JPH11250368A - 防災機器及び防災システム - Google Patents

防災機器及び防災システム

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JPH11250368A
JPH11250368A JP10049702A JP4970298A JPH11250368A JP H11250368 A JPH11250368 A JP H11250368A JP 10049702 A JP10049702 A JP 10049702A JP 4970298 A JP4970298 A JP 4970298A JP H11250368 A JPH11250368 A JP H11250368A
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JP
Japan
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disaster prevention
fire
unit
address
control circuit
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JP10049702A
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English (en)
Inventor
Koji Matsushima
孝治 松嶋
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Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで、低コストであって、また、多
くの情報を扱うことができる防災機器及び防災システム
を提供する。 【解決手段】 防災システム10全体を統括する受信機
11と、同一の制御処理によって制御されて動作する、
複数の火災感知器群13、14、15に接続されてい
て、火災感知器群13、14、15のそれぞれと対応関
係を有する、3つのアドレスを設定するディップスイッ
チ17とアドレス設定部24とを備える中継器12にお
いて、火災感知器群13、14、15のそれぞれと接続
されていて、前記制御処理を行うことができる1つの制
御回路22を備え、制御回路22は、受信機11の指示
によって、前記3つのアドレスのうちの受信機11に指
定された1つのアドレスに対応する、1つの火災感知器
群に対して制御処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防災システム全体
を統括する中央処理装置と、同一の制御処理によって制
御されて動作する、複数の動作部に接続されている防災
機器、及びこの防災機器を含む防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に普及している防災システムに
は、火災感知器や、防火戸等の防排煙機器などが中継器
を介して受信機に接続されて構成されるタイプや、ある
いは火災感知器が直接受信機に接続されるタイプなどが
ある。これら防災システムにおける端末器の制御方法
は、前者のタイプでは中継器に、後者のタイプでは火災
感知器にアドレスが付与されて、制御対象として識別さ
れる。従来、これら中継器や火災感知器に付与されるア
ドレスは1つであることから、ある程度広いエリアをカ
バーする防災システムにおいては、例えば、図9に示す
防災システム5のように、1つのアドレスが付与された
中継器ユニットを複数連結させることによって対応して
いた。図9において、中継器1は、3つの中継器ユニッ
ト2、3、4からなり、これら中継器ユニット2、3、
4は、それぞれ火災感知器群2a、3a、4aと接続さ
れている。中継器ユニット2、3、4はそれぞれアドレ
スが付与されていて、これらのうちの、受信機によって
指定されたアドレスを有する中継器ユニットが受信機か
らの制御を受けて、その中継器ユニットと接続されてい
る火災感知器群を制御するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
防災システムでは、回線数が多い場合、中継器ユニット
も多くなり、中継器全体としては大きくなり、コストも
高くなってしまう。そこで、この問題点を解決した防災
機器が、特開平7−182575号公報に開示されてい
る。この公報中の図2で記載されている防災機器は、1
つのアドレスを元に、中継器内の4つの判別回路(制御
回路)それぞれが、自己のアドレスを設定し、これによ
って、4つの判別回路それぞれに接続されている、火災
感知器が制御されるように構成されている。しかし、4
つの判別回路(制御回路)は、接続されている火災感知
器に対して、それぞれ同様の制御を行っていて、つま
り、この中継器では、アドレスが異なるだけの、同じ機
能を有する制御回路を4つ設けていて、コストの点から
無駄があった。
【0004】一方、火災感知器は、クリーンルーム等の
設置される場所によっては、その監視空間の微少な環境
の変化を検出することが望ましく、そのために防災機器
や防災システム内で交わされる情報量を増やすことが望
まれていた。
【0005】上記の問題点に鑑み、本発明は、コンパク
トで、低コストであって、また、多くの情報を扱うこと
ができる防災機器及び防災システムを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、本発明の請求項1に記載の発明は、防災システム全
体を統括する中央処理装置と、同一の制御処理によって
制御される、複数の動作部に接続されていて、前記複数
の動作部のそれぞれと対応関係を有する、2つ以上のア
ドレスを設定するアドレス設定手段を備える防災機器に
おいて、前記複数の動作部のそれぞれと接続されてい
て、前記制御処理を行うことができる1つの制御回路を
備え、前記制御回路は、前記中央処理装置の指示によっ
て、前記アドレスのうちの前記中央処理装置に指定され
た1つのアドレスに対応する、動作部に対して制御処理
を行うことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の防災機器によれば、防災
機器に備えられている1つの制御回路は、防災システム
全体を統括する中央処理装置と、同一の制御処理によっ
て制御される複数の動作部に接続されていて、中央処理
装置の指示に基づいて、アドレス設定手段によって設定
されている2つ以上のアドレスのうち、中央処理装置に
よって指定された1つのアドレスに対応する動作部に対
して、制御処理を行うことから、中央処理装置によるア
ドレスの指定が変わると、制御回路は、別の動作部を制
御することになる。したがって、1つの制御回路によっ
て、複数の動作部を制御することができるようになるの
で、動作部の数の制御回路を設ける必要はなく、コンパ
クトで低コストな防災機器となる。
【0008】ここで、防災システムとは、建築物等全体
の火災の発生を監視したり、火災が発生した場合、それ
を報知したり、あるいは防火戸等の動作を行うもので、
中央処理装置は、この防災システムを統括する、例え
ば、受信機等である。また、本発明においては、ある動
作部に対して、対応関係があるようにアドレスが設定さ
れるが、1対1で対応してもよいし、そうでなくてもよ
い。つまり、1つのアドレスによって1つの動作部が特
定されるようにしてもよいし、1つのアドレスによって
2つ以上の動作部が特定されるようにしてもよいし、逆
に1つの動作部が、2つ以上のアドレスを有するように
構成していてもよい。
【0009】また、アドレス設定手段によって設定され
るアドレスは、請求項2に記載の発明のように、連続す
る値であってもよく、この場合には、受信機等の中央処
理装置は、同一の制御処理によって制御される複数の動
作部を、一連の動作部としてまとめて認識できるように
なる。加えて、請求項1のアドレス設定手段の具体的な
構成は特に限定されないが、請求項3に記載の発明のよ
うに、ディップスイッチを含むように構成してもよい。
例えば、ディップスイッチを1つ設け、さらに、そのデ
ィップスイッチと接続されるアドレス設定部を設け、ま
ずディップスイッチによって基本アドレスを設定し、そ
の基本アドレスに基づいて、アドレス設定部が、2つ以
上のアドレスを設けるようにしてもよい。あるいは、設
定するアドレスの数と同じ数のディップスイッチを設
け、全てのアドレスをそれぞれディップスイッチによっ
て設定するようにしてもよい。
【0010】請求項1に記載の防災機器の具体例として
は、請求項4に記載の発明のように、中央処理装置と前
記動作部間の通信を中継する、中継器であってもよい。
また、請求項5に記載の発明のように、火災の発生によ
って変化する特定の物理量の変化に応じた検出信号を前
記制御回路に対して送る、火災感知手段を備えた火災感
知器であってもよい。ここで、「火災の発生によって変
化する特定の物理量」とは、例えば、温度や、煙濃度、
赤外線や紫外線の強度や波長分布などである。さらに、
請求項6に記載の発明のように、防災システムにおける
各種情報の表示を行う、副表示器であってもよい。ここ
で、副表示器とは、本発明の防災システムが設けられて
いるビルの、ワンフロアーにに1台設置されているもの
で、保守点検者等が、それを見て、火災発生の有無、火
災感知器が故障していないか、防排煙危機の作動状況等
を知ることができるものである。
【0011】また、動作部は、防災システムにおいて、
防災のための具体的な動作を行う各種機器であり、本発
明においては、1つの制御回路に対して、同一の制御処
理によって制御される動作部が複数接続されている。
「同一の制御処理によって制御される」とは、同一の制
御処理によって同一の動作を行うものであってもよい
し、同一の制御処理であっても動作方法が異なっていて
もよい。例えば、個々の動作部は、請求項7に記載の発
明のように、火災の発生によって変化する特定の物理量
の変化に応じた検出信号を前記制御回路に対して送る、
火災感知部であってもよい。ここで、「火災の発生によ
って変化する特定の物理量」とは、請求項5の物理量と
同様のものを言う。
【0012】請求項7の火災感知部は、請求項8に記載
の発明のように、制御回路に対してON/OFF信号を
送るタイプの感知器や、このような感知器が同一回線上
に複数接続されたものでもよい。
【0013】また、請求項7に記載の火災感知部は、請
求項9に記載の発明のように、制御回路に対し、アナロ
グ信号を送るタイプの1つの感知器であってもよい。こ
の場合には、制御回路にAD変換器(analog to digita
l converter )を設け、制御回路に送られたアナログ信
号をデジタル信号に変えるように構成すればよい。従来
用いられているアナログタイプの感知器は、個々に、制
御回路を内蔵するものが多かったが、請求項9に記載の
発明によれば、制御機能を1つの制御回路に集中させた
ことにより、個々の感知器内の制御回路は不要になり、
センサー機能と、LEDとから構成するだけで十分であ
り、従来より簡易なアナログ式の感知器となり、防災シ
ステム全体の、コストダウンを図ることができる。
【0014】さらに、請求項9に記載の1つの感知器
は、請求項10に記載の発明のように、複数のアドレス
と対応していてもよい。このような構成にすれば、感知
器と制御回路間の情報量を増やすことができ 感知器の
設置される監視空間の微少な環境の変化を検出すること
が可能となる。
【0015】また、個々の動作部は、請求項11に記載
の発明のように、防排煙機器であってもよい。ここで、
防排煙機器とは、火災発生時等に、炎や煙の拡大を防い
だり、煙を屋外に導くための機器であり、例えば、防火
用のシャッター、防火戸、あるいは排煙口などであり、
1つの制御回路に対して、複数の動作部として、同じ機
器が接続されていてもよいし、異なる防排煙機器を同じ
制御処理で済むように構成すれば、1つの制御回路に対
して、複数の動作部として異なる機器が接続されていて
もよい。
【0016】さらに、個々の動作部は、請求項12に記
載の発明のように、前記防災システムにおける各種情報
の表示を行う、表示部であってもよい。防災システムに
おける各種情報とは、火災の発生や、防災システムを構
成する各種機器等の故障や作動状況等である。請求項1
2の表示部は、請求項13に記載の発明のように、発光
ダイオード(LED)等の発光素子からなるように構成
してもよい。この場合、1つ1つの発光素子を1動作部
としてもよいし、複数の発光素子を1動作部としてもよ
い。また、請求項12の表示部は、請求項14に記載の
発明のように、液晶表示素子であってもよい。液晶表示
素子とは、液晶表示画面(Liquid Crysral Display 、
以下LCDという)を伴っていて、このLCDに各種情
報を表示させるための機能を有する素子をいう。
【0017】本発明の請求項15に記載の発明は、全体
を統括する中央処理装置と、請求項1〜14のいずれか
に記載の防災機器とを備えることを特徴とする防災シス
テムである。ここで、中央処理装置は、請求項1の中央
処理装置と同様で、受信機等である。請求項15に記載
の防災システムによれば、請求項1〜14に記載のコン
パクトで低コストである防災機器を備えているので、防
災システム全体としても、コンパクトで低コストにな
る。また、請求項10に記載の防災機器を備える場合に
は、上記効果に加えて、感知器と制御回路間の情報量を
増やすことができ、感知器の設置される監視空間の微少
な環境の変化を検出することが可能となり、より一層、
有用な防災システムとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の実施の形態の一
例として、防災システム10の全体構成を示すブロック
図である。この防災システム10は、受信機11、中継
器12、複数の感知器からなる、3つの火災感知器群1
3、14、15等から構成され、受信機11の制御の
元、火災発生の検出、火災発生の報知等を行う。
【0019】受信機11は、中継器12やその他の図示
しない設備と接続されていて、火災感知器群13、1
4、15を介して、火災発生の監視及び検出、火災警報
の発報や、及び移信制御等を行いながら、防災システム
10全体を統括するもので、図示しない制御回路や、各
種情報を表示する表示部、人間によって操作される操作
部、警報を発する音響装置等が設けられている。受信機
11は、火災の監視時に、中継器12に対して、火災感
知器群13、14、15のいずれかに対応するアドレス
を指定する信号を伴う、制御信号を、定期的に出力する
ようになっている。また、その制御信号を受けて、中継
器12から、受信機11に対して、そのアドレスを付し
た火災信号または非火災信号が出力されるようになって
いる。そして、受信機11は火災信号が入力すると、そ
れに応じて、各種処理を行うようになっている。
【0020】中継器12は、中央制御部16、ディップ
スイッチ17、インターフェース回路18と、地区回路
19、20、21等から構成され、受信機11、及び火
災感知器群13、14、15のそれぞれと接続されてい
て、火災感知器群13、14、15と、受信機11とを
中継するものである。
【0021】中継器12のディップスイッチ17は、複
数のON/OFFスイッチからなるもので、それらON
/OFFスイッチを、ONまたはOFFのいずれかに設
定することで、ディップスイッチ17全体として、1つ
の基本アドレスとして5ビットの数値を設定するもの
で、少なくとも、中継器12に、最初の電源が投入され
るまでに複数のON/OFFスイッチの設定がなされて
いる。
【0022】インターフェース18は、受信機11と、
中央制御部16との間に設けられ、受信機11から出力
された制御信号を取り込んで中央制御部16に出力し、
また、中央制御部16から出力された火災信号または非
火災信号等を受信機11に対して出力するようになって
いる。
【0023】中央制御部16は、中継器12の動作を制
御するもので、制御回路22と、アドレス一致検出部2
3と、アドレス設定部24、及びアドレス記憶部25と
からなる。
【0024】アドレス設定部24は、地区回路19、2
0、21が接続されている3つの回線に対応する、3つ
のアドレスを設定する。具体的にアドレスの設定方法を
挙げると、たとえば、アドレス設定部24に、ディップ
スイッチ17と接続される3つのアドレス設定回路を設
け、それらアドレス設定回路が、ディップスイッチ17
から読み込んだ5ビットの数値に、自己の所定の数値を
加算したり、基本アドレスの5ビット分のうちの2ビッ
ト分を置き換える等により、自己のアドレスを設定する
方法などが挙げられる。また、アドレス記憶部25は、
アドレス設定部24で設定された3つのアドレスを記憶
する。そして、この中継器12に最初に電源が投入され
たときに、アドレス設定部24は、ディップスイッチ1
7において設定されている基本アドレスを読み込んで、
異なる3つのアドレスを設定し、それらアドレスが、ア
ドレス記憶部25に格納されるようになっている。
【0025】アドレス一致検出部23は、受信機11か
ら出力された前記のアドレスを伴う制御信号が入力する
と、アドレス記憶部25に保有されているアドレスのい
ずれかと一致するか否かを判別し、一致していると判断
すれば、その制御信号を制御回路22に出力する。ま
た、アドレス記憶部25に保有されているアドレスのい
ずれとも一致しないと判断した場合、制御回路22に信
号を出力することはない。
【0026】制御回路22は、アドレス一致検出部23
と、アドレス設定部24と、アドレス記憶部25と、地
区回路19、20、21と接続され、受信機11からア
ドレスを伴った制御信号が、アドレス一致検出部23を
介して入力すると、そのアドレスによって特定される、
地区回路19、20、21のいずれかに対して、制御信
号を出力する。そして、それによって、その地区回路に
接続されている火災感知器群の感知器が火災を検出し、
ON状態となっていると、制御回路22は火災信号を受
信機11に対して出力するようになっている。また、制
御回路22は、1つの地区回路に対して制御信号を送出
したときに、それに対して感知器がOFF状態であると
きには、非火災信号を受信機11に出力するようになっ
ている。
【0027】地区回路19、20、21は、制御回路2
2と火災感知器群13、14、15に接続されている。
【0028】火災感知器群13、14、15は、それぞ
れ、前記の地区回路19、20、21の1つから延びた
回線に接続される、複数の感知器13a…、14a…、
15a…からなる。火災感知器群13を構成する個々の
感知器13a、13a、13aは、温度や煙等の火災の
発生によって変化する周囲の物理量を検出するセンサ部
と、該センサ部の物理量の変化等から火災を検出する検
出回路と、外部に対して動作中であることを表示するた
めの発光ダイオード(LED)等からなる。火災感知器
群13は、監視時に受信機11から中継器12を介して
電圧が供給されており、個々の感知器13aは、火災監
視状態で、前記周囲の物理量を検出して、火災か否かを
判断し、火災であると判断すれば、ON状態になって、
また、火災でないと判断した場合にはOFF状態とな
り、それぞれの状態において、地区回路19を介して制
御回路22に対し、ONまたはOFF信号を出力するよ
うになっている。火災感知器群14、15を構成する、
感知器14a…、あるいは15a…についても、感知器
13aと同様である。
【0029】そして、地区回路19と火災感知器群1
3、地区回路20と火災感知器群14、地区回路21と
火災感知器群15は、それぞれ、前述のアドレス設定部
24によって設定された3つのアドレスに対応してい
る。
【0030】以上の構成を有する防災システム10にお
いては、中継器12に電源が投入されると、ディップス
イッチ17に既に設定されている基本アドレスから、ア
ドレス設定部24によって、3組の地区回路と火災感知
器群に対応する、3つのアドレスが設定され、アドレス
記憶部25に記憶される。そして、受信機11から、火
災の発生の有無を監視させるべく、アドレスを伴った制
御信号が中継器12に対して出力されて、その信号が、
インターフェース18を介し、アドレス一致検出部23
に入力すると、ここで、アドレス記憶部25に記憶され
ている3つのアドレスのいずれかと一致するか否か判断
され、一致すれば、その制御信号は制御回路22に出力
される。制御回路22は、制御信号に付されているアド
レスによって指定された地区回路、例えば、地区回路1
9に対して、制御信号を出力する。これによって、地区
回路19を介して、火災感知器群13に属する感知器1
3a、13a、13aそれぞれが、火災であれば、ON
状態になり、制御回路22に対してその旨の信号が出力
され、それを受けて、制御回路22から火災信号が受信
機11に対して出力される。また、地区回路19に接続
されている、いずれの感知器もOFF状態であるときに
は、制御回路22から受信機11に対して非火災信号が
出力される。上記において、制御回路22は、受信機1
1からの制御信号に付されているアドレスが、地区回路
20と火災感知器群14に対応するものであれば地区回
路20に対して、地区回路21と火災感知器群15に対
応するものであれば地区回路21に対して制御信号を出
力する。
【0031】以上の中継器12、及びこの中継器12が
組み込まれている防災システム10によれば、1つの制
御回路22によって、複数の火災感知器群13、14、
15を制御することができるので、火災感知器群の数の
制御回路を設ける必要はなく、コンパクトで低コストな
防災機器及び防災システムとなる。
【0032】なお、上記実施の形態例において、感知器
はON/OFF式のものでなくてもよく、アナログ式で
火災を感知するタイプでもよく、その場合、制御回路2
2にはA/D変換器を設け、1つの地区回路に対して1
つの感知器を接続し、各感知器からは、温度等の周囲の
特定の物理量に応じた、アナログ信号が、制御回路22
に対して送られるように構成すればよい。また、上記実
施の形態例において、火災感知器群は3つに限らず、2
つ、あるいは4つ以上であってもよい。具体的には、設
定されるアドレスを増やしてもよいが、アドレスを増や
すのではなく、1つのアドレスから、複数の回線を延ば
し、それらの回線それぞれに地区回路及び火災感知器群
を接続するようにしてもよい。この場合、受信機11か
らの信号に、1つのアドレスの複数の回線のうち、1つ
の回線を特定する指示を含めるようにしてもよい。
【0033】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態として、防災システム30の全体構成を
示すブロック図であり、図2のうち、図1に図示された
ものと同様の機能を有するものは、同一の符号を付して
いる。この防災システム30は、受信機31と、中継器
32と、防排煙機器である、シャッター33と、防火戸
34、排煙口35等から構成され、受信機31の制御の
元で、火災発生時に、火や煙の拡大を防ぐ。
【0034】受信機31は、図示しない制御回路等を備
えていて防災システム30を統括するもので、中継器3
2やその他の図示しない設備と電気的に接続され、図示
しない火災感知器を介して火災発生を確認すると、中継
器32に対して、シャッター33、防火戸34、及び排
煙口35のいずれかのアドレスを指定する信号を伴う、
制御信号を出力する。
【0035】中継器32は、図1の中継器12と同様
に、中央制御部37、ディップスイッチ17と、インタ
ーフェース回路18と、地区回路19、20、21等か
ら構成され、受信機31、及び前記防排煙機器と接続さ
れていて、受信機31と、前記防排煙機器とを中継する
ものである。
【0036】中央制御部37は、中継器32の動作を制
御するもので、制御回路36と、アドレス一致検出部2
3と、アドレス設定部24、及びアドレス記憶部25と
からなる。このうち、アドレス一致検出部23と、アド
レス設定部24及びアドレス記憶部25については、図
1のものと全く同様である。
【0037】制御回路36は、図1の制御回路22と同
様にアドレス設定部24等と接続され、受信機31から
アドレスの指定を伴った制御信号が、アドレス一致検出
部23を介して入力すると、そのアドレスによって特定
される、1つの地区回路に対して電圧を供給する。そし
て、それによって、その地区回路に接続された前記防排
煙機器が動作し、その動作が終了すると、制御回路36
はそれを検出し、動作終了信号を受信機31に対して出
力するようになっている。
【0038】ディップスイッチ17、インターフェース
回路18は、図1と全く同様である。
【0039】防排煙機器であるシャッター33は、耐火
性の材料からなり、防火システム30が設けられている
建築物の通路等に設けられ、平常時には、通路等を開放
するように、所定の箇所に格納され、火災発生時に、中
継器32から、地区回路19を介して、電圧が供給され
ると、巻き出され、あるいは送り出されて、通路等を塞
ぐようになっている。また、防排煙機器である防火戸3
4は、耐火性の材料からなり、建築物の一防火区画の出
入口等に設けられ、平常時には、出入口等を開放する位
置にあるよう、動作がロックされた状態にあり、火災発
生時に、中継器32から、地区回路20を介して、電圧
が供給されると、前記ロックが外れて、回動し、出入口
を閉鎖するようになっている。さらに、防排煙機器であ
る排煙口35は、例えば、建築物と外部とを連通する排
気口に設けられていて、平常時には、閉じられた状態に
あり、火災発生時に、中継器32から、地区回路21を
介して、電圧が供給されると、開き、建築物内部の煙等
を外部に排出させるようになっている。
【0040】これらシャッター33と、防火戸34と、
排煙口35は、火災発生時に、電圧が供給されることに
よって動作を始め、その動作が終了すると、その時点
で、制御回路36によって、動作終了が検出されるよう
になっている。すなわち、シャッター33と、防火戸3
4と、排煙口35は、具体的な動作や役割は異なるが、
制御回路36から火災時に電圧が供給されることによっ
て動作し、また、制御回路36によってそれら動作の終
了が検出されることから、制御の点から見れば、全く同
様である。
【0041】そして、地区回路19とシャッター33、
地区回路20と防火戸34、地区回路21と排煙口35
は、それぞれ、アドレス設定部24によって設定された
3つの異なるアドレスに対応している。
【0042】以上の構成を有する防災システム30にお
いては、中継器32に電源が投入されると、ディップス
イッチ17に既に設定されている基本アドレスから、ア
ドレス設定部24によって、3組の地区回路と防排煙機
器が接続されている回線に対応する、3つのアドレスが
設定され、アドレス記憶部25に記憶される。そして、
受信機31が火災の発生を確認すると、受信機31か
ら、アドレスを伴った制御信号が中継器32に対して出
力され、その信号がインターフェース18を介し、アド
レス一致検出部23に入力すると、ここで、アドレス記
憶部25に記憶されている3つのアドレスのいずれかと
一致するか否か判断され、一致すれば、その制御信号は
制御回路36に出力される。制御回路36は、制御信号
に付されているアドレスによって指定された地区回路、
例えば、地区回路19に対して、電圧を供給する。これ
によって、地区回路19を介して、シャッター33が所
定の動作を行い、その動作が終了すると、制御回路36
から動作終了信号が、受信機31に対して出力される。
上記において、制御回路36は、受信機31からの制御
信号に付されているアドレスが、地区回路20と防火戸
34に対応するものであれば地区回路20に対して、地
区回路21と排煙口35に対応するものであれば地区回
路21に対して電圧を供給する。
【0043】以上の中継器32、及びこの中継器32が
組み込まれている防災システム30によれば、1つの制
御回路36によって、複数の防排煙機器である33、3
4、35を制御することができるので、防排煙機器の数
の制御回路を設ける必要はなく、コンパクトで低コスト
な防災機器及び防災システムとなる。
【0044】なお、上記実施の形態例において、防排煙
機器は3つに限らず、2つ、あるいは4つ以上であって
もよい。具体的には、設定されるアドレスを増やしても
よいが、アドレスを増やすのではなく、1つのアドレス
から、複数の回線を延ばし、それらの回線それぞれに地
区回路及び防排煙機器を接続するようにしてもよい。こ
の場合、受信機31からの信号に、1つのアドレスの複
数の回線のうち、1つの回線を特定する指示を含めるよ
うにしてもよい。
【0045】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態として、防災システム40の全体構成を
示すブロック図であり、図3のうち、図1に図示された
ものと同様の機能を有するものは、同一の符号を付して
いる。この防災システム40は、受信機41と、中継器
42と、副表示器43等から構成され、受信機41の制
御の元、火災の発生や、防排煙機器の作動状況、火災感
知器の故障等を、保守点検者に報知するものである。
【0046】受信機41は、図示しない制御回路等を備
えていて防災システム40を統括するもので、その他の
図示しない火災感知器や防排煙機器等と接続され、火災
感知器から火災発生や、故障、あるいは防排煙機器から
それらが動作中であること等の信号を受けると、その旨
を副表示器43に表示させるように、中継器42に対し
て制御信号を出力するようになっている。
【0047】中継器42は、図1の中継器12と同様
に、中央制御部47、ディップスイッチ17と、インタ
ーフェース回路18と、地区回路19、20、21等か
ら構成され、受信機41、及び副表示器43と接続され
ていて、受信機41と、副表示器43とを中継するもの
である。
【0048】中央制御部47は、中継器42の動作を制
御するもので、制御回路48と、アドレス一致検出部2
3と、アドレス設定部24、及びアドレス記憶部25と
からなる。このうち、アドレス一致検出部23と、アド
レス設定部24及びアドレス記憶部25については、図
1のものと全く同様である。
【0049】制御回路48は、図1の制御回路22と同
様にアドレス設定部24等と接続され、受信機41から
アドレスの指定を伴った制御信号が、アドレス一致検出
部23を介して入力すると、そのアドレスによって特定
される、いずれか1つの地区回路に対して制御信号を出
力する。
【0050】ディップスイッチ17、インターフェース
回路18は、図1と全く同様である。
【0051】副表示器43は、例えば、防災システム4
0が設けられているビルの、ワンフロアーに1台設置さ
れているもので、発光素子として、発光ダイオード(L
ED)が9個組み込まれている。副表示器43には、9
個のLEDがどのような情報について報知するものであ
るかが表示されていて、周囲の者は、副表示器43を見
れば、火災発生の有無、火災感知器が故障していない
か、防排煙機器の作動状況等を知ることができるように
なっている。
【0052】9個のLEDは、制御の点から、3つの群
に分かれていて、中継器42から、地区回路19を介し
て制御信号が出力されるとLED群44に属するLED
が点灯し、地区回路20を介して制御信号が出力される
とLED群45に属するLEDが点灯し、地区回路21
を介して制御信号が出力されるとLED群46に属する
LEDが点灯するようになっている。この場合、LED
群44、45、46に属する個々のLEDについては、
1つのアドレスにつき3つの回線が設けられていて、そ
れぞれの回線に1つのLEDが接続されるようになって
いて、受信機41からの信号に、1つのアドレスの複数
の回線のうち、1つの回線を特定する指示を含めるよう
にしてもよい。
【0053】以上の構成を有する防災システム40にお
いては、中継器42に電源が投入されると、ディップス
イッチ17に既に設定されている基本アドレスから、ア
ドレス設定部24によって、3組の地区回路と副表示器
43のLED群が接続されている回線に対応する、3つ
のアドレスが設定され、アドレス記憶部25に記憶され
る。そして、受信機41が、例えば、火災の発生を確認
すると、受信機41から、アドレスを伴った制御信号が
中継器42に対して出力され、その信号がインターフェ
ース18を介し、アドレス一致検出部23に入力する
と、ここで、アドレス記憶部25に記憶されている3つ
のアドレスのいずれかと一致するか否か判断され、一致
すれば、その制御信号は制御回路48に出力される。制
御回路48は、制御信号に付されているアドレスによっ
て指定された地区回路、例えば、地区回路19に対し
て、制御信号を出力する。これによって、地区回路19
を介して、LED群44に属するLEDが点灯する。上
記において、制御回路48は、受信機41からの制御信
号に付されているアドレスが、地区回路20とLED群
45に対応するものであれば地区回路20に対して、地
区回路21とLED群46に対応するものであれば地区
回路21に対して制御信号を出力する。
【0054】以上の中継器42、及びこの中継器42が
組み込まれている防災システム40によれば、1つの制
御回路48によって、LED群44、45、46を制御
することができるので、LED群の数の制御回路を設け
る必要はなく、コンパクトで低コストな防災機器及び防
災システムとなる。
【0055】なお、上記実施の形態では、副表示器43
はLEDを発光素子として用い、光の点灯の有無によっ
て情報を表示していたが、本実施の形態は、これに限ら
ず、表示素子としてLCDを備えた液晶表示素子であっ
てもよく、そのLCDに、「火災が発生しました」「防
火シャッターが故障しました」等の伝達すべき情報を表
示させるようにしてもよい。
【0056】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態として、防災システム50の全体構成を
示すブロック図であり、図4のうち図1に図示されたも
のと同様の機能を有するものは、同一の符号を付してい
る。この防災システム50は、受信機51と、火災感知
器52と、アナログセンサー53、54等から構成さ
れ、受信機51の制御の元で、火災発生の検出、火災発
生の報知等を行う。
【0057】受信機51は、火災感知器52やその他の
図示しない設備と接続されていて、火災感知器52を介
して送られるデータ信号から火災発生の有無を判断し、
火災警報の発報や、移信制御を行いながら、防災システ
ム50全体を統括するもので、図1の受信機11同様に
図示しない制御回路等が設けられている。受信機51
は、火災監視時に、火災感知器52に対して、地区回路
19、20、あるいはセンサ部55のいずれかのアドレ
スを指定する信号を伴う、制御信号を定期的に出力する
ようになっている。また、その制御信号を受けて、火災
感知器52から、受信機51に対して、それらアドレス
のいずれかを付したデータ信号が出力されるようになっ
ている。
【0058】火災感知器52は、中央制御部58、ディ
ップスイッチ17、インターフェース回路18と、地区
回路19及び20、センサ部55等から構成され、受信
機51、及び前記アナログセンサー53、54等と接続
され、受信機51と、アナログセンサー53、54を中
継するものである。
【0059】中央制御部58は、火災感知器52の動作
を制御するもので、制御回路56と、アドレス一致検出
部23と、アドレス設定部24、及びアドレス記憶部2
5とからなる。このうち、アドレス設定部24は、図1
のアドレス設定部24同様に、地区回路19、20、及
びセンサ部55に対応するアドレスを設定する。また、
アドレス一致検出部23及びアドレス記憶部25につい
ては、図1のものと全く同様である。
【0060】制御回路56は、図1の制御回路22と同
様にアドレス設定部24等と接続され、また、アナログ
信号をデジタルのデータ信号に変換するA/D変換器5
7を備えている。制御回路56は、受信機51から、ア
ドレスを伴った制御信号がアドレス一致検出部23を介
して入力すると、そのアドレスによって指定される、地
区回路19、20、あるいはセンサ部55のいずれか1
つに対して電圧を供給する。そして、この電圧の供給に
対して、アナログセンサー53、54、あるいはセンサ
部55から、特定の物理量に対応する電気的なアナログ
信号が制御回路56に対して送り返されると、制御回路
56は、A/D変換器57によって、デジタルなデータ
信号に変換して、受信機51に出力するようになってい
る。
【0061】火災感知器52は、アナログセンサー5
3、54との関係においては第1の実施の形態における
中継器のような役割を果たすが、自らセンサ部55によ
って火災を感知する機能を有する。センサ部55は、温
度や煙等の火災の発生によって変化する周囲の特定の物
理量の変化に応じた値をアナログ信号として出力するセ
ンサ部と、外部に対して動作中である等を示すためのL
ED等からなる。センサ部55は、アドレス設定部24
によって設定された3つのアドレスのうちの1つのアド
レスと対応していて、制御回路56から、電圧が供給さ
れると、前記特定の物理量に応じたアナログ信号を、制
御回路56に対して送るようになっている。
【0062】ディップスイッチ17、インターフェース
回路18は、図1と全く同様である。
【0063】アナログセンサー53、54は、温度や煙
等の火災の発生によって変化する周囲の特定の物理量の
変化に応じた、アナログ信号を出力するセンサと、外部
に対して動作中である等を示すためのLED等からな
る。アナログセンサー53及び54は、制御回路56か
ら、電圧が供給されると、前記アナログデータを、地区
回路19、20を介して、火災感知器52に送るように
なっている。
【0064】地区回路19とアナログセンサー53、及
び地区回路20とアナログセンサー54は、アドレス設
定部24によって設定される3つのアドレスのうちの2
つのアドレスと対応している。
【0065】以上の構成を有する防災システム50にお
いては、火災感知器52に電源が投入されると、ディッ
プスイッチ17に既に設定されている基本アドレスか
ら、アドレス設定部24によって、2組の地区回路とア
ナログセンサー、及びセンサ部55それぞれに対応す
る、3つのアドレスが設定され、アドレス記憶部25に
記憶される。そして、受信機51から、火災の発生の有
無を監視させるべく、アドレスを伴った制御信号が火災
感知器52に対して出力され、その信号がインターフェ
ース回路18を介し、アドレス一致検出部23に入力す
ると、ここで、アドレス記憶部25に記憶されている3
つのアドレスのいずれかと一致するか否か判断され、一
致すれば、その制御信号は制御回路56に出力される。
制御回路56は、制御信号に付されているアドレスによ
って指定された地区回路またはセンサ部55のいずれ
か、例えば、地区回路19に対して、電圧を供給する。
これによって、地区回路19を介して、アナログセンサ
ー53が、周囲の特定の物理量に対応するアナログ信号
を、制御回路56に送る。制御回路56は、このアナロ
グ信号をデジタルなデータ信号に変換し、この信号を受
信機51に対して出力する。受信機51は、この信号か
ら、現在の火災発生の有無を検出する。上記において、
制御回路56は、受信機51からの制御信号に付されて
いるアドレスが、地区回路20とアナログセンサー54
に対応するものであれば地区回路20に対して、センサ
部55に対応するものであればセンサ部55に対して電
圧を供給する。
【0066】以上の火災感知器52、及びこの火災感知
器52が組み込まれている防災システム50によれば、
1つの制御回路56によって、複数のアナログセンサー
53、54、及びセンサ部55を制御することができる
ので、アナログセンサー等の数の制御回路を設ける必要
はなく、コンパクトで低コストな防災機器及び防災シス
テムとなる。
【0067】加えて、従来用いられているアナログセン
サーは、個々に、制御回路を内蔵するものであったが、
制御回路を火災感知器内に1つ設けたことにより、個々
のアナログセンサー内の制御回路は不要になり、センサ
ー機能と、LEDとから構成するだけで十分であり、従
来より簡易なアナログセンサーとなり、防災システム全
体としての、コストダウンを図ることができる。
【0068】また、上記実施の形態において、アナログ
センサーやセンサ部にはアドレスが1つ設定されていた
が、複数のアドレスが設定されていてもよい。図5に、
1つのセンサ部に複数のアドレスを設定するように構成
した、火災感知器を含む防災システムについて示した。
図5のうち図1に図示されたものと同様の機能を有する
ものは、同一の符号を付している。図5の防災システム
80は、受信機81と、火災感知器82等から構成さ
れ、これらの機能は上記第4の実施の形態と同様であ
る。この火災感知器82のセンサ部84は、上記のセン
サ部55と同様の機能を有するアナログ型のセンサであ
る。この防災システム80においては、センサ部84
は、アドレス設定部24によって設定された複数のアド
レスのうち、2つのアドレスに対応していて、受信機8
1と火災感知器82間に交わされる情報の通信方法が、
上記第4の実施の形態と異なっている。
【0069】図8(a)は、第4の実施の形態におけ
る、1つのアドレスに1つのセンサ部が対応している場
合の、通信形態を示している。この場合、受信機51か
ら火災感知器52に対しては、特定のアドレスと、セン
サ部に行わせる処理を命令する命令コマンドと、空デー
タとからなる信号Aが送られる。火災感知器52の制御
回路56は、命令コマンドにしたがって、アドレスによ
って指定された、センサ部55の検出信号に基づいて、
空データに返送データBを書き込み、受信機51に返送
する。
【0070】一方、図8(b)は、図5の防災システム
80における通信方法を示している。受信機81は、火
災感知器82に対して、センサ部84に対応する2つの
アドレスのうちの、1つのアドレスと、命令コマンド
と、空データとからなる信号Cを送出する。この命令コ
マンドは、センサ部84が検出する周囲の物理量につい
て、検出範囲を分割して、そのうちの一部について現在
の値を送り返すよう設定されている。火災感知器82の
制御回路83は、信号Cの命令コマンドにしたがって、
センサ部84の検出信号により、前記物理量の検出範囲
のうち、指定された部分についてのデータを、空データ
に書き込んで、返送データ1(D)として、受信機81
に返送する。受信機81は、この返送データ1を処理せ
ずにそのまま待機させる。次に、受信機81は、火災感
知器82に対して、センサ部84に対応する2つのアド
レスのうちの、他の1つのアドレスと、命令コマンド
と、空データとからなる信号Eを送出する。この命令コ
マンドは、センサ部84が検出する周囲の物理量のう
ち、前記一部以外の全ての部分についての、現在の値を
送り返すように設定されている。火災感知器82は、信
号Eの命令コマンドにしたがって、センサ部84の検出
信号により、指定された部分についてのデータを、空デ
ータに書き込んで、返送データ2として、受信機81に
返送する。受信機81は、既に入力している返送データ
1と、後から入力してきた返送データ2を合成し
(F)、現在の前記物理量の値を求め、火災判断等を行
う。
【0071】以上のように、1つのセンサ部84に複数
のアドレスを付与することによって、受信機81と火災
感知器82間に交わされる、返送データのビット数を、
5ビットであったところを、10ビットにすることがで
き、センサ部84が検出している周囲の物理量の検出範
囲について、32(=25)に分割してデータとして扱
っていたのを、1024(=210)に分割して、扱うこ
とができるようになり、1つのセンサ部84と制御回路
83間の情報量を著しく増やすことができ、したがっ
て、感知器が設置される監視空間の微少な変化を検出す
ることができる。なお、上記の1つのセンサ部等に複数
のアドレスを対応させる構成は、受信機と火災感知器等
との間で1回に交わされる、空データや返送データのビ
ット数を少なくする場合についても、応用することがで
きる。
【0072】(その他の実施の形態)図6及び図7に本
発明のその他に実施の形態を示した。図6は、本発明の
第5の実施の形態としての、防災システム60の構成を
示すブロック図である。この防災システム60は、受信
機61と、防災機器としての副表示器68等から構成さ
れる。この副表示器68は、第3の実施の形態におけ
る、副表示器43と同じ役割を果たすもので、LED群
64、65、66とからなる表示エリア63が設けられ
ている。つまり、制御回路を有する防災機器としての副
表示器に、表示部が一体になっているタイプである。ア
ドレス設定部24において設定される3つのアドレス
は、LED群64、65、66にそれぞれ対応するよう
になっている。この防災システム60によれば、1つの
制御回路62によって、3つのLED群64、65、6
6を制御することができるので、LED群の数に対応す
る制御回路を設ける必要はなく、コンパクトで低コスト
な防災機器および防災システムとなる。
【0073】図7は、本発明の第6の実施の形態として
の、防災システム70の構成を示すブロック図である。
この防災システム70は、受信機71と、防災機器とし
ての副表示器79等から構成される。この副表示器79
は、第5の実施の形態における副表示器68と同様のタ
イプで、前記副表示器68と異なる点は、表示エリア6
3の代わりに、各種情報の表示が液晶表示装置91で行
われている点である。すなわち、副表示器79には、表
示させるべき情報を記憶する3つのメモリ部74、7
5、76とからなるメッセージ記憶部73が設けられて
いる。そして、アドレス設定部24で設定される3つの
アドレスは、3つのメモリ部74、75、76にそれぞ
れ対応するようになっている。
【0074】この副表示器79においては、受信機71
の指示に基づいて、制御回路72を介して、3つのメモ
リ部のうちの1つが指定されると、その該当するメモリ
部にメモリされている情報が、そのメモリ部から送出さ
れ、表示制御部77による処理を介して、LCD78に
おいて、表示されるようになっている。この防災システ
ム70によれば、1つの制御回路72によって、3つの
メモリ部74、75、76を制御することができるの
で、メモリ部の数に対応する制御回路を設ける必要はな
く、コンパクトで低コストな防災機器および防災システ
ムとなる。
【0075】上記の第1〜6の実施の形態において、複
数のアドレスは、ディップスイッチ17の設定に応じ
て、アドレス設定部24が3つのアドレスを決定するよ
うに構成したが、本発明はこれに限らず、アドレスの数
の分、ディップスイッチが設けられ、アドレスの1つ1
つがディップスイッチによって決定されるようになって
いてもよい。また、図1〜図7は、それぞれ異なる防災
システムについてであったが、1つの受信機に、図1の
中継器と火災感知器群、図2の中継器と防排煙機器、図
3の中継器と副表示器、図4の火災感知器とアナログセ
ンサー等が、接続される構成であってもよい。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、1つの制御回路によっ
て、複数の動作部を制御することができるので、動作部
の数の制御回路を設ける必要はなく、コンパクトで低コ
ストな防災機器となる。また、請求項9に記載の発明に
よれば、上記の効果に加えて、制御機能を1つの制御回
路に集中させたことにより、個々の感知器内の制御回路
は不要になり、センサー機能と、LEDとから構成する
だけで十分であり、従来より簡易なアナログ式の感知器
となり、防災システム全体の、よりコストダウンを図る
ことができる。さらに、請求項10に記載の発明によれ
ば、上記効果に加えて、感知器と制御回路間の情報量を
増やすことができ、結果として、感知器が設置される監
視空間の微少な変化を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としての第1の実施の形態におけ
る、防災システムのブロック図である。
【図2】本発明の第2の例としての第2の実施の形態に
おける、防災システムを示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の例としての第3の実施の形態に
おける、防災システムを示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の例としての第4の実施の形態に
おける、防災システムを示すブロック図である。
【図5】第4の実施の形態における、変形例を示す、防
災システムを示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の例としての第5の実施の形態に
おける、防災システムを示すブロック図である。
【図7】本発明の第6の例としての第6の実施の形態に
おける、防災システムを示すブロック図である。
【図8】図4及び図5で示した、防災システムにおけ
る、通信方法を説明するための説明図である。
【図9】従来の防災システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
11、31、41、51、61、71、81 受信
機(中央処理装置) 12、32、42 中継器(防災機器) 52、82 火災感知器(防災機器) 13、14、15 火災感知器群(動作部、火災感知
部) 13a、14a、15a 感知器 16、37、47、58、67、85、90 中央制
御部 17 ディップスイッチ(アドレス設定手段) 18 インターフェース回路 19、20、21 地区回路 22、36、48、56、62、72、83 制御
回路 23 アドレス一致検出部 24 アドレス設定部(アドレス設定手段) 25 アドレス記憶部 33 シャッター(防排煙機器) 34 防火戸(防排煙機器) 35 排煙口(防排煙機器) 43 副表示器 44、45、46、64、65、66 LED群(表
示部) 53、54 アナログセンサー(感知器) 55、84 センサ部(火災感知手段) 57 AD変換器 63 表示エリア 68、79 副表示器(防災機器) 73 メッセージ記憶部 74、75、76 メモリ部(表示部) 77 表示制御部 78 LCD 91 液晶表示装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防災システム全体を統括する中央処理装
    置と、 同一の制御処理によって制御される、複数の動作部に接
    続されていて、 前記複数の動作部のそれぞれと対応関係を有する、2つ
    以上のアドレスを設定するアドレス設定手段を備える防
    災機器において、 前記複数の動作部のそれぞれと接続されていて、前記制
    御処理を行うことができる1つの制御回路を備え、 前記制御回路は、前記中央処理装置の指示によって、前
    記アドレスのうちの前記中央処理装置に指定された1つ
    のアドレスに対応する、動作部に対して制御処理を行う
    ことを特徴とする防災機器。
  2. 【請求項2】 前記2つ以上のアドレスは、連続した値
    であることを特徴とする請求項1に記載の防災機器。
  3. 【請求項3】 前記アドレス設定手段は、ディップスイ
    ッチを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の
    防災機器。
  4. 【請求項4】 前記中央処理装置と前記動作部間の通信
    を中継する、中継器であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の防災機器。
  5. 【請求項5】 火災の発生によって変化する特定の物理
    量の変化に応じた検出信号を前記制御回路に対して送
    る、火災感知手段を備えた火災感知器であることを特徴
    とする請求項1〜3にいずれかに記載の防災機器。
  6. 【請求項6】 前記防災システムにおける各種情報の表
    示を行う、副表示器であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の防災機器。
  7. 【請求項7】 前記動作部は、火災の発生によって変化
    する特定の物理量の変化に応じた検出信号を前記制御回
    路に対して送る、火災感知部であることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の防災機器。
  8. 【請求項8】 前記火災感知部は、前記検出信号とし
    て、ON/OFF信号を送る1つ以上の感知器からなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の防災機器。
  9. 【請求項9】 前記火災感知部は、前記検出信号とし
    て、アナログ信号を送る1つの感知器であることを特徴
    とする請求項7に記載の防災機器。
  10. 【請求項10】 前記1つの感知器は、前記アドレス設
    定手段によって複数のアドレスと対応関係を有すること
    を特徴とする請求項9に記載の防災機器。
  11. 【請求項11】 前記動作部は、防排煙機器であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防災機
    器。
  12. 【請求項12】 前記動作部は、前記防災システムにお
    ける各種情報の表示を行う、表示部であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の防災機器。
  13. 【請求項13】 前記表示部は、1つ以上の発光ダイオ
    ードからなることを特徴とする請求項12に記載の防災
    機器。
  14. 【請求項14】 前記表示部は、液晶表示素子であるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の防災機器。
  15. 【請求項15】 全体を統括する中央処理装置と、 請求項1〜14のいずれかに記載の防災機器とを備える
    ことを特徴とする防災システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272094A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Itachibori Mfg Co Ltd 予作動式自動消火設備
JP2010141542A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Nittan Co Ltd 多回線移報装置
JP2020018142A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 ホーチキ株式会社 中継装置
JP2020017188A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 ホーチキ株式会社 管理システム

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