JP3279767B2 - スプリンクラ消火設備の2つのnsバルブ(調圧充水機能、流水検知機能および開弁機能を有する地区弁)による相互給水システム - Google Patents
スプリンクラ消火設備の2つのnsバルブ(調圧充水機能、流水検知機能および開弁機能を有する地区弁)による相互給水システムInfo
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備に関するもので、特に動作補償がなされたスプリンク
ラ消火設備の2つのNSバルブ(調圧充水機能、流水検
知機能および開弁機能を有する地区弁)による相互給水
システムに関するものである。
クラ消火設備では、建物を貫通するように設けられた立
ち上げ給水本管から各フロアごとに分岐して地区弁装置
を介して閉鎖型のスプリンクラヘッドへ給水する配管が
設けられている。そして、火災の発生時には、スプリン
クラヘッドの開栓による流水を地区弁装置に設けられた
流水検知器が検知し、流水検知信号を監視盤等に送出
し、火災発生フロアをその盤面に表示するようになって
いる。地区弁装置はいわゆる自動警報弁を中心に構成さ
れ、この自動警報弁は2つの機能を有している。すなわ
ち、自動警報弁の二次側の、スプリンクラヘッドが設け
られた配管の圧力を維持でき且つ減圧時には圧力補填の
できる、いわゆる逆止弁の機能と、その弁体が開放動作
するときに一次側と二次側が流通すると同時に、弁座部
分に設けられた流水検知室にも流水を導入し、連通する
圧力スイッチ等を用いた流水検知器を動作させる流水検
知機能と、を有している。
ラヘッドの数は、配管長さ等の圧力損失の関係でフロア
面積が広い場合などには、2つの地区に分けて自動警報
弁およびスプリンクラヘッドが設けられる。この場合、
両地区は別個なので、一方の地区が何らかの理由で給水
不可能となっても、他方の地区から給水することは不可
能である。
の他に、スプリンクラヘッドとともに配置された火災感
知器の信号に基づいて、地区弁装置の弁体を開放させ
る、例えば予作動式と呼ばれるスプリンクラ消火設備が
ある。この場合、地区弁装置はいわゆる予作動弁を中心
に構成され、この予作動弁は上記流水検知機能と、火災
感知器の信号に基づく開弁機能とを有している。このよ
うな電気系統を使用する地区弁装置の場合、火災感知器
が動作しているにもかかわらず、電気系統の不備により
弁体が開放せず、スプリンクラヘッドへの給水を行えな
いことが考えられる。電気系統は、外観上では正常状態
を確認することができない。
設備として、速動型のスプリンクラヘッドを使用し、地
区弁装置の二次側の圧力調整を行い、火災の初期状態に
おいて消火効率のよい放水圧力で効果的な消火を行うシ
ステムが提案されている。このシステム(以下、NSシ
ステムと呼ぶ。)では、地区弁装置に、NSバルブと呼
ばれる弁装置を使用し、機能としては、その二次側の配
管の圧力を常時所定圧に維持できる、いわゆる調圧充水
機能と、上記流水検知機能と、更に火災感知器による開
弁機能とを有している。このNSバルブも、予作動弁と
同様に、電気系統を使用するとともに、調圧充水のため
の複雑な弁回りを構成しており、機能点検も複雑であ
る。
の技術には、一方の地区が給水不可能となった場合に他
方の地区からも給水できなかったり、電気系統の不備に
より給水を行えなかったり、構成や点検が複雑であると
いう課題があった。そこで、この発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、火災感知器の動作
に基づく地区弁装置の開弁が不具合な場合や給水本管に
不具合がある場合にも、開栓したスプリンクラヘッドへ
給水を行えるスプリンクラ消火設備を得ることを目的と
する。
クラ消火設備は、建物の複数のフロアを貫通して立ち上
がり且つ消火水を供給する少なくとも1本の給水本管
と、前記複数のフロアの各々を複数の地区に分け、各地
区毎に配設された複数のスプリンクラヘッド及びこれら
スプリンクラヘッドが接続されたスプリンクラ配管と、
前記スプリンクラ配管同士を相互接続する相互給水管
と、前記各地区毎に配設された複数の火災感知器と、前
記給水本管と前記各地区のスプリンクラ配管との間に接
続された地区弁装置と、これら火災感知器と地区弁装置
の間に電気的に接続され、前記火災感知器が動作したこ
とに基づいて対応する地区弁装置を開放制御するが、こ
の対応する地区弁装置から正常動作信号が得られないと
きには同一フロアの他の地区の地区弁装置を開放制御す
る制御部とを備えたものである。
作すると、この火災感知器からの火災信号に基づいてど
のフロアのどの地区で火災が発生したかを制御部は特定
し且つこの特定地区の地区弁装置を開放制御するが、こ
の地区弁装置やこれが接続された給水本管に不具合があ
るときには同一フロアの他の地区の地区弁装置を開放制
御する。
備の一実施例を示す系統図である。図1において、1,
2,3は建物の各フロア例えば1階、2階、3階を表し
且つ添字A,Bはそのフロアを例えば2つに分けた場合
の各地区を表す。従って1Aは1階の地区Aを、3Bは
3階の地区Bを、また5Dは図示しないが5階の地区D
を表す。11A,11Bは、それぞれ地区A,Bに配設
された複数の閉鎖型のスプリンクラヘッド、12A,1
2Bは地区A,Bにてそれぞれスプリンクラヘッド11
A,11Bが接続され且つループ状に配管されたスプリ
ンクラ配管、13A及び13Bは互いに枝分かれして建
物の複数のフロアを貫通する給水本管であって、その共
通部分が消火ポンプ装置14を介して給水源例えば水槽
15の中に入っている。16A,16Bはそれぞれ立ち
上げ給水本管13A,13Bとスプリンクラ配管12
A,12Bとの間に接続された地区弁装置例えばNSバ
ルブである。なお、地区Aのスプリンクラ配管12Aと
同じフロアの地区Bのスプリンクラ配管12Bとは相互
給水管17によって互いに接続されている。これによ
り、各スプリンクラ配管12A,12Bは、2本の給水
本管13A及び13Bからそれぞれ地区弁装置16A,
16Bを介して且つ地区弁装置16B,16A及び相互
給水管17を介して2系統の消火水の供給を受けること
ができる。
A,16Bを開放動作させる中継器、22はこれら中継
器21A及び21Bへ起動命令を送出する制御部例えば
スプリンクラ消火設備の監視盤で、中継器21A及び2
1Bを介してスプリンクラ消火設備全体の状態を監視し
ている。23A,23Bは各フロアに配設されたスプリ
ンクラヘッド11A,11Bと同様に配置された火災感
知器、そして24はこれら火災感知器23A及び23B
の火災信号を受信する火災受信機である。そして、この
実施例では火災信号を一度この火災受信機24で受け
て、その後に監視盤22へ移報し、もって地区弁装置1
6A,16Bを制御するようになっている。
アが2つの地区を有し、全体で6つの地区1A,1B,
2A,2B,3A,3Bに分かれている。各地区A,B
は、複数のスプリンクラヘッド11A,11Bが接続さ
れたスプリンクラ配管12A,12B及び地区弁装置1
6A,16Bと、同じフロアの他地区(例えば地区1A
に対する地区1B等)の地区弁装置16B,16Aから
の相互給水管17と、スプリンクラヘッド11A,11
Bと同様に適宜配置された複数の火災感知器23A,2
3Bと、監視盤22からの信号により地区弁装置16
A,16Bを開放制御する中継器21A,21Bとを有
している。
たように構成されており、火災が発生した場合の動作を
以下に詳しく説明する。例えば地区3Aにて火災が発生
すると、ここに配置されていて煙や熱、炎、ニオイ等の
例えば煙によって火災を感知する火災感知器23Aが動
作し、火災信号を火災受信機24へ送出する。火災受信
機24は、この火災信号に基づき火災感知器23Aのア
ドレス等から火災発生位置が地区3Aにあることを特定
し、その情報を監視盤22に移報する。監視盤22は、
火災受信機24からの移報に基づいて地区3Aの中継器
21Aに対して起動命令を送出する。ここで火災発生地
区の特定は、上述したように火災受信機24で行うこと
なく、火災受信機24が受信した火災信号をそのまま移
報して監視盤22で行ってもよい。つまり、監視盤22
が火災感知器23Aの信号を直接受けてもよい。
従って地区3Aの地区弁装置16Aを開放制御する。地
区弁装置16Aは、開放制御されてそのNSバルブの本
弁(図示しない)が開放可能な状態とされ、火災による
熱によってスプリンクラヘッド11Aが開栓してスプリ
ンクラ配管12A内が減圧するとNSバルブを通じて給
水本管13Aから消火水を供給できるようになり、そし
て、NSバルブの本弁が開放すると流水検知機能が働
き、中継器21Aを介して地区3Aの流水検知信号を監
視盤22へ送出する。監視盤22は、流水検知信号を受
けると、地区3Aの地区弁装置16Aが正常動作してい
ることを認識する。
弁装置16Aが正常動作しない場合について説明する。
地区3Aにおいて、スプリンクラヘッド11Aが開栓し
たにもかかわらず、NSバルブの本弁が開放しないと、
スプリンクラ配管12A内の圧力低下が進み、地区弁装
置16Aに設けられた二次圧低下検知用圧力スイッチ
(図示しない)が動作し、中継器21Aは地区3Aの二
次圧低下信号を監視盤22に送出する。監視盤22は、
地区3Aの二次圧低下信号を受けると、地区3Aの地区
弁装置16Aが十分に機能していないと判断し、地区3
Aと同じフロアに設けられている地区3Bの中継器21
Bに起動命令を送出する。地区3Bの中継器21Bは、
監視盤22の起動命令に従って地区3Bの地区弁装置1
6Bを開放制御する。地区3Bの地区弁装置16Bは、
開放制御されてそのNSバルブの本弁(図示しない)が
開放可能な状態とされ、既に開栓しているスプリンクラ
ヘッド11Aへ相互給水管17を介して給水本管13B
から消火水を供給できるようになり、そして、NSバル
ブの本弁が開放すると流水検知機能が働き、地区3Bの
中継器21Bを介して地区3Bの流水検知信号を監視盤
22へ送出する。監視盤22は、地区3Bの流水検知信
号を受けると、地区3Aのスプリンクラヘッド11Aが
消火活動を行っていることを認識する。
であり、図1の実施例とは給水本管13が1本しかない
点だけが違い、その他は全く同じである。
して立ち上がり且つ消火水を供給する少なくとも1本の
給水本管と、前記複数のフロアの各々を複数の地区に分
け、各地区毎に配設された複数のスプリンクラヘッド及
びこれらスプリンクラヘッドが接続されたスプリンクラ
配管と、前記スプリンクラ配管同士を相互接続する相互
給水管と、前記各地区毎に配設された複数の火災感知器
と、前記給水本管と前記各地区のスプリンクラ配管との
間に接続された地区弁装置と、これら火災感知器と地区
弁装置の間に電気的に接続され、前記火災感知器が動作
したことに基づいて対応する地区弁装置を開放制御する
が、この対応する地区弁装置から正常動作信号が得られ
ないときには同一フロアの他の地区の地区弁装置を開放
制御する制御部と備えているので、火災感知器に対応す
る地区弁装置が開放しない場合にも、同一フロアの他の
地区の地区弁装置を開放制御することにより、スプリン
クラヘッドからの散水による消火活動を確実に行うこと
が可能であり、また給水本管を複数本設けた場合には、
地区弁装置の不具合のみでなく、給水本管に不具合があ
る場合にも、消火活動を確実に行うことが可能であると
いう効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 建物の複数のフロアを貫通して立ち上が
り且つ消火水を供給する少なくとも1本の給水本管と、 前記複数のフロアの各々を複数の地区に分け、各地区毎
に配設された複数のスプリンクラヘッド及びこれらスプ
リンクラヘッドが接続されたスプリンクラ配管と、 前記スプリンクラ配管同士を相互接続する相互給水管
と、 前記各地区毎に配設された複数の火災感知器と、 前記給水本管と前記各地区のスプリンクラ配管との間に
接続された地区弁装置と、 これら火災感知器と地区弁装置の間に電気的に接続さ
れ、前記火災感知器が動作したことに基づいて対応する
地区弁装置を開放制御するが、この対応する地区弁装置
から正常動作信号が得られないときには同一フロアの他
の地区の地区弁装置を開放制御する制御部と、 を備えたことを特徴とするスプリンクラ消火設備の2つ
のNSバルブ(調圧充水機能、流水検知機能および開弁
機能を有する地区弁)による相互給水システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25676593A JP3279767B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | スプリンクラ消火設備の2つのnsバルブ(調圧充水機能、流水検知機能および開弁機能を有する地区弁)による相互給水システム |
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JP25676593A JP3279767B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | スプリンクラ消火設備の2つのnsバルブ(調圧充水機能、流水検知機能および開弁機能を有する地区弁)による相互給水システム |
Publications (2)
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JPH07108069A JPH07108069A (ja) | 1995-04-25 |
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Country Status (1)
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-
1993
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