JP2008274315A - クロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法 - Google Patents

クロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クロム系ステンレス鋼を脱炭精錬して製造する場合において、精錬前半の炭素濃度が高い領域でのダスト発生量を安定して低減すると同時に、精錬末期のクロム酸化量を安定して抑制する方法を提供することを課題とする。
【解決手段】上吹きランスから酸素を吹き込みつつ脱炭精錬してクロム濃度10質量%以上25質量%未満のクロム系ステンレス鋼を溶製するにあたり、精錬の前半は、上吹き酸素流量が生成溶鋼1トン当たり140Nm3/時以上220Nm3/時未満の範囲内とし、炭素濃度が2%以下0.5%以上の範囲に脱炭が進行した時点で生成溶鋼1トン当たり75Nm3/時以上120Nm3/時未満の範囲内となるように上吹き酸素流量を低下させ、上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さLと溶鉄深さL0の比L/L0が精錬を通じて0.2以上0.5以下の範囲内でランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調節する。
【選択図】図2

Description

本発明は、上吹きランスを用いたクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬における酸素ガスの吹き込み方法に関する。
転炉等の精錬容器中でのクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬では、脱炭反応の進行に伴い、クロムの酸化反応が進行する。そのステンレス鋼の脱炭反応は、クロムの存在により炭素や酸素の活量が低下している。そのため、脱炭させるために供給した酸素は炭素よりもクロムを酸化する傾向が強いので、脱炭酸素効率が低い。したがって、
1)クロムの酸化によるクロム歩留まりの低下
2)クロムの酸化に伴う溶鉄温度上昇による炉耐火物への悪影響
3)脱炭速度の低下による吹錬時間の延長
4)吹錬時間の延長による炉耐火物への悪影響およびダスト発生量の増加
等の問題があり、これらの問題がステンレス鋼の脱炭精練を困難にしている。
特に精錬末期の低炭素濃度域(クロム濃度や操業方法によって異なるが、一般的に炭素濃度が0.5〜2質量%以下)では脱炭酸素効率が著しく低下するとともに、クロムの酸化量が増加する。
そこで、クロムの酸化を防止するために、精錬末期に上吹き酸素流量を低減する方法が一般的であるが、上吹き酸素流量を低減したときに酸素ジェットの強度が低下すると、ジェットの衝突部分(火点とも言う)近傍の攪拌力が低下して、酸化されたクロムの炭素による還元が阻害されるためにクロムの酸化抑制効果が低減する問題が生じる。
一方で、精錬初期から中期にかけての炭素濃度が高い領域では、精錬時間を短縮するために上吹き酸素流量を増加するのが望ましいが、その際に酸素ジェットの強度が強すぎるとダストの発生量やスピッティング量が増加し、鉄歩留まりの低下やランスの地金付きといった操業障害を引き起こす。
これまで、精錬末期の炭素の優先酸化を促進し、クロムの歩留まりを向上させることを目的として、上吹きガスに窒素などの非酸化性希釈ガスを混合する方法(例えば、特許文献1、特許文献2)や、ランスノズルの入り側圧力を調節し、精錬末期に酸素流量を低減した場合にも噴流流速をほぼ一定に保つことで精錬末期のクロム酸化を抑制すると同時に精錬初期から中期にかけてのダスト発生量を低減する方法(特許文献3)が提案されている。
ラバールノズルを用いた転炉上吹きランスの噴流挙動について、従来は、ノズルの出口側圧力が外部の圧力と一致する、いわゆる適正膨張における噴流挙動のみが調べられていた。しかし、上吹きランスからの酸素流量を調整するに当たってはノズル入口側のガス圧力の調整が行われる。酸素流量が高い場合にはノズル入口側のガス圧力が適正膨張圧力よりも高くなり、酸素流量が低い場合にはノズル入口側のガス圧力が適正膨張圧力よりも低くなる。従って、上吹きランスの噴流挙動を正確に把握するには、不適正膨張挙動を把握することが重要である。非特許文献1は、ラバールノズルを用いた転炉上吹きランスの噴流挙動について、特に不適正膨張挙動を調査した結果が記載されている。
特開昭58−130216号公報 特公平1−54409号公報 特開平10−219332号公報 K. Naito et.al., "Characteristics of Jets from Top-blown Lance in Converter" ISIJ International, Vol. 40, No. 1, pp.23-30
転炉等の精錬容器中でのステンレス鋼の脱炭精錬において、非酸化性希釈ガスを混合する方法では、アルゴンガスを使用した場合にはガスのコストが増加する、窒素ガスを使用した場合には窒素ピックップが生じる、また溶鉄の温度が低下する、などの課題があった。
また、ノズルの入り側圧力を調節する方法では、酸素流量範囲や噴流強度範囲が明確でなく、精錬前半のダスト発生量低減や精錬末期のクロム酸化抑制や不十分であったり、精錬前半でダスト発生量は低減するものの逆にクロム酸化量が増大したりする、といった課題があった。
本発明は、精錬前半の炭素濃度が高い領域でのダスト発生量を安定して低減すると同時に、精錬末期のクロム酸化量を安定して抑制する方法を提供することを課題とする。さらには、精錬前半のダスト発生量を低減すると同時にクロム酸化も抑制する方法を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
(1)上吹きランスから酸素を吹き込みつつ脱炭精錬してクロム濃度10質量%以上25質量%未満のクロム系ステンレス鋼を溶製するにあたり、精錬の前半は、上吹き酸素流量が生成溶鋼1トン当たり140Nm3/時以上220Nm3/時未満の範囲内とし、炭素濃度が2%以下0.5%以上の範囲に脱炭が進行した時点で生成溶鋼1トン当たり75Nm3/時以上120Nm3/時未満の範囲内となるように上吹き酸素流量を低下させ(以下、酸素流量を低下させた以降の期間を「精錬末期」という。)、下記(1)式から求められる上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さLと溶鉄深さL0の比L/L0が精錬を通じて0.2以上0.5以下の範囲であって、さらに精錬末期のL/L0は精錬前半のL/L0より大きな値となるように、ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調節することを特徴とするクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法。
LG=HC/(0.016・L0.5)−L (1)
C=f(P0/P0P)・M0P・(4.2+1.1M0P 2)・dt
f(X)=−2.709X4+17.71X3−40.99X2+40.29X−12.90
(0.7<X)
f(X)=0.7994X−0.0602
(X≦0.7)
L:上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さ(mm)
LG:ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離(mm)
0:ノズル入口側の絶対圧力(MPa)
0P:ランスノズルの適正膨張絶対圧力(MPa)
0P:適正膨張時吐出マッハ数(−)
t:ランスノズルのスロート部の直径(mm)
(異なる直径のノズルを複数有するランスの場合は平均直径)
(2)クロム原料としてフェロクロムを使用し、フェロクロムの添加を開始する時点以後で精錬末期に上吹き酸素流量を低下させる時点以前の区間は、L/L0が0.3以上0.5以下の範囲でランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調整することを特徴とする、上記(1)記載のクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法。
(3)精錬の前半は、ランスノズル入口側の絶対圧力P0が当該ランスノズルの適正膨張絶対圧力P0Pの1.3倍以上2倍未満の範囲で上吹き酸素流量を調整し、炭素濃度が2%以下0.5%以上の範囲に脱炭が進行した時点で上吹き酸素流量を低下させ、ランスノズル入口側の絶対圧力P0がP0Pの0.8倍以上1.3倍未満の範囲で上吹き酸素流量を調整することを特徴とする、上記(1)又は(2)記載のクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法。
なお、本願請求項で規定した上吹き酸素流量Fや溶鉄凹み深さL、ノズル入口側の絶対圧力P0は、通常の酸素吹錬中の数値を指すもので、上吹き開始時の酸素流量増加時や、スロッピング回避やサブランス測定のために一時的に設定する酸素流量低下時の状態は含めない。
ここで、精錬末期とは、炭素濃度2質量%以下0.5質量%以上の範囲における上吹き酸素流量を低下させた以降の期間を指し、精錬前半とは酸素上吹き開始から前記した精錬末期が始まるまでの時期を指す。
本発明により、クロム系ステンレス鋼を脱炭精錬して溶製する場合において、精錬初期から中期にかけての炭素濃度が高い領域でのダスト発生量を安定して低減すると同時に、精錬末期のクロム酸化量を安定して抑制することが可能となり、さらには、精錬初期から中期にかけて、ダスト発生量を低減すると同時にクロム酸化量が増大しないようにすることが可能となった。これにより、クロムおよび鉄の歩留が大幅に向上し、製造コストが大幅に低減した。
ラバールノズルを用いた酸素噴流において、噴出する酸素流量は、ノズル入口側の絶対圧力P0とノズルのスロート部開口断面積によって定められる。逆に、ノズルのスロート部の総開口断面積Stと酸素流量Fが定まっていれば、下記(2)式によってノズル入口側の絶対圧力P0を定めることができる。ノズル入口側の絶対圧力P0とは、ノズル入口側の酸素ガスの全圧である。
0=0.169・F/St (2)
0:ノズル入口側の絶対圧力(MPa)
F:上吹き酸素流量(Nm3/h)
t:ノズルのスロート部の総開口断面積(mm2
=個々のノズルのスロート部開口断面積の総和
ラバールノズルは噴流を超音速流にするため、スロート部から出口までを末広ノズルとする。スロート部から出口までにかけて、ガス流速が超音速領域で増大し、一方で圧力は低減する。ノズル出口での圧力がノズル出口側の雰囲気圧力と等しいときが適正膨張と呼ばれる。適正膨張において、ノズル入口側の絶対圧力(適正膨張絶対圧力P0P)、ノズル出口側の雰囲気絶対圧力Pe、ノズルのスロート部の総開口断面積St、ノズル出口の総開口断面積Seの間の関係は、下記(3)式で表される。さらに適正膨張時吐出マッハ数M0Pは、下記(4)式から算出される。
e/St=0.259・(Pe/P0P-5/7・{1−(Pe/P0P2/7-1/2 (3)
0P=[5・{(P0P/Pe2/7−1}]1/2 (4)
e:ノズル出口の総開口断面積(mm2
=個々のノズルの出口開口断面積の総和
e:ノズル出口側の雰囲気絶対圧力(MPa)
(大気圧精錬の場合は0.1013)
0P:ランスノズルの適正膨張絶対圧力(MPa)
ところで、前述のとおり、上吹きランスからの酸素流量を調整するに当たってはノズル入口側のガス圧力の調整が行われる。酸素流量が高い場合にはノズル入口側の絶対圧力P0が適正膨張絶対圧力P0Pよりも高くなり、酸素流量が低い場合にはノズル入口側の絶対圧力P0が適正膨張絶対圧力P0Pよりも低くなる。従って、上吹きランスの噴流挙動を正確に把握するには、不適正膨張挙動を把握することが重要である。
非特許文献1は、ラバールノズルを用いた転炉上吹きランスの噴流挙動について、特に不適正膨張挙動を調査した結果が記載されている。P0/P0Pの比を0.4〜5.0の間で変化させ、噴流のジェットコア長さHCの実測を行っている。ここで、P0/P0P=1におけるジェットコア長さHCPについては、
CP=M0P・(4.2+1.1M0P 2)・dt×1.4
t:ランスノズルのスロート部の直径(mm)
となることが知られている。そこで、横軸をP0/P0P、縦軸を測定したHCに基づいてHC/HCPとして実験結果をプロットしたところ、図1にプロットで示す結果が得られている。この結果に基づき、0.7<P0/P0P≦2.1、0.4<P0/P0P≦0.7の範囲に分けてそれぞれ多項式近似を行ったところ、f(X)=1.4×HC/HCP、X=P0/P0Pとおいて、以下の式が得られた。この式から計算される結果を図1に曲線で記した。
f(X)=−2.709X4+17.71X3−40.99X2+40.29X−12.90
(0.7<X)
f(X)=0.7994X−0.0602
(X≦0.7)
次に、上吹きランスを用いて上吹き酸素ジェットを溶鉄表面に吹き付けたときに形成される凹みの溶鉄の凹み深さLを、以上のようにして求めたジェットコア長さHCによって表現することを試みた。
吹き付ける噴流と凹み深さLとの関係は、噴流動圧と溶鉄静圧とのバランスで定まると考えられる。また、ラバールノズルからの噴流が適正膨張である場合については、ノズル条件と凹み深さLとの関係について実測がなされており、Lを表す式が、瀬川清著「鉄冶金反応工学」、1969、日刊工業新聞社の94ページに記載されている。そこで、噴流動圧と溶鉄静圧とのバランスから求められる凹み深さを、P0/P0P=1において上記刊行物記載の式と一致するようにバランス係数を定めたところ、下記(1)式を得ることができた。
LG=HC/(0.016・L0.5)−L (1)
C=f(P0/P0P)・M0P・(4.2+1.1M0P 2)・dt
f(X)=−2.709X4+17.71X3−40.99X2+40.29X−12.90
(0.7<X)
f(X)=0.7994X−0.0602
(X≦0.7)
L:上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さ(mm)
LG:ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離(mm)
上記(1)式によって、不適正膨張時においても溶鉄の凹み深さLを推定することが可能になったので、こうして求められた溶鉄の凹み深さLと溶鉄深さL0の比L/L0をパラメータとして、クロムを10質量%以上25質量%未満含有するクロム系ステンレス鋼の精錬挙動調査を試みた。
ここで、溶鉄深さL0は、精錬開始前に電気的導通の有無検出が可能なサブランスを用いて測定することが可能である。
本発明者らは、クロムを10質量%以上25質量%未満含有するクロム系ステンレス鋼を溶製するための種々の脱炭精錬実験を行い、精錬末期のクロム酸化量が抑制される上吹き条件を特定した。その結果、精錬末期の酸素流量の低減だけでなく、上吹き酸素ジェットによる一定の攪拌力を維持することとの両立が必要であること、その攪拌力は上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さLと溶鉄深さL0の比L/L0と強い相関があり、あるL/L0を境にクロムの酸化挙動が大きく変化することを知見した。
前述のとおり、以下の説明において、精錬末期とは、炭素濃度2質量%以下0.5質量%以上の範囲における精錬条件変更以降の期間を指し、精錬前半とは酸素上吹き開始から前記した精錬末期が始まるまでの時期を指す。
図2に、精錬末期に種々の酸素流量で脱炭精錬を行った場合の、脱炭量に対するクロム酸化量を示す指数であるΔCr/ΔCとL/L0との関係を示す。いずれの酸素流量の場合もL/L0が0.2未満の領域でΔCr/ΔCが大幅に増加していることがわかる。本発明者らが、酸素ジェットが溶鉄に衝突する火点部分のサンプルを採取して調査を行った結果、L/L0が0.2以上の場合には溶鉄中に鉄やクロムの酸化物が多数懸濁しており、いわゆるエマルジョン状態が形成されていることを発見した。すなわち、火点表面で酸化された鉄やクロムが直ちに溶鉄内部に懸濁し、溶鉄中のCで還元されるためにクロムの酸化が抑制されていることが判明した。
また、図3には、精錬末期に種々のL/L0となるようにランス高さを調節した場合の、ΔCr/ΔCと酸素流量の関係を示す。生成溶鋼1トン当たりの酸素流量が120Nm3/時以上の領域でΔCr/ΔCの増加率が大きくなり、精錬末期のクロム過酸化が増大することが判明した。また、生成溶鋼1トン当たりの酸素流量が75Nm3/時未満では、精錬末期の送酸時間が長くなるため、生産性を阻害する。
したがって、生産性を維持したままで精錬末期のクロム酸化を安定して抑制するためには、生成溶鋼1トン当たりの酸素流量を75Nm3/時以上120Nm3/時の領域に調節し、かつL/L0を0.2以上となるようにすることが最良であることを知見した。なお、この酸素流量の範囲でL/L0を0.5超とするためには、ランスと溶鉄湯面の距離を極端に小さくする必要があり、ランス寿命が大幅に低下することも判明した。精錬末期のクロム酸化を安定して抑制するためには、L/L0を0.5以下の範囲でできるかぎり大きくすることが好ましい。従って、L/L0の下限を0.3とすると好ましい。0.4とするとより好ましい。
また、酸素流量を低下させる炭素濃度が0.5質量%未満では、その時点までにクロムの酸化量が増大し、その後にクロム酸化を抑制しても効果が小さいこと、炭素濃度が2質量%超では、酸素流量低下以後の送酸時間が長くなるため生産性を阻害することも判明した。本発明において、炭素濃度2質量%以下0.5質量%以上の範囲における精錬条件変更以降の期間を精錬末期とし、精錬前半とは酸素上吹き開始から前記した精錬末期が始まるまでの時期としたのは、上記理由による。
以上のことから、精錬末期にクロムの酸化を抑制するためには、炭素濃度が2%以下0.5%以上の範囲に脱炭が進行した時点で生成溶鋼1トン当たり75Nm3/時以上120Nm3/時未満の範囲内となるように上吹き酸素流量を低下させ、L/L0が0.2以上0.5以下の範囲でランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調節するように、酸素上吹き精錬を実施すると良い。
一方、精錬前半の脱炭最盛期においては、酸素流量を低下させるほど、また、酸素ジェットによる攪拌力を低下させるほど、ダスト発生量やスピッティングが減少する。発明者らが種々の脱炭精錬実験を行った結果では、生成溶鋼1トン当たりの酸素流量を220Nm3/時未満、L/L0を0.5以下にする必要があることが判明した。ただし、L/L0が0.2未満の条件では、炭素濃度が高い領域であっても脱炭に消費される酸素の割合(脱炭酸素効率)が低下して精錬時間が延長することを知見し、L/L0を0.2以上とする必要があることも判明した。また、生成溶鋼1トン当たりの酸素流量が140Nm3/時未満の条件でも、精錬時間が延長して生産性を阻害する。すなわち、精錬前半において精錬時間の延長無くダスト発生量を低減するには、生成溶鋼1トン当たりの酸素流量が140Nm3/時以上220Nm3/時未満、L/L0を0.2以上0.5未満とする必要があり、この範囲内でできるだけ酸素流量を高め、L/L0を0.2以上の範囲でできるだけ小さくするのが望ましい。従って、L/L0の上限は0.4であると好ましい。0.3であるとより好ましい。
以上のとおり、精錬前半においては、L/L0を0.2〜0.5の範囲でできるだけ小さくすることが好ましい。逆に精錬末期においては、L/L0を0.2〜0.5の範囲でできるだけ大きくすることが好ましい。そこで本発明においては、上記(1)式から求められる上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さLと溶鉄深さL0の比L/L0が精錬を通じて0.2以上0.5以下の範囲であって、さらに精錬末期のL/L0は精錬前半のL/L0より大きな値となるように、ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調節することとした。精錬末期のL/L0は精錬前半のL/L0より0.05以上大きいと好ましい。0.1以上大きいとより好ましい。
なお、クロム原料としてフェロクロムを使用する場合においては、脱炭精錬を行いながら、クロムが酸化しにくい温度まで溶鉄温度が上昇してからフェロクロムの添加を開始するのが一般的な操業方法である。しかしながら、本発明者らは、精錬前半でフェロクロムの添加を開始した以後は、ダスト発生量を低減させるためにL/L0を小さくした場合に、火点近傍の攪拌力が弱くなり、炭素濃度が高い領域であっても酸素流量が高いこともあり、クロム酸化量が増大することを知見した。図4に、本発明者らが行った実験における、フェロクロムの添加を開始した以後で精錬末期に酸素流量を低下させる以前の区間でのL/L0とクロム酸化速度およびダスト発生速度の関係を示す。前述の通り、L/L0が0.5以上ではダスト発生速度が増大するが、L/L0が0.3未満の条件でクロムの酸化速度が急激に増大していることがわかる。したがって、クロム原料としてフェロクロムを使用する場合には、フェロクロムを添加する前はL/L0を0.2以上0.5以下の範囲内になるように上吹き酸素流量やランス高さを調節すれば良いが、フェロクロムの添加を開始した以後は、L/L0を0.3以上0.5以下の範囲内になるように調節するのが最良の実施の形態である。フェロクロムを使用する場合、精錬前半におけるフェロクロム投入後のL/L0に対し、精錬末期のL/L0をより大きくすることは必要ない。
上記のように、上吹き酸素流量やL/L0を脱炭精錬の区間に応じて適切な範囲になるように調節することで、ダスト発生量やクロムの酸化ロス量を安定して低減することが可能となる。しかしながら、通常のランスノズルを用いた場合、酸素流量を低下させた場合に酸素ジェットの流速が低下するため、精錬末期にL/L0を0.2以上にするためにはランス先端と溶鉄表面の距離を相応に小さくする必要があり、ランスノズルの形状によってはランスへの地金付着量が増大する等の問題が発生する場合がある。
上記(1)式から明らかなとおり、溶鉄の凹み深さLはHCとLGによって定められる。HCが小さくなるとLも小さくなる。一方、図1から明らかなようにP0/P0Pが0.8〜2.0の範囲において、HCはほとんど変化せず一定である。P0を変化させると酸素流量Fが変化することは上記(2)式から明らかである。即ち、P0/P0Pが0.8〜2の範囲においてP0を変化させることにより、Lの値を一定に保持しつつ酸素流量Fを大幅に変化させ得ることがわかる。本発明においては、P0/P0Pの制御範囲として、酸素流量を上げるべき精錬前半においてはP0/P0P制御範囲0.8〜2のうちの上限付近を用い、酸素流量を下げるべき精錬末期においてはP0/P0P制御範囲0.8〜2のうちの下限付近を用いることにより、精錬末期に酸素流量を低減しても凹み深さLが低減しないことを見出した。従って、精錬末期でもランスを溶鉄表面にあまり近づけることなくL/L0を増大してクロムの酸化を抑制することが、更に望ましい実施の形態である。
図1から、P0/P0Pが0.8未満ではジェットコア長さHCが著しく低下するため、精錬末期に酸素流量を低下させたときのP0はP0Pの0.8倍以上が必要である。(2)式に示すようにP0と酸素流量は比例関係にあるため、酸素流量を精錬末期のクロム酸化抑制に適正な75Nm3/時以上120Nm3/時未満の範囲内に制御するためには、その時のP0/P0Pが0.8以上1.3未満となるようにノズルのスロート部直径および出口部直径を(2)式と(3)式から求められる寸法で製作したランスを使用すれば良い。また、P0/P0Pが2以上では、ジェットコア長さHCが適正膨張時のコア長さHCPの1.5倍以上となり、精錬前半においてダスト発生量の十分な低減効果が得られない。酸素流量を精錬前半のダスト発生量低減に適正な140Nm3/時以上220Nm3/時未満の範囲内に制御するためには、その時のP0/P0Pが1.3以上2未満となるようなノズルのスロート部直径および出口部直径で製作したランスを使用すれば良い。前者のランスを使用する場合には、精錬前半の最大酸素流量はP0/P0Pが2となる約190Nm3/時が望ましく、後者のランスを使用する場合には、精錬末期の最小酸素流量はP0/P0Pが0.8となる約90Nm3/時が望ましい。ランスノズルのスロート部および出口部の寸法およびノズルの数については、目標とする精錬前半および精錬末期の酸素流量とL/L0に応じて、適宜選択できる。
なお、当該発明を適用する精錬炉で生成される溶鋼のクロム濃度が10質量%未満の場合には、酸化ロスするクロムが少ないために本発明を適用する効果が少なく、25質量%以上の場合は、クロムの酸化ロス量が極めて多くなるため本発明を適用してもクロムの酸化を十分に抑制できず、本発明は適用できない。
転炉にクロムを含まない普通溶銑あるいはクロムを含有するステンレス溶銑を装入し、表1に示すような2種類のランスを用いて脱炭精錬を実施し、クロム濃度10質量%以上25質量%未満の約160トンのステンレス溶鋼を溶製した。この時の溶鉄深さL0は約1400mmとなる。脱炭精錬後の溶鋼中C濃度は約0.3質量%一定となるように総酸素量を調整した。なお、普通溶銑を使用した場合には、精錬後のクロム濃度が所定の濃度となるように、クロム原料としてフェロクロムを精錬途中から添加した。発熱量が不足する場合には適宜炭材を添加した。
表2中の発明例1〜10がランスAを用いた場合の実施例を、発明例11〜20がランスBを用いた場合の実施例を示す。また、発明例1〜6および11〜16がクロムを含まない普通溶銑を用いてクロム原料としてフェロクロムを使用した場合の実施例、発明例7〜10および17〜20がステンレス溶銑を用いた場合の実施例を示す。また、表3には比較例を示す。比較例1〜6および11〜16がクロムを含まない普通溶銑を用いてクロム原料としてフェロクロムを使用した場合の比較例、比較例7〜10および17〜20がステンレス溶銑を用いた場合の比較例である。
ここで、ダスト発生量は、集塵水中のダスト量と集塵水量から算出した。クロムの酸化量は、クロム分の入量と生成溶鋼やスラグ、ダストの質量およびクロム濃度から算出されるクロムの出量とのバランスから算出した。また、ランスの寿命や精錬時間の評価は、通常の精錬の場合と比較して、10%以上特性が悪い場合にやや悪い(△)、それ以外のものを良い(○)とした。
通常、フェロクロムを使用した場合、発熱量が不足するため炭材を使用し、精錬時間が延びるためダスト発生量が増え、また、溶鋼のクロム濃度が高いほどクロムの酸化量が増加するが、その条件差を加味した上で発明例と比較例を較べると、発明例の場合、上吹き酸素流量やL/L0、酸素流量を低減するときの炭素濃度を適正な範囲に制御することで、いずれもクロム酸化量やダスト発生量が大幅に低減できていることがわかる。
また、発明例4や14は、フェロクロム添加以後のL/L0を更に望ましい0.3〜0.5の間にすることで、発明例3や13と比較してダスト発生量の低減効果を維持したままでクロム酸化量を更に低減できている。発明例1、5、6、11、15、16もフェロクロム添加以後のL/L0をこの望ましい範囲に制御した実施例である。
また、発明例11〜20はランスBの不適正膨張挙動を利用するに際し、ジェットコア長さHCが一定に保持される領域(P0/P0P:0.8〜2)を利用した実施例である。精錬の前半は、P0/P0Pが1.3以上2未満となるように、精錬末期では、P0/P0Pが0.8以上1.3未満となるように制御している。そのため、精錬末期に酸素流量を低下した場合のジェットコア長さがあまり低下せず、適正な範囲にL/L0を制御するためのランス位置を高くすることができる。そのため、発明例2〜10と比較して発明例12〜20の場合はランスの寿命が延び、更に望ましい実施例となっている。
一方、比較例1、7、11、19のように精錬初期の酸素流量が220Nm3/h以上の場合やL/L0が0.5超の場合はダスト発生量が増加している。また、比較例3や12のように、精錬初期から中期にかけてのL/L0が0.2未満となったものは、クロム酸化量が増加している。また、比較例4や15のように、炭素濃度0.5%未満となってから酸素流量を低下した場合や、比較例5、9、13、17のように精錬末期の酸素流量が120Nm3/h以上の場合、比較例6、10、14、16のように精錬末期のL/L0が0.2未満の場合もクロム酸化量が増大していることがわかる。
Figure 2008274315
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ランスノズル入口側の絶対圧力比P0/P0Pと、ジェットコア長さ比HC/HCPとの関係を示す図である。 精錬末期における溶鉄深さに対する酸素ジェットによる溶鉄凹み深さ比L/L0と脱炭量に対するクロム酸化量ΔCr/ΔCとの関係を示す図である。 精錬末期におけるΔCr/ΔCと上吹き酸素流量の関係を示す図である。 フェロクロムの添加を開始した以後で精錬末期に酸素流量を低下させる以前の区間における、L/L0と生成溶鋼1トン当たりのクロム酸化速度およびダスト発生速度の関係を示す図である。

Claims (3)

  1. 上吹きランスから酸素を吹き込みつつ脱炭精錬してクロム濃度10質量%以上25質量%未満のクロム系ステンレス鋼を溶製するにあたり、精錬の前半は、上吹き酸素流量が生成溶鋼1トン当たり140Nm3/時以上220Nm3/時未満の範囲内とし、炭素濃度が2%以下0.5%以上の範囲に脱炭が進行した時点で生成溶鋼1トン当たり75Nm3/時以上120Nm3/時未満の範囲内となるように上吹き酸素流量を低下させ(以下、酸素流量を低下させた以降の期間を「精錬末期」という。)、下記(1)式から求められる上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さLと溶鉄深さL0の比L/L0が精錬を通じて0.2以上0.5以下の範囲であって、さらに精錬末期のL/L0は精錬前半のL/L0より大きな値となるように、ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調節することを特徴とするクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法。
    LG=HC/(0.016・L0.5)−L (1)
    C=f(P0/P0P)・M0P・(4.2+1.1M0P 2)・dt
    f(X)=−2.709X4+17.71X3−40.99X2+40.29X−12.90
    (0.7<X)
    f(X)=0.7994X−0.0602
    (X≦0.7)
    L:上吹き酸素ジェットによる溶鉄の凹み深さ(mm)
    LG:ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離(mm)
    0:ノズル入口側の絶対圧力(MPa)
    0P:ランスノズルの適正膨張絶対圧力(MPa)
    0P:適正膨張時吐出マッハ数(−)
    t:ランスノズルのスロート部の直径(mm)
  2. クロム原料としてフェロクロムを使用し、フェロクロムの添加を開始する時点以後で精錬末期に上吹き酸素流量を低下させる時点以前の区間は、L/L0が0.3以上0.5以下の範囲でランス先端と溶鉄静止湯面間の距離LGを調整することを特徴とする、請求項1記載のクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法。
  3. 精錬の前半は、ランスノズル入口側の絶対圧力P0が当該ランスノズルの適正膨張絶対圧力P0Pの1.3倍以上2倍未満の範囲内で上吹き酸素流量を調整し、炭素濃度が2%以下0.5%以上の範囲に脱炭が進行した時点で上吹き酸素流量を低下させ、ランスノズル入口側の絶対圧力P0がP0Pの0.8倍以上1.3倍未満の範囲で上吹き酸素流量を調整することを特徴とする、請求項1又は2記載のクロム系ステンレス鋼の脱炭精錬方法。
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