JP2005164059A - 廃棄物の焼却処理方法及び処理設備 - Google Patents

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洋 永井
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    • Y02W10/40Valorisation of by-products of wastewater, sewage or sludge processing

Abstract

【課題】 焼成炉にて発生した排ガス中に含まれるダイオキシン類、CO等の未燃分を主とする有害物質を簡単な装置構成で以って除去し、焼成炉排ガスを無害化することを可能とした廃棄物の焼却処理方法及び処理設備を提供する。
【解決手段】 廃棄物を乾燥する乾燥域17と、該乾燥した廃棄物を焼却する主燃焼域18と、該焼却した焼却残渣を後燃焼させる後燃焼域20と、前記焼却により発生した排ガスを炉上方にて完全燃焼させる二次燃焼域19とを有する焼却炉10と、該焼却炉から排出される焼却灰44を熱処理する焼成炉33とを備えた廃棄物の焼却処理設備において、前記焼成炉33にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ライン35と、該返送した排ガスを前記乾燥域17、前記二次燃焼域19、若しくは前記後燃焼域20の何れかに導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスを前記焼却炉に導入して熱分解し無害化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下水汚泥や都市ごみ等の一般廃棄物又は各種工場から排出される産業廃棄物等を焼却炉にて焼却処理する方法及び設備に関し、特に焼却処理にて発生した灰を焼成する焼成炉を具備した廃棄物の焼却処理方法及び処理設備に関する。
下水汚泥や都市ごみ等の一般廃棄物又は各種工場から排出される産業廃棄物等は、焼却により減容化、無害化され処理されている。近年は、埋立地の残余量が逼迫化しているため、焼却により発生した灰を人工骨材、植栽用土、路床材、路盤材、焼成タイルなどに加工して有効利用するようになってきている。
従来の廃棄物の焼却処理設備の一例を図4に示す。ホッパからストーカ式焼却炉10内に投入された廃棄物は、炉底の一次空気導入口15から供給される一次空気により燃焼され、焼却灰はロータリーキルン式焼成炉33に送給される。焼成炉33では焼却灰に必要に応じて石炭・コークス等の副原料(還元剤)を加えて焼成し、灰中の重金属類を揮発除去し、ダイオキシン類を熱分解して無害化した後に焼結して人工骨材等に加工する。
一方、焼却により発生した排ガスは、炉壁の二次空気導入口16から供給される二次空気により未燃分が完全燃焼されるとともにダイオキシン類が熱分解し無害化される。そして、排ガスはボイラ21にて熱回収され、減温塔22によりさらに降温された後にバグフィルタ23にて飛灰が除去され煙突24から外部へ排出される。
このように、廃棄物を焼却することにより発生する排ガス及び焼却残渣は、熱エネルギや有価物を回収されるとともに無害化処理が施されている。
焼却炉からの排ガスを無害化する装置は例えば特許文献1等に開示されている。かかる装置は、流動炉の排ガス口に直結した焼成炉に、焼却炉にて発生した排ガスを導入し、排ガス中に含まれるCO、NO、HCNなどの有害成分を除去するようにしている。
また、特許文献2には、廃棄物焼却炉に灰熱処理炉を直結配置した装置が開示されており、焼却炉内で発生した排ガスを灰熱処理炉に導入することにより、焼却炉排ガス中に含まれるダイオキシン類や有害な重金属類を除去することを可能としている。
特開2003−254520公報 特開2000−199620公報
このように、焼却炉にて発生した排ガス中に含まれる有害物質については、上記したように簡単な装置構成で以って無害化することが可能となっている。しかし、焼成炉から発生した排ガスを無害化する技術については、従来は再燃焼室50(図4参照)などの排ガス処理設備を併設して処理するようにしていたため、装置が大型化するという問題を有していた。
焼却炉にて発生した焼却灰には、ダイオキシン類や重金属類等の有害物質が含まれており、この焼却灰を無害化するために、焼成炉にてダイオキシン類を熱分解するとともに、重金属類の固定化、揮散を行なっていた。従って、焼成炉排ガス中には未分解のダイオキシン類や揮散した重金属類、及びCOに代表される未燃ガスが残留することとなる。
焼成炉排ガス中に含まれるこれらの有害物質を除去する方法は、再燃焼室を併設する他に、例えば前記特許文献1又は特許文献2のように焼却炉排ガスとともに、バグフィルタからなる排ガス処理設備にて処理することも考えられるが、CO等の未燃分は酸化処理しなければ除去できないため、これらの有害物質が排ガス中に残留してしまう。また、ダイオキシン類は熱処理にて分解促進しないとバグフィルタで捕捉される飛灰中に残留してしまう。
従って、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、焼成炉にて発生した排ガス中に含まれるダイオキシン類、CO等の未燃分を主とする有害物質を簡単な装置構成で以って除去し、排ガスを無害化することを可能とした廃棄物の焼却処理方法及び処理設備を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、
廃棄物を焼却する主燃焼域と、該焼却により発生した排ガスを炉上方にて完全燃焼させる二次燃焼域とを備えた焼却炉から排出される焼却灰を焼成炉にて熱処理する廃棄物の焼却処理方法において、
前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記二次燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする。
本発明では前記焼成炉の排ガスを二次燃焼域に供給することで、該排ガスは焼却炉の燃焼用二次空気として働く。一般に、焼成炉では焼却灰中の重金属類を揮散させて無害化を図ることを目的としているため、還元性若しくは低酸素濃度雰囲気下で運転されている。そのため、焼成炉排ガスは多少の未燃ガスや微量有害物質を含んでいる。かかる排ガスを焼却炉の二次空気として供給することで、焼却炉内で前記未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができるため、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとして系外へ排出することができる。
一方、焼却炉側では、前記焼成炉排ガスを二次空気として供給することにより炉内空気の混合が良好となり、二次燃焼域での排ガスの燃焼効率が向上する。このとき、前記焼成炉排ガスは高温で排出されるため、焼却炉に導入する際に昇温する必要がない。
また、別の発明として、廃棄物を乾燥する乾燥域と、該乾燥した廃棄物を焼却する主燃焼域とを備えた焼却炉から排出される焼却灰を焼成炉にて熱処理する廃棄物の焼却処理方法において、
前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記乾燥域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする。
本発明によれば、前記焼成炉排ガスを乾燥域に導入することにより、該排ガス中に含まれる未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができ、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとすることができる。
また、前記焼成炉排ガスは熱量が高く廃棄物の乾燥に適している。さらに該焼成炉排ガスは還元性若しくは低酸素濃度雰囲気であるため、廃棄物を乾燥域で積極的に燃焼させずに乾燥させることが可能である。
さらに別の発明として、廃棄物を焼却する主燃焼域と、該焼却した焼却残渣を後燃焼させる後燃焼域とを備えた焼却炉から排出される焼却灰を焼成炉にて熱処理する廃棄物の焼却処理方法において、
前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記後燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする。
本発明によれば、前記焼成炉排ガスを後燃焼域に導入することにより、該排ガス中に含まれる未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができ、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとすることができる。
また、焼却灰にはクロムが含まれているが、後燃焼時に雰囲気の酸素濃度が高いとクロムの酸化反応により人体に有害な6価クロムが生成し易い。これに対して、本発明では酸素濃度が低い焼成炉排ガスを後燃焼域に導入しているため、6価クロムが生成し難くなり有害物質の生成を抑制することができる。
またこれらの発明において、前記焼成炉にて発生した排ガスを熱交換器により熱回収して降温させた後に前記焼却炉に導入するとともに、該熱回収した廃熱を利用して、前記焼却炉に供給する燃焼用空気若しくは該焼却炉の後段に設けたボイラに供給する熱媒体の少なくとも何れか一方を昇温することを特徴とする。
これは、前記焼成炉排ガス温度は約500℃〜800℃前後であるため、焼成炉排ガスが有する熱量を回収することで熱効率の向上を図ることができる。また、熱回収後の焼成炉排ガスは温度が低下するため、燃焼用二次空気として供給するためのブロアを高温仕様とする必要がなく、設備費を削減することが可能となる。
さらにまた、前記焼却炉の主燃焼域に導入する燃焼用一次空気に酸素を富化させることが好適であり、これにより主燃焼域で燃焼反応が活発化し、主燃焼位置を安定化させ、灰性状を安定させることができる。また、焼却炉内で焼却残渣をある程度熱処理された状態に近づけることができる。そのため、焼成後の残渣性状がより向上するとともに、焼成炉の運転条件の安定化を図ることができる。
また、これらの発明を好適に実施する装置として、
廃棄物を焼却する主燃焼域と該焼却により発生した排ガスを炉上方にて完全燃焼させる二次燃焼域とを有する焼却炉と、該焼却炉から排出される焼却灰を熱処理する焼成炉とを備えた廃棄物の焼却処理設備において、
前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ラインと、該返送した排ガスを前記二次燃焼域に導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスの少なくとも一部を前記二次燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする。
さらに、廃棄物を乾燥する乾燥域と該乾燥した廃棄物を焼却する主燃焼域とを有する焼却炉と、該焼却炉から排出される焼却灰を熱処理する焼成炉とを備えた廃棄物の焼却処理設備において、
前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ラインと、該返送した排ガスを前記乾燥域に導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスの少なくとも一部を前記乾燥域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする。
また、廃棄物を焼却する主燃焼域と該焼却した焼却残渣を後燃焼させる後燃焼域とを備えた焼却炉と、該焼却炉から排出される焼却灰を熱処理する焼成炉とを有する廃棄物の焼却処理設備において、
前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ラインと、該返送した排ガスを前記後燃焼域に導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスの少なくとも一部を前記後燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする。
さらにまた、これらの発明において、前記焼却炉の排ガスの廃熱を回収するボイラを備えた廃棄物の焼却処理設備であって、
前記焼成炉の後段側に前記排ガスの廃熱を回収する熱交換器を設け、該熱交換器を前記ボイラのエコノマイザとして利用することを特徴とする。
また、前記焼成炉の後段側に前記排ガスの廃熱を回収する熱交換器を設け、該熱交換器により前記焼却炉に供給する燃焼用空気を昇温することを特徴とする。
さらに、前記焼却炉の主燃焼域に導入する燃焼用一次空気に酸素を富化させる酸素富化手段を設けることが好適である。
以上記載のごとく本発明によれば、焼成炉排ガスを焼却炉に導入して燃焼させることにより、排ガス中の未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができるため、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとして系外へ排出することができる。
また、前記焼成炉排ガスを前記焼却炉の二次燃焼域に導入することにより、炉内空気の混合が良好となり、二次燃焼域での排ガスの燃焼効率が向上する。
また、前記焼成炉排ガスを前記焼却炉の乾燥域に導入することにより、熱量の高い焼成炉排ガスの廃熱により廃棄物を効率よく乾燥させることができ、さらに該焼成炉排ガスは還元性若しくは低酸素濃度雰囲気であるため、乾燥域で積極的に燃焼させずに乾燥させることが可能である。
さらにまた、前記焼成炉排ガスを前記焼却炉の後燃焼域に導入することにより、後燃焼部雰囲気の酸素濃度が低くなり人体に有害な6価クロムの生成を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1乃至図3は、本発明の第1乃至第3実施例に係る廃棄物焼却設備の全体構成図である。本実施例では、一例として焼却炉をストーカ式焼却炉とし、焼成炉をロータリーキルンとするが、これに限られたものではない。
本発明の第1実施形態に係る廃棄物焼却設備は、図1に示すように、廃棄物を焼却処理する焼却炉10と、該焼却炉の後段に設けられ焼却炉排ガスの廃熱を利用して蒸気を生成するボイラ21と、冷却水の噴霧等により熱回収後の排ガスを冷却する減温塔22と、冷却された排ガス中の煤塵を除去するバグフィルタ23と、煙突24とを直列に配設した構成となっている。また、前記焼却炉10から排出された焼却灰を焼成する焼成炉33を具備している。
前記焼却炉10は、ホッパ11よりフィーダを介して炉内に投入された廃棄物を、炉本体12の底部に設けられた火格子上で焼却し、排出口13より焼却灰を排出する構造となっている。炉本体12の底部には燃焼用の一次空気導入口15が設けられ、一次空気41がブロア36により該一次空気導入口15から炉内に導入される。このとき、酸素富化手段40により前記一次空気41に酸素を富化することが好ましい。酸素濃度は約23〜27%程度が好適である。炉体側壁には二次空気導入口16が設けられ、二次空気42がブロア30により該二次空気導入口から炉内に導入されるとともに、前記バグフィルタ23を通過した排ガスが、ブロア31により二次空気導入口16から炉内に導入される。
また、前記火格子上の前記ホッパ11側には乾燥域17が、前記一次空気導入口15の近傍には主燃焼域18が、前記焼却灰排出口13側には後燃焼域20が夫々形成されている。さらに、前記二次空気導入口16より上方の炉本体空間には、排ガス中の未燃分を完全燃焼する二次燃焼域19が形成されている。
前記乾燥域17では、着火アーチ及び火炎からの輻射熱により廃棄物を表層から乾燥させるとともに部分燃焼を開始する。前記主燃焼域18では、前記一次空気41の供給量及び酸素富化量を制御して火炎を生成し、これにより廃棄物を焼却する。前記後燃焼域20では、焼却灰に残留する未燃分の酸化反応により廃棄物を十分に燃焼させる。また、前記二次燃焼域19では、前記二次空気42の供給量を制御しながら焼却炉排ガス中の未燃分の完全燃焼を行なうとともに、焼却により発生したダイオキシン類等の有害物質を熱分解して無害化する。
また、前記焼成炉33では、前記焼却炉10にて発生した焼却灰44に、必要に応じて石炭・コークス等の副原料(還元剤)を添加して廃棄物を焼成する。このとき、前記焼成炉33は還元性若しくは低酸素濃度雰囲気下で運転することが好適で、これにより焼却灰44中の重金属類を揮散させ、生成する焼成物の無害化を図っている。
さらに本実施例1では、焼成炉33にて発生した排ガスを焼成炉排ガス返送ライン35により焼却炉10側に返送し、該返送ライン35上に設けられた高温ブロア34により所定流速で前記二次空気導入口16から炉内へ導入する。
炉内へ導入された焼成炉排ガスは、前記焼却炉排ガスとともに高温燃焼し、該焼成炉排ガス中に含有するCOを代表とする未燃分は完全燃焼し、ダイオキシン類等の有害物質は熱分解して無害化される。さらに、該焼成炉排ガスは前記焼却炉排ガスとともに後段のボイラ21、減温塔22、バグフィルタ23によりガス処理された後に煙突24より系外へ排出される。
このように、本実施例では前記焼成炉排ガスを焼却炉10の二次空気として炉内へ供給することで、焼却炉10内で未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができるため、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとして系外へ排出することができる。
さらに前記焼成炉排ガスを二次空気として供給することにより炉内空気の混合が良好となり、二次燃焼域19での排ガスの燃焼効率が向上する。このとき、前記焼成炉排ガスは高温で排出されるため、焼却炉10に導入する際に昇温する必要がない。
また、かかる実施例では焼却炉排ガスを、焼却炉排ガス再循環ブロア31により返送ライン32を介して炉内へ導入し、再循環させているため、系外に排出されるガス量を減少させることができる。また該再循環された排ガスは、焼却炉10内で排ガスを混合させるための流体として働くため、完全燃焼及び微量有害物質の分解に寄与する。
図2を参照して本発明の第2実施例につき説明する。尚、以下の第2実施例及び第3実施例に関して、図1の第1実施例と同様の構成については説明を省略する。
本第2実施例は、廃棄物を焼却処理する焼却炉10と、焼却炉排ガスの排ガス処理設備としてボイラ21、減温塔22、バグフィルタ、煙突24と、前記焼却炉10にて生成した焼却灰44を焼成する焼成炉33と、を備えている。
かかる実施例では、前記焼成炉33にて発生する排ガスを前記焼却炉10の乾燥域17若しくは後燃焼域20に導く焼成炉排ガスライン35を備えている。該排ガスライン35上には熱交換器37が配設され、前記焼成炉33から約500℃〜800℃前後で排出される焼成炉排ガスの廃熱を回収する構成となっている。
前記熱交換器37では、前記ボイラ21に供給する熱媒体である水と前記焼成炉排ガスとを熱交換する。このとき、前記熱交換器37をボイラ21の前段に設けたエコノマイザとしても良い。また、前記ボイラ21がSAH(蒸気式空気予熱器)を備えている場合には、エアヒータに前記焼成炉排ガスを投入することで、SAHに使用する蒸気量を削減することが可能であるため、発電に使用する蒸気量を増加させることができる。
そして、前記熱交換器37にて熱回収された後の焼成炉排ガスは、前記乾燥域17及び後燃焼域20の少なくとも何れか一方に導入する。
該乾燥域17若しくは後燃焼域20に導入された焼成炉排ガスは、炉内で燃焼され、排ガス中に含有する未燃分、有害物質が燃焼、熱分解され無害化される。
このように、前記焼成炉排ガスを乾燥域17若しくは後燃焼域20に導入することにより、該排ガス中に含まれる未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができ、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとすることができる。
また、前記焼成炉排ガスを前記焼却炉10の乾燥域17に導入することにより、熱量の高い焼成炉排ガスの廃熱により廃棄物を効率よく乾燥させることができ、さらに該焼成炉排ガスは還元性若しくは低酸素濃度雰囲気であるため、廃棄物を乾燥域で積極的に燃焼させずに乾燥させることが可能である。
さらに、前記焼成炉排ガスを前記焼却炉10の後燃焼域20に導入することにより、後燃焼部雰囲気の酸素濃度が低くなり人体に有害な6価クロムの生成を抑制することが可能となる。
さらにまた、前記熱交換器37により焼成炉排ガスが有する熱量を回収することで熱効率の向上を図ることができる。
図3は本発明の第3実施例を示し、廃棄物を焼却処理する焼却炉10と、焼却炉排ガスの排ガス処理設備としてボイラ21、減温塔22、バグフィルタ、煙突24と、前記焼却炉10にて生成した焼却灰44を焼成する焼成炉33と、を備えている。
かかる実施例では、前記焼成炉33にて発生する排ガスを前記焼却炉10の二次燃焼域19に導く焼成炉排ガスライン35を備えている。該排ガスライン35上にはエアヒータ39が配設され、前記焼成炉33から約500℃〜800℃前後で排出される焼成炉排ガスの廃熱を回収する構成となっている。
前記エアヒータ39では、前記焼却炉10の一次空気41と前記焼成炉排ガスとを熱交換する。そして、前記エアヒータ39にて熱回収された後の焼成炉排ガスは、前記焼却炉10の二次空気導入口16より炉内に導入され、該炉内で燃焼して排ガス中に含有する未燃分、有害物質が燃焼、熱分解され無害化される。
このように、前記焼成炉排ガスを二次燃焼域19に導入することにより、該排ガス中に含まれる未燃分やダイオキシン類等の有害物質を燃焼・分解することができ、簡単な装置構成で以って焼成炉排ガスをクリーンな排ガスとすることができる。
また、前記焼成炉排ガスから熱回収することにより該排ガスが降温し、燃焼用二次空気として供給するためのブロアを高温仕様とする必要がなく、設備費を削減することが可能となる。
本実施例では焼成炉排ガスの熱エネルギをかかる焼却処理設備に利用しているが、該設備に併設した発電設備等に利用することも可能である。
本発明の第1実施例に係る廃棄物焼却設備の全体構成図である。 本発明の第2実施例に係る廃棄物焼却設備の全体構成図である。 本発明の第3実施例に係る廃棄物焼却設備の全体構成図である。 従来の廃棄物焼却設備の全体構成図である。
符号の説明
10 焼却炉
15 一次空気導入口
16 二次空気導入口
17 乾燥域
18 主燃焼域
19 二次燃焼域
20 後燃焼域
21 ボイラ
22 減温塔
23 バグフィルタ
32 焼却炉排ガス返送ライン
33 焼成炉
35 焼成炉排ガス返送ライン
37 熱交換器
39 エアヒータ
41 一次空気
42 二次空気
45 焼成炉排ガス
46 焼成炉返送排ガス

Claims (11)

  1. 廃棄物を焼却する主燃焼域と、該焼却により発生した排ガスを炉上方にて完全燃焼させる二次燃焼域とを備えた焼却炉から排出される焼却灰を焼成炉にて熱処理する廃棄物の焼却処理方法において、
    前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記二次燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする廃棄物の焼却処理方法。
  2. 廃棄物を乾燥する乾燥域と、該乾燥した廃棄物を焼却する主燃焼域とを備えた焼却炉から排出される焼却灰を焼成炉にて熱処理する廃棄物の焼却処理方法において、
    前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記乾燥域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする廃棄物の焼却処理方法。
  3. 廃棄物を焼却する主燃焼域と、該焼却した焼却残渣を後燃焼させる後燃焼域とを備えた焼却炉から排出される焼却灰を焼成炉にて熱処理する廃棄物の焼却処理方法において、
    前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記後燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする廃棄物の焼却処理方法。
  4. 前記焼成炉にて発生した排ガスを熱交換器により熱回収して降温させた後に前記焼却炉に導入するとともに、該熱回収した廃熱を利用して、前記焼却炉に供給する燃焼用空気若しくは該焼却炉の後段に設けたボイラに供給する熱媒体の少なくとも何れか一方を昇温することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の廃棄物の焼却処理方法。
  5. 前記焼却炉の主燃焼域に導入する燃焼用一次空気に酸素を富化させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の廃棄物の焼却処理方法。
  6. 廃棄物を焼却する主燃焼域と該焼却により発生した排ガスを炉上方にて完全燃焼させる二次燃焼域とを有する焼却炉と、該焼却炉から排出される焼却灰を熱処理する焼成炉とを備えた廃棄物の焼却処理設備において、
    前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ラインと、該返送した排ガスを前記二次燃焼域に導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスの少なくとも一部を前記二次燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする廃棄物の焼却処理設備。
  7. 廃棄物を乾燥する乾燥域と該乾燥した廃棄物を焼却する主燃焼域とを有する焼却炉と、該焼却炉から排出される焼却灰を熱処理する焼成炉とを備えた廃棄物の焼却処理設備において、
    前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ラインと、該返送した排ガスを前記乾燥域に導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスの少なくとも一部を前記乾燥域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする廃棄物の焼却処理設備。
  8. 廃棄物を焼却する主燃焼域と該焼却した焼却残渣を後燃焼させる後燃焼域とを有する焼却炉と、該焼却炉から排出される焼却灰を熱処理する焼成炉とを備えた廃棄物の焼却処理設備において、
    前記焼成炉にて発生した排ガスの少なくとも一部を前記焼却炉に返送する排ガス返送ラインと、該返送した排ガスを前記後燃焼域に導入する排ガス導入口とを備え、前記排ガスの少なくとも一部を前記後燃焼域に導入して該排ガスを無害化することを特徴とする廃棄物の焼却処理設備。
  9. 前記焼却炉の排ガスの廃熱を回収するボイラを備えた廃棄物の焼却処理設備であって、
    前記焼成炉の後段側に前記排ガスの廃熱を回収する熱交換器を設け、該熱交換器を前記ボイラのエコノマイザとして利用することを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の廃棄物の焼却処理設備。
  10. 前記焼成炉の後段側に前記排ガスの廃熱を回収する熱交換器を設け、該熱交換器により前記焼却炉に供給する燃焼用空気を昇温することを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の廃棄物の焼却処理設備。
  11. 前記焼却炉の主燃焼域に導入する燃焼用一次空気に酸素を富化させる酸素富化手段を設けたことを特徴とする請求項6乃至10の何れかに記載の廃棄物の焼却処理設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007225122A (ja) * 2005-12-26 2007-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 飛灰無害化方法及びその装置
JP2009041897A (ja) * 2007-07-19 2009-02-26 Mhi Environment Engineering Co Ltd 焼却炉と併設された焙焼設備
KR101628634B1 (ko) * 2015-11-02 2016-06-08 이광환 굴뚝이 없는 열회수장치가 구비된 폐기물 처리용 친환경 소각장치

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