JP2008272094A - 予作動式自動消火設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】予作動による消火動作の制御を簡素化し得る予作動式自動消火設備を得る。
【解決手段】スプリンクラーヘッド、火災感知器を含む消火設備を複数のエリアに設け、各エリアの中継器同士を接続し、作動信号を発した感知器のエリアのアドレスを認識するアドレス認識手段と、認識したアドレスを付加した感知器作動信号を生成する感知器作動信号生成手段と、感知器作動信号を各エリアの中継器に送信する送信手段とを有する制御装置を設け、上記中継器は制御装置から送られてくる上記感知器作動信号に含まれるアドレスと自己のアドレスとの一致を検出したときそれを記憶保持する記憶保持手段と、スプリンクラーヘッドの開放に伴う二次側圧力の低下を検出する二次圧減検出手段と、上記記憶保持と上記二次側圧力の減少をAND条件として検出するAND条件検出手段と、AND条件が満たされたとき予作動弁装置の主弁を開放する作動用電動弁駆動手段と設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明はスプリンクラーヘッドによる消火設備に関し、百貨店、事務所等の複数のエリアに設けられた消火監視区域を総合的に制御し得る予作動式自動消火設備に関するものである。
従来、商業施設等で各階毎にスプリンクラーヘッド及び火災感知器を設置すると共に、各階毎にスプリンクラーヘッドに送水制御する弁装置と、該弁装置に起動信号を送出する中継器を設け、上記火災感知器が火災を感知すると当該階の中継器に起動信号を送出し、該中継器は上記起動信号を受信すると対応する上記弁装置を開放して、上記スプリンクラーヘッドに送水を可能な状態とし、該ヘッドが火災の熱により開放すると該ヘッドからの放水を実行するスプリンクラー消火設備が提案されている(特許文献1,2)。
特開平7−59875号 特開平7−116284号
ところで、上記従来のスプリンクラー設備は、中継器が火災感知器の火災感知に基づく起動信号の入力により弁を開放する構成であるから、スプリンクラーヘッドが誤動作等で開放すると、直ちに消火動作が開始されてしまい、この場合水損が拡大するという課題がある。
また、上記各特許文献の技術では、予作動による消火動作を実現しようとすると、1つの制御盤で全ての地区の中継器の制御が必要となり、全体の制御が複雑となる。
本発明は、上記従来の装置に鑑みてなされたものであり、予作動による消火動作を実現しつつ、全体の制御を簡素化し得て、かつ効率的な配線を実現し得る予作動式自動消火設備を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、複数のスプリンクラーヘッドと、火災感知器と、上記スプリンクラーヘッドに消火水を供給するための予作動弁装置と、該予作動弁装置の主弁を開放制御するための中継器によって一つのエリアの消火設備を構成し、上記消火設備を複数のエリアの各々に設けると共に各エリアの中継器同士を信号線で接続し、上記各エリアの火災感知器と接続されており、上記火災感知器からの作動信号を受け該作動信号を発した感知器の存在するエリアのアドレスを認識し得るアドレス認識手段と、上記認識したアドレスを付加した感知器作動信号を生成する感知器作動信号生成手段と、上記感知器作動信号を上記各エリアの中継器に送信する送信手段とを有する制御装置を設け、上記中継器は、上記制御装置から送られてくる上記感知器作動信号に含まれるアドレスと自己のアドレスとを比較するアドレス比較手段と、上記アドレスが自己のアドレスに一致したときはその旨を記憶保持する記憶保持手段と、上記スプリンクラーヘッドの開放に伴う予作動弁の二次側圧力の低下を検出する二次圧減検出手段と、上記記憶保持手段の上記記憶保持動作と、上記二次圧減検出手段による二次側圧力の減少をAND条件として検出するAND条件検出手段と、上記AND条件検出手段によるAND条件が満たされたとき上記予作動弁装置の主弁を開放する作動用電動弁駆動手段とを具備するものであることを特徴とする予作動式自動消火設備により構成される。
上記予作動弁装置は例えば予作動式流水検知装置(3A,3B,3C)により構成することができる。上記アドレス認識手段は例えば感知器作動信号検出手段(6c−1)、アドレス検出手段(6c−2)、アドレス記憶手段(6c−3)等により構成することができる。上記制御装置は、例えば自動火災報知盤(5)及び制御盤(6)により構成することができる。上記二次圧減検出手段は例えば調圧用二次圧減検出手段(27−7)、警報用二次圧減検出手段(27−9)により構成することができる。このように構成すると、制御装置と中継器との接続は、制御装置と1つのエリアの中継器とを接続するだけで、各エリアの中継器との通信が可能であり、予作動弁装置と中継器との電気的接続は各エリア毎に行うだけでよいので、全体として配線を簡略化することができる。また、感知器の作動とスプリンクラーヘッドの開放という「AND条件」により作動用電動弁を開放する予作動による消火動作を、各エリアの中継器毎に上記AND条件の検出機能を設けることにより実現したので、全てのエリアを監視する制御装置の制御負担を軽くすることができる。
第2に、上記予作動弁装置に主弁の一次側と二次側とを接続するバイパス管を設けて該バイパス管を開閉する調圧用電動弁を設けると共に、上記中継器は上記二次圧減検出手段に代えて、上記スプリンクラーヘッドの開放に伴う圧力の低下を検出する第1の二次圧減検出手段と、上記第1の二次圧減検出手段による二次側圧力低下の検出に基づいて上記調圧用電動弁を開放駆動する調圧用電動弁駆動手段と、上記調圧用電動弁の開放後に上記二次側圧力のさらなる低下を検出する第2の二次圧減検出手段とを設け、上記AND条件検出手段は、上記記憶保持動作と上記第2の二次圧減検出手段による二次側圧力の減少をAND条件として検出するように構成したものであることを特徴とする第1記載の予作動式自動消火設備により構成される。
上記第1の二次圧減検出手段は例えば調圧用二次圧減検出手段(27−7)、上記第2の二次圧減検出手段は例えば警報用二次圧減検出手段(27−9)により構成することができる。このように構成すると、二次側の圧力の減少を2段階で監視した上で、主弁を開放するので、誤動作を防止して水損事故の被害を最小限に食い止めることができる。
本発明は上述のように構成したので、広範囲のエリアに適用し得て、予作動による消火動作を実現しつつ、全体の制御を簡素化し得て、かつ効率的な配線を実現し得る予作動式自動消火設備を実現することができるものである。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の全体構成を示す図であり、同図においてA,B,Cは例えば3階建の商業施設等のエリアを示すものであり、エリアAは同施設の1階のエリア、エリアBは同施設の2階のエリア、エリアCは同施設の3階のエリアを示す。このエリアA,B,Cはこれに限らず、工場等の広い1階部分を3つのエリアA,B,Cに区画した各エリアとしても良いし、3つの商業施設の各々をエリアA,エリアB,エリアCとしても良い。勿論、さらに多くのエリアを設けても良いし、例えば共同住宅建造物の複数階の各階毎に3つのエリアA,B,Cを設ける構成としても良い。
同図において、1Aは上記エリアAに設置された複数のスプリンクラーヘッド、1Bは上記エリアBに設置された複数のスプリンクラーヘッド、1Cは上記エリアCに設置された複数のスプリンクラーヘッドであり、これらのヘッドは各エリアのスプリンクラー配管2A,2B,2Cによって各階に設置された予作動式流水検知装置3A,3B,3Cに各々接続されている。尚、本実施形態では、いわゆる湿式のスプリンクラー設備であり、上記スプリンクラー配管2A〜2Cには消火水が上記スプリンクラーヘッド1A〜1C先端部まで充満した状態で火災警戒状態が設定されているものとする。
4A,4B,4Cは、各エリア毎に設置された火災感知器であり、各々の火災感知器4A〜4Cは当該商業施設建造物の1箇所に設けられた自動火災報知盤5に各信号線4a,4b,4cにより接続されている。これらの火災感知器4A〜4Cは火災の発生を熱で感知した場合には、作動信号を各信号線4a,4b,4cを介して上記自動火災報知盤5に送信するように構成されている。
上記自動火災報知盤5は、上記信号線4a,4b,4cが接続されており、これら信号線4a,4b,4cを通じて上記感知信号を受信した場合は、次段の制御盤6の端子盤6aに上記作動信号を送出するものである。
6は制御盤であり(図2参照)、上記信号線4a,4b,4cに対応する信号線4a’,4b’,4c’が接続された端子盤6aと、該端子盤6aからの信号の入力を受ける入力部6b、該入力部6bからの作動信号を受けて火災エリアのアドレスを付加した感知器作動信号を生成する演算装置6cを具備している。この演算装置6cは、上記作動信号を検出し(図8の作動信号検出手段6c−1参照)、その信号がエリアA,B,Cのどのエリアからの感知信号かを判断し(図5P2)、該当するエリアA乃至Cに対応する中継器7A乃至7Cのアドレス「01」,「02」,「03」をアドレス記憶手段6c−3を参照して認識し(図8のアドレス検出手段6c−2参照)、当該アドレスを付加した感知器作動信号S(図10)を生成し(図8の感知器作動信号生成手段6c−4参照)、当該信号Sを通信部6dに送出するものである(図5P9、図8の送出手段6c−5参照)。
さらに、制御盤6は、上記演算装置6cからの感知器作動信号Sを受けて次段の端子盤6eを介して当該作動信号Sを中継器7Aに送出する通信部6d、該通信部6dから入力する感知器作動信号Sを信号線8を介して中継器7Aに送信する端子盤6eから構成されている。上記制御盤6と上記中継器7Aは上記通信線8の他、上記中継器7Aに電源を供給する電源線9により接続されている。上記演算装置6cはCPUを具備するコンピュータであり、図5に示す動作手順からなるプログラムを実行するものである。
次に上記予作動式流水検知装置3A,3B,3Cは同様の構成であるため、上記予作動式流水検知装置3Aについて図4により説明する。
この流水検知装置3Aは、消火水貯水層及びポンプ(図示せず)に接続された一次側配管10、上記スプリンクラーヘッド1Aにつながるスプリンクラー配管2Aに接続された二次側配管11、上記一次側配管10と上記二次側配管11との間に介挿された湿式の予作動弁12により構成されており、当該予作動弁12は、上記一次側配管10と上記二次側配管11との間の開口部13aを介して設けられた制御室13を有している。この予作動弁12は、上記制御室13内のロッド14に装着されたスプリング15により上記開口部13aに当接して常時閉鎖状態の主弁16を有している。この予作動式流水検知装置3Aは、火災警戒状態では、一次側配管10、二次側配管11、及び制御室13内は消火水で満たされており、従って上記スプリンクラーヘッド1Aの末端まで上記スプリンクラー配管2Aを通じて消火水が満たされている。
PSW1は上記主弁16の開成に基づく上記開口部13a近傍の流水を検知すると、後述の中継器7Aにアラーム信号を送出するアラームスイッチ、PSW2は上記二次側配管11に接続され、スプリンクラーヘッド1Aが開放することによる二次側配管11の圧力低下を検出したとき上記中継器7Aに調圧用二次圧減信号を送出する調圧用二次側圧力監視スイッチ、PSW3は同じく二次側配管11に接続され、後述の調圧用電動弁17が開放された後に二次側圧力のさらなる低下を検出したとき中継器7Aに警報用二次圧減信号を送出する警報用二次側圧力監視スイッチである。
上記予作動弁12の一次側と二次側はバイパス管17aで接続されおり、かつ該バイパス管17aには常時閉鎖状態の調圧用電動弁17が設けられており、さらに当該調圧用電動弁17と並列にバイパス管18が上記一次側と二次側間に接続されている。上記バイパス管18は検出用配管19を介して、作動用電動弁20に接続されており、かつ検出用配管19は管路途中の分岐点aから上記制御用配管21を介して上記制御室13に接続されている。上記作動用電動弁20は排水管22に接続されている。尚、火災警戒状態では、上記調圧用電動弁17のバイパス管17a、バイパス管18、検出用配管19の作動用電動弁20までは消火水が満たされた状態となっている。また上記調圧用電動弁17の駆動モータM1及び上記作動用電動弁20の駆動モータM2は上記中継器7Aに接続されており、上記中継器7Aからの駆動信号により各々開閉制御されるように構成されている。
7A,7B,7Cは、各エリアA,B,Cに対応して設けられた中継器であり、上記中継器7Aは上記制御盤6の端子盤6eと上記通信線8及び上記電源線9を以って接続されている。また、上記中継器7Aと中継器7B、上記中継器7Bと上記中継器7Cも各々通信線8’及び電源線9’で相互に接続されている。これらの中継器7A,7B,7Cは同様の構成を有しているので、以下上記中継器7Aについて以下図3により説明する。
上記中継器7Aは、上記制御盤6からの電源線9と次段の中継器7Bの電源部に向かう電源線9’が接続され当該中継器7Aの各部に電源を供給する電源部25、上記制御盤6からの通信線8と次段の中継器7Bの通信部に向かう通信線8’が接続され上記制御盤6から入力する感知器作動信号Sを演算部27に送出する通信部26を有する。上記中継器7Aの電源部25は、上記電源線9を介して電力の供給を受け、中継器7A内の各部に電源電力を供給している。尚、他の中継器7B,7Cにおいても上記電源線9’を介して同様に電力の供給を受けている。
上記中継器7Aの通信部26は上記通信線8を介して上記感知器作動信号Sを受けると、その信号を演算部27に送出すると共に、次段の中継器7Bにも順次送信するものである。
上記演算部27は、上記通信部26から感知器作動信号Sを受けると(図9のアドレス検出手段27−1等)、入力する上記感知器作動信号Sに含まれるアドレスが自己のアドレスか否かを判別し(図6P1,P2、図9のアドレス比較手段27−2、アドレス記憶手段27−3参照)、自己のアドレスであれば、感知器作動信号Sの入力があった旨を記憶保持手段27−5に記憶保持し(図6P3、図9の判別手段27−4参照)、自己のアドレスではない場合は、上記記憶保持動作を行うことなく処理を終了し、ステップP1の待機状態に戻る(図6P4)。この演算部27はCPUを具備するコンピュータであり、図6及び図7に示す動作手順からなるプログラムを実行するものである。
また、当該演算部27は、上記エリアAにて火災が発生し、スプリンクラーヘッド1Aが熱により開放し、上記調圧用二次圧減信号を入力部28を介して受けた場合は(図7P1,P2、図9の調圧用二次圧減検出手段27−7参照)、出力部29を介して調圧用電動弁駆動信号を調圧用電動弁17の駆動モータM1に送出し(図7P3、図9の調圧用電動弁駆動手段27−8参照)、調圧用電動弁17を開成する。その後、さらに二次側の圧力が低下して上記警報用二次圧減信号を入力部28を介して受けた場合は(図7P4、図9の警報用二次圧減検出手段27−9参照)、そのとき既に上記感知器検出信号Sが保持されているか否かを検出し(図7P5、図9のAND条件検出手段27−6参照)、既に感知器検出信号Sが保持されている場合は、「AND条件」が満たされているので火災が発生したと判断し、出力部29を介して作動用電動弁20に対して作動用電動弁駆動信号を送出するものである(図7P6、図9の作動用電動弁駆動手段27−10参照)。このとき、仮に感知器作動信号Sが保持されていない場合は、例えばスプリンクラーヘッド1Aの誤動作の可能性があるので、水損を最小限に食い止めるため作動用電動弁開信号は送出されない。
上記作動用電動弁20が開くと制御室13内の消火水が制御管21を介して検出用配管19に流出するので制御室13内の圧力が低下して主弁16が開き、一次側から二次側へ消火水が流入し、スプリンクラーヘッド1Aから消火水の散水が行われる。このとき、演算部27はアラームスイッチPSW1から流水信号を入力部28を介して受けた場合は(図7P9、図9の流水信号検出手段27−11参照)、制御盤6の演算装置6cに対して予作動弁流水表示灯6g(図2参照)を点灯するように指示する(図7P10)。その結果、制御盤6の上記表示灯6gが点灯して主弁16が開放されたことを警告する。
28は上記入力部であり、アラームスイッチPSW1、調圧用二次側圧力監視スイッチPSW3、警報用二次側圧力監視スイッチPSW2が接続されており、各スイッチからの各種検知信号を受信すると受信した各信号を演算部27に送出するものである。
29は出力部であり、上記調圧用電動弁17及び作動用電動弁20の各駆動モータM1、M2が接続されており、上記演算部27からの指令に基づいて上記各電動弁に対して駆動信号を送出するものである。
図8に示すものは上記制御盤6の演算装置6cの機能を説明するための機能ブロック図、図9は上記中継器7Aの演算部27の機能を説明するための機能ブロック図である。これらの機能は、動作説明の項でフローチャートと共に説明する。
本発明は上述のように構成されるものであるから、以下その動作を説明する。
(1)火災感知器の作動
まず、エリアBの火災感知器4Bが作動した場合の動作を説明する。上記感知器4Bが熱を検出すると、通信線4bを介して自動火災報知盤5に作動信号が入力し、当該作動信号は信号線4b’を介して制御盤6の端子盤6aに入力し、さらに入力部6bを介して演算装置6cに入力する。
上記演算装置6c(感知器作動信号検出手段6c−1)は、上記作動信号の入力に基づいて(図5P1)、その信号がどのエリアからの信号かを特定する(図5P2)。この場合、信号線4b,4b’を介して作動信号が入力しているので、演算装置6c(アドレス検出手段6c−2)はエリアBからの信号であることを判別する(図5P5,P6)。
そして、演算装置6c(アドレス検出手段6c−2)は作動信号に該当するエリアBに対応する中継器7Bのアドレス「02」をアドレス記憶手段6c−3から読み出し、かつ感知器作動信号生成手段6c−4が、上記アドレス「02」とコマンドCMを付加した感知器作動信号Sを生成し(図10)、送信手段6c−5がその信号Sを中継器に送信するよう通信部6dに指示する(図5P9)。上記通信部6dは上記アドレス「02」を付加した感知器作動信号Sを端子盤6eを介して通信線8に送出する。上記感知器作動信号Sはこれにより、全ての中継器7A,7B,7Cに向けて送信される。
上記感知器作動信号Sは上記通信線8を介して中継器7Aの通信部26に入力し、さらに演算部27に入力する。該中継器7Aの演算部27(アドレス検出手段27−1)は、感知器作動信号Sの入力を受けると(図6P1)、アドレス比較手段27−2がその信号Sに含まれるアドレスが自己のアドレスか否かを判断し、この場合信号に含まれるアドレス「02」は自己のアドレス「01」とは異なるので(図6P2)、記憶保持動作を行うことなく処理を終了する。尚、上記中継器7Cにおいても同様の動作が行われて処理は終了する(図6P4)。
上記中継器7Bにおいては、上記感知器作動信号Sが同様に演算部27(アドレス検出手段27−1)に入力すると(図6P1)、該演算部27(アドレス比較手段27−2)はその信号に含まれるアドレス「02」とアドレス記憶手段27−3に予め記憶されている自己のアドレス「02」が同一であるか否かを判断し(図6P2)、この場合同一と判断されるので、演算部27(判別手段27−4)は自己のエリアBの感知器作動信号が入力した旨をメモリ(記憶保持手段27−5)Mに記憶保持する(図6P3)。その後は、調圧用二次圧減信号の入力待機状態となる(図6P5)。
(2)スプリンクラーヘッドの開放
次に、上記エリアBにおいて、スプリンクラーヘッド1Bが熱により開放した場合は、スプリンクラー配管2B内の消火水が上記ヘッド1Bから放出される。すると、予作動弁12の二次側配管11の圧力が低下するので調圧用二次側圧力監視スイッチPSW2がオンし、調圧用二次圧減信号が中継器7Bの演算部27(調圧用二次圧減検出手段27−7)に入力部28を介して入力する。
(図7P1、P2)。
上記演算部27(調圧用電動弁駆動手段27−8)は上記調圧用二次圧減信号の入力に伴って調圧用電動弁開放駆動信号を出力部29を介して調圧用電動弁17に対して送出する(図7P3)。すると、調圧用電動弁17が開放し、これによりバイパス管17aを介して一次側から二次側に消火水が流入し、上記開放したスプリンクラーヘッド1Bからの消火水の放水が継続される。その結果、二次側の圧力がさらに低下し、警報用二次側圧力監視スイッチPSW3がさらなる二次側圧力の低下を検出したとき、警報用二次圧減信号が中継器7Bの演算部27(警報用二次圧減検出手段27−9)に入力部28を介して入力する(図7P3,P4)。
すると、上記演算部27(AND条件検出手段27−6)は、メモリMに感知器作動信号Sが記憶保持されているか否か(感知器作動信号Sのアドレス「02」と中継器の自己のアドレスが一致していることが記憶保持されているか否か)を検出し(図7P5)、この場合、上記メモリMに上記記憶保持がなされているので、当該記憶保持動作と上記警報用二次圧減信号の入力という「AND条件」が満たされたと判断し、作動用電動弁駆動手段27−10が上記出力部29を介して作動用電動弁駆動信号を作動用電動弁20に対して送出する(図7P6)。
すると、作動用電動弁20が開放し、それによって制御室13内の消火水が制御管21を介して作動用電動弁20を介して配水管22方向に流出し、これにより制御室13内の圧力が低下するため、一次側の消火水の圧力により主弁16がスプリング15の附勢力に抗して開き、これにより開口部13aを介して一次側配管10から二次側配管11へ消火水が流出し、上記開放状態のスプリンクラーヘッド1Bから消火水が放出して消火動作が継続される。
このとき、アラームスイッチPSW1が一次側から二次側への流水を検知し、流水信号が入力部28を介して中継器7Bの演算部27(流水信号検出手段27−11)に入力するので、演算部27はこれを検出し(図7P9)、予作動弁が開放された旨の表示灯6gを点灯して、主弁16が開いている状態を警告表示する(図7P10)。
上記図7のステップP5において、仮にメモリMに感知器作動信号Sが記憶保持されていなかった場合は、スプリンクラーヘッド1Bの誤動作の可能性があるので、作動用電動弁20を開くことなく、感知器作動信号が入力するまで待機する(図7P7)。当該待機状態において、感知器作動信号Sが入力した場合は、「AND条件」が成立したと判断し、ステップP6に移行して作動用電動弁20の開成動作を行う(図7P8)。
以上のように本発明によれば、制御盤6と各中継器との接続は、制御盤6と1つのエリアの中継器7Aとを接続するだけで、各エリアの中継器との通信が可能であり、予作動式流水検知装置3A等と中継器7A等との電気的接続は各エリア毎に行うだけでよいので、全体として配線を簡略化することができる。
また、火災感知器4A等の作動とスプリンクラーヘッド1A等の開放という「AND条件」により作動用電動弁20を開放する予作動による消火動作を、各エリアの中継器7A毎に上記AND条件の検出機能を設けることにより実現したので、全てのエリアを監視する制御盤6の制御負担を軽くして広範囲の監視エリアをシンプルな構成で効率的に監視することができる。
また、二次側の圧力の減少を2段階で監視した上で、主弁16を開放するので、誤動作を防止して水損事故の被害を最小限に食い止めることができる。
尚、図2中6fは制御盤の操作パネルである。
本発明の予作動式自動消火設備は、低層或いは高層の商業施設、広範囲に亘る工場施設等、広いエリアの全域を監視する消火設備として広範囲に利用することができる。
本発明の予作動式自動消火設備の全体構成を示す図である。 同上設備の制御盤のブロック図である。 同上設備の中継器及び予作動式流水検知装置のブロック図である。 同上設備の予作動式流水検知装置の構成図である。 同上設備の制御盤の演算装置の動作手順を示すフローチャートである。 同上設備の中継器の演算部の動作手順を示すフローチャートである。 同上設備の中継器の演算部の動作手順を示すフローチャートである。 同上設備の制御盤の演算装置の機能ブロック図である。 同上設備の中継器の演算部の機能ブロック図である。 同上設備の感知器作動信号を示す図である。
符号の説明
1A,1B,1C スプリンクラーヘッド
3A,3B,3C 予作動式流水検知装置
4A,4B,4C 火災感知器
5 自動火災報知盤
6 制御盤
6c 演算装
6c−1 作動信号検出手段
6c−2 アドレス検出手段
6c−3 アドレス記憶手段
6c−4 感知器作動信号生成手段
6c−5 送信手段
7A,7B,7C 中継器
8,8’ 信号線
9,9’ 電源線
12 予作動弁
16 主弁
17 調圧用電動弁
17a バイパス管
27 演算部
27−2 アドレス比較手段
27−6 AND条件検出手段
27−7 調圧用二次圧減検出手段
27−8 調圧用電動弁駆動手段
27−9 警報用二次圧減検出手段
27−10 作動用電動弁駆動手段
A,B,C エリア

Claims (2)

  1. 複数のスプリンクラーヘッドと、火災感知器と、上記スプリンクラーヘッドに消火水を供給するための予作動弁装置と、該予作動弁装置の主弁を開放制御するための中継器によって一つのエリアの消火設備を構成し、
    上記消火設備を複数のエリアの各々に設けると共に各エリアの中継器同士を信号線で接続し、
    上記各エリアの火災感知器と接続されており、上記火災感知器からの作動信号を受け該作動信号を発した感知器の存在するエリアのアドレスを認識し得るアドレス認識手段と、上記認識したアドレスを付加した感知器作動信号を生成する感知器作動信号生成手段と、上記感知器作動信号を上記各エリアの中継器に送信する送信手段とを有する制御装置を設け、
    上記中継器は、上記制御装置から送られてくる上記感知器作動信号に含まれるアドレスと自己のアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
    上記アドレスが自己のアドレスに一致したときはその旨を記憶保持する記憶保持手段と、
    上記スプリンクラーヘッドの開放に伴う予作動弁の二次側圧力の低下を検出する二次圧減検出手段と、
    上記記憶保持手段の上記記憶保持動作と、上記二次圧減検出手段による二次側圧力の減少をAND条件として検出するAND条件検出手段と、
    上記AND条件検出手段によるAND条件が満たされたとき上記予作動弁装置の主弁を開放する作動用電動弁駆動手段とを具備するものであることを特徴とする予作動式自動消火設備。
  2. 上記予作動弁装置に主弁の一次側と二次側とを接続するバイパス管を設けて該バイパス管を開閉する調圧用電動弁を設けると共に、
    上記中継器は上記二次圧減検出手段に代えて、上記スプリンクラーヘッドの開放に伴う圧力の低下を検出する第1の二次圧減検出手段と、
    上記第1の二次圧減検出手段による二次側圧力低下の検出に基づいて上記調圧用電動弁を開放駆動する調圧用電動弁駆動手段と、
    上記調圧用電動弁の開放後に上記二次側圧力のさらなる低下を検出する第2の二次圧減検出手段とを設け、
    上記AND条件検出手段は、上記記憶保持動作と上記第2の二次圧減検出手段による二次側圧力の減少をAND条件として検出するように構成したものであることを特徴とする請求項1記載の予作動式自動消火設備。
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