JP2008272707A - クロムを含有する燃料の焼却飛灰からの6価クロム溶出抑制方法及びこれに用いる燃焼装置 - Google Patents

クロムを含有する燃料の焼却飛灰からの6価クロム溶出抑制方法及びこれに用いる燃焼装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 クロムを含有する有機物を燃料とする燃焼装置において、燃焼装置から排出された飛灰中の6価クロムの溶出をより経済的に、しかも長期に亘って確実に抑制できるようにする。
【解決手段】 クロムを含有する有機物を燃料とする燃焼装置において、燃焼排ガスを浄化処理するバグフィルタの上流側へ反応助剤を吹き込むと共に、バグフィルタによる捕集飛灰を焼成することにより飛灰中の6価クロムを安定なクロム鉱物とし、6価クロムの溶出を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クロムを含有する有機物を燃料とする燃焼装置から排出された焼却飛灰の処理方法に関するものであり、焼却飛灰を焼成して安定なクロム鉱物とすることにより、恒久的に6価クロムの溶出を抑制できるようにした焼却飛灰からの6価クロムの溶出抑制方法に関するものである。
バガスや廃木材等の木質バイオマスは、所謂バイオマスエネルギーの有効利用を図ると云う観点からエネルギー源として注目されている。しかし、木質バイオマスを燃料とするボイラ等の燃焼装置や木質バイオマスを含んだ廃棄物の焼却炉から排出された焼却飛灰には、有害物質である6価クロムが多量に含まれる場合があり、環境保全を図る上で様々な問題が起生する。
図2は、従前のこの種木質バイオマスを燃料とする流動層式燃焼装置の一例を示すものであり、図2において、21は流動層炉本体、22は流動層部(還元ゾーン)、23はフリーボード部(酸化ゾーン)、24はボイラ部、25は燃料供給装置、26は節炭器、27はマルチサイクロン、28はバグフィルタ、29は燃焼用空気供給ファン、30は誘引ファン、31は煙突、32は過熱器、33は薬剤等貯留槽、A1は1次空気、A2は2次空気である。
流動層炉本体21の流動層部22へ供給された木質バイオマス燃料(以下、燃料と呼ぶ)は、1次空気A1の供給により流動層が形成されている流動層部(還元ゾーン)22で所謂流動層燃焼(還元燃焼)されたあと、フリーボード部(酸化ゾーン)23で2次空気A2を供給することにより2次燃焼される。尚、当該流動層炉本体21による燃焼は、一般に全空気比1.3〜1.7及び1次空気比0.7〜1.0の下で行われ、燃焼ガス等の流動層炉22における滞留時間は約2秒程度、また、フリーボード部23における滞留時間は約5秒程度とされている。
フリーボード部23からの燃焼排ガスGは過熱器32等から成るボイラ部24や節炭器26で熱回収を行い、バクフィルタ28で飛灰の除去を行ったあと、大気中へ放散されて行く。また、排ガス浄化性能を高めるため、場合によっては薬剤等貯留槽33から所定の薬剤が燃焼排ガスG内へ吹込みされる。
前記ボイラ部24やマルチサイクロン27下部、バグフィルタ28等で回収されたボイラ灰、ボイラ飛灰には、使用する燃料によって前述の如く有害な6価クロムが含まれる場合がある。この6価クロムは、木質バイオマス燃料中に安全な3価クロムの形態で含有されているクロムが、燃焼中に酸化されることにより形成され、ボイラ部24やマルチフィルタ27下部で捕集された灰よりも、バフフィルタ28で捕集された飛灰中に多く含まれている。例えば、バグフィルタ28で捕集されたボイラ飛灰1kg内の全クロム重量を20〜200mgとすると、その内の15〜60%が6価クロムであることが判明している。
而して、従前の木質バイオマスを燃料とする燃焼装置や焼却炉では、排出された燃焼残渣や飛灰に薬剤を添加することにより、6価クロムやその他の有害な重金属類を処理する方法が主として用いられており、特許第3676768号、特開2005−336128号、特開2005−334730号、特開2005−296731号等の技術が開示されている。また、前記各技術の他に、6価クロムを含む木材の再資源化を図る技術(特開2005−199112号)等が開示されている。
例えば、特許第3676768号では、6価クロム等有害重金属を含む焼却灰を酸化カルシウムや酸化マグネシウム及びそれ等の前駆物質から成る群から選ばれた少なくとも一種のアルカリ性物質の存在下で、酸素含有率1.5%以上及び温度600〜1000℃の第1反応域と、酸素含有率が1.5%以下及び温度が500〜1000℃の第2反応域との両高温域で2回反応させることにより、灰を無害化するようにしている。しかし、この発明は、焼却灰を600〜1000℃と500〜1000℃の両高温域で2回反応させることにより無害化するものであるため、エネルギー消費が大きく、しかも、各反応域間の縁切りが必要なため、設備が複雑化する。また、第2反応域では窒素ガスの吹込みを必要としており、エネルギー消費が増大すると云う難点がある。
同様に、特開2005−296731号や特開2005−334730号では、6価クロムを含む焼却灰(飛灰)を硫酸第一鉄(還元剤)を用いて還元処理することにより、また、特開2005−336128号では、6価クロム等有害重金属を含む飛灰にキレート剤を混練して固化させることにより、焼却灰(飛灰)を夫々無害化するようにしている。しかし、前者にあっては、薬剤(還元剤)を必要とするうえ、処理後の焼却灰は埋立廃棄を必要とし、灰の有効利用が図れないと云う問題がある。また、後者には、キレートへの封じ込めの長期安定性の点に問題があり、結果として、灰の有効利用が阻害されると云う難点がある。
一方、上述の如き薬剤を用いた処理上の問題を解決するものとして、6価クロムを含む木材そのものを安全な燃料資源に転換する技術(特開2005−199112号等)の開発が進められている。
即ち、当該特開2005−199112号では、銅、クロム、砒素(CCA処理剤)等の重金属類を含む廃木材に消石灰を添加し、還元雰囲気下で加熱して無害な炭化物を生成することにより、炭として再資源化するようにしたものである。
しかし、廃木材を無害な炭に転換するには相当の処理費用が掛かり、低価格の輸入木炭に経済性の点で太刀打ち出来ないうえ、廃木材から生成した木炭に対しては需要そのものが極めて少ないという問題がある。
特許第3676768号公報 特開2005−296731号公報 特開2005−334730号公報 特開2005−336128号公報 特開2005−199112号公報
本発明は、従前のこの種木質バイオマスを燃料とする燃焼炉や燃焼装置等から排出される燃焼残渣の無害化処理、特に飛灰中に含まれる有害な6価クロムの溶出防止に於ける上述の如き問題、即ち(イ)薬剤を使用して燃焼残渣を処理する方法にあっては、処理コストやエネルギー消費が増大するだけでなく、灰の有効利用が困難なこと、及び(ロ)廃木材等を炭化させることにより無害化する方法は、経済性に欠けて実用的でないこと、等の問題を解決せんとするものであり、クロムを含有する木質バイオマス等の有機物燃料を用いるボイラ等の燃焼装置から排出される飛灰を、燃焼排ガスの排熱をその加熱源の一部として用いることにより700〜1000℃の高温下で焼成し、飛灰中の6価クロムを安定なクロム鉱物に転換することにより6価クロムの溶出を抑制するようにした、焼却飛灰からの6価クロムの溶出抑制方法及び当該方法の実施に用いる燃焼装置を提供することを発明の主目的とするものである。
上記発明の目的を達成するため、本願請求項1の発明は、クロムを含有する有機物を燃料とする燃焼装置において、燃焼排ガスを浄化処理するバグフィルタの上流側へ反応助剤を吹き込むと共に、バグフィルタによる捕集飛灰を焼成することにより飛灰中の6価クロムを安定なクロム鉱物とし、6価クロムの溶出を抑制するようにしたことを発明の基本構成とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、焼成温度を700〜1000℃とするようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、焼成雰囲気を還元雰囲気とするようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、焼成の加熱源として燃焼排ガスの排熱を用いるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、ケイ素(Si)を主成分とする物質を反応助剤として燃焼排ガス中へ吹き込むようにしたものである。
請求項6の発明は、燃焼装置と、燃焼装置からの燃焼排ガスの熱を回収するボイラと、ボイラからの燃焼排ガスを清浄化するバグフィルタを含む浄化処理装置と、前記バグフィルタ上流側の燃焼排ガス内へ吹込みする反応助剤の貯留槽と、バグフィルタでの捕集飛灰を焼成する焼成装置と、燃焼排ガスと加熱して前記焼成装置へ加熱源として供給する予熱器とから構成され、捕集飛灰を焼成して飛灰中の6価クロムをクロム鉱物に転換することにより、6価クロムの溶出を抑制するようにしたことを発明の基本構成とするものである。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、焼成装置を、700℃〜1000℃の温度下で捕集飛灰を焼成する焼成装置としたものである。
請求項8の発明は、請求項6の発明において、燃料を木質バイオマスとすると共に、燃焼装置を流動層燃焼装置とするようにしたものである。
請求項9の発明は請求項6の発明において焼成装置を還元雰囲気で作動する焼成装置とする用にしたものである。
クロムを含有する有機物を燃料とするボイラ等の燃焼装置の除廃処理は、反応助剤を吹き込まないで行うのが一般的な方法である。しかし、本願発明に於いては、必ず反応助剤を吹き込むと共に、排出される飛灰を700〜1000℃で焼成することで、飛灰中の6価クロムを安定なクロム鉱物にすることにより、6価クロムの溶出を抑制する。また、焼成には排ガスからの排熱を用いることにより、焼成に必要とするエネルギー消費を抑える。
クロムを含有する有機物燃料のクロムは3価クロムの形態で含有されるが、燃焼により6価クロムに転化される。ダイオキシン類等の有機塩素化合物を分解するためには、燃焼温度が800℃以上(850℃以上及び2秒以上が望ましい)必要であり、このような燃焼は、3価クロムを6価クロムに転化する酸化反応を促進するため、飛灰中に6価クロムが含有されることとなる。飛灰中の6価クロムは、一般にキレート剤等の薬剤による還元作用により3価クロムとすることにより、6価クロムとしての溶出を抑制する方法がとられている。しかし、当該方法は、時間経過とともに3価クロムが酸化され、再び溶出することとなる。そのため、本願発明では、飛灰中の6価クロムをクロム鉱物にすることにより、恒久的に6価クロムの溶出を抑制する。
安定なクロム鉱物は、CrとSi、Caを焼成して結晶化することにより得られる。Caは灰の主成分であり、有機物を燃料とする焼却飛灰には15〜30%含まれている。これに対して、有機物を燃料とする焼却飛灰中のSi分は、1〜15%であり、前記Ca分に比べてその含有量が少ない。よって、ボイラ等の焼却飛灰をそのまま焼成した場合には、安定なクロム鉱物を形成できない場合が発生し、これを防ぐためには飛灰中のSi分を補う必要がある。Si分を含むものとしては、活性白土やケイ砂などが挙げられるが、バグフィルタ前段で反応助剤を吹き込むことがより効果的にSi分を補うことが出来る。
反応助剤は、一般にSiO265〜80%、Ai23が12〜17%、その他Fe23、CaO、K2O、Na2Oから形成されている。この反応助剤は、バグフィルタ表面での薬剤と排ガスとの反応を促進させたり、ろ布の目詰まりを防止するために使用され、直接排ガスとは反応せずに飛灰と共に排出される。そのため、反応助剤を吹き込んだ飛灰には、安定なクロム鉱物を形成するのに十分な量のSi分が含まれることとなる。
Ca分及びSi分を十分に含んだ飛灰を700〜1000℃で焼成することにより、飛灰中の6価クロムは安定なクロム鉱物に転換され、6価クロムの溶出が抑制される。また、このとき、燃焼排ガスの排熱を加熱源として用いることにより、焼成に必要なエネルギー消費が抑えられる。
本願発明では、Ca及びSi成分を十分に含んだ焼却飛灰を高温下で焼成して結晶化することにより、焼却飛灰中の有害な6価クロムを還元して安定なクロム鉱物とするようにしている。その結果、有害な6価クロムの溶出を恒久的に抑制されることになる。
また、本願発明では、燃焼排ガスG内へ反応助剤を吹き込む以外に特別な薬剤の使用を必要としないため、薬剤コストの上昇を抑えることが出来るうえ、助剤の吹込みにより、バグフィルタの濾布表面での有害ガスと薬剤との反応効率が向上する。
更に、助剤の吹込みにより、バグフィルタの濾布の目詰まりが防止されると共に濾布表面に固着した反応生成物の剥離、脱落が容易となる。
そのうえ、本発明による有害な6価クロムの溶出抑制は、燃焼装置の種類や型式、燃料の種類を問わずあらゆる焼却飛灰に適用することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明に係る燃焼装置の全体系統図であり、図1に於いて、1は流動層炉、2はボイラ、3はバグフィルタ、4は飛灰焼成装置、5は予熱器、6は煙突である。
前記流動層炉1は還元ゾーン(ベッド部)7、酸化ゾーン(フリーボード部)8、燃料供給装置9、押込み送風機10等を備えた公知の流動層炉であり、1次空気A、及び2次空気A2が押込み送風機10から流動層炉1内へ供給される。
前記ボイラ2は過熱器11、熱交換管12、節炭器13、マルチサイクロン14等を備えた公知の廃熱回収ボイラである。また、ボイラ2の下流側には、燃焼排ガスを浄化処理する公知のバグフィルタ3が設けられており、更に、バグフィルタ3の上流側には、燃焼排ガスG内へ吹込む有害ガスの中和剤等を貯留した薬剤等貯槽15及び公知の反応助剤を貯留した助剤貯層16が夫々備えられている。
前記飛灰の焼成装置4は助燃バーナ17を備えた予熱器5と貯留槽18とを具備している。そして、予熱器17において、誘引ファン19の上流側から分岐した燃焼排ガスGoが助燃バーナ17により加熱され、この加熱された燃焼排ガスGoを主体とする加熱ガスGhが焼成用熱源として焼成装置4へ供給される。
図1を参照して、燃料供給装置9から流動層炉本体1内へ供給された有機燃料、例えばチップ状の木質バイオマス燃料Fは、還元ゾーン7で所謂1次燃焼(還元燃焼)され、発生した燃焼ガスは、酸化ゾーン8で2次空気A2が供給されることによりその未燃ガス成分が完全燃焼され、燃焼排ガスGとなってボイラ2へ排出されて行く。
高温の燃焼排ガスGは、ボイラ2内で熱交換管12等により熱回収されたあと、節炭器13及びマルチサイクロン14等を経てバグフィルタ3へ導入される。また、熱回収後の燃焼排ガスG内へバグフィルタ3の上流側に於いて、活性炭や消石灰等の排ガス処理用薬剤Mが薬剤等貯槽15から及び反応助剤Sが助剤貯留槽16から、夫々所定量づつ吹込みされる。
バグフィルタ3による燃焼排ガスGの浄化処理により捕集された飛灰Eは、焼成装置4へ排出され、また、浄化された燃焼排ガスGoは、誘引ファン19及び煙突6を介して系外へ排出されて行く。尚、前記焼成装置4へ排出された飛灰Eには、有害な6価クロムのみならず吹込みされた反応助剤S等が含まれている。
焼成装置4内へ排出された飛灰には、予熱器5から供給される助燃バーナ17により加熱された燃焼排ガスGを主体とする700〜1000℃の加熱ガスGRにより加熱、焼成される。この加熱焼成により、飛灰E内のCrとSiとCaとは結晶化されることになり、飛灰中の有害な6価クロムは安定なクロム鉱物に転換されて、6価クロムの溶出が恒久的に抑制されることとなる。
尚、前記飛灰Eの焼成は、還元雰囲気で行うのが望ましい。何故なら安定な3価クロムから有害な6価クロムの転化が防止されるからである。
また、本実施形態では、バグフィルタ3からの捕集飛灰Eのみを焼成装置4へ供給しているが、マルチサイクロン14やボイラ主体から排出した飛灰(図示省略)を前記バグフィルタからの飛灰Eと一緒に焼成装置4へ供給してもよいことは勿論である。
本願発明は、流動層炉を方式の燃焼装置のみならず、各種型式の燃焼炉を用いた燃焼装置へ適用することができ、また、燃料もクロムを含有する木材チップのみならず、あらゆる種類のクロムを含む有機物を燃料とする燃焼装置に適用することができる。
本発明の実施に用いた燃焼装置の一例を示す構成系統図である。 従前の木質バイオマスを燃料とする流動層式燃焼装置の一例を示すものである。
符号の説明
1 1次空気
2 2次空気
G 燃焼排ガス
Go 浄化後の燃焼排ガス
Gh 加熱ガス
F 燃料
M 排ガス処理用薬剤
S 助剤
E 飛灰
1は流動層炉
2はボイラ
3はバグフィルタ
4は飛灰焼成装置
5は予熱器
6は煙突
7は還元ゾーン(ベッド部)
8は酸化ゾーン(フリーボード部)
9は燃料供給装置
10は押込み送風機
11は過熱器
12は熱交換管
13は節炭器
14はマルチサイクロン
15は薬剤等貯槽
16は助剤貯槽
17は助燃バーナ
18は貯留槽
19は誘引ファン

Claims (9)

  1. クロムを含有する有機物を燃料とする燃焼装置において、燃焼排ガスを浄化処理するバグフィルタの上流側へ反応助剤を吹き込むと共に、バグフィルタによる捕集飛灰を焼成することにより飛灰中の6価クロムを安定なクロム鉱物とし、6価クロムの溶出を抑制するようにしたことを特徴とするクロムを含有する燃料の燃焼飛灰からの6価クロム溶出抑制方法。
  2. 焼成温度を700〜1000℃とするようにした請求項1に記載のクロムを含有する燃料の燃焼飛灰からの6価クロム溶出抑制方法。
  3. 焼成雰囲気を還元雰囲気とするようにした請求項1に記載のクロムを含有する燃料の焼却飛灰からの6価クロム溶出抑制方法。
  4. 焼成の加熱源として燃焼排ガスの排熱を用いるようにした請求項1に記載のクロムを含有する燃料の焼却飛灰からの6価クロム溶出抑制方法。
  5. ケイ素(Si)を主成分とする物質を反応助剤として燃焼排ガス中へ吹き込むようにした請求項1に記載のクロムを含有する燃料の燃焼飛灰からの6価クロム溶出抑制方法。
  6. 燃焼装置と、燃焼装置からの燃焼排ガスの熱を回収するボイラと、ボイラからの燃焼排ガスを清浄化するバグフィルタを含む浄化処理装置と、前記バグフィルタ上流側の燃焼排ガス内へ吹込みする反応助剤の貯留槽と、バグフィルタでの捕集飛灰を焼成する焼成装置と、燃焼排ガスと加熱して前記焼成装置へ加熱源として供給する予熱器とから構成され、捕集飛灰を焼成して飛灰中の6価クロムをクロム鉱物に転換することにより、6価クロムの溶出を抑制するようにしたことを特徴とするクロムを含有する燃料を用いる燃焼装置。
  7. 燃焼装置を、700℃〜1000℃の温度下で捕集飛灰を焼成する焼成装置とした請求項6に記載のクロムを含有する燃料を用いる燃焼装置。
  8. 燃料を木質バイオマスとすると共に、燃焼装置を流動層燃焼装置とするようにした請求項6に記載のクロムを含有する燃料を用いる燃焼装置。
  9. 焼成装置を還元雰囲気で作動する焼成装置とする用にした請求項6に記載のクロムを含有する燃料を用いる燃焼装置。
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