する、再生動作を行う。空気供給システムは、エアタンク内の空気圧が第3圧力に到達したとき、ドレン排出弁を閉弁する。
特開2015-229127号公報
ところで、距離の長い下り坂、長時間の渋滞等の状況では、圧縮空気の空気圧がコンプレッサの駆動によって圧縮空気がエアタンクに対し供給される第1圧力以下になったとしても、エアタンクの圧縮空気がブレーキ等のために大量に消費され続ける。このため、特許文献1に記載の空気供給システムでは、コンプレッサによるエアタンクに対する圧縮空気の供給が開始されてからエアタンクに十分な量の圧縮空気が確保されるまでの間、圧縮空気の空気圧が適正圧力の設定範囲の下限値である第1圧力以下に低下するおそれがある。
本発明の目的は、エアタンク内の圧縮空気の空気圧が設定範囲よりも低くなる期間を削減することのできる空気供給システムを提供することにある。
上記目的を達成する空気供給システムは、コンプレッサから供給される圧縮空気を、乾燥剤と逆止弁とを有するエアドライヤを介して、上流から下流に流してエアタンクに供給する供給動作を行う空気供給システムであって、前記供給動作と、非供給動作とを切り替え、前記非供給動作中に前記乾燥剤を再生する再生動作を行う制御装置を備え、前記制御装置は、基準エネルギーに対する検出エネルギーの比からバランス指標を算出する。前記基準エネルギーは、前記エアタンクにおける基準圧力の前記圧縮空気が有するエネルギーであり、前記検出エネルギーは、逐次期間における前記エアタンクでの前記圧縮空気の増減を考慮して算出した前記エアタンクにおける前記圧縮空気が有するエネルギーであり、前記逐次期間は、前記バランス指標の前回の算出時から今回の算出時までの期間である。前記制御装置はさらに、前記非供給動作であるとき、前記バランス指標に基づいて前記供給動作を圧縮空気の補充処理として開始する補充要求条件を備える。
この場合、補充要求条件に基づいて開始された供給動作による圧縮空気の供給により、エアタンクを含めた空気供給システムに貯留されている圧縮空気のエネルギーが高められる。つまり、供給開始値の他にも供給動作を開始する条件が加わることから、エアタンク内の圧縮空気の空気圧が設定範囲よりも低くなる期間を削減することができる。
ところで、補充要求条件の成否判定に用いられるバランス指標は、規定された基準圧力に基づく定常的な基準エネルギーと、前回の算出時から今回の算出時までの期間における圧縮空気の増減を考慮した逐次的な検出エネルギーとの比から算出される。検出エネルギーには、圧縮空気の急激な消費が反映されるので、検出エネルギーを基準エネルギーと比較することによって、供給動作の開始を、検出空気圧と供給開始値との比較とは相違する条件に基づき判定することができる。
一実施形態では、前記制御装置は、前回の供給動作の開始から次回の供給動作の開始までの期間である1サイクル中における前記逐次期間毎に算出される前記検出エネルギーに基づいて、前記バランス指標を逐次更新してよく、前記制御装置は、前記非供給動作中であること、かつ、前記バランス指標が所定の閾値未満であることに基づいて、前記補充要求条件が成立したと判定してよい。
この場合、前回の供給動作の開始から次回の供給動作の開始までの期間からなる1サイクルの間に検出エネルギーが逐次更新される。よって、次に供給動作が必要とされるタイミングにおいて供給動作を開始することができるようになる。
一実施形態では、前記制御装置は、今回の逐次期間に前記コンプレッサから供給された圧縮空気に基づく供給エネルギーと、前回の逐次期間に前記エアタンクに格納されていた圧縮空気に基づく蓄積エネルギーとの和から、前記今回の逐次期間に前記エアタンクから出力される圧縮空気に基づく消費エネルギーを減算することによって、前記検出エネルギーを算出し、前記基準圧力で前記空気供給システムに貯留された圧縮空気に基づいて、前記基準エネルギーを算出してもよい。
この場合、供給エネルギーと、蓄積エネルギーと、消費エネルギーとから検出エネルギーが適切に算出することができるとともに、基準となる基準エネルギーを適切に算出することができるようになる。
一実施形態では、前記制御装置は、次式により前記供給エネルギーを算出し、
Figure 0007436388000001
次式により前記蓄積エネルギーを算出し、
Figure 0007436388000002
次式により前記消費エネルギーを算出してもよい。
Figure 0007436388000003
この場合、上記各式に基づいて供給エネルギー、蓄積エネルギー、及び消費エネルギーを算出することができる。
一実施形態では、前記制御装置は、次式により前記基準エネルギーを算出してもよく、
Figure 0007436388000004
前記基準圧力は、供給開始値であり、前記制御装置は、前記供給開始値と前記逆止弁の下流における空気圧との比較に基づいて前記供給動作を開始させるか否かを判定してもよい。
この場合、上記式に基づいて基準エネルギーを算出することができる。また、基準圧力が供給開始値であるため、供給開始値に基づく判定を補うかたちで、補充が必要な状態が好適に判定される。
一実施形態では、前記基準エネルギーを算出する式中の前記エアタンクの容量は、前記エアタンクの容量に加えて、リアタンクの容量及び補機タンクの容量の少なくとも1つを含んでもよい。
この場合、空気供給システムの有する圧縮空気のエネルギーがより好適に得られるようになり、検出エネルギーとの比が好適に得られるようになる。
空気圧システムに用いられている空気供給システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図。 同実施形態における空気供給システムの概略構成を示す構成図。 同実施形態におけるエアドライヤの動作モードを示す図であって、(a)は供給動作を示す図、(b)はパージ動作を示す図、(c)は再生動作を示す図。 同実施形態におけるエアタンク内の圧縮空気の空気圧変動の一例を示すグラフ。 同実施形態におけるバランス指標の変動の一例を示すグラフ。 同実施形態におけるバランス指標に基づいて補充処理を行う手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるバランス指標に基づいて補充処理を開始する手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるバランス指標に基づいて補充処理を停止する手順を示すフローチャート。
図1~図4を参照して、空気圧システムに含まれる空気供給システムの一実施形態について説明する。空気供給システムは、トラック、バス、建機等の自動車に搭載されている。
図1を参照して、空気圧システムの概要について説明する。
空気圧システムでは、コンプレッサ4、エアドライヤ11、保護バルブ12、エアタンク13、ブレーキバルブ14、及びブレーキチャンバー15が、順次、空気供給路4E,11E,12E,13E,14Eを介して接続されている。このうち、コンプレッサ4、エアドライヤ11、及び保護バルブ12が、空気供給システム10を構成する。
コンプレッサ4は、自動車のエンジン(図示略)の動力によって駆動され、空気を圧縮して、空気供給システム10に圧縮空気を供給する。コンプレッサ4は空気供給路4Eを介してエアドライヤ11に接続されている。
エアドライヤ11では、コンプレッサ4から送られた圧縮空気が乾燥剤17(図2参照)を通過することによって、圧縮空気中の不純物が捕捉され、圧縮空気が清浄化される。このように清浄化された圧縮空気は、空気供給路11E、保護バルブ12及び空気供給路12Eを介して、エアドライヤ11からエアタンク13に供給される。
エアタンク13は、空気供給路13Eを介して、運転者によって操作されるブレーキバルブ14に接続されている。ブレーキバルブ14は、空気供給路14Eを介してブレーキチャンバー15に接続されている。よって、ブレーキバルブ14の操作に応じて、圧縮空気がブレーキチャンバー15に供給され、それによってサービスブレーキが作動する。
また、空気供給システム10は、制御装置としてのECU80を備えている。ECU80は、配線E62,E63を介してエアドライヤ11に電気的に接続されている。また、ECU80は、配線E65を介して圧力センサ65に電気的に接続されている。圧力センサ65は、保護バルブ12における空気圧を検出してECU80に出力する。ECU80は、圧力センサ65の検出信号から、エアタンク13の空気圧に相当する検出空気圧を取得する。また、ECU80は、配線E66を介して温湿度センサ66に電気的に接続されている。温湿度センサ66は、エアタンク13の圧縮空気の湿度を検出してECU80に出力する。さらに、ECU80は、空気供給システム10を搭載する車両の各種信号を取得可能であるように車両ECU100に電気的に接続されている。
ECU80は、図示しない演算部、揮発性記憶部、不揮発性記憶部を備えており、不揮発性記憶部に格納されているプログラムに従って、エアドライヤ11に各種動作を指示する信号等を与える。
図2を参照して空気供給システム10について説明する。
エアドライヤ11は、メンテナンス用ポートP12を有している。メンテナンス用ポートP12は、メンテナンスの際にエアドライヤ11の乾燥剤17の上流に圧縮空気を供給するためのポートである。
ECU80は、配線E63を介してエアドライヤ11の再生制御弁21に電気的に接続され、配線E62を介してエアドライヤ11のガバナ26に電気的に接続される。
図3を参照すると、エアドライヤ11は、内部空間11Aに乾燥剤17を備えている。乾燥剤17は、上流にあるコンプレッサ4からの空気供給路4Eと下流にある保護バルブ12につながる空気供給路11Eとを接続する空気供給通路18の途中に設けられている。
乾燥剤17は、シリカゲルやゼオライト等であって、圧縮空気を通過させることによって圧縮空気に含まれる水分を圧縮空気から除去して圧縮空気を乾燥させるとともに、圧縮空気に含まれる油分も圧縮空気から除去して圧縮空気を清浄化する。乾燥剤17を通過した圧縮空気は、乾燥剤17に対して下流への空気の流れのみを許容する逆止弁としてのチェックバルブ19を介して、保護バルブ12へ供給される。つまり、チェックバルブ19は、乾燥剤17を上流、保護バルブ12を下流としたとき、上流から下流への空気の流れのみを許容する。
戻って図2を参照すると、チェックバルブ19には、チェックバルブ19を迂回(バイパス)するバイパス流路20がチェックバルブ19と並列に設けられている。バイパス流路20には、再生制御弁21が接続されている。
再生制御弁21は、ECU80によって制御される電磁弁である。ECU80は、配線E63を介して再生制御弁21の電源の入り切り(駆動/非駆動)を制御することによって、再生制御弁21の動作を切り替える。再生制御弁21は、電源が切れた状態において閉弁してバイパス流路20を封止し、電源が入った状態において開弁してバイパス流路20を連通させる。例えば、再生制御弁21は、検出空気圧の値が供給停止値を越えたとき駆動される。
バイパス流路20には、再生制御弁21と乾燥剤17との間にオリフィス22が設けられている。再生制御弁21が通電されると、エアタンク13の圧縮空気が、保護バルブ12を通じバイパス流路20を介して、オリフィス22によって流量を規制された状態で、乾燥剤17に送られる。乾燥剤17に送られた圧縮空気は、乾燥剤17を下流から上流に向けて乾燥剤逆流する。このような処理は、乾燥剤17を再生させる処理であり、エアドライヤの再生処理という。このとき、エアタンク13内の乾燥及び清浄化された圧縮空気が乾燥剤17を逆流することによって、乾燥剤17に捕捉された水分及び油分が乾燥剤17から除去される。例えば、再生制御弁21は、所定の期間だけ開弁するように制御される。この所定の期間は、乾燥剤17を再生することのできる期間であって、論理的、実験的又は経験的に設定される。
コンプレッサ4と乾燥剤17との間の部分から、分岐通路16が分岐している。分岐通路16にはドレン排出弁25が設けられており、分岐通路16の末端にはドレン排出口27が接続されている。
乾燥剤17から除去された水分及び油分を含むドレンは、圧縮空気とともにドレン排出弁25に送られる。ドレン排出弁25は、空気圧により駆動される空気圧駆動式の弁であって、分岐通路16において、乾燥剤17とドレン排出口27との間に設けられている。ドレン排出弁25は、閉弁位置及び開弁位置の間で位置を変更する2ポート2位置弁である。ドレン排出弁25が開弁位置にあるとき、ドレンはドレン排出口27へ送られる。ドレン排出口27から排出されたドレンは、図示しないオイルセパレータによって回収されてもよい。
ドレン排出弁25は、ガバナ26によって制御される。ガバナ26は、ECU80によって制御される電磁弁である。ECU80は、配線E62を介してガバナ26の電源の入り切り(駆動/非駆動)を制御することによって、ガバナ26の動作を切り替える。ガバナ26は、電源が入れられると、ドレン排出弁25に所定の空気圧のアンロード信号を入力することによって、ドレン排出弁25を開弁させる。また、ガバナ26は、電源が切られると、ドレン排出弁25にアンロード信号を入力せずにドレン排出弁25のポートを大気圧に開放することによって、ドレン排出弁25を閉弁させる。
ドレン排出弁25は、ガバナ26からアンロード信号が入力されていない状態で閉弁位置に維持され、ガバナ26からアンロード信号が入力されると開弁位置に切り替わる。また、ドレン排出弁25においてコンプレッサ4に接続されている入力ポートが上限値を超えて高圧になった場合、ドレン排出弁25が強制的に開弁位置に切り替えられる。
コンプレッサ4は、圧縮空気を供給する負荷運転と、圧縮空気を供給しない無負荷運転と行う。ガバナ26は、コンプレッサ4の負荷運転と無負荷運転との間の切り替えを制御する。ガバナ26は、電源が入れられると、コンプレッサ4にアンロード信号を送ることによって、コンプレッサ4に無負荷運転を行わせる。また、ガバナ26は、電源が切られると、コンプレッサ4にアンロード信号を入力せず、コンプレッサ4のポートを大気に開放することによって、コンプレッサ4に負荷運転を行わせる。
ECU80は、圧力センサ65の検出空気圧に基づいてガバナ26の電源を入れる(駆動する)ことによって、ガバナ26を、アンロード信号が出力される供給位置に切り替える。また、ECU80は、圧力センサ65の検出空気圧に基づいてガバナ26の電源を切る(非駆動にする)ことによって、ガバナ26をアンロード信号が出力されない非供給位置に切り替える。
再び図3を参照して、エアドライヤ11の供給動作、パージ動作、及び再生動作について説明する。供給動作は、圧縮空気をエアタンク13に供給する動作である。パージ動作は、パージ処理等のためにコンプレッサを停止させている動作である。再生動作は、乾燥剤17を再生処理する動作である。再生動作とパージ動作とは、非供給動作を構成する。
図3(a)を参照して、供給動作では、ECU80が再生制御弁21及びガバナ26をそれぞれ閉弁する(図において「CLOSE」と記載)。このとき、再生制御弁21及びガバナ26にはそれぞれ、ECU80からの駆動信号(電源)が供給されない。よって、ガバナ26は下流に接続されるコンプレッサ4のポート及びドレン排出弁25のポートをそれぞれ大気開放する。供給動作では、コンプレッサ4が圧縮空気を供給する(図において「ON」と記載)。エアドライヤ11に対し供給された圧縮空気(図において「IN」と記載)は、水分及び油分が乾燥剤17によって除去されてから、保護バルブ12を介してエアタンク13に供給される(図において「OUT」と記載)。
図3(b)を参照して、パージ動作では、ECU80が再生制御弁21を閉弁し、ガバナ26を開弁する(図において「OPEN」と記載)。このとき、ガバナ26は、ECU80からの駆動信号(電源)が供給されることによって開弁して、下流に接続されるコンプレッサ4のポート及びドレン排出弁25のポートをそれぞれ上流(保護バルブ12)に接続する。パージ動作では、ガバナ26からのアンロード信号(図において「CONT」と記載)によってコンプレッサ4が無負荷運転状態である(図において「OFF」と記載)とともに、乾燥剤17及び空気供給通路18にある圧縮空気が水分及び油分等とともにドレン排出口27から排出される。
図3(c)を参照して、再生動作では、ECU80が再生制御弁21及びガバナ26をそれぞれ開弁する。このとき、再生制御弁21及びガバナ26にはECU80からの駆動信号(電源)が供給される。再生動作では、ガバナ26からのアンロード信号によってコンプレッサ4が無負荷運転状態である。また、再生動作では、再生制御弁21とドレン排出弁25とが開弁されることによって、乾燥剤17に対して保護バルブ12側にある圧縮空気が乾燥剤17を下流から上流に向けて逆流して、乾燥剤17の再生処理が行われる。つまり、乾燥剤17を下流から上流に流れた圧縮空気が水分及び油分等とともにドレン排出口27から排出される。
図4及び図5を参照して、補充処理の概要について説明する。図4は、補充処理が行われる場合における圧縮空気の空気圧の時間変動を示しており、図5は、補充処理の要否の判定に用いられるバランス指標の時間変動を示している。なお、図4と図5の時間は対応している。
バランス指標は、基準エネルギーに対する検出エネルギーの比から算出される指標である。基準エネルギーは、規定された基準圧力の圧縮空気が有するエネルギーである。検出エネルギーは、逐次期間における圧縮空気の増減を考慮して算出したエネルギーである。逐次期間は、バランス指標の前回の算出時から今回の算出時までの期間である。バランス指標は、基準エネルギーに対する検出エネルギーの過不足を示す指標となっている。具体的には、検出エネルギーは、供給エネルギー、蓄積エネルギー、及び消費エネルギーから構成される。空気供給システム10において、供給エネルギーは、圧縮空気の逐次の供給量に関係し、蓄積エネルギーは、圧縮空気の逐次の蓄積量に関係し、消費エネルギーは、圧縮空気の逐次の消費量に関係する。なお、基準圧力は、供給開始値CIとして設定されている。
都市部等の市街地のようにブレーキ動作頻度が高い走行環境では、自動車における圧縮空気の消費が過大となることがある。このような場合を含めて、ECU80は、バランス指標をリアルタイムに監視する。そして、ECU80は、検出空気圧が供給開始値CIに到達するよりも前に、供給動作の開始条件とは別であるバランス指標に基づく条件が成立することに応じて、エアタンク13に圧縮空気を供給する補充処理を開始する。これによって、空気供給システム10において圧縮空気の大きな消費が発生したとしても、圧縮空気の空気圧が供給開始値CIよりもかなり低くなる期間が短縮されるようにする。
例えば、図4のグラフ中、実線L21は補充処理を実行した場合の圧縮空気の空気圧を示しており、破線L22は補充処理を実行しなかった場合の圧縮空気の空気圧を示している。また、図5のグラフ中、実線L31は補充処理を実行した場合の圧縮空気のバランス指標を示しており、破線L32は補充処理を実行しなかった場合のバランス指標を示している。
図4を参照して、圧縮空気の空気圧が供給開始値CIよりも大幅に低下する時間t21において、補充処理を実行した場合には、補充処理を実行しなかった場合に比べて、供給開始値CIからの検出空気圧の低下量が差分ΔP1だけ少なくて済む。同様に、時間t31において、供給開始値CIからの検出空気圧の低下量が差分ΔP2だけ少なくて済み、時間t41において、供給開始値CIからの検出空気圧の低下量が差分ΔP3だけ少なくて済む。そして、各時間t21,t31,t41において、少なくとも供給動作が開始されている。これにより、補充処理を実行した場合、補充処理を実行しなかった場合に比べて、圧縮空気の空気圧が供給開始値CIよりも低下している期間が短くなる、すなわち、そうした期間が削減されるようになる。
また、図5を参照して、圧縮空気の空気圧が供給開始値CIよりも大幅に低下する時間t21において、補充処理を実行した場合には、補充処理を実行しなかった場合に比べて、バランス指標の低下量が少なくて済む。同様に、時間t31,t41において、バランス指標の低下量が少なくて済む。
ここで、バランス指標の算出方法について説明する。
ECU80には、コンプレッサ4による空気供給を開始させる空気圧に対応する値である供給開始値CIと、コンプレッサ4による空気供給を停止させる空気圧に対応する値である供給停止値COとが設けられている。また、ECU80には、バランス指標を算出するための各種数式、及び各種パラメータが設けられている。パラメータには、吐出効率のマップデータが含まれている。例えば、供給停止値CO、供給開始値CI、各種数式、及び各種パラメータは、ECU80の不揮発性記憶部等に記憶されてよい。
ECU80は、車両走行中を少なくとも含む期間において、バランス指標を所定の制御周期毎に算出して算出結果を更新する。制御周期は、前回の算出時から今回の算出時までの期間である逐次期間であって、空気供給システム10を制御可能な間隔を有している。ECU80は、制御周期毎にバランス指標のリアルタイムな算出結果を得る。そして、ECU80は、バランス指標の算出結果が「1」以上であれば供給が消費よりも多い(圧縮空気は充足されている)と判定し、バランス指標の算出結果が「1」未満であれば供給が消費よりも少ない(圧縮空気が不足している)と判定する。なお、各逐次期間について、供給エネルギーは、今回の逐次期間にコンプレッサ4から供給された圧縮空気に基づいて算出され、蓄積エネルギーは、前回の逐次期間の終了時にエアタンク13に格納されていた圧縮空気に基づいて算出され、消費エネルギーは、今回の逐次期間にエアタンク13から出力された圧縮空気に基づいて算出される。また、基準エネルギーは、基準圧力で空気供給システム10に貯留されたときの圧縮空気に基づいて算出される。
まず、バランス指標は、式(1)に基づいて算出される。
Figure 0007436388000005
式(1)の項である「供給エネルギー」、「蓄積エネルギー」、「消費エネルギー」及び「基準エネルギー」はいずれも単位が[J](ジュール)である。「供給エネルギー」及び「消費エネルギー」は、1サイクルの間、制御周期毎に計算結果が累積される。「供給エネルギー」及び「消費エネルギー」は、1サイクルの終わりにおいて「0」にリセットされ、そこからまた計算結果の累積が開始される。1サイクルは、圧縮空気の前回の供給開始(検出空気圧=<供給開始値CI)から、次回の供給開始(検出空気圧=<供給開始値CI)までの期間である。図4のグラフ中、実線L21を参照すると、1サイクルは、例えば、時間t11から時間t13までの期間、時間t13から時間t24までの期間、時間t24から時間t34までの期間である。すなわち、時間の長さの相対関係は、1サイクル>>1制御周期(逐次期間)である。
「供給エネルギー」は式(2)で示され、「蓄積エネルギー」は式(6)で示され、「消費エネルギー」は式(7)で示され、「基準エネルギー」は式(8)で示される。
Figure 0007436388000006
Figure 0007436388000007
Figure 0007436388000008
Figure 0007436388000009
ECU80は、車両ECU100からエンジン回転数を取得する。また、ECU80は、制御周期、総タンク容量、大気圧、行程容量、吐出効率、補正係数について、不揮発性記憶部等に予め設定されていた値を取得する。例えば、ECU80は、吐出効率を、エンジン回転数に対する実測値として設定されていたマップデータから取得する。この場合、走行状況に応じて圧縮機の供給停止圧が変更される(すなわち、複数の供給停止圧が用いられる)制御が実施される場合を踏まえ、複数の供給停止圧に対応するマップデータが用意される。実測値を補正するための補正係数が設定される。また、エアタンクの容量は、エアタンク13の容量であり、フロントエアタンク及びリアエアタンクのそれぞれに圧力センサが設置される。総タンク容量は、エアタンク13を含めて、空気供給路12Eよりも下流に接続され、かつ、エアタンク13と同圧である圧縮空気貯留用の全てのエアタンクの容量の合計である。全てのエアタンクは、エアタンク13のみでもよいし、ウェットタンクを含めてもよい。またエアタンク13の他に、補機タンク(フロントエアサスタンク、リアエアサスタンク、シフトタンク、パーキング用タンク)のうちの少なくとも1つが含まれていてもよい。
Figure 0007436388000010
Figure 0007436388000011
但し、「エアタンクの空気圧<1制御周期前の空気圧」の条件が成立する場合には、式(7)により消費エネルギーが算出され、未成立の場合には、消費エネルギー=0とする。また、消費エネルギーは、式(7)に示すように圧縮空気の空気圧の低下量に基づいて算出する他、圧縮空気を消費する各機器の消費量の積算量に基づいて算出してもよい。
Figure 0007436388000012
但し、基準エネルギーは、サイクル開始時のみ更新する。エアタンクの容量は、エアタンク13の容量である。また、基準圧力は圧縮空気の消費状況に合わせて任意に設定される供給開始値CIであり、必ず供給停止値CO未満でなければならない。
図6~図8を参照して、空気供給システム10の動作について説明する。
図6に示すように、ECU80は、制御周期毎に「バランス指標」を算出する。すなわち、ECU80は、式(2)に基づいて供給エネルギー算出処理を行い(ステップS10)、式(7)に基づいて消費エネルギー算出処理を行い(ステップS11)、式(6)に基づいて蓄積エネルギー算出処理を行う(ステップS12)。ECU80は、求めた「供給エネルギー」、「消費エネルギー」、及び「蓄積エネルギー」と式(1)とに基づいて「バランス指標」を算出する処理である、指標算出処理を行う(ステップS13)。これにより、ECU80は、「バランス指標」を算出する。
ECU80は、バランス指標が算出されると、補充要求条件が成立するか否かを判定する(ステップS14)。ECU80は、あらかじめ設定された基準圧力に基づく基準エネルギーと、供給エネルギー、蓄積エネルギー、及び消費エネルギーとにより算出されるバランス指標が閾値「1」未満であれば、補充要求条件が成立すると判定する。逆に、ECU80は、バランス指標が閾値「1」以上であれば補充要求条件が成立しないと判定する。
ECU80は、補充要求条件が成立すると判定した場合(ステップS14でYES)、補充開始処理を実行する(ステップS15)。
図7に示すように、ECU80は、補充開始処理を開始すると、開始条件が成立するか否かを判定する(ステップS20)。ECU80は、補充処理開始要求フラグが「TRUE」であれば、補充開始条件が成立すると判定する。逆に、ECU80は、補充処理開始要求フラグが「FALSE」であれば、開始条件が成立しないと判定する。ECU80は、開始条件が成立したと判定した場合(ステップS20でYES)、補充を開始する(ステップS21)。
ECU80は、補充処理が開始されると、エアドライヤ11に供給動作を行わせることによってエアタンク13に圧縮空気を供給する。一方、ECU80は、開始条件が成立しないと判定した場合(ステップS20でNO)、補充を開始しない(ステップS22)。
そして、ECU80は、補充開始処理を図6のステップS15に戻すとともに、図6に示すバランス指標の算出を含む補充処理を終了する。
また、図6を参照して、ECU80は、補充要求条件が成立しないと判定した場合(ステップS14でNO)、補充停止処理を実行する(ステップS16)。
図8に示すように、ECU80は、補充停止処理を開始すると、停止条件が成立するか否かを判定する(ステップS30)。ECU80は、検出空気圧が供給停止値CO以上であれば、補充処理開始要求フラグを「FALSE」と設定し、停止条件が成立したと判定する。ECU80は、停止条件が成立したと判定した場合(ステップS30でYES)、エアドライヤ11を非供給動作に切り替えることによって、エアタンク13への圧縮空気の供給(補充)を停止する(ステップS31)。一方、ECU80は、停止条件が成立しないと判定した場合(ステップS30でNO)、補充を停止しない(ステップS32)。
そして、ECU80は、補充停止処理を図6のステップS16に戻し、バランス指標の算出を含む補充処理を終了する。
図4及び図5を参照して、空気供給システム10の作用について説明する。
ECU80は、逐次演算したバランス指標の演算結果を閾値「1」と比較することによって、補充要求条件が成立するか否かを判定する。ECU80は、時間t11では、検出空気圧が供給開始値CIよりも低いので、通常通り、供給動作を実行することによって検出空気圧を供給停止値COまで高める(時間t11から時間t12までの期間)。そして、時間t12で圧縮空気の供給が停止される。その後、圧縮空気が消費されることに応じて検出空気圧が低下し、検出空気圧が供給開始値CIに到達する直前に、ECU80は、バランス指標が「1」未満になることに応じて、補充処理を開始する(時間t13)。
バランス指標は、圧縮空気の消費が多い走行環境で「1」未満になる傾向にある。図4及び図5に示す場合にも、時間t13の後に圧縮空気の消費が増加して、検出空気圧が供給開始値CI以下になる。しかしながら、補充処理が開始されているので、供給開始値CI以下になったことに応じて供給動作が開始される場合と比較して、実線L21と破線L22との間の差分ΔP1だけ、供給開始値CIからの検出空気圧の低下量が削減される(時間t21)。
ECU80は、検出空気圧が供給開始値CI以下になると、補充処理による供給動作を通常の供給動作に引き継いで、検出空気圧が供給停止値COになるまで圧縮空気を供給する(時間t21から時間t22までの期間)。仮に、補充処理がなかった場合、供給動作開始時の検出空気圧がより低下しているため、検出空気圧が供給停止値COになるまでに要する時間が長くなる(時間t21から時間t23までの期間)。つまり、補充処理によって、エアタンク13内の圧縮空気の空気圧が設定範囲(供給開始値CIと供給停止値COとの間の範囲)よりも低くなる期間を削減することができる。
ECU80は、検出空気圧が供給停止値COになると、再生動作やブレーキ動作等によって圧縮空気を消費する(時間t22から時間t24までの期間)。ECU80は、検出空気圧が供給開始値CIに到達する前にバランス指標が「1」未満になることに応じて、補充処理を開始する(時間t24)。このときも、暫く後で圧縮空気の消費が増加し、検出空気圧が供給開始値CI以下になる(時間t31)。時間t31では、補充処理が開始されているので、供給開始値CI以下になってから供給動作が開始される場合と比較して、実線L21と破線L22との差分ΔP2だけ、供給開始値CIからの検出空気圧の低下量が抑制される。また、検出空気圧が供給停止値COになるまでに要する時間は、時間t31から時間t32までの期間であり、補充処理がなかった場合の時間t31から時間t33までの期間よりも短縮される。
以降同様に、ECU80は、非供給動作の期間において、検出空気圧が供給開始値CIに到達する前にバランス指標が「1」未満になることに応じて、補充処理を開始する(時間t34)。なお、時間t34以降、圧縮空気の消費量が多くなかったため、通常の供給動作は開始されず、補充処理によって検出空気圧が供給停止値COに到達する(時間t35)。ECU80は、検出空気圧が供給停止値COに到達することに応じて、非供給動作を実行するとともに、検出空気圧が供給開始値CI以下になること、又は、バランス指標が「1」未満になることに応じて、供給動作又は補充処理を開始する(時間t41等)。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)補充要求条件に基づいて開始された供給動作による圧縮空気の供給により、エアタンク13を含めた空気供給システムに貯留されている圧縮空気のエネルギーが高められる。つまり、供給開始値CIの他にも供給動作を開始する条件が加わることから、エアタンク13内の圧縮空気の空気圧が設定範囲(供給開始値CI)よりも低くなる期間を削減することができる。
ところで、補充要求条件の成否判定に用いられるバランス指標は、規定された基準圧力に基づく定常的な基準エネルギーと、前回の算出時から今回の算出時までの期間における圧縮空気の増減を考慮した逐次的な検出エネルギーとの比から算出される。検出エネルギーには、圧縮空気の急激な消費が反映されるので、検出エネルギーを基準エネルギーと比較することによって、供給動作の開始を、検出空気圧と供給開始値との比較とは相違する条件に基づき判定することができる。
(2)前回の供給動作の開始から次回の供給動作の開始までの期間からなる1サイクルの間に検出エネルギーが逐次更新される。よって、次に供給動作が必要とされるタイミングにおいて供給動作を開始することができるようになる。
(3)供給エネルギーと、蓄積エネルギーと、消費エネルギーとから検出エネルギーが適切に算出することができるとともに、基準となる基準エネルギーを適切に算出することができる。
(4)上記各式に基づいて供給エネルギー、蓄積エネルギー、及び消費エネルギーを算出することができる。
(5)式(8)に基づいて基準エネルギーを算出することができる。また、基準圧力が供給開始値CIであるため、供給開始値CIに基づく判定を補うかたちで、補充が必要な状態が好適に判定される。
(6)基準エネルギーの算出において、エアタンク13の容量に加えて、リアタンクの容量及び補機タンクの容量の少なくとも1つが含まれることにより、空気供給システム10の有する圧縮空気のエネルギーがより好適に得られ、検出エネルギーとの比が好適に得られる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・補充処理の後、再生処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。検出空気圧が供給停止値COに到達して補充処理が終了した場合、供給処理の停止と同様に再生処理を行うことが好ましい。また、検出空気圧が供給停止値COに未到達で補充処理が終了した場合、検出空気圧が供給停止値COに到達して補充処理が終了した場合と同様に再生処理を行ってもよいし、再生動作の頻発を避けるために、再生処理を行わないようにしてもよい。
・エアタンク13は、ブレーキバルブ14以外の圧縮空気を消費する機器、例えばパーキングブレーキ等に圧縮空気を供給してもよい。
・圧力センサ65は、エアタンク13の空気圧に相当する空気圧を検出することができるのであれば、チェックバルブ19よりも下流の任意の位置における空気圧を検出してもよい。例えば、圧力センサは、エアタンク内の空気圧を検出してもよい。これにより、エアタンク内の検出空気圧に基づいて、供給動作、非供給動作、及び再生動作を制御することができてもよい。
・上記実施形態では、圧縮空気がエアタンク13に供給される場合について例示した。これに限らず、圧縮空気がエアタンクとともにその他のタンクに供給されてもよい。その他のタンクとしては、リアタンク及び補機タンクの少なくとも1つが挙げられる。補機タンクとしては、ウェットタンク、フロントエアサスタンク、リアエアサスタンク及びシフトタンクの少なくとも1つが挙げられる。
・上記実施形態では、基準圧力が供給開始値CIとして設定されている場合について例示したが、これに限らず、基準圧力は、適切な補充を行えるように設定されるのであれば、供給開始値より小さくてもよいし、大きくてもよい。
・上記実施形態では、乾燥剤17は、乾燥剤に加えて濾過部を有してもよい。
・上記実施形態では、乾燥剤17が設けられる場合について例示したが、これに限らず、乾燥剤17の上流にオイルミストセパレータが設けられてもよい。
・上記実施形態では、空気供給システム10は、トラック、バス、建機等の自動車に搭載されるものとして説明した。これ以外の態様として、空気供給システムは、乗用車、鉄道車両等、他の車両に搭載されてもよい。
4…コンプレッサ、10…空気供給システム、11…エアドライヤ、11A…内部空間、12…保護バルブ、13…エアタンク、14…ブレーキバルブ、4E,11E,12E,13E,14E…空気供給路、15…ブレーキチャンバー、16…分岐通路、17…乾燥剤、18…空気供給通路、19…チェックバルブ、20…バイパス流路、21…再生制御弁、22…オリフィス、25…ドレン排出弁、26…ガバナ、27…ドレン排出口、65…圧力センサ、66…温湿度センサ、80…ECU、100…車両ECU、E62,E63,E65,E66…配線、P12…メンテナンス用ポート。

Claims (5)

  1. コンプレッサから供給される圧縮空気を、乾燥剤と逆止弁とを有するエアドライヤを介して、上流から下流に流してエアタンクに供給する供給動作を行う空気供給システムであって、
    前記供給動作と、非供給動作とを切り替え、前記非供給動作中に前記乾燥剤を再生する再生動作を行う制御装置を備え、
    前記制御装置は、基準エネルギーに対する検出エネルギーの比からバランス指標を算出し、前記基準エネルギーは、前記エアタンクにおける基準圧力の前記圧縮空気が有するエネルギーであり、前記検出エネルギーは、逐次期間における前記エアタンクでの前記圧縮空気の増減を考慮して算出した前記エアタンクにおける前記圧縮空気が有するエネルギーであり、前記逐次期間は、前記バランス指標の前回の算出時から今回の算出時までの期間であり、
    前記制御装置はさらに、前記非供給動作であるとき、前記バランス指標に基づいて前記供給動作を圧縮空気の補充処理として開始する補充要求条件を備え
    前記制御装置は、今回の逐次期間に前記コンプレッサから供給された圧縮空気に基づく供給エネルギーと、前回の逐次期間に前記エアタンクに格納されていた圧縮空気に基づく蓄積エネルギーとの和から、前記今回の逐次期間に前記エアタンクから出力される圧縮空気に基づく消費エネルギーを減算することによって、前記検出エネルギーを算出し、前記基準圧力で前記空気供給システムに貯留された圧縮空気に基づいて、前記基準エネルギーを算出する、
    空気供給システム。
  2. 前記制御装置は、次式により前記供給エネルギーを算出し、
    次式により前記蓄積エネルギーを算出し、
    次式により前記消費エネルギーを算出する、
    請求項に記載の空気供給システム。
  3. 前記制御装置は、前回の供給動作の開始から次回の供給動作の開始までの期間である1サイクル中における前記逐次期間毎に算出される前記検出エネルギーに基づいて、前記バランス指標を逐次更新し、
    前記制御装置は、前記非供給動作中であること、かつ、前記バランス指標が所定の閾値未満であることに基づいて、前記補充要求条件が成立したと判定する、
    請求項1又は2に記載の空気供給システム。
  4. 前記制御装置は、次式により前記基準エネルギーを算出し、
    前記基準圧力は、供給開始値であり、前記制御装置は、前記供給開始値と前記逆止弁の下流における空気圧との比較に基づいて前記供給動作を開始させるか否かを判定する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の空気供給システム。
  5. 前記基準エネルギーを算出する式中の前記エアタンクの容量は、前記エアタンクの容量に加えて、リアタンクの容量及び補機タンクの容量の少なくとも1つを含む、
    請求項に記載の空気供給システム。
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